JP2007087082A - 情報処理装置およびオプションデバイス共有方法 - Google Patents

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純一 池田
Koji Oshikiri
幸治 押切
Noriyuki Terao
典之 寺尾
Mitsuhiro Oizumi
充弘 大泉
Yutaka Yoneda
豊 米田
Satoru Numakura
覚 沼倉
Hiroo Kitagawa
博雄 北川
Tomonori Tanaka
智憲 田中
Hiroyuki Kanehara
弘幸 金原
Hidetake Tanaka
秀岳 田中
Itsuki Hamaguchi
巖 浜口
Keiichi Iwasaki
敬一 岩崎
Toshihiro Tsukagoshi
敏弘 塚越
Naoki Tsumura
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Abstract

【課題】オプションデバイスを増設することなく、当該装置に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができるようにする。
【解決手段】情報処理装置1(A)がネットワーク20上の他の情報処理装置1(B,C,D)に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、ネットワーク20を介して検索し、所望の他の装置に対してオプションデバイスの利用要求を発行し、オプションデバイスの利用要求の発行先である他の情報処理装置1(B,C,D)からオプションデバイスの利用権を受領し、利用権を受領した他の情報処理装置1(B,C,D)のオプションデバイスを使用して情報処理を実行する。これにより、オプションデバイスを増設することなく、当該情報処理装置1(A)に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができる。
【選択図】 図23

Description

本発明は、少なくとも1以上の他の装置を、ネットワークを介して接続可能な情報処理装置およびオプションデバイス共有方法に関する。
一般に、画像データその他のデータを扱うデジタル複写機、複合機(MFP)等の情報処理装置では、図28に示すように、デバイス間のインタフェースにPCIバスが使用されている。しかし、パラレル方式のPCIバスでは、レーシングやスキューなどの問題があり、高速・高画質の画像形成装置に使用するには、転送レートが低い段階にきており、最近では、PCIバスのようなパラレル方式のインタフェースに代えて、IEEE1394やUSB等の高速シリアルインタフェースの使用が検討されている。例えば、特許文献1によれば、内部インタフェースとして、IEEE1394やUSB等の高速シリアルインタフェースを使用することが提案されている。
また、他の高速シリアルインタフェースとして、PCIバス方式の後継規格に当るPCI Express(登録商標)なるインタフェースも提案され、実用化の段階にきている(例えば、非特許文献1参照)。このPCI Expressシステムは、概略的には、例えば非特許文献1中の図1等に示されるようなルートコンプレックス−スイッチ(任意階層)−デバイス等のツリー構造(木構造)によるデータ通信網として構成されている。
ところで、複合機(MFP)等の情報処理装置では、スキャナ、プロッタなどの基本構成に対して、必要に応じてさまざまな機能を追加できるオプションスロットを備えることで拡張性を持たせている。より詳細には、図28に示したように、必要とする全ての機能のオプションボードを、1台の情報処理装置の内部バスなどに設けられたオプションスロットに増設して利用するようにしている。また、複数の情報処理装置を使用している場合には、図29に示すように、用途に応じてオプション構成の異なる情報処理装置を複数用意して、使い分ける利用方法が採られている。
特開2001−016382号公報 "PCI Express 規格の概要"Interface誌、July’2003 里見尚志
しかしながら、図28に示したように、全てのオプションボードを情報処理装置に搭載する場合には、個々の情報処理装置にかかるコストが高くなる。
一方、図29に示したように、オプション構成の異なる情報処理装置を複数用意した場合でも、利用する機能に応じて利用者が設置場所に移動したり、情報処理装置の設置場所を移動したり、また、パソコンを接続する際のドライバも複数インストールして切り替えながら使用するなど、煩雑な作業が強いられることになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オプションデバイスを増設することなく、当該装置に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、少なくとも1以上の他の装置を、ネットワークを介して接続可能な情報処理装置において、前記ネットワーク上の前記他の装置に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、前記ネットワークを介して検索するオプションデバイス検索手段と、このオプションデバイス検索手段により検索された前記オプションデバイスを備えた所望の前記他の装置に対し、前記ネットワークを介して前記オプションデバイスの利用要求を発行する利用要求発行手段と、前記オプションデバイスの利用要求の発行先である前記他の装置から、前記ネットワークを介して当該他の装置の前記オプションデバイスの利用権を受領するオプションデバイス利用権受領手段と、前記利用権を受領した前記他の装置の前記オプションデバイスを使用して情報処理を実行する情報処理手段と、を備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記オプションデバイスの前記利用権の提供の中断の通知を受信した場合、実行中の処理の中断が可能となった時点で処理を一時停止し、中断を受け付けたことを前記利用権の中断を発行した前記他の装置に対して送信する処理中断手段を備える。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2記載の情報処理装置において、装置内部のバスはPCI Express規格であって、前記ネットワークはAdvanced Switch規格の高速シリアル伝送路と通信網からなるpeer to peer接続のネットワークであり、PCI Expressプロトコルのパケットを取り込んだAS(Advanced Switch)パケットを前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから受け取ったASパケットをPCI Expressプロトコルのパケットに変換するブリッジ手段を備える。
また、請求項4にかかる発明は、請求項3記載の情報処理装置において、前記オプションデバイス検索手段は、検索要求の情報を含んだPCI Express規格のメッセージパケットを、ブロードキャスト通信によって前記他の装置に対して送信する。
また、請求項5にかかる発明は、請求項3記載の情報処理装置において、前記利用要求発行手段は、利用要求を所望の前記他の装置のみを宛先としたメッセージパケットまたはメモリライトによる割り込みパケットにより送信する。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5記載の情報処理装置において、前記割り込みパケットには、利用したい前記オプションデバイスを識別するための値を含む。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードである。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、ファックス処理ボードである。
また、請求項9にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、EtherまたはGigaEtherネットワークボードである。
また、請求項10にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、無線LANボードである。
