JP2007091314A - テーピング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品収納テープの収納凹部内に装填されたチップ部品の姿勢を安定したものとし、テープ搬送路でのチップ部品のつかえ或いは破損を回避すること。
【解決手段】 上蓋102と上蓋103との継ぎ目104の下方に移動してきた収納溝4Bの内部の空気は、テープ本体4Aの開口4D及び継ぎ目部通路形成部材105に形成された溝107、開口108、連通路106を介して吸引される。このため、収納溝4B内のチップ部品Aは、開口4Dに吸引され、継ぎ目104の下方に到達する前にテープ本体4の振動などにより、チップ部品Aが傾いていた場合にも、チップ部品Aは収納溝4Bの底に引き付けられ、収納溝4B内に水平に収まる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、送り装置により送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填した後、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置に関する。
チップ部品供給部からチップ部品を取出して、部品収納テープのチップ部品収納部に収納するテーピング装置は、特開2002−240802号公報(特許文献1)に記載されている。このテーピング装置は、送り装置により搬送路である搬送シュートに沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内に装填位置にてチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、前記装填位置より下流の閉塞位置にてカバーテープで当該収納凹部の開口部を覆い閉塞する。
特開2002−240802号公報
搬送シュートには、搬送シュートに沿って複数に分割され、搬送シュートの上面を覆い、部品収納テープの上方を覆う複数の上蓋が搬送シュートが設けられている。そして、部品収納テープの収納凹部内のチップ部品の姿勢が傾いていた場合には、チップ部品が、カバーテープにて閉塞されるまでの搬送シュート上にて上下左右に動き、即ち、暴れる。特に、収納テープの側面の傾斜がなだらかな程、また、チップ部品の重さが小さい程、収納テープを搬送する際の加速度が大きい程、収納凹部内でのチップ部品の暴れは顕著になり、この結果、チップ部品が、搬送シュートの下面に擦れる、或いは当たり、チップ部品が損傷する虞があった。また、収納凹部内で傾いていたチップ部品の上部先端が上蓋の継ぎ目に当たり、つかえ、収納テープの搬送に過負荷がかり、テーピング装置が以上停止する虞があった。
そこで本発明は、部品収納テープの収納凹部内に装填されたチップ部品の姿勢を安定したものとし、チップ部品の搬送シュート上での上蓋の継ぎ目への当接、つかえを回避することを目的とする。
このため第1の発明は、送り装置により搬送路の沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へのチップ部品の装填位置から前記カバーテープによる前記開口部の閉塞位置までの前記部品収納テープの前記搬送路には前記開口を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付ける吸引手段が設けられていることを特徴とする。
第2の発明は、送り装置により搬送路の沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へチップ部品が装填される装填位置から前記カバーテープにより前記開口部が閉塞される閉塞位置までの前記部品収納テープの搬送路の途中には、前記部品収納テープの上方を覆う複数の上蓋の継ぎ目に対応して設けられ、前記開口を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付ける吸引手段が搬送路に沿って設けられていることを特徴とする。
