JP4830471B2 - 入出金管理装置および入出金管理システム - Google Patents
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Description
図1は、実施例1の入出金管理装置の構成図を示しており、図2は、図1の矢印A方向から見た側面図で、煩雑になるため硬貨についての構成を省略した図である。図1に示したように、実施例1の入出金管理装置1は、紙幣を集積収納する紙幣部2と、硬貨を収納する硬貨部3と、LCD、タッチパネル、キーボードなどからなり後述の釣銭準備金の補充、出金、売上金の入金などの取引種別の選択、取引金額や取扱者の情報、店舗番号、レジ番号などの取引情報の入力を行う操作部4、取引結果を印字出力するジャーナル印字6とから構成される。
以上の構成により、実施例1の入出金管理装置および入出金管理システムは、以下のように動作する。
まず、小売店等の店舗やテナントに設置された入出金管理装置1により、売上金や釣銭準備金の入出金を行う運用手順を、図7を用いて説明する。
次に、入出金管理装置1の動作を図8ないし図16の各動作フローチャートおよび操作画面例を用いて説明する。なお、図示していないが、本装置は現金を取り扱うためセキュリティを強化する必要があるので、操作部4などにてあらかじめ決めたオペレータのID情報などを入力させた後、図9の画面例1aのような取引種別を選択する初期画面を表示するようにしている。また、説明が煩雑となるので、以下の説明では、紙幣の補充、出金、入金、精査の動作を主として説明するが、硬貨についても同様の動作となる。
最初に、前述図7の動作aの補充取引について、図8の動作フローチャートおよび図9の操作画面例を用いて説明する。まず、図9の画面例1aのような取引種別を選択する初期画面を表示し(ステップS1・画面例1a)、補充取引が選択され開始ボタンが押下されると、補充取引に移行し、補充を促す画面を表示し、接客部8に紙幣、硬貨が装填されるのを待つ(ステップS2・画面例1b)。
有高照会取引は、装置全体の不確定を示す「*」(20e)が表示されていた場合或いは印字出力されていた場合、どの収納部が不確定となっているかを確認するための取引であり、例えば、初期画面(本図においては画面例1aまたは1a')にて有高照会取引を選択すると、不確定情報レジスタ20を参照し、図10の画面例1xに示したように、収納部ごとの有高とともに、不確定な収納部があるときは、その収納部に不確定マーク「*」(21x)を表示する。なお、画面例1xでは、金種ごとの枚数のみを表示しているが、合計金額も付記して表示するようにするとよい。
次に、前述図7の動作bの釣銭準備金の出金動作について図11の動作フローチャートおよび図12の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例2aを表示し、出金取引が選択されると、画面例2bが表示され出金する所望の金種とその枚数を入力し(ステップS21)、出金指示を行う(ステップS22)。すると、該当する釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)から指定された枚数を繰り出し、認識部9にて金種判別を行い、接客部8に出金する。
次に、前述図7の動作cの売上金入金取引について図13の動作フローチャートおよび図14の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例3aを表示し、入金取引が選択されると画面例3bの入金待ち画面を表示し(ステップS41・画面例3b)、その日の売上金および釣銭を入金させ、計数し一時保留部10に格納した後(ステップS42)、全額入金するか一部入金するかを選択する画面を表示する(ステップS43・画面例3c)。
次に、前述図7の動作dの有高精査取引について、図15の動作フローチャートおよび図16の操作画面例を用いて説明する。ここで、有高精査取引とは、売上金収納部11以外の収納部内の現金を全て取り出し、入出金管理装置外にて枚数を確認して、入出金管理装置1にて管理していた有高と一致しているかどうかを確認する取引である。
以上詳細に述べたように、実施例1の入出金管理装置および入出金管理システムによれば、収納部ごとに現金を管理し、各取引において枚数不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示するようにし、当該収納部のみの精査を行えるようにしたので、精査作業の効率化ができるとともに、精査する頻度が低減し精査のミスおよび作業の際の不正行為の誘発の頻度をも低減することができる。
実施例2の入金管理システムおよび入金管理装置の構成は図1ないし図4に示した実施例1の構成と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。また、精査処理テーブルの構成も図6に示した実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその説明を省略する。
以上の構成により、実施例2の入金管理装置は以下のように動作する。なお、補充取引、売上金入金取引は、実施例1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
