JP2007096882A - 圧電発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り扱いが簡便で、生産性に優れ、小型化に対応する。
【解決手段】 圧電振動素子30と、該圧電振動素子30が搭載される基体10と、この基体10に設けられ、前記圧電振動素子30の振動に基づいて発振出力を制御する集積回路素子40と、該圧電振動素子30を気密封止する絶縁性の蓋体20と、前記蓋体20の一方の主面に設けられ、前記集積回路素子40に所定のデータを書き込むための2つ一対の書込制御端子22と、前記一対の書込制御端子22と対応し前記蓋体20の他方の主面に設けられる蓋体中継パターン21C,21Bと、前記蓋体中継パターン21C,21Bと接続され、前記基体10に設けられるとともに前記集積回路素子40と接続されている基体中継パターンD4と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器に用いられる温度補償型圧電発振器に関する。
従来より、携帯用通信機器等の電子機器に組み込まれるタイミングデバイスとして温度補償型水晶発振器(TCXO)等の圧電発振器が幅広く用いられている。
かかる従来の圧電発振器は、例えば、上方が開口した凹部内に水晶振動素子(圧電振動素子)を収容した第1の容器体と、当該水晶振動素子の発振出力を制御するための集積回路素子を収容した第2の容器体とから構成され、第二の容器体の上に第1の容器体が接続された状態となっている。このような構造の圧電発振器は、当該集積回路素子に各種データを書き込むための書込制御端子が第一の容器体又は/及び第二の容器体の外側面に形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−98151号公報(段落0021〜0029、図5)
しかしながら、前記の圧電発振器は、外側面等に設けられた書込制御端子が設けられているが、これらの書込制御端子を配置させるための広いスペースが容器体の表面に必要となることから、容器体の面積が面方向もしくは厚み方向に大きくなり、全体構造の小型化に供しないという不都合があった。
また、このような圧電発振器をマザーボード等の外部電気回路に搭載する際に、両者の接合に用いられている導電性接合材の一部が書込制御端子に付着して圧電発振器の外部端子との間で短絡を招く恐れがあり、そのため、前記外部端子に対応したマザーボード側の電極形状に自由度がなくなる等の製品の取扱いが煩雑になるという欠点もあった。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、取り扱いが簡便で、生産性に優れ、小型化に対応した圧電発振器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、圧電発振器であって、圧電振動素子と、該圧電振動素子が搭載される基体と、この該基体に設けられ、前記圧電振動素子の振動に基づいて発振出力を制御する集積回路素子と、該圧電振動素子を気密封止する絶縁性の蓋体と、前記蓋体の一方の主面に設けられ、前記集積回路素子に所定のデータを書き込むための少なくとも2つの書込制御端子と、前記各書込制御端子と対応し前記蓋体の他方の主面に設けられる蓋体中継パターンと、前記蓋体中継パターンと接続され、前記基体に設けられるとともに前記集積回路素子と接続されている基体中継パターンと、を備えて構成されることを特徴とする。
また、本発明は、圧電発振器であって、圧電振動素子と、圧電振動素子の振動に基づいて発振出力を制御する集積回路素子と、該圧電振動素子が搭載される第一の基部と該集積回路素子が搭載される第二の基部とからなる基体と、該圧電振動素子を気密封止する絶縁性の蓋体と、前記蓋体の一方の主面に設けられ、前記集積回路素子に所定のデータを書き込むための少なくとも2つの書込制御端子と、前記各書込制御端子と対応し前記蓋体の他方の主面に設けられる蓋体中継パターンと、前記蓋体中継パターンと接続され、前記第一の基部に設けられるとともに前記第二の基部と接続される第一基部中継パターンと、前記第一基部中継パターンと接続され、前記第二の基部に設けられるとともに前記集積回路素子と接続されている第二基部中継パターンとを備えて構成されることを特徴とする。
また、本発明は、前記第二の基部に設けられる複数の外部端子となる配線導体と、前記集積回路素子に接続する前記一対の書込制御端子に所定の電圧を印加して前記集積回路素子の所定の配線が切断された場合に、前記各書込制御端子と前記外部端子となる配線導体とに接続される導体部材とをさらに備えても良い。
このような発振器によれば、取り扱いが簡便で、生産性に優れ、小型化に対応することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。