第3の発明は、送り装置により搬送路に沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へチップ部品が装填される装填位置から前記カバーテープにより前記開口部が閉塞される閉塞位置に至る前記搬送路の途中に位置し、前記部品収納テープの上方を覆う複数の上蓋の継ぎ目に対向して前記搬送路の底面に設けられ、上面には前記継ぎ目に対向し搬送路に沿って形成された吸引溝と、この吸引溝に一端が開口した連通路とを有した通路形成部材を備え、この通路形成部材を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付けることを特徴とする。
本発明は、部品収納テープの収納凹部内に装填されたチップ部品の姿勢を安定したものとし、チップ部品の搬送シュート上での上蓋の継ぎ目への当接、つかえ或いは破損を回避することができる。
以下、本発明の移載装置としてのテーピング装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。先ず、図1のテーピング装置の平面図、図2の同じく正面図、図3の右側面図に基づき、テーピング装置について説明する。1はテーピング装置本体で、この本体1の側壁部に立設されたピン2にキャリアテープ供給リール3が回転可能に係止され、当該テープ供給リール3に巻装されたテープ本体(キャリアテープとも称される。)4Aの先端が当該テープ本体4Aに適度なテンションを与えるためのプーリ5、送りプーリ6、7及びテープ本体4Aなどのテープ搬送路を有する搬送レール8を介して巻取り収納リール9に固定されている。
そして、図示しない回転駆動系による当該巻取り収納リール9の回転に合わせて順次テープ本体4Aが所定量搬送されて(巻取り収納リール9に巻取られて)いく間で、テープ本体4Aの収納溝(収納凹部)4B内にチップ部品Aが挿入(装填)され、更に所定位置まで搬送されて収納溝4B上面の開口部をカバーテープ供給リール10から供給されるカバーテープ4Cで被覆した後、前記巻取り収納リール9に巻取られていく。尚、上述したように、所定間隔を存して収納溝4Bが設けられたテープ本体4Aと、その上面に圧着されるカバーテープ(トップテープ)4Cとで収納テープ4が形成されるが、前記テープ本体4Aはいわゆるエンボステープである。
尚、前記送りプーリ6、7、搬送シュートである搬送レール8及びカバーテープ供給リール10などは、取付板11に設けられている。そして、テーピング装置本体1に固定された固定板12上にはY軸駆動モータ13により駆動されてガイド14に案内されてY方向に移動するYテーブル15が設けられ、このYテーブル15上にはX軸駆動モータ16により駆動されてガイド17に案内されてX方向に移動するXテーブル18が設けられ、このXテーブル18に前記取付板11が固定されている。
従って、X軸駆動モータ16及びY軸駆動モータ13の駆動によりXテーブル18及びYテーブル15が移動することにより、取付板11を介して前記搬送レール8及びこの搬送レール8に沿って移動するテープ本体4AなどがXY方向に移動できる。
また、テーピング装置本体1の上にはY軸駆動モータ20によりY方向に移動可能なYテーブル21が設けられ、更に該Yテーブル21の上にはX軸駆動モータ22によりX方向に移動可能なX移動体23を介してチップ部品供給テーブル24が設けられる。該供給テーブル24上にはシートに貼付されたウエハがダイシングされて個々のダイ(以下、「チップ部品A」という)に分割された状態で且つ端子を有する面を上面とした状態で固定されており、このチップ部品Aは裏面より突き上げピン(図示せず)により突き上げられながら、後述する吸着取出ノズル26で吸着されて取出されるものである。
前記テーピング装置本体1に固定された上取付板25にはチップ部品供給テーブル24からチップ部品Aを取出す吸着取出ノズル26が所定間隔を存して周縁部に、例えば8本配設されて駆動モータ19Aの駆動により第1のインデキシングカムユニット30を介して間欠回転する第1の回転盤27が設けられ、また上取付板25にはX軸駆動モータ88及びY軸駆動モータ89によりXY方向に移動するXYテーブル(図示せず)を介して前記収納溝4Bにチップ部品Aを装填する吸着装填ノズル28が所定間隔を存して周縁部に、例えば8本配設されて駆動モータ19Bの駆動により第2のインデキシングカムユニット31を介して間欠回転する第2の回転盤29とが設けられる。
