JP4830471B2 - 入出金管理装置および入出金管理システム - Google Patents

入出金管理装置および入出金管理システム Download PDF

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Description

本発明は、店舗などにおける売上金の入金、釣銭準備金の出金等を行い、当該入出金の管理を行う入出金管理装置および入出金管理システムに関するものである。
従来、売上金または釣銭準備金などの入出金を自動にて行う入出金処理装置においては、金種別収納部以外にもリジェクト収納部も含めたすべての収納部に収納された紙幣の合計金額をもって管理し、装置全体での有高金額で管理を行っていた。従って、オペレータへの表示も装置内すべての収納部の有高として確定、不確定の表示を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
また、商品の売上を管理する売上管理装置などにおいては、各販売商品登録装置の入力部から入力された売上確定データと当該販売商品登録装置の売上累計データとが一致するか否かを販売商品登録装置ごとに判定し、その判定結果を表示し、或いは照合結果として一致する取引項目と一致しない取引項目を別にして売上精査リストとして出力する技術はあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−62705号公報 特開平09−147238号公報
しかしながら、上記従来の技術では、装置全体としての有高の管理或いは取引項目ごとの管理しかできず、1つの収納部の有高が不確定になった場合でも、全ての収納部内の現金を確認しなければならず、有高不確定となるごとに装置内の全ての収納部について、現金を取り出し、金種別の枚数を確認し、再度、装置へ補充するといった再計数処理の作業を行っていた。
このため、再計数処理の作業が頻繁に発生し、店舗管理者が、直接、現金の取出し作業を行うため、計数の誤りや不正行為誘発の機会が増加し不正行為などによるトラブルも頻繁に発生していた。
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、複数の現金収納部を設け、現金を管理し入出金を行う入出金管理装置において、有高不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示し、当該収納部のみの精査を行えるようにした。
本発明の入出金管理装置によれば、収納部ごとに現金を管理し、各取引において枚数不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示するようにし、当該収納部のみの精査を行えるようにしたので、精査作業の効率化ができるとともに、精査する頻度が低減し精査のミスおよび作業の際の不正行為の誘発の頻度をも低減することができる。
以下、本発明に係る実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。なお、以下の実施例の説明では、煩雑となるので、紙幣の取扱いを主として説明するが、硬貨の取扱いについても紙幣の取扱いとほぼ同様に行えばよい。
実施例1の入出金管理装置は、収納部ごとに現金を管理し、各取引において不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行いとともに、不確定となった収納部を表示するようにし、当該収納部のみの精査を行うことができるようにしたものである。
(構成)
図1は、実施例1の入出金管理装置の構成図を示しており、図2は、図1の矢印A方向から見た側面図で、煩雑になるため硬貨についての構成を省略した図である。図1に示したように、実施例1の入出金管理装置1は、紙幣を集積収納する紙幣部2と、硬貨を収納する硬貨部3と、LCD、タッチパネル、キーボードなどからなり後述の釣銭準備金の補充、出金、売上金の入金などの取引種別の選択、取引金額や取扱者の情報、店舗番号、レジ番号などの取引情報の入力を行う操作部4、取引結果を印字出力するジャーナル印字6とから構成される。
なお、操作部4を分離し、取引金額や取扱者の情報、店舗番号、レジ番号などの取引情報を入力するための取引情報入力部と、釣銭準備金の補充、釣銭準備金の出金、売上金の入金や設定など取引種別を選択するための取引選択入力部を別に設け、表示部としてLCDなどを設ける構成としてもよい。
また、前記取引情報の入力は、オペレータが入力するようにしてもよいし、外部から通信手段により入力するようにしてもよいし、あらかじめ記憶部に記憶した所定の値を読み出しこれを入力するようにしてもよいし、磁気カード等のカード情報を読み取るようにしてもよい。
入出金管理装置1は、さらに、図2に示したように、オペレータが操作する操作部4や入金部などからなる接客部8、紙幣の真偽を判定する認識部9、入金紙幣を一時的に保留する一時保留部10、そして、装置下側には、Aカセット15a、Bカセット15b、Cカセット15cの3種類カセットが設けられている。
Aカセット15aには、オペレータが売上金として入金した紙幣を格納する売上金収納部11が、Bカセット15bには釣銭として準備する現金を格納する釣銭準備金収納部1(12a)が、Cカセット15cには、釣銭として準備するもう1種類の現金を格納する釣銭準備金収納部2(12b)と認識リジェクトとされたリジェクト紙幣を収納するリジェクト収納部13が収容された構成となっている。