また、請求項11にかかる発明は、ネットワークを介して接続可能な情報処理装置間におけるオプションデバイス共有方法であって、前記ネットワーク上の前記他の装置に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、前記ネットワークを介して検索するオプションデバイス検索工程と、このオプションデバイス検索工程により検索された前記オプションデバイスを備えた所望の前記他の装置に対し、前記ネットワークを介して前記オプションデバイスの利用要求を発行する利用要求発行工程と、この利用要求発行工程により利用要求を受け付け、要求元に対して利用可能な前記オプションデバイスの利用権を通知する利用権通知工程と、前記オプションデバイスの利用要求の発行先である前記他の装置から、前記ネットワークを介して当該他の装置の前記オプションデバイスの利用権を受領するオプションデバイス利用権受領工程と、前記利用権を受領した前記他の装置の前記オプションデバイスを使用して情報処理を実行する情報処理工程と、を含む。
また、請求項12にかかる発明は、請求項11記載のオプションデバイス共有方法において、前記オプションデバイスの利用権を提供している前記他の装置が、前記利用権の提供を中断することを通知する利用権提供中断工程と、前記オプションデバイスの前記利用権の提供の中断の通知を受信した場合、実行中の処理の中断が可能となった時点で処理を一時停止し、中断を受け付けたことを前記利用権の中断を発行した前記他の装置に対して送信する処理中断工程と、を含む。
また、請求項13にかかる発明は、請求項11または12記載のオプションデバイス共有方法において、装置内部のバスはPCI Express規格であって、前記ネットワークはAdvanced Switch規格の高速シリアル伝送路と通信網からなるpeer to peer接続のネットワークであり、PCI Expressプロトコルのパケットを取り込んだAS(Advanced Switch)パケットを前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから受け取ったASパケットをPCI Expressプロトコルのパケットに変換する工程を含む。
また、請求項14にかかる発明は、請求項13記載のオプションデバイス共有方法において、前記オプションデバイス検索工程は、検索要求の情報を含んだPCI Express規格のメッセージパケットを、ブロードキャスト通信によって前記他の装置に対して送信する。
また、請求項15にかかる発明は、請求項13記載のオプションデバイス共有方法において、前記利用要求発行工程は、利用要求を所望の前記他の装置のみを宛先としたメッセージパケットまたはメモリライトによる割り込みパケットにより送信する。
また、請求項16にかかる発明は、請求項15記載のオプションデバイス共有方法において、前記割り込みパケットには、利用したい前記オプションデバイスを識別するための値を含む。
また、請求項17にかかる発明は、請求項11記載のオプションデバイス共有方法において、前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードである。
また、請求項18にかかる発明は、請求項11記載のオプションデバイス共有方法において、前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、ファックス処理ボードである。
また、請求項19にかかる発明は、請求項11記載のオプションデバイス共有方法において、前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、EtherまたはGigaEtherネットワークボードである。
また、請求項20にかかる発明は、請求項11記載のオプションデバイス共有方法において、前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、無線LANボードである。
請求項1にかかる発明によれば、ネットワークを介して他の装置のオプションデバイスを利用することにより、オプションデバイスを増設することなく、当該装置に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができるという効果を奏する。また、個々の情報処理装置に同じオプションデバイスを重複して増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができる。さらに、複数の情報処理装置を使いわけるための煩雑な作業が不要となり、利便性が向上するという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、オプションデバイスの利用権を提供している他の装置において提供中のオプションデバイスを利用することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、より高度なプロトコルサービスの高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、検索要求をネットワーク上の全ての装置に対して同報することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、利用要求をネットワーク上の所望の他の装置に対して確実に送信することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、ネットワークを介して他の装置のオプションデバイスを確実に利用することができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、ファックス処理ボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、EtherまたはGigaEtherネットワークボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、無線LANボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、ネットワークを介して他の装置のオプションデバイスを利用することにより、オプションデバイスを増設することなく、当該装置に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができるという効果を奏する。また、個々の情報処理装置に同じオプションデバイスを重複して増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができる。さらに、複数の情報処理装置を使いわけるための煩雑な作業が不要となり、利便性が向上するという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、オプションデバイスの利用権を提供している他の装置において提供中のオプションデバイスを利用することができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、より高度なプロトコルサービスの高速化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項14にかかる発明によれば、検索要求をネットワーク上の全ての装置に対して同報することができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、利用要求をネットワーク上の所望の他の装置に対して確実に送信することができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、ネットワークを介して他の装置のオプションデバイスを確実に利用することができるという効果を奏する。
また、請求項17にかかる発明によれば、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項18にかかる発明によれば、ファックス処理ボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項19にかかる発明によれば、EtherまたはGigaEtherネットワークボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
