JP2007100035A - 有機ポリマー粒子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非特異吸着が少ない有機ポリマー粒子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の有機ポリマー粒子は、スチレン系重合体と、p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体、とを含み、数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子である。
【選択図】なし

Description

本発明は、p−トルエンスルホニル基を有し、粒径分布がシャープで、タンパクや核酸等の吸着量が少ない、有機ポリマー粒子およびその製造方法に関する。
近年、創薬などの分野で、分子間相互作用を利用して、ある特定の分子に特異的な相互作用を有する分子を検出又は分離する試みが盛んに行われている。具体的には、検出等の対象とする分子(以下、「ターゲット分子」という。)と特異的相互作用を有する他方の分子(以下、「リガンド分子」という。)を有機ポリマーからなる粒子等の担体に固定したアフィニティー担体を調製し、該特異的相互作用を利用してターゲット分子を検出等することが広く行われている。
例えば、アフィニティー担体を利用したアフィニティークロマトグラフィーを用いた免疫抑制剤FK506の細胞内結合タンパク質FKBP12の発見(非特許文献1)などが知られている。このようなアフィニティー担体としては、リガンド分子を共有結合させたアガロースなどの多孔質ゲルが一般的に用いられている。しかしながら、担体として多孔質ゲルを用いる場合、ターゲット分子以外のタンパクや核酸等の分子がアフィニティー担体に吸着する、いわゆる、非特異吸着と呼ばれる現象が生じるため、ターゲット分子の分離、精製が困難であるという問題が生じる。
かかる非特異吸着の解決策として、表面がグリシジルメタクリレートで覆われたスチレン−グリシジルメタクリレート共重合体等からなる有機ポリマー粒子にスペーサを介して生理活性物質を結合したミクロスフィア(特許文献1,2)、粒子表面に親水性のスペーサを導入した有機ポリマー粒子(特許文献3,4)などが提案されている。しかしながら、これらはいずれも非特異吸着の低減効果が充分ではなく、さらに非特異吸着の少ない有機ポリマー粒子が求められている。
一方、有機ポリマー粒子にリガンド分子を化学結合させるための担体粒子として、主にカルボキシル基を有するポリスチレン系粒子が広く使用されている。しかしながら、このようなポリスチレン系粒子は一般に、試験検体中に存在するタンパクや核酸等の吸着(非特異吸着)が大きく、これにより感作粒子の性能が阻害されるため、粒子を使用する上での大きな障害になっている。このため、粒子にリガンド分子を結合させた後、残りの粒子表面にウシ血清アルブミン(BSA)等のタンパクを吸着させるブロッキングの手法が用いられているが、非特異吸着を充分に防止することは困難である。また、ポリスチレン粒子に一般式(CHCHO)または(CHCHCHO)で表されるポリアルキレンオキシド側鎖を有するアクリルエステルを共重合させたり、あるいは有機ポリマー粒子の乳化重合後にアルカリ性水溶液中で加熱処理して粒子に結合した過硫酸塩系開始剤の断片を加水分解させたりすることにより、生理活性物質担体粒子としての性能を向上させることが知られているが、非特異吸着を充分に防止するには至っていない。
特開平10−195099号公報 特開2000−300283号公報 WO2004/025297 A1号公報 WO2004/040305 A1号公報
本発明の目的は、タンパク質などの吸着量が極めて少ない有機ポリマー粒子およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ね、特定の有機ポリマーを含んでなる有機ポリマー粒子であって、p−トルエンスルホニル基を有し、数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子により、タンパク質などの非特異吸着が極めて少ない有機ポリマー粒子が得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、以下の有機ポリマー粒子、及びその製造方法を提供できる。
