JP5075504B2 - 圧電発振器 - Google Patents

圧電発振器 Download PDF

Info

Publication number
JP5075504B2
JP5075504B2 JP2007173416A JP2007173416A JP5075504B2 JP 5075504 B2 JP5075504 B2 JP 5075504B2 JP 2007173416 A JP2007173416 A JP 2007173416A JP 2007173416 A JP2007173416 A JP 2007173416A JP 5075504 B2 JP5075504 B2 JP 5075504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main surface
recess
integrated circuit
container body
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007173416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009016957A (ja
Inventor
亮麿 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Crystal Device Corp filed Critical Kyocera Crystal Device Corp
Priority to JP2007173416A priority Critical patent/JP5075504B2/ja
Publication of JP2009016957A publication Critical patent/JP2009016957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5075504B2 publication Critical patent/JP5075504B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Description

本発明は、電子機器内に搭載される電子部品の一つである圧電発振器に関する。
従来、携帯用通信機器等の電子機器内には、電子部品の一つとして圧電発振器が搭載され、基準信号発生源或いはタイミングデバイスとして使用されている。
かかる従来の圧電発振器の一形態を図5〜図7に例示する。図5は従来の圧電発振器の一形態を示した断面図である。図6は、図5記載の二点鎖線円B部分を拡大して示した部分断面図である。図7は、図5及び図6記載の集積回路素子を構成する最表層及び中間層を示した分解斜視図である。従来の圧電発振器500は大略的に圧電振動子部501と集積回路素子部601から構成されている。
圧電振動子部501について説明する。セラミックス等の絶縁性素材からなる第1の容器体502は、平面視矩形状の基板502aと、基板502aの一方の主面に設けられた環状の枠体502bより構成されている。この構成により第1の容器体502には、第1の容器体502の一方の主面方向に開口部を有する第1の凹部503が形成されている。この第1の凹部503内には水晶を主材料とした圧電振動素子504が搭載され、圧電振動素子504は第1の容器体502を構成する基板502aの他方の主面に形成した第2の容器体接続用電極端子505と電気的に接続されている。又、圧電振動素子504が内部に搭載された第1の凹部503を囲繞する枠体502bの第1の凹部503開口側の頂面上に、第1の凹部503の開口部を覆う形態で蓋体506を配置固着して、第1の凹部503内を気密封止することにより圧電振動子部501が構成されている。
つぎに集積回路素子部601について説明する。セラミックス等の絶縁性素材からなる第2の容器体602は、外形形状が概略直方体であり、第2の容器体602の主面外周の大きさは、第1の容器体502を構成する基板502aの主面外周の大きさと同程度である。又、第2の容器体602には、第2の容器体602の一方の主面に開口部を有する第2の凹部603が形成されている。この第2の凹部603内には、少なくとも圧電振動素子504を励振させる発振回路が内蔵された集積回路素子701が配置され、金バンプ604による超音波接合により実装固着されている。
集積回路素子701は、前記構成の最表層702、中間層704及び最表層702の第2の主面702b及び中間層704を被覆する絶縁性樹脂705により構成される。この集積回路素子701は、図5〜図7に示したように、外部に露出した第1の主面702aを有し、且つこの第1の主面702aに複数個の実装用電極パッド703が設けられた最表層702を備えている。又、この最表層702の第1の主面702aとは反対側の第2の主面702b上には、集積回路素子701の内側に向かって積層した複数の中間層704が設けられている。この中間層704の最表層702と対向する主面とは反対側の主面全面のうちの、最表層702に設けられた実装用電極パッド703上にあたる面領域以外の主面部分には、少なくとも圧電振動素子505と電気的に接続した発振回路が設けられた回路形成面704aが設けられている。
