JP2009067238A - ヘッドレスト作動装置 - Google Patents

ヘッドレスト作動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009067238A
JP2009067238A JP2007237916A JP2007237916A JP2009067238A JP 2009067238 A JP2009067238 A JP 2009067238A JP 2007237916 A JP2007237916 A JP 2007237916A JP 2007237916 A JP2007237916 A JP 2007237916A JP 2009067238 A JP2009067238 A JP 2009067238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure receiving
receiving member
headrest
pushed
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007237916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5071015B2 (ja
Inventor
Takeshi Nishiura
武史 西浦
Kei Matsui
圭 松居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2007237916A priority Critical patent/JP5071015B2/ja
Publication of JP2009067238A publication Critical patent/JP2009067238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071015B2 publication Critical patent/JP5071015B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両後突発生時に着座者の背部に押し動かされてヘッドレストを作動操作する受圧機構に誤作動を防止する構造を設定しても、受圧機構に異常な負荷がかかり難くなるようにする。
【解決手段】シートバック2の内部には車両後突の発生を着座者の背部によって押し動かされる機械的な操作移動量として検知する受圧機構20が配設されている。受圧機構20はシートバック2の内部に互いに上下に離間して配設された二本の受圧部材21,22を有する。上側の受圧部材21は後方側に押し動かされることによりヘッドレスト4を着座者の頭部に近接した位置まで移動させることのできる操作構造となっている。下側の受圧部材22はその後方側に押し動かされる前の初期状態では、上側の受圧部材21と係わり合って後方側への移動を規制した状態とされている。上側の受圧部材21の移動規制状態は下側の受圧部材22が後方側に押し動かされることで解除される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドレスト作動装置に関する。詳しくは、車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動するヘッドレスト作動装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、車両後突の発生時にヘッドレストを瞬時に前方移動させて、着座者の頭部をサポートできるようにする作動機構を配備した構成が知られている。ここで、下記特許文献1には、車両後突発生時に着座者の背部に押圧されて操作される受圧機構をシートバック内部に配した構成が開示されている。
この開示では、車両後突発生時に、受圧機構が着座者の背部によって押し動かされることにより、ヘッドレストが作動操作される構造となっている。詳しくは、受圧機構は、シートバックの上下二箇所に受圧部材が配設された構成となっており、この両部材がそれぞれに押し動かされないと、ヘッドレストが正常に作動操作されない構成となっている。これにより、例えば、着座者が通常の着座使用時に過って肘を後方側に押し当ててしまいシートバックに局所的な強い負荷を与えてしまっても、ヘッドレストが誤作動しない構成とされている。
特許第3201592号公報
しかし、上記開示の従来技術では、各受圧部材が互いにリンク連結されており、下側の受圧部材がヘッドレストを作動操作する操作部材として、そして上側の受圧部材が通常時下側の受圧部材が押動される動きを規制するストッパ部材として設定されている。したがって、車両後突の発生時には、着座者のより腰部に近い下側の受圧部材が先行して押し動かされ易いことから、動きが規制された下側の受圧部材に偏向した異常な負荷が作用し易くなるため好ましくない。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両後突発生時に着座者の背部に押し動かされてヘッドレストを作動操作する受圧機構に誤作動を防止する構造を設定しても、受圧機構に対して異常な負荷がかかり難くなるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のヘッドレスト作動装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動するヘッドレスト作動装置である。シートバックの内部には、車両後突の発生を着座者の背部によって押し動かされる機械的な操作移動量として検知する受圧機構が配設されている。受圧機構は、シートバックの内部に互いに上下に離間して配設された上側の受圧部材と下側の受圧部材とを有する。上側の受圧部材は、着座者の背部によって後方側に押し動かされることにより、ヘッドレストを着座者の頭部に近接した位置まで移動させることのできる操作構造となっている。下側の受圧部材は、その後方側に押し動かされる前の初期状態では、上側の受圧部材と係わり合って上側の受圧部材の後方側への移動を規制した状態とされている。しかし、下側の受圧部材が後方側に押し動かされることによって、上側の受圧部材の移動規制状態が解除される。
この第1の発明によれば、車両後突が発生し、着座者の背部がその弾みによってシートバックに凭れ掛かることにより、各受圧部材が後方側に押し動かされる。これにより、ヘッドレストが作動操作されて着座者の頭部に近接した位置まで移動する。このとき、着座者の背部は、その着座部位に近い腰部の辺りから順にシートバックに凭れ掛かるように動作するため、下側の受圧部材が上側の受圧部材に先行して後方側に押し動かされ易くなる。したがって、上側の受圧部材は、その移動規制状態が解除された状態で後方側に押し動かされ易くなるため、移動規制された状態で偏向した強い力を受けるといった事態が起こり難くなる。このように、受圧機構に誤作動を防止する構造を設定しても、受圧機構に対して異常な負荷がかかり難くなるようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、受圧機構の動力伝達経路内にダンパーが設けられている。
この第2の発明によれば、受圧機構の動力伝達経路内にダンパーを設けたことにより、通常時、着座者がシートバックに凭れ掛かる時のような比較的遅い速度で入力される負荷の伝達を遮断することができる。また、ダンパーを設けたことにより、受圧機構に異常な負荷が入力された際に、この負荷をダンパーの空振り回転によって逃がすことができる。したがって、受圧機構に異常な負荷がかからないようにすることができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、ダンパーは、下側の受圧部材の動力伝達経路内に設けられている。
この第3の発明によれば、下側の受圧部材の動力伝達経路内にダンパーを設けたことにより、この受圧部材に異常な負荷が入力された際、この負荷をダンパーの空振り回転によって逃がすことができる。したがって、上側の受圧部材が下側の受圧部材によって移動規制された状態において、上側の受圧部材が後方側に押圧されて下側の受圧部材に異常な負荷が入力されても、この下側の受圧部材に異常な負荷がかからないようにすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のヘッドレスト作動装置の構成について、図1〜図18を用いて説明する。本実施例のヘッドレスト作動装置は、図1に示されるように、車両用シート1のヘッドレスト4を、車両後突が発生した時に着座者の頭部に向けて移動させることのできる作動構造を備えている。