この第1の回転盤27と第2の回転盤29とは同期して間欠回転するものであり、2つの回転盤27、29の各ノズル26、28を対応させることができ、チップ部品Aを吸着取出ノズル26から吸着装填ノズル28に受け渡すことができる。また、両回転盤の回転半径を同一にすることにより、回転割出し精度(分解能)を同一にすることができる。
次に、部品取出機構35について、図4に基づき詳述する。前記第1の回転盤27の周縁部には吸着取出ノズル26が所定間隔を存して、例えば8本配設されており、各反転装置36により各吸着取出ノズル26は上下反転可能に設けられる。即ち、反転駆動モータ37の駆動によりカップリング38を介して駆動軸39が回転すると、駆動軸39に固定された取付体40も回転し、前記取出ノズル26は上下反転される。
また、前記取付体40に設けられたガイド41に沿ってガイド42が上下動可能であるため、このガイド42に固定されたノズル取付体43に取付けられた取出ノズル26は上下動可能となるが、前記取付体40の上辺40Aとノズル取付体43の下辺43Aとの間に張架されたスプリング44により常時上方に付勢されているが、ストッパ45が前記取付体40の上辺40Aに係止されることにより上限は規制される。
また、前記吸着取出ノズル26は、Z軸駆動モータ46の駆動によりガイド47により上下動可能な作動体48の作動部48Aがノズル取付体43の頭部を押圧することにより下降することができ、例えばチップ部品供給テーブル24上のチップ部品Aを取出すことができる。
次に、部品装填機構50について、図5に基づき詳述する。前記第2の回転盤29の周縁部には吸着装填ノズル28が所定間隔を存して、例えば8本配設されており、各回転装置51により吸着装填ノズル28を偏心した位置に備えたノズル軸体28Aが軸芯方向を中心として回転可能に設けられる。即ち、θ軸駆動モータ52の駆動軸に設けられたプーリ53と円筒体62の周囲に固定されたプーリ54との間に伝達ベルト55が張架され、円筒体62はベアリング56を介して前記第2の回転盤29に回動可能に設けられる。
また、前記吸着装填ノズル28は、Z軸駆動モータ57の駆動によりガイド58により上下動可能な作動体59の作動部59Aがノズル取付体60の突部60Aに押圧することによりガイド61に案内されて下降することができ、吸着保持しているチップ部品Aを搬送レール8上のテープ本体4Aの収納溝4B内に装填することができる。即ち、ノズル軸体28Aは円筒体62内で上下に移動可能であり且つ円筒体62と共にθ回転可能であるので、このノズル軸体28A下部の偏心した位置に設けられた吸着装填ノズル28も上下に移動可能でθ回転可能である。
ここで、図11に基づき、本テーピング装置の制御ブロック図について説明すると、91はテーピング装置のチップ部品Aの装填に係る動作を統括制御する制御装置としてのCPU、92はチップ部品Aの種類毎の厚さデータや、各吸着取出ノズル26毎の高さレベルデータ等を格納するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)及び93はROM(リ−ド・オンリー・メモリ)である。そして、CPU91は前記RAM92に記憶されたデータに基づき、前記ROM93に格納されたプログラムに従い、テーピング装置のチップ部品Aの装填に係る動作を統括制御する。即ち、CPU91は、駆動回路94及びインターフェース95を介して各駆動モータの駆動を制御している。
また、96はインターフェース95を介して前記CPU91に接続される認識処理装置で、各認識カメラにより撮像して取込まれた画像の認識処理が該認識処理装置96にて行われ、CPU91に処理結果が送出される。即ち、CPU91は、各認識カメラに撮像された画像を認識処理(位置ずれ量の算出など)するように指示を認識処理装置96に出力すると共に、認識処理結果を認識処理装置96から受取るものである。