本発明の有機ポリマー粒子は、(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B)p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体、とを含んでなる有機ポリマー粒子であって、レーザ回折・散乱法により求めた数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子である。
ここで、上記本発明の有機ポリマー粒子は、磁性体を含有することができる。磁性粒子とすることにより、例えば遠心分離器等を用いずとも磁石を用いて磁性粒子を分離することができるため、ターゲット分子の分離工程を簡素化又は自動化することができるメリットがある。
また、本発明の有機ポリマー粒子の製造方法は、(1)(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B’)メタクリル酸メチル、トリメチロールプロパントリメタクリレート及びグリシジル基を有する重合性モノマーを含有する重合性化合物の共重合体とを含んでなる有機ポリマー粒子1を合成する工程、(2)有機ポリマー粒子1を硫酸処理して水酸基を有する有機ポリマー粒子2を得る工程、及び(3)有機ポリマー粒子2とp−トルエンスルホン酸塩とを反応させて、p−トルエンスルホニル基を有する有機ポリマー粒子3を合成する工程とを有することを特徴とする、レーザ回折・散乱法により求めた数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子3の製造方法である。
本発明によれば、タンパク質等の吸着量が少ない有機ポリマー粒子、及びその製造方法を提供することができる。また、タンパク質等の吸着量が少ないため、ターゲット分子を高感度で検出し、又は、高純度で分離することができる。このため、ターゲット分子の分離および精製を容易に行なうことができる。
1.本発明の有機ポリマー粒子およびその製造方法
本発明の有機ポリマー粒子の数平均粒径(以下、単に「粒径」という。)は、通常、0.1〜15μmであり、好ましくは0.3〜10μmであり、より好ましくは1〜10μmである。粒径は、レーザ回折・散乱法により求める。ここで、粒径が0.1μm未満の場合、遠心分離などを用いた分離に長時間を要し、水などの洗浄溶媒と粒子との分離が不十分になるため、目的外の分子(例えば、タンパク質などの生理活性物質)の除去が不十分になり、充分な精製ができない場合がある。一方、粒径が15μmを超えると、表面積が小さくなり、ターゲットとするタンパク質などの生理活性物質の捕捉量が少ない場合がある。
本発明の有機ポリマー粒子は、そのp−トルエンスルホニル基を介して、リガンド分子を化学結合させて、アフィニティー担体として利用することができる。
本発明の有機ポリマー粒子は、通常、適当な分散媒に分散させて用いられる。使用できる分散媒としては、有機ポリマー粒子を溶解したり、有機ポリマー粒子を膨潤させない分散媒が好ましい。有機ポリマー粒子が顕著に膨潤等すると、タンパク質などの生理活性物質の非特異吸着が増加することがあるためである。好ましい分散媒としては、例えば、水系媒体を用いることができる。ここで、水系媒体とは、水、または水と水に混和する有機溶剤(例えば、アルコール類、アルキレングリコール誘導体など)との混合物をいう。
本発明の有機ポリマー粒子は、(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B)p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体とを含んでなる。
(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体は、スチレンのホモポリマー(ポリスチレン)又は、スチレンと他のモノマーとの共重合体(スチレン系共重合体)である。スチレン系共重合体に使用できる他のモノマーとしては、特に限定されないが、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン以外の芳香族ビニルモノマー等を挙げることができる。重合体(A)の中では、ポリスチレン、スチレンとジビニルベンゼンの共重合体が好ましい。
(B)p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体は、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを必須として、通常、これらにグリシジル基を有する重合性モノマーを加えた重合性化合物の混合物を重合して得られた共重合体に、p−トルエンスルホニル基を導入することにより得られる。p−トルエンスルホニル基の導入方法については、有機ポリマー粒子の製造方法の中で説明する。