まず、前述図7の動作bの釣銭準備金の出金動作について図18の動作フローチャートおよび図19の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例5aを表示し、出金取引が選択されると、画面例5bが表示され出金する所望の金種とその枚数を入力し(ステップS81)、出金開始の指示を行う(ステップS82)。すると該当する釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)から指定された枚数を繰り出し、認識部9にて金種判別を行い、接客部8に出金する。
上記出金の際に、ジャムの発生や電源断などにより金種別枚数が不確定となったときは(ステップS83)、実施例1と同様に、該当する釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)またはリジェクト収納部13に対応した不確定情報レジスタ(20a、20b、20c)に“1”をセットし装置全体の不確定情報レジスタ20eにも“1”をセットする(ステップS84)。
前記出金動作の際に、認識リジェクトが発生した場合は、リジェクト券はリジェクト収納部に収納されて、再度、出金動作を実施し、指定された枚数の出金を行う(ステップS85)。このとき、リジェクトが発生した釣銭準備金収納部1(15a)または釣銭準備金収納部2(12b)に対応した出金リジェクト情報レジスタ(20fまたは20g)に"1"をセットし、装置全体の出金リジェクト情報レジスタ20hにも"1"をセットする(ステップS86)。
次に、有高精査取引について図20の動作フローチャートおよび図21の操作画面例を用いて説明する。
前出図21の画面例6a'などのように画面右上に不確定マーク「*」(21c)やリジェクトマーク「R」(31c)が表示されている場合で、精査処理をする前にどの収納部に対して不確定となっているか或いは出金リジェクトが発生しているかを確認するために、初期画面(画面例6a')にて有高照会取引を選択すると、不確定・ジェクト情報格納部30を参照し、図22の画面例6xに示したように、収納部ごとの有高とともに、不確定な収納部があるときは、その収納部にマーク「*」(21x)を、リジェクトがあった収納部があるときは、その収納部にリジェクトマーク「R」(31x)を表示する。
以上詳細に述べたように、実施例2の入金管理装置によれば、出金時のリジェクトについては、枚数不確定とせずリジェクトマークにて出金した収納部を明らかにするようにしたので、実施例1の効果に加え、精査する回数をさらに減少させることができる。
以上の実施例の説明では、不確定マーク(21aなど)として「*」を、リジェクトマーク(31aなど)として「R」を表示するように説明したが、不確定であること、リジェクトであることを知らせるマークであれば「?」などどのようなマークを表示してもよい。また、不確定が発生した以降の画面にも不確定マーク(21c)を右上に表示するように説明したが、オペレータに注意を促すことができる位置であればどの位置でもよく、また、別の表示部やランプを設け、これらを用いて表示するようにしてもよいし、音声やブザーにより知らせるようにしてもよい。
2 紙幣部
3 硬貨部
4 操作部
6 ジャーナル印字部
8 接客部
9 認識部
10 一時保留部
11 売上金収納部
12a 釣銭準備金収納部1
12b 釣銭準備金収納部2
13 リジェクト収納部
15a Aカセット
15b Bカセット
15c Cカセット
17 レジ
20 不確定情報格納部
21 不確定マーク
30 不確定・リジェクト情報格納部
31 リジェクトマーク
40 精査処理テーブル
Claims (5)
- 複数種類の媒体収納部をそれぞれ設け、各媒体枚数を管理し入出金を行う入出金管理装置において、
有高不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示し、当該収納部のみの精査を行えるようにしたことを特徴とする入出金管理装置。 - 前記複数の媒体収納部は、複数の収納部を搭載した複数のカセットから構成し、
前記収納部と前記カセットとの関連テーブルを設け、
有高不確定となったときは、不確定となった収納部が搭載されたカセットを表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の入出金管理装置。 - 出金取引においてリジェクトとなったときは、リジェクトの発生した前記収納部を表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の入出金管理装置、またはリジェクトの発生した前記カセットを表示できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の入出金管理装置。
- 前記媒体収納部は、少なくとも、釣銭としてあらかじめ用意する現金を収納する釣銭準備金収納部と、現金の認識リジェクトがあったときに当該現金を収納するリジェクト収納部と、売上金を収納する売上金収納部とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の入出金管理装置。
- 少なくとも、代金の入金および釣銭の出金を行うレジと、
請求項1ないし請求項4いずれか記載の入出金管理装置とからなることを特徴とする入出金管理システム。
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