ここで、図1には、車両用シート1の概略構成が斜視図によって示されている。この車両用シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭置きとなるヘッドレスト4と、から成る。なお、図1などの各図では、シートバック2やヘッドレスト4の内部構造を分かり易く示すために、これらの表皮構造が省略されて示されている。
このヘッドレスト4は、その下部に立設された二本の棒状のステー4B,4Bをシートバック2の上面部に設けられた筒状のサポート2S,2Sの筒内にそれぞれ挿し込むことにより、シートバック2内に配設された昇降装置70に装着されてその上部箇所に設置されている。これにより、ヘッドレスト4は、昇降装置70の駆動に伴って、シートバック2に対する設置高さを変えられる状態に組み付けられている。
ここで、上述したサポート2S,2Sや昇降装置70は、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2FのアッパフレームFuに一体的に取り付けられて固定されている。このアッパフレームFuは、バックフレーム2Fの両サイドフレームFs,Fsの上端部間に架け渡されてこれらと一体的に結合されている。
ここで、昇降装置70は、図11に示されるように、その基台となる板状のベース板71に昇降体73が昇降移動可能に組み付けられた構成となっている。
詳しくは、ベース板71は、図2に示されるように、その上縁側の部位が、アッパフレームFuに結合された取付板72に対して、ボルトB・・(・・は複数を表す)の締結によって一体的に結合されている。これにより、ベース板71は、バックフレーム2Fと一体的に結合された状態となっている。
そして、昇降体73は、ベース板71の前面側の部位に配設されており、その背面側の部位が、ベース板71の両サイドの縁部に形成された上下方向に延びるガイド部71G,71Gにスライド移動可能に嵌め込まれている。これにより、昇降体73は、ガイド部71G,71Gの案内形状に沿って、ベース板71に対して昇降移動可能な状態とされている。そして、昇降体73の両サイドの端部には、前述したヘッドレスト4のステー4B,4Bをそれぞれ挿し込んで装着することのできる筒状の嵌筒部73S,73Tが形成されている。
これら嵌筒部73S,73Tは、その筒内が貫通した形状に形成されており、各ステー4B,4Bをそれぞれ上側から挿通できるようになっている。そして、これら嵌筒部73S,73Tの外周部には、可撓性の係止リングR,Rが嵌め込まれて装着されている。これら係止リングR,Rは、各嵌筒部73S,73Tの背面側の壁部に形成された切欠孔Sh,Thに嵌め込まれて装着されている。これにより、各係止リングR,Rは、常時はそれらの弾発力によって、各嵌筒部73S,73Tの筒内に入り込んだ状態として保持されている。
これら係止リングR,Rは、図8〜図10に示されるように、各嵌筒部73S,73Tの筒内にステー4B,4Bがそれぞれ挿し込まれることにより、各ステー4B,4Bのテーパーのついた下端部によって外側に押し退けられた後、その弾発力によって各ステー4B,4Bに形成された係止溝Bk,Bkの内部に入り込む。これにより、各係止リングR,Rは各ステー4B,4Bに係着した状態となり、これらの軸方向の抜差し移動を規制する。これにより、各ステー4B,4Bが昇降体73に対して一体的に装着された状態となり、昇降体73の昇降移動に伴ってヘッドレスト4の設置高さが変えられるようになる。
そして、図11に戻って、この昇降体73とベース板71との間には、昇降体73を昇降作動させるためのセクターギア75が設けられている。このセクターギア75は、その図示左側の端部が連結ピンP1によってベース板71に回動可能に軸支連結されており、電動モータ74からの駆動力を受けて回動操作されることで昇降体73を昇降作動させるようになっている。
具体的に説明すると、セクターギア75は、その図示右側の端部に形成された操作アーム75Aの先端部に、昇降体73から延びるスライドピンP2が挿通されて連結されている。このスライドピンP2は、昇降体73に対して図示左右方向にスライド移動可能に設けられたスライド駒73Kと連結されており、前述したセクターギア75の操作アーム75Aに板厚方向に挿通されていると共に、ベース板71に貫通形成された円弧形状の長孔71H内にも挿通されている。これにより、昇降体73は、スライドピンP2が長孔71Hの形状内部をスライド可能する範囲内において、セクターギア75の回転移動に伴って昇降操作されるようになっている。
ここで、セクターギア75には、円弧形状のガイド孔75Hが板厚方向に貫通して形成されている。そして、このガイド孔75Hの孔内には、ベース板71から突設された係止ピンP3が挿通されている。これにより、セクターギア75は、ガイド孔75Hの孔内を係止ピンP3がスライドする範囲内において回動可能とされている。
このセクターギア75は、ベース板71の背面部に設置された電動モータ74により回転駆動するピニオンギア76と噛合した状態とされている。これにより、セクターギア75は、電動モータ74の駆動回転に伴って、その駆動力の伝達を受けて回動操作されるようになっている。この電動モータ74は、常時はその作動を制止させた状態として、セクターギア75の回動を留めた状態に保持している。そして、電動モータ74は、例えば車両用シート1の側部に配設された図示しないスイッチの操作を行うことにより、正転・逆転の切換え操作がなされて、ヘッドレスト4を昇降動させるようになっている。
ところで、このヘッドレスト4は、常時は着座者の頭部をその後方側の位置で受け止められるように、前述したシートバック2の上面部に設置された初期位置の状態に保持されている。しかし、ヘッドレスト4は、車両後突が発生することにより、その頭部を受け止める前面側の支承部4Aが、瞬時に前方移動して頭部に近接するようになっている。すなわち、ヘッドレスト4は、車両後突の発生時には、シートバック2やヘッドレスト4から体を前方に浮かした姿勢となっている着座者に対して、支承部4Aだけを後頭部の直ぐ後ろの位置まで接近移動させるようになっている。これにより、後突発生時に頭部が後傾しようとする動きを支承部4Aによって早期に食い止めることができるため、頚部にかかる負荷を軽減して鞭打ち症の防止を図ることができる。
この車両後突発生時に支承部4Aを前方移動させる作動は、ヘッドレスト4の内部に組み込まれたヘッドレスト移動機構10によって行われる。このヘッドレスト移動機構10は、車両後突発生前の常時は、図12に示されるように支承部4Aの前方移動を規制した状態として、支承部4Aを初期位置の姿勢状態に保持している。ここで、支承部4Aは、ステー4B,4Bと一体的構成のヘッドレスト基部4Cとの間に設けられた引張ばね16の附勢力によって、常に頭部に向けて近接する前方側の移動方向に附勢されている。しかし、支承部4Aは、車両後突が発生する前の常時は、この引張ばね16の附勢に抗して初期位置に保持された状態となっている。
そして、ヘッドレスト移動機構10は、車両後突が発生して、支承部4Aの移動規制状態が解除されることにより、支承部4Aを引張ばね16の附勢力によって前方移動させる。このとき、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを、後述するヘッドレスト基部4Cに形成された長孔11H,11Hの形状に沿って、前方かつ上方に移動させる。これにより、図14に示されるように、支承部4Aが、後頭部の直ぐ後ろの位置(衝突対応位置)まで接近移動した状態となる。ここで、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを衝突対応位置まで移動させた状態では、後突の発生によって頭部が後傾して荷重を受けても、後方側には押し戻されないようになっている。これにより、着座者の頭部が、支承部4Aによって衝突対応位置にて安定して受け止められるようになっている。
ところで、図1に戻って、上記した支承部4Aの初期位置での保持状態を解除する操作は、ヘッドレスト4の図示向かって右側のステー4Bの管内に挿通されたプッシュロッド50が押し上げられる操作によって行われる。
このプッシュロッド50は、図2に示されるように、その上端部が、ヘッドレスト移動機構10の操作部材として設けられた係脱部材15と連結されている。そして、プッシュロッド50の下端部は、シートバック2の内部から配索された操作ケーブル40の上端部と連結されている。