図3および図4は、入出金管理システムの構成を示すもので、店舗内の入出金管理装置1と一般に店舗外に設け入出金管理装置1を一括管理する上位装置16とをLAN50にて接続する場合、INS(登録商標)ルータ53を経由してISDN52を用いて専用回線51にて接続する例を示している。なお、いずれも、入出金管理装置1がオンラインにて接続される構成としているが、オンラインにて接続せずにそれぞれ独立した構成としてもよいし、上位装置16が複数ある構成としても勿論よい。また、レジ17を破線のようにネットワークに接続するようにしてもよい。さらに、上位装置16のない構成としてもよい。
図5は、各収納部の枚数が不確定であるか否の不確定情報を格納する不確定情報格納部20の構成を示すものである。この不確定情報格納部20は、釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)、リジェクト収納部13、売上収納部11の各収納部に対応させ不確定情報を格納するレジスタ(20aないし20d)、およびいずれかの収納部が不確定となった場合、装置全体として不確定である旨の情報を格納するレジスタ20eから構成される。なお、当該不確定情報格納部20は、図示しない制御部のメモリ等に設けるようにすればよい。
不確定情報格納部20の各レジスタは、動作開始時、各収納部に対応するすべてのレジスタ(20aないし20d)に"0"をセットし、それぞれの収納部への格納の際に数量が不確定となったとき、当該格納部に対応するレジスタに"1"をセットする。例えば、売上金を収納する際に数量が不確定となったときは、売上収納部に対応するレジスタ(20d)に"1"をセットするとともに、装置全体として不確定であることを表すレジスタ20eに"1"をセットする。従って、すべての収納部の数量が確定している場合は、レジスタ20aないし20eのすべてに"0"がセットされていることになる。
なお、前記不確定な状態とは、収納枚数をカウントできない状態や想定外の収納カセット15の着脱操作が行われた状態のことをいい、前者の収納枚数をカウントできない状態の例としては、重送などにより枚数を確定できない状態で収納した場合、収納途中において、ジャムが発生した場合、装置の電源断が発生した場合、収納カセットの着脱をした場合などがある。
また、後者の想定外の収納カセットの着脱操作が行われた状態の例としては、入出金管理装置1が管理できない装置外において収納カセット15から現金を取り出す操作を行った場合のうち、回収取引や精査取引などの通常動作とは異なる動作として前記操作を行った場合がこれにあたり、収納カセット15内の現金の有高を確定できないため不確定な状態と判定する。
図6は、前記不確定な状態となった場合、不確定となった収納部が装備されたカセットおよび収納部を明らかにし、当該カセットを取出し該当する収納部の精査を容易に行うことを可能した精査処理テーブルを示したものであり、"0"が確定、"1"が不確定な状態であることを表している。例えば、No.3の場合では、釣銭準備金収納部1(12a)は確定しており、釣銭準備金収納部2(12b)およびリジェクト収納部13が不確定であるが、いずれもCカセットに収納されているので、有高精査が必要なカセットはCカセットのみであることを示している。
No.1のように、釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)およびリジェクト収納部13いずれも確定している場合は、有高精査が必要なカセットがないことを示している。また、No.8のように、釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)が不確定な場合は、BカセットおよびCカセットを取出し、釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)の精査を行う必要があることを示している。
(動作)
以上の構成により、実施例1の入出金管理装置および入出金管理システムは、以下のように動作する。
(運用の動作)
まず、小売店等の店舗やテナントに設置された入出金管理装置1により、売上金や釣銭準備金の入出金を行う運用手順を、図7を用いて説明する。
ここで、釣銭準備金とは、商品等の代金として顧客から支払いを受けたときに釣銭としてレジ17から払い出す現金をあらかじめ入出金管理装置1内に収納して置く準備金のことをいう。この釣銭準備金は、営業開始の際にレジ17に入れるものであり、万円券を除く全金種である五千円札、千円札、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、1円硬貨から構成される。
また、売上金とは、各店舗における売上金のことをいい、入出金管理装置1への入金全額から前記釣銭準備金等として出金した全額を差し引いた残りの金額のことをいう。
通常、小売店等の店舗やテナントでは、閉店後、翌日の営業のために、補充取引により、レジ17の全台数分の釣銭準備金を入金管理装置1に入金する(動作a)。そして、営業開始前に、入出金管理装置1の釣銭準備金の出金動作により、各金種の出金を行い、各レジ17に投入する(動作b)。
そして、小売販売等の営業により各レジ17に顧客からの支払代金の入金、顧客へ釣銭の払出しを行いその日の営業を終了すると、各レジ17に投入された支払代金および釣銭を入金取引として入出金管理装置1に入金する(動作c)。
そして、有高精査取引により、各収納カセットを取出し、収納カセット内の現金をカウントし入出金管理装置1内の現金の有高を精査し、再び入出金管理装置1内に収納カセットを戻す(動作d)。このとき、リジェクト収納部13に格納された万円券は、釣銭とはならないので、例えば5千円券2枚に両替し入出金管理装置1内に戻すか、そのまま回収するようにする。