なお、各実施形態において、圧電振動素子を水晶として説明する。また、書込制御端子が2つの場合について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す分解斜視図である。図2(a)は圧電振動素子と集積回路素子とを搭載した状態の基体の一例を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A断面図である。図3は、導体部材を設ける前の一例を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器100は、キャビティKを有する基体10と、このキャビティKに搭載される集積回路素子40及び圧電振動素子としての水晶振動素子30と、水晶振動素子30を気密封止する為の蓋体20とから主に構成されている。
基体10は、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料や樹脂等の有機材料から成る複数個の絶縁層を積層してなり、その表面や隣接する絶縁層間(設けられたビアホールを含む)には所定の配線導体が形成されている。
例えば、図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の基体10は、奥に行くにつれて2段階に狭くなるキャビティKが設けられており、基体10の後述する蓋体20との接合面には、当該蓋体20と導通する配線導体D1,D2,D3が設けられている。また、基体10を構成する絶縁層間(設けられたビアホールを含む)に引出パターンである配線導体D4,D6が形成されている。
また、図2(b)に示すように、配線導体D4には、その一方の端部に配線導体D2と接続され、他方の端部には集積回路素子40が搭載される電極パッドである配線導体D5と接続されている。
また、配線導体D6には、その一方の端部に水晶振動素子30が搭載される搭載パッドである配線導体D7と接続され、他方の端部には配線導体D5と接続されている。
また、図2(b)に示すように、配線導体D1は、基体10の蓋体20と接合する面につまり、環状に設けられる。配線導体D2は、配線導体D1と接続することなく、蓋体20と接合する面に所定の面積を有して点状に設けられる。同様に、配線導体D3は、配線導体D1と接続することなく、蓋体20と接合する面に所定の面積を有して点状に設けられ、配線導体D2と対向するようにキャビティKを挟んで設けられる。
これにより、基体中継パターンは、配線導体D2と配線導体D4と配線導体D5との構成と、配線導体D3と配線導体D6と配線導体D5との構成とで形成されることとなる。
図2(b)に示すように、配線導体D5は、複数設けられるうちの1つが配線導体D4と接続され、残りの配線導体D5のうち、1つ又は2つが配線導体D7と接続される(図示せず)。
また、基体10の蓋体20と接合する面とは反対側の面、つまり、裏面には、複数個の外部端子(電源電圧端子、グランド端子、発振出力端子、発振制御端子)となる配線導体D8が設けられている。
この配線導体D8の少なくとも1つが、途中で断線している配線導体D9(図3参照)と接続されている。配線導体D9は、基体10側面に設けられた溝内に設けられており、途中で断線した部分を、後述する蓋体20に所定の電圧を印加した後に導体部材D9´を設けて、蓋体20と配線導体D9と導体部材D9´と外部端子となる配線導体D8とでグランドした状態にする。導体部材D9´は、半田やロウ材等の導電性部材により形成されている。
また配線導体D8(電源電圧端子、グランド端子、発振出力端子、発振制御端子)は、マザーボード(図示せず)等の外部電気回路に搭載する際、半田付け等によって外部電気回路の回路配線と電気的に接続されることとなる。
なお、図2(b)に示すように、配線導体D5は、後述する集積回路素子40が搭載される際に用いられるものであって、集積回路素子40の電極と電気的に接続されるものである。
また、配線導体D7は、後述する水晶振動素子30が搭載される際に用いられるものであって、水晶振動素子30の電極31と電気的に接続されるものである。
尚、この基体10は、アルミナセラミックスから成る場合、例えば、アルミナセラミックスの原料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合した上、これを従来周知のドクターブレード法等で所定形状に成形することによりセラミックグリーンシートを得、その表面等に配線導体となる導体ペーストを所定パターンに塗布し、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することによって製作される。
また、前記キャビティKは、基体10の製作に使用されるセラミックグリーンシートのうち上部領域に配されるセラミックグリーンシートの中央域に矩形状の開口を設けておくことにより形成される。