また、請求項20にかかる発明によれば、無線LANボードを増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置およびオプションデバイス共有方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。以下では、PCI Expressの詳細について、[PCI Express規格の概要]〜[PCI Express のアーキテクチャの詳細]の欄で説明し、PCI Expressの技術を活用したAdvanced Switchについて、[Advanced Switchとは]〜[Advanced Switch技術の特徴]の欄で説明し、本実施の形態の情報処理装置について、[情報処理装置の構成]〜[システム動作例]の欄で説明する。
[PCI Express規格の概要]
まず、本実施の形態は高速シリアルバスの一つであるPCI Express(登録商標)を利用するものであり、本実施の形態の前提として当該PCI Express規格の概要について、非特許文献1の一部抜粋により説明する。ここに、高速シリアルバスとは、1本の伝送路を用いてシリアル(直列)伝送により高速(100Mbps程度以上)にデータをやり取りすることができるインタフェースを意味する。
PCI Expressは、PCIの後継規格としてコンピュータ全般に通用する標準拡張バスとして規格化されたバスであり、概略的には、低電圧差動信号伝送、ポイントツーポイントで送受信独立の通信チャネル、パケット化されたスプリットトランザクション、リンク構成の違いによる高いスケーラビリティなどの特徴を持つ。
図1に既存のPCIシステム、図2にPCI Expressシステムの各々の構成例を示す。既存のPCIシステムにあっては、CPU100やAGPグラフィックス101やメモリ102が接続されたホストブリッジ103に対して、PCI-X(PCIの上位互換規格)デバイス104a,104bがPCI-Xブリッジ105aを介して接続されたり、PCIデバイス104c,104dが接続されたPCIブリッジ105bやPCIバススロット106が接続されたPCIブリッジ107がPCIブリッジ105cを介して接続されたりしたツリー構造(木構造)とされている。
これに対して、PCI Expressシステムにあっては、CPU110やメモリ111が接続されたルートコンプレックス112に対して、PCI Expressグラフィックス113がPCI Express114aにより接続され、また、エンドポイント115aやレガシーエンドポイント116aがPCI Express114bにより接続されたスイッチ117aがPCI Express114cにより接続され、さらには、エンドポイント115bやレガシーエンドポイント116bがPCI Express114dにより接続されたスイッチ117bやPCIバススロット118が接続されたPCIブリッジ119がPCI Express114eにより接続されたスイッチ117cがPCI Express114fにより接続されたツリー構造(木構造)とされている。
実際に想定されるPCI Expressプラットホーム例を図3に示す。図示例は、デスクトップ/モバイルへの適用例を示し、CPU121がCPUホストバス122により接続され、メモリ123が接続されたメモリハブ124(ルートコンプレックスに相当する)に対して、例えば、グラフィックス125がx16のPCI Express126aにより接続され、また、変換機能を有するI/Oハブ127がPCI Express126bにより接続されている。このI/Oハブ127には、例えば、Serial ATA128によりストレージ129が接続され、LPC130によりローカルI/O131が接続され、USB 2.0132やPCIバススロット133が接続されている。さらには、I/Oハブ127には、PCI Express126cによりスイッチ134が接続され、このスイッチ134には、各々、PCI Express126d,126e,126fによりモバイルドック135、ギガビットイーサネット136(イーサネットは登録商標)、アドインカード137が接続されている。
即ち、PCI Expressシステムでは、従来のPCI,PCI-X,AGPといったバスがPCI Expressで置き換わり、既存のPCI/PCI-Xデバイスを接続するためにブリッジが使用される。チップセット間の接続もPCI Express接続となり、IEEE1394,Serial ATA,USB 2.0などの既存のバスはI/OハブによりPCI Expressに接続される。
[PCI Expressの構成要素]
A.ポート(Port)/レーン(Lane)/リンク(Link)
図4に物理層の構造を示す。ポートは、物理的には同一半導体内にあり、リンクを形成するトランスミッタ/レシーバの集合で、論理的にはコンポーネント・リンク間を1対1で接続(ポイント・ツー・ポイント)するインタフェースを意味する。転送レートは、例えば片方向2.5Gbpsとされている。レーンは、例えば0.8Vの差動信号ペアのセットで、送信側の信号ペア(2本)、受信側の信号ペア(2本)からなる。リンクは、2つのポートとその間を結ぶレーンの集まりであり、コンポーネント間のデュアルシンプレックス通信バスである。「xNリンク」はN本のレーンから構成され、現在の規格では、N=1,2,4,8,16,32が定義されている。図示例は、x4リンク例である。例えば、図5に示すように、デバイスA,B間を結ぶこのレーン幅Nを可変することにより、スケーラブルなバンド幅を構成することが可能となる。
B.ルートコンプレックス(Root Complex)
ルートコンプレックス112は、I/O構造の最上位に位置し、CPUやメモリサブシステムをI/Oに接続する。ブロック図などでは、図3に示すように、「メモリハブ」と記述されることが多い。ルートコンプレックス112(又は、124)は、1つ以上のPCI Expressポート(ルートポート)(図2中では、ルートコンプレックス112中の四角で示す)を持ち、各々のポートは独立したI/O階層ドメインを形成する。I/O階層ドメインは、単純なエンドポイントである場合(例えば、図2中のエンドポイント115a側の例)や、多数のスイッチやエンドポイントから形成される場合(例えば、図2中のエンドポイント115bやスイッチ117b,115c側の例)がある。
C.エンドポイント(End Point)
エンドポイント115は、タイプ00hのコンフィグレーション空間ヘッダを持つデバイス(具体的には、ブリッジ以外のデバイス)で、レガシーエンドポイントとPCI Expressエンドポイントとに分けられる。両者の大きな違いは、PCI ExpressエンドポイントはBAR(ベースアドレスレジスタ)でI/Oリソースを要求せず、このためI/Oリクエストを要求しない。また、PCI Expressエンドポイントは、ロックリクエストもサポートしていない。
D.スイッチ(Switch)
スイッチ117(又は、134)は、2つ以上のポートを結合し、ポート間でのパケットルーティングを行う。コンフィグレーションソフトウェアからは、当該スイッチは、図6に示すように、仮想PCI-PCIブリッジ141の集合体として認識される。図中、両矢印はPCI Expressリンク114(又は、126)を示し、142a〜142dはポートを示す。このうち、ポート142aはルートコンプレックスに近い方のアップストリームポートであり、ポート142b〜142dはルートコンプレックスから遠い方のダウンストリームポートである。
E.PCI Express114e−PCIブリッジ119
PCI ExpressからPCI/PCI-Xへの接続を提供する。これにより、既存のPCI/PCI-XデバイスをPCI Expressシステム上で使用することができる。
[階層アーキテクチャ]
従来のPCIのアーキテクチャは、図7−1に示すように、プロトコルとシグナリングが密接に関連する構造であり階層という考え方はなかったが、PCI Expressでは、図7−2に示すように、一般的な通信プロトコルやInfiniBandのように、独立した階層構造とされ、各層に分けて仕様が定義されている。即ち、最上位のソフトウェア151、最下位の機構(メカニカル)部152間に、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155を持つ構造とされている。これにより、各層のモジュール性が確保され、スケーラビリティを持たせることやモジュールの再利用が可能となる。例えば、新たな信号コーディング方式や伝送媒体を採用する場合、物理層を変更するだけでデータリンク層やトランザクション層は変更せずに対応できる。