以上の動作を各入出金管理装置1にて行い、上位装置16へ売上金等のデータを送信し、全入出金管理装置1の合計、すなわち各店舗内の売上等を管理する。
一方、売上金収納部11を収容したAカセット15a(紙幣カセットと硬貨カセット)は、店舗と委託関係のある警備会社の警備員によってカセットごと回収され、店舗のオペレータは取り扱うことができないようになっている(動作e)。その際に警備員が店舗の為に翌日分の釣銭準備金を持参する運用もあるが、粗利益分を警備会社が回収するカセットに収納して、それ以外の店舗側で準備した釣銭準備金に分けて収納する運用が一般的である。
(入出金管理装置の動作)
次に、入出金管理装置1の動作を図8ないし図16の各動作フローチャートおよび操作画面例を用いて説明する。なお、図示していないが、本装置は現金を取り扱うためセキュリティを強化する必要があるので、操作部4などにてあらかじめ決めたオペレータのID情報などを入力させた後、図9の画面例1aのような取引種別を選択する初期画面を表示するようにしている。また、説明が煩雑となるので、以下の説明では、紙幣の補充、出金、入金、精査の動作を主として説明するが、硬貨についても同様の動作となる。
また、以下の説明では、釣銭準備金収納部1(12a)を千円券収納部、釣銭準備金収納部2(12b)を5千円券とした例として説明するが、運用により金種を変えることも可能であり、例えば、釣銭準備金収納部1(12a)を千円券、釣銭準備金収納部2(12b)を2千券としたり、両方とも千券としたりしてもよい。
(補充取引)
最初に、前述図7の動作aの補充取引について、図8の動作フローチャートおよび図9の操作画面例を用いて説明する。まず、図の画面例1aのような取引種別を選択する初期画面を表示し(ステップS1・画面例1a)、補充取引が選択され開始ボタンが押下されると、補充取引に移行し、補充を促す画面を表示し、接客部8に紙幣、硬貨が装填されるのを待つ(ステップS2・画面例1b)。
そして、釣銭準備金、すなわち、当日の営業に釣銭として必要とされる五千円札、千円札、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、1円硬貨を接客部8から装填する。接客部8に装填された紙幣等は、1枚または1個ごとに分離され認識部9にて金種判別を行い、図示しない仕分け部にて仕分けされて釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)へ収納される(ステップS3)。そして、紙幣の収納を完了するごとに該当する金種別のカセット内有高カウンタを更新する。
なお、この収納動作中に、認識リジェクトが発生した場合は、当該リジェクト券は収納予定としていた釣銭準備金収納部12には収納されずにリジェクト収納部13に収納される。
釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)への収納動作中のジャムや電源断などのエラーなど収納枚数が不確定となった場合(ステップS4)、不確定となった収納部に対応する不確定情報レジスタ(20aまたは20b)に"1"をセットし、装置全体の不確定情報レジスタ20eにも"1"をセットする(ステップS5)。
そして、全補充を終了すると補充した紙幣等の各数量、今回補充の合計、総合計を補充取引明細として表示する。このとき、画面例1cのように数量不確定となった紙幣等の右に不確定マーク(21a、21b)として、例えば「*」を表示するようにする。また、装置全体の不確定情報レジスタ20eに“1”がセットされている場合は、画面右上に不確定マーク(21c)として、例えば「*」を表示するようにする。この不確定マーク(21c)は、以降の表示画面に同様に表示を行い、オペレータに枚数が不確定となった収納部があることを知らせる(ステップS6・画面例1c’)。
そして、前記補充取引明細の印字出力を所望するときは、ジャーナル印字部6にて印字出力する(ステップS7)。このとき、画面例1c'と同様に、数量が不確定になった補充紙幣等の近傍に不確定マークとして「*」を印字する。この場合、オペレータに不確定な収納があったことを知らせるために、右上などにも不確定マーク「*」を印字するようにする。
補充取引明細の印字出力を終了すると、不確定マーク(21c)「*」を表示した初期画面(画面例1a')を表示し補充取引を終了する(ステップS8)。
一方、ステップS4において、収納に際し、枚数不確定が発生しない場合は、不確定マーク「*」を表示することなく、画面例1cを表示し(ステップS9)、オペレータがこれを確認すると、画面例1aの初期画面に戻る(ステップS10)。
画面例1c'のように不確定マーク「*」が表示或いは印字出力されていた場合、オペレータは不確定な収納部がある旨を把握し、枚数等を確定するために、後述の有高照会取引を実施し或いは有高精査取引を実施し不確定な収納部があるかどうかを確認する。そして、有高精査取引を実施後、前記不確定情報レジスタ(20aないし20c、および20e)をクリアするようにする。
(有高照会取引)
有高照会取引は、装置全体の不確定を示す「*」(20e)が表示されていた場合或いは印字出力されていた場合、どの収納部が不確定となっているかを確認するための取引であり、例えば、初期画面(本図においては画面例1aまたは1a')にて有高照会取引を選択すると、不確定情報レジスタ20を参照し、図10の画面例1xに示したように、収納部ごとの有高とともに、不確定な収納部があるときは、その収納部に不確定マーク「*」(21x)を表示する。なお、画面例1xでは、金種ごとの枚数のみを表示しているが、合計金額も付記して表示するようにするとよい。
(釣銭準備金の出金動作)