前記グリシジル基を有する重合性モノマーとしては、特に限定されないが、グリシジル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
本発明の有機ポリマー粒子は、磁性体を含有した有機ポリマー粒子(以下、「磁性体含有有機ポリマー粒子」という。)とすることができる。磁性体含有有機ポリマー粒子は、例えば遠心分離器等を用いずとも磁石を用いて磁性粒子を分離することができるため、ターゲット分子の分離工程を簡素化又は自動化することができるメリットがある。
磁性体含有有機ポリマー粒子は、磁性体微粒子を有機ポリマーなどの非磁性体の連続相中に分散した粒子、磁性体微粒子の2次凝集体をコアとして有機ポリマーなどの非磁性体をシェルとする粒子、有機ポリマーなどの非磁性体(非磁性核粒子)をコアとして磁性体微粒子の2次凝集体をシェル層するコア・シェル型の粒子に、該シェル層の外側の最外層に有機ポリマー層を形成した粒子などが挙げられる。これらの中では、前記コア・シェル型の粒子の最外層に有機ポリマー層を形成した粒子が好ましい。この場合、コアとする有機ポリマー粒子は、特に限定されないが、ポリスチレン又はスチレン系共重合体からなる有機ポリマー粒子が好ましい。各種構造の磁性体含有有機ポリマー粒子に用いる有機ポリマーは、コア・シェル型粒子のコアとする有機ポリマー粒子に用いる場合を除き、前記(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B)p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体とを含んでなることが必要である。
磁性体の内部組成は均質であってもよいが、上記の好ましい粒径範囲にある均質な磁性体粒子は、常磁性である物質が多く、磁力による分離精製を繰り返すと媒質への再分散が困難になる場合がある。このため、磁性体含有有機ポリマー粒子は、残留磁化の少ない磁性体微粒子を含む、不均質な内部組成を有することがより好ましい。
2.有機ポリマー粒子の製造方法
本発明の有機ポリマー粒子は、(1)(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B’)メタクリル酸メチル、トリメチロールプロパントリメタクリレート及びグリシジル基を有する重合性モノマーを含有する重合性化合物の共重合体とを含んでなるベース粒子(以下、「有機ポリマー粒子1」ともいう。)を合成する工程、(2)有機ポリマー粒子1を硫酸処理して水酸基を有する粒子(以下、「有機ポリマー粒子2」ともいう。)を合成する工程、及び(3)有機ポリマー粒子2とp−トルエンスルホン酸塩とを反応させて、p−トルエンスルホニル基を有する本発明の有機ポリマー粒子(以下、「有機ポリマー粒子3」ともいう。)を合成する工程とを有する製造方法により得られる。以下に、各工程について、具体的に説明する。
工程(1)有機ポリマー粒子1の合成
磁性体を含有しない場合には、有機ポリマー粒子1は、例えば、乳化重合、ソープフリー重合、懸濁重合などの定法を用いて製造が可能である。より具体的には、有機ポリマー粒子は、例えば、上記ビニル系モノマーの懸濁重合、あるいはポリマーバルクの粉砕によって得ることができる。例えば、有機ポリマー粒子1は、特公昭57−24369号公報記載のシード粒子を用いる二段膨潤重合法、ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス・ポリマーレター・エディション,937頁,第21巻,1963年(J. Polym. Sci., Polymer Letter Ed. 21,937(1963))記載の重合方法、特開昭61−215602号公報、特開昭61−215603号公報、および特開昭61−215604号公報記載の方法によって作製することができる。
これらの方法の中では、シード粒子を用いる二段膨潤重合法が、粒径の変動係数を小さくすることができるため好ましい。シード粒子は、前述の(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体からなる。そして、二段膨潤重合法により追加されるポリマー部分は、前述の(B’)メタクリル酸メチル、トリメチロールプロパントリメタクリレート及びグリシジル基を有する重合性モノマーを含有する重合性化合物の共重合体からなる。したがって、このようにして得られた有機ポリマー粒子1は、前記共重合体(B’)に由来してグリシジル基を有している。