キャビティKは、その内部に水晶振動素子30と集積回路素子40とを収納することができるようになっている。まず、キャビティKの底面に集積回路素子40を搭載するための複数の配線導体D5が設けられている。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように、集積回路素子40を搭載した際に、この集積回路素子40を取り囲むように壁部が設けられる。また、この集積回路素子40の上に水晶振動素子30を搭載するために、当該水晶振動素子30を取り囲むようにさらに壁部が設けられており、集積回路素子40を取り囲む壁部よりも大きく設けられている。
したがって、集積回路素子40を取り囲む壁部と水晶振動素子30を取り囲む壁部との間は、階段状に段差となっており、その段差には、水晶振動素子30を搭載するための配線導体D7が設けられている。
蓋体20は、基体10と同様にガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料や樹脂等の有機材料(絶縁性の材料)から成る絶縁層により形成され、前記蓋体20の表面には、Ni、Auの金属層が形成されている。この蓋体20の基体10と接合する面、つまり裏面には、環状に金錫(Au−Sn)等の封止材21Aが被着されている。また、基体10に設けられた当該蓋体20と導通する配線導体D2,D3と対応して、蓋体20の封止材21Aが被着された面に導体部材21B,21Cが設けられている。
導体部材21B,21Cは、蓋体20を貫通するように設けられたビアホール内に設けられた導体部材H2,H4を介して書込制御端子22A,22Bに接続されている。
これにより、蓋体中継パターンは、導体部材21Bと導体部材H2との構成と、導体部材21Cと導体部材H4との構成とで形成されることとなる。
ここで、書込制御端子22A(22B)は、後述する集積回路素子40に所定のデータを書き込むために用いられ、導体部材21B(21C)と接続している。
なお、この書込制御端子22A(22B)は、さらに設けられたビアホール内に設けられる導体部材H1(H3)と接続している。この導体部材H1(H3)は、封止材21Aと接続している。
図1及び図2に示すように、蓋体20は、基体10のキャビティKの内部に水晶振動素子30と集積回路素子40とを搭載した後に、キャビティKを塞ぐように封止材21をキャビティK側に向けて載置し、レーザ光やハロゲンランプ等を用いた既存周知の方法により封止材21Aを溶融することによって基体10に取着される。この際、封止材21Aは、配線導体D1と電気的に接続された状態となる。
また、導体部材21B(21C)も同様に、レーザ光やハロゲンランプ等を用いた既存周知の方法により溶融されて導体部材H1(H3)に取着される。
水晶振動素子30は、所定の結晶軸でカットした水晶片の両主面に一対の振動電極31を被着・形成してなり、外部からの変動電圧が一対の振動電極31を介して水晶片に印加されると、所定の周波数で厚みすべり振動を起こすようになっている。
また、図1及び図2に示すように、前記水晶振動素子30は、一対の振動電極31に対応して基体10のキャビティK内の上面に設けた一対の配線導体(搭載パッド)D7に導電性接着材を介して電気的に接続させることにより、基体10に搭載される。
なお、導電性接着材は、シリコン樹脂やポリイミド樹脂等から成る樹脂材料中にAg等から成る導電性粒子を所定量、添加・混合してなるものである。
図1及び図2に示すように、集積回路素子40は、その下面外周域に集積回路素子40に設けられた電子回路と電気的に接続された複数個の配線導体(電極パッド)D5を有したフリップチップ型のICチップが用いられる。かかる集積回路素子40は、単結晶シリコン等から成る基体の下面に、周囲の温度状態を検知する感温素子(サーミスタ)、水晶振動素子30の温度特性を補償する温度補償データを格納するとともに該温度補償データに基づいて水晶振動素子30の振動特性を温度変化に応じて補正する温度補償回路、該温度補償回路に接続されて所定の発振出力を生成する発振回路等の電子回路が設けられている。前記した発振回路で生成された発振出力は、外部に出力された後、例えば、クロック信号等の基準信号として利用されることとなる。
このように構成される本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器100は、その温度状態に応じて集積回路素子40の温度補償回路で発振出力を補正しながら、水晶振動素子30の共振周波数に応じた所定の発振信号を出力することによって水晶発振器として機能し、蓋体20に設けた書込制御端子22A(22B)と集積回路素子40とが、蓋体中継パターン及び基体中継パターンとにより電気的に接続された状態となる。これにより、書込制御端子22A(22B)から集積回路素子40へ所定のデータを書き込むことができる。
