JP4874934B2 - 生体組織採取具 - Google Patents

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Description

本発明は、人体の管状器官内や体腔内に挿入されて、生体組織を採取するための生体組織採取具に関する。
従来、内視鏡を用いて、血管、尿管、胆管、膵管等の管状器官内や、その他の人体の体腔内を観察することにより、管状器官や体腔内の生体組織の状態を検査することが広く行われている。また、生体組織採取具を用いて前記生体組織を採取し、これを分析することによって、生体組織の詳細な検査を行うことも行われている。
従来の生体組織採取具として、例えば、下記特許文献1には、収納シースと、該収納シース内にスライド可能に収容された操作シースとを有し、前記操作シースの先端部に、複数の毛材が接着されてなるブラシ部が設けられた、内視鏡用処置具が開示されている。また、前記ブラシ部の毛材は、可撓性のあるナイロンが用いられている。
上記内視鏡用具の使用にあたっては、まず、内視鏡の先端部を目的箇所に到達させた後、内視鏡のルーメンを通して内視鏡用処置具を挿入し、収容シース先端を目的箇所に到達させる。その状態で、操作シースを介して収容シース先端からブラシ部を突出させ、同ブラシ部を前後にスライドさせることにより、目的の生体組織を擦り取る。その後、ブラシ部を収納シース内に引き戻し、内視鏡用処置具を内視鏡から抜去して、ブラシ部に採取された生体組織が検査される。
特開平9−192135号公報
上記特許文献1における生体組織を採取するためのブラシ部は、可撓性のあるナイロンからなる複数の毛材から形成されているため、比較的剛性が低く変形しやすい傾向にある。そのため、採取すべき生体組織の状態によっては(例えば、生体組織が管状器官の内壁に強く固着しているような場合)、ブラシ部を前後にスライドさせたとしても、生体組織を充分に擦り取ることができず、生体組織の採取効率に問題が生じる。
また、操作シースを引き戻すことにより、収容シース先端から突出したブラシ部が押し縮められて、しごかれるようにして収容シース内に収容されるようになっているが、このとき、生体組織がブラシ部表面から剥がれてしまうことがあり、生体組織の採取効率が低下する一因となっている。
したがって、本発明の目的は、生体組織を確実かつ効率的に採取することができる生体組織採取具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、超弾性合金の線材からなるループを複数結束して構成された採取部と、軸状をなして伸びる操作部とを備え、前記採取部の各ループは、前記操作部の軸線に対して先端方向に向けて斜め外方に傾斜して前記操作部に取付けられていることを特徴とする生体組織採取具を提供するものである。
上記発明によれば、例えば、カテーテル等のチューブ内に収容し、同チューブを管状器官や体腔内に挿入して、目的とする生体組織に到達させた後、チューブ先端から採取部を突出させて、操作部を介して採取部のループを生体組織内壁に擦り付けるようにスライドさせることにより、生体組織を掻き取ることができる。その状態で、掻き取られた生体組織をチューブ内に吸引することにより、生体組織を採取することできる。
このとき、採取部は、超弾性合金の線材からなるループで構成されているので、操作部を介してスライドさせると、ループが生体組織に弾性的に接触しつつ、生体組織を擦り落として、ループの内側に生体組織を取り込むと共に、閉じたループ形状によって、一旦ループの内側に取り込んだ生体組織を外部へ飛び出ないように保持し、このように生体組織を擦り落としつつそれを保持した状態で生体組織が掻き取られるようになるので、生体組織の採取を効率良く行うことができる。
また、採取部はループを複数結束して構成されているので、生体組織の採取効率を向上させることができる。更に、採取部の各ループは、先端方向に向けて斜め外方に傾斜しているので、チューブ先端に引っ掛かることなくチューブ内にスムーズに引き込ませることができ、スライド動作を容易に行うことができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記採取部は、前記ループが、軸方向に対して所定間隔でずれた位置となるように、前記操作部に連結されている生体組織採取具を提供するものである。
上記発明によれば、採取部の複数のループが、軸方向に対して所定間隔でずれて操作部に取付けられているので、採取部を縮径させたときの外径を小さくすることができ、カテーテル等のチューブへの収容やスライドがしやすくなり、カテーテル等のチューブが太くなるのを防止することができる。