PCI Expressのアーキテクチャの中心となるのは、トランザクション層153、データリンク層154、物理層155であり、各々図8を参照して説明する以下のような役割を持つ。
A.トランザクション層153
トランザクション層153は、最上位に位置し、トランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立て、分解機能を持つ。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リード/ライト、各種イベントといったトランザクションの伝達に用いられる。また、トランザクション層153は、トランザクションレイヤパケット(TLP)のためのクレジットを用いたフロー制御を行う。各層153〜155におけるトランザクションレイヤパケット(TLP)の概要を図9に示す(詳細は、後述する)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、エラー検出/訂正(再送)によりトランザクションレイヤパケット(TLP)のデータ完全性を保証することと、リンク管理である。データリンク層154間では、リンク管理やフロー制御のためのパケットのやり取りを行う。このパケットは、トランザクションレイヤパケット(TLP)と区別するために、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれる。
C.物理層155
物理層155は、ドライバ、入力バッファ、パラレル−シリアル/シリアル−パラレル変換器、PLL、インピーダンス整合回路といったインタフェース動作に必要な回路を含んでいる。また、論理的な機能としてインタフェースの初期化・保守の機能を持つ。物理層155は、データリンク層154/トランザクション層153を実際のリンクで使用される信号技術から独立させる役目も持っている。
なお、PCI Expressのハードウェア構成上、エンベデッド・クロックという技術を採用しており、クロック信号はなく、クロックのタイミングはデータ信号中に埋め込まれており、受信側でデータ信号のクロス・ポイントを基にクロックを抽出する方式とされている。
[コンフィグレーション空間]
PCI Expressは、従来のPCIと同様にコンフィグレーション空間を持つが、その大きさは従来のPCIが256バイトであるのに対して、図10に示すように、4096バイトへと拡張されている。これにより、多数のデバイス固有レジスタセットを必要とするデバイス(ホストブリッジなど)に対しても、将来的に十分な空間が確保されている。PCI Expressでは、コンフィグレーション空間へのアクセスは、フラットなメモリ空間へのアクセス(コンフィグレーションリード/ライト)で行われ、バス/デバイス/機能/レジスタ番号はメモリアドレスにマップされている。
当該空間の先頭256バイトは、PCIコンフィグレーション空間として、BIOSや従来のOSからI/Oポートを使用した方法でもアクセスできる。従来のアクセスをPCI Expressでのアクセスに変換する機能は、ホストブリッジ上に実装される。00hから3FhまではPCI2.3互換のコンフィグレーションヘッダとなっている。これにより、PCI Expressで拡張された機能以外であれば、従来のOSやソフトウェアをそのまま使用することができる。即ち、PCI Expressにおけるソフトウェア層は、既存のPCIと互換性を保ったロード・ストア・アーキテクチャ(プロセッサが直接I/Oレジスタをアクセスする方式)を継承している。しかし、PCI Expressで拡張された機能(例えば、同期転送やRAS(Reliability,Availability and Serviceability)などの機能)を使用するには、4KバイトのPCI Express拡張空間にアクセスできるようにする必要がある。
なお、PCI Expressとしては様々なフォームファクタ(形状)が考えられるが、具体化している例としては、アドインカード、プラグインカード(Express Card)、Mini PCI Expressなどがある。
[PCI Express のアーキテクチャの詳細]
PCI Express のアーキテクチャの中心となっているトランザクション層153、データリンク層154、物理層155について、各々詳細に説明する。
A.トランザクション層153
トランザクション層153の主な役割は、前述したように、上位のソフトウェア層151と下位のデータリンク層154との間でトランザクションレイヤパケット(TLP)の組み立てと分解を行うことである。
a.アドレス空間とトランザクションタイプ
PCI Expressでは、従来のPCIでサポートされていたメモリ空間(メモリ空間とのデータ転送用)、I/O空間(I/O空間とのデータ転送用)、コンフィグレーション空間(デバイスのコンフィグレーションとセットアップ用)に加えて、メッセージ空間(PCI Expressデバイス間のインバンドでのイベント通知や一般的なメッセージ送信(交換)用…割り込み要求や確認は、メッセージを「仮想ワイヤ」として使用することにより伝達される)が追加され、4つのアドレス空間が定義されている。各々の空間に対してトランザクションタイプが定義されている(メモリ空間、I/O空間、コンフィグレーション空間は、リード/ライト、メッセージ空間は基本(ベンダ定義含む))。
b.トランザクションレイヤパケット(TLP)
PCI Expressは、パケット単位で通信を行う。図9に示したトランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマットにおいて、ヘッダのヘッダ長は3DW(DWはダブルワードの略;合計12バイト)又は4DW(16バイト)で、トランザクションレイヤパケット(TLP)のフォーマット(ヘッダ長とペイロードの有無)、トランザクションタイプ、トラフィッククラス(TC)、アトリビュートやペイロード長などの情報が含まれる。パケット内の最大ペイロード長は1024DW(4096バイト)である。
ECRCは、エンドツーエンドのデータ完全性を保証するためのもので、トランザクションレイヤパケット(TLP)部分の32ビットCRCである。これは、スイッチ内部などでトランザクションレイヤパケット(TLP)にエラーが発生した場合、LCRC(リンクCRC)ではエラーを検出できないためである(エラーとなったTLPでLCRCが再計算されるため)。
リクエストは、完了パケットが不要なものと必要なものとがある。
c.トラフィッククラス(TC)と仮想チャネル(VC)
上位のソフトウェアは、トラフィッククラス(TC)を使用することによりトラフィックの差別化(優先度をつける)を行うことができる。例えば、映像データをネットワークのデータよりも優先して転送する、といったことが可能となる。トラフィッククラス(TC)はTC0からTC7まで8つある。
仮想チャネル(VC:Vertual Channel)は、各々独立した仮想通信バス(同一のリンクを共用する複数の独立したデータ・フロー・バッファを使用するメカニズム)で、各々がリソース(バッファやキュー)を持ち、図11に示すように、独立したフロー制御を行う。これにより、1つの仮想チャネルのバッファが満杯の状態(full)になっても、他の仮想チャネルの転送を行うことができる。つまり、物理的には1つのリンクを仮想的な複数のチャネルに分けることで、有効に使用することができる。例えば、図11中に示すように、スイッチを経由してルートのリンクが複数のデバイスに分かれる場合、各デバイスのトラフィックの優先度を制御することができる。VC0は必須で、コストパフォーマンスのトレードオフに応じてその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)が実装される。図11中の実線矢印は、デフォルト仮想チャネル(VC0)を示し、破線矢印はその他の仮想チャネル(VC1〜VC7)を示している。
トランザクション層内では、トラフィッククラス(TC)が仮想チャネル(VC)にマッピングされる。1つの仮想チャネル(VC)に対して1つ又は複数のトラフィッククラス(TC)をマッピングできる(仮想チャネル(VC)の数が少ない場合)。単純な例では、各トラフィッククラス(TC)から各仮想チャネル(VC)に1対1、全てのトラフィッククラス(TC)を仮想チャネルVC0にマッピングする、といったことが考えられる。TC0−VC0のマッピングは、必須/固定で、それ以外のマッピングは上位のソフトウェアから制御される。ソフトウェアはトラフィッククラス(TC)を利用することで、トランザクションの優先度を制御することが可能となる。
