JP2007083939A - アクティブヘッドレスト - Google Patents

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Abstract

【課題】 頭部がヘッドレストに当たる前に、ヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動させ、頸部障害回避、むち打ち回避等が図れ、また上昇したヘッドレストが自力で降下する応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保することが図れる、構造の簡略化と装置の低廉化を図ったアクティブヘッドレストを提供する。
【解決手段】 シートバックに設けたアクティブヘッドレストの可動装置は、シートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、主動側の作動部の中心に設けた連繋作動部と、連繋作動部の上端に枢支した従動側の作動部である。これにより、アクティブヘッドレストが瞬時に上昇及び/又は前傾可能である。
【選択図】 図4−1

Description

本発明は、人を衝撃時(衝突時)に保護するアクティブヘッドレストに関するものであり、この衝突時に、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上方への移動(上昇)かつ前方への傾斜(前傾)を高スピードで作動させる構成として頸部傷害回避、むち打ち回避等を図ることを目的とするアクティブヘッドレストに関する。
周知の如く、自動車(車輌)の進化は、エミッション→馬力→燃費→安全→静寂→乗り心地のように順次変化し、同時に人々の各種の要望に応えている。その中で、ヘッドレストにおいては、同様にガタ音の発生回避→事故の多発及び/又は衝突の多様化等の見地から安全性の向上へと変化している。この変化に対応できるのが、ヘッドレストの機能の向上(アクティブヘッドレストとする)である。
処で、この種のヘッドレストは、人の頭部との接触をなくし、その不快感をなくすために、頭(後頭部)から略30mm〜50mm離れている(間隔がある)。しかし、この間隔が衝撃及び/又は衝突時等に思わぬ問題を引起すことがある。その一例を説明すると、背中はシートバックに接触していることから保護されるが、頭はヘッドレストから離れているので、このヘッドレストでは保護されず、ベクトル的に上方に持っていかれて、首が伸ばされた状態で剪断される(頸部傷害とする)こと、又はむち打ち症状等が発生し、人に大きなダメージを与える。
前述した如く、衝突時に発生する頸部傷害回避、むち打ち回避等を図るために種々の発明が提案されている。その概要として、以下、先行文献の代表的なものを詳述する。
文献(1)は、特開2005−145184の「車両用ヘッドレスト装置」である。この発明は、シートバックに設けた荷重受け板と駆動伝達ワイヤ機構の一端を連繋し、この駆動伝達ワイヤ機構の他端をヘッドレストステー内に挿通し、挿通した駆動伝達ワイヤ機構をヘッドレストの前面に設けた衝撃吸収用の表面板に連繋した構成であり、衝撃時に前記駆動伝達ワイヤ機構の引
張で、前記表面板を前方に回転、展開することで、追突時等の衝撃時の乗員の頸椎保護と、日常はヘッドレストに添接し、乗員の腰椎支持及び/又はヘッドレストの機能を発揮することを意図する。
また文献(2)は、特開平10−138812号の「乗物用ヘッドレスト装置」である。この発明は、シートバックフレームの対のサイドフレーム部に設けられた第1ポジションから第2ポジションに前後方向に移動可能なヘッドレスト取付部を有するヘッドレストフレームと、対のサイドフレーム部に差渡された前後方向に揺動可能なクランク状の揺動部を有する第1シャフトと、第1シャフトの下方に併設して設けた同じ動きをする第2シャフトと、第1・第2シャフトを支持する支持部を有する対のサイドフレーム部に前後方向に変位可能に保持される背後部材と、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材が後方に変位するときに、第1シャフトの回転運動に連動し、またヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションに向って前傾させる駆動アームを設けた構成であり、衝撃時にヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を確実に発揮し、かつ着座時の異物感を低減すること等を意図する。
さらに一面的な特徴を備えた他の文献(3)は、特開2005−95202の「自動車シートに用いるアクティブ・ヘッドレスト」であり、その概要は、シートバックのフレームより突出した左右のブラケット間に差渡した前記フレームの前後方向に揺動可能に支持されるヘッドレストのペデスタルと、ヘッドレストのペデスタルの中央部分に固定的に支持されるステイホルダーと、ステイホルダーに一体的に結合されて先端で衝撃荷重を受け可能にする受圧板と、電動モーターとステイホルダーの上下動でステイを上下動し、ヘッドレストの高さ位置を調整するワイヤ方式のヘッドレスト上下調整装置を備えた構成であり、ヘッドレストの揺動で、自動車の衝突時の際、ヘッドレストにより、乗員の頭部の後方移動量が大きくなり過ぎることを防止し、乗員の頸部傷害防止、またパワードライブでヘッドレストを上下動させて頭部にヘッドレストを容易に適合させるようにし、当該ヘッドレストの機能を十分に発揮することを意図する。
