JP2007095787A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の制御が求められる領域の回路規模に依存することなく、その領域への電源供給を制御する回路を構成する。
【解決手段】半導体基板に設けられ複数の基本セル(3)を備えるセル配置領域(2)と、電源配線層に設けられる基本電源配線(11)と、前記セル配置領域(2)への電源(VDD)の供給を制御するスイッチ(13)を有するスイッチセル(7)と、前記基本電源配線(11)と前記スイッチセル(7)とに接続されるビアコンタクト(14)とを具備する半導体回路(1)を構成する。そして、前記スイッチ(13)は、前記ビアコンタクト(14)の近傍に配置されるような半導体集積回路を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体集積回路に関する。
半導体装置における微細化技術の進歩に伴って増大するリーク電流が問題視されてきている。リーク電流とは、半導体装置が動作していない時に流れてしまう電流であり、この不要に漏れるリーク電流が半導体装置の総消費電力のうち大きな比率を占めるようになってきている。この消費電力の増加を抑制するために、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図1は、上記特許文献1(特開2004−186666号公報)に記載の半導体装置100の構成を示す回路図である。特許文献1に記載の半導体装置100は、MT−CMOSに関連する技術を開示している。図1を参照すると、特許文献1は、高しきい値電圧のNchトランジスタQ1を高電位電源線Vddと擬似高電位電源線Vddvとの間に配置し、低しきい値電圧のNchトランジスタ(Q4、Q5)および低しきい値電圧のPchトランジスタ(Q2、Q3)で構成された負荷回路101の電源端子を擬似高電位電源線Vddvに接続するという技術を開示している。
特許文献1に記載の技術では、高しきい値電圧のNchトランジスタQ1のゲートに入力する信号PCNTを制御することにより、低しきい値電圧のトランジスタ(Q2〜Q5)で構成されている負荷回路101のリーク電流を低減させている。特許文献1に記載の技術において、負荷回路101は特定の領域(例えば機能ブロック)に備えられ、その負荷回路101への電源供給は、その特定領域ごとに行われている。
また、図2は、従来のMT−CMOS技術を用いた半導体集積回路の構成を例示する回路図である。図2の(a)は、負荷回路101を構成するために使用される機能セル102の配置を例示している。これらの機能セル102の組み合わせによって、負荷回路101の構成が決定されることになる。図2の(b)に示されているように、高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−1は3つの機能セル102で構成される負荷回路101−1に接続され、高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−2は、一つの機能セル102を有する負荷回路101−2に接続されている。また、図2の(c)を参照すると、高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−3は、負荷回路101−3に接続され、高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−4は、負荷回路101−4に接続されている。図2の(c)に示されているように、負荷回路101−3と、負荷回路101−4は、それぞれ二つの機能セル102を含んで構成されている。
特開2004−186666号公報
上述してきたように、MT−CMOS技術を用いた半導体集積回路における負荷回路101の回路規模は一様ではなく、そのため負荷回路101に流れる電流は、その回路規模に対応して異なっている。したがって、従来の技術を適用して半導体装置を設計する場合には、高しきい値電圧のNchトランジスタQ1や高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−n(nは任意の自然数)のサイズを、その負荷回路101流れる電流に対応して最適化しなければならなかった。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記の課題を解決するために、半導体基板に設けられ、複数の基本セル(3)を備えるセル配置領域(2)と、前記セル配置領域(2)に空間的に重なるように形成される電源配線層内の基本電源配線(11)と、前記セル配置領域(2)への電源供給の制御可能なスイッチ(13)を有するスイッチセル(7)と、前記基本電源配線(11)と前記スイッチセル(7)とに接続されるビアコンタクト(14)とを具備する半導体回路を構成する。そして、その半導体回路は、前記スイッチセル(7)の少なくとも一部は、前記基本電源配線(11)に対応する前記セル配置領域(2)内の部分に配置され、前記スイッチ(13)は、前記ビアコンタクト(14)の近傍に配置されるものである。
