JP2007097687A - ワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセット - Google Patents

ワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセット Download PDF

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浩平 渡邉
Takeshi Kanamaru
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Abstract

【課題】血管内異物除去用ワイヤを正確に操作することができ、また、操作性に優れたワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセットを提供すること。
【解決手段】ワイヤ操作具2は、血管内異物除去用ワイヤ1を挿通可能なカテーテル8に装着されて用いられるものである。このワイヤ操作具2は、血管内異物除去用ワイヤ1を固定する固定部32を有する第1の構造体3と、カテーテル8の基端側が接続される接続部材41を有する第2の構造体4とを備え、第1の構造体3と第2の構造体4とを、カテーテル8に挿通された血管内異物除去用ワイヤ1の軸方向に相対的に移動する移動機構が設けられている。ワイヤ操作具2は、前記移動機構が作動することにより、固定部32に固定された血管内異物除去用ワイヤ1と、接続部材41に接続されたカテーテル8とを、それらの軸方向に相対的に移動するよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤ操作具およびそれを備えた血管内異物除去用ワイヤセットに関する。
厚生労働省の人口動態統計によれば、日本人の死因の一位は癌、二位は心臓病、三位は脳卒中であり、特に脳卒中による死亡や後遺症が増加し、治療方法の確立が急務となっている。
近年、脳卒中の治療において急性期の脳梗塞治療に血栓溶解剤を用いた血栓溶解療法が開発され治療効果をあげているが、同時にその限界も指摘されている。すなわち、血栓溶解剤では血栓溶解に長時間を要したり、小さくなった血栓がさらに末梢に飛んで新たな塞栓部位を形成したり、また、血栓溶解剤では溶解しにくい血栓があることが医師の経験から認められている。
脳梗塞の場合、梗塞発症後3時間以内に血流が再開できれば救命の確率が高くなるばかりか、後遺症を少なくすることが米国や欧州で証明され、脳血管内に挿入可能で血栓を直接捕捉し、摘出することができる医療器具の開発が強く求められている。このような医療器具としては、血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤが用いられている。
この血管内異物除去用ワイヤを用いて血栓を除去するには、まず、カテーテルの先端開口から突出した異物捕捉部に血栓を捕捉する。次に、異物捕捉部の大きさが小さくなるように、異物捕捉部をカテーテルの先端に接近させて、すなわち、血管内異物除去用ワイヤを基端方向にカテーテル内を移動させて(引張って)、その後、血栓を血管内から除去する。
しかしながら、例えば、血管内異物除去用ワイヤを引張り過ぎた場合、異物捕捉部が小さくなり過ぎることとなる。このため、血栓が異物捕捉部から過剰な圧力を受け、粉砕されるおそれがある。従って、血管内異物除去用ワイヤの操作には、慎重さや微妙な力加減が必要となる。
このような問題に対し、例えば、特許文献1や特許文献2で示すようなワイヤ操作具が知られている。このワイヤ操作具は、3本の指を基端側のリングに引っ掛けて、当該リングの操作(開閉)により、異物捕捉部(バスケット)を縮径状態と拡径状態とに変化させるよう構成されている。
また、特許文献3には、先端側にバスケットが形成されている血管内異物除去用ワイヤに対応したスライド部を備えたワイヤ操作具が開示されている。このワイヤ操作具は、スライド部を先端方向または基端方向に移動(スライド)することにより、バスケットを縮径状態と拡径状態とに変化させるよう構成されている。
しかしながら、このようなワイヤ操作具でも、前述と同様に、血栓のような比較的軟質の異物を捕捉・除去するには、バスケットを縮径状態とするときの血管内異物除去用ワイヤに対する微妙な力加減が必要となる。このため、例えば、血管内異物除去用ワイヤの操作に力が入り過ぎると、バスケットが過剰に縮径状態となる、すなわち、血栓が粉砕されるおそれがある。
米国特許第6015415号明細書 米国特許第6264664号明細書 米国特許第6183482号明細書
本発明の目的は、血管内異物除去用ワイヤを正確に操作することができ、また、操作性に優れたワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
(1) 血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルに装着されて用いられるワイヤ操作具であって、
前記血管内異物除去用ワイヤを固定する固定部を有する第1の構造体と、
前記カテーテルの基端側が接続される接続部を有する第2の構造体とを備え、
前記第1の構造体と前記第2の構造体とを、前記カテーテルに挿通された前記血管内異物除去用ワイヤの軸方向に相対的に移動する移動機構が設けられ、該移動機構が作動することにより、前記固定部に固定された前記血管内異物除去用ワイヤと、前記接続部に接続された前記カテーテルとを、それらの軸方向に相対的に移動するよう構成されていることを特徴とするワイヤ操作具。
(2) 前記移動機構は、複数の部材で構成され、これら部材がそれぞれ、前記第1の構造体と前記第2の構造体とに分散配置されている上記(1)に記載のワイヤ操作具。
(3) 血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルに装着されて用いられるワイヤ操作具であって、
前記血管内異物除去用ワイヤが挿通可能な操作具本体と、該操作具本体に設けられ、前記操作具本体を挿通した前記血管内異物除去用ワイヤを固定する固定部と、前記操作具本体に回転可能に設置され、回転軸回りに歯車状に形成されたダイヤル側歯部を有するダイヤルとを備える第1の構造体と、
前記ダイヤル側歯部と噛合うように歯車状に形成されたスライダ側歯部を有し、前記ダイヤルの回転操作により前記操作具本体に対して螺合しつつ回転するスライダと、該スライダの先端側に設けられ、前記カテーテルの基端側が接続される接続部と、前記スライダと前記接続部を連結する連結部とを備える第2の構造体とを有し、
前記ダイヤルを回転操作することにより、前記スライダの回転運動が、前記第1の構造体と前記第2の構造体とが相対的に移動する直線運動に変換され、これにより、前記固定部に固定された前記血管内異物除去用ワイヤと、前記接続部に接続された前記カテーテルとを、それらの軸方向に相対的に移動するよう構成されていることを特徴とするワイヤ操作具。
(4) 前記ダイヤルは、円盤状をなすものであり、前記操作具本体の前記血管内異物除去用ワイヤの挿通方向に対してほぼ平行に設置されている上記(3)に記載のワイヤ操作具。
(5) 前記ダイヤル側歯部は、前記ダイヤルの前記操作具本体側に突出して形成されている上記(4)に記載のワイヤ操作具。