特開2005−145184 特開平10−138812号 特開2005−95202
前記文献(1)においては、荷重受け板と駆動伝達ワイヤ機構を利用し、この駆動伝達ワイヤ機構でヘッドレストに添接した表面板を回転、展開する構成である。しかし、ヘッドレストを直接、上昇及び/又は前傾する構成でないので、衝撃時の頭部の動きに追従するには幾分物足りないと考えられる。またこの表面板は、ヘッドレストとは分離、展開することから、衝撃時には勿論のこと、通常時においても、二次災害の危険性があり、新たな問題を発生することが考えられる。またこの文献(1)は、従来の構成とは概念が全く異なるので、組付け作業の困難化及び/又は遅延化等が考えられること、殊に製造設備の更新が要求されることから、経済性の低下、設備の無駄等の問題点が考えられる。
また文献(2)においては、第1シャフトとヘッドレストフレーム間に設けた背後部材が後方に変位する時に、第1シャフトの回転運動に連動し、ヘッドレストフレームの上昇と第2ポジションに向って前傾させる駆動アームを設けた構成であり、衝撃時にはヘッドレストが速やかに前傾しながら、副次的に上昇してむち打ち低減効果を発揮し、かつ着座時の異物感を低減すること等にあり、この構成は有効である。しかし、この発明は、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成にはなっていないこと、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること(復帰すること)、応答性のよい上昇及び/又は降下を確保すること等の面において、実用に供するための改良点がある。また構造の簡略化と、装置の低廉化等の面においても改良が急務と考えられる。さらにこの文献(2)は構造が複雑であり、組付けに手間と経験を要すること、コストの上昇があること等の実施の面で問題が考えられる。またこの文献(2)は、対の腕の長さのストローク分のヘッドレストの上昇であり、頭部の上昇に対応できない問題がある。
さらに文献(3)においては、ヘッドレストは電動モーターとステイホルダーの上下動でステイを上下動させ、その高さ位置を調整するヘッドレスト上下調整装置を備えた構成である。従って、前述の文献(1)、(2)と同様な問題がある。
上記に鑑み、本発明は、次の「1」〜「5」を図ることを目的とする。
「1」 先ず、本発明は、シートクッションに主動側・従動側の作動部と連繋作動部を埋設し、この連繋作動部の運動量と、スプリング及び/又は可動板の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動させる構成として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案する。
「2」 そして、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れ、実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案する。
「3」 また本発明は、従来の構成を有効活用することで、従来の課題の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また工場において新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案する。
「4」 また本発明は、さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れること、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れること等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案する。
「5」 そして本発明は、昇降杆に捲装し、かつ支持したスプリングを介して、ヘッドレスト装置及び/又は従動側の作動部等におけるガタ音の発生がないアクティブヘッドレストを提案する。
請求項1の発明は、前述した本発明の「1」〜「5」が図れるアクティブヘッドレストを提案することを意図する。
請求項1は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部にその一端を連繋した連繋作動部と、この連繋作動部の他端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部で構成し、
またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、たことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な主動側の作動部を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた軸部及び/又は歯車並びに巻取り部を備えた動作部本体と、この動作部本体の歯車の歯部に螺合する螺子を備えた前記フレーム及び/又は中間部材に摺動自在に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司る一本又は数本のスプリングと、前記動作杆に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、前記歯部の螺合位置と、前記スプリングの中心位置を同軸線上に配置する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項3〜5の発明は、請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な動作杆を提供することを意図する。