本発明の第3は、前記第1又は第2の発明において、前記採取部は、前記操作部の軸方向から見たとき、複数のループが周方向に均等な角度で配置されるように、前記操作部に連結されている生体組織採取具を提供するものである。
上記発明によれば、採取部の複数のループが、周方向に均等な角度で配置されているので、周方向に沿った広い範囲で生体組織を採取することができ、生体組織の採取効率をより向上させることができる。
本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか1つの発明において、前記採取部のループは、前記操作部の軸方向に対して30〜60°の角度で傾斜して取付けられている生体組織採取具を提供するものである。
上記発明によれば、採取部のループが、操作部の軸線に対して適度な角度で傾斜しているので、ループを生体組織に対して適度な角度に保持して採取作業を行うことができ、採取作業が容易となる。また、カテーテル等のチューブ内に、採取部を収容するときに、各ループを大きく弾性変形させなくとも収容することできるので、収容性に優れる。
本発明の第5は、前記第1〜4のいずれか1つの発明において、前記採取部の各ループを構成する線材は、超弾性合金のより線から形成されている生体組織採取具を提供するものである。
上記発明によれば、各採取部は、複数の線材をよじり合わせてなる、より線から形成されているため、その表面に若干の凹凸が形成されているので、生体組織をより効率的に掻き取ることができ、生体組織の採取効率をより一層向上させることができる。
本発明の生体組織採取具によれば、チューブ内に収容した状態で管状器官等に挿入し、目的の生体組織に到達させた後、チューブ先端から採取部を突出させ、ループを生体組織内壁に擦り付けるようにスライドさせることにより、生体組織を掻き取ることができ、同生体組織をチューブ内に吸引することにより、生体組織を採取できる。
このとき、採取部は、超弾性合金の線材からなるループで構成されているので、操作部を介してスライドさせると、ループが生体組織に弾性的に接触しつつ、その内側に生体組織が入り込むと共に、それが逃げないように保持された状態で、生体組織が掻き取られるようになるので、生体組織の採取を効率良く行うことができる。
また、採取部はループを複数結束して構成されているので、生体組織の採取効率を向上でき、更に、各ループは、先端方向に向けて斜め外方に傾斜しているので、チューブ先端に引っ掛かることなくチューブ内にスムーズに引き込ませることができ、スライド動作を容易に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の生体組織採取具の一実施形態について説明する。
この生体組織採取具10(以下、「採取具10」という)は、例えば、血管、尿管、胆管、膵管等の管状器官V(図5参照)内や、その他の人体の体腔内に挿入され、管状器官V内面を覆う粘膜や、管状器官Vの内壁に生成された各種病変部分等の生体組織Sを採取するためのもので、生体組織Sを採取するための採取部20と、この採取部20に接続部30を介して連結され、軸状をなして伸びる操作部40とを有している。
まず、操作部40について説明すると、この操作部40は、前記採取部20を所定方向に移動させるためのもので、図1に示すように、所定材料からなる複数本の線材を、よじり合せて1本のより線状に形成されており、それにより適度な柔軟性や剛性が維持されて、更に採取部20に対するトルク伝達性が確保されるようになっている。操作部40を形成する各線材の材料としては、例えば、ステンレスやピアノ線材、又は、Pt、Ti、Pd、Rh、Au、W、及びこれらの合金等からなる放射線不透過性の金属、Ni−Ti合金等の超弾性合金、更には、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂を用いることができる。
上記操作部40の基端部は、後述する操作デバイス50(図3参照)のスライド部材60に連結され、同スライド部材60のスライド操作に伴って前後に移動するようになっている。また、操作部40の先端部には、接続部30を介して採取部20が接続されるようになっている。
生体組織Sを採取するための採取部20は、超弾性合金の線材からなるループ25を複数結束して構成されている。各ループ25は、超弾性合金の線材を環状に曲げて形成されて、これが生体組織Sの掻き取り部分をなしており、その両端部からは一対の接続足部26,26(図1(a)参照)が所定長さで伸びていて、前記操作部40の先端部に接続される部分となっている。各ループ25は環状をなすことにより閉じた領域を形成し、それにより掻き取った生体組織Sを逃がさずに、保持できるようになっている。
