JP2009038533A - 圧電発振器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一方の主面に凹部空間14を有した容器体10のその凹部空間14内に圧電振動素子20を搭載して蓋体30で気密封止した状態で、容器体10に集積回路素子50が搭載された圧電発振器100であって、容器体10の四隅に設けられる実装用電極端子12と集積回路素子50が搭載される集積回路素子搭載パッド15aとをつなぐ配線パターン17上に絶縁層18を設け、実装基板の搭載パッドと実装用電極端子12とを接合材で接合する構造とした。
【選択図】図3
Description
更に、容器体201の凹部空間205を覆うように金属製の蓋体204を載置し、容器体201の側壁頂部と固着することにより、凹部空間205内が気密封止されている。また、前記容器体201の他方の主面には、導電性接合材207によって導電体204が接合され、また同様に、導電性接合材207によって集積回路素子203が接合されている構造が知られている。この導電体204は、外部接続用電極端子として用いられる(例えば、特許文献1を参照)。
前記導電体接続用電極端子208と集積回路素子搭載パッド209とは、配線パターン210により容器体201の他方の主面上で接続されている。
これら導電体接続用電極端子208と導電体204、集積回路素子搭載パッド209と集積回路素子203を導電性接着剤や半田等の導電性接合材207を介して導通固着することにより、容器体201に集積回路素子203と導電体204が接合されている。
集積回路素子203と導電体204とを容器体201に接合する方法としては、前記容器体201の他方の主面に形成されている集積回路素子搭載パッド209と導電体接続用電極端子208に導電性接着剤や半田等の導電性接合材207を塗布し、集積回路素子を集積回路素子搭載パッド209上に搭載し、導電体204を容器体201の各導電体接続用電極端子208に1つずつ搭載して、熱処理をすることで、集積回路素子搭載パッド209に集積回路素子203が接合され、導電体接続用電極端子208に導電体204が接合されていた。
従って、実装時にショートを起こすことが無く、小型化に対応することができる圧電発振器とすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を示す分解斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の底面図である。図4(a)は本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器を実装基板に搭載する前の状態を示す概念図であり、(b)は本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器を実装基板に搭載した後の状態を示す概念図である。
水晶素板は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し外形加工を施された概略平板状で平面形状が例えば四角形となっている。
このような圧電振動素子20は、その両主面に被着されている励振用電極21と容器体10の凹部空間14内に形成されている圧電振動素子搭載パッド13とを、導電性接着剤70(図2を参照)介して電気的且つ機械的に接続されて、凹部空間14内に搭載される。
なお、封止用導体パターン11は、凹部空間14を形成する側壁部の内側の側面及び外側の側面にかかるように設けられていてもよい。
この実装用電極端子12は、図3に示すように、容器体10の他方の主面上に形成された配線パターン17により後述する集積回路素子搭載パッド15aと接続されている。
また、4つの実装用電極端子12のうち、グランド端子と発振出力端子を近接に配置するようにすれば、発振出力端子より出力される発振信号にノイズが干渉するのを有効に防止することができる。従って、グランド端子と発振出力端子は近接させて配置することが好ましい。
また、前記モニタ用電極端子16は、図示しない内部配線により容器体10の凹部空間14内底面に形成されている圧電振動素子搭載パッド13と接続しており、この圧電振動素子搭載パッド13を介して前記圧電振動素子20と接続されている。これにより、圧電振動素子20のCI(クリスタルインピーダンス)値や共振周波数値等の電気的特性を測定することができる。
これら集積回路素子搭載パッド15a、15bは、集積回路素子50に形成されている接続パッド51と半田や導電性接着剤等の導電性接合材60(図2参照)を介して電気的且つ機械的に接続されている。
これにより、励振用電極21と接続される圧電振動素子搭載パッド13は、容器体10の内部の配線導体(図示せず)やビアホール導体(図示せず)等及び凹部空間14内底面に形成された集積回路素子搭載パッド15bを介して、集積回路素子50に電気的に接続される。
この絶縁層18は、図4(a)に示すように、容器体10の実装用電極端子12を用いて実装基板に実装する際に、接合材Hとして例えば半田を用いた場合に、半田Hが容器体10と集積回路素子50との間に入り込むのを防ぐ役割を果たす(図4(b)参照)。
しかし、この絶縁層18の厚み寸法を70μmよりも厚くすると、絶縁層18の厚みが容器体10に搭載されている集積回路素子50の厚みを超えてしまい、圧電発振器を薄くする小型化に対応できなくなってしまう。
また、絶縁層18の幅寸法を200μm以上にすると、実装用電極端子12にまで絶縁層18がかかってしまい、実装用電極端子12の実装基板への接合状態を悪化させてしまう。
したがって、絶縁層18は、厚み寸法が50〜70μm以下で、幅寸法が100〜200μmで形成するのが良い。
この封止部材31は、封止用導体パターン11表面の凹凸を緩和し、気密性の低下を防ぐことが可能となる。
従って、実装時にショートを起こすことが無く、小型化に対応することができる圧電発振器とすることができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る圧電発振器を構成する容器体の底面図である。
本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器は、容器体10に設けられる絶縁層18aが、容器体10の他方の主面の短辺側に沿って、2ヶ所の配線パターン17を跨ぐように設けられている点で第1の実施形態と異なる。
この絶縁層18aは、第1の実施形態に係る圧電発振器100を構成する絶縁層18よりも長く形成される。
これにより、スクリーン印刷を用いた場合、スクリーン印刷用のマスクを簡略化することができるので、絶縁層18aの形成を一括的、かつ、容易に行うことができる。
また、このように絶縁層18aを構成しても第1の実施形態と同様の効果を奏する。
例えば、前記した本実施形態では、圧電振動素子20を構成する圧電素材として水晶を用いた水晶振動素子を説明したが、他の圧電素材として、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムまたは、圧電セラミックスを圧電素材として用いた圧電振動素子でも構わない。
10 容器体
11 封止用導体パターン
12 実装用電極端子
13 圧電振動素子搭載パッド
14 凹部空間
15a、15b 集積回路素子搭載パッド
16 モニタ用電極端子
17 配線パターン
18、18a 絶縁層
20 圧電振動素子
21 励振用電極
30 蓋体
31 封止部材
50 集積回路素子
51 接続パッド
60 導電性接合材
70 導電性接着剤
90 圧電振動子
H 接合材
T 実装基板の搭載パッド
Claims (2)
- 一方の主面に凹部空間を有した容器体と、
前記凹部空間内に搭載される圧電振動素子と、
前記容器体の他方の主面に搭載される集積回路素子と、
前記凹部空間を気密封止する蓋体と、
前記容器体の前記他方の主面の4隅に設けられる実装用電極端子と、
中央部に設けられる集積回路素子搭載パッドと、
前記実装用電極端子と前記集積回路素子搭載パッドとを前記容器体の他方の主面上で接続するように形成された配線パターン上に設けられる絶縁層とを備えて構成されることを特徴とする圧電発振器。 - 前記絶縁層が酸化アルミニウム又は石英ガラスによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電発振器。
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