(6) 前記スライダは、筒状をなすものであり、その外周部に前記スライダ側歯部が形成されている上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(7) 前記スライダと前記連結部とは、互いに回動可能に連結され、前記連結部と前記接続部とは、互いに回動可能に連結され、
前記スライダが回転したとき、その回転は、前記接続部には、伝達されない上記(3)ないし(6)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(8) 前記連結部の前記操作具本体に対する回転を規制する連結部回転規制手段をさらに有する上記(7)に記載のワイヤ操作具。
(9) 前記血管内異物除去用ワイヤと前記カテーテルとの相対的な位置関係を固定する位置固定手段をさらに有する上記(3)ないし(8)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(10) 前記位置固定手段は、前記ダイヤルの回転を停止する止め部材で構成されている上記(9)に記載のワイヤ操作具。
(11) 前記血管内異物除去用ワイヤの前記カテーテルに対する最大移動量を規制する移動規制手段をさらに有する上記(3)ないし(10)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(12) 前記固定部は、前記操作具本体に収納され、弾性材料で構成されているリング状部材と、前記操作具本体に対して螺合しつつ回転して、前記リング状部材を押圧可能な押圧部材とを有し、
前記押圧部材により押圧された前記リング状部材は、弾性変形して、内径が縮径する上記(3)ないし(11)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(13) 前記操作具本体は、該操作具本体内を介して、前記カテーテル内に液体を供給可能な供給口を有する上記(3)ないし(12)のいずれかに記載のワイヤ操作具。
(14) 上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のワイヤ操作具と、
血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤと、
前記血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルとを備えることを特徴とする血管内異物除去用ワイヤセット。
本発明によれば、第1の構造体と第2の構造体とを機械的に移動させることができるため、血管内異物除去用ワイヤを正確に移動(操作)することができ、よって、血管内の異物を確実に捕捉・除去することができる。また、血管内異物除去用ワイヤに対する優れた操作性を得ることができる。
以下、本発明のワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の血管内異物除去用ワイヤセットの斜視図、図2は、図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットが備えるワイヤ操作具の平面図、図3〜図6は、それぞれ、図2に示すワイヤ操作具の縦断面図、図7は、図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットが備える血管内異物除去用ワイヤの斜視図、図8〜図12は、それぞれ、図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。
なお、以下の説明では、図1〜図12中の左側を「先端」、右側を「基端」と言う。また、血管内異物除去用ワイヤおよび血管は、血管内異物除去用ワイヤセットに対して誇張して描かれている。
図1に示す血管内異物除去用ワイヤセット(以下、単に「ワイヤセット」という)9は、血管内異物除去用ワイヤ1と、血管内異物除去用ワイヤ1を挿通可能なカテーテル8と、カテーテル8に着脱自在に装着されて用いられるワイヤ操作具2とを備えている。
血管内異物除去用ワイヤ1は、血管100内の血栓、血餅等の塞栓の原因となる異物(以下、「塞栓物200」と言う)を捕捉して除去するものである(例えば、図11、図12参照)。この血管内異物除去用ワイヤ1は、長尺なワイヤ本体11と、ワイヤ本体11の先端(先端側)に設けられ、血管100内の塞栓物200を捕捉可能な捕捉部(異物捕捉部)12とを有している。
カテーテル8は、カテーテル本体83と、カテーテル本体83の基端に装着(固定)されたハブ84とで構成されている。
ワイヤ操作具2は、血管内異物除去用ワイヤ1を移動操作するものである。このワイヤ操作具2は、血管内異物除去用ワイヤ1を固定する機能を有する第1の構造体3と、第1の構造体3の先端側に設けられ、カテーテル8のハブ84(基端側)が接続される第2の構造体4とを有している。
ワイヤセット9では、図1に示す状態で、第1の構造体3と第2の構造体4とが相対的に移動することにより、血管内異物除去用ワイヤ1とカテーテル8とを、それらの軸方向に相対的に移動することができる。
次に、血管内異物除去用ワイヤ1についてついて説明する。前述したように、血管内異物除去用ワイヤ1は、長尺なワイヤ本体11と、ワイヤ本体11の先端(先端側)に設けられた捕捉部12とを有している。以下、各部の構成について説明する。
ワイヤ本体11は、全長に渡って適度な剛性および弾性(可撓性)を有している。ワイヤ本体11の構造としては、特に限定されず、例えば、単線からなるもの、複数本を束ねたもの、中空状のもの、多層構造のもの、芯材とその外周に巻回されたコイルとを有するもの、これらを組み合わせたものなどであってもよい。
また、ワイヤ本体11の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
ワイヤ本体11の長さは、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、500〜4000mm程度が好ましく、1500〜2200mm程度がより好ましい。
また、ワイヤ本体11は、基端側に位置し、比較的硬い第1の部位と、先端側に位置し、比較的柔軟な第3の部位と、前記第1の部位と前記第3の部位との間に位置し、可撓性が変化する第2の部位とを有するものであることが好ましい。換言すれば、ワイヤ本体11は、剛性(曲げ剛性、ねじり剛性等)が基端から先端に向かって漸減するようなものであるのが好ましい。これにより、手元での操作が先端部まで確実に伝達し、血管内での走行性や屈曲部での操作性に優れるとともに、先端部の柔軟性を向上し、血管の損傷を防ぐことができる。すなわち、ワイヤ本体11のトルク伝達性、押し込み性(プッシャビリティ)、耐キンク性(耐折れ曲がり性)を維持しつつ、より高い安全性を確保することができる。
ワイヤ本体11の外径(太さ)は、適用する血管の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、平均外径が0.1〜2.0mmであるのが好ましく、0.25〜0.9mmであるのがより好ましい。