また、集積回路素子40へのデータの書き込みが完了した後に、蓋体20へ所定の電圧を印加すると、集積回路素子40の所定の配線(図示せず)が切断される。この場合、前記のとおり、配線導体D9の途中で断線した部分に導体部材D9´を設ける。これにより、書込制御端子22Aと封止材21Aと導体部材H1と配線導体D1と配線導体D9と導体部材D9´と外部端子となる配線導体D8とでグランドに接続された状態にする。これにより、集積回路素子40へのデータの書き込みができなくなり、書込制御端子22Aを使用した後に、シールド性を維持し、不要な電気的作用、例えばノイズ等から良好に保護することが可能となる。
これにより、従来のように基体10に形成する書込制御端子が蓋体20に設けられることで、蓋体20に形成する書込制御端子22A(22B)の面積を拡大することが可能となる。また、書込制御端子の面積を確保することができるので、小型化をすることが可能となる。
また、本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器によれば、該圧電振動素子30と該集積回路素子40の配線を最短にすることができるので、浮遊容量を抑えることが可能となる。したがって、取り扱いが簡便で、生産性に優れ、小型化に対応することができる。
(第二の実施形態)
図4は、本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す断面図である。
図4に示すように、本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器101は、基体11の上面及び下面にキャビティを有する、いわゆるH型構造となっており、上面側のキャビティKに水晶振動素子30が搭載され、下面側のキャビティKSに集積回路素子40が搭載される点で第一の実施形態と主に異なっている。
ここで、図4に示すように、上面側のキャビティKの底面には、配線導体(搭載パッド)D7が設けられており、水晶振動素子30を搭載できるようになっている。
この配線導体D7は、引出パターンである配線導体(図示せず)を介して集積回路素子40と接続する複数の配線導体D5のうちの1つと接続している。
また、下面側のキャビティKSの底面(奥面)には、配線導体D5が設けられており、集積回路素子40を搭載できるようになっている。
この配線導体D5の1つは、引出パターンである途中で断線している配線導体D9と接続している。配線導体D9は、基体11側面に設けられた溝内に設けられており、途中で断線した部分を、蓋体20に設けられた書込制御端子22Aに所定の電圧を印加した後に導体部材D9´を設けて、蓋体20の書込制御端子22Aと配線導体D9と導体部材D9´と外部端子となる配線導体D8とでグランドに接続された状態にする。導体部材D9´は、半田やロウ材等の導電性部材により形成されている。
このように構成される本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器101は、蓋体20に設けられた書込制御端子22Aと集積回路素子40とが、配線導体D2と配線導体D10と配線導体D5からなる基体中継パターンと蓋体中継パターンととにより電気的に接続された状態とり、さらに、配線導体D3と配線導体D11と配線導体D5からなる基体中継パターンと蓋体中継パターンとにより電気的に接続された状態となる。これにより、書込制御端子22A(22B)から集積回路素子40へ所定のデータを書き込むことができる。
また、集積回路素子40へのデータの書き込みが完了した後に、書込制御端子22Aへ所定の電圧を印加すると、集積回路素子40の所定の配線(図示せず)が切断される。この場合、前記のとおり、配線導体D9の途中で断線した部分に導体部材D9´を設ける。これにより、書込制御端子22Aと封止材21Aと導体部材H1と配線導体D1と配線導体D9と導体部材D9´と外部端子となる配線導体D8とでグランドに接続された状態にする。これにより、集積回路素子40へのデータの書き込みができなくなり、書込制御端子22Aを使用した後に、シールド性を維持し、不要な電気的作用、例えばノイズ等から良好に保護することが可能となる。
このように本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器101を構成しても第一の実施形態と同様の効果を奏する。
(第三の実施形態)
図5は、本発明の第三の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す断面図である。
図5に示すように、本発明の第三の実施形態に係る圧電発振機102は、水晶振動素子30が搭載されるキャビティKを有する第一の基部12と、集積回路素子40が搭載されるキャビティKSを有する第二の基部13と、から構成され、第二の基部13の上に第一の基部12が積層して電気的に接続されている点で第一の実施形態と異なる。