図1(a)に示すように、この実施形態における各ループ25は、略楕円形状をなしているが、図2(a)に示すように、円形状をなすループ25aでもよく、図2(b)に示すように、三角形状をなすループ25bでもよく、その他、多角形状等をなしていてもよく、環状をなしてほぼ閉じた領域を有する形状であれば、どのような形状でもよい。
また、ループ25の数は2つ以上であればよいが、2〜6個であることが好ましく、2〜4個であることが更に好ましい。
図1(b)に示すように、各ループ25は、操作部40の軸方向である軸線Cに対して、先端方向に向けて斜め外方に傾斜して、操作部40に取付けられるようになっている。更に、同図1(b)に示すように、操作部40の軸線Cに対するループ25の傾斜角度をθとした場合、該傾斜角度θは30〜60°であることが好ましい。傾斜角度θが30°未満では、ループ25を採取すべき生体組織Sに対して適度な角度に保持できなくなるので、掻き取りにくくなり、60°を超えると、チューブ45(後述する)内に採取部20を収容する際に、ループ25を大きく弾性変形させなければならないので、採取部20を収容しずらくなる。
また、ループ25は超弾性合金の線材からなるが、この超弾性合金としては、Ni−Ti合金、Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co等)合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金等を採用することができる。なお、ループ25に用いられる超弾性合金は、その変態点が常温以下とされており、採取部20をチューブ45内に収納する際や、人体内にて使用する際に、超弾性が発揮されるようになっている。また、この実施形態においては、各ループ25を構成する線材は、その断面形状が円形の丸線から形成されているが、例えば、複数本の線材をよじり合わせてなる、より線から形成してもよい。このような線材は、その表面に若干の凹凸が形成されているので、生体組織Sをより効率的に掻き取ることができる。
複数のループ25は、その接続足部26,26が、操作部40の先端部に、はんだ付け、ろう付け、溶接、接着等の手段(接続部30として示す)によって接合されている。すなわち、採取部20は接続部30を介して操作部40に連結されている。
なお、この実施形態では、採取部20と操作部40とを別々の線材から形成しているが、例えば、複数本の線材をよじり合せてなる、より線状の操作部40の先端部をよじり合わせず、複数本の線材をばらけた状態とし、これらのばらけた線材をそれぞれループ状に形成して、複数のループ25からなる採取部20を形成しても良い。このように、操作部40と採取部20が一体形成されている場合には、接続部30が不要となるので、構造が簡素化されると共に、接続部30による硬度変化が生じることがないので、キンクしにくくなる。
また、この実施形態においては、各ループ25の一対の接続足部26,26が、操作部40の先端部に対して重なり量を変えて配置されると共に、その外周に対して均等な間隔を設けて配置されている。その結果、複数の各ループ25は、軸方向に対して所定間隔でずれると共に(図1(a),(b)参照)、それらを軸方向に見たとき、周方向に均等な角度で配置されるように、操作部40に連結された状態となっている(図1(c)参照)。この実施形態では、3つのループ25が軸方向にずれた位置に配置されていると共に、軸方向に見たとき、120°の角度を設けて周方向に均等に配置されている。
上記構造からなる採取具10の外周には、ポリウレタン、ナイロンエラストマー、ポリエチレン等の合成樹脂からなるカテーテル等のチューブ45がスライド可能に被せられており、このチューブ45内に採取具10が収容されるようになっていると共に、その先端から採取具10の採取部20が出没可能となっている。
また、上記採取具10は、図3に示す操作デバイス50によって、図示しない内視鏡を介して操作されるようになっている。この操作デバイス50は、略筒状をなす本体51と、該本体51にスライド可能に装着されるスライド部材60とを有している。
前記本体51の先端部には、チューブ接続孔52が設けられており、これにチューブ45の基端部が接続されている。また、前記本体51の先端部側壁からは、吸引チューブTが接続されるコネクタ53が立設されており、該コネクタ53はチューブ接続孔52に接続されたチューブ45の内腔に連通している。そのため、採取部20によって採取されてチューブ45内に収容保持された生体組織Sを、吸引チューブTによって吸引可能となっている。また、本体51の基端側の側壁にはスライド部材60をスライドさせるためのスライド溝54が所定長さで形成されており、更に同本体51の基端部からは、指を引き掛けるための環状リング55が突設されている。