尚、中間層704の回路形成面704a毎に設けられた電子回路間の電気的接続や、回路形成面704aに設けられた電子回路と最表層702に設けられた実装用電極パッド703との間の電気的接続にはワイヤーボンディング手段により形成された金属線又は金属バンプ(不図示)が用いられている。
又、この集積回路素子701は、第2の凹部603を囲繞する側壁部の第2の凹部603開口側頂面の四隅角部に形成された第1の容器体接続電極端子605と電気的に接続されている。更に、この集積回路素子701は、第2の容器体602の他方の主面の四隅に形成した外部接続用電極端子606とも電気的に接続されている。
圧電発振器500は、この集積回路素子部601の上に圧電振動子部501を重ねて配置し、この圧電振動子部501の第2の容器体接続用電極端子505と、集積回路素子部601の第1の容器体接続用端子605とを、導電性接着材や半田などの導電性接合材により所定の各電極端子間を機械的及び電気的に接続固着して一体とすることで構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2又は特許文献3を参照)。
特開2000−244244号公報 特開2001−36343号公報 特開2004−129090号公報
尚、前記した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を、本件出願時までに発見するに至らなかった。
しかし、金バンプ604を用いて超音波接合を行う集積回路素子701を搭載した圧電発振器500においては、その接合時に集積回路素子に対して、振動させつつ所定の荷重を加えて接合を行う必要がある。そのため、金バンプ604により接合される実装用電極パッド703上にあたる各中間層704の主面領域には、この接合時の荷重により破壊されるおそれがある微細な電子素子や精細な配線などの回路形成面を設けることが困難であった。尚、その回路形成面を設けることが困難な各中間層704の主面領域は、例えば、図7に示した回路形成面704a内のハッチングをしていない部分に相当する。
そのため、中間層における回路形成面が形成できない領域の面積分を、その中間層の主面面積を大きくするか、中間層の積層枚数を増やすことで補う必要であった。そのため、中間層を内部に搭載する集積回路素子の小型化を阻害すると共に、その集積回路素子を搭載する圧電発振器の小型化をも阻害する要因となっていた。
又、回路形成面に設けられる電子素子や配線は、中間層における電子素子や回路配線が形成できない領域を避けて形成されているため、電子素子の形成位置を自由に設定ことができず、又その電子素子間を電気的に接続する配線の引き回しが複雑なるという課題が生じている。
そこで本発明の目的は、前記した課題を解決し、集積回路素子の小型化と集積回路素子内の電子回路の単純化を可能とする小型の圧電発振器を提供することにある。
本発明は前記課題を解決するために成されたものであり、少なくとも1つの凹部が設けられた容器体と、この凹部内に搭載された圧電振動素子と、この凹部内の空間を気密に封止する蓋体と、外部に露出した一方の主面を有し、この主面に複数個の実装用電極パッドが設けられた最表層と、この最表層の他方の主面から内部に向かって積層し、半田バンプにより実装用電極パットが導通固着することにより圧電振動素子と電気的に接続した発振回路が、少なくとも設けられた回路形成面を有する中間層と、最表層の他方の主面と中間層を被覆する絶縁性樹脂により構成される集積回路素子とを備え、中間層の一方の主面全面に、電子素子、この電子素子間を電気的に接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や、実装用電極パッドと電気的に接続するための接続端子により構成される電子回路が設けられている回路形成面が設けられていることを特徴とする圧電発振器である。
又、一方の主面に開口部を有する第1の凹部が設けられている第1の容器体と、この第1の凹部内に載置された圧電振動素子と、第1の容器体の他方の主面に設けられ圧電振動素子と一部が電気的に接続した第2の容器体接続用電極端子と、第1の凹部を気密封止する蓋体とにより構成された圧電振動子部と、一方の主面に開口部を有する第2の凹部が設けられた第2の容器体と、この第2の凹部内に半田バンプにより実装用電極パッドが実装固着された集積回路素子と、第2の凹部を囲繞する側壁部頂面に設けられ、集積回路素子と電気的に接続した第1の容器体接続用電極端子とにより構成された集積回路素子部とが、集積回路素子部の上に圧電振動子部が重ねて配置され、第1の容器体接続用電極端子と第2の容器体接続用電極端子とが機械的且つ電気的に接続固着されていることを特徴とする前段落記載の圧電発振器でもある。