次に、前述図7の動作bの釣銭準備金の出金動作について図11の動作フローチャートおよび図12の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例2aを表示し、出金取引が選択されると、画面例2bが表示され出金する所望の金種とその枚数を入力し(ステップS21)、出金指示を行う(ステップS22)。すると、該当する釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)から指定された枚数を繰り出し、認識部9にて金種判別を行い、接客部8に出金する。
出金動作の際に、認識リジェクトが発生した場合は、リジェクト券はリジェクト収納部に収納されて、再度、出金動作を実施し、指定された枚数の出金を行う。
出金の際に、ジャムや電源断などで金種別枚数が不確定となったときは(ステップS23)、該当する釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)またはリジェクト収納部13に対応した不確定情報レジスタ(20a、20b、20cいずれか)に"1"をセットし、装置全体の不確定情報レジスタ20eにも"1"をセットする(ステップS24)。
そして、全ての出金を終了し(ステップS25)、枚数不確定の有無を、不確定情報レジスタを参照して行い(ステップS26)、枚数不確定があったときは、出金した紙幣等の各数量、今回出金の合計、総合計とともに数量不確定となった金種の右側に不確定マーク(21a、21b)として、例えば「*」を付記して出金取引明細を表示する(ステップS27・画面例2c')。
また、装置全体の不確定情報レジスタ20eに"1"がセットされているので、画面右上に不確定マーク(21c)として、例えば「*」を表示するようにする。この不確定マーク(21c)は、以降の表示画面にも同様に表示を行い、オペレータに枚数が不確定となった収納部があることを知らせる。
そして、前記出金取引明細の印字出力を所望するときは、ジャーナル印字部6にて印字出力する(ステップS28)。このとき、画面例2c'のように、数量が不確定になった出金金種の近傍に不確定マークとして「*」を印字する。この場合、オペレータに不確定な収納があったことを知らせるために、右上などにも不確定マーク「*」を印字するようにするとよい。
出金取引明細の印字出力を終了すると、不確定マーク(21c)「*」を表示した初期画面(画面例2a')を表示し出金取引を終了する(ステップS29)。
一方、ステップS26において、枚数不確定が発生していない場合は、不確定マーク「*」を表示することなく、画面例2cを表示し、オペレータがこれを確認するとともに出金受取を行うと(ステップS30)、画面例2aの初期画面を表示し(ステップS31)、本取引を終了する。
画面例2c'のように不確定マーク「*」が表示或いは印字されていた場合、オペレータは不確定収納部がある旨を把握し、不確定な状態から確定した状態にするために、前述の有高照会取引を実施しこれを確認することもできるし、有高精査取引を実施し不確定な収納部があるかどうかを確認することもできる。そして、有高精査取引を実施後、前記不確定情報レジスタ(20aないし20c、および20e)をクリアするようにする。
(売上金入金取引)
次に、前述図7の動作cの売上金入金取引について図13の動作フローチャートおよび図14の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例3aを表示し、入金取引が選択されると画面例3bの入金待ち画面を表示し(ステップS41・画面例3b)、その日の売上金および釣銭を入金させ、計数し一時保留部10に格納した後(ステップS42)、全額入金するか一部入金するかを選択する画面を表示する(ステップS43・画面例3c)。
ここで、一部入金とは、売上金および釣銭の一部を入金するもので、その後も入金を行う場合の入金をいう。一方、全額入金とは、その日の売上金および釣銭の全部を入金し、入金完了後、締上げ処理に移行する場合の入金のことをいう。
一部入金が選択された場合は、前記計数結果および売上金額入力画面を表示すし(ステップS44・画面例3d)、売上金を入力させる。そして売上金が入力され収納開始ボタンが押下されると(ステップS45)、前記一時保留部10内に格納された紙幣のうち売上金として入力された紙幣分を、認識部9を経由して売上金収納部11に、残りの紙幣を、同様に認識部9を経由して釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)に収納する(ステップS46)。そして、紙幣の収納が完了したときに金種別のカセット内有高カウンタを更新する。
前述ステップ46の収納動作時に、認識リジェクトが発生した場合、リジェクト券は収納予定としていた釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)または売上金収納部11に収納せずに、リジェクト収納部13に収納する。
売上金収納部11に収納するときにリジェクトが発生した場合は、リジェクト分を補充するために、釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)から補充分を繰り出し、一時保留部10を経由して売上金収納部11に収納する。
一方、ステップS43・画面例3cにて全部入金が選択された場合は、その日の締上げ処理を行うので、図示していないが、ステップS44・画面例3dにおいて、釣銭準備金として出金した金種ごとの数量、合計の売上金額、入金された釣銭額合計も併せて表示し、オペレータに確認させるようにする。
釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)または売上金収納部11等へ収納する際のジャムや電源断などにより収納枚数が確定しない状態が発生した場合には(ステップS47)、不確定が発生した収納部に対応した不確定情報レジスタ(20aないし20dいずれか)に"1"をセットするとともに、装置全体の不確定情報レジスタ20eにも"1"をセットする(ステップS48)。
そして、入金を終了すると入金した紙幣等の各数量を入金取引明細として表示する(ステップS49・画面例3e)。このとき、画面例3eのように数量不確定となった金種の右側に不確定マーク(21a、21b)として、例えば「*」を表示するようにする。また、装置全体の不確定情報レジスタ20eに"1"がセットされている場合は、画面右上に不確定マーク(21c)として、例えば「*」を表示するようにする。この不確定マーク(21c)は、以降の表示画面に同様に表示し、オペレータに枚数が不確定となった収納部があることを知らせる。
そして、前記入金取引明細の印字出力を所望するときは、ジャーナル印字部6にて印字出力する(ステップS50)。このとき、画面例3eのように、数量が不確定になった入金紙幣等の近傍に不確定マークとして「*」を印字する。この場合も、オペレータに不確定な収納があったことを知らせるために、右上などにも不確定マーク「*」を印字するようにする。
入金取引明細の印字出力を終了すると、不確定マーク(21c)「*」を表示した初期画面(画面例3a')を表示し入金取引を終了する(ステップS51)。
一方、ステップS47において、収納に際し、枚数不確定が発生しない場合は、図示していないが、不確定マーク「*」が表示されていない画面例3eを表示し(ステップS52)、オペレータがこれを確認すると、画面例3aの初期画面に戻る(ステップS53)。
画面例3eのように不確定マーク「*」が表示或いはレシートに印字されていた場合、オペレータは不確定収納部がある旨を把握し、確定した状態にするために、前述の有高照会取引を実施或いは有高精査取引を実施し不確定な収納部があるかどうかを確認し、有高精査取引を実施後、前記不確定情報レジスタ(20aないし20c、および20e)をクリアするようにする。
(有高精査取引)
次に、前述図7の動作dの有高精査取引について、図15の動作フローチャートおよび図16の操作画面例を用いて説明する。ここで、有高精査取引とは、売上金収納部11以外の収納部内の現金を全て取り出し、入出金管理装置外にて枚数を確認して、入出金管理装置1にて管理していた有高と一致しているかどうかを確認する取引である。
前述の補充取引や出金動作等において、各収納部に収納する際に枚数不確定となった場合、不確定マーク(21a、21bまたは21c)が表示されるので、この表示を見て、オペレータは有高精査取引を実施し、枚数を確定する。なお、有高精査で取り出した現金は、再度、入出金管理装置1の釣銭準備金として収納させる必要があるので、有高精査した後で補充取引を行う。
まず、取引選択を行う初期画面(画面例4a')において有高精査取引を選択すると、精査する現金種類の選択画面を表示しオペレータに選択させる(ステップS61・画面例4b)。そして、紙幣および硬貨を選択したときは、まず、硬貨を図示しない出金箱に出金した後、硬貨の取出しおよび精査を指示する画面を表示し(ステップS62・S63・画面例4c)、オペレータが硬貨を取出し精査を終了し、完了ボタンを押下すると、出金箱を再び装着するように促す画面を表示する(ステップ64・画面例4d)。画面例4cを表示する際、図10の有高照会画面(画面例1x)を表示し不確定な収納部を表示するようにするとよい。
次に、不確定情報レジスタ(20aないし20c、または20e)を参照しいずれか1つでも"1"がセットされているかどうかにより確定/不確定を判定する(ステップS65)。
いずれか1つでも"1"がセットされており不確定と判定したときは、前述図6の精査処理テーブルを参照し取出すべきカセットを画面例4eのように表示し、Cカセット15cにおいては精査すべき収納部も表示する(ステップS66・画面例4e)。或いは、図10の有高照会画面(画面例1x)を表示し不確定な収納部を表示するようにしてもよい。
そして、画面例4eを参照し、オペレータは取出すカセットおよび精査すべき収納部の精査を行う(ステップS67)。例えば、図6の精査処理テーブルのNo.8の場合で、釣銭準備金収納部1(12a)および釣銭準備金収納部2(12b)が不確定の場合、画面例4eのようにBカセット15b、およびCカセット15cの取出しが必要であり、Cカセット15cにおいては釣銭準備金収納部2(12b)のみ精査が必要と表示されるので、オペレータは、先ず、Bカセット15bを取出し、釣銭準備金収納部1(12a)の精査を行い、精査終了ボタンを押下する。
すると、Cカセット15cの釣銭準備金収納部2(12b)の精査が必要である旨の画面が表示されるので(画面例4f)、Cカセット15cを取出し、釣銭準備金収納部2(12b)を精査し、精査終了ボタンを押下する。
以上のように各精査処理を終了するごとに、対応する不確定情報レジスタ20a、20bをクリアし(ステップS68)、精査処理をすべて終了すると不確定マーク「*」(21c)のない初期画面(画面例4a)を表示して有高精査取引を終了する。
一方、ステップS61にて、紙幣を選択した場合は、ステップS61ないしS64の硬貨についての精査を行う必要がないので、これらをスキップし、前述ステップS65ないしS68の紙幣の精査処理を実施する。