また、有機ポリマー粒子1が磁性体を含有する粒子の場合、例えば、非磁性の有機ポリマー粒子1を核粒子として、これに磁性体微粒子を混合し、非磁性核粒子の表面に磁性体微粒子を物理的に吸着させることにより製造が可能である。
また、非磁性の有機ポリマー粒子1と磁性体微粒子の疎水/疎水吸着を利用する方法によって作製することもできる。例えば、非磁性の有機ポリマー粒子1の表面および磁性体微粒子の表面が疎水性のものあるいは疎水化処理されたものを選択し、これらの粒子をドライブレンドするか、あるいは、非磁性の有機ポリマー粒子1および磁性体微粒子の双方を侵すことなく良分散性の溶剤(例えばトルエン、ヘキサン)中で充分分散させた後、混合条件下で溶剤を揮発させる方法が挙げられる。
あるいは、非磁性の有機ポリマー粒子1と磁性体微粒子のドライブレンドして、物理的に強い力を外部から加えることにより双方の粒子を複合化させる方法により作製することもできる。物理的に強い力を負荷する方法としては、例えば、乳鉢、自動乳鉢、ボールミル、ブレード加圧式粉体圧縮法、メカノフュージョン法のようなメカノケミカル効果を利用するもの、あるいはジェットミル、ハイブリダイザーなど高速気流中衝撃法を利用するものが挙げられる。効率よくかつ強固に複合化を実施するには、物理的吸着力が強いことが望ましい。その方法としては、攪拌翼付き容器中で攪拌翼の周速度が好ましくは15m/秒以上、より好ましくは30m/秒以上、さらに好ましくは40〜150m/秒で実施することが挙げられる。撹拌翼の周速度が15m/秒より低いと、非磁性の有機ポリマー粒子1の表面に磁性体微粒子を吸着させるのに十分なエネルギーを得ることができないことがある。なお、撹拌翼の周速度の上限については、特に制限はないが、使用する装置、エネルギー効率などの点から自ずと決定される。
好ましい方法としては、前述の(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体からなる非磁性粒子と磁性体微粒子のドライブレンドして、物理的に強い力を外部から加えることにより双方の複合化粒子を作製した後、この複合化粒子の表面に、前述の(B’)メタクリル酸メチル、トリメチロールプロパントリメタクリレート及びグリシジル基を有する重合性モノマーを含有する重合性化合物の共重合体からなるポリマー層を設ける方法が挙げられる。この方法で有機ポリマー粒子1を合成すると、磁性体が有機ポリマー粒子1の表層に露出している割合が低いので、非特異吸着を特に有効に低減することができる。
工程(2)有機ポリマー粒子2の合成
有機ポリマー粒子1を硫酸処理することにより、有機ポリマー粒子1が有するグリシジル基が水酸基となる。すなわち、工程(2)は、有機ポリマー粒子1を構成する共重合体(B)が有するグリシジル基を開環して、水酸基とする工程である。硫酸処理は、例えば、0.05〜0.3mol/Lの硫酸中に有機ポリマー粒子1を分散し、室温〜80℃で1〜24時間反応させることにより行う。以上により、有機ポリマー粒子2が得られる。反応後の有機ポリマー粒子2の分散液は、蒸留水に分散し、遠心分離法等により洗浄を繰り返し、有機ポリマー粒子2の水分散体とした後、凍結乾燥法により水を実質的に除去することが好ましい。
工程(3)有機ポリマー粒子3の合成
有機ポリマー粒子2をp−トルエンスルホン酸塩とを反応させることにより、有機ポリマー粒子2が有する水酸基が、p−トルエンスルホニル基となる。p−トルエンスルホン酸塩としては、特に限定されないが、p−トルエンスルホン酸クロライド等を挙げることができる。工程(3)は、典型的には、有機ポリマー粒子2をピリジン等の有機溶剤に分散した後、有機ポリマー粒子100重量部当たり1〜50重量部のp−トルエンスルホン酸クロライドを添加し、室温で1〜6時間反応させることにより行う。以上により、有機ポリマー粒子3が得られる。反応後の有機ポリマー粒子3の分散液は、遠心分離法等により、アセトン洗浄と水洗を繰り返し、有機ポリマー粒子3の水分散体とすることが好ましい。
3.用途
本発明の有機ポリマー粒子は、ターゲット分子の検出又は分離、特に、創薬分野での化合物担体用粒子および診断薬用の化学結合担体用粒子等のアフィニティー担体として利用できる。
より詳しくは、本発明の有機ポリマー粒子を用いて、解析対象の化学物質(リガンド分子に該当する)を化学結合で固定化し、タンパク物質等との特異的相互作用を用いて当該相互作用を解析および/または測定することによって、被解析化学物質と特異的な相互作用を有するタンパク物質等(ターゲット分子に該当する)を選別し、精製することが可能である。