一方、上記本体51にスライド可能に装着されるスライド部材60は、枠体61と、同枠体61の両側壁から突設した一対の保持板63,63とを有しており、各保持板63には、指を引き掛けるための孔63aが形成されている。また、前記枠体61の内部には、前記スライド溝54内にスライド可能に入り込む、図示しない固定子が設けられている。この固定子に、本体51の図示しない内部空間を通って、採取具10の操作部40の基端部が連結されている。その結果、スライド部材60を本体51に対してスライドさせると、操作部40が前後にスライド移動して、チューブ45の先端から採取部20を出没させるようになっている。
そして、本発明の採取具10は、上記操作デバイス50の操作によって、次のように動作するようになっている。すなわち、スライド部材60を本体51の基部側にスライドさせると、操作部40を介して採取部20が基部側にスライドする。そのときに、チューブ45の先端内周に、各ループ25が押圧されて縮径しつつ引き込まれて、図4に示すように、チューブ45内周に各ループ25が保持される。一方、スライド部材60を本体51の先端側にスライドさせると、チューブ45先端から採取部20が突き出されて、各ループ25が弾性復帰して、拡径した状態となる(図3参照)。
次に、上記構成からなる本発明の採取具10の使用方法について説明する。まず、操作デバイス50のスライド部材60を本体51の基部側にスライドさせて、チューブ45の先端内周に、採取部20の各ループ25を縮径させた状態で収容保持させておく(図4参照)。
上記状態で、周知の方法によって図示しない内視鏡を管状器官V内に挿入し、その先端部を目的とする生体組織Sの近くまで到達させる。この例では、管状器官Vの狭窄した部分の生体組織Sを採取するものとする。次いで、上記のようにチューブ45内に収容保持された採取具10を、内視鏡のルーメンを通して管状器官V内に挿入していき、チューブ45先端を狭窄した部分まで移動させる。そして、操作デバイス50の本体51を把持固定した状態で、スライド部材60を本体51の先端側にスライドさせることにより、チューブ45先端から採取部20を突き出させて、各ループ25を拡径させる(図3参照)。
その状態で、各ループ25が再びチューブ45内に収容されない程度に、操作デバイス50の本体51に対してスライド部材60を、先端側及び基部側に前後スライドさせ、図5(a),(b)に示すように、各ループ25を生体組織Sの内壁に擦り付けるようにスライドさせることにより、生体組織Sを掻き取ることができる。このとき、超弾性合金の線材からなる複数のループ25が、生体組織Sの形状に対応して弾性的に接触しつつ、環状のループ25の内側に生体組織Sが入り込むと共に、それが逃げないように保持して、生体組織Sが確実に掻き取られる。
その後、操作デバイス50の本体51に対してスライド部材60を、基部側にスライドさせることにより、図5(c)に示すように、チューブ45の先端内周に、各ループ25が押圧されて縮径しつつ引き込まれ、生体組織Sを保持した各ループ25がチューブ45内周に収容される。その状態で、操作デバイス50先端に取り付けられた吸引チューブTを介して吸引することにより、各ループ25に掻き取られた生体組織Sが吸引されて、生体組織Sを採取することができる。
なお、採取部20をチューブ45の先端から突出させて、生体組織Sの掻き取り作業を行っている状態で、吸引チューブTを介して吸引し、生体組織Sを採取してもよい。
以上のように、この採取具10においては、採取部20が、超弾性合金の線材からなる複数のループ25で構成されているので、操作部40を介してスライドさせると、各ループ25が生体組織Sに弾性的に接触しつつ、生体組織Sを擦り落として、ループ25の内側に生体組織Sを取り込むと共に、閉じたループ形状によって、一旦ループ25の内側に取り込んだ生体組織Sを外部へ飛び出ないように保持し、このようにして生体組織Sを擦り落としつつそれを保持した状態で生体組織Sが掻き取られるようになるので、生体組織Sを効率良く採取することができる。
また、採取部20はループ25を複数結束して構成されているので、採取部20の一度のスライド動作によって、多くの生体組織Sを採取することができるようになり、生体組織Sの採取効率を向上させることができる。
更に、採取部20の各ループ25は、先端方向に向けて斜め外方に傾斜している。そのため、操作デバイス50の本体51に対してスライド部材60を基部側にスライドさせて、チューブ45の先端内周に採取部20を引き込ませる際に、各ループ25がチューブ45の先端に引っ掛かることなく、チューブ45内にスムーズに引き込ませることができ、スライド動作を容易に行うことができ、収容性を向上させる。
