JP2007090612A - プリンタ及び印刷ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡略な構成で小型化が可能であり、且つ確実にノズル面を保守することができるプリンタを提供する。
【解決手段】 本発明のプリンタは、印刷ヘッド111に隣接してメンテナンス機構141を有する。メンテナンス機構141は、第1クリーナユニット143と第2クリーナユニット144とを有する。印刷ヘッド111は、水平移動手段121と垂直移動手段131とにより、第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材と第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材にそれぞれ圧接するまで移動されて、ヘッド部111aのノズル面111bに付着したインクを拭き取られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プリンタ及び印刷ヘッド装置、特にインクジェットプリンタ及びこのインクジェットプリンタに用いられる印刷ヘッド装置に関する。
従来、インクジェットプリンタでは、特許文献1に示されるように、印刷を終了したとき、ホームポジションへの印刷ヘッドの移動時に、メンテナンス機構により、複数のノズル孔が形成された印刷ヘッドのノズル面に付着した余分なインクを掻き取ったり、ノズル面に付着した異物を除去していた。
詳細には、印刷ヘッドの移動経路に対して進入離隔可能に保持されたワイパーブレードによりノズル面をワイピングするとともに、ワイパーブレードの拭き取り方向と略直交する方向に回動可能なインク吸収体により、ノズル面を摺擦して清掃する。
特開平8−132632号公報
しかし、上記のようなプリンタでは、ワイパーブレードとインク吸収体とをそれぞれノズル面を摺擦するように駆動する駆動機構が必要とされるため、メンテナンス機構が複雑で大型になるという問題があった。また、ワイパーブレードやインク吸収体に付着したインク汚れを除去するための除去機構も必要となり、さらに装置が複雑で大型化する。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、簡略な構成で小型化が可能であり、且つ確実にノズル面を保守することができるプリンタ及び印刷ヘッド装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るプリンタは、
印刷媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
前記ノズル面が前記プラテンに対向する印刷位置と、前記ノズル面が前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と、前記ノズル面が前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに前記印刷ヘッドを移動する移動手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
印刷ヘッドは、第1のクリーニング位置に移動されて第1のクリーニング部材によりノズル面を清掃されるとともに、第1のクリーニング位置から第2のクリーニング位置に移動されて第2のクリーニング部材によりノズル面を清掃されることが望ましい。
第1のクリーニング部材の体積は、第2のクリーニング部材の体積よりも大きいことが望ましい。
第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材は、洗浄液を吸収可能な多孔質体から構成され、第1のクリーニング部材の気孔率が、第2のクリーニング部材の気孔率よりも高いことが望ましい。さらに、第1のクリーニング部材が第2のクリーニング部材よりも多くの洗浄液を保持することが望ましい。
第1のクリーニング部材へのノズル面の圧接力が第2のクリーニング部材へのノズル面の圧接力よりも大きいことが望ましい。
メンテナンス機構は、複数のノズル孔が乾燥しないようにノズル面を覆うキャップを保持するキャップユニットを含み、
移動手段は、印刷ヘッドをキャップユニットが保持するキャップに当接するまで移動して、印刷ヘッドのノズル面にキャップを装着するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るプリンタは、
印刷媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
前記印刷ヘッドを前記メンテナンス機構に接離する第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記印刷ヘッドを前記第1の方向に直交しかつ前記メンテナンス機構から離間して前記プラテンに対向する第2の方向に移動する第2の移動手段とから構成され、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段により前記ノズル面が前記プラテンに対向する印刷位置と前記ノズル面が前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と前記ノズル面が前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに前記印刷ヘッドを移動する移動手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る印刷ヘッド装置は、
プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドを収容する筐体と、
前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
前記印刷ヘッドを、前記メンテナンス機構に接離する第1の方向と、前記第1の方向に直交しかつ前記メンテナンス機構から離間して前記プラテンに対向する第2の方向に移動して、前記ノズル面を、前記プラテンに対向する印刷位置と前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに位置させる移動手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