また、ステップS61にて、硬貨を選択した場合は、前述ステップS62ないしS64と同様に硬貨についての精査を行った後(ステップS69ないしS71)、図示しない硬貨不確定情報レジスタをクリアし(ステップS72)、不確定マーク「*」(21c)のない初期画面(画面例4a)を表示して有高精査取引を終了する。
なお、売上金収納部11の不確定情報レジスタに"1"がセットされ不確定となっていた場合でも、売上金収納部11の入ったAカセット15aは警備会社等の特定の者しか取り扱うことができないので、精査しない。この場合は、警備会社等に連絡をし、警備会社等が精査を行う。
(実施例1の効果)
以上詳細に述べたように、実施例1の入出金管理装置および入出金管理システムによれば、収納部ごとに現金を管理し、各取引において枚数不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示するようにし、当該収納部のみの精査を行えるようにしたので、精査作業の効率化ができるとともに、精査する頻度が低減し精査のミスおよび作業の際の不正行為の誘発の頻度をも低減することができる。
実施例2の入金管理装置は、出金の際に枚数不確定となった場合、これを明らかにする新たな不確定マークを表示できるようにしたものである。
(構成)
実施例2の入金管理システムおよび入金管理装置の構成は図1ないし図4に示した実施例1の構成と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。また、精査処理テーブルの構成も図6に示した実施例1の構成と同様であるので簡略化のためにその説明を省略する。
実施例2の入金管理装置の不確定・リジェクト情報格納部30の構成は、図17に示したように、実施例1の不確定情報レジスタの構成(図5)に、出金リジェクト情報レジスタとして釣銭準備金収納部1(12a)用レジスタ(20f)、釣銭準備金収納部2(12b)用レジスタ(20g)および装置全体用レジスタ(20h)を新たに設けた構成となっている。
なお、釣銭準備金収納部1(12a)および釣銭準備金収納部2(12b)からしか出金しないので、出金リジェクト情報レジスタとしては、リジェクト収納部13、売上金収納部11に関するレジスタは設けていない。以上の出金リジェクト情報レジスタ(20fないし20h)は、図7の動作bの釣銭準備金の出金の際にリジェクトが発生したことを表すレジスタとして機能する。
(動作)
以上の構成により、実施例2の入金管理装置は以下のように動作する。なお、補充取引、売上金入金取引は、実施例1と同様であるので、簡略化のためにその説明を省略する。
(釣銭準備金の出金動作)
まず、前述図7の動作bの釣銭準備金の出金動作について図18の動作フローチャートおよび図19の操作画面例を用いて説明する。まず、初期画面として画面例5aを表示し、出金取引が選択されると、画面例5bが表示され出金する所望の金種とその枚数を入力し(ステップS81)、出金開始の指示を行う(ステップS82)。すると該当する釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)から指定された枚数を繰り出し、認識部9にて金種判別を行い、接客部8に出金する。
(枚数不確定が発生した場合)
上記出金の際に、ジャムの発生や電源断などにより金種別枚数が不確定となったときは(ステップS83)、実例1と同様に、該当する釣銭準備金収納部1(12a)、釣銭準備金収納部2(12b)またはリジェクト収納部13に対応した不確定情報レジスタ(20a、20b、20c)に“1”をセットし装置全体の不確定情報レジスタ20eにも“1”をセットする(ステップS84)。
(認識リジェクトが発生した場合)
前記出金動作の際に、認識リジェクトが発生した場合は、リジェクト券はリジェクト収納部に収納されて、再度、出金動作を実施し、指定された枚数の出金を行う(ステップS85)。このとき、リジェクトが発生した釣銭準備金収納部1(15a)または釣銭準備金収納部2(12b)に対応した出金リジェクト情報レジスタ(20fまたは20g)に"1"をセットし、装置全体の出金リジェクト情報レジスタ20hにも"1"をセットする(ステップS86)。
そして、全ての出金を終了し(ステップS87)、枚数不確定、リジェクトの有無を不確定情報レジスタおよびリジェクト情報レジスタを参照して行い(ステップS88)、枚数不確定或いはリジェクトがあったときは、出金した紙幣等の各数量、今回出金の合計、総合計とともに数量不確定となった紙幣等の右に不確定マークとして、例えば「*」(21a)を付記し、リジェクトとなった紙幣等の右に「R」マーク(31a)を付記した出金取引明細を表示する(ステップS89・画面例5c')。
また、装置全体の不確定情報レジスタ20eに"1"がセットされている場合は、画面右上に不確定マーク(21c)として、例えば「*」を表示し、装置全体のリジェクト情報レジスタ(20h)に"1"がセットされている場合は、画面右上にリジェクトマーク(31c)として、例えば「R」を表示するようにする。この不確定マーク(21c)およびリジェクトマーク(31c)は、以降の表示画面にも同様に表示を行い、オペレータに枚数が不確定となった収納部があることおよび出金の際にリジェクトがあったことを知らせる。
そして、前記出金取引明細の印字出力を所望するときは、ジャーナル印字部6にて印字する(ステップS90)。このとき、画面例5c'のように、数量が不確定になった補充紙幣等の近傍に不確定マークとして「*」を、リジェクトとなった紙幣等の右にリジェクトマークとして「R」を印字する。この場合、オペレータに不確定な収納があったことおよびリジェクトがあったことを知らせるために、右上などにも不確定マーク「*」、リジェクトマーク「R」を印字するようにするようにするとよい。