また、この実施形態においては、採取部20の複数のループ25が、軸方向に対して所定間隔でずれて操作部40に取付けられているので、採取部20を縮径させたときの外径を小さくすることができ、チューブ45への収容やスライドがしやすくなり、チューブ45が太くなるのを防止することができる。
更に、この実施形態においては、採取部20の複数のループ25が周方向に均等な角度で配置されているので、周方向に沿った広い範囲で生体組織Sを採取することができ、生体組織Sの採取効率をより向上させることができる。
また、この実施形態においては、採取部20の各ループ25は、操作部40の軸線Cに対して30〜60°の角度で傾斜して取付けられており、各ループ25が、操作部40の軸線Cに対して適度な角度で傾斜しているので、各ループ25を生体組織Sに対して適度な角度に保持して採取作業を行うことができ、採取作業が容易となる。また、チューブ45内に採取部20を収容するときに、各ループ25を大きく弾性変形させなくとも収容することできるので収容性に優れる。
図6には、本発明による生体組織採取具の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の採取具10aは、採取部20の構造が前記実施形態と異なっている。すなわち、この採取具10aの採取部20は、所定の環状形状をなすループ25と、このループ25よりも小さな大きさで形成され、同ループ25の内側に同心状に配置されたループ25´とからなり、内側及び外側に2つのループが同心状に配置された、二重ループ構造をなしている。
このように、二重ループ構造を有する採取具10aによれば、例えば、管状器官の内壁が、凹凸状をなし、それに生成された生体組織Sを採取するような場合に効果を奏する。すなわち、外側のループ25の内側に小さなループ25´を配置することにより、通常の場合は、大きなループ25で生体組織Sを広範囲に渡って掻き取ることができると共に、管状器官内壁の小さな凹凸状がある場合には、その部分に小さなループ25´が入り込んで、そこの生体組織Sを掻き取ることができるので、二重のループによって生体組織Sを漏れなく掻き取ることができ、生体組織Sの採取効率をより向上させることができる。また、ループ25によって掻き取られた生体組織Sは、ループ25とループ25´との隙間S(図6参照)に入り込むようになるので、生体組織Sを保持しやすくなる。
本発明の生体組織採取具の一実施形態を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。 同生体組織採取具の採取部の一例を示しており、(a)は採取部の他の形状を示す斜視図、(b)は採取部の更に他の形状を示す斜視図である。 同生体組織採取具の使用時に用いられる操作デバイス、及び、それに接続されるチューブの斜視図である。 同生体組織採取具の採取部をチューブ内に収容した状態を示す斜視図である。 同生体組織採取具の使用状態を示しており、(a)は第1使用状態の説明図、(b)は第2使用状態の説明図、(c)は第3使用状態の説明図である。 本発明の生体組織採取具の他の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
10,10a 生体組織採取具(採取具)
20 採取部
25,25a,25b ループ
30 接続部
40 操作部
S 生体組織

Claims (5)

  1. 超弾性合金の線材からなるループを複数結束して構成された採取部と、軸状をなして伸びる操作部とを備え、前記採取部の各ループは、前記操作部の軸線に対して先端方向に向けて斜め外方に傾斜して前記操作部に取付けられていることを特徴とする生体組織採取具。
  2. 前記採取部は、前記ループが、軸方向に対して所定間隔でずれた位置となるように、前記操作部に連結されている請求項1記載の生体組織採取具。
  3. 前記採取部は、前記操作部の軸方向から見たとき、複数のループが周方向に均等な角度で配置されるように、前記操作部に連結されている請求項1又は2記載の生体組織採取具。
  4. 前記採取部のループは、前記操作部の軸方向に対して30〜60°の角度で傾斜して取付けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の生体組織採取具。
  5. 前記採取部の各ループを構成する線材は、超弾性合金のより線から形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の生体組織採取具。
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