本発明は、スーパーマーケットなどの店舗における資金管理システムに関し、特に、レジ係員が店舗に配設された現金処理機に対して入金処理を完了していない場合には、その旨をレジ係員に対して早期に通知し、もってレジ係員の不在による原因究明の長期化を未然に防止することができる資金管理システムに関する。
従来、スーパーマーケットなどの店舗内には、いわゆるレジと呼ばれる商品の精算場所を設けるとともに、このレジ内にレジスタと呼ばれる釣り銭機を配設し、レジ係員がレジスタを用いて顧客が購入する商品の精算処理をおこなうのが一般的である。なお、特許文献1には、POS(Point Of Sales)に対応可能なレジスタの一例が開示されている。
また、複数のレジを設けた店舗では、各レジスタとは別に両替補充機や売上金入金機などの現金処理機が配設される。この両替補充機とは、各レジスタで釣り銭用貨幣が不足する場合に貨幣の両替をおこなう現金処理機であり、具体的には、レジ係員がレジスタ内の一万円札を持って両替補充機の場所まで赴き、両替補充機で両替した100円硬貨を持ってレジに戻り、レジスタ内にかかる100円硬貨を補充することになる。また、レジスタ内に両替をする貨幣がないような場合には、両替補充機から補充用の釣り銭用貨幣を払い出し、この釣り銭用貨幣をレジスタ内に補充する。
一方、売上金入金機とは、各レジでの売上を入金するための現金処理機であり、たとえば、店舗が閉店する場合には、レジ係員が翌日の釣り銭用貨幣を除いたレジスタ内部の現金を持って売上金入金機の場所まで赴き、その現金を売上金として売上金入金機に入金することになる。
このように、店舗内には、レジスタ、両替補充機および売上金入金機といった役割の異なる複数の現金処理機が設けられ、これらの現金処理機間での貨幣の受け渡しはレジ係員が人手でおこなうのが通常である。
しかしながら、かかる現金処理機間での貨幣の受け渡しを人手を介しておこなうとなると、レジ係員が両替補充機から出金した貨幣をレジスタへ補充に向かう途中で顧客に呼び止められてしまい、結果的にレジスタへ貨幣を補充し忘れてしまうといった状況が生ずる可能性がある。
特に、レジ係員についてはアルバイト社員として採用されることが多いため、かかる状況が発覚したとしても、当該レジ係員から事情を聞き問題を解決するまでに時間を要する可能性が高い。
これらのことから、レジ係員が、店舗に配設されたレジスタ、両替補充機および売上金入金機などの現金処理機に対して入金処理を完了していない場合には、その旨をレジ係員に対して早期に通知し、もってレジ係員の不在による原因究明の長期化をいかに実現するかが重要な課題となっている。
この発明は、上記課題(問題点)に鑑みてなされたものであり、操作員が店舗に配設された現金処理機に対して入金処理を完了していない場合には、その旨を操作員に対して早期に通知し、もって操作員の不在による原因究明の長期化を未然に防止することができる資金管理システムおよび資金管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、商品の精算処理をおこなうレジに配設されたレジスタと、該レジスタとの間で貨幣の受け渡しをおこなう貨幣処理機とを有し、所定の操作員を介して前記貨幣が前記レジスタと前記貨幣処理機との間で受け渡される資金管理システムであって、各操作員による出退勤操作に応答して出退勤を管理する出退勤管理手段と、前記レジスタと前記貨幣処理機の間で前記操作員を介した前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であるか否かを判定する判定手段と、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、前記判定手段により当該操作員を介した前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、前記出退勤管理手段に対する当該操作員の退勤操作を拒否するよう制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、前記判定手段により当該操作員を介した前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、当該操作員に対して入金未完である旨を示す警告をおこなう警告手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、前記判定手段により当該操作員を介した前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、入金未完の操作員による退勤がなされた旨を管理者に対して通知する通知手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段は、前記所定の操作員によって前記貨幣処理機で両替した貨幣を前記レジスタに収納する両替がなされる場合には、前記レジスタから両替用に用いる貨幣を出金してから前記貨幣処理機で両替した貨幣を当該レジスタに正常に入金されるまでの間が、前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段は、前記所定の操作員によって前記貨幣処理機から出金された貨幣を前記レジスタに収納する補充がなされる場合には、前記貨幣処理機から出金された貨幣を当該レジスタに正常に入金されるまでの間が、前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段は、前記所定の操作員によって前記レジスタ内の売上金を前記貨幣処理機に入金する売上金入金がなされる場合には、前記レジスタから売上金を出金してから当該売上金が前記貨幣処理機に入金されるまでの間が、前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記判定手段は、前記所定の操作員によって前記レジスタ内の売上金を所定の売上金入金用カセットを用いて前記貨幣処理機に入金する売上金入金がなされる場合には、前記レジスタから前記売上金入金用カセットを取り外してから当該売上金入金用カセットが前記貨幣処理機に装着されるまでの間が、前記貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定することを特徴とする。
本発明によれば、各操作員による出退勤操作に応答して出退勤を管理しておき、レジスタと貨幣処理機の間で操作員を介した貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であるか否かを判定し、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、当該操作員を介した貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、当該操作員の退勤操作を拒否するよう制御するよう構成したので、操作員が店舗に配設されたレジスタや貨幣処理機などの現金処理機に対して入金処理を完了していない場合には、操作員の店舗からの退勤を禁止し、もって操作員の不在による原因究明の長期化を未然に防止することができる。
また、本発明によれば、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、当該操作員を介した貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、当該操作員に対して入金未完である旨を示す警告をおこなうよう構成したので、操作員がミスによって貨幣を持参したまま退勤しようとする場合に警告をおこなうことができる。
また、本発明によれば、所定の操作員による退勤操作が受け付けられた際に、当該操作員を介した貨幣の受け渡しがおこなわれている途中であると判定された場合には、入金未完の操作員による退勤がなされた旨を管理者に対して通知するよう構成したので、操作員が故意に貨幣を持参したまま退勤しようとする場合に管理者に警告をおこなうことができる。
また、本発明によれば、所定の操作員によって貨幣処理機で両替した貨幣をレジスタに収納する両替がなされる場合には、レジスタから両替用に用いる貨幣を出金してから貨幣処理機で両替した貨幣を当該レジスタに正常に入金されるまでの間が、貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定するよう構成したので、操作員が貨幣の両替をおこなう途中で雑用などが入り、そのまま退勤しようとした場合のミスを防止することができる。
また、本発明によれば、所定の操作員によって貨幣処理機から出金された貨幣をレジスタに収納する補充がなされる場合には、貨幣処理機から出金された貨幣を当該レジスタに正常に入金されるまでの間が、貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定するよう構成したので、操作員が貨幣の補充をおこなう途中で雑用などが入り、そのまま退勤しようとした場合のミスを防止することができる。
また、本発明によれば、所定の操作員によってレジスタ内の売上金を貨幣処理機に入金する売上金入金がなされる場合には、レジスタから売上金を出金してから当該売上金が貨幣処理機に入金されるまでの間が、貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定するよう構成したので、操作員が売上金入金をおこなう途中で雑用などが入り、そのまま退勤しようとした場合のミスを防止することができる。
また、本発明によれば、所定の操作員によってレジスタ内の売上金を所定の売上金入金用カセットを用いて貨幣処理機に入金する売上金入金がなされる場合には、レジスタから売上金入金用カセットを取り外してから当該売上金入金用カセットが貨幣処理機に装着されるまでの間が、貨幣の受け渡しがおこなわれている途中の期間であると判定するよう構成したので、操作員が売上金入金をおこなう途中で雑用などが入り、そのまま退勤しようとした場合のミスを防止することができる。
以下に添付図面を参照して、スーパーマーケットなどの流通店舗に対して本発明に係る資金管理システムを適用した場合の好適な実施例を説明する。なお、以下では、まず各実施例に共通する本発明に係る資金管理システムの概要および特徴を説明した後に、両替をおこなう場合(実施例1)、補充をおこなう場合(実施例2)、現金で売上金集金をおこなう場合(実施例3)、カセットを用いて売上金集金をおこなう場合(実施例4)についてそれぞれ説明することとする。