請求項3は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆を可動手段で押上げ、この押上げ時にこの動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項4は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆をエアーダンパー方式で作動し、この動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項5は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆をエアーダンパー方式及び/又はスプリング並びにスリーブ方式、シリンダー方式で作動し、この動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項6の発明は、請求項3〜請求項5の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な動作杆と押圧板の構造を提供することを意図する。
請求項6は、請求項3〜請求項5に記載の動作杆と、前記押圧板を枢軸で軸支したことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項7の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な連繋作動部を提供することを意図する。
請求項7は、請求項1に記載の連繋作動部を、前記巻取り部に一端を捲装したワイヤ、チェーン等の懸架部材と、この懸架部材をガイドする滑車と、前記懸架部材の他端を前記従動側の作動部に係止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項8の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供することを意図する。
請求項8は、請求項1に記載の従動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する可動板と、この可動板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘筒と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項9の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な他の従動側の作動部を提供することを意図する。
請求項9は、請求項1に記載の従動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に枢支した前記懸架部材が連繋される対の可動板と、この可動板の自由端が係止する昇降杆と、この昇降杆に捲装・固止し、かつ前記フレーム及び/又は中間部材に設けた鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレストである。
請求項10の発明は、請求項8の目的を達成すること、この目的を達成するに簡易なガイド板及び/又は中間部材を提供することを意図する。
請求項10は、請求項8に記載のガイド板を、前記中間部材に着脱自在に設ける構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項11の発明は、請求項8の目的を達成すること、この目的を達成するに簡易で有効性を備えた可動板を提供することを意図する。
請求項11は、請求項8に記載の可動板を長短調整可能な構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項1の発明は、シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、ヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
アクティブヘッドレストの可動装置は、シートバックに埋設し、かつシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、主動側の作動部にその一端を連繋した連繋作動部と、連繋作動部の他端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部で構成し、
またアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、ヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、ヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、ヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、たことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項1は、次の「1」〜「5」の目的を達成できる。