この操作ケーブル40は、図4に示されるように、その下端部が、シートバック2内に配設された後突検知装置である受圧機構20と連結されている。この受圧機構20は、車両後突の発生時に、その弾みで後傾してくる着座者の背部によって押し動かされることにより、操作ケーブル40の下端部を牽引操作する構成となっている。そして、この操作ケーブル40の下端部が牽引操作された操作力は、その上端部へと伝達されて、図2で前述したプッシュロッド50を押し上げ操作する操作力として伝達されるようになっている。
そして、プッシュロッド50が図示上方側に押し上げ操作されることにより、係脱部材15が図示反時計回り方向に押し回されて、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除されるようになっている。
次に、上述した車両後突を検知する受圧機構20の構成について、図4〜図6を用いて説明する。
すなわち、図4に示されるように、受圧機構20は、シートバック2内部の中腹部に配設されており、互いに上下に離間した位置に、幅方向に延びる一対の棒状の受圧部材21,22を有して構成されている。
ここで、上側の受圧部材21は、その図示向かって右側の端部が、シートバック2の同右側のサイドフレームFsに固定設置された支持ブラケット61に回動可能に軸支連結されている。そして、受圧部材21の左側の端部は、同左側のサイドフレームFsに軸支連結されたロータリー式のダンパー23と連結されている。この受圧部材21は、その軸支連結された両端部に対して、着座者の背凭れ荷重を受ける中央部分が下方側に偏心した折れ曲がった形状に形成されている。なお、受圧部材21の両端部は、互いに同軸線上の位置で軸支されている。
そして、受圧部材21の右側の端部と支持ブラケット61との間には、受圧部材21を回動附勢する捩りばね21Sが掛着されている。これにより、受圧部材21は、捩りばね21Sの附勢力によって、常時はその前面側に配設された図示しないマット型のクッションパッドの裏面に押し当てられた初期位置の状態に保持されている。
この受圧部材21は、上記した初期位置の状態では、その中央部分が両端部に対して下方側に折れ曲がった姿勢状態に保持されている。これにより、受圧部材21は、図5及び図6に示されるように、着座者の背凭れ荷重を受けることによって、その中央部分が後方側に押し動かされる格好で回動操作されるようになっている。
このように、受圧部材21は、車両後突の発生を、着座者がその弾みで後傾する動きを後方側に押し回される動きとして、機械的に検知することのできる構成とされている。
次に、図4に戻って、ダンパー23の構成について説明する。このダンパー23は、円筒形状のケース23Bの内部に入力軸23Aが回動可能な状態に挿通された構成となっている。ここで、入力軸23Aは、図示左側のサイドフレームFsに固定設置された支持ブラケット62に対して回動可能に軸支連結されている。そして、この入力軸23Aには、受圧部材21の図示左側の端部が一体的に連結されている。これにより、入力軸23Aは、受圧部材21が回動する動きを受けて、これと一体的となって回動するようになっている。なお、上記した支持ブラケット62には、ケース23Bの軸方向の配設位置がずれないように押さえ込む機能をする押えブラケット63が一体的に組み付けられている。
そして、この入力軸23Aを内部に収めているケース23Bには、アーム状に突出した出力腕23Cが一体的に形成されている。そして、この出力腕23Cには、前述した操作ケーブル40のインナーケーブル41の下端部が連結されている。なお、アウターケーブル42の下端部は、上述した支持ブラケット62に形成された取付部62Aに取り付けられており、シートバック2に対して一体的に連結されている。これにより、操作ケーブル40は、出力腕23Cがケース23Bの回転によって図示下方に揺動する動きに伴って、インナーケーブル41の下端部がアウターケーブル42の下端部から引き出される格好で牽引操作されるようになっている。
ここで、上記したケース23Bの内部には、シリコンオイル等の粘性流体が密閉状態で充填されている。これにより、ケース23Bは、入力軸23Aが受圧部材21から比較的速い速度の回動力の伝達を受けて回動する場合には、その内部の粘性抵抗力によって入力軸23Aと一体的となって回動するようになっている。しかし、ケース23Bは、入力軸23Aが比較的遅い速度で回動する場合には、入力軸23Aをその内部で粘性によって空転させ、入力軸23Aからの回動力の伝達を遮断できるようになっている。
したがって、上記構成のダンパー23は、車両後突の発生時には、着座者の背部が弾みのついた速い速度でシートバック2に凭れ掛かる動きによって、受圧部材21から速い速度の回動力の伝達を受け、入力軸23Aをケース23Bと一体的に回動させる。これにより、ケース23Bに形成された出力腕23Cが回転移動して、インナーケーブル41の下端部が下方側に牽引操作される。そしてこれにより、インナーケーブル41の牽引操作された操作移動量が操作ケーブル40の上端側へと伝達され、図2に示されるようにプッシュロッド50がステー4Bの管内で押し上げ操作される。
しかし、図4に戻って、ダンパー23は、着座者が通常の着座使用時にシートバック2に普通に凭れ掛かる遅い速度の動きに対しては、受圧部材21から遅い速度の回動力の伝達を受けるため、その内部で回動力の伝達を遮断する。よって、この場合には、インナーケーブル41の下端部の牽引操作は行われず、図2に示されるプッシュロッド50の押し上げ操作は行われない。
一方、図4に戻って、後者の下側の受圧部材22は、その図示向かって右側の端部が、シートバック2の下腹部位置に設けられた補強板Ft上の支持ブラケット63に回動可能に軸支連結されている。そして、受圧部材22の左側の端部は、同左側のサイドフレームFsに軸支連結されたロータリー式のダンパー24と連結されている。この受圧部材22は、その軸支連結された両端部に対して、着座者の背凭れ荷重を受ける中央部分が上方側に偏心した折れ曲がった形状に形成されている。なお、受圧部材22の両端部は、互いに同軸線上の位置で軸支されている。
そして、受圧部材22の右側の端部と支持ブラケット63との間には、受圧部材22を回動附勢する捩りばね22Sが掛着されている。これにより、受圧部材22は、捩りばね22Sの附勢力によって、常時はその前面側に配設されたマット型のクッションパッド(図示省略)の裏面に押し当てられた初期位置の状態に保持されている。
この受圧部材22は、上記した初期位置の状態では、その中央部分が両端部に対して上方側に折れ曲がった姿勢状態に保持されている。これにより、受圧部材22は、図5及び図6に示されるように、着座者の背凭れ荷重を受けることによって、その中央部分が後方側に押し動かされる格好で回動操作されるようになっている。
このように、受圧部材22は、前述した上側の受圧部材21と同様に、車両後突の発生を、着座者がその弾みで後傾する動きを後方側に押し回される動きとして、機械的に検知することのできる構成とされている。
なお、下側の受圧部材22の図示左側の端部に連結されたダンパー24は、それ自体の基本的構成は前述した上側のダンパー23と同じものとなっている。したがって、以下では下側のダンパー24と他の構成部材との連結構造について簡潔に説明することとする。
この下側のダンパー24は、そのケース24Bの内部に挿通された入力軸24Aが、図示左側のサイドフレームFsに固定設置された支持ブラケット64に回動可能に軸支連結されている。そして、この入力軸24Aには、受圧部材22の図示左側の端部が一体的に連結されている。そして、ケース23Bに形成された出力腕23Cには、連結軸25Aによって図示上方側へと延びる連結リンク25の下端部が回動可能に軸支連結されている。
この連結リンク25は、その上端部が、図示左側のサイドフレームFsに軸支連結されたストッパリンク26の下端部と連結軸25Bによって回動可能に軸支連結されている。ここで、ストッパリンク26は、そのアーム形状の略中央部分が、支軸26Aによって、左側のサイドフレームFsに回動可能に軸支連結されている。そして、ストッパリンク26は、その上端部が支持部26Bとして折り曲げられて形成されており、前述した上側のダンパー23の出力腕23Cが図示下方側に揺動しようとする動きを、上端側の支持部26Bを当接させることによって下方側から受け止められるようになっている。
このストッパリンク26は、図5に示されるように、常時は下側の受圧部材22が附勢によって初期位置の状態に保持される作用力を受けて、上述した支持部26Bを上側のダンパー23の出力腕23Cに下方側からあてがわれた状態に保持されている。
そして、このようにストッパリンク26が上側のダンパー23の出力腕23Cにあてがわれた状態では、上側の受圧部材21が着座者の背凭れ荷重を受けて後方側に押し回されようとする動きが規制されるようになっている。