メンテナンス機構には、複数のノズル孔が乾燥しないようにノズル面を覆うキャップを保持するキャップユニットが含まれてもよい。
筐体内には、メンテナンス機構が収容されてもよい。
移動手段は、筐体内に収容されてもよい。
本発明によれば、ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有し、ノズル面が第1のクリーニング部材に圧接される第1のクリーニング位置と、ノズル面が第2のクリーニング部材に圧接される第2のクリーニング位置とに印刷ヘッドを移動して、印刷ヘッドのノズル面を清掃するので、ワイピングユニットや第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材を駆動するための駆動機構を省略することができ、装置の簡略化と小型化が可能であり、且つ確実にノズル面の保守をすることができる。
本発明の実施の形態にかかるプリンタについて、以下図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタ1の部分的な斜視図であり、図2は、プリンタ1の概略断面図である。
図1及び図2を参照して、プリンタ1は、印刷部10と、搬送装置20と、加熱部30とから構成される。
印刷部10は、印刷ヘッド装置11と、ホルダ16と、ホルダガイド17とを有する。
さらに図3を参照して、印刷ヘッド装置11は、印刷ヘッド111と、ヘッドキャリア112と、第2の移動手段としての水平移動手段121と、第1の移動手段としての垂直移動手段131と、メンテナンス機構141と、筐体部151とを有する。
印刷ヘッド111は、略直方体形状のヘッド部111aを有する。ヘッド部111aの下面(ノズル面)111bには、不図示のインクカートリッジから供給されたインクを吐出するノズル孔(不図示)が、ノズル面111bの長手方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。
ヘッドキャリア112は、開口部112aが形成された板状部材である。ヘッドキャリア112は、印刷ヘッド111のノズル面111bを下方に向けて印刷ヘッド111をプラテンローラ22と対向するように保持する。
水平移動手段121は、水平ガイド軸122と、タイミングベルト123と、モータ124とを有する。
水平ガイド軸122は、Y方向(水平方向(印刷ヘッド111をプラテンローラ22に接離する垂直方向に直交しかつプラテンローラ22の延伸方向と直交する方向))に配置された棒部材である。
タイミングベルト123は、伸縮しない帯状部材である。タイミングベルト123は、一対のプーリー125に懸架される。
モータ124は、ステッピングモータである。モータ124は、一対のプーリー125のうち、一方のプーリー125を回転駆動してタイミングベルト123を駆動する。
垂直移動手段131は、枠体132と、垂直ガイド軸133と、カム134と、ベルト把持部135と、モータ136を有する。
枠体132は、水平移動手段121の水平ガイド軸122にスライド可能に挿通される。枠体132は、ヘッドキャリア112を保持する。
垂直ガイド軸133は、枠体132にZ方向(垂直方向(印刷ヘッド111をプラテンローラ22に接離する第1の方向))に配置された棒部材である。
カム134は、一端にヘッドキャリア112の開口部112aに摺接する突出部134aが突設されている。カム134は、回転板137に固定されている。
ベルト把持部135は、枠体132に固定されている。ベルト把持部135は、水平移動手段121のタイミングベルト123の一部を両側から把持し、タイミングベルト123の一部に固定されている。これにより、モータ124が駆動されてタイミングベルト123が回転駆動されることにより、垂直移動手段131が印刷ヘッド111と共に水平ガイド軸122に沿ってY方向へ移動されるようになっている。
モータ136は、ステッピングモータである。モータ136は、回転板137を回転させる。
メンテナンス機構141は、Y方向に印刷ヘッド111と隣接して配置される。このメンテナンス機構141はY方向に沿って配列された、キャップユニット142と、第1クリーナユニット143と、第2クリーナユニット144とを有する。
キャップユニット142は、ノズル孔の乾燥を防止してインクの粘度の上昇による吐出不良を防止するため、ヘッド部111aのノズル面111bを覆うキャップを保持する。
第1クリーナユニット143は、ケース143aと、ケース143aの内部に収容されたウレタンフォーム等の圧縮可能な多孔質体からなる図示しない第1のクリーニング部材とを有している。ケース143aはヘッド部111aのノズル面111bが挿入可能な開口を上面に有した箱体であって、開口を通して第1のクリーニング部材にヘッド部111aのノズル面111bを圧接可能としている。ケース143aの内部には、ヘッド部111aのノズル面111bに付着したインクを溶解してノズル面111bを清掃するための洗浄液(溶媒)が貯蔵されており、この洗浄液に第1のクリーニング部材が浸漬されて第1のクリーニング部材に洗浄液が吸収保持されている。なお、第1のクリーニング部材は、ノズル面111bを損傷しない材料から圧縮可能な多孔質体に形成される構成であればよい。
第2クリーナユニット144は、ケース144aと、ケース144aの内部に収容されたウレタンフォーム等の圧縮可能な多孔質体からなる図示しない第2のクリーニング部材とを有している。ケース144aはヘッド部111aのノズル面111bが挿入可能な開口を上面に有した箱体であって、開口を通して第2のクリーニング部材にヘッド部111aのノズル面111bを圧接可能としている。第2のクリーニング部材は、ヘッド部111aのノズル面111bに付着したインクを溶解してノズル面111bを清掃するために第1のクリーニング部材に吸収保持されている洗浄液と同一の洗浄液(溶媒)を吸収保持しており、その含浸量は第1のクリーニング部材よりも少なくなっている。すなわち、ケース144aには、第1クリーナユニット143のケース143aのように洗浄液が貯蔵されておらず、第2のクリーニング部材には少量の洗浄液が含浸されているのみとなっている。なお、第2のクリーニング部材は、ノズル面111bを損傷しない材料から圧縮可能な多孔質体に形成される構成であればよい。
第1のクリーニング部材と第2のクリーニング部材とは、第1のクリーニング部材の体積が第2のクリーニング部材の体積よりも大きく設定されているとともに、第1のクリーニング部材の気孔率(多孔質体の総体積に対する全ての気孔の体積の割合)が第2のクリーニング部材の気孔率よりも高く設定されている。また、第1のクリーニング部材の上面が第2のクリーニング部材の上面よりも高い位置に設定されている。これにより、ヘッド部111aのノズル面111bをZ方向に同一ストローク変位させて第1のクリーニング部材と第2のクリーニング部材とに圧接したときには、第1のクリーニング部材の圧縮率が第2のクリーニング部材の圧縮率よりも高くなり、第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力が第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力よりも大きくなる。
筐体部151は、印刷ヘッド111、水平移動手段121、垂直移動手段131、メンテナンス機構141を収容する略直方体の部材である。筐体部151は、下面に、印刷ヘッド111のノズル面111bを露出する図示しない開口部を有する。
ホルダ16は、印刷ヘッド装置11を脱着可能に保持する。ホルダ16は、不図示のモータにより駆動されるベルト(不図示)に連結されて、ホルダガイド17に形成されたガイドレール17aに沿ってX方向に移動可能に構成されている。
ホルダガイド17は、X方向に延びた略直方体形状の部材である。ホルダガイド17の上面(Z方向)には、長手方向(X方向)に沿ってガイドレール17aが形成されている。ホルダガイド17は、地板24の窓部24aを貫通して、両端が地板23及び支持板25に固定されている。
搬送装置20は、送りローラ21と、プラテンローラ22とを有する。
送りローラ21は、軸21aと、円筒状の回転部21bとを有する。軸21aは、X方向に略水平に配置され、両端が、それぞれ地板23、24に固定されている。回転部21bは、固定された軸21aの周りに回転可能に配置される。
プラテンローラ22は、軸22aと、円筒状の回転部22bとを有する。軸22aは、X方向に略水平に配置され、両端が、それぞれ地板23、24に回転可能に支持される。軸22aの一端は、モータ26に接続される。
プラテンローラ22と図示しない引き取り機構とにより、印刷媒体50の送出側の搬送経路P1が形成される。この搬送経路P1の搬送面は、印刷ヘッド装置11のヘッド部111aのノズル面111bと角度αをなすように傾斜されて形成されている。
地板23,24は、軸21a,22aに直交するように、互いに平行に配置されている。
図4及び図5を参照して、加熱部30は、ケース31と、前面パネル32と、加熱器33と、ファン34とを有する。
ケース31は、前面パネル32と組み合わされて、加熱器33とファン34を収容する。ケース31のファン34が配置されている側には、空気を吸い込むための開口部31aが形成されている。
前面パネル32には、加熱器33により加熱された加熱空気を吹き出すための孔32aが複数形成されている。
加熱器33は、絶縁被覆された電気ヒータから構成される。加熱器33の外周には、放熱面積を増加させて熱伝達効率を上げるために、フィン33aが配置されている。加熱器33は、ファン34により供給された空気を加熱する。
ファン34は、加熱器33の前面パネル32から離間された側に配置される。ファン34は、ケース31の開口部31aから空気を吸引して、加熱器33に供給する。
再度図2を参照して、加熱部30は、印刷ヘッド装置11のヘッド部111aのノズル面111bと角度αをなすように傾斜された送出側の搬送経路P1に沿って配置される。このとき、前面パネル32は、送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50と所定の距離だけ隔てて平行に対向するように配置される。したがって、ファン34により吸引された空気は、加熱器33により加熱されて、前面パネル32の孔32aから、送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50の印刷面50aに略垂直に供給される。
制御部40は、MPU(Micro Processor Unit)、各種メモリなどから構成される。制御部40は、印刷時には、不図示のモータを駆動して、印刷ヘッド装置11をX方向(プラテンローラ22の延伸方向)に移動させて所定の位置で停止させた後、モータ26を駆動してプラテンローラ22を回転させつつ印刷ヘッド111を駆動して、インクをノズルから吐出させる。制御部40は、印刷ヘッド装置11の水平移動手段121のモータ124と、垂直移動手段131のモータ136とを駆動して、ヘッドキャリア112に保持された印刷ヘッド111を印刷媒体50に印刷する印刷位置とメンテナンス機構141によりヘッド部111aのノズル面111bを清浄に保守するメンテナンス位置とに移動する。
印刷媒体50は、基材と、定着層とから構成される。
基材は、紙やPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムやPP(ポリプロピレン)から構成される。
定着層は、ウレタン樹脂等の、吐出されたインクを吸収し、定着可能な材料から構成される。定着層は、基材の表側に積層して配置される。定着層は、加熱されると、吸収したインクを乾燥し昇華させてその色素を定着させる。
次に、プリンタ1の印刷動作について説明する。
プリンタ1の印刷前の待機状態では、図6に示されるように印刷ヘッド111のノズル面111bにキャップユニット142のキャップが被着されている。
そして、図示しないボタンにより印刷が指示されると、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動する。
図6を参照して、モータ136は、回転板137を時計方向に回転させる。カム134も、回転板137の回転に伴って時計方向に回転する。このとき、カム134の突出部134aは、ヘッドキャリア112の開口部112aの縁に摺接しているので、カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、垂直ガイド軸133に沿ってZ方向に垂直に移動する。これにより、図6に示すヘッドキャップ位置にある印刷ヘッド111がZ方向に上昇して、ヘッド部111aのノズル面111bからキャップユニット142のキャップが離脱される。
そして、制御部40は、水平移動手段121のモータ124を駆動する。
再度図6を参照して、モータ124は、タイミングベルト123を時計方向に回転駆動する。このとき、垂直移動手段131のベルト把持部135が、タイミングベルト123を把持しているので、タイミングベルト123の回転駆動に伴って、垂直移動手段131の枠体132は、印刷ヘッド111と共に水平ガイド軸122に沿って左方に水平に移動する。これにより、印刷ヘッド111を図8に示すように第1クリーナユニット143に対向する位置まで水平に移動する。
そして、制御部40は、垂直移動手段131の駆動モータ136を駆動し、カム134を反時計方向に回転させることで印刷ヘッド111をZ方向に垂直に下降させ、ヘッド部111aのノズル面111bがケース143aの開口を通して第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接する位置(第1のクリーニング位置)まで移動し、ヘッド部111aのノズル面111bに付着した余分なインクや汚れを拭き取る。
次に、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動し、カム134を時計方向に回転させることで印刷ヘッド111をZ方向に上昇させる一方、水平移動手段121のモータ124を駆動し、タイミングベルト123を反時計方向に回転駆動することで、印刷ヘッド111を図7に示すプラテンローラ22に対向する退避位置まで移動する。
続いて、垂直移動手段131のモータ136は、回転板137を反時計方向に回転させる。カム134も、回転板137の回転に伴って反時計方向に回転する。カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、垂直ガイド軸133に沿って下方(印刷ヘッド111がプラテンローラ22に接近する方向)に垂直に移動する。これにより、印刷ヘッド111をプラテンローラ22に対向する図3の印刷位置に垂直に移動する。
印刷ヘッド111を図3の印刷位置に移動した後、制御部40は、不図示のモータを駆動してプラテンローラ22を回転して印刷媒体50を搬送しつつ印刷ヘッド111を駆動してインクをノズルから吐出させる。これにより、印刷媒体50の印刷面50aに所望の文字等が所定のピッチで印刷される。
そして、インクが吐出された印刷面50aが加熱部30と対向する位置に至ると、インクが吐出された印刷面50aが加熱部30で加熱される。
このとき、制御部40は、加熱部30を制御して、前面パネル32に形成された孔32aから加熱空気を送出側の搬送経路P1に位置する印刷媒体50の印刷面50aに略垂直に供給し、インクが吐出された印刷面50aを所定の温度に加熱する。これにより、印刷媒体50の印刷面50aに吐出したインクを乾燥して定着させることができる。
印刷動作が終了すると、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を起動する。
垂直移動手段131のモータ136は、回転板137を時計方向に回転させる。カム134も、回転板137の回転に伴って時計方向に回転する。カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、上方(印刷ヘッド111がプラテンローラ22から離反する方向)に垂直に移動する。これにより、印刷ヘッド111を図3の印刷位置から図7に示す退避位置まで垂直に移動する。退避位置では、印刷ヘッド111は、メンテナンス機構141の上端よりも上方に位置し、引き続く水平移動がメンテナンス機構141により妨げられない。
続いて、制御部40は、水平移動手段121のモータ124を起動する。
水平移動手段121のモータ124は、タイミングベルト123を図7時計方向に駆動する。タイミングベルト123の駆動に伴って、垂直移動手段131の枠体132は、印刷ヘッド111と共に図7左方に水平に移動する。これにより、印刷ヘッド111を図7に示す退避位置からキャップユニット142に対向する位置(メンテナンス位置)まで移動する。
次に、垂直移動手段131のモータ136は、回転板137を反時計方向に回転させる。カム134も、回転板137の回転に伴って反時計方向に回転する。カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、下方に垂直に移動する。これにより、印刷ヘッド111を図6に示すヘッドキャップ位置まで垂直に下方に移動し、キャップユニット142が保持するキャップに当接して、キャップがヘッド部111aのノズル面111bに被着される。
次に、プリンタ1のメンテナンス動作について説明する。
図6に示されるように、印刷ヘッド111のノズル面111bにキャップユニット142のキャップが被着されたプリンタ1の待機状態において、図示しないボタンによりメンテナンスが指示されると、制御部40は、メンテナンス機構141の不図示のポンプを駆動してキャップユニット142のキャップ内の空気を抜くことで真空圧を作り、印刷ヘッド111のインクを吸引し、ヘッド部111aのノズルの詰まりを取り除く。
続いて、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動することで、回転板137を図6時計方向に回転させる。カム134も、回転板137の回転に伴って図6時計方向に回転する。カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、上方に垂直に移動する。これにより、印刷ヘッド111を図6に示すヘッドキャップ位置からZ方向に垂直に上方に移動する。このとき、ヘッド部111aのノズル面111bに装着されていたキャップは、ノズル面111bから離脱される。
次に、制御部40は、水平移動手段121のモータ124を起動する。
水平移動手段121のモータ124は、タイミングベルト123を時計方向に駆動する。タイミングベルト123の駆動に伴って、垂直移動手段131の枠体132は、印刷ヘッド111と共に図中左方に水平に移動する。これにより、印刷ヘッド111を第1クリーナユニット143に対向する位置まで移動する。
そして、制御部40は、垂直移動手段131の駆動モータ136を駆動し、カム134を反時計方向に回転させることで印刷ヘッド111をZ方向に垂直に下降させ、図8に示すように、ヘッド部111aのノズル面111bがケース143aの開口を通して第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接される位置(第1のクリーニング位置)まで移動し、ヘッド部111aのノズル面111bに付着した余分なインクを拭き取る。
第1クリーナユニット143によるクリーニングが完了すると、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動し、カム134を時計方向に回転させて印刷ヘッド111をZ方向に上昇させる一方、水平移動手段121のモータ124を駆動し、タイミングベルト123を反時計方向に回転駆動することで、印刷ヘッド111を第2クリーナユニット144に対向する位置まで移動する。
続いて、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動し、カム134を反時計方向に回転させることで印刷ヘッド111をZ方向に垂直に下降させ、図9に示すように、ヘッド部111aのノズル面111bがケース144aの開口を通して第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材に圧接される位置(第2のクリーニング位置)まで移動し、ヘッド部111aのノズル面111bに残存するインクを拭き取る。ヘッド部111aのノズル面111bがケース144aの開口を通して第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材に圧接される位置(第2のクリーニング位置)まで移動するZ方向の移動ストロークは、ヘッド部111aのノズル面111bがケース143aの開口を通して第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接される位置(第1のクリーニング位置)まで移動するZ方向の移動ストロークと同一である。したがって、第2のクリーニング部材の圧縮率が第1のクリーニング部材の圧縮率よりも低くなり、ヘッド部111aのノズル面111bを第2のクリーニング部材に圧接したときの圧接力がヘッド部111aのノズル面111bを第1のクリーニング部材に圧接したときの圧接力よりも小さくなる。換言すれば、ヘッド部111aのノズル面111bを第1のクリーニング部材に圧接したときの圧接力がヘッド部111aのノズル面111bを第2のクリーニング部材に圧接したときの圧接力よりも大きくなる。
ここで、第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接時には、ヘッド部111aのノズル面111bに付着したインクを溶解してノズル面111bを清掃するための洗浄液(溶媒)の第1のクリーニング部材への吸収保持量が第2のクリーニング部材への吸収保持量よりも多く、しかもヘッド部111aのノズル面111bを第1のクリーニング部材に圧接したときの圧接力がヘッド部111aのノズル面111bを第2のクリーニング部材に圧接したときの圧接力よりも大きく設定され、また第1のクリーニング部材の気孔率が第2のクリーニング部材の気孔率よりも高く設定されているので、ヘッド部111aのノズル面111bにインクが固化して付着していたとしても、第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接により、このインクを洗浄液によって溶解してヘッド部111aのノズル面111bから確実に除去することができ、しかもヘッド部111aのノズル面111bから除去したインクを第1のクリーニング部材に多量に吸収することできる。そして、第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接後の第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接により、ヘッド部111aのノズル面111bに残存したインクを第2のクリーニング部材によって確実に吸収してヘッド部111aのノズル面111bにインクが残存しないようにヘッド部111aのノズル面111bを確実に拭き取ることができる。また、第2のクリーニング部材にも少量の洗浄液(溶媒)が吸収保持されているので、ヘッド部111aのノズル面111bに多少のインクが固化して付着していたとしても、このインクを洗浄液によって溶解してヘッド部111aのノズル面111bから確実に除去することができ、しかもヘッド部111aのノズル面111bから除去したインクを第1のクリーニング部材に確実に吸収して、ヘッド部111aのノズル面111bに付着したインクを確実に除去することできる。
第2クリーナユニット144によるクリーニングが完了すると、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動し、カム134を時計方向に回転させて印刷ヘッド111をZ方向に上昇させる一方、水平移動手段121のモータ124を駆動し、タイミングベルト123を反時計方向に回転させて、印刷ヘッド111をキャップユニット142に対向する位置まで移動する。
その後、制御部40は、垂直移動手段131のモータ136を駆動して、回転板137を反時計方向に回転させる。カム134の回転に伴って、ヘッドキャリア112は、下方に垂直に移動する。これにより、印刷ヘッド111が図6に示すヘッドキャップ位置まで垂直に下方に移動して、キャップユニット142が保持するキャップが、ヘッド部111aのノズル面111bに被着される。
ここで、印刷ヘッド111は、印刷位置にて最も下降し、退避位置、キャップユニット142に対向する位置、第1クリーナユニット143に対向する位置及び第2クリーナユニット144に対向する位置にて最も上昇する。印刷ヘッド111は、キャップユニット142のキャップがヘッド部111aのノズル面111bに被着される位置、ヘッド部111aのノズル面111bが第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接される位置及びヘッド部111aのノズル面111bが第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材に圧接される位置にて上下方向中間位置に位置する。すなわち、印刷ヘッド111が退避位置に位置したとき、印刷ヘッド111がキャップユニット142に対向する位置に位置したとき、印刷ヘッド111が第1クリーナユニット143に対向する位置に位置したとき及び印刷ヘッド111が第2クリーナユニット144に対向する位置に位置したときには、カム134が図10(a)に示されるように突出部134aを上方に向けた姿勢となる。キャップユニット142のキャップがヘッド部111aのノズル面111bに被着されたとき、ヘッド部111aのノズル面111bが第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接されたとき及びヘッド部111aのノズル面111bが第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材に圧接されたときには、カム134が図10(b)に示されるように突出部134aを斜め上側に向けた姿勢となる。これにより、ヘッド部111aのノズル面111bがケース144aの開口を通して第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材に圧接される位置(第2のクリーニング位置)まで移動するZ方向の移動ストロークが、ヘッド部111aのノズル面111bがケース143aの開口を通して第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材に圧接される位置(第1のクリーニング位置)まで移動するZ方向の移動ストロークと同一となる。印刷ヘッド111が印刷位置に位置したときには、カム134が図10(c)に示されるように突出部134aを下方に向けた姿勢となる。なお、図10では、便宜上、印刷ヘッド111が省略されている。
したがって、印刷ヘッド111が印刷位置にて最も下降してプラテンローラ22に可及的に接近させることができ、印刷品質が向上する。これにより、印刷品質を向上するために印刷ヘッド111をプラテンローラ22に接近させる機構としても垂直移動手段131が機能し、簡単な構成でヘッド部111aのノズル面111bの保守を行なうことができ、しかも印刷品質をも向上することができる。
以上説明したように、印刷ヘッド111がプラテンローラ22に接離する垂直方向、すなわちプラテンローラ22の延伸方向に直交する方向に並んで配置されたメンテナンス機構141に接離する垂直方向(第1の方向)と水平方向(第1の方向に直交しかつメンテナンス機構141から離間してプラテンローラ22に対向する第2の方向)とに移動して、ヘッド部111aのノズル面111bを第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材と第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材にそれぞれ圧接してクリーニングするので、従来のように、ワイピングユニットを設ける必要なく、簡略な構成で小型化することが可能で、且つ確実にヘッド部111aのノズル面111bの保守をすることができる。
また、垂直移動手段131によりヘッド部111aのノズル面111bが第1クリーナユニット143の第1のクリーニング部材と第2クリーナユニット144の第2のクリーニング部材にそれぞれ圧接するまで印刷ヘッド111が移動し、ヘッド部111aのノズル面111bがクリーニングされる。また、垂直移動手段131が印刷品質を向上するために印刷ヘッド111をプラテンローラ22に接近させる機構としても機能する。このため、第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材を印刷ヘッドに対して移動させる駆動機構を設ける必要がなく、さらに小型化することが可能である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その応用及び変形等は任意である。
上記の実施の形態では、第1のクリーニング部材の上面を第2のクリーニング部材の上面よりも高い位置に設定することにより、ヘッド部111aのノズル面111bを第1のクリーニング部材と第2のクリーニング部材とに圧接したときの第1のクリーニング部材の圧縮率を第2のクリーニング部材の圧縮率よりも高くして第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力を第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力よりも大きくしたが、これに限らず、例えば、第1のクリーニング部材を第2のクリーニング部材よりも硬質に形成して第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力を第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力よりも大きくするようにしてもよい。この場合には、第1のクリーニング部材の上面と第2のクリーニング部材の上面とを同一高さ位置に設定することができる等、設計の自由度が向上する。また、ヘッド部111aのノズル面111bを第1のクリーニング部材と第2のクリーニング部材とに圧接するときのヘッド部111aのノズル面111bの移動ストロークを変えて第1のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力を第2のクリーニング部材へのヘッド部111aのノズル面111bの圧接力よりも大きくするようにしてもよく、この場合には、第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材の上面の高さが制約されたり、第1のクリーニング部材及び第2のクリーニング部材の材質が制約されることがなく、設計の自由度がより向上する。