図5に示すように、基体は、第一の基部12と第二の基部13とか構成されており、第一の基部に水晶振動素子30を搭載し、第二の基部13に集積回路素子40を搭載するようになっている。
第一の基部12のキャビティKの底面には、配線導体(搭載パッド)D7が設けられており、水晶振動素子30を搭載できるようになっている。
この第一の基部12の裏面には、第二の基部13と接続するための入出力端子(入力端子、出力端子)となる配線導体D12が設けられ、また、第一の基部12の後述する蓋体20との接合面には、当該蓋体20と導通する配線導体D1,D2,D3が設けられている。配線導体(搭載パッド)D7は、複数の配線導体D12のうちの1つと第一の基部12内に設けられる配線導体(図示せず)を介して接続されている。また、配線導体D2は、配線導体D12と隣接して設けられる配線導体D13へ、第一の基部12内に設けられる配線導体D14を介して接続されて2つのうちの一方の第一基部中継パターンを形成し、配線導体D3は、配線導体D12と隣接して設けられる配線導体D15へ、第一の基部12内に設けられる配線導体D16を介して接続されて2つのうちの他方の第一基部中継パターンを形成している。
また、第一の基部12の側面には途中で断線している配線導体D9が設けられており、配線導体D1と配線導体D12とに電気的に接続している。
配線導体D9は、第一の基部12側面に設けられた溝内に設けられており、途中で断線した部分を、蓋体20に所定の電圧を印加した後に導体部材D9´を設けて、後述するが、蓋体20と配線導体D9と導体部材D9´と外部端子となる配線導体D8とでグランドに接続された状態にする。
第二の基部13のキャビティKSの底面には、配線導体D5が設けられており、集積回路素子40を搭載できるようになっている。
この第二の基部13の裏面には、複数個の配線導体D8が設けられている。
第二の基部13の第一の基部12と接続する面には、配線導体D17,D18,D19が設けられている。
配線導体D17は、第一の基部12の配線導体D12と導電性接着材Sにより接続されている。
配線導体D18は、第二の基部13内に設けられる配線導体D20を介して配線導体D5と接続されて2つのうちの一方の第二基部中継パターンを形成し、第一の基部12の配線導体D13と導電性接着材Sにより接続されている。また、配線導体D19は、第二の基部13内に設けられる配線導体D21を介して他の配線導体D5と接続されて2つのうちの他方の第二基部中継パターンを形成し、第一の基部12の配線導体D15と導電性接着材Sにより接続されている。
これにより、書込制御端子22Aと集積回路素子40とは、蓋体中継パターンと第一基部中継パターンと第二基部中継パターンとで接続される。
蓋体中継パターンと第一基部中継パターンと第二基部中継パターンとの接続には、導体部材21Bと導体部材H2との構成からなる蓋体中継パターンと、配線導体D2,D14,D13からなる第一基部中継パターンと、導電性接着材Sを介して、配線導体D18,D20,D5からなる第二基部中継パターンとの接続があり、また、導体部材21Cと導体部材H4との構成からなる蓋体中継パターンと、配線導体D3,D16,D15からなる第一基部中継パターンと、導電性接着材Sを介して、配線導体D19,D21,D5からなる第二基部中継パターンとの接続がある。
このように構成される本発明の第三の実施形態に係る圧電発振器102は、2つの経路で蓋体20に設けられた書込制御端子22Aと集積回路素子40とが電気的に接続された状態となり、書込制御端子22A(22B)から集積回路素子40へ所定のデータを書き込むことができる。
また、集積回路素子40へのデータの書き込みが完了した後に、書込制御端子22Aへ所定の電圧を印加すると、集積回路素子40の所定の配線(図示せず)が切断される。この場合、前記のとおり、配線導体D9の途中で断線した部分に導体部材D9´を設ける。これにより、書込制御端子22Aと封止材21Aと導体部材H1と導体部材D9´と導電性接着剤Sと配線導体D1,D9,D12,D17,D8と配線導体D17,D8を接続する導通体(図示せず)とでグランドに接続された状態にする。これにより、集積回路素子40へのデータの書き込みができなくなり、書込制御端子22Aを使用した後に、シールド性を維持し、不要な電気的作用、例えばノイズ等から良好に保護することが可能となる。
このように本発明の第三の実施形態に係る圧電発振器102を構成しても第一の実施形態と同様の効果を奏する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、圧電振動素子に水晶を用いたがこれに限定されず、圧電セラミックや弾性表面波(SAW)フィルタ等の他の圧電振動素子を用いても良い。
また、書込制御端子22A(22B)から集積回路素子40までの通電経路は、各実施形態で説明した経路に限定されず、適宜変更が可能である。
