JP4336213B2 - 圧電発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機器や電子機器等のタイミングデバイスとして用いられる圧電発振器に関するものである。
従来より、携帯用通信機器等のタイミングデバイスとして温度補償型水晶発振器等の圧電発振器が用いられている。
かかる従来の温度補償型水晶発振器としては、例えば図5に示す如く、内部に水晶振動素子50が収容されている容器体51を、下面にグランド端子を含む複数個の外部端子58を有した実装用基体52上に、該実装用基体上面に載置された枠体53を介して取着させるとともに、容器体51の下面と枠体53の内面とで囲まれる領域内に、水晶振動素子50の振動に基づいて発振出力を制御するIC素子54を収容した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の温度補償型水晶発振器としてIC素子54とともにコンデンサ等のチップ状の電子部品素子55を搭載したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。かかる電子部品素子55を実装用基体上面に搭載するには、電子部品素子55の両端面に被着された端面電極と1対1に対応している一対の電極パッドを実装用基体上面に形成し、電子部品素子の端面電極と電極パッドとを半田等の導電性接着剤を介して接続することにより行われる。一対の電極パッドのうち一方はビアホール導体等を介して前記グランド端子に電気的に接続されており、これによって電子部品素子55がグランドに接地されることになる。
尚、容器体51及び実装用基体52は、通常、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成り、その内部及び表面には配線導体が形成され、従来周知のグリーンシート積層法等を採用することによって製作されている。そして、このような容器体51の下面や実装用基体52の上面には、それぞれ対応する箇所に接合電極が複数個設けられており、これらの接合電極同士を導電性接合材を介して接合することにより容器体51が実装用基体52の上面に固定されていた。
特開平10−98151号公報 特開2002−198740号公報
しかしながら、上述した従来の圧電発振器においては、実装用基体上面にIC素子54及び電子部品素子55を囲繞する枠体53が載置されていることから、実装用基体52の面積を縦方向、横方向のいずれの方向にもIC素子54及び電子部品素子55よりも一回り大きくしなければならず、圧電発振器の小型化を妨げる要因となっていた。
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、全体構造を小型化するのに適した圧電発振器を提供することにある。
本発明の圧電発振器は、内部に圧電振動素子が収容されている矩形状の容器体を、下面にグランド端子を含む複数個の外部端子を有し、上面に前記圧電振動素子の発振周波数に対応した発振信号を出力する発振回路を有するIC素子が搭載されている実装用基体上に、各々が金属ポストから成る複数個のスペーサ部材を介して固定してなる圧電発振器であって、前記スペーサ部材の少なくとも1個を前記グランド端子に電気的に接続するとともに、前記実装用基体上で、前記グランド用スペーサ部材の近傍に、グランド用スペーサ部材の側面と対向するグランド端面電極を端面に有したチップ状の電子部品素子を配置せしめ、該電子部品素子の第1の端面電極と前記スペーサ部材とを導電性接着剤を介して接合することにより前記電子部品素子の前記第1の端面電極を前記グランド用スペーサ部材を介して前記グランド端子に電気的に接続し、前記電子部品素子の第2の端面電極と前記実装用基体の上面に形成された電極パッドとを導電性接着材を介して接合したことを特徴とするものである。
また本発明の圧電発振器は、前記圧電振動素子として水晶振動素子が用いられるとともに、前記IC素子内に前記発振信号を温度状態に応じて補正するための温度補償データが格納されており、前記容器体及び前記実装用基体間に、前記IC素子に温度補償データを書き込むための金属ポストから成る書込制御端子を介在させるとともに、該書込制御端子の外側側面を前記容器体側面と前記実装用基体側面との間より露出させたことを特徴とするものである。
更に本発明の圧電発振器は、前記スペーサ部材が前記実装用基体の四隅部に取着されており、隣接するスペーサ部材間に位置する実装用基体の上面に前記電子部品素子が配置されていることを特徴とするものである。