d.フロー制御
受信バッファのオーバーフローを避け、伝送順序を確立するためにフロー制御(FC:Flow Control)が行われる。フロー制御は、リンク間のポイントツーポイントで行われ、エンドツーエンドではない。従って、フロー制御により最終的な相手(コンプリータ)にパケットが届いたことを確認することはできない。
PCI Expressのフロー制御は、クレジット・ベースで行われる(データ転送を始める前に、受け取り側のバッファの空き状況を確認し、オーバーフロー、アンダフローが発生しないメカニズム)。即ち、受信側はリンク初期化時にバッファ容量(クレジット値)を送信側に通知し、送信側はクレジット値と送信するパケットの長さとを比較し、一定の残りがある場合のみパケットを送信する。このクレジットには6種類ある。
フロー制御の情報交換はデータリンク層のデータリンクレイヤパケット(DLLP)を使用して行われる。フロー制御はトランザクションレイヤパケット(TLP)のみに適用され、データリンクレイヤパケット(DLLP)には適用されない(DLLPは常時送受信可能)。
B.データリンク層154
データリンク層154の主な役割は、前述したように、リンク上の2つのコンポーネント間での信頼性の高いトランザクションレイヤパケット(TLP)交換機能を提供することである。
a.トランザクションレイヤパケット(TLP)の扱い
トランザクション層153から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)に対しては、先頭に2バイトのシーケンス番号、末尾に4バイトのリンクCRC(LCRC)を付加して、物理層155に渡す(図9参照)。トランザクションレイヤパケット(TLP)は、リトライバッファに保管され、相手から受信確認(ACK)が届くまで再送される。トランザクションレイヤパケット(TLP)の送信に失敗が続いた場合は、リンク異常であると判断して物理層155に対してリンクの再トレーニングを要求する。リンクのトレーニングが失敗した場合、データリンク層154の状態はインアクティブに遷移する。
物理層155から受け取ったトランザクションレイヤパケット(TLP)は、シーケンス番号とリンクCRC(LCRC)が検査され、正常であればトランザクション層153に渡され、エラーがあった場合は再送を要求する。
b.データリンクレイヤパケット(DLLP)
トランザクションレイヤパケット(TLP)は、物理層から送信されるときに自動的に図12に示すようなデータリンクレイヤパケット(DLLP)に分割されて各レーンに送信される。データリンク層154が生成するパケットは、データリンクレイヤパケット(DLLP)と呼ばれ、データリンク層154間でやり取りされる。データリンクレイヤパケット(DLLP)には、
・Ack/Nak:TLPの受信確認、リトライ(再送)
・InitFC1/InitFC2/UpdateFC:フロー制御の初期化とアップデート
・電源管理のためのDLLP
なる種類がある。
図12に示すように、データリンクレイヤパケット(DLLP)の長さは6バイトで、種類を示すDLLPタイプ(1バイト)、DLLPの種類で固有の情報(3バイト)、CRC(2バイト)から構成される。
C.物理層−論理サブブロック156
図8中に示す物理層155の論理サブブロック156での主な役割は、データリンク層154から受け取ったパケットを電気サブブロック157で送信できる形式に変換することである。また、物理層155を制御/管理する機能も有する。
a.データ符号化とパラレル−シリアル変換
PCI Expressは、連続した“0”や“1”が続かないように(長い期間、クロス・ポイントが存在しない状態が続かないようにするため)、データ符号化に8B/10B変換を用いる。変換されたデータは、図13中に示すように、シリアル変換され、LSBからレーン上に送信される。ここに、レーンが複数ある場合は(図13はx4リンクの場合を例示している)、符号化の前にデータがバイト単位で各レーンに割り振られる。この場合、一見パラレル・バスのようにみえるが、レーン毎に独立した転送を行うので、パラレル・バスで問題となるスキューが大幅に緩和される。
b.電源管理とリンクステート
リンクの消費電力を低く抑えるために、図14に示すように、L0/L0s/L1/L2というリンクステートが定義されている。
L0が通常モードで、L0sからL2へと低消費電力となるが、L0への復帰にも時間がかかるようになる。図15に示すように、ソフトウェアによる電源管理に加えて、アクティブステート電源管理を積極的に行うことにより、消費電力を極力小さくすることが可能となる。
D.物理層−電気サブブロック157
物理層155の電気サブブロック157での主な役割は、論理サブブロック156でシリアル化されたデータをレーン上に送信することと、レーン上のデータを受信して論理サブブロック156に渡すことである。
a.ACカップリング
リンクの送信側では、ACカップリング用のコンデンサが実装される。これにより、送信側と受信側のDCコモンモード電圧が同一である必要がなくなる。このため、送信側と受信側で異なる設計、半導体プロセス、電源電圧を使用することが可能となる。
b.デエンファシス
PCI Expressでは、前述したように、8B/10Bエンコーディングによってできるだけ連続した“0”や“1”が続かないように処理されるが、連続した“0”や“1”が続くこともある(最大5回)。この場合、送信側はデエンファシス転送を行わなければならないことが規定されている。同一極性のビットが連続する場合は、2つ目のビットからは差動電圧レベル(振幅)を3.5±0.5dB落とすことで、受信側で受け取る信号のノイズ・マージンを稼ぐ必要がある。これを、デエンファシスという。伝送路の周波数依存性減衰のため、変化するビットの場合は高周波成分が多く、減衰により受信側の波形が小さくなるが、変化しないビットの場合は高周波成分が少なく、相対的に受信側の波形が大きくなる。このため、受信側での波形を一定とするためにデエンファシスを行う。
[Advanced Switchとは]
次に、本実施の形態は上述したPCI Expressの技術を活用したAdvanced Switchを利用するものであり、本実施の形態の前提として当該Advanced Switchの概要について説明する。
近年においては、ブロードバンドと半導体技術の進歩を背景としたコンピューティングと通信の融合が急速に進み、新たなアプリケーションシステムに幅広く対応できる規格の出現が望まれるようになってきている。そこで登場してきたのがPCI Expressの技術を活用したAS(Advanced Switching)規格であり、コンピューティングから通信まで幅広いアプリケーションに適用することを想定している。AS仕様の策定と普及は非営利団体であるASI-SIG(Advanced Switching Interconnect Special Interest Groupe)によって運営されている。
[Advanced Switch技術の概要]
次に、Advanced Switch技術の概要について説明する。
まず、PCI ExpressとAS(Advanced Switching)の関係について説明する。図16に、PCI ExpressとAS(Advanced Switching)のプロトコルスタックの関係を示す。AS(Advanced Switching)はPCI Expressの高速シリアル伝送の物理層とリンク層の技術をそのまま採用しつつ、より広範囲なアプリケーションに対応できるようにしたものであり、その接続対象はChip-to-Chip, Board-to-Boardを想定している。PCI Expressはコンピューティングで培われてきたPCIのトランザクションをそのまま継承しているが、AS(Advanced Switching)ではPCI Expressのトランザクション層を入れ替えて機能を拡張しており、より高度なデータフローとプロトコルに対応出来るようにしている。また、接続構造もPCI Expressのツリー構造から、より自由度の高いファブリック構造が出来るように拡張されており、マルチCPU環境にも対応している。AS(Advanced Switching)では、同様のファブリック構造が可能な他の規格(Ethernet(登録商標),InfiniBand等)よりもルーティング手法が格段に改善され、高速化が図られている。