更に、基板と、この基板の一方の主面の辺縁部全周に設けられた第1の枠体と、この基板の他方の主面の辺縁部全周に設けられた第2の枠体とにより構成される容器体と、第1の枠体及び基板の一方の主面に囲まれた第1の凹部内に搭載された圧電振動素子と、第1の凹部内空間を気密封止する蓋体と、第2の枠体及び基板の他方の主面に囲まれた第2の凹部内底面に、半田バンプにより実装用電極パッドが実装固着された集積回路素子とにより構成されていることを特徴とする前々段落記載の圧電発振器でもある。
本発明の圧電発振器によれば、集積回路素子の導通固着に接合材として半田バンプを用い、且つその集積回路素子の構造が、主面に複数個の実装用電極パッドが設けられた最表層と、この最表層から内側に向かって積層した複数の中間層を備えており、この中間層の一方の主面全面が、電子素子、電子素子間を電気的に接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や、実装用電極パッドと電気的に接続するための接続端子により構成される電子回路が設けられた回路形成面を設けたので、実装用電極パッド上にあたる中間層の回路形成面に電子回路を設けても、電子回路を構成する電子素子や配線等が破損することがない。
よって、従来の圧電発振器に使用される集積回路素子のように、集積回路素子を構成する中間層の主面に生じてしまう電子素子や配線等で構成される回路形成面が設けることができない一部領域の面積分を、中間層の主面面積を大きくすることで補う必要がなくなり、集積回路素子の小型化が可能となり、その集積回路素子を搭載する圧電発振器の小型化も可能となる。
又、回路形成面に設けられる電子素子や配線は、中間層における電子素子や回路配線が形成できない領域を避けて形成する必要がなく、回路形成面内で自由にレイアウトすることが可能となるので、電子素子や配線の形成パターンを、従来の集積回路素子における形成パターンに比べて、単純化することができる。これにより、集積回路素子としての情報信号処理能力の向上を図ることができる。
以下に本発明ついて添付した各図面に基づいて詳細に説明する。尚、各実施形態において、同一の構成要素には同一の符号を付す。又各図では説明を明りょうにするために構成要素の一部を図示せず、図示した寸法も一部誇張している。特に各構成要素の厚み方向の寸法は誇張して図示している。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器を示した概略断面図である。図2は、図1に記載の二点鎖線円A部分を拡大して示した拡大断面図である。図3は、図1及び図2に記載の集積回路素子を構成する各層を示す概略斜視図である。図1に示す圧電発振器100は、大略的に圧電振動子部101と集積回路素子部201とから構成される。
圧電振動子部101について以下に説明する。図1に示すように、圧電振動子部101は、大略的に第1の容器体102と圧電振動素子105と蓋体108により構成されている。第1の容器体102は、外形形状が平面視矩形状の平板形状である基板102aと、基板102aの一方の主面に設けられた枠体102bにより構成されている。この基板102aと枠体102bとで、基板102aの一方の主面と枠体102bの内側面により囲繞された第1の凹部103が形成されている。この第1の容器体102を構成する基板102a及び枠体102bは、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料を焼成して構成されている。
この第1の凹部103内底面の一短辺近傍には、その短辺に沿って一対の圧電振動素子接続用電極パッド104が設けられている。この圧電振動素子接続用電極パッド104上には、圧電振動素子105が配置されており、圧電振動素子105の表面に設けられた電極膜(不図示)と圧電振動素子接続用電極パッド104とを導電性接着剤106にて導通固着されている。これにより、第1の凹部103内に圧電振動素子105が搭載される。又、圧電振動素子接続用電極パッド104は、基板102aの他方の主面の四隅に形成した第2の容器体接続用電極端子107のうちの所定の端子と電気的に接続している。
第1の凹部103内に搭載される圧電振動素子105は、例えば、圧電素材として水晶が用いられる。この水晶は、人工水晶体から所定のカットアングルで切り出し、外形を平面視矩形状で平板の水晶素板に加工され、その両主面中央にそれぞれに振動用電極膜と、この振動用電極膜から引き出し電極膜を介して電気的に接続した容器体接続用電極膜が被着形成することにより構成され、圧電振動素子105となる。このような圧電振動素子105の場合、外部からの変動電圧が両主面の振動用電極を介して水晶素板に印加されると、水晶素板が所定の振動モードの周波数で振動を起こす。尚、圧電素材としては、水晶以外に、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム又は圧電セラミックス等を用いることができる。