特に、マイクロカテーテルに挿入して使用する血管内異物除去用ワイヤ1の場合には、ワイヤ本体11の平均外径は、0.1〜0.53mm(0.004〜0.021インチ)程度が好ましく、0.25〜0.46mm(0.010〜0.018インチ)程度がより好ましい。
ここで、マイクロカテーテルとは、外径4Fr.(フレンチ)未満の血管内処置診断用カテーテルを言い、4Fr.以上の血管造影カテーテル、ガイディングカテーテル等と明確に区別されるものである。なお、4Fr.=約1.33mmである。
言うまでもなく、本発明は、前記マイクロカテーテルに適合するようなものに限らず、例えば造影カテーテルやガイディングカテーテルに適合するような、大血管における異物回収用等に用いるものに適用することができる。
ワイヤ本体11の外面(表面)には、カテーテル8の内面との摩擦抵抗を軽減する被覆層が設けられていてもよい。これにより、カテーテル8に対する挿入・抜去をよりスムーズに行うことができる。この被覆層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の被覆層(テフロンコート)(「テフロン」は登録商標)や、湿潤時に潤滑性を有する親水性ポリマーコート等が挙げられる。
このようなワイヤ本体11の先端側には、捕捉部12が設けられている。捕捉部12は、自然状態では、図7(図1も同様)に示すように幅が拡大した(開いた)状態(この状態を以下「拡径状態」と言う)になっている。この拡径状態では、捕捉部12の内側に、血管100内の塞栓物200を捕捉可能な異物捕捉空間121が形成される。
捕捉部12は、拡径状態から、折り畳まれるようにして、カテーテル8内に収納可能な大きさ(幅)に縮小した状態(この状態を以下「縮径状態」と言う)に変形可能になっている。
このような捕捉部12は、自身の弾性により、縮径状態から拡径状態へと変形(復元)可能になっている。
以下では、特に断らない限り、捕捉部12の形状、大きさについての説明は、拡径状態(自然状態)におけるものである。
図7に示すように、捕捉部12は、ワイヤ本体11の先端から分岐するように(互いに離間するように)延設された2本の分岐ワイヤ部13a、13bと、分岐ワイヤ部13aと分岐ワイヤ部13bとの間に架設された3本のフィラメント部14a、14b、14cとで構成されている。
分岐ワイヤ部13a、13bの基端部は、それぞれ、ワイヤ本体11の先端部に固定(固着)されている。この固定の方法は、特に限定されないが、例えば、分岐ワイヤ部13a、13bの基端部をそれぞれワイヤ本体11の先端部に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
分岐ワイヤ部13aの先端部と分岐ワイヤ部13bの先端部との間には、線状をなす3本のフィラメント部14a、14b、14cが架け渡されるように設けられている。これらのフィラメント部14a、14b、14cは、それぞれ、その中央部分が先端側に張り出すように湾曲しつつ、分岐ワイヤ部13aの先端部と分岐ワイヤ部13bの先端部とを接続している。換言すれば、分岐ワイヤ部13a、13bとフィラメント部14a、14b、14cとは、ほぼ楕円(長円)を描くように形成されている。本実施形態では、フィラメント部14a、14b、14cの先端部が滑らかに湾曲した形状をなしていることにより、血管100の内壁にダメージを与えるのを防止することができ、より高い安全性が得られる。
捕捉部12には、このような分岐ワイヤ部13a、13bおよびフィラメント部14a、14b、14cに囲まれるようにして、塞栓物200を捕捉する異物捕捉空間121が形成されている。換言すれば、分岐ワイヤ部13a、13bおよびフィラメント部14a、14b、14cにより、籠状の異物保持部が形成され、その内部空間が異物捕捉空間121となっている。図11(図12も同様)に示すように、血管内異物除去用ワイヤ1は、この異物捕捉空間121に塞栓物200を収納するようにして捕捉する。
このような捕捉部12の構成材料(素材)としては、例えば、ステンレス鋼(SUS304等)、βチタン鋼、Co−Cr合金、ピアノ線、プラチナ−イリジウム合金(Pt90/Ir10、Pt80/Ir20等)その他の貴金属のバネ合金、ニッケルチタン合金等のバネ性を有する合金等の各種金属材料や、樹脂製のモノ・マルチ繊維であるのが好ましい。
なお、分岐ワイヤ部13a、13bの外径は、特に限定されないが、それぞれ、0.05〜0.9mmであるのが好ましく、0.1〜0.5mmであるのがより好ましい。ここで、分岐ワイヤ部13a、13bの外径とは、撚り線部については、全体の外径を言う。また、これらの外径は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、フィラメント部14a、14b、14cの外径(線径)は、特に限定されないが、0.025〜0.2mmであるのが好ましく、0.05〜0.1mmであるのがより好ましい。また、これらの外径は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
捕捉部12がカテーテル8内に収納された状態から、ワイヤ本体11をカテーテル8に対し前進させ、捕捉部12をカテーテル8の先端開口部81から突出(露出)させると、捕捉部12は、自身の弾性により、縮径状態から拡径状態に復元する。
この状態から、ワイヤ本体11をカテーテル8に対し基端方向に牽引すると、分岐ワイヤ部13a、13bの基端部が先端開口部81の縁部に当接しつつ、カテーテル8内に入り込むことにより、分岐ワイヤ部13a、13b同士の間隔が狭まる。
ワイヤ本体11をカテーテル8に対しさらに基端方向に牽引すると、捕捉部12は、分岐ワイヤ部13a、13bの間隔を狭めつつ、自動的に縮径状態となってカテーテル8内に再度収納される。
このように、捕捉部12は、カテーテル8の先端開口部81から出入りするのに伴なって、自動的に拡径状態と縮径状態とに変形することができる。
次に、カテーテル8についてついて説明する。カテーテル8は、前述したように、カテーテル本体83と、ハブ84とで構成されている。以下、各部の構成について説明する。
カテーテル本体83は、可撓性を有するチューブで構成されている。このカテーテル本体83(ルーメン85)内は、血管内異物除去用ワイヤ1が挿通可能となっている。
カテーテル本体83の基端には、ハブ84が装着(固定)されている。このハブ84には、ルーメン85と連通する内腔が形成されている。この内腔は、ルーメン85の内径とほぼ等しい内径を有し、ルーメン85の基端部内面に対し、段差等を生じることなく連続しているのが好ましい。
また、ハブ84は、ワイヤ操作具2の第2の構造体4(接続部材41)に着脱自在に装着される。
次に、ワイヤ操作具2について、主に図2〜図6を参照しつつ説明する。図3は、第2の構造体4の接続部材41および連結部材42を示す縦断面図、図4は、第1の構造体3の操作具本体31と第2の構造体4のスライダ43および連結部材42とを示す縦断面図、図5は、第1の構造体3の操作具本体31およびダイヤル38と第2の構造体4のスライダ43とを示す縦断面図、図6は、第1の構造体3の操作具本体31および固定部32を示す縦断面図である。
前述したように、ワイヤ操作具2は、第1の構造体3と第2の構造体4とを有している。
まず、第1の構造体3について説明する。