ここで、そのスイッチを、ゲートに供給される制御信号に応答して活性化する電源制御トランジスタで構成する。この電源制御トランジスタは、消費電力を低減させるためにセル配置領域への電源供給をストップさせるトランジスタで構成されることが好ましい。このとき、その電源制御トランジスタを、前記基本電源配線を流れる最大電流量を前記セル配置領域に供給可能な駆動能力のトランジスタにする。それによって、上記のスイッチセルのサイズをセル配置領域(2)の構成に基づいて変化させることなく、電源制御を行う制御回路を構成することが可能となる。
本発明によると、電源の制御が求められる領域の回路規模に依存することなく、その領域への電源供給を制御する回路を構成することが可能となる。
また、従来の半導体装置においては、高電位電源線Vddから高しきい値電圧のNchトランジスタQ1や高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−nを介して擬似高電位電源線Vddvに電源が供給されている。つまり、高しきい値電圧のNchトランジスタQ1や高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−nが、上述の特定領域全体の電源供給を制御している。その高しきい値電圧のNchトランジスタQ1や高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−nが、オン/オフ動作を行うときに、その特定領域への突入電流が大きくなってしまう場合がある。また、その特定領域に、高しきい値電圧のNchトランジスタQ1や高しきい値電圧のPchトランジスタQ1−nが複数備えられていても、それらが同時にオン/オフ動作を行うと、上記の突入電流は大きくなってしまう。従来の半導体装置では、その突入電流の増加に応答して高電位電源線Vddにノイズが発生してしまうことがある。
本発明によると、電源供給を制御するトランジスタは、その電源の制御が求められる領域(従来技術における負荷回路101)の回路規模に依存していない。したがって、トランジスタの配置を最適化することで、トランジスタのサイズを考慮することなく、トランジスタのオン抵抗による機能セルへの電源供給低下を防ぐことが可能となる。またトランジスタのスイッチングタイミングをずらすことによって突入電流の抑制を実現することが可能となる。
また、本発明によると、電源供給を制御するスイッチをビアコンタクトの近傍に置くことにより、スイッチに流れる電流量へのビアコンタクトからスイッチに至る経路による影響を抑えることができる。
[第1の実施形態]
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明を行う。以下の実施形態において、本発明を適用する半導体デバイスがゲートアレイやセルベースICで構成されている場合を想定して説明を行う。なお、本発明を適用する半導体デバイスに制限は無く、上記の想定はあくまでも例示に過ぎない。また、本実施形態で説明する半導体回路は、リーク電流の増加を抑えることが求められえるデバイスに適用可能である。このようなデバイスは、一般的に待機状態(動作していない部分の電源供給を一時的に停止した状態)と、通常状態(通常動作を実施している状態)との二つの動作状態に対応している。
したがって、以下の実施形態では、特定の領域への電源供給を停止することで通常状態から待機状態に移行する半導体回路を例示して本発明の説明を行う。なお、この構成は、本発明を適用する半導体回路の構成を限定するものではなく、例えば、以下に述べるマクロ領域1の全体の電源制御を実行するような場合や、機能セル単位で電源制御を実行するような場合であっても、本発明を適用することが可能である。