更に、圧電振動素子105が内部に載置された第1の凹部103は、第1の凹部103を囲繞する枠体102bの第1の凹部103開口側の頂面上に、第1の凹部103開口部を覆う形態で配置固着した蓋体108により気密封止されている。尚、蓋体108は、42アロイ,コバール又はリン青銅等の金属で構成されている。このように前記した各構成要素により圧電振動子部101は構成されている。
つぎに集積回路素子部201について以下に説明する。図1に示すように、集積回路素子部201は、この第2の凹部203内に載置された集積回路素子301と、この集積回路素子301と電気的に接続された、第2の凹部203を囲繞する側壁部の第2の凹部203開口側頂面の四隅角部に形成された第1の容器体接続電極端子204と、同じくこの集積回路素子301に電気的に接続された、第2の容器体202の他方の主面の四隅にそれぞれ形成した外部接続用電極端子205とにより構成されている。
第2の容器体202は、外形形状が概略直方体であり、その主面外周の大きさは圧電振動子部101の第1の容器体102を構成する基板102aの主面外周の大きさと同程度である。又、第2の容器体202には、第2の容器体202の一方の主面に開口部を有する第2の凹部203が設けられている。尚、第2の容器体202は、ガラス−セラミック又はアルミナセラミックス等のセラミック材料や、ガラス布基材エポキシ樹脂、ポリカーボネイト、エポキシ樹脂又はポリイミド樹脂等の樹脂系材料等の素材により構成されている。
集積回路素子301は、図1〜図3に示したように、集積回路素子301は、大略的に最表層301と中間層304と、最表層301の第2の主面302b及び中間層304を被覆する絶縁性樹脂305により構成される。最表層301は、外部に露出した第1の主面301aを有し、且つこの第1の主面301aに複数個の実装用電極パッド302が設けられている。又、この最表層301の第2の主面301b上には、集積回路素子301の内側に向かって積層した複数の中間層304と、絶縁性樹脂305が備えられている。
この中間層304の最表層301と対向する主面とは反対側の主面全面を、回路形成面304aとして用いる。この回路形成面304aには、例えば、周囲の温度状態を検知するサーミスタといった感温素子、圧電振動素子105の温度特性を補償する温度補償データを格納するメモリ、このメモリ内の温度補償データに基づいて圧電振動素子105の振動特性を温度変化に応じて補正する温度補償回路及びこの温度補償回路からの補償信号と圧電振動素子105からの出力信号を受けて所定の発振出力を生成する発振回路等の各種電子回路を構成する複数の電子素子、この電子素子間を接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や、実装用電極パッド302と電気的に接続するための接続端子が設けられている。
尚、中間層304毎に設けられた電子回路間の電気的接続や、中間層304に設けられた電子回路と最表層301に設けられた実装用電極パッド302との間の電気的接続にはワイヤーボンディングにより形成された金属線又は金属バンプ(不図示)が用いられている。更に、集積回路素子301は、集積回路素子301に設けられた複数個の実装用電極パッド302と、第2の凹部203内底面の実装用電極パッドと対向する位置に設けられた集積回路素子接続用電極パッド206との間を、半田バンプ303により固着接続している。
この半田バンプ303の固着接続する手段には、例えば、半田バンプ303を設けた集積回路素子301を集積回路素子接続用電極パッド206上に配置した後、集積回路素子301ごと第2の容器体202を、トンネル状の加熱炉内に投入し、熱風や遠赤外線などにより所定の温度に管理された炉内で半田バンプ303を溶かし、その後溶けた半田バンプ303を冷却固化するリフロー手段が用いられている。
又、この集積回路素子301は、前記のように第2の凹部203を囲繞する側壁の第2の凹部203開口側頂面の四隅角部に形成された第1の容器体接続電極端子205と電気的に接続されている。更に、この集積回路素子301は、第2の容器体451の他方の主面の四隅に形成した外部接続用電極端子206とも電気的に接続されている。尚、外部接続用電極端子206はそれぞれ電源電圧端子、グランド端子、発振出力端子、発振制御端子となっており、圧電発振器100をマザーボード等の実装回路基板に接続するための端子として機能するものであり、圧電発振器100を実装回路基板上に搭載する際、実装回路基板の回路配線と半田等の導電性接合材を介して電気的に接続される。
圧電振動子部101を構成する第1の容器体102に形成した第2の容器体接続用電極端子107と、集積回路素子部201を構成する第2の容器体202に形成した第1の容器体接続用端子205とは、所定の端子同士の表面が対向するように、集積回路素子部201の上に圧電振動子部101を重ねて配置されている。又、対向した所定の各電極端子間は、導電性接着材や半田などの導電性接合材(不図示)により機械的及び電気的に接続固着して、圧電振動素子105と、集積回路素子301内の電子回路網とを電気的に接続している。