次に、図6及び図7に示すように、第1の回転盤27の12時に位置するステーションは、チップ部品供給テーブル24から吸着取出ノズル26がチップ部品Aを吸着して取出す吸着取出ステーションである。この吸着取出ステーションでは、第1の回転盤27の旋回移動中にチップ部品供給テーブル24上の次に取出すべきチップ部品Aを部品認識カメラ63で撮像して、当該チップ部品Aの位置を認識処理装置96で認識処理し、CPU91がこの取出すべきチップ部品Aを移動してくる吸着取出ノズル26の直下方位置に位置するよう前記Y軸駆動モータ20及びX軸駆動モータ22を駆動させてチップ部品供給テーブル24を移動させ、この吸着取出ステーションでチップ部品供給テーブル24上のチップ部品AをZ軸駆動モータ46の駆動により吸着取出ノズル26が下降して吸着して取出す。
次に、駆動モータ19Bの駆動により第2のインデキシングカムユニット31を介して第2の回転盤29が時計方向に間欠回転すると共に駆動モータ19Aの駆動により第1のインデキシングカムユニット30を介して第1の回転盤27を反時計方向に同期間欠回転させる。この第1の回転盤27の反時計方向に1間欠回転して停止するステーションは、前記反転装置36により吸着取出ノズル26に保持されたチップ部品Aを上下反転させる反転ステーションであり、その次のステーションはこの反転されたチップ部品Aの位置を部品認識カメラ65により撮像して認識処理装置96で認識処理する認識ステーションである。
次は、反転装置36により反転されて印字面を上面とし端子を有する面を下面としたチップ部品A上に印字装置66により印字する印字ステーションで、以下印字装置66について図8に基づき説明する。取付板67に固定されたX軸駆動モータ68によりガイド69を介してX方向に移動可能なXテーブル70が設けられ、更に該Xテーブル70の上にはY軸駆動モータ71によりガイド72を介してY方向に移動可能なYテーブル73が設けられている。そして、Z軸駆動モータ74によりYテーブル73下面の固定板75に設けられたガイド76を介してZ方向に移動するZ移動体77にインクジェット方式の印字ユニット78が設けられる。
即ち、印字ユニット78はXY方向及びZ方向に移動可能であり、前記認識ステーションで反転されたチップ部品Aの位置を部品認識カメラ65により撮像し認識処理装置96で認識処理したチップ部品Aの位置認識結果に基づき、CPU91がX軸駆動モータ68及びY軸駆動モータ71を制御して、前記認識ステーションからの前記第1の回転盤27の旋回移動中にXY方向の補正をした状態で、次の印字ステーションでZ軸駆動モータ74により下降した印字ユニット78によりチップ部品Aにシリアル番号等が印字される。
従って、位置補正された状態のチップ部品A上に印字するものであるから印字精度の向上が図れると共に、RAM92に格納されたチップ部品の種類毎の厚さデータや、各吸着取出ノズル26毎の高さレベルデータを使用してそのデータに応じてZ軸駆動モータ74による印字ユニットの移動ストロークをCPU91により制御すれば印字の際の吸着されたチップ部品と印字ユニット78との間隔が一定間隔に調整され、印字精度の向上を図ることができる。
次のキュアステーション79は、前記印字ユニット78により印字されたインクを温風装置(図示せず)による温風により乾燥させるステーションである。
前記吸着取出ステーションを1番目として反時計方向に回転した6番目が受渡しステーションであり、前記反転装置36により上下反転された吸着取出ノズル26のチップ部品Aを第2の回転盤29の吸着装填ノズル28に受け渡す。この第1の回転盤27の受渡しステーション、言い換えると、第2の回転盤29の受継ぎステーションでは、吸着取出ノズル26に吸着保持されたチップ部品Aを前記部品認識カメラ65が撮像して認識処理装置96が認識処理した結果によるX方向及びY方向のズレが第2の回転盤29の回転角度補正及び前記ノズル軸体28Aの回動による偏心した吸着装填ノズル28の位置補正により解消される。
