JP2007094795A - 自動券売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 つり銭装置故障によるつり銭未払い分をユーザに返却する際に支払い待ち時間が短くなる自動券売機を提供する。
【解決手段】 ユーザが乗車券を購入している途中で硬貨処理部4又は紙幣処理部5が故障し、つり銭が払えなくなった時、中央制御部1が発券処理・カード読み取り部H1に未払い金額を証明する未払い金証明書を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。ユーザは係員に未払い金証明書を渡すことで、ユーザにつり銭が返却される。また未払い金証明書には磁気情報で未払い金額のデータが記録されており、別の正常動作している自動券売機のカード出入口に未払い金証明書を入れることで、つり銭が返却される。
【選択図】図1
【解決手段】 ユーザが乗車券を購入している途中で硬貨処理部4又は紙幣処理部5が故障し、つり銭が払えなくなった時、中央制御部1が発券処理・カード読み取り部H1に未払い金額を証明する未払い金証明書を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。ユーザは係員に未払い金証明書を渡すことで、ユーザにつり銭が返却される。また未払い金証明書には磁気情報で未払い金額のデータが記録されており、別の正常動作している自動券売機のカード出入口に未払い金証明書を入れることで、つり銭が返却される。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に無人駅等で使用する自動券売機に関する。
従来、ユーザが自動券売機で乗車券購入時につり銭装置故障等が発生した場合、自動券売機は発売中止になり、係員が精算の対応をする。例えば、無人駅に設置された自動券売機の場合、別の駅の係員がインターホン等の遠隔監視システムを使いユーザを正常動作している自動券売機に誘導し故障機に投入した額と同額の金銭を返却し、正常動作している自動券売機でユーザに乗車券を再購入してもらうようにしている。
従来の自動券売機の技術として、自動券売機に異常が生じた時に、自動券売機に接続された通信回線を通して、隣接する自動券売機に発券処理データを送り、隣接する自動券売機で継続して乗車券を購入するようにする技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−202534号公報
しかしながら、従来の自動券売機で故障が発生した時には係員が修理するまで発券動作をせず、係員が修理するまで発券を待っていなくてはならず、ユーザに故障修理の待ち時間が発生するという問題があった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、自動券売機の装置故障等の時に未払い金証明書を発行し、ユーザが正常動作している自動券売機に未払い金証明書を入れることで、自動券売機が未払い分を返却するようにし、故障機でも未収受乗車券又は乗車証明書を発券することで、ユーザに故障修理の待ち時間が発生しない自動券売機を提供する事を目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、乗車券の購入を行うための操作手段と、金銭を投入する金銭投入口と、前記操作手段の操作に応じて選択された乗車券の発券処理を行う発券手段と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、前記金銭処理手段によりつり銭の支払い処理が不能となった時に、前記発券手段が未払い金証明書を発行するよう制御する制御手段を具備することを特徴とする自動券売機である。
請求項2に記載の発明は、乗車券の購入を行うための操作手段と、金銭を投入する金銭投入口と、前記操作手段の操作に応じて選択された乗車券の発券処理を行う第1の発券手段と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、前記第1の発券手段が故障した時に発券処理を行う第2の発券手段を具備することを特徴とする自動券売機である。
また請求項3に記載の発明は、乗車駅と降車駅の記載された未収受乗車券を取得するための操作手段と、前記操作手段の操作に応じて選択された前記未収受乗車券の発券処理を行う発券手段とを具備することを特徴とする自動券売機である。
また請求項4に記載の発明は、乗車駅の記載された乗車証明書を取得のするための操作手段と、前記操作手段の操作に基づいて前記乗車証明書の発券処理を行う発券手段とを具備することを特徴とする自動券売機である。