図3は、本発明の第1の実施形態の半導体回路の構成を例示する平面図である。本実施形態の半導体回路は、論理回路が配置された機能セル8を有するマクロ領域1を備えている。図3を参照すると、本実施形態の半導体回路は、半導体基板に形成される複数の基本セル3を備えて構成されている。図3に示されているように、複数の基本セル3はアレイ状に配置されている。この基本セル3には、論理ゲート(トランジスタ回路)が複数個搭載されている。機能セル8は、これらの論理ゲートが配線されることによって論理回路として機能する。
図3を参照すると、マクロ領域1は、その領域の範囲内に、所定の条件に対応して電源の供給が停止される部分(以下、電源制御領域2と称する)を備えている。図3に示されているように、電源制御領域2は、半導体基板に形成される複数のスイッチセル7を備えて構成されている。なお、スイッチセル7の構成に関する詳細は、後述するものとする。また、通常状態において、マクロ領域1には、上述の機能セル8を動作させるための電力が供給されている。
図3に示されているように、本実施形態の半導体回路には、上述の半導体基板の上層(以下、第1配線層と称する。)に第1電源配線4と、第1グランド配線5と、第2電源配線6とが備えられている。第1電源配線4は、電源電圧VDDを供給するメタル配線である。第1グランド配線5は、接地電位GNDを供給するメタル配線である。第2電源配線6は、電源制御領域2に電源電圧VDDを供給するメタル配線である。なお、本実施形態において、第1電源配線4、第1グランド配線5および第2電源配線6が全て同一の層(上述の第1配線層)に形成されている場合に対応して説明を行なう。ここで、図3を参照すると、第2電源配線6は、第1電源配線4と接続されることなく第1配線層に配置されている。これは、本実施形態において、第2電源配線6から電源制御領域2への電力供給は、第1電源配線4を介することなく実行されていることを示している。
以下に、電源制御領域2への電力の供給に関して説明を行なう。図4は、電源制御領域2への電力供給に関連する配線の構成を例示する平面図である。図4に示す平面図は、電源制御領域2に備えられたスイッチセル7の構成と、そのスイッチセル7に作用する各配線の構成を平面的に示している。上述したように、スイッチセル7は基板に形成され、第1グランド配線5と、第2電源配線6とは第1配線層に形成されている。また、基本電源配線11と基本グランド配線12とは、第1配線層とは異なる層(以下、電源配線層と呼ぶ。)に形成されている。
図4に示されているように、スイッチセル7には、スイッチトランジスタ13が備えられている。そのスイッチトランジスタ13と基本電源配線11の間には第1ビアコンタクト14が備えられている。本実施形態の基本電源配線11と基本グランド配線12とは、予め定められた間隔で概ね平行に配置されている。そして、第1グランド配線5と第2電源配線6は、予め定められた間隔で、かつ、その基本電源配線11(または基本グランド配線12)に概ね直角な方向に配置されている。また、第1グランド配線5と基本グランド配線12との間には第2ビアコンタクト15が備えられている。
基本電源配線11から供給される電源電圧VDDは、第1ビアコンタクト14を介してスイッチトランジスタ13の電源端子に印加されている。この構成により、スイッチトランジスタ13が活性化されているときには、基本電源配線11から供給される電源電圧VDDは、スイッチトランジスタ13を介して第2電源配線6に提供されることとなる。
図5は、本実施形態における半導体回路の構成を例示する回路図である。図5の回路図は、スイッチセル7と機能セル8との接続を等価的に示している。以下の実施形態では、機能セル8がインバータであり、また、スイッチトランジスタ13がPチャネルMOSトランジスタである場合を例示して説明を行う。図5を参照すると、スイッチトランジスタ13のゲートには制御信号SLPが入力されている。スイッチトランジスタ13のソース端は、第1ノードN1を介して基本電源配線11に接続され、ドレイン端は第2ノードN2を介して第2電源配線6に接続されている。また、スイッチトランジスタ13のバックゲートは、そのソース端子に短絡されている。
機能セル8は、バックゲートが電源端に短絡されたPチャネルMOSトランジスタと、バックゲートが接地端に短絡されたMチャネルMOSトランジスタとを備えている。図5に示されているように、スイッチトランジスタ13を有するスイッチセル7と機能セル8とは、トランジスタを有するウェルが電気的に絶縁されている。したがって、スイッチトランジスタ13のバックゲート電圧と、機能セル8を構成するトランジスタのバックゲート電圧とを、異なる電圧にすることが可能である。電源制御領域2を動作状態にする場合に、スイッチトランジスタ13は、上述の制御信号SLPに応答して基本電源配線11から供給される電源電圧VDDを第2電源配線6に提供する。このとき、スイッチトランジスタ13には、制御信号SLPとしてLowレベルの信号が供給される。電源制御領域2を待機状態にする場合に、スイッチトランジスタ13には制御信号SLPとしてHighレベルの信号が供給される。