具体的には、例えば車両後突発生時に上側のダンパー23の出力腕23Cが同受圧部材21と一体的となって速い速度で図5の反時計回り方向に回動しようとすると、この回動力はダンパー23の出力腕23Cからストッパリンク26を伝って、下側のダンパー24の出力腕24Cへと入力される。これにより、下側のダンパー24も、下側の受圧部材22と一体的となって速い速度で図示時計回り方向に回動しようとする。しかしこのとき、下側の受圧部材22は、図4において前述した捩りばね22Sの附勢力によって、上記の回動に抗した方向に附勢されている。したがって、この附勢によってストッパリンク26の回動が留められることから、上側のダンパー23の出力腕23Cの回動が規制されるため、この場合にはインナーケーブル41の下端部の牽引操作は行われない。
このように、例えば着座者が通常の着座使用時に過って肘を後方側に押し当ててしまうなどして、シートバック2の中腹部に局所的な強い負荷を与えてしまっても、ヘッドレスト4が誤って作動しないようになっている。また、上記の規制力に抗して上側の受圧部材21を強制的に回動変位させようとする異常な負荷が作用した場合でも、この負荷を上側のダンパー23や下側のダンパー24の空振り回転によって逃がすことができる。したがって、誤作動防止時に受圧機構20に異常な負荷がかからないようにすることができる。
この上側の受圧部材21の回動規制状態は、車両後突発生時に、下側の受圧部材22が後方側に押し回される動きによって解除される。具体的には、図6に示されるように、車両後突の発生によって下側の受圧部材22が速い速度で後方(図示時計回り方向)側に押し回されると、下側のダンパー24の出力腕24Cもこれと一体的となって同方向に回動操作される。これにより、ストッパリンク26が連結リンク25によって図示反時計回り方向に回動操作されて、支持部26Bと上側のダンパー23の出力腕23Cとの当接状態が外される。
これにより、上側のダンパー23の図示時計回り方向の回動が許容される。したがって、この状態で、上側の受圧部材21が後方側に押し回されることにより、インナーケーブル41の下端部が上側のダンパー23の出力腕23Cによって牽引操作される。
ところで、車両後突の発生時には、着座者の背部は、その着座部位に近い腰部の辺りから順にシートバック2に凭れ掛かるように動作するため、下側の受圧部材22が上側の受圧部材21に先行して後方側に押し動かされ易くなる。したがって、上側の受圧部材21は、その回動規制状態が解除された状態で後方側に押し動かされ易くなるため、回動規制された状態で強制変位するような強い力を受ける事態が起こり難くなる。このように、受圧機構20に誤作動を防止する構造を設定しても、受圧機構20に対して異常な負荷がかかり難くなるようにすることができる。
次に、この操作ケーブル40からプッシュロッド50への操作力の伝達構造について説明する。
ここで、操作ケーブル40は、可撓性を有した管状のアウターケーブル42の内部に、アウターケーブル42よりも撓み易く構成された線状のインナーケーブル41が挿通された二重構造となっている。そして、この操作ケーブル40の下端部は、図4において前述したように、インナーケーブル41の下端部が前述したダンパー24の出力腕24Cと連結されており、アウターケーブル42の下端部が支持ブラケット62の取付部62Aと連結されている。
そして、操作ケーブル40の上端部は、図2及び図3に示されるように、前述した昇降体73の一方側の嵌筒部73Sの筒内に下方側から挿通されることにより、同嵌筒部73Sの筒内に上側から挿通されるステー4B内部のプッシュロッド50をプッシュ操作できる状態に組み付けられる。
詳しくは、図3に示されるように、操作ケーブル40は、インナーケーブル41の上端部に形成されたT字形状の係合突起41P,41Pが、アウターケーブル42の上端側の周壁に貫通形成された長孔42S,42Sからそれぞれ半径方向の外方に突出した構成となっている。
これにより、インナーケーブル41は、T字状に突出している係合突起41P,41Pが長孔42S,42S内で移動可能とされる範囲内において、アウターケーブル42に対して軸方向に相対移動可能とされている。これら係合突起41P,41Pや長孔42S,42Sは、インナーケーブル41やアウターケーブル42の軸対称となる周方向の二箇所に形成されている。そして、アウターケーブル42の上端部には、その管状の端部形状を塞ぐかたちで頭部42Hが形成されている。
上記構成の操作ケーブル40は、図7に示されるように、その上端部を嵌筒部73Sの筒内に下方側から挿通することにより、その上端部が嵌筒部73Sに吊り下げられた状態として仮保持される。そして、この吊り下げ状態で、ステー4Bを嵌筒部73Sの筒内に上方側から挿通することにより、操作ケーブル40を嵌筒部73Sに吊り下げられた状態からステー4Bに吊り下げられた状態へと移行できるようになっている。
そして、このように操作ケーブル40がステー4Bに吊り下げられた状態となることにより、操作ケーブル40は、その下端側が牽引される操作力をステー4B内部のプッシュロッド50に押し操作力として逆転させて伝達できる状態となる。
すなわち、上記した構成を図3を用いて詳しく説明すると、先ず、嵌筒部73Sの周壁には、その下端部から上方に向けて軸方向に延びるスリット状の挿入溝Sd,Sdが貫通して形成されている。これら挿入溝Sd,Sdは、嵌筒部73Sの周方向の二箇所の位置に互いに軸対称となる形状に形成されており、インナーケーブル41に形成された各係合突起41P,41Pを各溝形状の内部に受け入れてこれらを軸方向に挿通させられるようになっている。
ここで、各挿入溝Sd,Sdは、それらの各係合突起41P,41Pを受け入れていく図示上端側の終端部形状が、図示左右の周方向に向けてそれぞれ滑らかに湾曲した形状に形成されている。具体的には、図3に示されている図示手前側に実線で示されている挿入溝Sdは、その終端部形状が、図示向かって左方向に湾曲した形状となっている。そして、奥側に破線で示されている挿入溝Sdは、その終端部形状が、上記手前側の挿入溝Sdとは軸対称となる図示向かって右方向に湾曲した形状となっている。
これら周方向に湾曲した挿入溝Sd,Sdの各終端部形状は、水平よりも下方に垂れ下がった形状に形成されている。これにより、各挿入溝Sd,Sdの終端位置まで挿通された各係合突起41P,41P(操作ケーブル40)は、その自重によって下方に落下してしまうことがないように、嵌筒部73Sに吊り下げられた状態として安定して保持されるようになっている。
この操作ケーブル40は、インナーケーブル41の上端部に設けられた各係合突起41P,41Pを各挿入溝Sd,Sdの内部に入れ込んでそのまま上方向(軸方向)に挿通していくことにより、嵌筒部73Sの筒内へと挿通されていく。そして、各係合突起41P,41Pが挿入溝Sd,Sdの軸方向の終端位置まで到達したところで、操作ケーブル40を各終端部の湾曲した形状に合わせて周方向に回し込む操作を行う。これにより、図7に示されるように、各係合突起41P,41Pが各挿入溝Sd,Sdの周方向に湾曲した終端位置に到達し、操作ケーブル40が嵌筒部73Sに吊り下げられた状態となる。
そして、図7に示されるように、この嵌筒部73Sの筒内に上方側から挿通されるステー4Bの周壁には、その下端部から上方に向けて軸方向に延びるスリット状の受入溝Bd,Bdが貫通形成されている。これら受入溝Bd,Bdは、ステー4Bの周方向の二箇所の位置に互いに軸対称となる形状に形成されている。これら受入溝Bd,Bdは、ステー4Bを嵌筒部73Sの筒内に上方側から挿し込むことにより、この嵌筒部73Sの筒内に吊り下げられているインナーケーブル41の各係合突起41P,41Pを各溝形状の内部に受け入れる。そして、各係合突起41P,41Pを受け入れた状態から、ステー4Bを更に挿し込んでいくことにより、各係合突起41P,41Pは、各受入溝Bd,Bdの形状に沿って上方向(軸方向)に挿通されていく。
ここで、各受入溝Bd,Bdは、それらの各係合突起41P,41Pを受け入れていく図示上端側の終端部形状が、前述した嵌筒部73Sに形成された各挿入溝Sd,Sdとは逆の周方向に湾曲した形状に形成されている。これら各受入溝Bd,Bdの周方向に向かう各湾曲形状は、軸方向から水平方向に滑らかに湾曲する形状に形成されている。これにより、各受入溝Bd,Bdは、ステー4Bを嵌筒部73Sの筒内に挿し込んでいく軸方向の押込み操作力によって、嵌筒部73Sの筒内にある各係合突起41P,41Pをその水平方向を向く終端位置までスムーズに受け入れられるようになっている。