また更に本発明の圧電発振器は、前記書込制御端子が、前記電子部品素子に対して前記IC素子を挟んで対向する位置に取着されていることを特徴とするものである。
更にまた本発明の圧電発振器は、前記電子部品素子が、前記IC素子より出力される発振信号、もしくは、前記発振回路に入力される信号よりノイズを除去するためのチップコンデンサであることを特徴とするものである。
本発明の圧電発振器によれば、圧電振動素子を収容している容器体を、IC素子が搭載されている実装用基体上に配された金属ポストから成るスペーサ部材を介して固定するようにしたことから、実装用基体上面のうち、スペーサ部材が存在しない領域は全てIC素子や電子部品素子の搭載に使用することができ、これらIC素子や電子部品素子等の配置レイアウトの設計自由度を大幅に向上させることができるようになる。これによって、IC素子、電子部品素子及びスペーサ部材の実装スペースを極力狭めるようにIC素子、電子部品素子及びスペーサ部材を配置させることができるようになり、圧電発振器の全体構造を小型化することが可能となる。
また本発明の圧電発振器は、グランド端子に電気的に接続される金属ポストから成るグランド用スペーサ部材の近傍に、スペーサ部材の側面と対向するグランド端面電極を端面に有したチップ状の電子部品素子を配置せしめ、該電子部品素子のグランド端面電極とスペーサ部材とを導電性接着剤を介して接合することにより電子部品素子のグランド端面電極をグランド用スペーサ部材を介して前記グランド端子に電気的に接続するようにしたものであり、これによって電子部品素子の実装スペースをより狭めて、圧電発振器の全体構造を小型化することが可能となる。
また本発明の圧電発振器は、圧電振動素子として水晶振動素子を用いて、温度補償データをIC素子に書き込むための金属ポストからなる書込制御端子を容器体及び実装用基体間に介在させるとともに、書込制御端子の外側側面を容器体側面と実装用基体側面との間より露出させるようにしたものであり、これによって、圧電共振器を組み立てる際、金属ポストを実装用基体上面の所定位置に取着させておくだけで圧電発振器を製作することができ、従来の圧電発振器の如く膜状の書込制御端子を実装用基体の外側面に形成する場合のような煩雑な加工プロセスは一切不要となることから、圧電発振器の生産性を向上させることが可能となる。
更に本発明の圧電発振器によれば、スペーサ部材を前記実装用基体の四隅部に取着させるとともに、隣接するスペーサ部材間に位置する実装用基体の上面に電子部品素子を配置するようにしたことから、電子部品素子を搭載するために実装用基体の上面外周部のスペーサ部材−スペーサ部材間の空き領域を有効に利用して、IC素子及び電子部品素子の実装面積を小さくして圧電発振器の全体構造を小型化することが可能となる。
また更に本発明の圧電発振器によれば、前記書込制御端子を、電子部品素子に対してIC素子を挟んで対向する位置に取着させていることから、実装用基体上面において、スペーサ部材、IC素子、電子部品素子、書込制御端子を高密度に配置させてこれらの実装面積を縮小し、圧電発振器の全体構造を小型化することが可能となる。
更にまた本発明の圧電発振器は、電子部品素子として、IC素子より出力される発振信号、もしくは、発振回路に入力される信号よりノイズを除去するためのコンデンサを搭載したことから、ノイズが極めて少ない発振信号を出力することができる。
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の圧電発振器を温度補償型水晶発振器に適用した一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1の温度補償型水晶発振器の断面図であり、これらの図に示す温度補償型水晶発振器は、内部に圧電振動素子としての水晶発振子5が収容された矩形状の容器体1を、上面にIC素子7が設けられる矩形状の実装用基体6上に、金属ポストから成る複数個のスペーサ部材12を介して載置・固定した構造を有している。
前記容器体1はガラス−セラミック、アルミナセラミックス等のセラミック材料から成る基板2と、42アロイやコバール,リン青銅等の金属から成るシールリング3と、該シールリング3と同様の金属から成る蓋体4とから成り、前記基板2の上面にシールリング3を取着させ、その上面に蓋体4を載置・固定させることによって容器体1が構成され、シールリング3の内側に位置する基板2の上面に水晶振動素子5が実装される。