(概要および特徴)
まず、本発明に係る資金管理システムの概要について説明する。図1は、本発明に係る資金管理システムを採用した店舗内の概略構成を示す図である。店舗内には、商品を陳列する売場とこの売場から独立した事務所、入金ルーム、およびレジ係員などの従業員が出退勤する店舗外へと続く通用廊下とが設けられる。そして、売場には商品の精算処理をおこなう各レジにレジスタ20がそれぞれ設けられ、事務所および入金ルームには両替補充機30、売上金入金機40および管理装置10が設けられ、通用廊下には出退勤端末装置50が設けられる。
出退勤端末装置50は、レジ係員(操作員)が出勤および退勤の際に操作する出退勤記録装置であり、レジ係員が所持するIDカードの読み取り(リード)および出退勤区分を入力するための入力部と、退勤時に警告を発するための出力部などを有する。
レジスタ20は、レジ係員(操作員)によって操作されるPOS対応の現金処理機であり、バーコードリーダやPOSデータ送信部などのPOS関連処理をおこなう機能部と、レジ係員を識別するIDカードのリードを行なう入力部と、現金を収納するドロアを含む貨幣処理機と、貨幣の入出金制御などをおこなう制御部とを有する。レジ係員は、担当するレジにおいてレジ業務を開始する場合には、まず、レジ係員を識別する担当者IDが記録されたIDカードをレジスタ20にリードさせる。レジ係員が顧客により購入される各種商品の精算をおこなう際には、レジ係員は商品に付されたバーコードをバーコードリーダで読み取って顧客から代金を受け取り、必要な釣り銭を貨幣収納部から取り出して顧客に返金する。この場合、レシートには登録された担当者IDに対応する担当者名があわせて出力される。また、貨幣収納部内の釣り銭が不足した場合には、レジ係員が両替補充機30により貨幣の両替または出金を受けて釣り銭を補充する。さらに、閉店時などの締め時には、レジ係員がレジスタ20から翌日の釣り銭用貨幣を除いた売上金を出金し、これを売上金入金機40に入金する。なお、本発明では、POS関連処理をおこなう機能部については発明の特徴と直接的な関係がないため、ここではその詳細な説明を省略する。
両替補充機30は、主としてレジスタ20内に釣り銭が不足したような場合に備えて設けられた貨幣処理機であり、高額紙幣を指定された貨幣に両替する両替処理および入金なしに指定された貨幣を指定枚数出金する補充処理をおこなう。売上金入金機40は、レジ係員が持参した各レジスタ20の売上金を受け付けて収納部に収納する貨幣処理機であり、レジ係員が現金で売上金を入金する場合と、売上金収納カセットで入金する場合の両方に対応できる。レジ係員が両替・補充または売上金入金をおこなう場合には、これらの両替補充機30および売上金入金機40とレジスタ20との間を貨幣とIDカードを持参して移動し、両替・補充または売上金入金をおこなうことになる。
管理装置10は、各レジスタ20と両替補充機30または売上金入金機40との間に介在する装置であり、主として両替、補充および売上金入金に係る処理をおこなう。具体的には、レジ係員により両替、補充および売上金入金がおこなわれたならば、これらの処理が適正に完了するまでその事実をこの管理装置10で管理することにより、レジ係員によるミスや不正を防止することとしている。なお、ここでは説明の便宜上、管理装置10と、各レジスタ20、両替補充機30、売上金入金機40および出退勤端末装置50とがそれぞれ接続された場合を示しているが、これらをLAN(Local Area Network)で接続しても良い。
次に、本発明に係る資金管理システムの特徴について説明する。すでに説明したように、従来よりスーパーマーケットなどの店舗には、レジスタ20、両替補充機30および売上金入金機40がそれぞれ設けられており、釣り銭が不足する場合にはレジ係員が両替補充機30に赴いて両替または出金を受けてレジスタ20に収納し、締め時にはレジスタ20の売上金を売上金入金機40に入金することになる。
しかしながら、かかる現金処理機間(たとえばレジスタ20と両替補充機30の間)での貨幣の受け渡しを人手を介しておこなうとなると、レジ係員が貨幣を持ち歩く際の不正やミスが問題となる。特に、店舗に配設されるレジスタ20は、銀行などに配設される現金処理機と異なり大量の貨幣を収納できないために、両替や補充の頻度が多くなる可能性があるので、かかる不正やミスが生じやすい。
そこで、本発明に係る資金管理システムでは、レジ係員に係員を特定するIDカードを貨幣とともに携行させ、IDカードを各入出金装置にリードさせなければ、入出金を許可しない構成とするとともに、レジ係員が人手で入出金する貨幣とは別に両替、補充または現金入金に係る情報を管理装置10に送信して管理装置10がこれを管理し、受け渡しが正常に完了した時点でかかる情報を消し込むよう構成するとともに、レジ係員が入出金作業を完了せず退勤しようとした場合には、出退勤端末装置50における退勤手続きにおいて警告を発するよう構成することで、レジ係員が貨幣を持ち歩く際の不正やミスを防止している。
なお、以下の実施例においては、レジスタ20を担当するレジ員が、両替依頼から両替完了まで、補充依頼から補充完了まで、および入金依頼から入金完了までの一連の資金処理を行なうことを前提に、一連の資金処理をレジスタ20に登録済みの担当者IDで管理する構成とした。しかしながら、レジスタ20を担当するレジ員以外の担当者が、一連の資金処理を行なう場合には、両替依頼、補充依頼および入金依頼をおこなった担当者IDで管理する構成とすることもできる。
また、以下の実施例においては説明の便宜上、両替をおこなう場合(実施例1)、補充をおこなう場合(実施例2)、現金で売上金集金をおこなう場合(実施例3)、カセットを用いて売上金集金をおこなう場合(実施例4)に分けて説明するが、レジ係員が出勤してから退勤するまでには、両替依頼や補充依頼を複数回行い、レジ業務終了時には入金依頼を行なうことは通常であり、レジ係員が出勤してから、たとえば現金による売上金集金(実施例3)のみをおこなって、退勤する場合に本発明の実施を限定するものではない。
本実施例1では、図1に示した両替補充機30を用いて貨幣の両替処理をおこなう場合に本発明を適用した場合について説明する。まず、レジ係員による貨幣の入出金動作について説明する。かかる両替処理をおこなう場合には、レジ係員は、レジスタ20から両替用貨幣(たとえば1万円札)を出金し、これを持参して両替補充機30に赴く。そして、レジ係員は、この両替用紙幣を両替補充機30に入金するとともに、両替後の貨幣金種(たとえば500円硬貨)を選択して、500円硬貨20枚の出金を受ける。その後、レジ係員は、出金を受けた貨幣を持参してレジスタ20に戻り、両替した貨幣(たとえば500円硬貨20枚)をレジスタ20内に入金(収納)することになる。このように、両替をおこなう場合には、レジスタ20からの出金、両替補充機30への入金、両替補充機30からの出金、レジスタ20への入金という入出金行為を経て両替作業が完了するため、本実施例1では、レジスタ20からの出金〜レジスタ20への入金までを管理装置10にて管理することとする。
図2は、本実施例1に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、貨幣の両替をおこなう場合には、レジスタ20、管理装置10、両替補充機30および出退勤端末装置50が関与することになる。
レジスタ20は、インターフェース部(I/F)21、入力部22、表示部23、印字部24、制御部25および貨幣処理機26を有する。なお、すでに説明したように、POS関連処理をおこなうバーコードリーダなどについては図示省略する。
インターフェース部(I/F)21は、管理装置10とのデータ送受信をおこなうための入出力部であり、入力部22は、レジ係員からの入力操作を受け付けるキーボード、マウスおよびトラックボールなどのインターフェースである。この入力部22をテンキーなどで形成する場合には、両替を示す特定のキーや金種を示すキーなどについても設けておく必要がある。
表示部23は、商品の販売代金および商品の取引明細を表示する液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスであり、印字部24は、商品取引に係る明細(レシート)を印字出力するプリンタなどの出力デバイスである。貨幣処理機26は、現金を収納するドロアを含む貨幣関連処理をおこなう処理機である。
制御部25は、レジスタ20の全体制御をおこなう処理部であり、担当者ID登録部25aと、担当者ID認識部25bと、判定部25cと、両替依頼処理部25dと、出金受付部25eと、入金受付部25fと、入金完了通知部25gとを有する。なお、ここでは説明の便宜上、本来レジスタ20がおこなう商品の精算処理をつかさどる精算処理部については図示省略している。
担当者ID登録部25aは、レジスタ20を担当するレジ員の担当者IDを保持する。担当者IDを保持する理由は、レジの担当者は交代制であることが通常であるため、レジスタ20の担当者を明確にしておく必要があるからである。レジ員は自己が受け持つレジで業務を開始するに先立って、自己のIDカードを入力部22にリードさせ、本登録部が担当者IDを保持する。
担当者ID認識部25bは、レジスタ20において両替依頼および両替済貨幣の入金をするレジ員の担当者IDを保持する。該担当者IDを保持する理由は、両替依頼および両替済貨幣の入金をするレジ係員を明確にするためである。レジ係員は両替処理および両替済貨幣の入金を行なうにあたり、自己のIDカードを入力部22リードさせ、本認識部が担当者IDを保持する。
判定部25cは、管理装置10から受け付けた両替金出金データに基づいて両替貨幣として入金された貨幣が正しいか否かを判定する処理部である。具体的には、両替補充機30から両替した貨幣が出金された場合には、その出金金種、出金枚数およびレジスタIDを含む両替金出金データが管理装置10を介してレジスタ20に転送されるため、入金された貨幣の貨幣金種および貨幣枚数が正しいか否かを判定することになる。
さらに、判定部25cは、担当者ID登録部25aに保持されている担当者IDと、担当者ID認識部25bに保持されている担当者IDとが、一致するか否かを判定する処理部でもある。