図6は、本実施形態の構成に関する理解を支援するために、本実施形態の半導体装置を立体的に模式した模式図である。図6を参照すると、スイッチトランジスタ13を有するスイッチセル7が半導体基板に備えられ、第1グランド配線5と第2電源配線6とを有する第1配線層が、その基板の上層に備えられている。その第1配線層の上層には、基本電源配線11と基本グランド配線12とを有する電源配線層が備えられている。図6に示されているように、基本電源配線11とスイッチトランジスタ13の電源端は、第1ビアコンタクト14を介して接続されている。また、基本グランド配線12は第2ビアコンタクト15を介して第1グランド配線5に接続されている。図6に示されているように、第1ビアコンタクト14は、半導体装置の基板面を水平にしたときに、鉛直方向に延伸するように形成されている。また、スイッチセル7は、半導体装置の基板面を水平にしたときに、基本電源配線11の下方領域に配置されている。基本電源配線11、第1ビアコンタクト14、スイッチトランジスタ13および第2電源配線6の位置関係において、このようにスイッチセル7を配置することで、基本電源配線11から供給される電源電圧VDDが第2電源配線6に到達するまでの経路を最適化することが可能になる。
図7および図8は、本実施形態のスイッチセル7に関する理解を支援するために、スイッチセル7を立体的に模式した模式図である。図7を参照すると、スイッチセル7のスイッチトランジスタ13の電源端はメタル配線16を介して第1ビアコンタクト14に接続されている。図8は図7に示す模式図から第1ビアコンタクト14に対応する部分を省略した図である。図8を参照すると、第1グランド配線5と第2電源配線6とメタル配線16とは、第1配線層に備えられている。図7および図8に示されているメタル配線16は、上述の第1ノードN1に対応している。
図9は、本実施形態のスイッチセル7と機能セル8の構成を例示するレイアウト図である。図9を参照すると、スイッチセル7は第1ウェル21を備えて構成されている。スイッチトランジスタ13は、その第1ウェル21に形成されている。また、機能セル8は第2ウェル22を備えて構成されている。図9に示されているように、第1ウェル21と第2ウェル22とは、電気的に絶縁されている。図9に示されているように、メタル配線16は、第1ウェル21に対応する領域に形成されている。上述のように、メタル配線16には、第1ビアコンタクト14を介して電源電圧VDDが供給される。
上述の電源制御領域2にスイッチセル7を配置する場合に、そのスイッチセル7の配置箇所は電源制御領域2の構成と基本電源配線11の構成とによって決定する。複数のスイッチセル7を電源制御領域2に配置する場合に、一つのスイッチセル7には、一つの基本電源配線11に対応する。一つの基本電源配線11に接続されるスイッチセル7が複数あるときでも、各々のスイッチセル7には、一つの基本電源配線11から電源電圧VDDが供給されている。
上述してきたように、電源配線層には複数の基本電源配線11が備えられている。各々の基本電源配線11に流れる最大電流量は、予め決められている。そのため、各々の基本電源配線11から供給される電流を受けるスイッチセル7のサイズを、その最大電流量に応じて構成することで、電源制御領域2の構成に依存することなく、電源制御領域2の電源制御を実行することが可能となる。つまり、スイッチセル7が有するスイッチトランジスタ13を、基本電源配線11の最大電流量に対応するゲート長(L)/ゲート幅(W)を有するトランジスタで構成することで、スイッチセル7のサイズを固定的にすることが可能となる。また、複数のスイッチセル7を電源制御領域2に配置し、スイッチセルのオンするタイミングを別々にすることで、電源供給時に生じる突入電流の増加を抑制することが可能となる。
スイッチセル7を配置する場合に、基本電源配線11の鉛直下方領域に配置することで、基本電源配線11からスイッチセル7を介して第2電源配線6に至る電流経路を固定的にすることができる。スイッチセル7のサイズを大きくすることで、配置する数を減少させることも可能である。したがって、レイアウト面積の削減を優先する場合には、サイズの大きいスイッチセル7を適用し、突入電流の抑制を優先する場合には、配置するスイッチセル7の量を増加することで、汎用性の高い回路を構成することができる。