前記容器体1は、その内部、具体的には、基板2の上面とシールリング3の内面と蓋体4の下面とで囲まれる空間内に水晶振動素子5を収容して気密封止するためのものであり、基板2の上面には水晶振動素子5の振動電極に接続される一対の搭載パッド等が、基板2の下面には後述するスペーサ部材12に接続される複数個の接合電極がそれぞれ設けられ、これらのパッド等は基板表面の配線導体や基板内部に埋設されているビアホール導体等を介して、対応するもの同士、相互に電気的に接続されている。
尚、前記容器体1の基板2は、ガラス−セラミック等のセラミック材料から成る場合、例えば、セラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得たセラミックグリーンシートの表面等に配線導体となる導体ペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって塗布するとともに、これを複数枚積層してプレス成形した後、高温で焼成することによって製作される。
また前記容器体1のシールリング3及び蓋体4は従来周知の金属加工法を採用し、42アロイ等の金属を所定形状に成形することによって製作され、得られたシールリング3を基板2の上面に予め被着させておいた導体層にロウ付けし、続いて水晶振動素子5を導電性接着剤を用いて基板2の上面に実装・固定した後、上述の蓋体4を従来周知の抵抗溶接等によってシールリング3の上面に接合することによって容器体1が組み立てられる。このようにシールリング3と蓋体4とを抵抗溶接によって接合する場合、シールリング3や蓋体4の表面には予めNiメッキ層やAuメッキ層等が被着される。
一方、前記容器体1の内部に収容される水晶振動素子5は、所定の結晶軸でカットした水晶片の両主面に一対の振動電極を被着・形成してなり、外部からの変動電圧が一対の振動電極を介して水晶片に印加されると、所定の周波数で厚みすべり振動を起こす。
前記水晶振動素子5は、一対の振動電極を導電性接着剤を介して基板上面の対応する搭載パッドに電気的に接続させることによって基板2の上面に搭載され、これによって水晶振動素子5と容器体1との電気的接続及び機械的接続が同時になされる。
ここで容器体1の蓋体4を、容器体1や実装用基体6の配線導体を介して実装用基体下面に配されるグランド端子用の外部端子10に接続させておけば、その使用時、蓋体4がアースされることによりシールド機能が付与されることとなるため、水晶振動素子5や後述するIC素子7を外部からの不要な電気的作用より良好に保護することができる。従って、容器体1の蓋体4は容器体1や実装用基体6の配線導体を介してグランド端子用の外部端子10に接続させておくことが好ましい。
そして、上述した容器体1が載置・固定される実装用基体6は概略矩形状を成しており、該実装用基体上面の四隅部にはスペーサ部材12が個々に取着・立設され、これらのスペーサ部材12で囲まれた実装用基体上面の中央域にはIC素子7が搭載され、外周域にはチップコンデンサ14が搭載されるとともに書込制御端子17が取着されている。
前記実装用基体6は、その上面でIC素子7やスペーサ部材12を介して容器体1を支持するためのものであり、ガラス布基材エポキシ樹脂やポリカーボネイト,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂等の樹脂材料やガラス−セラミック,アルミナセラミックス等のセラミック材料等によって平板状をなすように形成される。
また前記実装用基体6の上面に取着・立設されているスペーサ部材12は、銅等の金属材料を用いて四角柱状に成形した金属ポストから成り、その下端部で実装用基体6の配線導体に電気的・機械的に接続され、上端部で半田等の導電性接合材を介して容器体下面の接続電極に電気的・機械的に接続されている。
尚、前記スペーサ部材12の上端面には、容器体1との接合に用いられる導電性接合材の接合状態を良好となすために、例えば、ニッケルめっきや金めっき等が所定厚みに被着される。
また前記実装用基体6の下面四隅部には、図3(b)に示すように、4つの外部端子10が設けられており、これらの外部端子はそれぞれグランド端子10a、電源電圧端子10b、発振出力端子10c、発振制御端子10dとして使用される。
また、これら4つの外部端子10は、実装用基体内部のビアホール導体等を介してIC素子7と電気的に接続されるとともに、グランド端子10aは、その上方に配置されたスペーサ部材12aにも電気的に接続されている。以下、グランド端子10aと電気的に接続しているスペーサ部材12aを特にグランド用スペーサ部材と呼ぶ。