「1」 シートクッションに主動側・従動側の作動部と連繋作動部を埋設し、この連繋作動部の運動量と、スプリング及び/又は可動板の連結運動で、頭部がヘッドレストに当たる前に、このヘッドレストの上昇及び/又は前傾を高スピードで作動させる構成(衝突後、頭部が上昇する前に、ヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成。以下同じ)として頸部傷害回避、むち打ち回避等が図れるアクティブヘッドレストを提案できる。
「2」 そして、自動車が大破してもヘッドレストの機能を保持する構成とすること、また上昇したヘッドレストが自力で降下すること(この降下は、主として再利用を意図するための降下、以下同じ)、応答性のよい上昇・降下及び/又は前傾を確保すること等が図れ、実用に供し得るアクティブヘッドレストを提案できる。
「3」 また従来の構成を有効活用することで、従来の課題の一つである組付け及び/又は製造作業の困難化の回避と、これらの作業の迅速化を図り、また工場において新たな訓練を必要としないアクティブヘッドレストを提案するとともに、殊に製造設備の更新が僅かなコスト・作業で達成されて、経済性の低下を回避でき、しかも設備及び/又は資材等の無駄が少ないアクティブヘッドレストを提案できる。
「4」 さらに改良を加えることで、従来にはなかった特徴である設備及び/又は資材等の有効利用を介して経済性と環境維持が図れること、また構造の簡略化と、装置の低廉化が図れること等の特徴があるアクティブヘッドレストを提案できる。
「5」 昇降杆に捲装し、かつ支持したスプリングを介して、ヘッドレスト装置及び/又は従動側の作動部等におけるガタ音の発生がないアクティブヘッドレストを提案できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の主動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた軸部及び/又は歯車を備えた動作部本体と、動作部本体に設けた滑車と、動作部本体の歯車の歯部に螺合する歯部を備えたフレーム及び/又は中間部材に摺動自在に設けた動作杆と、動作杆の復帰を司る一本又は数本のスプリングと、動作杆に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、歯部の螺合位置と、スプリングの中心位置を同軸線上に配置する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な主動側の作動部を提供できること等の特徴がある。
請求項3の発明は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、動作杆を可動手段で押上げ、押上げ時に動作杆に設けた歯部に、動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項4の発明は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、動作杆をエアーダンパー方式で作動し、動作杆に設けた歯部に、動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
請求項5の発明は、請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、動作杆をエアーダンパー方式及び/又はスプリング並びにスリーブ方式、シリンダー方式で作動し、動作杆に設けた歯部に、動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項3〜5は、請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な動作杆を提供できること等の特徴がある。
請求項6の発明は、請求項3〜請求項5に記載の動作杆と、押圧板を枢軸で軸支したことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項6は、請求項3〜請求項5の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な動作杆と押圧板の構造を提供できること等の特徴がある。
請求項7の発明は、請求項1に記載の連繋作動部を、巻取り部に一端を捲装したワイヤ、チェーン等の懸架部材と、懸架部材をガイドする滑車と、懸架部材の他端を従動側の作動部に係止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項7は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な連繋作動部を提供できること等の特徴がある。
請求項8の発明は、請求項1に記載の従動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、ガイド板に倣い移動する可動板と、可動板に連繋する昇降杆と、昇降杆が遊嵌され、かつガイド板のブラケットに枢支した鞘筒と、前記昇降杆に捲装し、かつ鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項8は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な従動側の作動部を提供できること等の特徴がある。
請求項9の発明は、請求項1に記載の従動側の作動部を、フレーム及び/又は中間部材に枢支した懸架部材が連繋される対の可動板と、可動板の自由端が係止する昇降杆と、昇降杆に捲装・固止し、かつフレーム及び/又は中間部材に設けた鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレストである。