[第2の実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明を行う。以下の実施形態の説明において、参照する図面に、第1の実施形態と同じ符号が付されているものは、その構成・動作が第1の実施形態と同様である。したがって、以下の実施形態において、第1の実施形態と重複する説明に関しては省略するものとする。
図10は、第2の実施形態の半導体回路の構成を例示する平面図である。図10を参照すると、第2の実施形態の電源制御領域2には、第1配線層に形成される第1電源配線4が備えられている。第2の実施形態において、スイッチセル7と機能セル8とは、半導体基板に形成されている。その半導体基板の上層に形成される第1配線層は、第1電源配線4と、第1グランド配線5と、第2電源配線6とを備えて構成されている。第1電源配線4と第1グランド配線5とは互いに平行に配置され、第2電源配線6は、その第1電源配線4と第1グランド配線5の間に配置されている。
図10に示されているように、機能セル8の各素子の電源端は第2電源配線6に接続されている。第2電源配線6は、スイッチセル7を介して第1電源配線4に接続されている。したがって、第2の実施形態のスイッチセル7には、第1電源配線4を介して電源電圧VDDが供給されている。
図11は、第2の実施形態のスイッチセル7と、そのスイッチセル7に接続する配線の構成を例示する平面図である。図11を参照すると、第2の実施形態のスイッチセル7は、半導体基板に形成されている。その基板の上層には第1電源配線4と、第1グランド配線5と、第2電源配線6とを有する第1配線層が形成されている。第1配線層の上層には、基本電源配線11と、基本グランド配線12とを含む電源配線層が形成されている。
図11に示されているように、スイッチセル7はスイッチトランジスタ13を備えて構成されている。第2の実施形態の基本電源配線11と基本グランド配線12は、第1の実施形態と同様に、予め定められて間隔で概ね平行に配置されている。また、第1電源配線4、第1グランド配線5および第2電源配線6は、基本電源配線11(または基本グランド配線12)に概ね直角な方向に配置されている。
基本電源配線11と第1電源配線4との間には、第1ビアコンタクト14が備えられている。また、基本グランド配線12と第1グランド配線5との間には、第2ビアコンタクト15が備えられている。つまり、第2の実施形態において、基本電源配線11と第1ビアコンタクト14とがされている。そして、その第1ビアコンタクト14と第1電源配線4とが接続されている。また、スイッチトランジスタ13の電源端子は、第1電源配線4に接続されている。したがって、基本電源配線11から供給される電源電圧VDDは、第1ビアコンタクト14介して第1電源配線4に提供され、その第1電源配線4を経由してスイッチトランジスタ13の電源端子に印加される。
図12は、第2の実施形態における半導体回路の構成を例示する回路図である。図12の回路図は、第2の実施形態におけるスイッチセル7と機能セル8との接続を等価的に示している。以下の実施形態において、スイッチトランジスタ13がPチャネルMOSトランジスタである場合を例示して説明を行う。また、第1の実施形態と同様に、機能セル8は、PチャネルMOSトランジスタ8aとNチャネルMOSトランジスタ8bとによって構成されたインバータである場合を例示して説明を行う。
図12を参照すると、スイッチトランジスタ13のゲートには制御信号SLPが入力されている。スイッチトランジスタ13のソース端は、第3ノードN3を介して第1電源配線4に接続され、スイッチトランジスタ13のドレイン端は、第2電源配線6に接続されている。図12に示されているように、スイッチトランジスタ13のバックゲートは、ソース端に短絡されている。また、スイッチトランジスタ13のバックゲートはPチャネルMOSトランジスタ8aのバックゲートに接続されている。スイッチトランジスタ13とPチャネルMOSトランジスタ8aは、同一のNウェルに形成され、バックゲートには、第1電源配線4から供給される電源電圧VDDが印加されている。