さらに、圧電振動素子を封止する蓋体をフラットな平板として説明としたが、これに限定されず、接合代を残して凹部が形成された、いわゆるハット形状を用いることもできる。こうすれば、圧電振動素子を搭載する基体を平板状で用いることができる。
また、蓋体20に設けられた書込制御端子22Aと外部端子である配線導体D8とをつなぐ、途中が切断された配線導体D9を端部が基体10(11)又は第一の基部12の側面に出るように、基体10(11)又は第一の基部12の内部に設け、導体部材D9´により切断された配線導体D9を基体10(11)又は第一の基部12の側面で接続するように構成しても良い。
このようにすることで、配線導体D8と当該マザーボードとに半田を用いて実装する際に、半田が導体部材D9´につかないようにすることができる。
また、蓋体20に2つの書込制御端子22A,22Bを設けた場合について説明したがこれに限定されず、書込制御端子は、3つ以上の複数個を蓋体20に設けても良い。この場合、それぞれの書込制御端子は、それぞれ独立して集積回路素子40と接続している。
このように構成しても、集積回路素子40へ所定のデータを書き込むことができる。
また、集積回路素子によっては、一度書き込みを行ったら、再度の書込みができないものもあるので、蓋体20の書込制御端子22Aへの所定の電圧を印加する必要は必ずしも無い。しかしながら、再度書込みが行える集積回路素子の場合は、集積回路素子と繋がる総ての書込制御端子に所定の電圧を印加して当該書込制御端子の所定の配線を切断しても良いし、後に書き込みを行うために、所定の書込制御端子のみ電圧を印加しないでおいても良い。
本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す分解斜視図である。 (a)は圧電振動素子と集積回路素子とを搭載した状態の基体の一例を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。実施形態に係る・・・・の平面図である。 導体部材を設ける前の一例を示す断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る圧電発振器の一例を示す断面図である。
符号の説明
100、101、102 圧電発振器
10、11 基体
12 第一の基部
13 第二の基部
20 蓋体
21A 封止材
21B,21C 導体部材
22A,22B 書込制御端子
30 水晶振動素子(圧電振動素子)
31 振動電極
40 集積回路素子
K、KS キャビティ
D1〜D21 配線導体
D9´ 導体部材
S 導電性接着材

Claims (3)

  1. 圧電振動素子と、
    該圧電振動素子が搭載される基体と、
    この該基体に設けられ、前記圧電振動素子の振動に基づいて発振出力を制御する集積回路素子と、
    該圧電振動素子を気密封止する絶縁性の蓋体と、
    前記蓋体の一方の主面に設けられ、前記集積回路素子に所定のデータを書き込むための少なくとも2つの書込制御端子と、
    前記各書込制御端子と対応し前記蓋体の他方の主面に設けられる蓋体中継パターンと、
    前記蓋体中継パターンと接続され、前記基体に設けられるとともに前記集積回路素子と接続されている基体中継パターンと、
    を備えて構成されることを特徴とする圧電発振器。
  2. 圧電振動素子と、
    圧電振動素子の振動に基づいて発振出力を制御する集積回路素子と、
    該圧電振動素子が搭載される第一の基部と該集積回路素子が搭載される第二の基部とからなる基体と、
    該圧電振動素子を気密封止する絶縁性の蓋体と、
    前記蓋体の一方の主面に設けられ、前記集積回路素子に所定のデータを書き込むための少なくとも2つの書込制御端子と、
    前記各書込制御端子と対応し前記蓋体の他方の主面に設けられる蓋体中継パターンと、
    前記蓋体中継パターンと接続され、前記第一の基部に設けられるとともに前記第二の基部と接続される第一基部中継パターンと、
    前記第一基部中継パターンと接続され、前記第二の基部に設けられるとともに前記集積回路素子と接続されている第二基部中継パターンと
    を備えて構成されることを特徴とする圧電発振器。
  3. 前記第二の基部に設けられる複数の外部端子となる配線導体と、
    前記集積回路素子に接続する前記一対の書込制御端子に所定の電圧を印加して前記集積回路素子の所定の配線が切断された場合に、前記各書込制御端子と前記外部端子となる配線導体とに接続される導体部材と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電発振器。
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