第1の構造体3は、血管内異物除去用ワイヤ1が挿通可能な操作具本体31と、操作具本体31の基端側に設けられた固定部32と、操作具本体31に回転可能に設置されたダイヤル38と、ダイヤル38の回転を停止可能な止め部材39とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
操作具本体31は、形状がほぼ管状をなしたものである。この操作具本体31は、内周部311に形成された雌ネジ312と、外周部313に形成された雄ネジ34および溝318と、外周部313に突出形成された凸部315と、内周部311の内径が拡径した拡径部35とを有している。なお、雌ネジ312の巻回方向(形成方向)は、特に限定されないが、本実施形態では、右巻きとする。
図4に示すように、雌ネジ312は、内周部311の先端部に設けられている。この雌ネジ312は、第2の構造体4のスライダ43(雄ネジ431)と螺合する。
内周部311の基端部には、拡径部35が設けられている。この拡径部35には、固定部32を構成するリング状部材36が収納される(図6参照)。
雄ネジ34は、外周部313の基端部に設けられている。この雄ネジ34は、固定部32を構成する押圧部材37(雌ネジ374)と螺合する(図6参照)。
また、溝318は、外周部313の先端部に、操作具本体31の長手方向に沿って2つ設けられている。
図5に示すように、凸部315は、外周部313の操作具本体31の長手方向のほぼ中央部に、その長手方向に対してほぼ直交する方向に突出して設けられている。この凸部315には、後述する止め部材39の雄ネジ391と螺合する雌ネジ317が形成されている。
なお、操作具本体31の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、操作具本体31の途中には、操作具本体31に対して傾斜した供給口33が設けられているのが好ましい。
供給口33は、管体で構成されており、操作具本体31内と連通している。これにより、供給口33から供給された液体(例えば、造影剤など)を、操作具本体31内を介して、カテーテル8内に確実に供給することができる。
なお、供給口33は、操作具本体31と一体的に形成されていてもよいし、操作具本体31と別体で構成されていてもよい。供給口33が操作具本体31と別体で構成されている場合、供給口33の構成材料は、操作具本体31と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図6に示すように、操作具本体31の基端側には、操作具本体31通した血管内異物除去用ワイヤ1を固定する固定部32が設けられている。この固定部32は、操作具本体31の拡径部35に収納されているリング状部材36と、リング状部材36を押圧する押圧部材37とを有している。
リング状部材36は、弾性材料で構成されている。このリング状部材36は、自然状態で、その内径の大きさが内周部311の内径とほぼ同等であり、外径の大きさが拡径部35の内径とほぼ同等である。ここで、「自然状態」とは、リング状部材36に外力が付されていない状態をいう。
押圧部材37は、ほぼ円板状をなすヘッド部371と、ヘッド部371と同心的に設けられた外筒372と、外筒372と同様に、ヘッド部371と同心的に設けられた内筒373とで構成されている。
外筒372の内周面には、操作具本体31の雄ネジ34と螺合する雌ネジ374が形成されている。これにより、押圧部材37は、操作具本体31に対して螺合しつつ回転することができる。
内筒373は、その外径の大きさが拡径部35の内径とほぼ同等である。
また、押圧部材37には、ヘッド部371の中心部を貫通する貫通孔375が形成されている。この貫通孔375から血管内異物除去用ワイヤ1をワイヤ操作具2に挿入することができ、さらに、その血管内異物除去用ワイヤ1をカテーテル8に挿入することができる。
また、貫通孔375の内径は、基端方向に向って漸増している。すなわち、貫通孔375の内周面376は、テーパ状をなしている。これにより、貫通孔375から血管内異物除去用ワイヤ1をワイヤ操作具2に容易に挿入することができる。
このような構成の固定部32では、押圧部材37と操作具本体31とを螺合させるにつれて、リング状部材36は、押圧部材37の内筒373の先端面に押圧される。この押圧により、リング状部材36は、弾性変形して外径が拡径しようとするが、リング状部材36の外周面361が拡径部35の内周面351により規制されており、リング状部材36の外径が拡径することができない。このため、リング状部材36は、その内径が確実に縮径することとなる。これにより、操作具本体31内を挿通している血管内異物除去用ワイヤ1をリング状部材36の内周面362が押圧し、よって、血管内異物除去用ワイヤ1を確実に固定することができる。
また、押圧部材37の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
また、リング状部材36の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
図2および図5に示すように、ダイヤル38は、円盤状をなすものである。このダイヤル38には、当該ダイヤル38の中心部を貫通する貫通孔381と、ダイヤル38と同心的に(ダイヤル38の回転軸回りに)歯車状に形成されたダイヤル側歯部382とが設けられている。
ダイヤル38は、操作具本体31の長手方向、すなわち、操作具本体31の血管内異物除去用ワイヤ1の挿通方向に対してほぼ平行に設置されている。
ここで、仮に、ダイヤル38が操作具本体31の長手方向に対して垂直に設置されていると、ダイヤル38を摘まみづらくなり、その結果、ダイヤル38の回転操作を行うのが煩わしくなることがある。
これに対して、ワイヤ操作具1(第1の構造体3)では、ダイヤル38が操作具本体31の長手方向に対して平行に設置されているため、前述した回転操作の煩わしさが解消され、よって、優れた操作性を得る。これにより、血管内異物除去用ワイヤ1を正確に操作することができる。
ダイヤル38の中心部には、貫通孔381が形成されている。この貫通孔381に止め部材39を挿通させることにより、ダイヤル38が止め部材39を軸として操作具本体31に対して回転することができる。
ダイヤル38の操作具本体31側の面383には、ダイヤル側歯部382が形成されている。
図5に示すように、ダイヤル側歯部382は、ダイヤル38の操作具本体31側に突出しており、第2の構造体4のスライダ43のスライダ側歯部432と噛合う。このようなダイヤル38では、当該ダイヤル38を回転操作したとき、ダイヤル38を操作具本体31側に押圧するような状態となるので、ダイヤル側歯部382とスライダ側歯部432とが確実に噛合う。これにより、ダイヤル側歯部382(ダイヤル38)の回転をスライダ側歯部432(スライダ43)に確実に伝達することができる。
なお、ダイヤル38の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
前述したように、止め部材39は、ダイヤル38の回転軸として機能するものである。この止め部材39は、ヘッド部392と、雄ネジ391が形成されたネジ部393とで構成されている(図5参照)。