図13は、第2の実施形態の半導体装置を立体的に模式した模式図である。図13を参照すると、スイッチトランジスタ13を有するスイッチセル7が半導体基板に備えられ、第1電源配線4と、第1グランド配線5と第2電源配線6とを有する第1配線層が、その基板の上層に備えられている。また、基本電源配線11と基本グランド配線12とは、第1配線層の上層に形成される電源配線層に備えられている。図13に示されているように、第1ビアコンタクト14は、半導体装置の基板面を水平にしたときに、鉛直方向に延伸するように形成され、基本電源配線11と第1電源配線4とのそれぞれに接続されている。
図14および図15は、第2の実施形態のスイッチセル7の構成の理解を支援する、スイッチセル7の構成を立体的に模式した模式図である。第1の実施形態と同様に、第2の実施形態のスイッチセル7は、スイッチトランジスタ13を備えている。図14を参照すると、スイッチトランジスタ13の電源端は、第1電源配線4に接続され、スイッチトランジスタ13の接地端は、第2電源配線6に接続されている。図15は、第2の実施形態におけるスイッチセル7と第1ビアコンタクト14との接続を模式的に示す模式図である。図15を参照すると、第1ビアコンタクト14は、基本電源配線11から鉛直方向に延伸して第1電源配線4に接続するように形成されている。第1ビアコンタクト14と第1電源配線4とが接する位置が、図12の第3ノードN3に対応している。
図16は、第2の実施形態のスイッチセル7および機能セル8の構成を例示するレイアウト図である。上述したように、第2の実施形態のスイッチセル7は、スイッチトランジスタ13を備えて構成されている。図16を参照すると、スイッチトランジスタ13とPチャネルMOSトランジスタ8aは、同一のウェルである第3ウェル23に形成される。第2の実施形態は、上述した第1の実施形態と同様の効果を奏することができ、第1の実施形態のようにウェルを分離しない為、その分面積縮小に貢献する。また、第2の実施形態のスイッチセル7および機能セル8は、それぞれが第2電源配線6に接続される端子を備えている。これによって、半導体回路設計時には、電源制御領域2のスイッチセル7を配置したときに自動的に第2電源配線6が形成され、機能セル8の電源端子をその第2電源配線6に自動的に接続させることで、本発明を適用した半導体回路を構成することが可能となる。
なお、上述してきた複数の実施形態は、その構成・動作に矛盾が生じない範囲において、組み合わせて実施することが可能である。
図1は、従来の半導体回路の構成を例示する回路図である 図2は、従来の半導体回路における負荷回路と高しきい値電圧のPchトランジスタとの対応を例示する回路図である。 図3は、第1の実施形態の構成を例示する平面図である。 図4は、第1の実施形態の構成を例示する平面図である。 図5は、第1の実施形態の構成を等価回路で例示する回路図である。 図6は、第1の実施形態の構成を立体的に例示する図である。 図7は、第1の実施形態のスイッチセルとビアコンタクトとの構成を立体的に例示する図である。 図8は、第1の実施形態のスイッチセルの構成を立体的に例示する図である。 図9は、第1の実施形態のスイッチセルと機能セルの構成を例示するレイアウト図である。 図10は、第2の実施形態の構成を例示する平面図である。 図11は、第2の実施形態の構成を例示する平面図である。 図12は、第2の実施形態の構成を等価回路で例示する回路図である。 図13は、第2の実施形態の構成を立体的に例示する図である。 図14は、第2の実施形態のスイッチセルの構成を立体的に例示する図である。 図15は、第2の実施形態のスイッチセルとビアコンタクトの構成を立体的に例示する図である。 図16は、第2の実施形態のスイッチセルと機能セルの構成を例示するレイアウト図である。
符号の説明
1…マクロ領域
2…電源制御領域
3…基本セル
4…第1電源配線
5…第1グランド配線
6…第2電源配線
7…スイッチセル
8…機能セル
8a…PチャネルMOSトランジスタ
8b…NチャネルMOSトランジスタ
11…基本電源配線
12…基本グランド配線
13…スイッチトランジスタ
14…第1ビアコンタクト
15…第2ビアコンタクト
16…メタル配線
N1…第1ノード
N2…第2ノード
N3…第3ノード
SLP…制御信号
21…第1ウェル
22…第2ウェル
23…第3ウェル
VDD…電源電圧
GND…接地電位
Vdd…高電位電源線
Vddv…擬似高電位電源線
Q1…高しきい値電圧のNchトランジスタ
Q1−1〜Q1−4…高しきい値電圧のPchトランジスタ
Q2、Q3…低しきい値電圧のPchトランジスタ
Q4、Q5…低しきい値の電圧Nchトランジスタ
PCNT…信号
100…半導体装置