このような本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器100によれば、集積回路素子301の導通固着に使用する接合材として半田バンプ303を用い、且つその集積回路素子301を構成する中間層304の一方の主面全面に、電子素子、電子素子間を電気的に接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や、実装用電極パッドと電気的に接続するための接続端子により構成される電子回路が設けることができる回路形成面304aが設けられている。これにより、従来の圧電発振器に使用される集積回路素子のように、集積回路素子を構成する中間層の主面に生じてしまう電子素子や配線等で構成される回路形成面が設けることができない一部領域の面積分を、中間層の主面面積を大きくすることで補う必要がなくなり、集積回路素子301の小型化が可能となり、その集積回路素子301を搭載する圧電発振器100の小型化も可能となる。
例えば、図7に示す従来の圧電発振器における集積回路素子を構成する中間層は、個々の主面サイズが90μm×90μmの10個の実装用電極パッド703上にあたる中間層704の主面領域には回路形成面704aが形成できないため、この中間層704を内蔵する集積回路素子701の主面サイズは1.3mm×1.1mm程度のサイズが必要となる。しかし、図3に示した第一の実施形態における中間層304は、中間層304の主面全面に回路形成面304aを設けることができるので、実装用電極パッド302の主面サイズを従来のものと同様とした場合、中間層304を内蔵する集積回路素子301の主面サイズを1.2mm×1.0mm程度の面積にまで縮小することが可能となる。
(第二の実施形態)
図4は本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器を示した概略断面図である。本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器は、圧電振動素子や集積回路素子を搭載実装する容器体の構造が、第一の実施形態とは異なる。
本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器400の容器体401は、セラミック等の絶縁性素材により形成されている平面視矩形状の基板401aと、この基板401aの両主面それぞれの外周辺縁部に設けた基板401aと同じ素材の平面視環状の第1の枠体401bと第2の枠体401cとにより構成されている。この基板401a、第1の枠体401b及び第2の枠体401cにより、それぞれ第1の凹部402及び第2の凹部403が形成されている。
この第1の凹部402内の基板401a上面には、前記第一の実施形態に示したものと同じ圧電振動素子105が配置実装されている。この圧電振動素子105が搭載された第1の凹部402の開口部は金属製の蓋体404を被せることで覆われており、この蓋体404と、第1の凹部402を囲繞する第1の枠体401bの第1の凹部402開口側頂部とを接合することにより、第1の凹部402内は気密に封止されている。
又、第2の凹部403内の基板401a下面には、前記第一の実施形態に示したものと同じ構造の集積回路素子301が半田バンプ405を介してリフロー手段により実装されている。尚、集積回路素子301に設けられた各種電子回路は、容器体401内或いはその表面に形成した導配線やビアホールにより圧電振動素子105、及び第2の枠体401cの第2の凹部403開口側頂部の4つの角部に設けた外部接続用電極端子406と電気的に接続されることで、圧電発振器400が構成されている。
このような本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器400によれば、第一の実施形態と同様に、集積回路素子301の導通固着に使用する接合材として半田バンプ405を用い、且つその集積回路素子301を構成する中間層304の一方の主面全面が、電子素子、電子素子間を電気的に接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や、実装用電極パッドと電気的に接続するための接続端子により構成される電子回路が設けることができる回路形成面304aが設けられている。これにより、従来の圧電発振器に使用される集積回路素子のように、集積回路素子を構成する中間層の主面に生じてしまう電子素子や配線等で構成される回路形成面が設けることができない一部領域の面積分を、中間層の主面面積を大きくすることで補う必要がなくなり、集積回路素子301の小型化が可能となり、その集積回路素子301を搭載する圧電発振器400の小型化も可能となる。
尚、前記した各実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器を示した断面図である。 図1のA部分を拡大して示した部分断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る圧電発振器に搭載される集積回路素子を構成する各層を示す概略斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る圧電発振器を示した断面図である。 従来の圧電発振器の一例を示した断面図である。 図5のB部分を拡大して示した部分断面図である。 従来の圧電発振器に搭載される集積回路素子を構成する各層を示す概略斜視図である。