したがって、図8及び図9に示されるように、各係合突起41P,41Pは、ステー4Bを嵌筒部73Sの筒内に上方側から挿し込むことにより、このステー4Bに形成された各受入溝Bd,Bdの湾曲形状に案内されて周方向に回動操作される。これにより、各係合突起41P,41Pは、前述した各挿入溝Sd,Sdの終端位置に保持された状態からこの状態を脱する方向に引き戻されていく。そして、各係合突起41P,41Pは、各受入溝Bd,Bdの湾曲形状に案内されてそれらの終端位置に到達することにより、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる溝形状の位置まで引き戻された状態となる。
これにより、各係合突起41P,41Pは、嵌筒部73Sに吊り下げられてその軸方向移動が規制されていた状態から、ステー4Bに吊り下げられた状態へと移行され、ステー4Bに対する軸方向移動が規制された状態となる。これにより、各係合突起41P,41Pは、嵌筒部73Sに対する軸方向の移動規制状態が解除され、ステー4Bに対して軸方向の移動が規制された状態となる。
このとき、各係合突起41P,41Pは、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる形状部位に位置しているために、それらの周方向への移動が規制された状態となっている。これにより、各係合突起41P,41Pが、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる溝形状によってガイドされ、各受入溝Bd,Bdの終端位置に保持された状態となっている。これにより、インナーケーブル41とステー4Bとが互いに軸方向に一体的に連結された状態として、共に一体的となって嵌筒部73Sに対して軸方向に移動可能な状態とされている。
このインナーケーブル41とステー4Bとの軸連結は、ステー4Bが前述した嵌筒部73Sに装着された係止リングRと係着する前の挿通位置で行われるようになっている。このインナーケーブル41とステー4Bとが軸連結された状態では、前述したようにステー4Bの更なる挿通移動が可能な状態とされている。したがって、この軸連結状態から、ステー4Bを更に挿通移動させることにより、図10に示されるように、上記の軸連結状態を維持した状態で、係止リングRをステー4Bに係着させてステー4Bを昇降体73に装着させることができる。
すなわち、ステー4Bを挿し込む1アクションの操作によって、インナーケーブル41とステー4Bとの軸連結を確実に完了させてからステー4Bを昇降体73に装着させることが可能となっている。
ところで、前述したステー4Bの挿し込み操作によってステー4Bの下端部とインナーケーブル41の上端部とが互いに軸連結されることにより、このステー4Bの管内には操作ケーブル40のアウターケーブル42の頭部42Hが下方側から挿通された状態となる。これにより、ステー4Bの管内に挿通配置されているプッシュロッド50の下端部とアウターケーブル42の頭部42Hとが、互いに軸方向に近接して配置された状態となる。
なお、厳密には、両者の間には僅かな隙間が形成されており、ステー4Bの挿し込み操作時において、プッシュロッド50が誤ってアウターケーブル42の頭部42Hによってプッシュ操作されないようになっている。
そして、このアウターケーブル42の頭部42Hとプッシュロッド50の下端部とが軸方向に近接した配置状態では、操作ケーブル40が下端側から牽引操作された操作力を、アウターケーブル42の頭部42Hによってプッシュロッド50に押し操作力として逆転させて伝達することのできる状態として、両者が互いに軸連結された状態となっている。
次に、ヘッドレスト移動機構10について説明する。なお、ヘッドレスト移動機構10の構成は図12〜図18にそれぞれ表されているが、図15の状態が各部の構成を最も良く表しているため、この図を用いて各部の構成を説明する。
このヘッドレスト移動機構10は、ヘッドレスト基部4Cに対して支承部4Aを連結するかたちで設けられており、幅方向に一対で設けられた連結リンク12,12と、支持部材13,13と、フック14,14と、係脱部材15と、引張ばね16と、レバー部材17,17と、を有する。
ここで、ヘッドレスト基部4Cは、合成樹脂によって形成されており、板状の後面部11Bと底面部11Dと両側面部11S,11Sと上面部11Uとが一体的に形成された構成となっている。詳しくは、底面部11Dは、後面部11Bの下端縁から前方に延びて形成されている。そして、側面部11S,11Sは、ヘッドレスト基部4Cの幅方向の両サイドにそれぞれ立設されるかたちで形成されている。そして、上面部11Uは、両側面部11S,11Sの上縁同士を繋ぐかたちで形成されている。
ここで、図18には、図15のXVIII線方向から見た図、すなわちヘッドレスト4をその前面側の斜め下方から見た図が表されている。同図に示されるように、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sの間には、これと平行に、複数の板状のリブ11R・・が立設して形成されており、ヘッドレスト基部4Cが補強されている。
このヘッドレスト基部4Cの底面部11Dには、ステー4B,4Bの上端部分がそれぞれ挿し込まれて一体的に固定されている。これらステー4B,4Bは、管状に形成されており、その上端側の開口部分を底面部11Dの上面側に露出させた格好で固定されている。
また、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sには、板厚方向に波状に刳り貫かれてなる長孔11Hが形成されている。これら長孔11H,11Hには、それらの下端部H0,H0と上端部H3,H3との間に、後方側(紙面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ溝H1と第2ストッパ溝H2とがそれぞれ形成されている。
次いで、図15に戻って、一対の連結リンク12,12は、合成樹脂によって形成されており、ヘッドレスト基部4Cと支承部4Aとをリンク連結する連結部材として設けられている。これら連結リンク12,12は、幅方向に並べて配設されており、各端部がヘッドレスト基部4Cの上端寄りの部位と支承部4Aの後面側の部位とにそれぞれリンク連結されている。
詳しくは、各連結リンク12,12は、その後方側の端部が、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sに貫通して設けられた連結軸12Aにそれぞれ回動可能に軸支連結されている。ここで、各連結リンク12,12は、図18に示されるように、それらの後方側の端部が、両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、各連結リンク12,12は、両側面部11S,11Sの間に架け渡された連結軸12Aにそれぞれ回動可能に軸支連結されている。
そして、図15に戻って、各連結リンク12,12は、その前方側の端部が、支承部4Aの後面側の部位に幅方向に架け渡された連結軸12Bに回動可能に軸支連結されている。これら連結軸12A,12Bは、互いに平行向きに配設されている。
上記した連結リンク12,12は、その後端部を軸支連結する連結軸12Aを中心に、図示時計回り方向に回動させることにより、ヘッドレスト基部4Cの上面部11Uと当接し、その時計回り方向への回動が規制されるようになっている。
次いで、一対の支持部材13,13は、支承部4Aの後面側からその後方側に延びる格好で支承部4Aと一体的に形成されている。これら支持部材13,13は、支承部4Aの幅方向に並べて配設されている。ここで、支承部4Aは、合成樹脂の一体成形により、その前面部が凸状に湾曲した曲板形状に形成されている。そして、この支承部4Aには、その後面部に、上述した連結軸12Bを軸支する部位や支持部材13,13が一体的に形成されている。
これら支持部材13,13は、互いの後端部同士が、幅方向に延びる連結軸13Aによって互いに連結されている。詳しくは、図18に示されるように、各支持部材13,13は、それらの後端部が、それらの両外側に配置されている各リブ11R,11Rとその内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、これら支持部材13,13の後端部同士を繋ぐ連結軸13Aは、前述した連結軸12Aや連結軸12Bと互いに平行向きに配設されている。
この連結軸13Aは、その各端部がヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sに形成された各長孔11H,11H内に挿通された状態で設けられている。これにより、連結軸13Aは、各長孔11H,11Hの孔形状の範囲内でのみ、その前後方向や上下方向に移動可能とされている。なお、両側面部11S,11Sの間に形成されている各リブ11R・・(図18参照)は、長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aとは干渉することのない形状に形成されている。