また請求項5に記載の発明は、乗車券の購入を行うための操作手段と、前記操作手段で選択された乗車券の発券処理を行う発券手段と、金銭投入のための金銭投入口と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、前記金銭処理手段が故障してつり銭が未払いになった時に、前記発券手段が未払い金証明書を発行し、それ以降の発券動作は乗車駅では金銭の収受を行わず前記発券手段が乗車駅と降車駅の記載された未収受乗車券を発行する第1の動作モードと、乗車駅の記載された乗車証明書を発行する第2の動作モードとの内の選択された動作モードで動作するよう制御する制御手段を具備することを特徴とする自動券売機である。
請求項1の発明によれば、装置故障の時に発券手段が未払い証明書を発行する。この未払い金証明書をユーザが正常動作している自動券売機に入れることで、自動券売機が未払い分を返却するようにできるので、ユーザの待ち時間が短くなるという効果がある。また、請求項2の発明によれば、発券手段を2つ設けることにより、稼動中の発券手段故障時にもう片側の発券手段が処理を引き継ぐことで、発券手段故障による発券待ち時間が発生することを防ぐ事ができる。また、請求項3の発明によれば、発券手段が乗車駅と目的地の駅とが記録された未収受乗車券を発行するので、装置がつり銭を用意する必要がなくなり、無人駅等に設置される自動券売機のつり銭補充の手間をなくす事が出来る。また、請求項5の発明によれば、故障時も未収受乗車券又は乗車証明書を発券する動作モードを選ぶことができるので、ユーザに故障修理の待ち時間が発生しないようにする事ができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に共通の自動券売機本体10の全体構成を示す回路図である。本実施形態の回路は、メモリ(図示略)に格納されている制御プログラム等を用いて演算処理を行う中央制御部1と、自動券売機本体10の内部にありメンテナンスや装置の動作設定のために用いる係員操作表示・ボタン入力部2と、ユーザが操作を行い、またユーザの投入金額の表示等するための接客操作表示・ボタン入力部3と、硬貨投入口12から投入された硬貨を検銭処理して真正な硬貨のみ入れ、つり銭処理を行う硬貨処理部4と、紙幣投入口11から投入された紙幣を検銭処理して真正な紙幣のみ入れ、つり札処理を行う紙幣処理部5と、カード出入口13a、13b(図2)に排出される乗車券を発券し、片方が故障したときにもう片方が発券処理を引き継ぐ発券処理・カード読み取り部H1、H2とから構成されている。通常動作時には、発券処理・カード読み取り部H1で発券処理が行われ、カード出入口13aから発券される。発券処理・カード読み取り部H1の故障時には、発券処理・カード読み取り部H2で発券処理が行われ、カード出入口13bから発券される。
図2は、本実施形態の外観を示した正面図である。図2には乗車券購入代金を紙幣で支払う時に紙幣を投入する紙幣投入口11と、乗車券購入代金を硬貨で支払う時に硬貨を投入する硬貨投入口12と、乗車券等のカード出入口13a、13bと、つり銭を排出するつり銭排出口14と、つり札を排出するつり札排出口15と、乗車券選択ボタン16とが設けられている。
次に、本発明の第1の実施形態の動作について説明する。まず係員が係員操作表示・ボタン入力部2を操作し、つり銭装置故障時につり銭未払い分返却のための未払い金証明書を発行するように設定する。ユーザが乗車駅で乗車券の購入しようとし、紙幣投入口11または硬貨投入口12に紙幣又は硬貨を投入すると、硬貨処理部4又は紙幣処理部5が投入された金銭を検銭し、その情報を中央制御部1に送る。中央制御部1は、接客操作表示・ボタン入力部3に乗車券選択ボタン16の内の購入可能な乗車券金額ボタンの金額表示を行わせる。
ユーザが購入乗車券の金額の乗車券選択ボタン16を押した時、接客操作表示・ボタン入力部3が中央制御部1に選択した乗車券の情報を送る。中央制御部1は、発券処理・カード読み取り部H1に選択した金額の乗車券に情報を印刷させ、乗車券の磁気情報データを記録させて、発券させる。つり銭がある場合には、中央制御部1が、硬貨処理部4又は紙幣処理部5につり銭をつり銭排出口14又はつり札排出口15へ排出させる。