即ち、前記部品認識カメラ65の撮像に基づく認識処理装置96の認識処理結果に基づいて、CPU91が第2の回転盤29を回転させる駆動モータ19B及び前記ノズル軸体28Aを回動させるθ軸駆動モータ52を制御することにより、前記X方向及びY方向のズレを補正することができる。従って、受け渡される吸着取出ノズル26に吸着保持されたチップ部品Aと吸着装填ノズル28の位置とを極力一致させることにより、第1の回転盤27に設けられた吸着取出ノズル26に吸着保持されたチップ部品Aをこの吸着取出ノズル26から第2の回転盤29に設けられた吸着装填ノズル28に確実に受け渡すことができる。
そして、この第2の回転盤29の受継ぎステーションで受け継いで、時計方向に第2の回転盤29が回転して装着ステーション及びリカバリ装填ステーション(受継ぎステーションを1番目として6番目と7番目)において吸着装填ノズル28が前記テープ4のテープ本体4A上方に位置するように両回転盤27、29が配設される。
即ち、2本の吸着装填ノズル28が前記テープ4のテープ本体4A上方に位置するように第2の回転盤29を配設すると、両回転盤27、29は8分割間欠回転するので、前記装着ステーションにおける第2の回転盤29の中心と吸着装填ノズル28と結んだラインとテープ4の走行ラインとで作る角度は67.5となり、第1の回転盤27の受渡しステーションと第2の回転盤29の受継ぎステーションとは22.5度ずれて受継ぐように両回転盤27、29が配設されることとなる。
この第2の回転盤29の受継ぎステーションの次の次のステーションは、特性検査装置81によりチップ部品の特性を検査する検査ステーションで、例えばチップ部品に流れる電流値を検査して、その電流値がRAM92に格納された所定範囲内にあるかどうかが検査させる。ここで、所定範囲内になければ、CPU91はテープ本体4Aに装填せずに、後述する専用トレイ(図示せず)内に収納するように制御する。
この検査ステーションの次の認識ステーションには装填部品認識カメラ83が配設され、吸着装填ノズル28に吸着保持されたチップ部品Aをこの装填部品認識カメラ83で撮像して認識処理装置96により当該チップ部品Aのノズルに対する位置が認識されると共に外観検査(バンプが所定数あるか等)がなされる。この外観検査により不良チップ部品とされると、CPU91はテープ本体4Aに装填せずに、前記専用トレイ内に収納するように制御する。
次の次のステーションは収納テープ4の収納溝4B内に吸着装填ノズル28に保持されたチップ部品をテープ本体4Aに装填する装填ステーションで、前記装填部品認識カメラ83により吸着装填ノズル28に保持されたチップ部品Aが撮像されて認識処理装置96により認識処理された結果に基づき、θ方向(平面方向における角度)及び平面方向(XY方向)のズレについて補正した状態でチップ部品を搬送レール8上の装填位置111(図1及び図2参照)にて装填する。
即ち、CPU91がθ方向のズレについてはθ軸駆動モータ52を補正制御して円筒体62及びノズル軸体28Aを介してこの軸体28Aに偏心した位置に設けられた吸着装填ノズル28を回動させ、平面方向のズレについては前記X軸駆動モータ16及びY軸駆動モータ13を補正制御してXテーブル18及びYテーブル15を補正移動させて、取付板11を介して搬送レール8及びこの搬送レール8に沿って移動するテープ本体4AをX方向に補正移動させる。
この場合、当該装填ステーションに移動した吸着装填ノズル28が認識ステーションにあったときに、第1の回転盤27の印字ステーションにあった吸着取出ノズル26に保持されたチップ部品Aを次の次の受渡しステーションで補正する第2の回転盤29の回転補正量をも加味して(当該電子部品の認識ステーションでの認識処理結果に加えて)、第2の回転盤29の装填ステーションにおいてCPU91がθ軸駆動モータ52、前記X軸駆動モータ16及びY軸駆動モータ13を補正制御するものである。