また、本発明の有機ポリマー粒子は、抗体・抗原・酵素・ホルモン等のタンパク質、DNA・RNA等の核酸物質、脂質あるいは生理活性糖鎖化合物を粒子表面に化学結合法で感作させるアフィニティー担体としても利用できる。
具体的には、粒子に結合させるリガンド分子としては、本発明の有機ポリマー粒子1が有するp−トルエンスルホニル基と反応しうる官能基を有する物質であれば特に限定されないが、例えば、核酸、ペプチド核酸、抗原、ホルモン、分子量500〜100万のタンパク質、抗体、糖鎖、多糖類、細胞、アプタマー、ウイルス、酵素、各種のアフィニティー用タグ捕捉物質、ビオチンなどの補酵素、あるいは特定の生理活性作用を持つか、これを持つ可能性のある化学物質などを使用することができる。
核酸としては、1本鎖若しくは2本鎖のDNA若しくはRNA、又はこれらのアナログが挙げられる。具体的には、DNA,cDNA,オリゴDNA,RNA,mRNA、アンチセンスRNA,miRNA(micro RNA),siRNA(small interfering RNA),stRNA(small temporally regulated RNA)などが挙げられる。
分子量50〜100万のタンパク質としては、具体的には、合成ペプチド、膜タンパク質、核内受容体、酵素、アビジン,レクチン、キナーゼ、ホスファターゼ,ホルモン、転写因子、輸送蛋白、サイトカイン、リンフォカイン、抗体、あるいはルシフェリン、ルシフェラーゼ、エクオリン、蛍光タンパク質等の生物発光機能を有するものなどが挙げられる。
脂質としては、具体的には、ホスファチジン酸、ホスファチジルイノシトーマンノシド、ウルシオール、各種のガングリオシドなどが挙げられる。
アプタマーは、タンパク質、酵素、色素、アミノ酸、ヌクレオチド、成長因子、遺伝子発現調節因子、細胞接着分子、生物個体などと結合能力のある機能性核酸であり、具体的には、トランビンアプタマー、エラスターゼアプタマー、C型肝炎ウイルスのNS3プロテアーゼアプタマーなどが挙げられる。
アフィニティータグ捕捉物質としては、分子標識(タグ)に用いる特定の酵素等に特異的に結合しうる低分子等が挙げられ、具体的には、グルタチオン−S−トランスフェラーゼに対するグルタチオン、マルトース結合蛋白に対するアミロース、オリゴペプチドタグに対する抗ペプチドモノクロール抗体、ヒチスジンヘキサマータグに対するニッケル錯体・コバルト錯体・マンガン錯体、チオレドキシンタグに対するPAO(paraaminophenylarsine oxide)、ビオチンリガーゼ(商品名“アビタグ”AVITAG社)に対するストレプトアビジン、カルモデュリン結合性ペフチド融合蛋白質に対するカルモデュリンなどが挙げられる。
なお、本発明の有機ポリマー粒子の用途は、上述した創薬分野での化合物担体用粒子および診断薬用の化学結合担体用粒子に限定されるわけではなく、例えば、生化学分野、塗料、紙、電子写真、化粧品、医薬品、農薬、食品、触媒など広い分野で利用できる。また、これらのプローブあるいはリガンド結合粒子と各種の検体中の特定物質とのアフィニィティーを利用して特定物質の分離/精製、相互作用解析を行うことが出来る。
具体的には、粒子担体に結合させたプローブあるいはリガンドを利用しての各種組織、培養細胞、遺伝子組み換え細胞などの検体から特定物質のアフィニティー分離、各種のターゲット蛋白探索、抗原抗体反応を利用したイムノアッセイ、各種化合物のスクリーニング、化合物/蛋白質の相互作用解析、蛋白質/蛋白質相互作用解析、薬物動態解析、薬物動態パラメーター解析、キナーゼアッセイ、ホスファターゼアッセイ、プロテアーゼアッセイなどに使用することができる。
4.実施例
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。なお、本実施例において、「%」および「部」は重量基準である。
合成例1:(磁性体を含有しない有機ポリマー粒子3の合成)