AS(Advanced Switching)では、図17に示すように、各種プロトコルをカプセル化する手法を採用することで、より高度なプロトコル(TCP/IP,Fibre Channel等)サービスの高速化を実現しようとしている。AS(Advanced Switching)の上位層にはPEI(Protocol Encapsulation Interface)と呼ばれる部分があり、外部から到達した各種パケットにASヘッダを付加し、ASパケットに変換する機能をもっている。ASファブリックを通過したパケットは受信側のPEIでASヘッダがはずされ、元のパケットとして抽出される。上流のプロトコルインターフェースはPI(パイ)と呼ばれ、各種標準に対応できる他、AS Native,Vendor Specificプロトコルも実装できる仕組みを採用している。PCI ExpressとAS(Advanced Switching)をブリッジで接続しPCI Expressプロトコルをカプセル化し転送するプロファイルは、PI-8として定義されている。
[Advanced Switch技術の特徴]
AS(Advanced Switching)はPCI Expressの特徴である、高速性、バンド幅のスケーラビリティ、階層構造による物理層の拡張性、データの信頼性等に加えて、以下に示す、
・動画等のunreliable(lossy)パケット伝送への対応
・マルチキャスト、ブロードキャストパケットへの対応
・カプセル化によるマルチプロトコル伝送
・高速な独自のパスルーティング方式の採用
・輻輳管理機能のサポート
・ファブリック構造への対応
などのAS(Advanced Switching)独自の特徴がある。
このような特徴により、図18に示すような複数デバイス間のストレージやIOリソースの共有が可能となる。また、これまでPCI,PCI-X,PCI Express,HyperTransport,RapidIO,StarFabricなどの規格は、同じロード/ストアプロトコルを使っていても物理層が異なるために複雑な接続手段が必要であったが、AS(Advanced Switching)技術を利用することで図19に示すような相互通信もシンプルに実現できるようになり、デバイス間の通信速度が高速化される。また、各種上位プロトコルをトンネルさせることにより、TCP/IP等の通信を通常のEthernetの処理よりも高速に実現する局所システムを構築することも可能となる。更に、ファブリック構造への対応などでシステムに冗長性を持たせてロバスト性を向上させたり、動的なルーティングパスの切り替えができるようになる。
[情報処理装置の構成]
図20は、本実施の形態の情報処理装置1の構成例を示す概略ブロック図である。本実施の形態の情報処理装置1は、例えばMFP等の機器に適用されるもので、内部のデータバス2として高速シリアル規格のPCI Expressを用い、スイッチ3を介してRootComplexとなるコントローラ4とEndpointとなるプロッタ5、スキャナ6を接続する。
コントローラ4は、インストールされているプログラム(ソフトウェア)に従い当該システム全体の制御を受け持つCPU等を含み、経路制御や経路判断等の処理を行うデバイス部分(プリンタコントローラ)を意味する。
プロッタ5とは、画像データを紙などに印刷出力するデバイスやユニット部分を示し、例えば、電子写真方式のプロッタ(プリンタ)エンジン等により構成されている。なお、出力部4の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
スキャナ6とは、原稿画像等に基づく画像データを当該システム内に取り込むためのデバイスやユニット部分を示し、例えば、原稿画像を光電的に読み取って画像データを取得するスキャナエンジン等により構成されている。
また、本実施の形態の情報処理装置1の特徴として、ASブリッジ回路7をスイッチ3経由でコントローラ4に接続している。ASブリッジ回路7は、情報処理装置1内部のPCI Expressバスプロトコルを外部のASプロトコルのパケットへ変換して入出力する機能を有している。
本実施の形態においては、コントローラ4、プロッタ5、スキャナ6、ASブリッジ回路7を情報処理装置1の基本ユニット1aとしている。
加えて、本実施の形態の情報処理装置1は、PCI Expressオプションスロット1bをスイッチ8を介して基本ユニット1aに接続し、プリンタ用のページ記述言語(プリンタ言語)の画像データ展開処理専用のオプションボードである展開処理エンジンボード9や、EtherまたはGigaEtherネットワークボードであるEthernetボード10、ファックス処理ボードであるFAXボード11、無線LANボード12などの情報処理用のオプションデバイスを基本ユニット1aに接続している。図20に示す例は、1台の情報処理装置1に全てのオプションボード9〜12を増設した例である。
ここで、ASブリッジ回路7について説明する。図21は、ASブリッジ回路7の動作を模式的に示す説明図である。ASブリッジ回路7の送信回路7aでは、情報処理装置1内部からPCI Expressプロトコルのパケットを受け、AS網の経路情報などを含むASヘッダ情報を付加して、Advanced Switch規格の高速シリアル伝送路とスイッチ網からなるPeer to Peer接続のネットワーク(AS網)20へASパケットを出力する。ASブリッジ回路7の受信回路7bでは、逆にAS網20からASパケット受け、ASヘッダ情報を破棄して画像システム内部のPCI Expressバス2へPCI Expressパケットを出力する。
図22にAS網20の接続構成例を示す。ツリー構造でなければならなかったPCIやPCI Express規格と異なり、Advanced Switch規格ではスイッチを介したトポロジの形態に制限が無い。このため、図22に示すように、スター型の接続やファブリック型の接続が可能であり、情報処理装置1間の通信頻度やトラフィックの偏りによって、最適構造を採ることができる。通信頻度やトラフィックに偏りが生じない場合は、経路競合を避けることが容易なファブリック構造をとることが望ましい。
[情報処理システム構成例]
本実施の形態は、オプション構成の異なる複数の情報処理装置1をAS網20を介して相互に接続し、情報処理装置1間でお互いがオプション機能(オプションデバイス)を共有し、全ての機能を高速に利用するようにしたものである。この点について、以下に詳述する。
図23は、複数の情報処理装置1からなるシステム構成例を示すブロック図である。図23に示すように、ここでは、オプションデバイス構成の異なる4台の情報処理装置1(A,B,C,D)をAS網20を介して接続している。情報処理装置1(A)はオプションデバイスとしてプリンタ用のページ記述言語からの展開処理エンジンボード9を増設し、情報処理装置1(B)はオプションデバイスとしてネットワークと繋がる無線LANボード12を増設し、情報処理装置1(C)はオプションデバイスとして電話回線と繋がるFAXボード11を増設し、情報処理装置1(D)はオプションデバイスとしてネットワークと繋がるEthernetボード10を増設した構成とした。
[システム動作例]
次に、情報処理装置1(A)の基本ユニット1aのコントローラ4が他の情報処理装置1(B,C,D)に増設されているオプションボードの機能(オプションデバイス)を利用するシステム動作について説明する。
まず、情報処理装置1(A)のコントローラ4はAS網20内で通信可能な他の情報処理装置1(B,C,D)に搭載されたオプションデバイスを検索する。このとき、情報処理装置1(A)のコントローラ(RootComplex)4は、図24に示すように、検索要求の情報を含んだPCI ExpressメッセージパケットをBroadcast通信によって他の情報処理装置1に送信する。ここに、オプションデバイス検索手段の機能が実行される。データパケットをPCI Express規格のメッセージパケット(Message Packet)により、下流側へPCI Express規格のブロードキャスト(Broadcast)モードを用いて送信する点については、
「PCI Express Base Specification Revision 1.0a」(http://www.pcisig.com/)