出金取引明細の印字出力を終了すると、不確定マーク(21c)「*」、リジェクトマーク(31c)を表示した初期画面(画面例5a')を表示し出金取引を終了する(ステップS91)。
一方、ステップS88において、枚数不確定もリジェクトも発生していない場合は、不確定マーク「*」、リジェクトマーク「R」の表示をすることなく、画面例5cを表示し、オペレータがこれを確認するとともに出金受取を行うと(ステップS92)、画面例2aの初期画面を表示し(ステップS93)、本取引を終了する。
画面例5c'や画面例5a'のように枚数不確定を示す「*」印字されていた場合、実施例1と同様に、オペレータは不確定収納部がある旨を把握し、不確定な状態から確定した状態にするために、前述の有高照会取引を実施しこれを確認することもできるし、後述の有高精査取引を実施し不確定な収納部があるかどうかの確認行うことができる。そして、有高精査取引を実施後、前記不確定情報レジスタ(20aまたは20b、および20e)をクリアするようにする。
一方、出金リジェクトがあったことを示す「R」のみが表示されている場合では、出金した釣銭準備金収納部1(12a)または釣銭準備金収納部2(12b)とリジェクトした紙幣が収納されるリジェクト収納部13の両方を合わせれば、有高は一致するので、各カセット単位では枚数が確定しないが、違算が発生することはないので、再計数を行う必要はない。従って、オペレータは、単に、リジェクトがあったことおよびリジェクトの枚数を把握するだけでよく、後述のように必要に応じてリジェクト枚数の計数を行う。
(有高精査取引)
次に、有高精査取引について図20の動作フローチャートおよび図21の操作画面例を用いて説明する。
前述の出金動作などにおいて、各収納部に収納する際に枚数不確定となったときに以降の操作画面の右上に装置全体として不確定を示す不確定マーク21cやリジェクトマーク31cが表示されていたときには、この有高精査取引を実施する。そして、不確定マーク21cが表示されていた場合は、枚数を確定するために再計数を行う。出金リジェクトがあったことを示す「R」のみが表示されている場合は、前述のように通常は再計数を行う必要はない。
以下の説明では、釣銭準備金収納部2に枚数不確定が発生し、同様に釣銭準備金収納部2に出金リジェクトが発生していた場合を例として説明する。
まず、オペレータが操作画面の右上の不確定マーク「*」(21c)を見て精査が必要と判断し、初期画面(画面例6a')において有高精査取引を選択すると、精査する現金種類の選択画面が表示される(ステップS101・画面例6b)。そして、紙幣および硬貨を選択したときは、まず、硬貨を図示しない出金箱に出金した後、硬貨の取出しおよび精査を指示する画面を表示し(ステップS102・S103・画面例6c)、オペレータが硬貨を取出し精査を終了し、完了ボタンを押下すると、出金箱を再び装着するように促す画面を表示する(ステップS104・画面例6d)。
次に、釣銭準備金収納部1(12a)および釣銭準備金収納部2(12b)、リジェクト収納部13に対応した不確定情報レジスタ(20a、20b、20c)を参照しいずれか1つでも"1"がセットされているかどうかにより枚数不確定かどうかを判定する(ステップS105)。
不確定情報レジスタ(20a、20b、20c)を参照しいずれか1つでも"1"がセットされており不確定と判定したときは、前述図6の精査処理テーブルを参照し取出すべきカセットを画面例6eのように表示し、Cカセット15cにおいては精査すべき収納部も表示する(ステップS106・画面例6e)。
そして、画面例6eを参考にし、オペレータは取出すカセットおよび精査すべき収納部の精査を行う(ステップS107)。本例では、図6の精査処理テーブルのNo.7の場合となり、釣銭準備金収納部2(12b)が不確定であるので、画面例6eのようにCカセット15cの取出しが必要であり、Cカセット15cの釣銭準備金収納部2(12b)のみ精査が必要であると示される。
従って、オペレータは、Cカセット15cを取出し、釣銭準備金収納部2(12b)を精査し、精査終了ボタンを押下する。すると、画面例6fのように、出金リジェクトがあったカセットとしてCカセット(15c)および釣銭準備金収納部2(12b)が表示されるので、リジェクト枚数を確認する場合は、Cカセット(15c)を取出し、釣銭準備金収納部2(12b)の枚数とリジェクト収納部13の枚数を確認し、リジェクト確認終了ボタンを押下する
以上の精査処理およびリジェクト確認を終了するごとに、対応する不確定情報レジスタ(20aないし20e)または出金リジェクトレジスタ(20fないし20g)をクリアし(ステップS108)、不確定マーク「*」(21c)およびリジェクトマーク「R」(31c)のない初期画面(画面例6a)を表示して有高精査取引を終了する。
一方、ステップS101にて、紙幣を選択した場合は、ステップS102ないしS104の硬貨についての精査を行う必要がないので、これらをスキップし、前述ステップS105ないしS108の紙幣の精査処理を実施する。
また、ステップS101にて、硬貨を選択した場合は、前述ステップS102ないしS104の硬貨についての精査と同様にステップS109ないしS111を行い、図示しないが硬貨のリジェクトについての確認を行った後、図示しない硬貨不確定情報レジスタおよびリジェクト情報レジスタをクリアし(ステップS112)、不確定マーク「*」(21c)およびリジェクトマーク「R」(31c)のない初期画面(画面例4a)を表示して有高精査取引を終了する。
(有高照会取引)