ヘッド部392は、円柱状をなしており、その外径がダイヤル38の貫通孔381の内径よりも大きく設定されている。
ヘッド部392の一方の面には、円柱状をなすネジ部393が突出して形成されている。このネジ部393の外径は、ダイヤル38の貫通孔381の内径とほぼ同等に設定されている。
止め部材39は、雄ネジ391が操作部本体31(凸部315)の雌ネジ317と螺合することにより、操作部本体31に支持される。
ワイヤ操作具2では、止め部材39を操作部本体31に対して締め付けることにより、ヘッド部392と凸部315との間隔hを狭めることができ、よって、ダイヤル38の回転操作を禁止することができる。また、この状態から、止め部材39を操作部本体31に対して緩めることにより、ダイヤル38が回転することができる程度に間隔hが大きくなり、よって、ダイヤル38の回転操作の禁止が解除され、その操作を行うことができる。
ダイヤル38の回転操作が禁止された場合、ダイヤル38の回転によるスライダ43の回転(移動)も禁止され、結果、第1の構造体3と第2の構造体4との相対的な移動が行われない。これにより、血管内異物除去用ワイヤ1とカテーテル8との相対的な位置関係が固定され、よって、例えば図12に示すような、血管内異物除去用ワイヤ1の捕捉部12とカテーテル8の先端開口部81とで塞栓物200を締め付けた状態を確実に維持して、当該塞栓物200を血管100から確実に除去することができる。
このように、止め部材39は、血管内異物除去用ワイヤ1とカテーテル8との相対的な位置関係を固定する位置固定手段としての機能も有している。
また、止め部材39は、ダイヤル38付近に位置しているので、ダイヤル38の操作に応じて締め付けたり緩めたりする止め部材39の操作が行い易い。これにより、ワイヤ操作部2は、操作性に優れたものとなる。
なお、止め部材39の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
次に、第2の構造体4について説明する。
第2の構造体4は、操作具本体31対して螺合しつつ回転するスライダ43と、カテーテル8のハブ84が接続される接続部材(接続部)41と、スライダ43と接続部材41を連結する連結部材(連結部)42とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
図4および図5に示すように、スライダ43は、外筒433と、外筒433と同心的に設けられた内筒434と、外筒433および内筒434の先端部同士を連結し、先端側に向って突出する凸部435とを有している。
外筒433の外周部には、その全体(全周)にわたって、スライダ側歯部432が形成されている。このスライダ側歯部432は、ダイヤル側歯部382と噛合うように歯車状に形成されたものである。
このようなスライダ側歯部432が設けられていることにより、ダイヤル38を回転操作したとき、ダイヤル側歯部382の回転がスライダ側歯部432に確実に伝達されて、スライダ43が確実に回転する。
外筒433の内側には、内筒434が設けられている。内筒434は、その外周部に、雄ネジ431が形成されている。この雄ネジ431は、操作具本体31の雌ネジと螺合する。これにより、スライダ43(第2の構造体4)と操作具本体31(第1の構造体3)とが接続され、ダイヤル38を回転操作することにより、スライダ43の回転運動が、当該スライダ43がその長手方向に沿って移動する直線運動に変換される。
また、スライダ43と操作具本体31とは、液密に接続されている。これにより、操作具本体31の供給口33から供給された液体がスライダ43と操作具本体31と間で漏れ出すのを防止することができる。
図4に示すように、内筒434の基端部は、その内径が基端方向に向って漸増している。すなわち、内筒434の基端部の内周面436は、テーパ状をなしている。これにより、操作具本体31から挿入された血管内異物除去用ワイヤ1を、スライダ43へ容易に導入することができる。
凸部435は、ほぼ円筒状をなしており、外筒433および内筒434の先端側に設けられている。この凸部435は、外筒433および内筒434と同心的に設けられており、凸部435の内腔部438と内筒434の内腔部439とが連通している。
また、凸部435の内径は、内筒434の内径と同等である。これにより、内筒434から凸部435に血管内異物除去用ワイヤ1を円滑に挿通することができる。
また、凸部435の外周部には、その周方向に沿ってリング状に突出した係合部437が形成されている。
また、スライダ43の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
図3および図4に示すように、連結部材42は、基部421と、基部421から先端方向に向って突出した凸部422と、基部421から基端方向に向って突出した2本のアーム部423とを有している。
基部421は、ブロック状をなすものであり、その基端面に凹部424が形成されている。
この凹部424には、ほぼ円柱状の空間が形成されており、スライダ43の凸部435が入り込むことができる(図4参照)。また、凹部424の内周面には、その周方向に沿って形成されたリング状の係合部425が設けられている。
凹部424に凸部435が入り込むことにより、凹部424(連結部材42)の係合部425と凸部435(スライダ43)の係合部437とが係合する。これにより、スライダ43と連結部材42とは、スライダ43の中心軸回りに相対的に回動可能に連結される。
基部421の先端面には、ほぼ円筒状をなす凸部422が設けられている。この凸部422は、凹部424と同心的に設けられており、内腔部426が凹部424に開放して、内筒434の内腔部439と連通する。また、凸部422の内径は、内筒434の内径と同等である。これにより、内筒434から凸部422に血管内異物除去用ワイヤ1を円滑に挿通することができる。
また、凸部422の外周面には、その周方向に沿って形成されたリング状の係合部428が設けられている。
基部421の基端面には、互いに対向配置された2本のアーム部423が設けられている。各アーム部423の基端部には、操作具本体31の中心軸側に突出した爪部427が形成されている。
図4に示すように、操作具本体31の各アーム部の爪部427に対応する位置には、前述した2つの溝318が形成されており、各溝318に、各爪部427が係合する。これにより、連結部材42の操作具本体31に対するその中心軸回りの回転が規制される。
このように、ワイヤ操作具2では、連結部材の各爪部と操作具本体の各溝とにより、連結部材42の操作具本体31に対する回転を規制する回転規制手段(連結部回転規制手段)が構成される。
また、前述したようにスライダ43と連結部材42とがスライダ43の中心軸回りに相対的に回動可能に連結されていることと、連結部材42の操作具本体31に対する回転が規制されていることとにより、スライダ43の回転運動が第2の構造体4全体としての直線運動に変換される。
また、連結部材42の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
接続部材41は、スライダ43の先端側に設けられた部材であり、外筒411と、外筒411と同心的に設けられた内筒412とを有している(図3参照)。