に記載されている。このメッセージパケットは、情報処理装置1(A)のASブリッジ回路7でASパケットに変換され、AS網20に繋がっている全ての情報処理装置1(B,C,D)へと転送される。これにより、検索要求をネットワーク上の全ての情報処理装置1に対して同報することができる。
検索要求のメッセージは、それぞれの情報処理装置1(B,C,D)のASブリッジ回路7において再びPCI Expressメッセージパケットに変換されて、基本ユニット1aのコントローラ(RootComplex)4へと転送される。
検索要求を受け取った情報処理装置1(B,C,D)のコントローラ(RootComplex)4は、図25に示すように、自機に搭載されているオプション機器構成の情報を含んだメッセージパケットを、情報処理装置1(A)のコントローラ(RootComplex)4へ向けて送信する。
このようなメッセージパケットのやり取りの結果、情報処理装置1(A)の基本ユニット1aにおけるコントローラ(RootComplex)4では、AS網20の先で利用可能な全てのオプション機器の構成が記憶される。
以上の処理は、個々の情報処理装置1(A,B,C,D)が起動した時点に実行し、その後も定期的に実行することによって、常に起動されている情報処理装置1(A,B,C,D)のオプション構成の情報を最新の状態に保つ。
そして、情報処理装置1(A)においては、自分の持っていないオプションデバイスを搭載する情報処理装置1(B,C,D)に対して、AS網20を介して利用要求を発行することができるようになっている。この点について、以下に説明する。
前述のオプションデバイス検索のやりとりによって、すでに情報処理装置1(A)ではAS網20に接続されたどの情報処理装置1(B,C,D)が必要なオプションデバイスを搭載しているかが記憶されている。このため、利用要求はBroadcast通信ではなく、利用したいオプションデバイスを持った情報処理装置1(B,C,D)のみを宛先とした通常のメッセージパケット、またはメモリライトによる割り込みパケットを送信する。ここに、利用要求発行手段の機能が実行される。ここで、メッセージパケット、あるいはメモリライトするデータには、利用したいオプションデバイスを識別するための値を指定する。図26に示す例では、情報処理装置1(A)から情報処理装置1(B)に無線LANユニットの利用要求パケットを送信し、情報処理装置1(C)へはFAXユニットの利用要求パケットを送信し、情報処理装置1(D)へはEthernetユニットの利用要求パケットを送信している。
情報処理装置1(B,C,D)はAS網20経由で情報処理装置1(A)からの要求を受け、自機が搭載するオプションデバイスが休止もしくは低負荷状態のときに利用要求を受け付け、図27に示すように、要求元となる情報処理装置1(A)に対して利用可能なリソースとしてオプションデバイスの利用権を提供する通知を発行する。
ここでも、要求元となる情報処理装置1(A)へ対する利用権提供の通知にはメッセージパケット、あるいはメモリライトによる割り込みパケットを送信する。メッセージ、またはメモリライトデータには、利用権を提供する機器との接続を確立する際にアクセスするIOアドレスやメモリアドレスを指定する。
情報処理装置1(A)は、オプションデバイスの利用要求の発行先である他の情報処理装置1(B,C,D)から当該他の情報処理装置1(B,C,D)のオプションデバイスの利用権を受領する。ここに、オプションデバイス利用権受領手段の機能が実行される。
利用権を得た情報処理装置1(A)は、メッセージ、またはメモリライトデータによって提供されたIOアドレスやメモリアドレスの情報を元に、接続先の情報処理装置1(B,C,D)内のオプションデバイスとの接続を確立し、自分のオプションスロットに増設された状態と同等に、他の情報処理装置1(B,C,D)の機能を利用することができるようになる。ここに、情報処理手段の機能が実行される。
なお、情報処理装置1(A)に対して利用権を提供している情報処理装置1(B,C,D)が、自機でオプションデバイスを使用する場合は、情報処理装置1(A)に対して利用権の提供を中断することを通知するメッセージパケット、またはメモリライトによる割り込みパケットを送信する。情報処理装置1(A)は中断の通知を受信した場合、処理中の画像データ処理を1ページ単位など、中断が可能となった時点で一時停止し、中断を受け付けたことを利用権中断を発行した情報処理装置1(B,C,D)に対して送信する。ここに、処理中断手段の機能が実行される。受け付け通知を受信した情報処理装置1(B,C,D)は、自機のオプションデバイスを使用した処理を実行し、その処理が完了した後に、再び利用権提供の通知を情報処理装置1(A)に対して送信する。利用権の提供を受信した情報処理装置1(A)は、中断させていた処理を再開する。これらの通知のやりとりにも、メッセージパケット、またはメモリライトによる割り込みパケットを用いるものとする。
以上の動作により、オプションデバイスとしてプリンタ展開処理ユニットしか搭載していない情報処理装置1(A)が、情報処理装置1(B,C,D)に搭載されたオプション、無線LAN、FAX、Ethernetのオプションユニットの機能を利用することが可能となる。
なお、情報処理装置1(B,C,D)についても、それぞれが同様に他の情報処理装置1のオプションデバイスの利用要求を発行し、オプションデバイスを共有し合いながら個々の処理を行うことができることは言うまでもない。
このように本実施の形態によれば、情報処理装置1(A)がネットワーク20上の他の情報処理装置1(B,C,D)に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、ネットワーク20を介して検索し、所望の他の装置に対してオプションデバイスの利用要求を発行し、オプションデバイスの利用要求の発行先である他の情報処理装置1(B,C,D)からオプションデバイスの利用権を受領し、利用権を受領した他の情報処理装置1(B,C,D)のオプションデバイスを使用して情報処理を実行する。これにより、オプションデバイスを増設することなく、当該情報処理装置1(A)に搭載されていないオプションデバイスを必要とする処理を実行することができる。また、個々の情報処理装置1に同じオプションデバイスを重複して増設する必要がなくなるため、低コスト化を図ることができる。さらに、複数の情報処理装置1を使いわけるための煩雑な作業が不要となり、利便性が向上する。
既存PCIシステムの構成例を示すブロック図である。 PCI Expressシステムの構成例を示すブロック図である。 デスクトップ/モバイルでのPCI Expressプラットホームの構成例を示すブロック図である。 x4の場合の物理層の構造例を示す模式図である。 デバイス間のレーン接続例を示す模式図である。 スイッチの論理的構造例を示すブロック図である。 既存のPCIのアーキテクチャを示すブロック図である。 PCI Expressのアーキテクチャを示すブロック図である。 PCI Expressの階層構造を示すブロック図である。 トランザクションレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 PCI Expressのコンフィグレーション空間を示す説明図である。 仮想チャネルの概念を説明するための模式図である。 データリンクレイヤパケットのフォーマット例を示す説明図である。 x4リンクでのバイトストライピング例を示す模式図である。 L0/L0s/L1/L2というリンクステートの定義について説明する説明図である。 アクティブステート電源管理の制御例を示すタイムチャートである。 PCI ExpressアーキテクチャとAS(Advanced Switching)の関係を示す説明図である。 AS(Advanced Switching)におけるプロトコルのカプセル化を示す説明図である。 AS(Advanced Switching)による複数デバイス間のストレージやIOリソースの共有を示す説明図である。 AS(Advanced Switching)による通信例を示す説明図である。 本発明の実施の一形態の情報処理装置の構成例を示す概略ブロック図である。 ASブリッジ回路の動作を模式的に示す説明図である。 AS網の接続構成例を示す説明図である。 複数の情報処理装置からなるシステム構成例を示すブロック図である。 検索要求の情報を含んだPCI ExpressメッセージパケットをBroadcast通信によって他の情報処理装置に送信する様子を示す説明図である。 オプションデバイスの情報を含んだメッセージパケットを送信する様子を示す説明図である。 オプションデバイスの利用要求パケットを送信する様子を示す説明図である。 オプションデバイスの利用権を提供する通知を発行する様子を示す説明図である。 従来の情報処理装置の構成例を示す概略ブロック図である。 従来の情報処理装置の構成例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1 情報処理装置