両替依頼処理部25dは、レジスタ20から両替用貨幣(たとえば1万円)を出金した際に、管理装置10に対して両替依頼データを送信して両替依頼をおこなう処理部である。ここで、この両替依頼データには、担当者ID、出金金額、レジスタIDおよび両替金種が含まれており、たとえばレジスタID123のレジスタ20において、担当者ID1234567の担当者が、1万円札を500円硬貨20枚に両替したい場合には、担当者ID1234567、出金金額1万円、レジスタID123、両替金種500円というデータを含む両替依頼データを管理装置10に対して送信することになる。なお、出金金額および両替金種は、レジスタ20のキーを用いて入力する。
出金受付部25eは、両替についての、貨幣の出金を受付ける。具体的には、両替依頼処理部25dにおいて、レジスタ20のキーを用いて入力された、出金金額および両替金種に応じた貨幣を出金し、レジ員が貨幣を受け取る。
入金受付処理部25fは、貨幣の入金を受付処理する処理部である。なお、この入金受付処理部25fは、顧客が購入する商品を精算処理するための貨幣と両替補充機30により両替された貨幣とを区別して入金受付する。その理由は、いくらの両替貨幣が入金されたのかを明らかにするためである。たとえば、レジスタ20の貨幣投入口に貨幣が投入された際に、該貨幣を貨幣処理機26に搬送して貨幣金種ごとに収納する機構が設けられている場合には、レジスタ20上の特定のキー(両替後の入金を示すキー)を押した後に貨幣投入口に貨幣が投入された時点で、この入金貨幣を両替貨幣として入金受付する。一方、レジスタ20に単なるドロアしか設けられておらず、このドロア内にレジ係員が貨幣を収納する場合には、レジスタ20から特定のキーを押した後にキー入力された貨幣金種および貨幣枚数を入金受付処理する。
入金完了通知部25gは、判定部25cにより入金貨幣が正しいと判定された場合に、管理装置10に対して入金完了データを送信する処理部である。かかる入金完了データを管理装置10に送信する理由は、後述する管理装置10での消し込みを可能にするためである。なお、判定部25cにより入金貨幣が正しくないと判定された場合には、「入金貨幣が正しくない」等の表示を表示部23に表示するエラー処理をおこなう。
次に、管理装置10の構成について説明する。図2に示したように、この管理装置10は、入力部11、表示部12、記憶部13、制御部14およびインターフェース部(I/F)15を有する。
入力部11は、管理者からの入力操作を受け付けるキーボード、マウスおよびトラックボールなどのインターフェースであり、表示部12は、管理状況などを表示する液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスである。記憶部13は、両替依頼データ13aを記憶するハードディスクなどの記憶媒体であり、インターフェース部(I/F)15は、レジスタ20および両替補充機30との間でデータ授受するための入出力部である。
制御部14は、管理装置10の全体制御をおこなう制御部であり、データ転送処理部14aと消込制御部14bとを有する。データ転送処理部14aは、レジスタ20と両替補充機30の間のデータ転送、および管理装置10が管理する退勤管理データ13cの出退勤端末装置50への転送をおこなう処理部であり、記憶部13へのデータの読み書きをもおこなう。具体的には、レジスタ20から両替依頼データ13aを受信したならば、この両替依頼データ13aを記憶部13に格納するとともに、両替補充機30に転送する。また、両替補充機30から両替金出金データ13bを受信したならば、この両替金出金データ13bを記憶部13に記憶した両替依頼データ13aと対応づけて記憶するとともに、該両替金出金データ13bをレジスタ20に対して転送する。また、レジスタ20から入金完了データを受信したならば、この入金完了データを消込制御部14bに対して転送する。さらに、出退勤端末装置50から退勤許否問い合わせがあったならば、記憶部に格納された退勤管理データ13cを出退勤端末装置50に対して転送する。
消込制御部14bは、レジ係員がレジスタ20への両替貨幣の入金を終えた両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bの消し込みをおこなう制御部である。具体的には、貨幣の受け渡しを両替補充機30から入金完了データを受信した場合に、記憶部13に記憶した該当する両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bを消去する。このため、記憶部13にはレジスタ20への両替貨幣の入金途中の両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bのみが蓄積されることになる。したがって、一定期間消し込みがされない両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bが記憶部13に滞留する場合には、何らかの不正またはミスが生じた可能性があるとみなして、表示部12に表示することができる。
次に、両替補充機30の構成について説明する。図2に示したように、この両替補充機30は、表示部31、制御部32、貨幣処理機33およびインターフェース部(I/F)35とを有する。なお、ここでは両替金種を両替依頼データとして送信することとしたので入力部を設けていないが、両替金種の入力または管理者による入力用の入力部を設けることもできる。
表示部31は、両替状況などを表示する液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスであり、貨幣処理機33は、現金を収納するドロアを含む貨幣関連処理をおこなう処理機であり、インターフェース部(I/F)35は、管理装置10との間のデータ授受をおこなうための入出力部である。
制御部32は、両替補充機30を全体制御する制御部であり、担当者ID認識部32a、判定部32b、入金受付処理部32c、両替処理部32dおよび両替金出金通知部32eを有する。担当者ID認識部32aは、レジ係員が両替補充機30にリードさせたIDカードから担当者IDを抽出し保持する。
判定部32bは、入金受付処理部32aで受付処理した貨幣の金額と管理装置10を介してレジスタ20から受け付けた両替依頼データ13aに含まれる出金金額(レジスタ20からの出金金額)とを比較して両者が一致するか否かを判定する処理部である。具体的には、両者が一致する場合には、入金受付処理部32aで受付処理した貨幣が正しいものと判定して両替処理部32cに両替指示をおこない、両者が一致しない場合にはエラー処理をおこなう。また、判定部32bは、管理装置10を介してレジスタ20から受け付けた両替依頼データ13aに含まれる担当者IDと、担当者ID認識部32aが保持する担当者IDとを比較して両者が一致するか否かを判定する処理部でもある。具体的には、両者が一致する場合には、レジ係員による入金の受付を許可し、両者が一致しない場合にはエラー処理を行なう。
入金受付処理部32cは、両替用としてレジスタ20から出金された両替用貨幣(たとえば1万円札)を受付処理する処理部である。
両替処理部32dは、判定部32bから両替指示を受け付けた場合に、両替依頼データ13a両替金種の貨幣を入金受付処理部32cで受付処理した貨幣の金額分出金する処理部である。たとえば、入金受付処理部32cで受付処理した貨幣が1万円札であり、両替依頼データ13aの両替金種が500円である場合には、500円硬貨20枚を両替金として出金処理する。具体的には、かかる両替処理部32dは、貨幣処理機33に対して500円硬貨20枚の出金指示をおこなうことになる。
両替金出金通知部32eは、両替処理部32cの出金指示に応じて貨幣処理機33が両替金の出金をおこなった後に、出金金種、出金枚数およびレジスタIDを含む両替金出金データ12bを管理装置10に対して送信する処理部である。かかる両替金出金データ12bを送信する理由は、レジ係員が両替金をレジスタ20へ入金する場合の不正やミスを防ぐためである。
次に、図2に示したレジスタ20、管理装置10および両替補充機30の処理手順について説明する。図3は、図2に示したレジスタ20、管理装置10、両替補充機30および出退勤端末装置50の処理手順を示すフローチャートであり、図4−1〜図4−7は、レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
なお、図4−1〜図4−7の前提条件として、レジ係員は、出退勤端末装置50において出勤の受付(ステップS101)をおこない出勤時刻などの出力(ステップS102)が既になされているものとし、さらに、レジスタ20においては、出勤したレジ係員によって、担当者IDの登録(ステップS103)が既になされているものとする。具体的には、レジ係員は、出勤時に出退勤端末装置50に自己が所持するIDカードをリードさせたのち、担当するレジに赴きレジ業務開始に先立って該IDカードをレジスタ20にリードさせ、レジスタ20の担当者IDの登録(ステップS103)において担当者IDが保持される。
図4−1に示したように、レジ係員は自己を識別するIDカードを所持しており、両替依頼をする場合にはレジスタ20において所定の操作を行い、IDカードをレジスタ20にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS104)がおこなわれ、該両替依頼を行なったレジ員の担当者IDが保持される。そして、レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDと両替依頼を行なったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS105)。レジスタ20を担当するレジ員により両替依頼が行なわれた場合(ステップS105肯定)には、レジスタ20の両替依頼処理部25bは、管理装置10に対して両替依頼データ(担当者ID、出金金額、レジスタIDおよび両替金種)13aを送信する(ステップS106)とともに、レジ係員に対して両替用の貨幣を出金する(ステップS107)。そして、IDカードを所持したレジ係員は、出金された貨幣を持参して両替補充機30に赴く。一方、レジスタ20を担当するレジ員以外のレジ員により両替依頼が行なわれた場合には(ステップ105否定)、表示部23にエラー表示をするなどのエラー処理を行なうとともに、両替依頼を許可しない。