有機ポリマー粒子1を、シード粒子を用いる二段膨潤重合法で作製した。シード粒子として、ソープフリー重合で重合した粒子径0.98μmのポリスチレン粒子を用い、このポリスチレン粒子を水500gに窒素雰囲気下で分散させて水分散体(固形分量5.0g)を調製した。このシード粒子を用いて、二段膨潤重合法を用いて有機ポリマー粒子1を合成した。すなわち、このシード粒子に、一段目として有機溶剤(シェルゾールTK0.1g)、二段目としてメタクリル酸メチル(以下、「MMA」という。)50g、トリメチロールプロパントリメタクリレート(以下、「TMP」という。)10g、およびグリシジルメタクリレート(以下、「GMA」という。)40g)を加えてそれぞれ吸収させた後、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を2g添加して75℃で24時間ゆっくり撹拌した。次に、この反応液を冷却した後、500メッシュ金網でろ過したところ、99%が通過し、良好な重合安定性であった。重合収率は99%であった。得られた有機ポリマー粒子1(以下A−1とする)の粒子径は2.64μmであり、粒子径の変動係数は2%であった。
このA−1粒子5.0gを0.1mol/L(モル/リットル)の硫酸100mlに分散させ、60℃で6時間撹拌した。粒子は遠心分離を繰り返すことで蒸留水を用いて洗浄し、凍結乾燥し、有機ポリマー粒子2(以下、A−2とする)を得た。収量は4.5gであった。
次に、このA−2粒子1.0gを8mlのピリジンに分散させた後、p−トルエンスルホン酸クロライド(和光純薬工業製)0.2gを加え2時間室温で撹拌した。反応後、粒子は遠心分離機を用い、アセトンで4回、続いて蒸留水で4回洗浄し、有機ポリマー粒子3(以下、A−3とする)を得た。
得られた有機ポリマー粒子3のp−トルエンスルホニル基含量を、エタノールアミンとの反応量から求めた。トシル基含有粒子5mgに0.2mol/Lのエタノールアミンを含有するホウ酸緩衝液(0.1mol/L、pH9.5)溶液500μlを加え、37℃で16時間撹拌して反応した。反応後、反応によって生じたp−トルエンスルホン酸の生成量を反応液の上澄みの吸光度から測定した結果から(ε262=440)、この粒子のトシル基量は、0.15μモル/mgであった。
合成例2:(磁性体を含有する有機ポリマー粒子3の合成)
75%ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド溶液(日本油脂製「パーロイル355−75(S)」2質量部を1%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液20質量部に混合し、超音波分散機にて微細乳化した。これを粒径0.77μmのポリスチレン粒子13質量部と水41質量部の入ったリアクターに入れ、25℃で12時間攪拌した。別の容器でスチレン96質量部、ジビニルベンゼン4質量部を0.1%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液400質量部に乳化し、前記リアクターに入れ、40℃で2時間攪拌した後、75℃に昇温して8時間重合した。室温まで冷却後、遠心分離により粒子のみ取り出したものをさらに水洗し、乾燥、粉砕した。これをコア粒子(以下、B−1とする。)とする(コアの作製)。数平均粒径は1.5μmであった。
次に、油性磁性流体(商品名:「EXPシリーズ」,(株)フェローテック製)にアセトンを加えて粒子を析出沈殿させた後、これを乾燥することにより、疎水化処理された表面を有するフェライト系の磁性体微粒子(平均一次粒子径:0.02μm)を得た。
次いで、コア粒子(B−1)15gおよび上記疎水化された磁性体微粒子15gをミキサーでよく混合し、この混合物をハイブリダイゼーションシステムNHS−0型(奈良機械製作所(株)製)を使用して、羽根(撹拌翼)の周速度100m/秒(16200rpm)で5分間処理し、平均数粒子径が2.0μmの磁性体微粒子からなる磁性体層を表面に有する粒子(以下、B−2とする。)を得た。
次に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25重量%およびノニオン性乳化剤(商品名:「エマルゲン150」,花王(株)製)0.25重量%を含む水溶液375gを、500mLセパラブルフラスコに投入し、次いで、前記磁性体層を有する粒子(B−2)15gを投入し、ホモジナイザーで分散した後、60℃に加熱した。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25重量%およびノニオン性乳化剤(商品名:「エマルゲン150」,花王(株)製)0.25重量%を含む水溶液150gに、MMA27g、TMP3g、およびジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド(日本油脂社製;パーロイル355)0.6gを入れて分散させたプレエマルジョンを、60℃にコントロールした前記500mLセパラブルフラスコに1時間30分かけて滴下した。