外筒411の内周部の先端側には、雌ネジ413が形成されている。この雌ネジ413に、カテーテル8のハブ84に形成された雄ネジ(図示せず)が螺合する。これにより、接続部材41にハブ84が接続される。
また、外筒411の雌ネジ413とハブ84の雄ネジとの螺合を解除することにより、接続部材41とハブ84との接続が解除される。
このようにハブ84と接続部材41とが着脱自在であることにより、ワイヤ操作具2に対して、任意のカテーテルを適宜装着することができる。
また、このとき、内筒412がハブ84内に挿入されて、内筒412の内腔部414を介して、連結部材42の内腔部426とカテーテル本体83(ルーメン85)内とが連通する。これにより、供給口33から供給された液体を、操作具本体31内を介して、カテーテル8内に確実に供給することができる。
外筒411の内周部の基端側には、当該内周部の内径が拡径した拡径部415が設けられている。図3に示すように、外筒411の基端側に連結部材42の凸部422が入り込むことにより、外筒411の拡径部415と凸部422(連結部材42)の係合部428とが係合する。これにより、接続部材41と連結部材42とは、接続部材41(スライダ43)の中心軸回りに相対的に回動可能に連結される。
このように接続部材41と連結部材42とスライダ43とが相対的に回動可能に連結されていることにより、スライダ43が回転したとき、その回転が接続部材41に伝達されるのが防止される。したがって、接続部材41に接続されたカテーテル8にスライダ43の回転が伝達されるのが防止され、よって、カテーテル8がその軸回りに回転したり、捩れたりするのが確実に防止される。
また、接続部材41と連結部材42とスライダ43とが相対的に回動可能に連結されていることにより、例えば接続部材41を回転させて当該接続部材41にカテーテル8のハブ84を接続(螺合)する場合、接続部材41の回転が連結部材42に伝達されるのが防止される。したがって、ワイヤ操作具2全体が回転するのが防止され、カテーテル8を接続する際の操作性に優れる。
また、接続部材41の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、操作具本体31についての説明で挙げたような材料を用いることができる。
以上のような第1の構造体3および第2の構造体4を有するワイヤ操作具2では、ダイヤル38を例えば図2中反時計回りに回転操作することにより、スライダ43が回転する。スライダ43は、操作具本体31と螺合しているため、スライダ43の回転運動は、それが先端方向に移動する直線運動に変換される。これにより、第2の構造体4は、各爪部427が各溝318に沿って摺動しつつ、第1の構造体3に対し、先端方向に移動することとなる。その結果、第2の構造体4(接続部材41)に接続されたカテーテル8を、第1の構造体3(固定部32)に固定された血管内異物除去用ワイヤ1に対し、先端方向(軸方向)に移動することができる。
このような構成により、ダイヤル38の回転量に応じて、カテーテル8の移動量を正確に設定することができる。よって、カテーテル8の先端開口部81に対する血管内異物除去用ワイヤ1の捕捉部12の位置を正確に操作することができる。例えば、捕捉部12に捕捉された塞栓物200にカテーテル8の先端開口部81が当接する位置(図12参照)に、血管内異物除去用ワイヤ1を正確に操作することできる。
ワイヤ操作具2では、第2の構造体4(連結部材42)の各爪部427が、第1の構造体3(操作具本体31)の各溝318の先端318aに当接する(以下、この状態を「第1の状態」という)。これにより、スライダ43の雄ネジ431と操作具本体31の雌ネジ312との螺合が解除されて、スライダ43が操作具本体31から脱落するのを確実に防止することができる。
また、ワイヤ操作具2では、第2の構造体4(連結部材42)の各爪部427が、第1の構造体3(操作具本体31)の各溝318の基端318bに当接する(以下、この状態を「第2の状態」という)。これにより、スライダ43の雄ネジ431と操作具本体31の雌ネジ312との螺合の過剰な締め込みを確実に防止することができる。
このように、ワイヤ操作具2では、第1の構造体3に対する第2の構造体4の最大移動量が規制されている。これにより、第1の構造体に対する第2の構造体4の過剰に移動して、ワイヤ操作具2を操作するのが困難となるのを確実に防止することができる。
また、血管内異物除去用ワイヤ1を固定部32で固定した状態では、第1の状態と第2の状態とを採ることにより、血管内異物除去用ワイヤ1のカテーテル8に対する最大移動量を規制することができる。
これにより、血管内異物除去用ワイヤ1の固定位置にもよるが、例えば、第1の状態では、捕捉部12の全体がカテーテル8内に収納された状態とすることができ、第2の状態では、捕捉部12の全体がカテーテル8の先端開口部81から突出した状態とすることができる。
例えば、ダイヤル38を180度回転させることにより、ワイヤ操作具2が第1の状態と第2の状態とを採るとした場合、第1の状態で捕捉部12の全体がカテーテル8内に収納された状態となり、この状態から、ダイヤル38を180度回転させると、捕捉部12の全体がカテーテル8の先端開口部81から突出した状態となる。
これにより、例えば、X線透視下で捕捉部12の状態を視認しなくとも、手元の操作、すなわち、ダイヤル38の操作(回転角度)で、捕捉部12の状態を把握することができる。
このように、ワイヤ操作具2は、第2の構造体4の移動量がダイヤル38の回転角度に比例するよう構成されている。
なお、捕捉部12がカテーテル8の先端開口部81から突出した状態では、捕捉部12のフィラメント部14bの先端と、カテーテル8の先端開口部81との距離が10〜50mmであるのが好ましく、15〜30mmであるのがより好ましい。
このように、ワイヤ操作具2では、第2の構造体4の各爪部427と第1の構造体3(操作具本体31)の各溝318の先端318aおよび基端318bとにより、血管内異物除去用ワイヤ1のカテーテル8に対する最大移動量を規制する移動規制手段が構成されている。
また、血管内異物除去用ワイヤ1の最大移動量は、特に限定されないが、例えば、5〜40mmであるのが好ましく、5〜30mmであるのがより好ましい。
また、図1に示すように、操作具本体31の外周面(外周部313)には、カテーテル8(第2の構造体4)の移動量を示す目盛り5が設けられて(付されて)いる−が好ましい。これにより、血管内異物除去用ワイヤ1とカテーテル8との相対的な移動量を確認(視認)しつつ、ワイヤセット9(ワイヤ操作具2)を操作することができる、すなわち、ワイヤセット9の操作性が向上する。
また、目盛り5の間隔の大きさは、特に限定されないが、例えば、0.1〜4mmであるのが好ましく、0.1〜1mmであるのがより好ましい。
また、操作具本体31の雌ネジ312およびスライダ43の雄ネジ431のネジのピッチの大きさを適宜設定することにより、ダイヤル38の回転量に対するカテーテル8の移動量を変化させることができる。これにより、血管内異物除去用ワイヤ1の操作における微妙な調整が可能となる。