このため、収納溝4B内の適正位置に、Z軸駆動モータ57の駆動により下降する吸着装填ノズル28によりチップ部品Aを装填することができることとなる。従って、テープ本体4A側で平面方向の補正動作を行い、吸着装填ノズル28側で角度方向(θ)の補正動作を行うから、全てを吸着装填ノズル28側で行う構造に比べて、可動部が軽量化でき、高速化及び多機能化に対応できる。
この装填ステーションでのチップ部品Aの装填動作について、説明する。前述したように、Z軸駆動モータ57の駆動により吸着装填ノズル28が下降し、チップ部品Aをテープ本体4Aの収納溝4Bに装填するが、この装填の際、図示しない真空源に真空路を介して連通していた吸着装填ノズル28は、ソレノイドバルブの切替え動作によりその真空を開放すると共に逆にノズル28に形成した吸着孔より空気を吹き出すことにより収納溝4B底面上にチップ部品Aを落下させて、この収納溝4B内に装填する。
更に、次のリカバリ装填ステーションには印字検査カメラ85が設けられ、第2の回転盤29の旋回移動中にこのステーションに位置する収納溝4B内に装填されたチップ部品Aを撮像し、認識処理装置96で認識処理してテープ本体4Aに装填されたチップ部品Aの印字の有無及び印字の向きを検査する。
このリカバリ装填ステーションには、図9及び図10に示したように、テープ本体4Aを搬送するための上面に開口8aを形成した一対の搬送レール8の一方の搬送レール8Aに上下調整可能に支持された吸引又は吹き出し通路形成部材(以下、装填部通路形成部材という)84が設けられる。この装填部通路形成部材84には縦方向に伸びた一対の調整孔86が開設され、この調整孔86を介してボルト87を締め付けることにより、任意の上下位置にて、即ち一対の搬送レール8に支持されたテープ本体4Aの底面とその上面が一定の間隔を存して装填部通路形成部材84を搬送レール本体8Aに固定することができる。
そして、テープ本体4Aの各収納溝4Bを形成する部品載置面には吸引手段としての開口4Dが開設されており、リカバリ装填ステーションにおける収納溝4Bの開口4Dに対応する位置の前記装填部通路形成部材84にはL字形状に延びた連通路90が形成され、装填部通路形成部材84の上面には開口4Dに対向して開口90Aが形成されている。
そして、リカバリ装填ステーションで第2の回転盤29の旋回移動中にこのステーションに位置する収納溝4B内に装填されたチップ部品Aを印字検査カメラ85が撮像するが、前記装填部通路形成部材84の連通路90、開口90A及び前記収納溝の部品載置面に開設された開口4Dを介して空気を吸引して部品載置面上に前記チップ部品Aを吸い付けた状態で前記収納溝4B内のチップ部品Aを印字検査カメラ85が撮像する。この撮像された画像に基づき、認識処理装置96で認識処理してテープ本体4Aの収納溝4Bに装填されたチップ部品Aの印字の有無及び印字の向きを検査する。
従って、前記装填部通路形成部材84の連通路90、開口90A及び前記収納溝の部品載置面に開設された開口4Dを介して空気を吸引して(最初の吸引動作)部品載置面上に前記チップ部品Aを吸い付けた状態で前述したように、撮像するものであるから、収納溝4B内に装填されたチップ部品の姿勢が安定したものとなり、即ち部品載置面上に前記チップ部品A底面全域を吸い付けた状態にすることが可能であり、均一な画像が取込めるようにすることができる。
そして、その検査した結果が不良である場合には、CPU91は以下のように制御する。即ち、前記吸着装填ノズル28で前記収納溝4Bの上面開口部を覆い、前記装填部通路形成部材84の連通路90、開口90A及び前記収納溝4Bの部品載置面に開設された開口4Dを介する空気の吸引から吹き出しに変更した後、再度前記装填部通路形成部材84の連通路90、開口90A及び前記収納溝4Bの部品載置面に開設された開口4Dを介して空気を吸引して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付け、前記吸着装填ノズル28のエスケープ(前記収納溝4Bの上面開口部より逃げて)後に再度前記収納溝4B内のチップ部品Aを印字検査カメラ85が撮像して検査する。