101、101−1〜101−4…負荷回路
102…機能セル

Claims (18)

  1. 半導体基板に設けられ、複数の基本セルを備えるセル配置領域と、
    前記セル配置領域に空間的に重なるように形成される電源配線層内の基本電源配線と、
    前記セル配置領域への電源供給の制御可能なスイッチを有するスイッチセルと、
    前記基本電源配線と前記スイッチセルとに接続されるビアコンタクトと
    を具備し、
    前記スイッチセルの少なくとも一部は、前記基本電源配線に対応する前記セル配置領域内の部分に配置され、
    前記スイッチは、前記ビアコンタクトの近傍に配置される
    半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路において、
    前記ビアコンタクトは、
    前記基本電源配線に接続される第1端と前記スイッチセルに接続される第2端とを有し、
    前記スイッチセルは、
    前記半導体基板に形成され、
    前記半導体基板を水平方向としたときの、前記第1端に接続している前記基本電源配線の下方領域に前記スイッチを備える
    半導体集積回路。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    前記基本電源配線は、第1方向に延伸し、
    前記ビアコンタクトは、
    前記第1方向に垂直な第2方向に延伸し
    前記スイッチは、前記電源を受ける電源端子を含み、
    前記電源端子は、
    前記ビアコンタクトの前記第2端に接続される
    半導体集積回路。
  4. 請求項3に記載の半導体集積回路において、さらに、
    前記電源配線層と異なる第1配線層に設けられ、前記ビアコンタクトから供給される電源を前記スイッチに提供するメタル配線を備え、
    前記メタル配線は、
    前記ビアコンタクトの前記第2端と前記スイッチの電源端とのそれぞれに接続され、
    前記スイッチは、
    前記第2端と前記メタル配線との電流経路が最短になるように配置される
    半導体集積回路。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路において、
    少なくとも一つの前記スイッチセルが配置され、
    前記スイッチセルの総セルサイズは、
    前記基本電源配線を流れる最大電流量を前記セル配置領域に供給可能なセルサイズである
    半導体集積回路。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記スイッチは、ゲートに供給される制御信号に応答して活性化する電源制御トランジスタで構成され、
    前記電源制御トランジスタの駆動能力は、
    前記基本電源配線を流れる最大電流量を前記セル配置領域に供給可能な能力である
    半導体集積回路。
  7. 請求項6に記載の半導体集積回路において、
    前記複数の基本セルのそれぞれには、論理回路を構成するためのトランジスタが備えられ、
    前記電源制御トランジスタは、前記トランジスタよりリーク電流が少ないトランジスタである
    半導体集積回路。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記スイッチセルは、第1ウェルに形成され、
    前記セル配置領域は、前記第1ウェルと電気的に絶縁される第2ウェルに形成され、
    前記第1ウェルのウェル電位は、前記第2ウェルのウェル電位と異なる電位である
    半導体集積回路。
  9. 請求項1から7の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記スイッチセルと前記セル配置領域とは、同じウェルに形成され、
    前記スイッチセルのウェル電位は、前記セル配置領域のトランジスタに印加されるバックゲート電圧と同じ電位である
    半導体集積回路。
  10. (a)半導体基板に、複数の基本セルを備えるセル配置領域を形成するステップと、
    (b)電源配線層に、基本電源配線を形成するステップと、
    (c)前記基本電源配線と前記セル配置領域への電源供給の制御可能なスイッチを有するスイッチセルとに接続されるビアコンタクトを形成するステップと、
    (d)前記スイッチが、前記ビアコンタクトの近傍に配置されるように前記スイッチセルを形成するステップ
    を具備する半導体回路の製造方法。