また、ダイヤル38の回転量に対するカテーテル8の移動量は、特に限定されず、例えば、ダイヤル38が1回転する毎に、カテーテル8が0.1〜4mm移動するのが好ましく、0.2〜2mm移動するのがより好ましい。
また、ワイヤ操作具2では、第1の構造体3と第2の構造体4とを相対的に移動するための機構(移動機構)として、操作具本体31、固定部32、ダイヤル38、スライダ43、連結部材42および接続部材41が設けられている。これらの部材(部位)は、第1の構造体3と第2の構造体4とに分散配置されている。これにより、例えば、ダイヤル38を操作し易い部分に設置することができたり、固定部32を操作し易い部分に設置することができたりするため、ワイヤ操作具2の操作性が向上する。
次に、本発明のワイヤセット9(ワイヤ操作具2)の使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] 図8は、血管100内に血栓等の塞栓物200が詰まり、血流を阻害している状態を示している。塞栓物200は、血圧により血管100の内壁に押し付けられ、容易に移動しない状態になっている。
まず、ワイヤ操作具2では、第1の構造体3の止め部材39を緩めておき、当該止め部材39によるダイヤル38の回転規制を解除した状態とする。これにより、ダイヤル38を回転操作することができる。
また、第1の構造体3(固定部32)の押圧部材37を緩めておき、当該押圧部材37がリング状部材36を押圧していない状態とする。これにより、ワイヤ操作具2の基端側から血管内異物除去用ワイヤ1やガイドワイヤ10を挿入することができる。
また、ダイヤル38を回転操作して、第2の構造体4(連結部材42)の各爪部427が、第1の構造体3(操作具本体31)の各溝318の基端318bに当接した状態とする。
次に、このような状態のワイヤ操作具2にカテーテル8を接続する。
次に、ワイヤ操作具2(第1の構造体3)の基端側からガイドワイヤ10をワイヤ操作具2内に挿通させ(挿入し)、さらに、ガイドワイヤ10をカテーテル8のルーメン85内に挿通させる。この状態で、カテーテル8とガイドワイヤ10とを、血管100内に挿入し、カテーテル8の先端開口部81から突出させたガイドワイヤ10の先端部101を塞栓物200より奥(末梢側)まで挿入する。すなわち、ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200と血管100の内壁との隙間を通り抜けて、塞栓物200を越えた状態とする。
[2] ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200を越えたら、ガイドワイヤ10に対しワイヤ操作具2(カテーテル8)を前進させ、図9に示すように、カテーテル8の先端部を塞栓物200と血管100の内壁との隙間に入り込ませる。このとき、カテーテル8の先端部は、ガイドワイヤ10に沿って円滑に隙間に入り込むので、この操作は容易に行うことができる。
なお、従来の治療としては、この状態でカテーテル8を介して逆行性に血栓溶解剤を流し、血栓溶解を速めることが行なわれてきたが、血栓溶解剤で溶けにくい血栓があることや溶解に長時間かかることがしばしば医師により経験されている。本発明は、そのような場合にも有用である。
[3] 図9に示す状態から、ガイドワイヤ10を抜去し、ワイヤ操作具2を介して、カテーテル8のルーメン85に血管内異物除去用ワイヤ1を挿入する。図10に示すように、捕捉部12をカテーテル8の先端開口部81から突出させると、縮径状態でカテーテル8内にあった捕捉部12は、自身の弾性により自ずと展開し、拡径状態となる。捕捉部12が拡径状態になると、塞栓物200を捕捉する異物捕捉空間121が形成される。
その後、カテーテル8を僅かに基端方向に移動させ、カテーテル8の先端部を塞栓物200の手前まで引き戻す。
次に、血管内異物除去用ワイヤ1をカテーテル8に対して前進、後退または回転させて図11に示すように、捕捉部12の異物捕捉空間121に塞栓物200をすくい取るようにして捕捉(収納)する、すなわち、塞栓物200は異物捕捉空間121に入り込む。
塞栓物200を捕捉した後、第1の構造体3の押圧部材37を回転させて、血管内異物除去用ワイヤ1を第1の構造体3に固定する。
[4] 図12に示すように、ダイヤル38を回転させ、血管内異物除去用ワイヤ1に対しカテーテル8を先端方向に移動する。これにより、分岐ワイヤ部13a、13bの基端部が先端開口部81(の縁部)に当接して互いの間隔を狭めつつカテーテル8内に引き込まれ、捕捉部12(異物捕捉空間121)が小さくなる。よって、塞栓物200は、分岐ワイヤ部13a、13bと、フィラメント部14a、14b、14cとによって締め付けられる。この締め付け力によって、より確実に捕捉部12に保持され、捕捉部12からの脱落(離脱)を防止しつつ、確実に回収することができる。
なお、塞栓物200に対する締め付け力が大きい場合には、ダイヤル38を前記とは逆方向に回転させて、血管内異物除去用ワイヤ1に対しカテーテル8を基端方向に移動する。これにより、塞栓物200に対する締め付け力が小さくなる。
[5] 次に、第1の構造体3の止め部材39を締める。これにより、ダイヤル38が不本意に回転するのを防止することができる。前記の締め付け状態を維持しつつ、血管内異物除去用ワイヤ1をカテーテル8とともに抜去する。これにより、親のガイディングカテーテルまたはシースイントロデューサー(図示せず)内に塞栓物200が回収(除去)される。
なお、このように塞栓物200を捕捉する際には、供給口33から造影剤を投与し、この捕捉を確認しつつ、血管内異物除去用ワイヤ1およびカテーテル8を操作するのが好ましい。
また、塞栓物200の大きさにもよるが、前記[4]の後、さらにダイヤル38を回転操作し、捕捉部12に捕捉された塞栓物200をカテーテル8内に収納してもよい。
以上、本発明のワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ワイヤ操作具および血管内異物除去用ワイヤセットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、血管内異物除去用ワイヤの捕捉部は、2つの分岐ワイヤ部と、これら分岐ワイヤ部間に架設された複数のフィラメント部とで構成されているものに限定されず、例えば、ループ状のループワイヤ部と、ループワイヤ部における異なる2つの箇所に架設された複数のフィラメント部とで構成されているものであってもよい。
本発明の血管内異物除去用ワイヤセットの斜視図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットが備えるワイヤ操作具の平面図である。 図2に示すワイヤ操作具の第2の構造体の縦断面図である。 図2に示すワイヤ操作具の縦断面図である。 図2に示すワイヤ操作具の縦断面図である。 図2に示すワイヤ操作具の第1の構造体の縦断面図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットが備える血管内異物除去用ワイヤの斜視図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。 図1に示す血管内異物除去用ワイヤセットの使用方法を順を追って説明するための図である。