これらの外部端子10は、温度補償型水晶発振器をマザーボード(図示せず)等の外部電気回路に搭載する際、半田付け等によって外部電気回路の回路配線と電気的に接続されることとなる。
ここで、4個の外部端子10のうち、グランド端子10aと発振出力端子10dとを近接させて配置するようにすれば、発振出力端子10dより出力される発振信号にノイズが干渉するのを有効に防止することができる。従って、グランド端子10aと発振出力端子10dは近接させて配置することが好ましい。
更に、上述した実装用基体6の上面には、その中央域に複数個のIC素子用電極パッド8が被着・形成されており、これらIC素子用電極パッド8の形成領域に上述したIC素子7が搭載される。
前記IC素子7としては、例えば、下面に実装用基体6のIC素子用電極パッド8と1対1に対応する複数個のIC接続電極パッド9を有した矩形状のフリップチップ型IC等が用いられる。かかるIC素子7に組み込まれる電気回路の一例を図4に示す。IC素子7には、周囲の温度状態を検知する感温素子(サーミスタ)、水晶振動素子5の温度特性を補償する温度補償データを格納するためのメモリ、温度補償データに基づいて水晶振動素子5の振動特性を温度変化に応じて補正する温度補償回路、該温度補償回路に接続されて所定の発振出力を生成する発振回路等が設けられ、該発振回路で生成された発振出力は、外部に出力された後、例えば、クロック信号等の基準信号として利用されることとなる。
尚、前記IC素子7は、その下面に設けたIC素子接続パッド9を実装用基体上面の対応するIC素子用電極パッド8に半田や金バンプ等の導電性接合材を介して個々に接合させることによってIC素子7が実装用基体6に取着され、これによってIC素子7内の電気回路が容器体1の配線導体や実装用基体6の配線導体等を介して水晶振動素子5や外部端子10等に電気的に接続される。
また、実装用基体6の上面にはIC素子7とともにチップコンデンサ14が搭載されている。このチップコンデンサ14は、例えば、図4の電気回路図に示したローパスフィルタを形成するための素子として用いられ、これによってIC素子の発振回路に入力される信号よりノイズを除去して、ノイズが極めて少ない発振信号を出力することができる。
このチップコンデンサ14は両端面に端面電極15a、15bを有し、一方の端面電極15aは実装用基体下面のグランド端子10aと電気的に接続され、他方の端面電極15bはIC素子7と電気的に接続されている。以下、グランド端子10aと電気的に接続される端面電極15aをグランド端面電極と呼ぶ。
そして、このチップコンデンサ14のグランド端面電極15aを実装用基体6に形成されているビアホール導体等を介してグランド端子10aに電気的に接続させるには次のようにして行われる。すなわち、チップコンデンサ14を、グランド用スペーサ部材12aの側面に対してグランド端面電極15aが対向した状態でグランド用スペーサ部材12aに近接配置させ、グランド端面電極15aとグランド用スペーサ部材12aとを半田等の導電性接着剤16を介して接続する。これによって、チップコンデンサ14のグランド端面電極15aが、グランド用スペーサ部材12aを介して実装用基体下面のグランド端子10aに電気的に接続されることになる。その結果、実装用基体6の上面において電子部品素子周囲のデッドスペースを減らして、温度補償型水晶発振器の全体構造を小型化することができるようになる。また、チップコンデンサ14のグランド端面電極側は、その側面全体にわたって導電性接着剤16を介してグランド用スペーサ部材12aと接続されることになり、チップコンデンサ14の接合強度を向上させることができるという利点もある。
尚、チップコンデンサ14の他方の端面電極15bは、実装用基体上面に形成した1個のチップコンデンサ用電極パッド16に半田等の導電性接着剤16を介して接続されている。
また、チップコンデンサ14を、グランド用スペーサ部材12aと該グランド用スペーサ部材12aと隣接するスペーサ部材との間に配置させておけば、チップコンデンサ14を搭載するために実装用基体6の上面外周部のスペーサ部材12−スペーサ部材12間の空き領域を有効に利用して、実装用基体6の平面形状を縮小することができ、温度補償型水晶発振器の全体構造を小型化することができる。