次いで、図13に示されるように、一対のフック14,14は、全体がカム形状に形成されており、ヘッドレスト基部4Cの下端寄りの位置で幅方向に並べて配設されている。これらフック14,14は、前述した長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aの移動を初期位置に規制するための規制部材として設けられている。
詳しくは、各フック14,14は、図18に示されるように両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されており、この間に架け渡された各連結軸14A,14Aによってそれぞれが回動可能に軸支されている。
そして、図13に戻って、これらフック14,14には、その外周縁部の周方向の二箇所に、半径方向の外方に突出する爪形状の上顎部位14Bと下顎部位14Cとが形成されている。これにより、各上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間には、半径方向内方に窪んだ凹みが形成されている。この上顎部位14Bと下顎部位14Cとの間の凹みには、前述した連結軸13Aをその内部に収められるようになっている。ここで、各連結軸14A,14Aは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行向きに配設されている。
そして、上述したフック14,14とヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね14S,14Sがそれぞれ掛着されている。これら捩りばね14S,14Sは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、各フック14,14を図13の位置状態から図示反時計回り方向に回動附勢している。
そして、これらフック14,14の外周縁部には、段差状に窪んだ形状の係止溝14Dがそれぞれ形成されている。これら係止溝14D,14Dには、後述する係脱部材15に設けられた一対の係合腕部15C,15Cがそれぞれ係着されている。これにより、各フック14,14の附勢による反時計回り方向への回動が規制された状態として保持されている。
したがって、上記構成のフック14,14は、その反時計回り方向への回動が規制された状態では、連結軸13Aを各上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間の凹み内に収めた状態として、連結軸13Aを長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に係止させた状態に保持している。
ここで、図12に示されるように、連結軸13Aは、連結軸12Aとの間に掛着された引張ばね16によって、常時は連結軸12Aに引き寄せられる方向に附勢されており、長孔11H,11Hの形状に沿って上端部H3,H3に向けて附勢された状態とされている。したがって、連結軸13Aは、常時はこの引張ばね16の附勢に抗して、フック14,14により長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に係止された状態(初期位置の状態)として保持されている。
そして、図13に戻って、フック14,14は、係合腕部15C,15Cが図示反時計回り方向に回動操作されてこれらとの係合状態が解除されることにより、捩りばね14S,14Sの附勢力によって図示反時計回り方向に回動する。これにより、フック14,14は、図13の仮想線状態で示されるように、各上顎部位14B,14Bを長孔11H,11Hの孔外へと移動させ、下顎部位14C,14Cを下側から押し上げるかたちで長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態となる。これにより、フック14,14による連結軸13Aの係止状態が解除され、図14及び図15に示されるように、連結軸13Aが引張ばね16の附勢力によって長孔11H,11Hの形状に沿って前方かつ上方に附勢移動していく。そして、これにより、支承部4Aが、連結リンク12,12の回動を伴いながらヘッドレスト基部4Cに対して相対的に前方かつ上方に移動していく。
ここで、図13に戻って、各フック14,14の図示反時計回り方向への回動を規制する係合腕部15C,15Cは、各フック14,14と係合可能に幅方向に並べて配設されている。詳しくは、各係合腕部15C,15Cは、図18に示されるように各フック14,14と同じ両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、各係合腕部15C,15Cは、両側面部11S,11Sの間に貫通して設けられた連結軸15Bによって回動可能に軸支されている。この連結軸15Bは、各係合腕部15C,15Cと一体的に連結されており、両側面部11S,11Sに対して回動可能に軸支されている。なお、連結軸15Bは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行向きに配設されている。
そして、この一方の係合腕部15Cとヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね15Sが掛着されている。この捩りばね15Sは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、図13に示されるように各係合腕部15C,15Cを図示時計回り方向に回動附勢している。これにより、各係合腕部15C,15Cは、常時は各フック14,14の外周面部に押し当てられた状態として、その先端側の部位を各フック14,14の段差状に凹んだ係止溝14D,14Dにそれぞれ係合させた状態として保持されている。これら係合腕部15C,15Cが係止溝14D,14Dに係合した状態では、両者が互いに突き合わされた状態となり、互いの附勢回動が互いによって規制された状態とされている。
そして、図12に戻って、前述した係合腕部15C,15Cに連結された連結軸15Bの端部には、前述したプッシュロッド50によって回動操作される操作腕部15Aが一体的に連結されている。この操作腕部15Aは、車両後突発生時に、プッシュロッド50が上方に押し操作されることにより、図示反時計回り方向に回動操作される。これにより、操作腕部15Aは、図13に示されるように各係合腕部15C,15Cを同方向に回動操作して、各係合腕部15C,15Cをフック14,14との係合状態から外す。そして、これにより、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除されて、支承部4Aが引張ばね16の附勢によって前方かつ上方に移送されていく。
この支承部4Aの前方かつ上方への動きは、図15に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達することで規制されて制止される。そして、この支承部4Aの動きが止まった状態では、支承部4Aは、着座者の頭部から荷重を受けても後方側には押し戻されないようになっている。
すなわち、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達すると、支承部4Aに連結された各連結リンク12,12が、ヘッドレスト基部4Cの上面部11Uと当接し、その図示時計回り方向への回動が規制された状態となる。この回動が規制された状態では、支承部4Aが後方側に押し動かされる力が働くと、各連結リンク12,12はヘッドレスト基部4Cの上面部11Uに押し当てられる方向に力の作用を受ける。したがって、支承部4Aは、上記の押圧力を受けても図示反時計回り方向に押し戻されることなく、この衝突対応位置で着座者の頭部を受け止める。
また、支承部4Aは、図14に示されるように、その前方移動の途中過程においても、着座者の頭部に押圧されても後方側には押し戻されないようになっている。すなわち、支承部4Aが前方移動していく途中の段階で、連結軸13Aが後方側に押し戻されるような力が働くと、連結軸13Aは、長孔11H,11Hの後方側(図示右側)に段々に窪んで形成された第1ストッパ溝H1,H1や第2ストッパ溝H2,H2の溝内部に入り込む。これにより、連結軸13Aが後方側に押し戻される動きが規制され、支承部4Aがその前方移動の途中位置状態で保持される。したがって、この衝突対応位置に到達する前の途中位置においても、着座者の頭部を支承部4Aによって受け止めることができる。なお、図14では、連結軸13Aが第2ストッパ溝H2,H2の溝内部に入り込んだ状態が示されている。