最初の吸引動作を行っても、収納溝4B内にチップ部品Aが斜めに収納されていた場合でも、このようにすることにより、チップ部品Aの姿勢を修正、即ち斜めの状態から水平の状態にすることができ、2度目の検査結果が良好な場合には、最初の検査の誤認によるチップ部品を廃棄することなく、救済して利用することができる。
そして、このようにしてもなお、認識処理装置96による認識結果によりCPU91が不良と判定した場合には、前記装填ステーションで装填を終えた吸着装填ノズル28がこのリカバリ装填ステーションに位置する収納溝4Bよりチップ部品Aを取出すと共にこのとき前記装填ステーションで装填しようとしていた吸着装填ノズル28は装填せずに待機するように制御される。そして、この状態でCPU91はテープ本体4Aを移動させずに、第2の回転盤29を間欠回転させて、前述の如く取出されて空となった収納溝4Bに次の吸着装填ノズル28が保持していたチップ部品Aを装填するように制御する。
そして、前述したように、装填位置111での部品装填機構50によるテープ本体4Aの収納溝4B内へチップ部品Aが挿入された後は、挿入されたチップ部品Aはテープ本体4Aの下流方向への移動に伴い順次下流へ移動し、カバーテープ圧着位置8c(図2参照)にてテープ圧着機構86によりテープ本体4Aとカバーテープ4Cとが圧着され、巻取り収納リール9に巻き取られることとなる。
装填位置111の上流側から装填位置111の開口8a及び上述したリカバリ装填ステーションに対応した搬送レール8のリカバリ位置82を経てカバーテープ圧着位置8cに至る搬送レール8には、上面開口8aを閉塞する複数の上蓋101、102、103・・が搬送レール8に沿い例えば図示しない複数の樹脂にて取り付けられている。各上蓋101、102、103・・は搬送レール8を移動するテープ本体4A及びチップ部品Aの状態を確認できるように透明な樹脂にて形成されている。そして、隣り合う上蓋102と上蓋103との間には、継ぎ目104が存在している。
継ぎ目104に対向した搬送リール8においては、図9、図10及び図12に示したように、搬送レール8の搬送レール本体8Aに上下調整可能に支持され開口4Dと共に吸引手段を構成する吸引通路形成部材(以下、継ぎ目部通路形成部材という)105が設けられる。この継ぎ目部通路形成部材105は、装填部通路形成部材84とほぼ同様に形成され、継ぎ目部通路形成部材105には縦方向に伸びた一対の調整孔115が開設され、この調整孔106を介してボルト87を締め付けることにより、任意の上下位置にて、即ち一対の搬送レール8に支持されたテープ本体4Aの底面と継ぎ目部通路形成部材105の上面とが一定の間隔を存して継ぎ目部通路形成部材105を一方の搬送レール8Aに固定することができる。
そして、継ぎ目104に対応する位置の継ぎ目部通路形成部材105にはL字形状に延びた連通路106が形成されている。また、継ぎ目部通路形成部材105の上面には継ぎ目104に対応してテープ本体4の搬送方向、即ち搬送レール8の配設方向に吸引溝としての溝107が形成され、この溝107のほぼ中央には継ぎ目104に対向して開口108が形成され、この開口108は連通路106に連通している。そして、連通路106は図示しない真空源に例えば配管110を介して連通し、テーピング装置の運転時には、真空源の運転により継ぎ目部通路形成部材105の上方の空気が溝107、開口108、連通路106及び配管110を介して真空源に吸引される。
継ぎ目104の下方に移動してきた収納溝4Bの内部の空気は、開口4D、溝107、開口108、連通路106及び配管110を介して真空源に吸引される。このため、収納溝4B内のチップ部品Aは、開口4Dに吸引され、継ぎ目104の下方に到達する前にテープ本体4の振動などにより、チップ部品Aが傾いていた場合(図9参照)にも、チップ部品Aは収納溝4Bの底に引き付けられ、収納溝4B内に水平に収まる。
この結果、チップ部品Aを安定した姿勢で継ぎ目104の下方を通過させることができ、継ぎ目104の下方に移動してきたチップ部品Aの上端が継ぎ目104に当たることを回避でき、チップ部品Aのつかえ、破損を防止することができる。