符号の説明
100,400・・・圧電発振器
101・・・圧電振動子部
102・・・第1の容器体
102a・・・基板
102b・・・枠体
103,402・・・第1の凹部
104・・・圧電振動素子接続用電極パッド
105・・・圧電振動素子
106・・・導電性接着剤
107・・・第2の容器体接続用電極端子
108,404・・・蓋体
201・・・集積回路素子部
202・・・第2の容器体
203,403・・・第2の凹部
204・・・第1の容器体接続用電極端子
205,406・・・外部接続用電極端子
206・・・集積回路素子接続用電極パッド
207,405・・・半田バンプ
301・・・集積回路素子
302・・・最表層
302a・・・第1の主面
302b・・・第2の主面
303・・・実装用電極パッド
304・・・中間層
304a・・・回路形成面
305・・・絶縁性樹脂
401・・・容器体
401a・・・基板
401b・・・第1の枠体
401c・・・第2の枠体

Claims (3)

  1. 少なくとも1つの凹部が設けられた容器体と、
    前記凹部内に搭載された圧電振動素子と、
    前記凹部内の空間を気密に封止する蓋体と、
    外部に露出した一方の主面を有し前記主面に複数個の実装用電極パッドが設けられた最表層と、前記最表層の他方の主面から内部に向かって積層し、半田バンプにより前記実装用電極パットが導通固着することにより前記圧電振動素子と電気的に接続した発振回路が、少なくとも設けられた回路形成面を有する中間層と、前記最表層の他方の主面と前記中間層を被覆する絶縁性樹脂により構成される集積回路素子とを備え、
    前記中間層の一方の主面全面に、電子素子、前記電子素子間を電気的に接続する配線、及び他の中間層に形成されている電子回路や前記実装用電極パッドと電気的に接続するための接続端子により構成される電子回路が設けられている回路形成面が設けられていることを特徴とする圧電発振器。
  2. 一方の主面に開口部を有する第1の凹部が設けられている第1の容器体と、前記第1の凹部内に載置された圧電振動素子と、前記第1の容器体の他方の主面に設けられ前記圧電振動素子と一部が電気的に接続した第2の容器体接続用電極端子と、前記第1の凹部を気密封止する蓋体とにより構成された圧電振動子部と、
    一方の主面に開口部を有する第2の凹部が設けられた第2の容器体と、前記第2の凹部内に半田バンプにより実装用電極パッドが実装固着された前記集積回路素子と、前記第2の凹部を囲繞する側壁部頂面に設けられ、前記集積回路素子と電気的に接続した第1の容器体接続用電極端子とにより構成された集積回路素子部とが、
    前記集積回路素子部の上に前記圧電振動子部が重ねて配置され、前記第1の容器体接続用電極端子と前記第2の容器体接続用電極端子とが機械的且つ電気的に接続固着されていることを特徴とする請求項1記載の圧電発振器。
  3. 基板と、前記基板の一方の主面の辺縁部全周に設けられた第1の枠体と、前記基板の他方の主面の辺縁部全周に設けられた第2の枠体とにより構成される容器体と、
    前記第1の枠体及び前記基板の一方の主面に囲まれた第1の凹部内に搭載された圧電振動素子と、
    前記第1の凹部内空間を気密封止する蓋体と、
    前記第2の枠体及び前記基板の他方の主面に囲まれた第2の凹部内底面に、半田バンプにより実装用電極パッドが実装固着された前記集積回路素子と、
    により構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電発振器。
JP2007173416A 2007-06-29 2007-06-29 圧電発振器 Expired - Fee Related JP5075504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007173416A JP5075504B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 圧電発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007173416A JP5075504B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 圧電発振器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009016957A JP2009016957A (ja) 2009-01-22