この両替依頼データ13aを受信した管理装置10は、データ転送処理部14aにより両替依頼データ13aを記憶部13に格納する(ステップS108)とともに、図4−2に示したように、この両替依頼データ13aを両替補充機30に対して転送する(ステップS107)。そして、両替依頼データ13aに含まれる担当者IDと退勤許可フラグが不許可である退勤管理データ13cを記憶部13に格納する。
図4−2に示したように、出金された貨幣を持参して両替補充機30に赴くはずであったレジ係員が、この時点で、通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付(ステップS111)をおこなうと、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS112)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS113)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS114)、この時点における退勤許可フラグは不許可であるため(ステップS114否定)、警告処理(ステップS116)をおこなう。なお、ステップS114が否定であるため、出力処理(ステップS115)はおこなわれない。
図4−3に示したように、出金された貨幣を持参して両替補充機に赴いたレジ係員は、所持するIDカードを両替補充機30にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS117)がおこなわれ、当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDが保持される。そして、両替依頼データ13aの担当者IDと当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS118)。両担当者IDが一致する場合、すなわち、レジスタ20において両替依頼をおこなったレジ係員本人であると確認された場合には入金が許可され(ステップS118肯定)、レジ係員は、持参した両替用貨幣を両替補充機30に入金する(ステップS119)。一方、レジスタ20において入金依頼をおこなったレジ係員と異なるレジ係員と確認された場合には(ステップ118否定)、表示部31にエラー表示をするなどのエラー処理(ステップS123)をおこなうとともに、入金を許可しない。
そして、両替補充機30の入金受付処理部32cが、かかる両替用貨幣を入金処理したならば(ステップS119)、判定部32bが、両替依頼データ13aに含まれる出金金額と入金受付処理部32cが受付処理した貨幣の金額とを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS120)。そして、両者が一致しない場合には(ステップS120否定)、表示部31にエラー表示をする等のエラー処理をおこない(ステップS123)、両者が一致する場合には(ステップS120肯定)、両替処理部32dにより両替処理をおこない(ステップS121)、両替金出金通知部32eが管理装置10に対して両替金出金データ13bを送信する。
なお、図4−4に示したように、出金された両替貨幣を持参してレジスタ20に赴くはずであったIDカードを所持したレジ係員が、この時点で通用廊下の出退勤端末装置50において退勤処理をおこなおうとすると、管理装置10の記憶部13に格納されている退勤管理データ13cの許可フラグは否定のままであるため、出退勤端末装置50は警告処理をおこなう。
IDカードを所持したレジ係員は、出金された両替貨幣を持参してレジスタ20に赴く。図4―5では、金種500円、枚数20枚、レジスタID123を含む両替金出金データ13bを管理装置10に送信した場合を示している。
そして、管理装置10が両替金出金データ13bを受信したならば、データ転送処理部14aがこの両替金出金データ13bを同じレジスタIDを持つ両替依頼データ13aと対応づけて記憶部に記憶するとともに(ステップS124)、該両替金出金データ13bをレジスタ20に対して転送する(ステップS125)。
そして、レジスタ20がこの両替金出金データ13bを受信した後に、IDカードと出金された両替貨幣を持参したレジ係員が、IDカードをレジスタ20にリードさせたならば、担当者ID認識(ステップS126)がおこなわれ、認識された担当者IDと両替レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS127)。両者が一致しない場合には、表示部23にエラー表示を行なうとともにレジ係員の入金を許可しない。一方、両者が一致した場合には(ステップS127肯定)、レジ係員に入金を許可する。そして、入金受付処理部25aが両替金の入金を受け付けたならば(ステップS128)、判定部25cは、入金受付処理部25fが受け付けた入金金種×入金枚数(入金金額)と両替金出金データ13bに含まれる出金金種×出金枚数(出金金額)とを比較して、両者が一致するか否かを判定する(ステップS129)。その結果、両者が一致しない場合には(ステップS129否定)エラー処理をおこない、両者が一致する場合には(ステップS129肯定)少なくとも担当者IDとレジスタIDを含む入金完了データを図4―6に示したように管理装置10に対して送信する(ステップS130)。
そして、管理装置10がこの入金完了データを受信したならば、消込制御部14bがこの入金完了データに対応する両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bを記憶部13から削除する消し込み処理をおこなう(ステップS132)とともに、担当者IDが一致する退勤管理データ13cの退勤許可フラグを許可に設定する(ステップS133)。
図4−7に示したように両替依頼処理が完了したこの時点で、IDカードを持参したレジ係員が通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付をおこなうと(ステップS134)、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS135)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS136)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS137)、この時点における退勤許可フラグは許可であるため(ステップS137肯定)、退勤時刻などの出力処理をおこなう(ステップS138)。なお、ステップS137が肯定であるため、警告処理(ステップS139)はおこなわれない。
上記一連の処理をおこなうことにより、レジスタ20への両替金の入金が適正に完了するまでは、管理装置10の記憶部13に両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bが残るため、どのレジスタ20において不正やミスが発生したかを把握することができる。
上述してきたように、本実施例1では、レジスタ20から両替金を出金する時点で両替依頼データ13aを管理装置10の記憶部13に格納し、両替補充機30はこの両替依頼データ13aに基づく適正な入金がおこなわれた場合には、両替金の出金をおこなうとともに両替金出金データ13bを管理装置10に送信し、この両替金出金データ13bを受信したレジスタ20は、両替金出金データ13bに基づく適正な入金がおこなわれた場合には入金完了データを管理装置10に送信し、管理装置10が該当する両替依頼データ13aおよび両替金出金データ13bの消し込み処理をおこなうよう構成したので、レジ係員が両替補充機30に貨幣を入金して両替金を出金し、出金した両替用貨幣をレジスタ20に入金する場合に、レジスタ20および両替補充機30の入出金を正確に把握することができる。あわせて、本実施例1では、レジ係員は自己の担当者IDを格納したIDカードを所持することとし、当該IDカードを使用してレジスタ20にはあらかじめレジを担当するレジ係員の担当者IDを登録し、両替処理に伴うレジスタ20における両替依頼、両替補充機30における両替用貨幣の入金、およびレジスタ20における両替済貨幣の入金の際に、担当者IDの一致を条件に補充依頼および貨幣の入出金を許可するよう構成したので、レジ係員とともに移動する貨幣の所在を正確に把握することができる。さらに、本実施例1では、両替依頼から両替処理が完了するまでの両替処理未完状態の退勤管理データを管理装置10において管理し、両替処理未完状態においてレジ係員が出退勤端末装置50で退勤処理をおこなうと警告を発するよう構成したので、もって人手を介した貨幣の両替に伴う不正やミスを防止することができる。
本実施例2では、図1に示した両替補充機30を用いて貨幣の補充処理をおこなう場合に本発明を適用した場合について説明する。ここで言う補充とは、上記実施例1で示した両替とは異なり、両替補充機30に貨幣を入金することなく出金することを指している。まず、レジ係員による貨幣の入出金動作について説明する。かかる補充処理をおこなう場合には、レジ係員は、レジスタ20から両替補充機30に赴き、この両替用紙幣から補充用貨幣の出金を受ける。その後、レジ係員は、出金を受けた貨幣を持参してレジスタ20に戻り、補充用貨幣をレジスタ20内に入金(収納)することになる。このように、補充をおこなう場合には、両替補充機30からの出金、レジスタ20への入金という入出金行為を経て補充作業が完了するため、本実施例2では、両替補充機30からの出金〜レジスタ20への入金までを管理装置10にて管理することとする。
図5は、本実施例2に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、貨幣の補充をおこなう場合には、レジスタ20、管理装置10、両替補充機30および出退勤端末装置50が関与することになる。なお、実施例1に示した機能部と同様の機能を有する機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
レジスタ20は、インターフェース部(I/F)21、入力部22、表示部23、印字部24、制御部25および貨幣処理機26を有しており、この制御部25は、補充依頼処理部25hおよび補充完了通知部25iを備えている。なお、制御部25の補充依頼処理部25hおよび補充完了通知部25i以外の機能部は実施例1のものと同様の機能部であるため、ここではその説明を省略する。
補充依頼処理部25hは、レジスタ20から貨幣の補充を両替補充機30に依頼する場合に機能する処理部であり、具体的には、担当者ID、補充金額、補充枚数およびレジスタIDを含む補充依頼データ13dを管理装置10に送信する。
補充完了通知部25iは、両替補充機30から出金された補充用貨幣をレジスタ20内に補充完了した旨を管理装置10に通知する処理部であり、具体的には、補充完了データを管理装置10に対して送信する。
管理装置10は、入力部11、表示部12、記憶部13、制御部14およびインターフェース部(I/F)15を有する。制御部14は、データ転送処理部14a、消込制御部14bおよび判定部14cを有する。
データ転送処理部14aは、図2で説明した実施例1のものとほぼ同様に機能するが、記憶部13に記憶するデータは、退勤管理データ13cおよび補充依頼データ13dとなる。消込制御部14bは、図2で説明した実施例1のものと同様に機能するが、判定部14cからの判定結果に応じて消込制御を実行する点がやや異なる。
判定部14cは、レジスタ20から補充完了データを受信した場合に、その補充の適否を判定する処理部であり、具体的には、補充額が適正なものであるか否かを調べ、適切であれば消込制御部14bに対して補充依頼データ13dの消し込みをおこなうよう指示する。
このように、ここでは図2に示した実施例1と異なり判定部による判定処理をレジスタ20側ではなく管理装置10側でおこなうこととした。このため、レジスタ20への入金が適正であるか否かを判断する判断部をレジスタ20から除外している。ただし、図2に示した実施例1と同様にレジスタ20側で判定をおこない、その判定結果に応じて管理装置10が消し込みをおこなうよう制御しても構わない。
両替補充機30は、表示部31、制御部32、貨幣処理機33およびインターフェース部(I/F)35とを有する。そして、この制御部32は、出金処理部32fと、出金完了通知部32gとを備える。つまり、実施例1に示した両替と異なり、本実施例2が対象とする補充の場合には、両替補充機30に対する入金行為が発生しないため、この入金に関連する処理が除外されている。
出金処理部32fは、補充依頼データ13dに含まれる補充金種の貨幣を補充枚数分出金する処理をおこなう処理部であり、出金完了通知部32gは、出金が完了した場合に出金完了データを管理装置10に対して送信する処理部である。
次に、図5に示したレジスタ20、管理装置10および両替補充機30の処理手順について説明する。図6は、図5に示したレジスタ20、管理装置10および両替補充機30の処理手順を示すフローチャートであり、図7−1〜図7−6は、レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。なお、実施例1と同様に、出退勤端末装置50においては、出勤の受付(ステップS201)および出勤時刻などの出力(ステップS202)が既になされており、レジスタ20においては、担当者IDの登録(ステップS203)が既になされているものとする。
図7−1に示したように、レジ係員がレジスタ20内の貨幣が不足したと判断したならば、レジ係員はレジスタ20において所定の操作をおこない、自己が所持するIDカードをレジスタ20にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS204)がおこなわれ、当該補充依頼を行なったレジ員の担当者IDが保持される。そして、レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDと補充依頼を行なったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS205)。レジスタ20を担当するレジ員により補充依頼が行なわれた場合(ステップS205肯定)には、補充依頼処理部25eは、管理装置10に対して補充依頼データ13d(補充金種、補充枚数およびレジスタID)を送信する(ステップS206)。そして、IDカードを所持したレジ係員は、両替補充機30に赴く。一方、レジスタ20を担当するレジ員以外のレジ員により補充依頼が行なわれた場合には(ステップ205否定)、表示部23にエラー表示をするなどのエラー処理を行なうとともに、補充依頼を許可しない。
この補充依頼データ13dを受信した管理装置10は、データ転送処理部14aにより補充依頼データ13dを記憶部13に格納した後に(ステップS207)、図7−2に示したように、この補充依頼データ13dを両替補充機30に対して転送する(ステップS208)。そして、補充依頼データ13dに含まれる担当者IDと退勤許可フラグが不許可である退勤管理データ13cを記憶部13に格納する(ステップS209)。
そして、IDカードを保持して両替補充機30に赴くはずであったレジ係員が、この時点で、通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付(ステップS210)をおこなうと、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS211)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS212)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS213)、この時点における退勤許可フラグは不許可であるため(ステップS213否定)、警告処理(ステップS215)をおこなう。この場合、ステップS213が否定であるため、出力処理(ステップS214)はおこなわれない。なお、本実施例2には示していないが、両替補充機30の出金後、レジスタ20への入金前にレジ係員が退勤の受付をした場合においても、同様に警告処理をおこなう。
図7−3に示したように、両替補充機に赴いたレジ係員は、所持するIDカードを両替補充機30にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS216)がおこなわれ、補充依頼データ13dの担当者IDと一致する場合、すなわち、レジスタ20において補充依頼をおこなったレジ係員本人であると確認された場合には、出金処理(ステップS218)がおこなわれる。
両替補充機30は、補充依頼データ13dを受け付け、かつ、補充依頼をおこなったレジ係員本人であると確認したならば、出金処理部32fが、補充依頼データ13dに含まれる補充金種の貨幣を補充枚数分出金した後(ステップS218)、出金完了通知部32gが管理装置10に対して出金完了データを送信する(ステップS219)。この出金完了データには、補充用貨幣として出金された補充金種、補充枚数およびレジスタIDを含ませておく。
一方、両替補充機30から出金された補充用貨幣は、図7−4に示したように、IDカードを所持したレジ係員がレジスタ20に持参する。レジ係員がIDカードをレジスタ20にリードさせたならば、担当者ID認識(ステップS221)がおこなわれ、認識された担当者IDと両替レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS222)。両者が一致しない場合には、表示部23にエラー表示を行なうとともにレジ係員の入金を許可しない。一方、両者が一致した場合には(ステップS222肯定)、レジ係員に入金を許可する。
レジスタ20が、かかる補充用貨幣の入金を受付処理したならば(ステップS223)、補充完了データを管理装置10に対して送信する(ステップS224)。この補充完了データには、担当者ID、補充用貨幣として入金された補充金種、補充枚数およびレジスタIDを含ませておく。
そして、図7−5に示したように、管理装置10が補充完了データを受信したならば、補充の適否を判定し(ステップS226)、補充額が正しい場合には(ステップS227肯定)、消し込み処理をおこなう(ステップS228)とともに、補充完了データに含まれる担当者IDと一致する退勤管理データ13cの退勤許可フラグを許可に設定する(ステップS229)。一方、補充額が正しくない場合には(ステップS227否定)、エラー処理をおこなう(ステップS236)。具体的には、出金完了データに含まれる補充金種×補充枚数(出金金額)と、補充完了データに含まれる補充金種×補充枚数(入金金額)とを比較して両者が一致するか否かを判定し、両者が一致する場合には補充額が正しいと判定することになる。
図7−6に示したように補充依頼処理が完了したこの時点で、IDカードを持参したレジ係員が通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付をおこなうと(ステップS230)、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS231)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS232)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS233)、この時点における退勤許可フラグは許可であるため(ステップS233肯定)、退勤時刻などの出力処理をおこなう(ステップS234)。なお、ステップS233が肯定であるため、警告処理(ステップS235)はおこなわれない。
上記一連の処理をおこなうことにより、レジスタ20への補充金の入金が適正に完了するまでは、管理装置10の記憶部13に補充依頼データ13dが残るため、どのレジスタ20において不正やミスが発生したかを把握することができる。また、レジスタ20における補充依頼、両替補充機30における補充用貨幣の出金、およびレジスタ20における補充用貨幣の入金の際に、IDカードによりレジ員を確認する構成としたので、どのレジ員について不正やミスが発生したかを把握することができる。
上述してきたように、本実施例2では、レジスタ20から補充依頼データ13dを管理装置10の記憶部13に格納し、両替補充機30はこの補充依頼データ13dに基づく出金をおこなうとともに出金完了データを管理装置10に送信し、レジスタ20は、レジ係員による補充金の入金がおこなわれた場合には補充完了データを管理装置10に送信し、管理装置10が補充金の適否をチェックし、補充金が妥当である場合には、補充依頼データ13dの消し込み処理をおこなうよう構成したので、レジ係員が両替補充機30から補充金を出金してレジスタ20に入金する場合に、レジスタ20および両替補充機30の入出金を正確に把握することができる。あわせて、本実施例2では、レジ係員は自己の担当者IDを格納したIDカードを所持することとし、当該IDカードを使用してレジスタ20にはあらかじめレジを担当するレジ係員の担当者IDを登録し、補充処理に伴うレジスタ20における補充依頼、両替補充機30における補充用貨幣の出金、レジ20における補充用貨幣の入金の際に、担当者IDの一致を条件に補充依頼および貨幣の入出金を許可するよう構成したので、レジ係員とともに移動する貨幣の所在を正確に把握することができる。さらに、本実施例2では、補充依頼から補充処理が完了するまでの補充処理未完状態の退勤管理データを管理装置10において管理し、補充処理未完状態においてレジ係員が出退勤端末装置50で退勤処理をおこなうと警告を発するよう構成したので、もって人手を介した貨幣の補充に伴う不正やミスを防止することができる。
本実施例3では、図1に示したレジスタ20内の売上金を現金のまま売上金入金機40に入金する場合について説明する。売上金を入金する際には、レジ係員は、レジスタ20に存在する貨幣のうちその後必要となる釣り銭を除いた貨幣(売上金)をレジスタ20から出金し、レジ係員は、出金を受けた貨幣を持参して売上金入金機40に赴き、売上金を売上金入金機40に入金することになる。このように、売上金を入金する場合には、レジスタからの出金並びに売上金入金機40への入金により売上金入金作業が完了するため、本実施例3では、レジスタ20からの出金〜売上金入金機40への入金までを管理装置10にて管理することとする。
図8は、本実施例3に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、売上金の入金をおこなう場合には、レジスタ20、管理装置10、売上金入金機40および出退勤端末装置50が関与することになる。なお、実施例1に示した機能部と同様の機能を有する機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
レジスタ20は、インターフェース部(I/F)21、入力部22、表示部23、印字部24、制御部25および貨幣処理機26を有しており、この制御部25は、入金依頼処理部25jを有する。なお、入金依頼処理部25j以外の機能部は実施例1のものと同様の機能部であるため、ここではその説明を省略する。
入金依頼処理部25jは、売上金を出金する際に売上金の入金を示す入金依頼データ13eを管理装置10に対して送信する処理部である。この入金依頼データ13eは、担当者ID、売上金金額およびレジスタIDを有するデータである。かかる入金依頼データ13eを送信する理由は、担当するレジ員を明確にするため、および売上金入金機40への売上金の入金時に適正な額の貨幣が入金されているか否かを判定するためである。
管理装置10は、入力部11、表示部12、記憶部13、制御部14およびインターフェース部(I/F)15を有する。制御部14は、データ転送処理部14aおよび消込制御部14bを有する。このデータ転送処理部14aおよび消込制御部14bは図2に示した実施例1と同様の処理をおこなうものであるが、記憶部13には入金依頼データ13eを格納し、転送対象となるデータについても入金依頼データ13eとなる点でやや異なる。
売上金入金機40は、閉店時などの所定の締め時に各レジスタ20に存在する売上金(翌日の釣り銭を除いたもの)の入金を受け付ける装置であり、表示部41、制御部42、貨幣収納部43およびインターフェース部44を有する。
表示部41は、売上金の入金状況などを表示するディスプレイや液晶パネルなどの表示デバイスであり、貨幣収納部43は、売上金として入金された貨幣を収納する貨幣処理部であり、インターフェース部44は、管理装置10との間でデータ授受をおこなうための入出力部である。
制御部42は、売上金入金機40の全体を制御する制御部であり、担当者ID識別部42a、判定部42b、入金受付処理部42c、入金処理部42dおよび入金完了通知部42eを有する。担当者ID認識部32aは、レジ係員が売上金入金機にリードさせたIDカードから担当者IDを取得し保持する。
判定部42bは、入金受付処理部42aから入金した売上金の金額と入金依頼データ13eに含まれる売上金金額とを比較して、両者が一致するか否かを判定する処理部であり、両者が一致しない場合にはエラー処理をおこなう。
また、判定部42bは、管理装置10を介してレジスタ20から受け付けた入金依頼データ13eに含まれる担当者IDと、担当者ID認識部42aが保持する担当者IDとを比較して両者が一致するか否かを判定する処理部でもある。
入金受付処理部42cは、図2に示した実施例1の両替補充機30が有する入金受付処理部32cなどと同様の処理をおこなう処理部であり、売上金としての貨幣の入金処理をおこなう。
入金処理部42dは、判定部42bにより金額が一致すると判定された場合に、入金受付処理部42cから入金した売上金を正しい売上金であると認めて貨幣収納部43に収納する処理をおこなう処理部である。
入金完了通知部42eは、入金処理部42dによる売上金の入金処理が正常に終えた後に入金完了データを管理装置10に対して送信する処理部である。かかる入金完了データを送信する理由は、管理装置10での入金依頼データ13eの消し込みを可能にするためである。
次に、図8に示したレジスタ20、管理装置10、売上金入金機40および出退勤端末装置50の処理手順について説明する。図9は、図8に示したレジスタ20、管理装置10、売上金入金機40および出退勤端末装置50の処理手順を示すフローチャートであり、図10−1〜図10−4は、レジ係員が売上金の入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。なお、実施例1と同様に、出退勤端末装置50においては、出勤の受付(ステップS301)および出勤時刻などの出力(ステップS302)が既になされており、レジスタ20においては、担当者IDの登録(ステップS303)が既になされているものとする。
図10−1に示したように、レジ係員がレジスタ20内の売上金を売上金入金機40に入金する場合には、レジ係員はレジスタ20において所定の操作をおこない、自己が所持するIDカードをレジスタ20にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS304)がおこなわれ、当該入金依頼を行なったレジ員の担当者IDが保持される。そして、レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDと入金依頼を行なったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS305)。レジスタ20を担当するレジ員により入金依頼が行なわれた場合(ステップS305肯定)には、入金依頼処理部25jは管理装置10に対して、担当者ID、出金金額およびレジスタIDを含む入金依頼データ13eを送信する(ステップS304)とともに、レジ係員に対して売上金入金用の貨幣を出金する(ステップS306)。そして、IDカードを所持したレジ係員は、売上金入金機40に赴く。一方、レジスタ20を担当するレジ員以外のレジ員により入金依頼が行なわれた場合には(ステップ305否定)、表示部23にエラー表示をするなどのエラー処理(ステップS308)を行なうとともに、入金依頼を許可しない。
この入金依頼データ13eを受信した管理装置10は、データ転送処理部14aにより入金依頼データ13eを記憶部13に格納した後に(ステップS309)、図10−1に示したように、この入金依頼データ13eを売上金入金機40に対して転送する(ステップS310)。そして、入金依頼データ13eに含まれる担当者IDと退勤許可フラグが不許可である退勤管理データ13cを記憶部13に格納する(ステップS311)。
図10−2に示したように、出金された貨幣を持参して売上金入金機40に赴くはずであったレジ係員が、この時点で、通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付(ステップS312)をおこなうと、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS313)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS314)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS315)、この時点における退勤許可フラグは不許可であるため(ステップS315否定)、警告処理(ステップS317)をおこなう。なお、ステップS315が否定であるため、出力処理(ステップS316)はおこなわれない。
図10−3に示したように、売上金入金機40に赴いたレジ係員は、所持するIDカードを売上金入金機40にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS318)がおこなわれ、当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDが保持される。そして、入金依頼データ13eに含まれる担当者IDと当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS319)。両担当者IDが一致する場合、すなわち、レジスタ20において入金依頼を行なったレジ係員本人であると確認された場合には入金が許可され(ステップS319肯定)、レジ係員は、持参した売上金入金用貨幣を売上金入金機40に入金する(ステップS320)。一方、レジスタ20において入金依頼を行なったレジ係員と異なるレジ係員と確認された場合には(ステップS319否定)、表示部41にエラー表示をするなどのエラー処理(ステップS324)をおこなうとともに、入金を許可しない。
売上金入金機40が、入金依頼データ13eを受け付けるとともに、レジ係員が持参した売上金の入金を受け付けたならば、判定部42bが、入金依頼データ13eに含まれる売上金額と入金された売上金の金額とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS321)。そして、両者が一致しない場合には(ステップS321否定)エラー処理をおこない(ステップS324)、両者が一致する場合には(ステップS321肯定)、入金処理部42dが売上金の入金処理をおこなった後に(ステップS322)、図10−3に示したように入金完了データを管理装置10に対して送信する(ステップS323)。この入金完了データには、担当者IDおよびレジスタIDを含ませておく。
管理装置10がこの入金完了データを受け付けたならば、消込制御部14bが記憶部13に記憶した入金依頼データ13eの消し込み処理をおこなう(ステップS325)とともに、入金依頼データ13eに含まれる担当者IDと一致する退勤管理データ13cの退勤許可フラグを許可に設定する(ステップS326)。
図10−4に示したように入金依頼処理が完了したこの時点で、IDカードを持参したレジ係員が通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付をおこなうと(ステップS327)、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS328)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS329)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS330)、この時点における退勤許可フラグは許可であるため(ステップS330肯定)、退勤時刻などの出力処理をおこなう(ステップS331)。なお、ステップS330が肯定であるため、警告処理(ステップS332)はおこなわれない。
上記一連の処理をおこなうことにより、レジスタ20から出金した売上金が売上金入金機40へ適正に入金されるまでは、管理装置10の記憶部13に入金依頼データ13eが残るため、どのレジスタ20において売上金入金時の不正やミスが発生したかを把握することができる。また、レジスタ20における入金依頼、売上金入金機40における入金の際に、IDカードによりレジ員を確認する構成としたので、どのレジ員について不正やミスが発生したかを把握することができる。
上述してきたように、本実施例3では、レジスタ20からの売上金の出金時に該レジスタ20から送信された入金依頼データ13eを管理装置10の記憶部13に格納し、売上金入金機40はこの入金依頼データ13eに基づく売上金の入金をおこなうとともに入金完了データを管理装置10に送信し、管理装置が入金依頼データ13eの消し込み処理をおこなうよう構成したので、レジ係員がレジスタ20から出金した売上金を売上金入金機40へ入金する場合に、レジスタ20および売上金入金機40の入出金を正確に把握することができる。あわせて、レジスタ20における入金依頼および売上金入金機40における売上金入金用貨幣の入金の際に、IDカードによりレジ員を確認する構成としたので、どのレジ員について不正やミスが発生したかを把握することができる。さらに、本実施例3では、入金依頼から入金処理が完了するまでの入金処理未完状態の退勤管理データを管理装置10において管理し、入金処理未完状態においてレジ係員が出退勤端末装置50で退勤処理をおこなうと警告を発するよう構成したので、もって人手を介した貨幣の入金に伴う不正やミスを防止することができる。
本実施例4では、図1に示したレジスタ20内の売上金を売上金回収用カセットを用いて売上金入金機40に入金する場合について説明する。売上金を入金する際には、レジ係員は、レジスタ20に存在する売上金回収用カセット28をレジスタ20から取り出し、レジ係員は、この売上金回収用カセット28を持参して売上金入金機40に赴き、売上金回収用カセット28を売上金入金機40に装着することになる。このように、売上金回収用カセット28を用いて売上金を入金する場合には、レジスタからの売上金回収用カセット28を取り外し並びに売上金入金機40へ売上金回収用カセット28の装着により売上金入金作業が完了するため、本実施例4では、レジスタ20からの売上金回収用カセット28の取り外し〜売上金入金機40への売上金回収用カセット28の装着までを管理装置10にて管理することとする。
図11は、本実施例4に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、売上金回収用カセット28を用いて売上金の入金をおこなう場合には、レジスタ20、管理装置10、売上金入金機40および出退勤端末装置50が関与することになる。なお、実施例3に示した機能部と同様の機能を有する機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
レジスタ20は、インターフェース部(I/F)21、入力部22、表示部23、印字部24、制御部25および貨幣処理機26を有しており、この制御部25は、ICタグ書込処理部25kを有する。なお、ICタグ書込処理部25k以外の機能部は実施例3のものと同様の機能部であるため、ここではその説明を省略する。ICタグ書込処理部25kは、売上金回収用カセット28に付設されたICタグ28aに対してレジスタIDを格納する処理をおこなう。かかるレジスタIDをICタグ28aに格納する理由は、売上金入金機40に装着された売上金回収用カセット28の適否を判定するためである。なお、ICタグ書込処理部25k以外の機能部は、図8に示した実施例3と同様との処理をおこなうものである。
管理装置10は、入力部11、表示部12、記憶部13、制御部14およびインターフェース部(I/F)15を有する。制御部14は、データ転送処理部14aおよび消込制御部14bを有する。このデータ転送処理部14aおよび消込制御部14bは図8に示した実施例3と同様の処理をおこなうものである。
売上金入金機40は、閉店時などの所定の締め時に各レジスタ20に装着された売上金回収用カセット28を受け付ける装置であり、表示部41、制御部42、貨幣収納部43およびインターフェース部44を有する。制御部42は、売上金入金機40の全体を制御する制御部であり、担当者ID認識部42a、判定部42b、入金受付処理部42c、入金処理部42d、入金完了通知部42eおよびICタグ読取処理部42fを有する。なお、図示省略したが、この売上金入金機40には、売上金回収用カセット28を装着可能に構成されている。
担当者ID認識部42a、判定部42b、入金受付処理部42c、入金処理部42dおよび入金完了通知部42eは、図8に示した実施例3のものと同様の処理をおこなう機能部であり、売上金回収用カセット28が対象となる点のみが異なる。ICタグ読取処理部42fは、売上金回収用カセット28に付設されたICタグ28aに記憶したレジスタIDを読み取る処理部である。ただし、本実施例4では、ICタグ28aにレジスタIDのみを記憶することとしたが、売上金の金額をも書き込むようにすることもできる。ここでは、売上金回収用カセット28からレジ係員が貨幣を取り出すことはできないとの前提に立って、レジスタIDのみを格納することとした。
次に、図11に示したレジスタ20、管理装置10および売上金入金機40の処理手順について説明する。図12は、図11に示したレジスタ20、管理装置10、売上金入金機40および出退勤端末装置の処理手順を示すフローチャートであり、図13−1〜図13−4は、レジ係員が売上金回収用カセット28を用いて売上金の入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。なお、実施例1と同様に、出退勤端末装置50においては、出勤の受付(ステップS401)および出勤時刻などの出力(ステップS402)が既になされており、レジスタ20においては、担当者IDの登録(ステップS403)が既になされているものとする。
図13−1に示したように、レジ係員がレジスタ20内の売上金を売上金入金機40に入金する場合には、レジ係員はレジスタ20において所定の操作をおこない、自己が所持するIDカードをレジスタ20にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS404)がおこなわれ、当該入金依頼を行なったレジ員の担当者IDが保持される。そして、レジスタ20にあらかじめ登録されているレジ員の担当者IDと入金依頼を行なったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS405)。レジスタ20を担当するレジ員により入金依頼が行なわれた場合(ステップS405肯定)には、入金依頼処理部25jは管理装置10に対して、担当者ID、出金金額およびレジスタIDを含む入金依頼データ13eを送信する(ステップS406)とともに、ICタグ28aにレジスタIDを格納し(ステップS407)、レジ係員に対してレジスタ20から売上金回収用カセット28の取り外しを許可する(ステップS408)。そして、IDカードを所持したレジ係員は、売上金回収用カセット28を持参して売上金入金機40に赴く。一方、レジスタ20を担当するレジ員以外のレジ員により入金依頼が行なわれた場合には(ステップ405否定)、表示部23にエラー表示をするなどのエラー処理(ステップS409)を行なうとともに、入金依頼を許可しない。
この入金依頼データ13eを受信した管理装置10は、データ転送処理部14aにより入金依頼データ13eを記憶部13に格納した後に(ステップS410)、図13−1に示したように、この入金依頼データ13eを売上金入金機40に対して転送する(ステップS411)。そして、入金依頼データ13eに含まれる担当者IDおよび退勤許可フラグが不許可である退勤管理データ13cを記憶部13に格納する(ステップS412)。
図13−2に示したように、出金された貨幣を持参して売上金入金機40に赴くはずであったレジ係員が、この時点で、通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付(ステップS413)をおこなうと、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS414)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS415)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS416)、この時点における退勤許可フラグは不許可であるため(ステップS416否定)、警告処理(ステップS416)をおこなう。なお、ステップS416が否定であるため、出力処理(ステップS417)はおこなわれない。
図13−3に示したように、売上金入金機40に赴いたレジ係員は、所持するIDカードを売上金入金機40にリードさせる。そうすると、担当者ID認識(ステップS420)がおこなわれ、当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDが保持される。そして、入金依頼データ13eに含まれる担当者IDと当該リード処理をおこなったレジ員の担当者IDを比較して両者が一致するか否かを判定する(ステップS420)。両担当者IDが一致する場合、すなわち、レジスタ20において入金依頼を行なったレジ係員本人であると確認された場合には、売上金回収用カセット28の装着が許可され、レジ係員は、持参した売上金回収用カセット28を売上金入金機40に装着する(ステップS422)。一方、レジスタ20において入金依頼を行なったレジ係員と異なるレジ係員と確認された場合には(ステップS420否定)、表示部41にエラー表示をするなどのエラー処理(ステップS426)をおこなうとともに、入金を許可しない。
売上金入金機40が、入金依頼データ13eを受け付けるとともに、レジ係員が持参した売上金回収用カセット28が装着されたならば(ステップS421)、判定部42bが、入金依頼データ13eに含まれるレジスタIDと売上金回収用カセット28のICタグ28aから読み取ったレジスタIDとを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップS423)。そして、両者が一致しない場合には(ステップS423否定)エラー処理をおこない(ステップS426)、両者が一致する場合には(ステップS423肯定)、入金処理部42dが売上金回収用カセット28から売上金を取得する入金処理をおこなった後に(ステップS424)、図13−3に示したように入金完了データを管理装置10に対して送信する(ステップS425)。この入金完了データには、担当者IDおよびレジスタIDを含ませておく。
管理装置10がこの入金完了データを受け付けたならば、消込制御部14bが記憶部13に記憶した入金依頼データ13eの消し込み処理をおこなう(ステップS427)とともに、入金完了データに含まれる担当者IDと一致する退勤管理データ13cの退勤許可フラグを許可に設定する(ステップS428)。
図13−4に示したように入金依頼処理が完了したこの時点で、IDカードを持参したレジ係員が通用廊下の出退勤端末装置50にIDカードをリードさせ退勤の受付をおこなうと(ステップS429)、該IDカードから取得した担当者IDを含む退勤許否問いあわせ(ステップS430)が管理装置10に対しておこなわれる。管理装置10は、本問い合わせに対して担当者IDが一致する退勤管理データ13cを記憶部13からとりだし、出退勤端末装置50に転送する(ステップS431)。そして、出退勤端末装置50は転送された退勤管理データ13cに含まれる退勤許可フラグが許可であるか不許可であるかを判定するが(ステップS432)、この時点における退勤許可フラグは許可であるため(ステップS432肯定)、退勤時刻などの出力処理をおこなう(ステップS433)。なお、ステップS432が肯定であるため、警告処理(ステップS434)はおこなわれない。
上記一連の処理をおこなうことにより、レジスタ20から売上金回収用カセット28を用いて出金した売上金が売上金入金機40へ適正に入金されるまでは、管理装置10の記憶部13に入金依頼データ13eが残るため、どのレジスタ20において売上金入金時の不正やミスが発生したかを把握することができる。また、レジスタ20における入金依頼、売上金入金機40における入金の際に、IDカードによりレジ員を確認する構成としたので、どのレジ員について不正やミスが発生したかを把握することができる。
上述してきたように、本実施例4では、レジスタ20から売上金回収用カセット28を取り外す時にICタグ28aにレジスタIDを格納するとともに、管理装置10は該レジスタ20から送信された入金依頼データ13dを記憶部13に格納し、売上金入金機40は売上金回収用カセット28を装着された際に、ICタグ28aからレジスタIDを読み取って入金依頼データ13eのレジスタIDと比較して売上金回収用カセット28の適否を判定し、正しいと判定した場合に、売上金回収用カセット28から売上金を入金するとともに入金完了データを管理装置10に送信し、管理装置が入金依頼データ13eの消し込み処理をおこなうよう構成したので、レジ係員が売上金回収用カセット28を用いてレジスタ20から出金した売上金を売上金入金機40へ入金する場合に、レジスタ20および売上金入金機40の入出金を正確に把握することができる。また、レジスタ20における入金依頼および売上金入金機における売上金回収用カセット28の装着の際に、IDカードによりレジ員を確認する構成としたので、どのレジ員について不正やミスが発生したかを把握することができる。さらに、本実施例4では、入金依頼から入金処理が完了するまでの入金処理未完状態の退勤管理データを管理装置10において管理し、入金処理未完状態においてレジ係員が出退勤端末装置50で退勤処理をおこなうと警告を発するよう構成したので、もって人手を介した貨幣の入金に伴う不正やミスを防止することができる。
なお、上記実施例1〜4では、レジスタ20〜両替補充機30間の両替・補充、レジスタ20〜売上金入金機40間の売上金の入金をおこなう場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、店舗に配設される各種貨幣処理機間で人手を介して貨幣が受け渡される場合に広く適用することができる。
本発明にかかる資金管理システムは、店舗に配設される各種貨幣処理機間で人手を介して貨幣が受け渡される場合に有用である。
本発明に係る資金管理システムを採用した店舗内の概略構成を示す図である。
本実施例1に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
図2に示したレジスタ、管理装置、両替補充機および出退勤端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が両替をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
本実施例2に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
図5に示したレジスタ、管理装置、両替補充機および出退勤端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が補充をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
本実施例3に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
図8に示したレジスタ、管理装置、売上金入金機および出退勤端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
レジ係員が現金で売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が現金で売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が現金で売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が現金で売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
本実施例4に係る資金管理システムのシステム構成を示す機能ブロック図である。
図11に示したレジスタ、管理装置、売上金入金機および出退勤端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
レジ係員が売上金入金カセットを用いて売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が売上金入金カセットを用いて売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が売上金入金カセットを用いて売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
レジ係員が売上金入金カセットを用いて売上金入金をおこなう場合の概要およびその時点で受け渡されるデータの概要を示す図である。
符号の説明
1 資金管理システム
10 管理装置
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
13a 両替依頼データ
13b 両替金出金データ
13c 退勤管理データ
13d 補充依頼データ
13e 入金依頼データ
14 制御部
14a データ転送処理部
14b 消込制御部
14c 判定部
15 インターフェース部(I/F)
20 レジスタ
21 インターフェース部(I/F)
22 入力部
23 表示部
24 印字部
25 制御部
25a 担当者ID登録部
25b 担当者ID認識部
25c 判定部
25d 両替依頼処理部
25e 出金受付部
25f 入金受付処理部
25g 入金完了通知部
25h 補充依頼処理部
25i 補充完了通知部
25j 入金依頼処理部
25k ICタグ書込処理部
26 貨幣処理機
30 両替補充機
31 表示部
32 制御部
32a 担当者ID認識部
32b 判定部
32c 入金受付処理部
32d 両替処理部
32e 両替金出金通知部
32f 出金処理部
32g 出金完了通知部
33 貨幣処理機
34 インターフェース部(I/F)
40 売上金入金機
41 表示部
42 制御部
42a 担当者ID認識部
42b 判定部
42c 入金受付処理部
42d 入金処理部
42e 入金完了通知部
42f ICタグ読取処理部
43 貨幣収納部
44 インターフェース部(I/F)
50 出退勤端末装置
51 インターフェース部(I/F)
52 入力部
53 出力部
54 制御部
54a 判定部
54b 警告部