また、収納溝4Bの開口4Dが継ぎ目104の直下に到達する前に、溝107開口4Dを介して収納溝4B内の空気が吸引されるので、チップ部品Aの先端が継ぎ目104の位置に到達する前に、チップ部品Aを一層確実に収納溝4B内に水平に収めることができる。
なお、上記実施態様においては、継ぎ目部通路形成部材105は、装填部通路形成部材84とほぼ同様に形成され、一対の調整孔115が開設され、この調整孔106を介してボルト87を締め付けることにより、任意の上下位置にて、即ち一対の搬送レール8に支持されたテープ本体4Aの底面と継ぎ目部通路形成部材105の上面とが一定の間隔を存して継ぎ目部通路形成部材105を一方の搬送レール本体8Aに固定することができようにしたが、搬送レール8を移動する収納テープ4の機種が変更した場合にも、テープ本体4Aの高さ寸法が常に一定の場合には、搬送レール本体8Aのテープ搬送路に吸引手段として溝107、開口108及び連通路106を形成してもよい。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
テーピング装置を示す平面図である。 テーピング装置の正面図である。 テーピング装置の右側面図である。 部品取出し機構を説明するための図である。 部品装填機構を説明するための図である。 第1及び第2の回転盤の停止状態の平面図である。 第1及び第2の回転盤の旋回移動中の平面図である。 印字機構の側面図である。 搬送レールの正面図である。 搬送レールの上蓋を外して状態の上面図である。 搬送レールの装填位置の縦断側面図である。 搬送レールの継ぎ目位置の縦断側面図である。 本テーピング装置の制御ブロック図である。
符号の説明
1 テーピング装置本体
4 収納テープ
4A テープ本体
4B 収納溝
4C カバーテープ
4D 開口
8 搬送レール
24 チップ部品供給テーブル
26 吸着取出ノズル
28 吸着装填ノズル
85 印字検査カメラ
101、102 上蓋
104 継ぎ目
105 継ぎ目部通路形成部材
106 連通路
107 溝(吸引溝)
108 開口
91 CPU
96 認識処理装置

Claims (3)

  1. 送り装置により搬送路の沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へのチップ部品の装填位置から前記カバーテープによる前記開口部の閉塞位置までの前記部品収納テープの前記搬送路には前記開口を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付ける吸引手段が設けられていることを特徴とするテーピング装置。
  2. 送り装置により搬送路の沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へチップ部品が装填される装填位置から前記カバーテープにより前記開口部が閉塞される閉塞位置までの前記部品収納テープの搬送路の途中には、前記部品収納テープの上方を覆う複数の上蓋の継ぎ目に対応して設けられ、前記開口を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付ける吸引手段が搬送路に沿って設けられていることを特徴とするテーピング装置。
  3. 送り装置により搬送路に沿って送られる部品収納テープの各収納凹部内にチップ部品を吸着ノズルにより順次装填し、カバーテープで当該収納凹部の開口部を閉塞するテーピング装置において、前記収納凹部の部品載置面には開口を開設すると共に、前記収納凹部へチップ部品が装填される装填位置から前記カバーテープにより前記開口部が閉塞される閉塞位置に至る前記搬送路の途中に位置し、前記部品収納テープの上方を覆う複数の上蓋の継ぎ目に対向して前記搬送路の底面に設けられ、上面には前記継ぎ目に対向し搬送路に沿って形成された吸引溝と、この吸引溝に一端が開口した連通路とを有した通路形成部材を備え、この通路形成部材を介して部品載置面上に前記チップ部品を吸い付けることを特徴とするテーピング装置。

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