前出図21の画面例6a'などのように画面右上に不確定マーク「*」(21c)やリジェクトマーク「R」(31c)が表示されている場合で、精査処理をする前にどの収納部に対して不確定となっているか或いは出金リジェクトが発生しているかを確認するために、初期画面(画面例6a')にて有高照会取引を選択すると、不確定・ジェクト情報格納部30を参照し、図22の画面例6xに示したように、収納部ごとの有高とともに、不確定な収納部があるときは、その収納部にマーク「*」(21x)を、リジェクトがあった収納部があるときは、その収納部にリジェクトマーク「R」(31x)を表示する。
以上の実施例の説明では、精査処理テーブルを図6の例にて説明したが、図6の不確定に関する同テーブルに、同様にリジェクトに関するテーブルを追加し、リジェクトに関しては、当該テーブルを参照して画面表示するようにするとよい。
(実施例2の効果)
以上詳細に述べたように、実施例2の入金管理装置によれば、出金時のリジェクトについては、枚数不確定とせずリジェクトマークにて出金した収納部を明らかにするようにしたので、実施例1の効果に加え、精査する回数をさらに減少させることができる。
《その他の変形例》
以上の実施例の説明では、不確定マーク(21aなど)として「*」を、リジェクトマーク(31aなど)として「R」を表示するように説明したが、不確定であること、リジェクトであることを知らせるマークであれば「?」などどのようなマークを表示してもよい。また、不確定が発生した以降の画面にも不確定マーク(21c)を右上に表示するように説明したが、オペレータに注意を促すことができる位置であればどの位置でもよく、また、別の表示部やランプを設け、これらを用いて表示するようにしてもよいし、音声やブザーにより知らせるようにしてもよい。
また、レシートへの印字の際においては、不確定マーク(21aなど)、リジェクトマーク(31aなど)は、「*」「R」などの記号ではなく、印字色にてこれを知らせるようにしてもよいし、枠の印刷などで知らせるようにしてもよい。
以上述べたように、本発明は、店舗における売上金または釣銭準備金等の入出金を行い、当該入出金の管理を行う入金管理システムおよび入出金管理装置などに広く用いることができる。
入出金管理装置の構成図である。 入出金管理装置の構成図(矢印A方向から見た側面図)である。 入出金管理システムの構成図である。 入出金管理システムの構成図である。 実施例1の入出金管理装置の不確定情報格納部の構成図である。 実施例1の入出金管理装置の精査処理テーブルである。 実施例1の入出金管理装置の全体動作の説明図である。 実施例1の補充取引の動作フローチャートである。 実施例1の補充取引の操作画面例である。 実施例1の有高照会取引の操作画面例である。 実施例1の出金取引の動作フローチャートである。 実施例1の出金取引の操作画面例である。 実施例1の入金取引の動作フローチャートである。 実施例1の入金取引の操作画面例である。 実施例1の有高精査取引の動作フローチャートである。 実施例1の有高精査取引の操作画面例である。 実施例2の入出金管理装置の不確定情報格納部の構成図である。 実施例2の入出金管理装置の出金動作フローチャートである。 実施例の出金処理の操作画面例である。 実施例2の有高精査取引の動作フローチャートである。 実施例2の有高精査取引の操作画面例である。 実施例2の有高照会取引の操作画面例である。
符号の説明
1 入出金管理装置
2 紙幣部
3 硬貨部
4 操作部
6 ジャーナル印字部
8 接客部
9 認識部
10 一時保留部
11 売上金収納部
12a 釣銭準備金収納部1
12b 釣銭準備金収納部2
13 リジェクト収納部
15a Aカセット
15b Bカセット
15c Cカセット
17 レジ
20 不確定情報格納部
21 不確定マーク
30 不確定・リジェクト情報格納部
31 リジェクトマーク
40 精査処理テーブル

Claims (5)

  1. 複数種類の媒体収納部をそれぞれ設け、各媒体枚数を管理し入出金を行う入出金管理装置において、
    有高不確定となった場合、不確定となった旨の表示を行うとともに、不確定となった収納部を表示し、当該収納部のみの精査を行えるようにしたことを特徴とする入出金管理装置。
  2. 前記複数の媒体収納部は、複数の収納部を搭載した複数のカセットから構成し、
    前記収納部と前記カセットとの関連テーブルを設け、
    有高不確定となったときは、不確定となった収納部が搭載されたカセットを表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の入出金管理装置。
  3. 出金取引においてリジェクトとなったときは、リジェクトの発生した前記収納部を表示できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の入出金管理装置、またはリジェクトの発生した前記カセットを表示できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の入出金管理装置。
  4. 前記媒体収納部は、少なくとも、釣銭としてあらかじめ用意する現金を収納する釣銭準備金収納部と、現金の認識リジェクトがあったときに当該現金を収納するリジェクト収納部と、売上金を収納する売上金収納部とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の入出金管理装置。
  5. 少なくとも、代金の入金および釣銭の出金を行うレジと、
    請求項1ないし請求項4いずれか記載の入出金管理装置とからなることを特徴とする入出金管理システム。
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