従って、請求項9は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な他の従動側の作動部を提供できること等の特徴がある。
請求項10の発明は、請求項8に記載のガイド板を、中間部材に着脱自在に設ける構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項10は、請求項8の目的を達成できること、この目的を達成するに簡易なガイド板及び/又は中間部材を提供できること等の特徴がある。
請求項11の発明は、請求項8に記載の可動板を長短調整可能な構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレストである。
従って、請求項11は、請求項8の目的を達成できること、この目的を達成するに簡易で有効性を備えた可動板を提供できること等の特徴がある。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図、図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第一の実施例の正面図、図3は主動側の作動部を示す拡大断面図、図4−1は第一の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図4−2は第一の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図5はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第二の実施例の正面図、図6は主動側の作動部を示す拡大断面図、図7−1は第二の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図7−2は第二の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図、図8−1は第三の実施例の通常時のシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した正面図、図8−2は第三の実施例の衝撃時のシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した正面図、図9は第三の実施例に示した係止具の拡大側面図である。
尚、図10−1〜図10−4−2は、各実施例に採用できる主動側の作動部の他の各例を示す拡大断面図であり、図10−1は慣性力方式の拡大断面図、図10−2はエアーダンパー方式の拡大断面図、図10−3−1・−2は蟻溝嵌合方式の拡大断面図と、そのA−A断面図、図10−4−1・−2がスリーブ方式の拡大断面図と、そのA−A断面図をそれぞれ示している。
先ず、各実施例に共通な基本的な構成を説明すると、本発明は、自動車のシートAを構成するシートバックA1に装着されるアクティブヘッドレストBであって、このアクティブヘッドレストBは、シートバックA1に埋設される金属製のフレーム1と、このフレーム1の下端に設けた主動側の作動部Cと、この主動側の作動部Cに連結し、かつフレーム1(シートバックA1)の下方から上方に向かって設けられた連繋作動部Dと、またこの連繋作動部Dに枢支し、かつフレーム1の上方に設けた従動側の作動部Eと、この従動側の作動部Eに設けたヘッドレスト装置Fを主構成要素とする。
「い」 先ず、第一の実施例を図2〜図4−1・図4−2に基づいて説明する。
<1> 主動側の作動部C(この主動側の作動部Cは、フレーム1の幅の略1/4程度の幅に構成した小型及び/又は軽量化・装置の簡略化である。以下同じ)は、フレーム1及び/又は中間部材2に設けた軸部300及び/又は歯車301並びに巻取り部302を備えた動作部本体3と、動作部本体3の歯車301の歯部301aに螺合する歯部400を備えた前記フレーム1及び/又は中間部材2に設けたシートAの前後方向に摺動する動作杆4と、動作杆4の復帰を司るその軸部401に捲装した一本又は数本のスプリング6と、動作杆4に設けた人Hの腰部H1で押圧される一枚又は数枚の押圧板7で構成し、歯部301a、400の螺合位置と、前記スプリング6の中心位置を同軸線上に配置する構成とする(理想的な一例であり、限定されない)。尚、歯部400は動作杆4の軸部401に設ける。従って、衝撃時に押圧板7を腰部H1で押圧することで、動作杆4がスプリング6を圧縮しながら後退する(シートバックA1の裏側に移動する)。この後退時に、歯部301a、400の螺合で動作部本体3の巻取り部302を回転し、後述する連繋作動部Dのワイヤ等の懸架部材を巻取る構成である。尚、動作杆4の復帰(シートバックA1の前側への移動)は、前述の後退の逆であり説明は省略する。また中間部材2を利用することで、本装置のモジュール化が図れて重宝し、また汎用性と、作業及び/又は製造等の分業化、容易化等が図れて有益である(他の部材も同様である)。さらに環境維持、部品定数の減少化、再利用化等にも途を開き有益である(他の部材も同様である)。そして、この主動側の作動部Cは連繋作動部Dとの協働により、前述した如く、衝突後、頭部が上昇及び/又は後方に反返る前に、後述するヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成となっている。即ち、瞬時に主動側の作動部C及び/又は連繋作動部Dは、高スピードで上昇可能な構成となっている。また数本のスプリング及び数枚の押圧板7を設ける構成では、多くの方向からの衝撃に有効に対応できること、人Hの体格及び/又は着座姿勢、或いは衝突時の人Hの状態等に対応でき有益であること、有効性の確立と、より安全なアクティブヘッドレストBを提供できること等の有利性が考えられる。また違和感がなく、使用の快適性が確保でき重宝する。