符号の説明
1 血管内異物除去用ワイヤ
11 ワイヤ本体
12 捕捉部
121 異物捕捉空間
13a、13b 分岐ワイヤ部
14a、14b、14c フィラメント部
2 ワイヤ操作具
3 第1の構造体
31 操作具本体
311 内周部
312 雌ネジ
313 外周部
315 凸部
317 雌ネジ
318 溝
318a 先端
318b 基端
32 固定部
33 供給口
34 雄ネジ
35 拡径部
351 内周面
36 リング状部材
361 外周面
362 内周面
37 押圧部材
371 ヘッド部
372 外筒
373 内筒
374 雌ネジ
375 貫通孔
376 内周面
38 ダイヤル
381 貫通孔
382 ダイヤル側歯部
383 面
39 止め部材
391 雄ネジ
392 ヘッド部
393 ネジ部
4 第2の構造体
41 接続部材(接続部)
411 外筒
412 内筒
413 雌ネジ
414 内腔部
415 拡径部
42 連結部材(連結部)
421 基部
422 凸部
423 アーム部
424 凹部
425 係合部
426 内腔部
427 爪部
428 係合部
43 スライダ
431 雄ネジ
432 スライダ側歯部
433 外筒
434 内筒
435 凸部
436 内周面
437 係合部
438、439 内腔部
5 目盛り
8 カテーテル
81 先端開口部
83 カテーテル本体
84 ハブ
85 ルーメン
9 ワイヤセット(血管内異物除去用ワイヤセット)
10 ガイドワイヤ
101 先端部
100 血管
200 塞栓物

Claims (14)

  1. 血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルに装着されて用いられるワイヤ操作具であって、
    前記血管内異物除去用ワイヤを固定する固定部を有する第1の構造体と、
    前記カテーテルの基端側が接続される接続部を有する第2の構造体とを備え、
    前記第1の構造体と前記第2の構造体とを、前記カテーテルに挿通された前記血管内異物除去用ワイヤの軸方向に相対的に移動する移動機構が設けられ、該移動機構が作動することにより、前記固定部に固定された前記血管内異物除去用ワイヤと、前記接続部に接続された前記カテーテルとを、それらの軸方向に相対的に移動するよう構成されていることを特徴とするワイヤ操作具。
  2. 前記移動機構は、複数の部材で構成され、これら部材がそれぞれ、前記第1の構造体と前記第2の構造体とに分散配置されている請求項1に記載のワイヤ操作具。
  3. 血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルに装着されて用いられるワイヤ操作具であって、
    前記血管内異物除去用ワイヤが挿通可能な操作具本体と、該操作具本体に設けられ、前記操作具本体を挿通した前記血管内異物除去用ワイヤを固定する固定部と、前記操作具本体に回転可能に設置され、回転軸回りに歯車状に形成されたダイヤル側歯部を有するダイヤルとを備える第1の構造体と、
    前記ダイヤル側歯部と噛合うように歯車状に形成されたスライダ側歯部を有し、前記ダイヤルの回転操作により前記操作具本体に対して螺合しつつ回転するスライダと、該スライダの先端側に設けられ、前記カテーテルの基端側が接続される接続部と、前記スライダと前記接続部を連結する連結部とを備える第2の構造体とを有し、
    前記ダイヤルを回転操作することにより、前記スライダの回転運動が、前記第1の構造体と前記第2の構造体とが相対的に移動する直線運動に変換され、これにより、前記固定部に固定された前記血管内異物除去用ワイヤと、前記接続部に接続された前記カテーテルとを、それらの軸方向に相対的に移動するよう構成されていることを特徴とするワイヤ操作具。
  4. 前記ダイヤルは、円盤状をなすものであり、前記操作具本体の前記血管内異物除去用ワイヤの挿通方向に対してほぼ平行に設置されている請求項3に記載のワイヤ操作具。
  5. 前記ダイヤル側歯部は、前記ダイヤルの前記操作具本体側に突出して形成されている請求項4に記載のワイヤ操作具。
  6. 前記スライダは、筒状をなすものであり、その外周部に前記スライダ側歯部が形成されている請求項3ないし5のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  7. 前記スライダと前記連結部とは、互いに回動可能に連結され、前記連結部と前記接続部とは、互いに回動可能に連結され、
    前記スライダが回転したとき、その回転は、前記接続部には、伝達されない請求項3ないし6のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  8. 前記連結部の前記操作具本体に対する回転を規制する連結部回転規制手段をさらに有する請求項7に記載のワイヤ操作具。
  9. 前記血管内異物除去用ワイヤと前記カテーテルとの相対的な位置関係を固定する位置固定手段をさらに有する請求項3ないし8のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  10. 前記位置固定手段は、前記ダイヤルの回転を停止する止め部材で構成されている請求項9に記載のワイヤ操作具。
  11. 前記血管内異物除去用ワイヤの前記カテーテルに対する最大移動量を規制する移動規制手段をさらに有する請求項3ないし10のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  12. 前記固定部は、前記操作具本体に収納され、弾性材料で構成されているリング状部材と、前記操作具本体に対して螺合しつつ回転して、前記リング状部材を押圧可能な押圧部材とを有し、
    前記押圧部材により押圧された前記リング状部材は、弾性変形して、内径が縮径する請求項3ないし11のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  13. 前記操作具本体は、該操作具本体内を介して、前記カテーテル内に液体を供給可能な供給口を有する請求項3ないし12のいずれかに記載のワイヤ操作具。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載のワイヤ操作具と、
    血管内の異物を捕捉する異物捕捉部が先端側に設けられた血管内異物除去用ワイヤと、
    前記血管内異物除去用ワイヤを挿通可能なカテーテルとを備えることを特徴とする血管内異物除去用ワイヤセット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010075306A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Nippon Sherwood Medical Industries Ltd ガイドワイヤ挿入補助具
CN113303878A (zh) * 2021-05-20 2021-08-27 山东第一医科大学附属省立医院(山东省立医院) 一种带有保护套的消化内镜异物钳

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