  11. 請求項10に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(c)ステップは、
    前記ビアコンタクトの第1端を前記基本電源配線に接続するステップと、
    前記ビアコンタクトの第2端を前記スイッチセルに接続するステップと
    を含み、
    前記(d)ステップは、
    前記半導体基板を水平方向としたときに、前記第1端に接続している前記基本電源配線の下方領域に前記スイッチが配置されるように、前記スイッチセルを前記半導体基板に形成するステップと
    を含む
    半導体回路の製造方法。
  12. 請求項11に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(b)ステップは、
    前記基本電源配線を第1方向に延伸して形成するステップを含み、
    前記(c)ステップは、
    前記ビアコンタクトを、前記第1方向に垂直な第2方向に延伸して形成するステップを含み、
    前記スイッチは、前記電源を受ける電源端子を備え、
    前記(d)ステップは、
    前記電源端子が、前記ビアコンタクトの前記第2端に接続されるように、前記スイッチセルを形成するステップを含む
    半導体回路の製造方法。
  13. 請求項12に記載の半導体回路の製造方法において、さらに、
    (e)前記電源配線層と異なる第1配線層に、前記ビアコンタクトから供給される電源を前記スイッチに提供する第1電源配線をメタル配線で形成するステップ
    を具備し、
    前記(e)ステップは、
    前記第1電源配線を、前記ビアコンタクトの前記第2端と前記スイッチの接地端とのそれぞれに接続するステップ
    を含み、
    前記(d)ステップは、
    前記スイッチが、前記第2端と前記第1配線との電流経路が最短になるように前記スイッチセルを配置するステップ
    を含む
    半導体回路の製造方法。
  14. 請求項13記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(d)ステップは、
    前記スイッチセルの総セルサイズを、
    前記基本電源配線を流れる最大電流量を前記セル配置領域に供給可能なセルサイズにするステップを含む
    半導体回路の製造方法。
  15. 請求項10から14の何れか1項に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(d)ステップは、
    前記スイッチを、ゲートに供給される制御信号に応答して活性化する電源制御トランジスタで構成するステップ
    を含み、
    前記電源制御トランジスタの駆動能力は、
    前記基本電源配線を流れる最大電流量を前記セル配置領域に供給可能な能力である
    半導体回路の製造方法。
  16. 請求項15に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記複数の基本セルのそれぞれには、論理回路を構成するためのトランジスタが備えられ、
    前記電源制御トランジスタは、前記トランジスタよりリーク電流が少ないトランジスタである
    半導体回路の製造方法。
  17. 請求項10から16の何れか1項に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(d)ステップは、
    前記半導体基板に形成される第1ウェルに前記スイッチセルを形成するステップを含み、
    前記(a)ステップは、
    前記第1ウェルと電気的に絶縁される第2ウェルに前記セル配置領域を形成するステップを含み、
    前記第1ウェルのウェル電位は、前記第2ウェルのウェル電位と異なる電位である
    半導体回路の製造方法。
  18. 請求項10から18の何れか1項に記載の半導体回路の製造方法において、
    前記(d)ステップは、
    前記半導体基板に形成される第1ウェルに前記スイッチセルを形成するステップを含み、
    前記(a)ステップは、
    前記に第1ウェルに前記セル配置領域を形成するステップを含み、
    前記スイッチセルのウェル電位は、前記セル配置領域のトランジスタのバックゲートに印加されるバックゲート電圧と同じ電位である
    半導体回路の製造方法。
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