つり銭処理時に、硬貨処理部4又は紙幣処理部5に故障が発生し、硬貨処理部4又は紙幣処理部5がつり銭を排出できなくなったとする。中央制御部1は故障を検知後、発券処理・カード読み取り部H1に未払い金額を証明する未払い金証明書を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が未払い金証明書に未払い金額の情報を印刷し、磁気情報データを記録させて発行する。未払い金証明書には未払い金額が印刷されているので、ユーザが降車駅の係員に未払い金証明書を渡すことで、ユーザに未払い金額が返却される。
また未払い金証明書には磁気情報で未払い金額のデータが記録されており、別の正常動作している自動券売機のカード出入口13aまたは13bに未払い金証明書を入れることで、中央制御部1が未払い金証明書の磁気情報データから、硬貨処理部4又は紙幣処理部5に硬貨または紙幣を返却するよう指示し、硬貨処理部4又は紙幣処理部5がつり銭排出口14またはつり札排出口15から未払い金額の返却を行う。
次に、本発明の第2の実施形態の動作について説明する。本発明の第2の実施形態においては、図1のように発券処理・カード読み取り部H1、H2が2つ搭載されており、通常動作時に稼動している発券処理・カード読み取り部H1に故障が発生した時、予備の発券処理・カード読み取り部H2が処理の続きを行う。ユーザが乗車駅で乗車券を購入しようとし、購入乗車券の金額の乗車券選択ボタン16を押した時に、発券処理・カード読み取り部H1に故障が発生したとする。中央制御部1は故障を検知後、発券処理・カード読み取り部H2に発券処理・カード読み取り部H1の発券処理の続きを行うよう指示し、発券処理・カード読み取り部H2が発券処理を継続して行う。このことにより、発券処理・カード読み取り部H1が故障し修理するまで、ユーザが発券を待たなければいけない事がなくなるので、故障による発券待ち時間が発生することを防ぐ事ができる。
次に、本発明の第3の実施形態の動作について説明する。本発明の第3の実施形態においては、自動券売機がユーザに対し乗車駅と降車駅とが記載された未収受乗車券を発行する。まず係員が係員操作表示・ボタン入力部2を操作し、未収受乗車券を発行するように設定する。ユーザが乗車駅で乗車券の選択のため、行き先の乗車券選択ボタン16を押した時に、中央制御部1が、発券処理・カード読み取り部H1に未収受乗車券を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。
未収受乗車券には未収受である旨印刷されているので、ユーザが乗車中又は降車駅の係員に未収受乗車券を渡し、乗車料金を支払い後に、未収受乗車券に収受済みである旨の印が押される。また、未収受乗車券には磁気情報で未収受金額のデータが記録されており、ユーザが乗車中又は降車駅に設置された本実施形態の自動券売機のカード出入口13aに未収受乗車券を入れることで、中央制御部1が発券処理・カード読み取り部H1に未収受乗車券の磁気情報データを読み取らせ、接客操作表示・ボタン入力部3に未収受料金の表示を行わせ、ユーザが紙幣投入口11または硬貨投入口12に未収受料金の紙幣又は硬貨を投入した後、未収受乗車券に収受済みである旨の印刷及び磁気情報記録が施される。
次に、本発明の第4の実施形態の動作について説明する。本発明の第4の実施形態においては、自動券売機がユーザに対し乗車駅が記載された乗車証明書を発行する。まず係員が係員操作表示・ボタン入力部2を操作し、乗車証明書を発行するように設定する。ユーザが乗車駅で乗車証明書の乗車券選択ボタン16を押した時に、中央制御部1が、発券処理・カード読み取り部H1に乗車証明書を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。
乗車証明書には乗車駅が印刷されているので、ユーザが降車駅の係員に乗車証明書を渡し、ユーザが乗車料金を精算する。また、乗車証明書には磁気情報で乗車駅のデータが記録されており、ユーザが降車駅に設置された本実施形態の自動券売機のカード出入口13aに乗車証明書を入れることで、中央制御部1が発券処理・カード読み取り部H1に乗車証明書の磁気情報データを読み取らせ、接客操作表示・ボタン入力部3に未収受料金の表示を行わせる。ユーザが紙幣投入口11または硬貨投入口12に未収受料金の紙幣又は硬貨を投入すると乗車料金の精算が行われる。また、乗車証明書の不正使用等防止のために、発行日時等の情報を記録することも可能である。
次に、本発明の第5の実施形態の動作について説明する。本発明の第5の実施形態においては、つり銭装置が故障した後の自動券売機の動作として、ユーザに対し未収受乗車券を発券する第1の動作モードか、乗車証明書を発券する第2の動作モードかのどちらかを係員が選択し、つり銭装置故障後には自動券売機が選択した動作モードで動作する。