<2> 連繋作動部Dは、前記主動側の作動部Cの巻取り部302に一端10aを巻掛けたワイヤ、チェーン、紐等の一本又は数本の懸架部材10で構成し(数本の例では、他の機構の変更を要する。他の場合も同じ)、その他端10bはフレーム1及び/又は中間部材2に設けた滑車11を介して従動側の作動部Eの昇降杆(後述する)に係止する。そして、この例では、懸架部材10をシートバックA1の中心に位置する構成とし(一例であり限定されない)、前記押圧板7に対する押圧が確実に伝達される構成とする。図中12は前記滑車11を支持するブラケットである。そして、巻取り部302の反時計方向(矢印<イ>)の回転で、懸架部材10を下方に向かって巻取ることで移動(矢印<ロ>)し、滑車11の反時計方向(矢印<ハ>)の回転で、その他端10bを引上げる(矢印<ニ>)ことで、従動側の作動部Eを介してアクティブヘッドレストBが上昇し(矢印<ホ>)、かつ前傾(矢印<ヘ>)する。またこの懸架部材10の巻戻しで、このアクティブヘッドレストBの復帰を図る。そして、この連繋作動部Dの動きは、前述した如く、衝突後、頭部が上昇及び/又は後方に反返る前に、後述するヘッドレストが所定の上昇及び/又は前傾状態にある構成となっている。即ち、連繋作動部D及び/又は他の構成(小型の構成)との組合せで高スピードにより、瞬時に上昇可能な構成となっているが、必要により連繋作動部Dの高スピードは、モータ駆動、増速手段等の付帯設備を設ける場合もあり得る。
<3> 従動側の作動部E(この従動側の作動部Eは、フレーム1の幅の略1/2程度の幅に構成した小型及び/又は軽量化・装置の簡略化である。以下同じ)は、フレーム1及び/又は中間部材2(この中間部材2は、フレーム1の幅の略1/2程度の幅を備えている小型である。以下同じ)に設けたシートバックA1の裏側に傾斜する長孔1500を有するガイド板15と、このガイド板15の長孔1500に沿って移動するピン1600を有する前記懸架部材10の他端10bが係止される可動板16と、この可動板16に対で設けた昇降杆17と、この昇降杆17が遊嵌される前記フレーム1及び/又は中間部材2に(ブラケット18を介して)設けた鞘筒19で構成する。この構成では、懸架部材10の他端10bが引上げられると、可動板16のピン1600が長孔1500内を移動することで、この可動板16が傾斜して引上げられ(矢印<ト>)、この可動板16の引上げは、昇降杆17を同時に引上げ(矢印<チ>)る。しかし、この昇降杆17は鞘筒19に遊嵌されていることから、この鞘筒19のシートバックA1の前側への可動を介して(この鞘筒19が、フレーム1及び/又は中間部材2に設けたブラケット18に枢支されているので、シートバックA1の前側に可動することで)前傾する(矢印<リ>)。この昇降杆17の引上げ(矢印<チ>)及び/又は鞘筒19の前傾(矢印<リ>)による昇降杆17の前傾で、前述の如く、アクティブヘッドレストBが上昇(矢印<ホ>)し、かつ前傾(矢印<ヘ>)する。この昇降杆17と中間部材2の間にスプリング26を設ける。また懸架部材10の復帰は、前述した動きの逆となり、理解できるので、その説明は省略する。
<4> ヘッドレスト装置Fは、前記昇降杆17に固止したヘッドレストブラケット支持部30と、このヘッドレストブラケット支持部30に固止したヘッドレストブラケット31と、このヘッドレストブラケット31に挿入したヘッドレストサポート32と、このヘッドレストサポート32に設けたヘッドレスト34で構成し、このヘッドレストブラケット31、ヘッドレストサポート32及び/又はヘッドレスト34は汎用製品を採用し、部品の共通化及び/又はモジュール化を図る。また前記スプリング26は、このヘッドレスト装置Fのガタ防止にも役立つ特徴がある。
「ろ」 次に、第二の実施例を図5〜図7−1・図7−2に基づいて説明する。
<2>、<4>の構造と効果は、前述の第一の実施例と略同じであり、説明は省略する。以下、相違点の<1>と、<3>について詳述する。
<1> 主動側の作動部Cの動作杆4を、衝撃時のみ作動させて、通常の僅かな押圧では作動せず、かつアクティブヘッドレストBを静止した状態とする構成である。そして、衝撃時に、この動作杆4を後述するピンとスプリング、ボール等を利用し、上方に移動し、歯部301aと歯部400により、巻取り部302を回転し、連繋作動部Dを巻取る構成である。即ち、この構成は、アクティブヘッドレストBの無用の動きをなくし、後部座席等に着座する人Hの違和感解消及び/又は視認性の確保と、運転の集中力の欠落回避、事故の発生回避等を図る(他の例も同じ)。
<3> 従動側の作動部Eは、フレーム1及び/又は低寸構造の中間部材2(第一の実施例に対する。以下同じ)の下端より垂設したシートバックA1の裏側に傾斜する長孔1500を有する短いガイド板15と、このガイド板15の長孔1500に沿って移動するピン1600を有する前記懸架部材10の他端10bが係止される短い可動板16と、この可動板16に対で設けた昇降杆17と、この昇降杆17が遊嵌される前記フレーム1及び/又は中間部材2に(ブラケット18を介して)設けた鞘筒19で構成する。この構成では、懸架部材10の他端10bが引上げられると、可動板16のピン1600が長孔1500内を移動することで、この可動板16が傾斜して引上げられ(矢印<ト>)、この可動板16の引上げは、昇降杆17を同時に引上げ(矢印<チ>)られる。しかし、この昇降杆17は鞘筒19に遊嵌されていることから、この鞘筒19のシートバックA1の前側への可動を介して(この鞘筒19が、フレーム1及び/又は中間部材2に設けたブラケット18に枢支されているので、シートバックA1の前側に可動することで)前傾する(矢印<リ>)。この昇降杆17の引上げ(矢印<チ>)及び/又は鞘筒19の前傾(矢印<リ>)による昇降杆17の前傾で、前述の如く、アクティブヘッドレストBが上昇(矢印<ホ>)し、かつ前傾(矢印<ヘ>)する。また懸架部材10の復帰は、前述した動きの逆となり、理解できるので、その説明は省略する。この例では、小さくストロークで、アクティブヘッドレストBの高い応答性を確保する。
「は」 さらに、第三の実施例を図8−1・図8−2〜図9に基づいて説明する。
<1>、<2>、<4>の構造と効果は、前述の第一の実施例と略同じであり、説明は省略する。以下、相違点の<3>について詳述する。
<3> 従動側の作動部Eは、フレーム1及び/又は中間部材2の枢支部100及び/又は200に枢支した対の可動板16−1であって、この可動板16−1の自由端16−1bを昇降杆17の下端に係止し、またその基端16−1aを前記懸架部材10に係止する。従って、懸架部材10を下方(シートバックA1の下側)に引張ると(矢印<ヌ>)、可動板16−1の基端16−1aが降下(矢印<ル>)するとともに、その自由端16−1bが上昇し(矢印<ヲ>)する。このような操作を介してアクティブヘッドレストBが上昇し(矢印<ホ>)、かつ前傾(矢印<ヘ>)する。また懸架部材10の復帰は、前述した動きの逆となり、理解できるので、その説明は省略する。尚、基端16−1aに設けた懸架部材10用の孔(図示せず)は長孔とする構成と、又は図9に示した可動に対応できるアーム形式で、かつ揺動式の係止具16−2等を採用する構成があり限定されない。また、可動板16−1のストロークの違いは適宜調整する。そして、この例では、部品の省略と、確実な動作と、アクティブヘッドレストBの高い応答性を確保できる特徴がある。
また、図10−1〜図10−4−2は、各実施例に採用できる主動側の作動部Cの他の各例を示す拡大断面図である。図10−1が慣性力方式、図10−2がエアーダンパー方式、図10−3−1・−2が蟻溝嵌合方式、図10−4−1・−2がスリーブ方式・エアーダンパー方式をそれぞれ示している。先ず、図10−1の慣性力方式は、動作杆4に段付き部402を形成し、この段付き部402と係合する段部403aを備えた鞘筒403を設け、この鞘筒403に歯車301を螺合する。そして、この動作杆4の上方への移動を抑制するピン404と調整用のエアー弁を備えた第一の作動部405を設ける。また動作杆4の上方への移動を図るピン407と移動用の第二の作動部408を設ける。この第一の作動部405に設けたスプリング405aと第二の作動部408に設けたスプリング408aのバランスを利用し、前記鞘筒403の段部403aと動作杆4の段付き部402との係脱を図る構成であり、またボール409は衝撃時の慣性で作用し、ピン407を起立することで、動作杆4の上方への移動を図る。次に図10−2はエアーダンパー方式であり、前記第二の作動部408の代替である。408bは通常時のエアーを抜くエアー弁を示す。さらに図10−3−1・−2が蟻溝嵌合方式であり、動作杆4をフレーム1又は中間部材2に設けたガイド部材410に蟻溝嵌合411を設けて、この動作杆4をスムーズに移動する構成である。そして、この構成に前述の図10−1の慣性力方式等を併用することも可能と考えられる。図10−4−1・−2はスリーブ方式・エアーダンパー方式の併用案であり、通常はスリーブ412を介して動作杆4が前後移動するが、衝撃時に前述の第二の作動部408と同様になり、動作杆4の歯部400が歯車301の歯部301aに噛合する構成である。
図1は自動車のシートバックの一例を示した一部欠截の全体縮尺側面図 図2はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第一の実施例の正面図 図3は主動側の作動部を示す拡大断面図 図4−1は第一の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図4−2は第一の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図5はシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した第二の実施例の正面図 図6は主動側の作動部を示す拡大断面図 図7−1は第二の実施例の通常時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図7−2は第二の実施例の衝撃時のアクティブヘッドレストと頭部の関係を示した側面模式図 図8−1は第三の実施例の通常時のシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した正面図 図8−2は第三の実施例の衝撃時のシートバックとアクティブヘッドレストとの関係を示した正面図 図9は第三の実施例に示した係止具の拡大側面図 図10−1は慣性力方式の拡大断面図 図10−2はエアーダンパー方式の拡大断面図 図10−3−1は蟻溝嵌合方式の拡大断面図 図10−3−2は蟻溝嵌合方式のA−A断面図 図10−4−1はスリーブ方式・エアーダンパー方式の拡大断面図 図10−4−2はスリーブ方式・エアーダンパー方式のA−A断面図
符号の説明
A シート
A1 シートバック
B アクティブヘッドレスト
1 フレーム
100 枢支部
C 主動側の作動部
2 中間部材
200 枢支部
3 動作部本体
300 軸部
301 歯車
301a 歯部
302 巻取り部
4 動作杆
400 歯部
401 軸部
402 段付き部
403 鞘筒
403a 段部
404 ピン
405 第一の作動部
405a スプリング
407 ピン
408 第二の作動部
408a スプリング
408b エアー弁
409 ボール
410 ガイド部材
411 蟻溝嵌合
412 スリーブ
6 スプリング
7 押圧板
D 連繋作動部
10 懸架部材
10a 一端
10b 他端
11 滑車
12 ブラケット
E 従動側の作動部
15 ガイド板
1500 長孔
16 可動板
16−1 可動板
16−1a 基端
16−1b 自由端
16−2 係止具
1600 ピン
17 昇降杆
18 ブラケット
19 鞘筒
26 スプリング
F ヘッドレスト装置
30 ヘッドレストブラケット支持部
31 ヘッドレストブラケット
32 ヘッドレストサポート
34 ヘッドレスト
H 人
H1 腰部

Claims (11)

  1. シートバックに設けた少なくともヘッドレスト装置と、このヘッドレスト装置の上昇と前方への傾斜を司る可動装置で構成するアクティブヘッドレストであって、
    このアクティブヘッドレストの可動装置は、前記シートバックに埋設し、かつこのシートバックのフレームに設けた各手段で構成されており、この各手段は、フレームに枢支したフレームの前後方向に移動可能な主動側の作動部と、この主動側の作動部にその一端を連繋した連繋作動部と、この連繋作動部の他端が連繋される上昇及び/又は前傾可能な従動側の作動部で構成し、
    またこのアクティブヘッドレストのヘッドレスト装置を、前記可動装置の昇降杆に設けたヘッドレストブラケットと、このヘッドレストブラケットに遊嵌したヘッドレストサポートと、このヘッドレストサポートに遊嵌したヘッドレストステーと、このヘッドレストステーに設けたヘッドレストで構成し、たことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  2. 請求項1に記載の主動側の作動部は、フレーム及び/又は中間部材に設けた軸部及び/又は歯車並びに巻取り部を備えた動作部本体と、この動作部本体の歯車の歯部に螺合する歯部を備えた前記フレーム及び/又は中間部材に摺動自在に設けた動作杆と、この動作杆の復帰を司る一本又は数本のスプリングと、前記動作杆に設けた一枚又は数枚の押圧板で構成し、前記歯部の螺合位置と、前記スプリングの中心位置を同軸線上に配置する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  3. 請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆を可動手段で押上げ、この押上げ時にこの動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  4. 請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆をエアーダンパー方式で作動し、この動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  5. 請求項2に記載の動作杆を、衝撃時のみに摺動可能な構成とし、この動作杆をエアーダンパー方式及び/又はスプリング並びにスリーブ方式、シリンダー方式で作動し、この動作杆に設けた歯部に、この動作部本体の歯車の歯部が螺合する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  6. 請求項3〜請求項5に記載の動作杆と、前記押圧板を枢軸で軸支したことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  7. 請求項1に記載の連繋作動部は、前記巻取り部に一端を捲装したワイヤ、チェーン等の懸架部材と、この懸架部材をガイドする滑車と、前記懸架部材の他端を前記従動側の作動部に係止する構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  8. 請求項1に記載の従動側の作動部は、フレーム及び/又は中間部材に設けた傾斜長孔を備えたガイド板と、このガイド板に倣い移動する可動板と、この可動板に連繋する昇降杆と、この昇降杆が遊嵌され、かつ前記ガイド板のブラケットに枢支した鞘筒と、前記昇降杆に捲装し、かつ前記鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  9. 請求項1に記載の従動側の作動部は、フレーム及び/又は中間部材に枢支した前記懸架部材が連繋される対の可動板と、この可動板の自由端が係止する昇降杆と、この昇降杆に捲装・固止し、かつ前記フレーム及び/又は中間部材に設けた鞘筒に一端を止めたスプリングで構成したことを特徴としたアクティブヘッドレスト。
  10. 請求項8に記載のガイド板は、前記中間部材に着脱自在に設ける構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
  11. 請求項8に記載の可動板を長短調整可能な構成としたことを特徴とするアクティブヘッドレスト。
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