JP5075504B2 true JP5075504B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=40357370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007173416A Expired - Fee Related JP5075504B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 圧電発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5075504B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5500628A (en) * 1995-01-24 1996-03-19 Motorola, Inc. Double-sided oscillator package and method of coupling components thereto
JPH1140702A (ja) * 1997-07-23 1999-02-12 Nec Corp 半導体素子実装用基板、および半導体装置の製造方法
JPH11219984A (ja) * 1997-11-06 1999-08-10 Sharp Corp 半導体装置パッケージおよびその製造方法ならびにそのための回路基板
JP2001250904A (ja) * 2000-03-08 2001-09-14 Citizen Watch Co Ltd 電子部品の製造方法
JP2004320674A (ja) * 2003-04-21 2004-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発振器
JP4177198B2 (ja) * 2003-08-12 2008-11-05 富士通株式会社 半導体装置の製造方法
JP4273910B2 (ja) * 2003-10-03 2009-06-03 エプソントヨコム株式会社 表面実装型圧電発振器及びその製造方法
JP4472445B2 (ja) * 2004-06-30 2010-06-02 京セラキンセキ株式会社 圧電発振器の製造方法
JP4599240B2 (ja) * 2005-06-29 2010-12-15 ニチコン株式会社 混成集積回路用基板
JP2007036814A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Kyocera Kinseki Corp 圧電発振器
US7849591B2 (en) * 2005-10-14 2010-12-14 Fujikura Ltd. Method of manufacturing a printed wiring board

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009016957A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001058007A1 (fr) Enceinte pour circuits oscillants utilisant un vibrateur piezo-electrique, son procede de fabrication et oscillateur
TWI804937B (zh) 恒溫槽型壓電振盪器
JP5101201B2 (ja) 圧電発振器
JP4724519B2 (ja) 圧電発振器
JP4724518B2 (ja) 圧電発振器
JP2008278110A (ja) 圧電発振器
JP7505564B2 (ja) 恒温槽型圧電発振器
JP5075504B2 (ja) 圧電発振器
JP5171148B2 (ja) 圧電発振器
JP2005094514A (ja) 表面実装型パッケージ及びこれを用いた圧電デバイス
JP2007235289A (ja) 圧電発振器
JP2008252799A (ja) 圧電デバイス
JP5101369B2 (ja) 圧電デバイス
JP3101996B2 (ja) 表面実装型圧電発振器
JP4172774B2 (ja) 表面実装型圧電発振器
JP7523271B2 (ja) 圧電デバイス
JP4916805B2 (ja) 圧電発振器
WO2022024880A1 (ja) 圧電デバイス
JP5451266B2 (ja) 電子デバイス
WO2021199790A1 (ja) 恒温槽型圧電発振器
JP2007124514A (ja) 圧電発振器及びその製造方法
JP2007067832A (ja) 圧電発振器及びその製造方法
JP2008141417A (ja) 圧電発振器
JP2008035175A (ja) 圧電発振器
JP2007180994A (ja) 圧電発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5075504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees