JP3644214B2 - 金券発行装置および金券発行システム - Google Patents

金券発行装置および金券発行システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、買物券、商品券等の金券を発行する金券発行装置および金券発行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、百貨店やショッピングセンタ等で、顧客サービスの1つとして実施されているものにポイントサービスがある。ポイントサービスとは、取引毎に顧客に取引金額に応じたポイントを付与し、顧客が累積された所定のポイント数を特定の商品に交換できるというサービスである。特に、ポイントを取引金額の精算に使用できる買物券や商品券等の金券に交換している場合が多くなってきている。ポイントと金券の交換は、従来店舗内に設けたサービスカウンタ等でオペレータによって処理されていたが、最近買物券や商品券等の金券を発行する金券発行装置を店舗内に設置し、顧客自信に操作させて処理するようになってきている。なお、ここで言う買物券とは発行した百貨店やショッピングセンタ内の店舗で使用することができるがその他の店舗では使用できない金券であり、商品券とは発行した百貨店やショッピングセンタ内以外の店舗でも使用することのできる金券である。 また、ポイントと交換に金券を発行するタイプではなく、現金やクレジットカード等を受け付けて金券を発行するタイプの金券発行装置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の金券発行装置は、収納部にセットされた金券を単に繰り出して発行するAタイプのものや、発行時に金券を印刷して発行するBタイプのものであったため、以下に示すような問題があった。
【0004】
まずAタイプのものは、セットされている金券を単に繰り出して発行しているだけであるため、金券を収納部にセットするときにその券種を間違えると、間違えた券種の金券が発行されてしまうという問題があった。例えば、価値の大きさが500円の金券をセットすべき収納部に、間違えて価値の大きさが1000円の金券をセットしてしまうと、この1000円の金券は500円の金券として発行されてしまう。すなわち、金券が1枚発行される毎に店舗が500円の損害を受けることになる。一方、価値の大きさが1000円の金券をセットすべき収納部に、間違えて価値の大きさが500円の金券をセットしてしまうと、この500円の金券は1000円の金券として発行されてしまう。これにより、店舗に対する顧客の信頼度を低下させてしまう。また、このAタイプの金券発行装置は、発行されたときの金券の向きが収納部にセットされていた向きによって決まるため、金券を裏向きに発行することもあり、顧客の店舗に対するイメージを悪くしてしまうという問題もある。
【0005】
一方、Bタイプの金券発行装置では、Aタイプのような問題は生じないが、発行時に金券を印刷するために処理時間が長くなり、顧客を待たせてしまうという問題がある。また、印刷に要する時間を少しでも短縮するために、多色刷り等の印刷処理を行っておらず、コピー等で簡単に偽造されてしまうという問題があるとともに金券の見栄えが悪く顧客に与えるイメージが良くないという問題がある。
【0006】
この発明の目的は、セットされている金券を繰り出して発行するタイプとすることで、偽造されにくい多色刷り等の印刷処理が施された金券を発行でき、且つ、発行する金券の券番号を読み取り、ここで読み取った券番号から発行すべきでない金券については該金券の発行を中止することで種別の異なる金券や金券が裏向きに発行されることを防止できる金券発行装置および金券発行システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の金券発行装置は、券種を示す情報を含んだ固有の券番号が付された金券をセットする収納手段と、
前記収納手段にセットされている金券を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段が繰り出した金券に付されている前記券番号を読み取る券番号読取手段と、
前記券番号読取手段により読み取った券番号から券種を識別し、発行する券種の金券であるかどうかを判定するとともに、発行する券種の金券でないと判定した場合に、該金券の発行を中止する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成の金券発行装置は、金券を繰り出して発行するタイプであるので、多色刷り等の印刷処理を施した偽造されにくい金券をセットしておけば、容易に偽造されることがない金券を発行できる。また、収納手段から繰り出した発行する金券に付されている固有の券番号を読み取り、この読み取った券番号から金券の券種を識別する。ここで識別した券種が発行する金券の券種でなければ該金券の発行を中止する。
【0009】
収納手段にセットされている商品券や買物券等の金券には固有の券番号が付されており、この券番号には金券の券種を示す情報が含まれている。例えば、500円の金券は先頭桁が『1』からなる券番号を付し、1000円の金券は先頭桁が『2』からなる券番号を付し、5000円の金券は先頭桁が『3』からなる券番号を付し、10000円の金券は先頭桁が『4』からなる券番号を付すというようにして、券番号の先頭桁からその金券の券種が識別できるようになっている。
【0010】
このように、繰り出された金券に付されている券番号を読み取ることによって、誤った券種の金券の発行を中止することができる。また、金券から券番号が読み取れないときも、該金券の発行を中止するようにしておけば、誤った向きにセットされていたために券番号を読み取れない金券の発行中止することができる。したがって、金券が裏向きに発行されることもなく、向きを揃えて金券を発行することができ、顧客の店舗に対するイメージを低下させることもない。
【0011】
なお、ここで言う券番号は数字だけでなくアルファベット等の文字と数字の組み合わせ等であってもよい。
【0012】
前記収納手段は、金券をセットする複数の収納部を備えていることを特徴とする。
【0013】
この構成では、金券をセットする収納部を複数設けたことにより、複数種類の金券を発行することができる。
【0014】
また、前記金券の大きさを検出する大きさ検出手段を備え、
前記制御手段は、前記大きさ検出手段により検出された大きさが、発行する券種の金券の大きさと異なる場合にも、該金券の発行を中止することを特徴とする。
【0015】
この構成では、金券から読み取った券番号だけでなく、金券の大きさも含めて発行すべきでない金券であるかどうかを判定するようにしたため、例えば適正な券種の金券であっても搬送時等に端部が折れて見栄えの悪くなった金券を発行することがない。
【0016】
また、前記制御手段は、発行を中止した金券の枚数を用いて、券種や向きを誤って前記収納手段に金券がセットされているかどうかを判定し、金券が誤ってセットされていると判定したときにその旨の報知を行うことを特徴とする。
【0017】
この構成では、発行を中止した金券の枚数を用いて、金券が誤ってセットされているかどうかを判定する。ここでは、金券のセットを間違っている可能性が非常に高いと推測される、例えば、数回連続して繰り出された金券の発行を中止したときや、繰り出した枚数に対する発行を中止した枚数の比率が所定の値を越えるときに、金券が誤ってセットされていると判定させればよい。そして、これを報知することによって係員等に金券のセット状態を迅速に確認させることができる。
【0018】
また、発行した金券から読み取った券番号を出力する出力手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成では、発行した金券の券番号を出力するようにしたので、外部の装置でこの出力を取り込んで処理することにより、発行された金券の管理が行える。
【0020】
さらに、請求項5に記載の金券発行装置と、前記金券発行装置に接続されたホスト装置と、を備え、
前記ホスト装置に、前記出力手段により出力された媒体の識別番号に基づいて前記媒体の発行管理を行う管理手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成の金券発行システムでは、ホスト装置で発行された金券の管理が行える。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である金券発行システムの構成を示す図である。この実施形態の金券発行システムでは、ホスト装置1に複数の金券発行装置2が接続されている。金券発行装置2は、周知のポイントサービスで顧客に付与されているポイントと交換に買物券を発行するとともに、発行した買物券の券番号をホスト装置1に通知する処理を行う。また、ホスト装置1には、使用された買物券の券番号を通知する装置(不図示)が接続されている。ホスト装置1は、これらの通知に基づいて、買物券の発行枚数、使用された枚数、現在発行されている未使用の枚数等の管理処理を行う。
【0023】
図2はこの実施形態の金券発行装置の構成を示すブロック図であり、図3はこの金券発行装置の外観を示す図である。この実施形態の金券発行装置2は、制御部11と、入力操作を行う入力部12と、操作者に対する案内画面等を表示する表示部13と、カードに記憶されているカード番号を読み出すカードリーダ14と、装填(セット)されている買物券を繰り出して発行する発行部15と、ホスト装置1との通信を行う通信部16と、を備えている。なお、セットされる買物券は、多色刷り等の印刷処理によって容易に偽造できないものである。図3に示すように、入力部12として機能する周知のタッチパネル12aが表示部13の表面に設けられている。また、14aはカードを挿入するカード挿入口であり、15aは発行された買物券を取り出す買物券取出口である。
【0024】
買物券20には、図4に示すように表面にその価値の大きさ(額面)や固有の券番号20aが印刷されている。なお、図では券番号を10桁の数字としているが、この券番号をアルファベットと数字の組み合わせにしてもよいし、また、桁数も10桁でなくてもよい。また、買物券の券番号にはその券種を示す情報が含まれている。ここでは、500円券の先頭桁を『1』、1000円券の先頭桁を『2』、5000円券の先頭桁を『3』、10000円券の先頭桁を『4』としており、券番号の先頭桁から買物券の券種を識別できる。
【0025】
図5は発行部の概略の構成を示す図である。この実施形態の金券発行装置2には、買物券20をセットする2つの収納部21(21a、21b)を備えている。この実施形態の金券発行装置2は、収納部21aに500円の買物券、収納部21bに1000円の買物券がセットされ、500円と1000円の2種類の買物券20を発行できる。各収納部21には、セットされている買物券20を繰り出すピックアップローラ22と、ピックアップローラ22で繰り出された買物券20の2枚送りを禁止するフィードローラ23aとゲートローラ23bを設けている。収納部21内の買物券20は、ピックアップローラ22、フィードローラ23a、ゲートローラ23bによって1枚ずつ繰り出され、搬送路を通って放出部24または回収部25に導かれる。なお、買物券20の搬送方向は図4に示す横方向である。放出部24の上方には、図示していないが買物券取出口15aの蓋が設けられており、この蓋が開放されたときに放出部24内にある買物券を取り出すことができる。なお、回収部25に搬送された買物券20は装置前面の扉を開いて取り出す。搬送路の途中(収納部21と放出部24または回収部25の間)には、搬送されている買物券の券番号を読み取る読取部26が設けられている。また、図に示す27は、搬送路を切り替えて搬送されてきた買物券を放出部24または回収部25のいずれかに導くフラッパである。本図は、買物券20を放出部24に導く状態を示している。なお、制御部11には、買物券20における券番号の印刷位置、フォント、桁数、買物券の大きさ(搬送方向の長さ)、券番号から券種を識別するための情報等が設定されている。これらの情報は、設定変更が容易に行えるようになっており、この設定変更を行うことで券番号の印刷位置等が異なる買物券20にも対応させることができる。
【0026】
以下この実施形態の金券発行システムの処理について説明する。最初にポイントサービスについて簡単に説明する。顧客には、会員番号を記憶させた会員カードが発行されており、この会員カードを使用して取引を行ったときに取引金額に応じたポイントが累積的に付与される仕組みになっている。なお、ホスト装置1は、会員番号と該会員番号で識別される顧客に付与されている現在の累積ポイント数を対応させたポイントファイル(不図示)を記憶している。この実施形態の金券発行システムは、上記のポイントサービスで付与されたポイントと交換に買物券20を発行するシステムである。
【0027】
図6は、金券発行装置の処理を示すフローチャートである。ポイントと交換に買物券20の発行を希望する顧客は、金券発行装置2のカード挿入口14aに会員カードを挿入する。金券発行装置2は、カード挿入口14aにカードが挿入されると(n1)、カードリーダ14で該会員カードに記憶されている会員番号を読み出し(n2)、この会員番号で識別される顧客に付与されている現在のポイント数を検出する(n3)。n3は、金券発行装置2が通信部16からホスト装置1に対してn2で読みだした会員番号を含むポイント通知要求を行い、ホスト装置1がこの要求に含まれている会員番号に対応する現在のポイント数をポイントファイルを検索して取り出して金券発行装置2に通知する処理である。
【0028】
金券発行装置2は、顧客の現在のポイント数に基づいて券種毎に買物券20の発行枚数を決定する(n4)。例えば、顧客のポイント数が2789ポイント、1ポイントに対応する価値の大きさが1円であると、金券発行装置2には500円券と1000円券の2券種がセットされているので、500円券1枚、1000円券2枚に決定する。なお、顧客に発行する買物券の券種毎にその枚数を入力させて決定するようにしてもよい。例えば、2500円相当の買物券が発行できる場合、その範囲内であれば500円券を5枚とする入力、500円券3枚と1000円券1枚とする入力、または、500円券を3枚とする入力ができるようにしてもよい。金券発行装置2は、券種毎にn4で決定された枚数の買物券を収納部21から繰り出し、放出部24へ搬送する出券処理を行う(n5)。
【0029】
図7は、出券処理を示すフローチャートである。n4で発行の決定された券種の買物券20が収納されている収納部21から買物券20を繰り出し、放出部24へ向けて搬送する(n21)。例えば、500円券を発行する場合、収納部21aに収納されている買物券20を繰り出し、1000円券を発行する場合、収納部21bに収納されている買物券20を繰り出す。金券発行装置2は、放出部24へ向けて搬送されている買物券20の搬送方向の長さを検出するとともに、該買物券20に印刷されている券番号20aを読み取る(n22、n23)。買物券20の搬送方向の長さは、読取部26が搬送されてきた買物券20の先端部を検出してから後端部を検出するまでの時間を測定し、この時間と搬送速度から検出する。また、券番号20aの読み取りは、読取部26が予め設定されている券番号の印刷位置から読み取った画像データを処理して券番号を検出する。なお、買物券20は上記のように長手方向に搬送されており、読取部26には券番号が先頭桁から順に対向していく。
【0030】
上記処理で券番号の読み取りが行えたかどうかを判定し(n24)、券番号が読み取れていなければ、スイッチバックして買物券20を読取部26よりも収納部21に近い位置に戻し、再度放出部24に向けて搬送して券番号の読み取りをリトライする(n26)。このリトライでも券番号が読み取れなければ、再度リトライするが、リトライを2回行っても券番号が読み取れなければフラッパ27を制御してこの買物券20を回収部25へ搬送する(n29)。このように、1枚の買物券20に対して、券番号の読み取りを3回行っても券番号が読み取れないときには、この買物券20が収納部21において裏表逆にセットされていたり、上下逆にセットされていた可能性が高い。したがって、この買物券20は裏向きや上下逆に発行される可能性が高く、これを発行すべきでない買物券20であるとして発行を中止することによって、買物券20の向きを揃えて発行することができ、顧客に悪い印象を与えることがない。
【0031】
一方、買物券20から券番号の読み取りが行えたときには、n25でこの買物券20は発行すべきでないものかどうかを判定する。n25では、n22で検出した買物券20の長さが適正であり、且つ、n23またはn26で読み取った券番号から識別された券種が適正であるとき、この買物券20は発行すべき買物券20であると判定し、この買物券をフラッパ27を制御して放出部24へ搬送する(n30)。一方、発行すべきでない買物券20であると判定すると、フラッパ27を制御して回収部24へ搬送することによって、この買物券20の発行を中止する(n29)。
【0032】
このように、n22で検出された長さが適正でない買物券20や、n23またはn26で読み取った券番号から識別された券種が適正でない買物券20の発行を中止し、回収部25に搬送するようにしているので、搬送時等に端部が折れ曲がった買物券20や誤った券種の買物券20の発行を防止することができる。
【0033】
n29で買物券20を回収部25へ搬送すると、n32に進み買物券20を3回続けて回収部25へ搬送したかどうかを判定する。3回連続していなければ、n21に戻って上記処理を繰り返し、3回連続しているとエラー発生として本処理を終了する(n33)。ここで、3回連続して収納部21から繰り出した買物券20の発行を中止したときは、収納部21における買物券20のセットが誤っている可能性が高く(セットする券種や向きを誤っている可能性が高い。)、この状態で上記のn21からの処理を繰り返しても同じ結果(買物券20を回収部25に搬送する。)となって、単に処理時間を長引かせるだけである。よって、エラー発生として本処理を終了することにより無駄な時間を費やすことがない。なお、後述するように本処理がエラー発生として終了したときには、エラー処理を行い、係員に迅速に対応させるようにしている。
【0034】
一方、n30で買物券20を放出部24へ搬送すると、n4で券種毎に決定した発行枚数の買物券20が放出部24へ搬送されているかどうかを判定し(n31)、搬送されていなければn21に戻って上記の処理を繰り返し、搬送されていれば本処理を終了する。例えば、500円券を1枚、1000円券を2枚発行する場合、放出部24に500円券および1000円券をそれぞれ1枚ずつ搬送しておれば、n21に戻って収納部21bにセットされている買物券20を繰り出して、放出部24に500円券1枚、1000円券2枚が搬送されていれば本処理を終了する。
【0035】
金券発行装置2は、上記の出券処理が終了すると、出券処理がエラー発生によって終了したかどうかを判定し、エラーが発生することなく(正常に)終了している場合には、n1で挿入された会員カードを排出するとともに、買物券取出口15aの蓋を開放する(n7、n8)。顧客は、会員カードと放出部24内にある買物券20を受け取る。金券発行装置1は、顧客が放出部24内にある買物券20を取り出したことを検出すると(n9)、買物券取出口15aの蓋を閉じる(n10)。なお、放出部24内にある買物券20が全て取り出されないで一定時間経過すると蓋を閉じ、放出部24内に残っている買物券20は取り忘れの買物券20として、放出部24の下方に位置する回収部25の上に落とし、買物券20を取り忘れた顧客の会員番号や、このとき発行しようとして放出部24に搬送した買物券の券番号等を記憶する。
【0036】
そして、金券発行装置2は、ホスト装置1に対して通信部16から発行した買物券20の券番号および該顧客のポイントから発行した買物券20の価値に相当するポイント数の減算要求を行って処理を終了する(n11、n12)。ホスト装置1は、ポイントファイルにおける該顧客のポイント数を更新するとともに、発行された買物券20の券番号を管理する処理を行う。
【0037】
一方、出券処理がエラー発生によって終了していた場合、金券発行装置2はエラー処理を行って本処理を終了する(n13)。このエラー処理は、n1で挿入された会員カードを排出するとともに、表示部13に『係員をおよび下さい。』等のメッセージを表示する。なお、このときには、該顧客のポイント数の更新や、買物券取出口15aの蓋を開放しない。また、係員が金券発行装置2に対して特定の操作を行ったときには、エラー内容が表示部13に表示され、係員は迅速に対応することができる。
【0038】
このように、本実施形態の金券発行装置1では、誤った券種の買物券20を発行することが防止できるとともに、買物券が裏向きに発行されることも防止でき、顧客に悪い印象を与えることがない。また、折れ曲がった買物券20の発行も防止できるので、顧客の店舗に対するイメージを向上させることができる。また、ホスト装置1に発行した買物券20の券番号を通知するようにしたので、ホスト装置1で発行された買物券20の管理が行える。
【0039】
なお、本願発明はポイントサービスによって付与されたポイントと交換に買物券を発行する金券発行装置だけでなく、例えば現金と交換に金券を発行するタイプの装置にも適用できる。この場合、受け付けた現金を鑑別する構成が必要となるが、本構成はATMやCD等の装置に従来より適用されており、この周知の構成を採用することで容易に実現できる。また、本願発明はクレジットカードを受け付け、クレジット取引により買物券や商品券等の金券を発行するタイプの装置にも適用できる。また、本実施形態では、2つの収納部に異なる種別の買物券20がセットされているとしたが、同じ種類の買物券をセットしてもよい。この場合には、例えば収納部21aから買物券を繰り出して発行し、収納部21a内の買物券20が無くなれば、収納部21bにセットされている買物券20を繰り出すようにすればよい。
【0040】
また、読取部26で、券番号および買物券の搬送方向の長さを検出するとしたが、搬送路の途中に別途センサを設け、このセンサで買物券の搬送方向の長さを検出するように構成してもよい。また、買物券の幅方向の長さを検出するセンサを設け、ここで検出される幅方向の長さも利用して発行すべきでない買物券であるかどうかを判定するようにしてもよい。
【0041】
また、買物券20の発行を3回連続して中止したときにn13に進んでエラー処理を行うとしたが、この回数は4回やそれ以上にしてもよいし、又、2回であってもよい。さらに、収納部21から繰り出された買物券20に対する発行を中止した買物券20の比率がある値を越えたときや、発行を中止した買物券20の累積枚数が所定枚数となったときにエラー処理を行うようにしてもよい。
【0042】
さらに、買物券20に券番号をバーコードで印刷しておき、読取部26をバーコードリーダで構成してもよい。また、発行される金券は、買物券や商品券だけでなく、プリペイドカード等であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、券番号を読み取り、この券番号から発行すべきでない金券であるかどうかを判定し、発行すべきでないと判定した金券については、発行を中止するようにしたため、券種の間違った金券がセットされていたとしても、その金券が発行されるのを防止できる。また、裏向きや上下逆向きにセットされている金券についても同様に発行を中止するようにしたので、金券の向きを揃えて発行することができ、顧客に悪い印象を与えることもない。
【0044】
また、金券を収納する収納部を複数設けたので、種別の異なる金券を同時に発行することもできる。
【0045】
また、金券の大きさを検出し、この大きさからも発行すべきでない金券であるかどうかを判定するようにしたため、例えば搬送時に端部の折れ曲がった金券が発行されるのを防止できる。
【0046】
また、発行を中止した金券の枚数を用いて、金券が誤ってセットされているかどうかを判定し、金券が誤ってセットされていると判定したときにはこれを報知するようにしたため、金券のセットミスに対して迅速に対応させることができる。
【0047】
また、発行した金券の券番号を出力するようにしたため、ホスト装置で金券の発行管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である金券発行システムの構成を示す図である。
【図2】この実施形態の金券発行装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この実施形態の金券発行装置の外観を示す図である。
【図4】この実施形態で発行される金券を示す図である。
【図5】この実施形態の繰り出し部の構成を示す図である。
【図6】この実施形態の金券発行装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】この実施形態の出券処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−ホスト装置
2−金券発行装置
11−制御部
12−入力部
13−表示部
14−カードリーダ
15−繰出部
16−通信部
20−買物券
21(21a、21b)−収納部
24−放出部
25−回収部
26−読取部
27−フラッパ

Claims (6)

  1. 券種を示す情報を含んだ固有の券番号が付された金券をセットする収納手段と、
    前記収納手段にセットされている金券を繰り出す繰出手段と、
    前記繰出手段が繰り出した金券に付されている前記券番号を読み取る券番号読取手段と、
    前記券番号読取手段により読み取った券番号から券種を識別し、発行する券種の金券であるかどうかを判定するとともに、発行する券種の金券でないと判定した場合に、該金券の発行を中止する制御手段と、を備えたことを特徴とする金券発行装置。
  2. 前記収納手段は、金券をセットする複数の収納部を備えていることを特徴とする請求項1記載の金券発行装置。
  3. 前記金券の大きさを検出する大きさ検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記大きさ検出手段により検出された大きさが、発行する券種の金券の大きさと異なる場合にも、該金券の発行を中止することを特徴とする請求項1または2に記載の金券発行装置。
  4. 前記制御手段は、発行を中止した金券の枚数を用いて、券種や向きを誤って前記収納手段に金券がセットされているかどうかを判定し、金券が誤ってセットされていると判定したときにその旨の報知を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金券発行装置。
  5. 発行した金券から読み取った券番号を出力する出力手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金券発行装置。
  6. 請求項5に記載の金券発行装置と、前記金券発行装置に接続されたホスト装置と、を備え、
    前記ホスト装置に、前記出力手段により出力された金券の識別番号に基づいて前記金券の発行管理を行う管理手段を備えたことを特徴とする金券発行システム。
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