JP2007160872A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクミストによる記録装置内の汚れを防止する。
【解決手段】 キャリッジが往復移動する際に可動するフレキシブルケーブルが垂れたり、屈曲しないように規制するガイドを備え、ガイドのフレキシブルケーブルを挟持する側の先端に回転体を設ける。回転体は弾性体から構成され、さらには多孔質体やウレタンなどから構成される。キャリッジ移動時にフレキシブルケーブルに付着したミストを回転体が除去する。
【選択図】 図3

Description

本発明は被記録材上にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置では次のようにして画像の形成が行われる。搬送装置によって副走査方向への搬送中の記録シートを一時的に停止させ、印字ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向へ移動させながら画像情報信号に基づいて印字ヘッドのインク吐出口からインクを吐出させる。搬送装置によって再度記録シートを副走査方向へ所定距離搬送して一時的に停止させ、キャリッジを主走査方向へ移動させながら印字ヘッドのインク吐出口からインクを吐出させる。これを繰り返すことによって記録シートに画像が形成される。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開平8−80612号公報 特開2005−111686号公報
インクジェット記録装置は、インクを吐出して記録をおこなうものであるため、インクを吐出した際に、インクミストと呼ばれる微小なインク粒子が発生し、このインク粒子が被記録材や記録装置内に飛散してこれらを汚れてしまうことがあった。
本発明の目的は、簡単な構成でインクの吐出により発生するインクミストを除去することによって、記録装置内の汚れを解消し、信頼性に優れたインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の構成は、
記録ヘッドを保持し往復移動するキャリッジと、
前記キャリッジに接続されるフレキシブルケーブルと、
揺動可能に支持されたアーム部材と、
前記アーム部材の先端に支持され、フレキシブルケーブルを挟持する弾性体から構成された回転体対と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明によれば、簡単な構成でインクの吐出により発生するインクミストを除去することができ、記録装置内の汚れを解消し、信頼性に優れたインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明のインクジェット記録装置を適用可能なプリンタについて述べる。
図1は本発明のインクジェット記録装置を適用可能な装置例であるインクジェットプリンタの模式的斜視図、図2は図1の記録シート搬送方向Aに沿った模式的断面図である。
図1および図2において、被記録媒体である記録シートSは、搬送ローラ1とこれに従動するピンチローラ2との間に挟まれ、搬送ローラ1の回転により、プラテン3上に案内、支持されながら図中矢印A方向に搬送される。このとき、プラテン3は、記録ヘッド4のインク吐出面とこれに対向する記録シートSの表面との距離を一定乃至所定の距離に維持するように記録シートSの裏面を支持する。
また、搬送方向Aと交差する方向における記録シートSの端部が記録ヘッド4の方に浮き上がることを規制する為にプラテン3上に記録シート押さえ14が設けられている。複数のピンチローラ2はピンチローラホルダ15に回転自由に保持されている。記録ヘッド4は記録シートSに向かってインクを吐出する姿勢で、不図示のモータ等の駆動手段により2本のガイドレール5,6に沿って往復移動されるキャリッジ7に着脱可能に搭載されている。このキャリッジ移動方向は記録シート搬送方向(矢印A方向)と交差する方向であり、主走査方向と呼ばれる。これに対し、記録シート搬送方向は副走査方向と呼ばれている。
記録ヘッド4は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出のために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば発熱抵抗素子)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化(膜沸騰)を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化を達成している。なお、このような熱エネルギーによる方式に限らず、振動エネルギーを利用してもよい。
記録ヘッド4にはそれぞれ異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列が設けられている。
プラテン3上に搬送された記録シートSは画像記録が実施された後、排出ローラ12とこれに従動する回転体である拍車13との間に案内され、排出ローラ12の回転によりプラテン3上から排出される。
さらに、記録ヘッド4の往復移動範囲内で、かつ、記録シートSの搬送時の通過範囲外領域である非記録領域には、回復ユニット11が、記録ヘッド4のインク吐出面と対面するように配置されている。回復ユニット11は、記録ヘッド4のインク吐出面をキャッピングするためのキャップ部、インク吐出口面をキャッピングした状態で記録ヘッド4から強制的にインクを吸引するための吸引機構、インク吐出面の汚れを払拭するためのクリーニングブレード等を有する。
次に本発明に係るフレキシブルケーブル16、回転体17の詳細を述べる。
図3は本発明のインクジェット記録装置のキャリッジ部を示す簡略上面図、図4は図1のフレキシブルケーブル16を保持するガイド18及びガイドの先端に設けられた回転体17を表す部分斜視図である。
フレキシブルケーブル16の一端はキャリッジ7と一体に保持されており、主走査方向と並行に伸延した後、湾曲反転して記録装置内のシャーシ19に固定部材20により固定される。フレキシブルケーブル16の他方の端部は不図示の電気基板に接続されている。フレキシブルケーブル16は電気基板からのヘッド駆動信号を記録ヘッド4に伝えている。また、フレキシブルケーブル16は往復移動の際、垂れたり、屈曲しないようスムーズに湾曲移動するために、金属ワイヤーからなるガイド18を備え、ガイドの先端に弾性体からなる回転体17を設けている。
ガイド18はシャーシ19に固定されたガイド固定部材21を介してフレキシブルケーブル16の移動に伴い回動自在である。前述したように、回転体17は弾性体から構成されているので、キャリッジ7の端部への移動とともにガイド18がシャーシ側に回動しても、回転体17がシャーシ19に接触するのでガイド18の衝突音発生を防ぐこともできる。また、フレキシブルケーブル16の移動とともにフレキシブルケーブル16はキャリッジの7移動に伴い、屈曲を繰り返すので、耐屈曲性の良い、例えばポリイミド等の材質で構成されている。
印字動作中においては、記録ヘッド4からインクを吐出する際に、インクミストと呼ばれる微小なインク粒子が発生し、このインク粒子が記録装置内に飛散する。
飛散したインク粒子はフレキシブルケーブル16に付着し、装置を汚すことになる。
前述した回転体17は、フレキシブルケーブル16の往復移動に伴い回転する。回転体17はフレキシブルケーブル16に付着したインクミストを吸収可能かつ、湾曲移動に影響が及ばない素材から構成される。例えば、スポンジ等のフォーム部材や高分子吸収体、フェルト等が好適に用いられる。これらの中で、回転体17としては、フォーム部材等の多孔質体を用いることが好ましい。これは、回転体17として多孔質体を採用すると、回転体17の表面に付着したインクミストを微細な孔による毛細管現象によって回転体内部に効率よく捕捉することができる。また、この微細な孔によって、回転体17に多くのミストを吸収させることができ、吸収したインクミストを回転体17の内部に保持させることができる。
本発明のインクジェット記録装置を適用可能な装置例であるインクジェットプリンタの模式的斜視図。 図1の記録シート搬送方向Aに沿った模式的断面図である。 本発明のインクジェット記録装置のキャリッジ部を示す簡略上面図。 図1のフレキシブルケーブルを保持する回転体を表す部分斜視図である。
符号の説明
1 搬送ローラ
2 ピンチローラ
3 プラテン
7 キャリッジ
16 フレキシブルケーブル
17 回転体
18 ガイド

Claims (1)

  1. 記録ヘッドを保持し往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに接続されるフレキシブルケーブルと、
    揺動可能に支持されたアーム部材と、
    前記アーム部材の先端に支持され、フレキシブルケーブルを挟持する弾性体から構成された回転体対と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2005363531A 2005-12-16 2005-12-16 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2007160872A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082966A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2012171332A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Seiko Epson Corp 帯状ケーブルの支持装置、記録装置、電子機器
JP2014208429A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2019053109A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

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