上記の実施の形態では、メンテナンス機構141は、印刷ヘッド装置11の筐体部151に収容される。しかし、メンテナンス機構141の配置は、上記の実施の形態に限定されず、例えば、印刷ヘッド装置11に隣接して配置されてもよい。すなわち、メンテナンス機構141は、プラテンローラ22の延伸方向に直交する方向に印刷ヘッド111と並んで配置されていればよい。
上記の実施の形態では、ボタンの指示に基づいて、メンテナンス動作を開始する。しかし、検査装置を用いて印刷状態を検査し、検査結果が不良である場合に、メンテナンス動作を開始するようにしてもよい。
図11に示すように、検査装置60は、CCDカメラまたはCMOSセンサから構成されるセンサ部63を有する。センサ部63は、印刷媒体50の印刷面50aで反射された光を受光する。センサ部63は、受光した光を電気信号に変換する。検査装置60は、センサ部63に接続された不図示の処理装置を用いて、電気信号を解析し、処理することにより、印刷濃度、ドット抜け、印刷位置などを検査する。
検査装置60は、検査した印刷濃度等に基づいて印刷状態を判断する。検査装置60は、印刷状態が不良であると判断すると、制御部40へエラー信号を送出する。制御部40は、エラー信号を受信すると、上述したメンテナンス動作を開始する。
上記の実施の形態では、メンテナンス機構141を印刷ヘッド装置11に搭載したが、メンテナンス機構141をプリンタのフレームに搭載するようにしてもよい。
上記の実施の形態では、垂直移動手段131により印刷ヘッド111を垂直方向に移動し、水平移動手段131により印刷ヘッド111を水平方向に移動したが、印刷ヘッド111がプラテンローラ22に接離する方向、すなわちメンテナンス機構141に接離する第1の方向と当該第1の方向に直交しかつメンテナンス機構141から離間してプラテンローラ22に対向する第2の方向とに移動する構成であればよく、例えば印刷ヘッド111を上下方向に斜めに移動してプラテンローラ22に接離させるとともに当該移動方向と直交する方向に印刷ヘッド111を移動するようにしてもよい。この場合、メンテナンス機構141はプラテンローラ22の延伸方向と直交する方向へ印刷ヘッド111に並んで位置するように印刷ヘッド111の移動方向に応じて適宜配置される。
上記の実施の形態では、プラテンとして、プラテンローラ22を用いたが、これに限らず、プリンタのフレームに固定される矩形平板状の平プラテンを用いるようにしてもよい。この場合には、メンテナンス機構が印刷媒体の搬送路を境として印刷ヘッドの配置側に平プラテンの延伸方向に直交する方向に印刷ヘッドと並んで配置される。
上記の実施の形態では、印刷ヘッド装置11を所定の印刷位置で停止させるとともに、プラテンローラ22を連続的に回転させ、印刷媒体50を搬送しつつ印刷ヘッド111を駆動して印刷媒体50の印刷面50aに所望の文字等を印刷するプリンタに適用したが、これに限らず、印刷ヘッド装置11を印刷媒体50の搬送方向と直交する方向に移動しつつ印刷ヘッド111を駆動して印刷媒体50に印刷するシリアルプリンタであっても適用可能である。
上記の実施の形態では、印刷媒体50は、基材と定着層から構成される。しかし、印刷媒体50の構成は、これに限定されるものではない。例えば、基材がインクを定着可能な材料から構成される場合には、定着層を省略することができる。また、印刷媒体50は、基材と、定着層と、定着層の上に積層された樹脂層とから構成されてもよい。この場合、樹脂層は、インクが樹脂層を通過して定着層に保持されるように、熱可塑性の高分子微粒子または多孔質の高分子から構成される。樹脂層は、加熱されると溶融して樹脂膜を形成し、定着層に保持されたインクの色素をコーティングにより保護する。
印刷媒体50は、基材と、定着層と、定着層の上に積層された表面層とから構成されてもよい。この場合、表面層は、熱可塑性に限定されない多孔質の高分子から構成される。表面層は、印刷時には、インクを浸透させて定着層に保持させ、加熱されてインクが定着層に定着された後、定着層から剥離される。
本発明の実施の形態に係るプリンタの部分的な斜視図である。 図1のプリンタの概略断面図である。 図1のプリンタの印刷ヘッド装置の概略図である。(a)は、側面から見た透視図である。(b)は、正面から見た透視図である。 加熱部の概略外観図である。(a)は、斜視図である。(b)は、上面図である。(c)は、下面図である。 加熱部の概略外観図及び断面図である。(a)は、側面図である。(b)は、A−A方向の断面図である。(c)は、B−B方向の断面図である。 ヘッドキャップ位置の印刷ヘッド装置の概略図である。(a)は、側面から見た透視図である。(b)は、正面から見た透視図である。 退避位置の印刷ヘッド装置の概略図である。(a)は、側面から見た透視図である。(b)は、正面から見た透視図である。 第1のクリーニング位置の印刷ヘッド装置の概略図である。(a)は、側面から見た透視図である。(b)は、正面から見た透視図である。 第2のクリーニング位置の印刷ヘッド装置の概略図である。(a)は、側面から見た透視図である。(b)は、正面から見た透視図である。 カムの動作を図3(b)等に対応して示した正面から見た透視図である。(a)は印刷ヘッドが退避位置に位置したとき、印刷ヘッドがキャップユニットに対向する位置に位置したとき、印刷ヘッドが第1クリーナユニットに対向する位置に位置したとき及び印刷ヘッドが第2クリーナユニットに対向する位置に位置するときのカムの位置を示す透視図である。(b)はキャップユニットのキャップがヘッド部のノズル面に被着されたとき、ヘッド部のノズル面が第1クリーナユニットの第1のクリーニング部材に圧接されたとき及び第2クリーナユニットの第2のクリーニング部材に圧接されたときのカムの位置を示す透視図である。(c)は印刷ヘッドが印刷位置に位置したときのカムの位置を示す透視図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ
10 印刷部
11 印刷ヘッド装置
16 ホルダ
17 ホルダガイド
20 搬送装置
21 送りローラ
22 プラテンローラ
26 モータ
30 加熱部
31 ケース
32 前面パネル
33 加熱器
34 ファン
40 制御部
50 印刷媒体
111 印刷ヘッド
112 ヘッドキャリア
121 水平移動手段
122 水平ガイド軸
123 タイミングベルト
124 モータ
131 垂直移動手段
132 枠体
133 垂直ガイド軸
134 カム
135 ベルト把持部
136 モータ
141 メンテナンス機構
142 キャップユニット
143 第1クリーナユニット
144 第2クリーナユニット

Claims (12)

  1. 印刷媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
    前記ノズル面が前記プラテンに対向する印刷位置と、前記ノズル面が前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と、前記ノズル面が前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに前記印刷ヘッドを移動する移動手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記印刷ヘッドが前記第1のクリーニング位置に移動されて前記第1のクリーニング部材により前記ノズル面を清掃されるとともに、前記印刷ヘッドが前記第1のクリーニング位置から前記第2のクリーニング位置に移動されて前記第2のクリーニング部材により前記ノズル面を清掃される、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記第1のクリーニング部材の体積が、前記第2のクリーニング部材の体積よりも大きい、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記第1のクリーニング部材及び前記第2のクリーニング部材が前記洗浄液を吸収可能な多孔質体から構成され、前記第1のクリーニング部材の気孔率が前記第2のクリーニング部材の気孔率よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 前記第1のクリーニング部材が前記第2のクリーニング部材よりも多くの洗浄液を保持する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリンタ。
  6. 前記第1のクリーニング部材への前記ノズル面の圧接力が前記第2のクリーニング部材への前記ノズル面の圧接力よりも大きい、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプリンタ。
  7. 前記メンテナンス機構が、前記複数のノズル孔が乾燥しないように前記ノズル面を覆うキャップを保持するキャップユニットを含み、
    前記移動手段が、前記印刷ヘッドを前記キャップユニットが保持する前記キャップに当接するまで移動して、前記印刷ヘッドの前記ノズル面に前記キャップを装着する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプリンタ。
  8. 印刷媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有し、前記複数のノズル孔からインクを吐出して前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
    前記印刷ヘッドを前記メンテナンス機構に接離する第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記印刷ヘッドを前記第1の方向に直交しかつ前記メンテナンス機構から離間して前記プラテンに対向する第2の方向に移動する第2の移動手段とから構成され、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段により前記ノズル面が前記プラテンに対向する印刷位置と前記ノズル面が前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と前記ノズル面が前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに前記印刷ヘッドを移動する移動手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするプリンタ。
  9. プラテンに対向して配置され、複数のノズル孔が配置されたノズル面を有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドを収容する筐体と、
    前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第1のクリーニング部材と、前記ノズル面を清掃するための洗浄液を保持する第2のクリーニング部材とを有するメンテナンス機構と、
    前記印刷ヘッドを、前記メンテナンス機構に接離する第1の方向と前記第1の方向に直交しかつ前記メンテナンス機構から離間して前記プラテンに対向する第2の方向に移動して、前記ノズル面を、前記プラテンに対向する印刷位置と前記第1のクリーニング部材に圧接する第1のクリーニング位置と前記第2のクリーニング部材に圧接する第2のクリーニング位置とに位置させる移動手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする印刷ヘッド装置。
  10. 前記メンテナンス機構が、前記複数のノズル孔が乾燥しないように前記ノズル面を覆うキャップを保持するキャップユニットを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の印刷ヘッド装置。
  11. 前記筐体内には、前記メンテナンス機構が収容される、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷ヘッド装置。
  12. 前記移動手段が、前記筐体内に収容される、ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の印刷ヘッド装置。
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