また、実装用基体6の上面には、IC素子7に温度補償データを書き込むための金属ポストから成る書込制御端子11が取着・立設されている。この書込制御端子11は、上述したスペーサ部材12と同じ金属材料を用いて四角柱状に成形されており、その下端部で実装用基体6の配線導体に電気的・機械的に接続してIC素子7と電気的に接続されるようになっており、その側面が容器体側面と実装用基体側面との間より露出するように、実装用基体6の上面外周部のエッジに沿って配置されている。この書込制御端子11は2個設けられており、温度補償型水晶発振器を組み立てた後、これら2個の書込制御端子11の露出部に温度補償データ書込装置の2本のプローブ針を当て、水晶振動素子5の温度特性に応じた温度補償データを書き込むことによってIC素子7のメモリ内に温度補償データが格納される。
ここで、書込制御端子11の上端部を容器体1の下面に設けられるダミーの接続パッドに接合材を介して接合させておけば、実装用基体6と容器体1との接合強度が向上されるようになり、これによって温度補償型水晶発振器の信頼性を高く維持することができる。従って、書込制御端子11の上端部を容器体1の下面に設けられる接合パッドに接合材を介して接合することにより書込制御端子11を容器体1と機械的に接続させておくことが好ましい。
また、書込制御端子11を、上述したチップコンデンサ14に対してIC素子7を挟んで対向する位置に配置させるようにすれば、実装用基体上面において、スペーサ部材、IC素子、電子部品素子、書込制御端子の実装面積を小さくすることができ、圧電発振器の全体構造を小型化することが可能となる。
一方、上述のスペーサ部材12やIC素子7などを搭載している実装用基体6は、ガラス布基材エポキシ樹脂から成る場合、ガラス糸を編み込んで形成したガラス布基材にエポキシ樹脂の液状前駆体を含浸させるとともに、該前駆体を高温で重合させることによってベースが形成される。そして実装用基体6の表面に銅箔等の金属箔を貼着させた後、従来周知のフォトエッチング等を採用し、前記金属箔を所定パターンに加工することによって金属ポストから成るスペーサ部材12や書込制御端子11等が形成される。また、前記実装用基体6上にスペーサ部材12を介して容器体1を取着・固定する際は、スペーサ部材12の上面を半田等の導電性接合材を介して容器体下面の対応する接合電極に当接させ、しかる後、前記導電性接合材を熱の印加によって溶融させる等して両者を電気的・機械的に接続することにより容器体1が実装用基体6上に取り付けられる。
また上述したIC素子7を、図6に示すように、エポキシ樹脂等から成る樹脂材13によって封止するとともに、該樹脂材13の外周部は実装用基体6の外周部まで延在させ、隣接する金属ポスト12間の間隙に充填しておけば、IC素子7やスペーサ部材12等の実装用基体6に対する取着強度を補強することができるとともに、IC素子7の回路形成面を樹脂材13でもって良好に保護することができ、温度補償型水晶発振器の機械的強度、並びに信頼性を高く維持することが可能となる。
かくして上述した温度補償型水晶発振器は、マザーボード等の外部配線基板上に半田付け等によって搭載され、IC素子7の温度補償回路によって発振出力を補正しながら、水晶振動素子5の共振周波数に応じた所定の発振信号を出力することによって温度補償型水晶発振器として機能する。
以上のような本実施形態の温度補償型水晶発振器によれば、温度補償データをIC素子7に書き込むための書込制御端子11を金属ポストにて形成するとともに、該書込制御端子11の一部を容器体側面と実装用基体側面との間より露出させるようにしたことから、温度補償型水晶発振器を組み立てる際、金属ポストから成る書込制御端子11を実装用基体上面の所定位置に取着させておくだけで温度補償型水晶発振器を製作することができ、従来の温度補償型水晶発振器において膜状の書込制御端子を実装用基体の外側面に形成する場合のような煩雑な加工プロセスは一切不要となることから、温度補償型水晶発振器の生産性を向上させることが可能となる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、1個の電子部品素子を搭載する場合について説明したが、2個以上の電子部品素子を搭載するようにしても構わない。
また、上述した実施形態においては、図4に示した電気回路におけるローパスフィルタを形成するための素子としてのチップコンデンサを設けた場合を例に説明したが、チップコンデンサの用途はこれに限定されるものではなく、例えば図4の電気回路図に示されているコンデンサ、例えば、発振回路と発振信号の出力端子との間に配される容量形成用のチップコンデンサを設けてもよい。この場合、IC素子から出力される発振信号のノイズを除去することができる。