7 ブリッジ手段
9〜12 オプションデバイス
20 ネットワーク

Claims (20)

  1. 少なくとも1以上の他の装置を、ネットワークを介して接続可能な情報処理装置において、
    前記ネットワーク上の前記他の装置に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、前記ネットワークを介して検索するオプションデバイス検索手段と、
    このオプションデバイス検索手段により検索された前記オプションデバイスを備えた所望の前記他の装置に対し、前記ネットワークを介して前記オプションデバイスの利用要求を発行する利用要求発行手段と、
    前記オプションデバイスの利用要求の発行先である前記他の装置から、前記ネットワークを介して当該他の装置の前記オプションデバイスの利用権を受領するオプションデバイス利用権受領手段と、
    前記利用権を受領した前記他の装置の前記オプションデバイスを使用して情報処理を実行する情報処理手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記オプションデバイスの前記利用権の提供の中断の通知を受信した場合、実行中の処理の中断が可能となった時点で処理を一時停止し、中断を受け付けたことを前記利用権の中断を発行した前記他の装置に対して送信する処理中断手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 装置内部のバスはPCI Express規格であって、前記ネットワークはAdvanced Switch規格の高速シリアル伝送路と通信網からなるpeer to peer接続のネットワークであり、
    PCI Expressプロトコルのパケットを取り込んだAS(Advanced Switch)パケットを前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから受け取ったASパケットをPCI Expressプロトコルのパケットに変換するブリッジ手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記オプションデバイス検索手段は、検索要求の情報を含んだPCI Express規格のメッセージパケットを、ブロードキャスト通信によって前記他の装置に対して送信する、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記利用要求発行手段は、利用要求を所望の前記他の装置のみを宛先としたメッセージパケットまたはメモリライトによる割り込みパケットにより送信する、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  6. 前記割り込みパケットには、利用したい前記オプションデバイスを識別するための値を含む、
    ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードである、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、ファックス処理ボードである、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、EtherまたはGigaEtherネットワークボードである、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  10. 前記情報処理手段が使用する前記オプションデバイスは、無線LANボードである、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  11. ネットワークを介して接続可能な情報処理装置間におけるオプションデバイス共有方法であって、
    前記ネットワーク上の前記他の装置に搭載された情報処理用のオプションデバイスを、前記ネットワークを介して検索するオプションデバイス検索工程と、
    このオプションデバイス検索工程により検索された前記オプションデバイスを備えた所望の前記他の装置に対し、前記ネットワークを介して前記オプションデバイスの利用要求を発行する利用要求発行工程と、
    この利用要求発行工程により利用要求を受け付け、要求元に対して利用可能な前記オプションデバイスの利用権を通知する利用権通知工程と、
    前記オプションデバイスの利用要求の発行先である前記他の装置から、前記ネットワークを介して当該他の装置の前記オプションデバイスの利用権を受領するオプションデバイス利用権受領工程と、
    前記利用権を受領した前記他の装置の前記オプションデバイスを使用して情報処理を実行する情報処理工程と、
    を含むことを特徴とするオプションデバイス共有方法。
  12. 前記オプションデバイスの利用権を提供している前記他の装置が、前記利用権の提供を中断することを通知する利用権提供中断工程と、
    前記オプションデバイスの前記利用権の提供の中断の通知を受信した場合、実行中の処理の中断が可能となった時点で処理を一時停止し、中断を受け付けたことを前記利用権の中断を発行した前記他の装置に対して送信する処理中断工程と、
    を含むことを特徴とする請求項11記載のオプションデバイス共有方法。
  13. 装置内部のバスはPCI Express規格であって、前記ネットワークはAdvanced Switch規格の高速シリアル伝送路と通信網からなるpeer to peer接続のネットワークであり、
    PCI Expressプロトコルのパケットを取り込んだAS(Advanced Switch)パケットを前記ネットワークに出力し、前記ネットワークから受け取ったASパケットをPCI Expressプロトコルのパケットに変換する工程を含む、
    ことを特徴とする請求項11または12記載のオプションデバイス共有方法。
  14. 前記オプションデバイス検索工程は、検索要求の情報を含んだPCI Express規格のメッセージパケットを、ブロードキャスト通信によって前記他の装置に対して送信する、
    ことを特徴とする請求項13記載のオプションデバイス共有方法。
  15. 前記利用要求発行工程は、利用要求を所望の前記他の装置のみを宛先としたメッセージパケットまたはメモリライトによる割り込みパケットにより送信する、
    ことを特徴とする請求項13記載のオプションデバイス共有方法。
  16. 前記割り込みパケットには、利用したい前記オプションデバイスを識別するための値を含む、
    ことを特徴とする請求項15記載のオプションデバイス共有方法。
  17. 前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、プリンタ言語の画像データ展開処理専用のオプションボードである、
    ことを特徴とする請求項11記載のオプションデバイス共有方法。
  18. 前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、ファックス処理ボードである、
    ことを特徴とする請求項11記載のオプションデバイス共有方法。
  19. 前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、EtherまたはGigaEtherネットワークボードである、
    ことを特徴とする請求項11記載のオプションデバイス共有方法。
  20. 前記情報処理工程が使用する前記オプションデバイスは、無線LANボードである、
    ことを特徴とする請求項11記載のオプションデバイス共有方法。
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