滴下終了後、60℃に保持し1時間攪拌した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.25重量%およびノニオン性乳化剤(商品名:「エマルゲン150」,花王(株)製)0.25重量%を含む水溶液75gに、MMA7.5g、GMA6g、TMP1.5g、およびジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキサイド(日本油脂社製;パーロイル355)0.3gを入れて分散させたプレエマルジョンを、60℃にコントロールした上記500mLセパラブルフラスコに1時間30分かけて滴下した。その後75℃に昇温した後さらに2時間重合を続けて、反応を完了させた。以上により、磁性体を含有する有機ポリマー粒子1の分散液を得た。有機ポリマー粒子1を、磁気を用いて分離し、蒸留水を用いて繰り返し洗浄したあと凍結乾燥してポリマー被覆された磁性粒子(有機ポリマー粒子1。以下、B−3とする。)を得た。この磁性粒子B−3の平均数粒子径は2.9μmであった。
このB−3粒子5.0gを0.1mol/L 硫酸100mlに分散させ、60℃で6時間撹拌した。粒子は磁気を用いて分離し、蒸留水で繰り返し洗浄したのち凍結乾燥し、有機ポリマー粒子2(以下、B−4とする。)を得た。収量は4.8gであった。
次に、このB−4粒子1.0gを8mlのピリジンに分散させた後、p−トシルクロライド0.2gを加え2時間室温で撹拌した。反応後、粒子は磁気を用いて分離し、アセトンで4回、続いて蒸留水で4回洗浄し有機ポリマー粒子3(以下、B−5とする)を得た。
得られたB−5粒子のp−トルエンスルホニル基含量を、エタノールアミンとの反応から求めた結果、0.10μmol/mgであった。
合成例3:(抗体分子を感作した、磁性体を含有しない有機ポリマー粒子3の合成)
合成例1で得られた有機ポリマー粒子3(A−3)10mgをホウ酸緩衝液(0.1mol/L、pH9.5)溶液1.0mlに分散し、腫瘍マーカーであるヒトαフェトプロテイン(以下、「AFP」という。)に対する抗体(以下、「抗AFP抗体」という。コスモ・バイオ株式会社製)100μgを加え18時間室温で反応した。反応後、粒子を遠心分離し、洗浄液(25mmol/L Tris−HCl,pH7.4、0.01%Tween20含有)で繰り返し洗浄した後、粒子濃度0.5%になるように洗浄液で希釈し、抗AFP抗体を感作した有機ポリマー粒子3(以下、A−4とする。)を得た。
合成例4:(抗体分子を感作した、磁性体を含有する有機ポリマー粒子3の合成)
有機ポリマー粒子(A−3)に替えて、合成例2で得られた、磁性体を含有する有機ポリマー粒子3(B−5)を用いた他は、実施例1と同様に、抗AFP抗体を感作した有機ポリマー粒子3(以下、B−6とする。)を得た。
比較合成例1:(抗体分子を感作した、磁性体を含有しない有機ポリマー粒子1の合成)
合成例1で得られたグリシジル基含有ポリマー粒子(A−1)10mgを1mol/L硫酸アンモニウム含有ホウ酸緩衝液(0.1mol/L、pH9.5)溶液1.0mlに分散し、抗AFP抗体100μgを加え18時間室温で反応した。反応後、粒子を遠心分離し、洗浄液(25mmol/L Tris−HCl,pH7.4、0.01%Tween20含有)で繰り返し洗浄した後、粒子濃度0.5%になるように洗浄液で希釈し、抗AFP抗体を感作した有機ポリマー粒子1(以下、C−1とする。)を得た。
比較合成例2:(抗体分子を感作した、磁性体を含有する粒子の合成)
カルボキシル基含有磁性粒子として、Dynabeads M270 Carboxylic Acid(粒子径2.7μm;DYNAL BIOTECH社)10mgをテストチューブに取り、1.0mlのMES緩衝溶液(5mmol/L,pH5.0)に分散させた。この磁性粒子分散液に、EDC塩酸塩(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩)2mgを加え、25℃で30分間転倒混和した。
この活性化磁性粒子を磁気で回収し、溶媒を1.0mlのHEPES緩衝液(0.1mol/L,pH7.4)に置換した。この分散液に、抗AFP抗体100μg添加し、25℃で8時間転倒混和し、抗体感作磁性粒子を得た。得られた抗体感作磁性粒子を洗浄液(25mmol/L,pH7.4、0.01%Tween20含有)で繰り返し洗浄した後、粒子濃度0.5%になるように洗浄液で希釈し、抗AFP抗体を感作した有機ポリマー粒子3(以下、D−1とする。)を得た。
合成例3で得られた、抗体分子を感作した、磁性体を含有しない有機ポリマー粒子3(A−4)を用いて、AFP濃度を測定した。得られた各AFP濃度の検体の発光量を図1に示した。
AFPを含まない検体のノイズ強度は55RIU(Relative intensity units)であった。AFP濃度1000ng/mLの時のシグナル強度は445984(RIU)であった。
有機ポリマー粒子3(A−4)に替えて、合成例4で得られた、抗体分子を感作した、磁性体を含有する有機ポリマー粒子3(B−6)を用いた他は実施例1と同様にして、AFP濃度を測定した。得られた各AFP濃度の検体の発光量を図1に示した。
AFPを含まない検体のノイズ強度は62(RIU)であった。AFP濃度1000ng/mLの時のシグナル強度は384221(RIU)であった。
(比較例1)
有機ポリマー粒子3(A−4)に替えて、比較合成例1で得られた、抗体分子を感作した、磁性体を含有しない有機ポリマー粒子1(C−1)を用いた他は、実施例1と同様にしてAFP感度曲線を作成した。結果は図1に示した。
AFPを含まない検体のノイズ強度は170(RIU)であった。AFP濃度1000ng/mLの時のシグナル強度は42045(RIU)であった。
(比較例2)
有機ポリマー粒子3(A−4)に替えて、比較合成例2で得られた、抗体分子を感作した、磁性体を含有する粒子(D−1)を用いた他は、実施例1と同様にしてAFP感度曲線を作成した。結果は図1に示した。
AFPを含まない検体のノイズ強度は580(RIU)であった。AFP濃度1000ng/mLの時のシグナル強度は157898(RIU)であった。
評価方法:
[AFPの感度曲線の作成]
抗AFP抗体を感作した各実施例・比較例の有機ポリマー粒子10μl(粒子50μg相当)をテストチューブに取り、ウシ胎児血清(FCS)で段階希釈したAFP抗原(日本バイオテスト社製)の標準検体50μlと混合し、37℃で10分間反応した。遠心して粒子を分離し上清を除いた後、2次抗体としてアルカリフォスファターゼ(以下、「ALP」という。)で標識した抗AFP抗体(富士レビオ株式会社製、ルミパルスAFP−Nに付属の試薬を使用)40μlを添加し、37℃で10分間反応した。遠心して粒子を分離し上清を除いた後、PBSで3回遠心洗浄を繰り返し、粒子を50μlの0.01%Tween20に分散し、新しいチューブに移し替えた。ALPの基質液(ルミパルス基質液:富士レビオ株式会社製)100μlを加え、37℃で10分間反応した後、化学発光量を測定した。化学発光の測定には、ベルトールジャパン株式会社製の化学発光測定装置、Lumat LB9507を用いた。
[粒径]
レーザ回折式粒度分布測定装置((株)島津製作所製)SALD−200Vにより数平均粒径とその変動係数を測定した。
各実施例及び比較例の有機ポリマー粒子を用いたAFPの検出例を示す。

Claims (4)

  1. (A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B)p−トルエンスルホニル基を有し、メタクリル酸メチル及びトリメチロールプロパントリメタクリレートを含有する重合性化合物の共重合体、とを含んでなる有機ポリマー粒子であって、レーザ回折・散乱法により求めた数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子。
  2. 磁性体を含有する、請求項1に記載の有機ポリマー粒子。
  3. 請求項1又は2に記載の有機ポリマー粒子に、該有機ポリマー粒子の有するp−トルエンスルホニル基を介してリガンド分子を結合した、アフィニティー担体。
  4. (1)(A)ポリスチレン又はスチレン系共重合体と、(B’)メタクリル酸メチル、トリメチロールプロパントリメタクリレート及びグリシジル基を有する重合性モノマーを含有する重合性化合物の共重合体とを含んでなる有機ポリマー粒子1を合成する工程、
    (2)有機ポリマー粒子1を硫酸処理して水酸基を有する有機ポリマー粒子2を得る工程、及び
    (3)有機ポリマー粒子2とp−トルエンスルホン酸塩とを反応させて、p−トルエンスルホニル基を有する有機ポリマー粒子3を合成する工程
    とを有することを特徴とする、レーザ回折・散乱法により求めた数平均粒径が0.1〜15μmである有機ポリマー粒子3の製造方法。
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