更に、上述した実施形態においては、チップ状の電子部品素子としてチップコンデンサを用いた場合を例にして説明したが、電子部品素子はチップコンデンサに限定されるものではなく、接地を必要とするチップ状の電子部品素子ならばどのような電子部品素子でもよい。
また更に上述した実施形態においては、書込制御端子を2個設けるようにしたが、書込制御端子は2個に限定されるものではなく、IC素子7の種類に応じて3個以上設けるようにしても構わない。
更にまた上述した実施形態においては、容器体1の蓋体4をシールリング3を介して基板2に接合させるようにしたが、これに代えて、基板2の上面に接合用のメタライズパターンを形成しておき、このメタライズパターンに対して蓋体4をダイレクトに溶接するようにしても構わない。
更にまた上述した実施形態においては、容器体1の基板上面に直接シールリング3を取着させるようにしたが、これに代えて、基板2の上面に基板2と同材質のセラミック材料等から成る枠体を一体的に取着させた上、該枠体の上面にシールリング3を取着させるようにしても構わない。
本発明の一実施形態に係る温度補償型水晶発振器の分解斜視図である。 図1の温度補償型水晶発振器の断面図である。 (a)は図1の温度補償型水晶発振器の容器体を省略した上面図、(b)は図1の温度補償水晶発振器の下面図である。 図1の温度補償型水晶発振器に搭載されたIC素子に組み込まれている電気回路図である。 図1の温度補償型水晶発振器をA方向から見た側面図である。 図1の温度補償型水晶発振器に樹脂材を充填した状態の分解斜視図である。 従来の温度補償型水晶発振器の分解斜視図である。
符号の説明
1・・・容器体
2・・・基板
3・・・シールリング
4・・・蓋体
5・・・水晶振動素子
6・・・実装用基体
7・・・IC素子
8・・・IC素子用電極パッド
9・・・IC素子接続パッド
10・・・外部端子
11・・・書込制御端子
12・・・スペーサ部材
12a・・・グランド用スペーサ部材
13・・・樹脂材
14・・・チップコンデンサ(電子部品素子)
15a、15b・・・端面電極
16・・・導電性接着剤

Claims (5)

  1. 内部に圧電振動素子が収容されている矩形状の容器体を、下面にグランド端子を含む複数個の外部端子を有し、上面に前記圧電振動素子の発振周波数に対応した発振信号を出力する発振回路を有するIC素子が搭載されている実装用基体上に、各々が金属ポストから成る複数個のスペーサ部材を介して固定してなる圧電発振器であって、
    前記スペーサ部材の少なくとも1個を前記グランド端子に電気的に接続するとともに、前記実装用基体上で、前記グランド用スペーサ部材の近傍に、グランド用スペーサ部材の側面と対向するグランド端面電極を端面に有したチップ状の電子部品素子を配置せしめ、
    該電子部品素子の第1の端面電極と前記スペーサ部材とを導電性接着剤を介して接合することにより前記電子部品素子の前記第1の端面電極を前記グランド用スペーサ部材を介して前記グランド端子に電気的に接続し
    前記電子部品素子の第2の端面電極と前記実装用基体の上面に形成された電極パッドとを導電性接着材を介して接合したことを特徴とする圧電発振器。
  2. 前記圧電振動素子として水晶振動素子が用いられるとともに、前記IC素子内に前記発振信号を温度状態に応じて補正するための温度補償データが格納されており、前記容器体及び前記実装用基体間に、前記IC素子に温度補償データを書き込むための金属ポストから成る書込制御端子を介在させるとともに、該書込制御端子の外側側面を前記容器体側面と前記実装用基体側面との間より露出させたことを特徴とする請求項1に記載の圧電発振器。
  3. 前記スペーサ部材が前記実装用基体の四隅部に取着されており、隣接するスペーサ部材間に位置する実装用基体の上面に前記電子部品素子が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電発振器。
  4. 前記書込制御端子が、前記電子部品素子に対して前記IC素子を挟んで対向する位置に取着されていることを特徴とする請求項3に記載の圧電発振器。
  5. 前記電子部品素子が、前記IC素子より出力される発振信号、もしくは、前記発振回路に入力される信号よりノイズを除去するためのチップコンデンサであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の圧電発振器。
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