まず係員が係員操作表示・ボタン入力部2を操作し、つり銭装置故障後の自動券売機の動作モードとして、ユーザに対し未収受乗車券を発券する第1の動作モードか、乗車証明書を発券する第2の動作モードかのどちらかを選択する。故障していない通常状態の時は、自動券売機は第1の実施形態の時と同様に動作する。つり銭処理時に、硬貨処理部4又は紙幣処理部5に故障が発生し、硬貨処理部4又は紙幣処理部5がつり銭を排出できなくなったとする。この時、本実施形態の自動券売機はそのユーザに対しては第1の実施形態の場合と同様に未払い金証明書を発行する。
次に故障した自動券売機を使用するユーザに対しては、自動券売機は設定された動作モードに応じた動作を行う。まず第1の動作モードが選択された時、ユーザが乗車駅で乗車券の選択のため、行き先の乗車券選択ボタン16を押した時に、中央制御部1が、発券処理・カード読み取り部H1に未収受乗車券を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。乗車料金の精算は、第3の実施形態の時と同様に乗車中または降車駅で行う。
次に第2の動作モードが選択された時、ユーザが乗車駅で乗車証明書の乗車券選択ボタン16を押した時に、中央制御部1が、発券処理・カード読み取り部H1に乗車証明書を発行するよう指示し、発券処理・カード読み取り部H1が発行する。乗車料金の精算は、第2の動作モードと同様に乗車中または降車駅で行う。
なお、サービス施設または催し物会場のサービス券発行機で発行されたサービス券に、サービス内容や有効期限等の情報が磁気情報データで記録されており、このサービス券の磁気情報データを自動券売機に読み取らせることで、各種割引等のサービスを受けるようにすることもできる。
本発明は、主に無人駅等で使用する自動券売機に用いて好適である。
1 … 中央制御部
3 … 接客操作表示・ボタン入力部
4 … 硬貨処理部
5 … 紙幣処理部
H1、H2 … 発券処理・カード読み取り部
3 … 接客操作表示・ボタン入力部
4 … 硬貨処理部
5 … 紙幣処理部
H1、H2 … 発券処理・カード読み取り部
Claims (5)
- 乗車券の購入を行うための操作手段と、金銭を投入する金銭投入口と、前記操作手段の操作に応じて選択された乗車券の発券処理を行う発券手段と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、
前記金銭処理手段によりつり銭の支払い処理が不能となった時に、前記発券手段が未払い金証明書を発行するよう制御する制御手段を具備することを特徴とする自動券売機。 - 乗車券の購入を行うための操作手段と、金銭を投入する金銭投入口と、前記操作手段の操作に応じて選択された乗車券の発券処理を行う第1の発券手段と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、
前記第1の発券手段が故障した時に発券処理を行う第2の発券手段を具備することを特徴とする自動券売機。 - 乗車駅と降車駅の記載された未収受乗車券を取得するための操作手段と、
前記操作手段の操作に応じて選択された前記未収受乗車券の発券処理を行う発券手段とを具備することを特徴とする自動券売機。 - 乗車駅の記載された乗車証明書を取得のするための操作手段と、
前記操作手段の操作に基づいて前記乗車証明書の発券処理を行う発券手段とを具備することを特徴とする自動券売機。 - 乗車券の購入を行うための操作手段と、前記操作手段で選択された乗車券の発券処理を行う発券手段と、金銭投入のための金銭投入口と、前記金銭投入口から投入された金額を検知し、つり銭返却処理を行う金銭処理手段とを具備する自動券売機において、
前記金銭処理手段が故障してつり銭が未払いになった時に、前記発券手段が未払い金証明書を発行し、それ以降の発券動作は乗車駅では金銭の収受を行わず前記発券手段が乗車駅と降車駅の記載された未収受乗車券を発行する第1の動作モードと、乗車駅の記載された乗車証明書を発行する第2の動作モードとの内の選択された動作モードで動作するよう制御する制御手段を具備することを特徴とする自動券売機。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2005-09-29 JP JP2005283861A patent/JP2007094795A/ja active Pending
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