ここで、図12に戻って、ヘッドレスト基部4Cには、アーム状に形成された一対のレバー部材17,17が配設されている。これらレバー部材17,17は、幅方向に並べて配設されており、その後方側の端部がヘッドレスト基部4Cに回動可能に軸支されている。
詳しくは、図18に示されるように、レバー部材17,17は、その後方側の端部が、両外側に配置された各リブ11R,11Rとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されており、これらの間に架け渡された連結軸17A,17Aによってそれぞれ回動可能に軸支されている。
そして、これらレバー部材17,17とヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね17S,17Sがそれぞれ掛着されている。これら捩りばね17S,17Sは、図12に示されるように、連結軸17A,17Aに巻回されて設けられており、その一端がレバー部材17,17に掛着され、他端がヘッドレスト基部4Cにそれぞれ掛着されている。これにより、レバー部材17,17は、その自由状態では、各捩りばね17S,17Sのばね力の作用によって、長孔11H,11Hの孔内に露出した姿勢位置に保持されている。
このレバー部材17,17の長孔11H,11Hの孔内に露出している図示左側の先端部には、さじ状の受部17Bがそれぞれ形成されている。これら受部17B,17Bは、図14に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11H内を下端部H0,H0から上方に向けて移動していく場合には、これに押し退けられる格好で長孔11H,11Hの孔外へと押し出される。しかし、受部17B,17Bは、図15に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達することにより、捩りばね17S,17Sのばね作用によって再び長孔11H,11Hの孔内に露出した姿勢状態に戻される。
そして、受部17B,17Bは、図16に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11H内を上端部H3,H3から下方に向けて移送される時には、これを先端のさじ形状で受けてキャッチする。そして、この状態から連結軸13Aが更に下方に移送されることにより、各レバー部材17,17は、受部17B,17Bにキャッチされた連結軸13Aに押圧されながら図示反時計回り方向に押し回される。
これにより、連結軸13Aは、各レバー部材17,17によって移動案内されながら、図17に示されるように下端部H0,H0の近傍まで移送されて受部17B,17Bから外される。このように、連結軸13Aは、長孔11H,11H内を上端部H3,H3から下方に向けて移送されるときには、各レバー部材17,17によって案内されながら、第1ストッパ溝H1,H1や第2ストッパ溝H2,H2に入り込まないように下端部H0,H0までスムーズに移送されるようになっている。
そして、連結軸13Aは、これを長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に押し込むように操作することにより、この下端部H0,H0に露出しているフック14,14の各下顎部位14C,14Cを押し下げながら下端部H0,H0へと到達する。これにより、フック14,14は、図13に示されるように、図示時計回り方向に押し回されて、それらの上顎部位14B,14Bを連結軸13Aの上側に回し込んだ姿勢状態となる。
そして、フック14,14は、上記の姿勢状態となったところで各係合腕部15C,15Cと係合し、再び連結軸13Aを初期位置に保持した状態としてロックされる。これにより、支承部4Aが、再び、前方移動する前の初期位置の姿勢に戻された状態として保持される。
次に、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図1を参照して、車両用シート1は、その車両後突が発生する前の常時は、ヘッドレスト4の支承部4Aが初期位置の姿勢に保持された状態となっている。そして、車両後突が発生することにより、着座者がシートバック2に圧し掛かる背凭れ荷重によって受圧機構20の各受圧部材21,22が後方側に押動され、この操作力が操作ケーブル40及びプッシュロッド50によって伝達されて係脱部材15が回動操作される。
これにより、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除され、支承部4Aは図15に示されるように引張ばね16の附勢力によって図示された衝突対応位置まで移動する。そして、この衝突対応位置に移動した支承部4Aによって、後突時の勢いで後傾してくる着座者の頭部が後方側から受け止められる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例によって説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、特開2005−104259号公報等の文献に開示されているように、ヘッドレスト移動機構を両ケーブルがケーブル操作された操作移動量によって、直接、ヘッドレストの支承部がその移動量相当分だけ進行方向に移動操作されるように構成することもできる。
また、ストッパリンクが上側のダンパーに形成された出力腕と当接することで上側の受圧部材の回動を規制するようにした構成を例示したが、ストッパリンクが直接、受圧部材と当接してその回動を規制するようになっていてもよい。
また、ダンパーは、上記実施例で示した設置箇所のほかにも、受圧機構の動力伝達経路内の様々な位置に設定することができる。また、ダンパーが直線的な運動によって動力が伝達される箇所に設定される場合には、リニア式のダンパーを用いることもできる。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 操作ケーブルによるプッシュロッドの操作構造を表した構成図である。 ヘッドレストステーや操作ケーブルの昇降体の嵌筒部への挿通構造を拡大して表した斜視図である。 車両後突時の検知装置を拡大して表した斜視図である。 車両後突時の検知装置の初期状態を表した模式図である。 車両後突時の検知装置の作動状態を表した模式図である。 ステーの装着前の状態を表した斜視図である。 ステーの挿通途中の状態を表した模式図である。 図8の状態からステーの挿通を更に進行させた状態を表した模式図である。 ステーが昇降体の嵌筒部に装着された状態を表した模式図である。 昇降装置の構成を表した正面図である。 ヘッドレストの支承部の初期位置状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構の内部構造を模式的に表した図18のXIII-XIII線断面図である。 ヘッドレストの支承部が頭部に向けて近接移動していく途中の状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部が衝突対応位置まで移動した状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部が衝突対応位置から初期位置に戻される途中の状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部が初期位置に案内されながら移動した状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構を図15のXVIII線方向から見た構成図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
Fu アッパフレーム
Fs サイドフレーム
Ft 補強板
2S サポート
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4A 支承部
4B ステー
Bk 係止溝
Bd 受入溝
4C ヘッドレスト基部
10 ヘッドレスト移動機構
11B 後面部
11D 底面部
11S 側面部
11U 上面部
11R リブ
11H 長孔
H0 下端部
H1 第1ストッパ溝
H2 第2ストッパ溝
H3 上端部
12 連結リンク
12A 連結軸
12B 連結軸
13 支持部材
13A 連結軸
14 フック
14A 連結軸
14B 上顎部位
14C 下顎部位
14D 係止溝
14S 捩りばね
15 係脱部材
15A 操作腕部
15B 連結軸
15C 係合腕部
15S 捩りばね
16 引張ばね
17 レバー部材
17A 連結軸
17B 受部
17S 捩りばね
20 受圧機構
21 受圧部材
21S 捩りばね
22 受圧部材
22S 捩りばね
23 ダンパー
23A 入力軸
23B ケース
23C 出力腕
24 ダンパー
24A 入力軸
24B ケース
24C 出力腕
25 連結リンク
25A 連結軸
25B 連結軸
26 ストッパリンク
26A 支軸
26B 支持部
40 操作ケーブル
41 インナーケーブル
41P 係合突起
42 アウターケーブル
42S 長孔
42H 頭部
50 プッシュロッド
61 支持ブラケット
62 支持ブラケット
62A 取付部
63 押えブラケット
64 支持ブラケット
65 支持ブラケット
70 昇降装置
71 ベース板
71H 長孔
71G ガイド部
72 取付板
73 昇降体
73S,73T 嵌筒部
Sh,Th 切欠孔
Sd 挿入溝
73K スライド駒
74 電動モータ
75 セクターギア
75H ガイド孔
75A 操作アーム
76 ピニオンギア
R 係止リング
P1 連結ピン
P2 スライドピン
P3 係止ピン
B ボルト

Claims (3)

  1. 車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて近接移動させられるように作動するヘッドレスト作動装置であって、
    シートバックの内部には車両後突の発生を着座者の背部によって押し動かされる機械的な操作移動量として検知する受圧機構が配設されており、該受圧機構は前記シートバックの内部に互いに上下に離間して配設された上側の受圧部材と下側の受圧部材とを有し、
    該上側の受圧部材は着座者の背部によって後方側に押し動かされることにより前記ヘッドレストを着座者の頭部に近接した位置まで移動させることのできる操作構造となっており、前記下側の受圧部材はその後方側に押し動かされる前の初期状態では前記上側の受圧部材と係わり合って該上側の受圧部材の後方側への移動を規制した状態とされているが、該下側の受圧部材が後方側に押し動かされることによって前記上側の受圧部材の移動規制状態が解除される構成となっていることを特徴とするヘッドレスト作動装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドレスト作動装置であって、
    前記受圧機構の動力伝達経路内にダンパーが設けられていることを特徴とするヘッドレスト作動装置。
  3. 請求項2に記載のヘッドレスト作動装置であって、
    前記ダンパーは前記下側の受圧部材の動力伝達経路内に設けられていることを特徴とするヘッドレスト作動装置。
JP2007237916A 2007-09-13 2007-09-13 ヘッドレスト作動装置 Expired - Fee Related JP5071015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007237916A JP5071015B2 (ja) 2007-09-13 2007-09-13 ヘッドレスト作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007237916A JP5071015B2 (ja) 2007-09-13 2007-09-13 ヘッドレスト作動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009067238A true JP2009067238A (ja) 2009-04-02
JP5071015B2 JP5071015B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=40603961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007237916A Expired - Fee Related JP5071015B2 (ja) 2007-09-13 2007-09-13 ヘッドレスト作動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5071015B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071325A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3201592B2 (ja) * 1997-07-22 2001-08-20 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ システムズ株式会社 車両用シート
FR2846921A1 (fr) * 2002-11-08 2004-05-14 Faurecia Sieges Automobile Siege de vehicule dote d'un dispositif de protection du cou en cas de choc arriere
JP2007083939A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nihon Technica Co Ltd アクティブヘッドレスト

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3201592B2 (ja) * 1997-07-22 2001-08-20 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ システムズ株式会社 車両用シート
FR2846921A1 (fr) * 2002-11-08 2004-05-14 Faurecia Sieges Automobile Siege de vehicule dote d'un dispositif de protection du cou en cas de choc arriere
JP2007083939A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Nihon Technica Co Ltd アクティブヘッドレスト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015071325A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP5071015B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8042428B2 (en) Cable connection structure
JPWO2008026371A1 (ja) ケーブル連結構造
WO2010084910A1 (ja) 乗物用シート
JP5218405B2 (ja) ケーブル連結構造
US20090322126A1 (en) Vehicle seat
JP5087962B2 (ja) 車両用シート
JPWO2009034733A1 (ja) ケーブル連結構造
JP5071015B2 (ja) ヘッドレスト作動装置
JP5638788B2 (ja) シートベルト装置
JP5082490B2 (ja) 車両用シート
EP2028037A2 (en) Vehicle seat
EP1997674A1 (en) Tip-up type automotive seat
JP4992574B2 (ja) ケーブル連結構造
JP2009126322A (ja) 車両用シート
JP5029218B2 (ja) ヘッドレスト作動装置
JP2008149858A (ja) 車両用シート装置
EP1990235A1 (en) Motor-vehicle seat with a headrest provided with an anti-whiplash device
JP5728644B2 (ja) 椅子
JP2004034768A (ja) 自動車用シートのフロアロック装置
JP5402536B2 (ja) 乗物シート用リクライニング装置
JP2009214664A (ja) ヘッドレスト作動装置
JP2009214666A (ja) ヘッドレスト作動装置
JP2009214665A (ja) ヘッドレスト作動装置
JP4905158B2 (ja) 線芯部材の挿通構造
KR20100120771A (ko) 차량 시트용 럼버서포트의 작동장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5071015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees