JP5029218B2 - ヘッドレスト作動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドレスト作動装置に関する。詳しくは、車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて移動させられるように作動するヘッドレスト作動装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、車両後突発生時にヘッドレストを瞬時に前方移動させて、着座者の頭部をサポートできるようにする作動機構を配備した構成が知られている。ここで、下記特許文献1には、シートバックの内部に、車両後突時の着座者の背凭れ荷重を受けて押動操作される受圧部材を配した構成が開示されている。
この開示では、車両後突時に、受圧部材が着座者の背部に押し動かされることにより、この受圧部材に連結されたヘッドレスト作動操作用のケーブルが引張られる操作構造となっている。そして、この開示では、受圧部材がシートバックの上下二箇所に配設されており、この両者がそれぞれ押し動かされないと、ケーブルが正常に引張られない構成となっている。これにより、例えば、着座者が通常の着座使用時に過って肘を後方側に押し当てて、シートバックに局所的な強い負荷を与えても、ヘッドレストは誤作動しない構成となっている。
特許第3201592号公報
しかし、上記開示の従来技術では、各受圧部材が互いにリンク連結されており、一方側の受圧部材のみが押動される偏向した動きが機械的に食い止められる構成となっている。したがって、この一方側の受圧部材に偏向して強い力がかかると、この一方側の受圧部材に異常な負荷が作用することがあり好ましくない。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両後突時に着座者の背部に押し動かされることでケーブルを操作してヘッドレストを作動させる受圧部材に誤作動を防止する構造を設けても、この受圧部材に異常な負荷がかからないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のヘッドレスト作動装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて移動させるように作動するヘッドレスト作動装置である。ヘッドレスト作動装置は、シートバック内部に配設された受圧機構と、この受圧機構に連結された操作ケーブルと、を有する。受圧機構は、車両後突の発生時に、その弾みで後傾する着座者の背部によって押動される機械的な後突検知装置として構成されている。操作ケーブルは、受圧機構が押動される動きに伴って、ヘッドレストを初期位置に保持しているロック装置のロック状態を解除する方向に作動操作されるようになっている。この操作ケーブルは、管状のアウターケーブルの内部にインナーケーブルが挿通された二重構造となっている。そして、操作ケーブルは、その一端部側でインナーケーブルのアウターケーブルに対する引き出し量を変化させる操作が行われることによって、その操作移動量が他端部側に伝達されてロック装置のロック状態を解除するようになっている。受圧機構は、シートバックの内部に互いに離間して配設された第1及び第2の受圧部材によって構成されている。これら各受圧部材は、アウターケーブル或いはインナーケーブルの相異なる側のケーブルの一端部とそれぞれ連結されている。操作ケーブルは、各受圧部材がそれぞれに押動されてアウターケーブル及びインナーケーブルの一端部が互いに相反する操作方向にそれぞれ作動操作されることによりロック装置のロック状態を解除することのできる操作移動量に達する構成となっている。
この第1の発明によれば、車両後突が発生し、各受圧部材が着座者の背部によって押動操作されることにより、これらに連結された二重構造の操作ケーブルの一端部がそれぞれ作動操作される。このとき、操作ケーブルは、各受圧部材が押動操作されて、アウターケーブルとインナーケーブルの双方が互いに相反する操作方向にそれぞれ操作されることにより、ロック装置のロック状態を解除する。しかし、操作ケーブルは、例えば着座者が通常の着座使用時に過って肘を後方側に押し当てるなどして、一方側の受圧部材のみが押動操作されてアウターケーブル或いはインナーケーブルの一方側のみが作動操作されても、ロック装置のロック状態を解除する操作移動量までは操作されないようになっている。これにより、通常の着座使用時にシートバックに一方側の受圧部材のみが押動操作されるような局所的な強い負荷がかかっても、ヘッドレストを誤作動させないようにすることができる。なお、このとき押動操作された一方側の受圧部材は、強い力で押動操作されても、アウターケーブル或いはインナーケーブルを操作する動きによってその押動力が逃がされるようになっている。したがって、上記のような誤作動防止の状態時に、受圧部材に異常な負荷がかからないようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、受圧機構と操作ケーブルとの間の動力伝達経路にダンパーが設けられている。
この第2の発明によれば、受圧機構と操作ケーブルとの間の動力伝達経路にダンパーを設けたことにより、通常時、着座者がシートバックに凭れ掛かる時のような比較的遅い速度で付与される負荷動力の伝達を遮断することが可能となる。これにより、車両後突が発生していない場合のヘッドレストの誤作動を更に好適に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のヘッドレスト作動装置の構成について、図1〜図14を用いて説明する。本実施例のヘッドレスト作動装置は、図1に示されるように、車両用シート1のヘッドレスト4を、車両後突が発生した時に着座者の頭部に向けて移動させることのできる作動構造を備えている。
ここで、図1には、車両用シート1の概略構成が斜視図によって示されている。この車両用シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭置きとなるヘッドレスト4と、から成る。なお、図1などの各図では、シートバック2やヘッドレスト4の内部構造を分かり易く示すために、これらの表皮構造が省略されて示されている。
このヘッドレスト4は、その下部に立設された2本の棒状のステー4B,4Bが、シートバック2の上面部に設けられた筒状のサポート2S,2Sの筒内にそれぞれ挿し込まれることにより、シートバック2の上面部に装着されている。これらサポート2S,2Sは、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2FのアッパフレームFuに一体的に固定されて取り付けられている。ここで、アッパフレームFuは、両サイドフレームFs,Fsの上端部同士を繋ぐかたちで両サイドフレームFs,Fsに一体的に結合されている。
このヘッドレスト4は、着座者の頭部をその後方側の位置で受け止められるように、常時はその設置された初期位置の状態に保持されている。しかし、ヘッドレスト4は、車両後突が発生することにより、その頭部を受け止める前面側の支承部4Aが、瞬時に前方移動して、頭部に近接するようになっている。すなわち、ヘッドレスト4は、車両後突の発生時には、シートバック2やヘッドレスト4から体を前に浮かした姿勢となっている着座者に対して、支承部4Aだけを後頭部の直ぐ後ろまで接近移動させられるようになっている。これにより、後突発生時における頭部の後傾を、支承部4Aによって早期に食い止めることができるため、頚部にかかる負荷を軽減して鞭打ち症の防止を図ることができる。
この車両後突時に支承部4Aを前方移動させる作動は、ヘッドレスト4の内部に組み込まれたヘッドレスト移動機構10によって行われる。このヘッドレスト移動機構10は、車両後突発生前の常時は、図5に示されるように支承部4Aの前方移動を規制した状態として、支承部4Aを初期位置の姿勢状態に保持している。ここで、支承部4Aは、ステー4B,4Bと一体的構成とされているヘッドレスト基部4Cとの間に設けられた引張ばね16によって、常に、頭部に向けて近接する前方の移動方向に附勢されている。したがって、支承部4Aは、後突発生前の常時は、この引張ばね16の附勢に抗して初期位置に保持された状態となっている。
そして、ヘッドレスト移動機構10は、車両後突が発生して、支承部4Aの移動規制状態が解除されることにより、支承部4Aを引張ばね16の附勢力によって前方移動させる。このとき、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを、後述するヘッドレスト基部4Cに形成された長孔11H,11Hの形状に沿って、前方かつ上方に移動させる。これにより、図8に示されるように、支承部4Aが、後頭部の直ぐ後ろの位置(衝突対応位置)まで接近移動した状態となる。ここで、ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを衝突対応位置まで移動させた状態では、後突の発生によって頭部が後傾して荷重を受けても、後方側には押し戻されないようになっている。これにより、着座者の頭部が、支承部4Aによって衝突対応位置にて安定して受け止められるようになっている。
ところで、図1に戻って、上記した支承部4Aを初期位置に保持した状態を解除する操作は、ヘッドレスト4の図示向かって右側のステー4Bの管内に挿通されたプッシュロッド50の押し上げ操作に伴って行われる。
このプッシュロッド50は、図2に示されるように、その上端部が、ヘッドレスト移動機構10の操作部材として設けられた係脱部材15と連結されている。そして、プッシュロッド50は、その下端部が、シートバック2内部に配索された操作ケーブル40の上端部と連結されている。
この操作ケーブル40は、図4に示されるように、その下端部が、シートバック2内に配設された後突検知装置である受圧機構20と連結されている。これにより、操作ケーブル40は、車両後突発生時には、受圧機構20によって、その下端部が牽引操作されるようになっている。そして、この操作ケーブル40の下端部が牽引操作された操作力は、操作ケーブル40の上端部へと伝達されて、図2で前述したプッシュロッド50を押し操作する操作力として伝達されるようになっている。
そして、プッシュロッド50が図示上方側に押し操作されることにより、係脱部材15が図示反時計回り方向に押し回されて、支承部4Aを初期位置に保持した状態が解除されるようになっている。
次に、上述した車両後突の検知装置である受圧機構20の構成について、図4を用いて説明する。
この受圧機構20は、シートバック2の中腹部に配設されており、その上下に離間した位置に、幅方向に延びる一対の棒状の受圧部材21,22を有した構成となっている。ここで、受圧部材21,22がそれぞれ本発明の第1及び第2の受圧部材に相当する。これら受圧部材21,22は、その図示向かって右側の端部が、シートバック2の同右側のサイドフレームFsに固定設置されたブラケット70に回動可能に軸支連結されている。ここで、各受圧部材21,22は、その軸支連結された右側の端部に対して、着座者の背凭れ荷重を受ける中央部分が偏心した折れ曲がった形状に形成されている。そして、各受圧部材21,22の図示左側の端部は、同左側のサイドフレームFsに軸支連結されたロータリー式のダンパー23,24とそれぞれ連結されている。なお、これら受圧部材21,22の各端部の軸支位置は、互いに同軸線上の位置に設定されている。
そして更に、各受圧部材21,22の図示右側の端部とブラケット70との間には、各受圧部材21,22を回動附勢する捩りばね21S,22Sがそれぞれ掛着されている。これにより、各受圧部材21,22は、各捩りばね21S,22Sの附勢力によって、常時はその前面側に配設された図示しないマット型のクッションパッドの裏面に押し当てられた状態として保持されている。
詳しくは、図示上側に配設された受圧部材21は、その初期位置の状態では、その中央部分が図示右側の端部に対して上方側に折れ曲がった姿勢となる状態に保持されている。この受圧部材21は、着座者の背凭れ荷重を受けることにより、その中央部分が後方側に押し動かされる格好で回動するようになっている。
一方、図示下側に配設された受圧部材22は、その初期位置の状態では、その中央部分が図示右側の端部に対して下方側に折れ曲がった姿勢となる状態に保持されている。この受圧部材22は、着座者の背凭れ荷重を受けることにより、その中央部分が後方側に押し動かされる格好で回動するようになっている。
これにより、各受圧部材21,22は、車両後突の発生時に、着座者がその弾みで後傾する動きを、それぞれ後方側に押し回される動きとして機械的に検知する構成とされている。
次に、上記した各受圧部材21,22の図示左側端部に連結された各ダンパー23,24の構成について説明する。これらダンパー23,24は、円筒形状の各ケース23C,24Cの内部に挿通された各入力軸23B,24Bが、図示左側のサイドフレームFsに軸支連結されることにより、同サイドフレームFsに対して回動可能に取り付けられている。
この図示上側のダンパー23は、その入力軸23Bと一体的に連結されて上方側に延びる入力腕23Aと、ケース23Cと一体的に形成されて前方側(図示左方側)に延びる出力腕23Dと、を有する。そして、この入力腕23Aは図示上側の受圧部材21の左側端部と一体的に連結されており、出力腕23Dは後述する操作ケーブル40のアウターケーブル42の下端部と一体的に連結されている。これにより、上述した入力軸23Bは、図示上側の受圧部材21が回動する動きを受けて、これと一体的となって回動するようになっている。
また、図示下側のダンパー24は、入力軸24Bと一体的に連結されて下方側に延びる入力腕24Aと、ケース24Cと一体的に形成されて前方側(図示左方側)に延びる出力腕24Dと、を有する。そして、この入力腕24Aは図示下側の受圧部材22の左側端部と一体的に連結されており、出力腕24Dは後述する操作ケーブル40のインナーケーブル41の下端部と一体的に連結されている。これにより、上述した入力軸24Bは、図示下側の受圧部材22が回動する動きを受けて、これと一体的となって回動するようになっている。
なお、各ダンパー23,24は、各出力腕23D,24Dが図示左側のサイドフレームFsに固定設置されたブラケット60の各ストッパ61,62とそれぞれ当接する位置で、各受圧部材21,22から受ける附勢方向への回動がそれぞれ規制されるようになっている。
ここで、各ダンパー23,24は、各ケース23C,24Cの内部にシリコンオイル等の粘性流体が密閉状態で充填されており、それらの内部に各入力軸23B,24Bが挿通されて回動可能に軸支連結された構成となっている。これにより、各ダンパー23,24は、各入力軸23B,24Bが各受圧部材21,22から比較的速い速度の回動力の伝達を受けて回動する場合には、それぞれが受けた回動力を粘性抵抗力によって各ケース23C,24Cへと伝達し、各入力軸23B,24Bと各ケース23C,24Cとをそれぞれ一体的に回動させられるようになっている。しかし、各ダンパー23,24は、各入力軸23B,24Bが比較的遅い速度で回動する場合には、その粘性によって、各入力軸23B,24Bを各ケース23C,24Cの内部でそれぞれ空転させ、各ケース23C,24Cに回動力が伝達されないように遮断できるようになっている。
したがって、上記構成の各ダンパー23,24は、車両後突の発生時には、着座者が弾みのついた速い速度でシートバック2に凭れ掛かる動きを受けて、各受圧部材21,22から回動力の伝達を受けて、各入力軸23B,24Bと各ケース23C,24Cとをそれぞれ一体的に回動させる。これにより、各ダンパー23,24は、互いに相反する方向に回動し、各出力腕23D,24Dに連結されたアウターケーブル42の下端部とインナーケーブル41の下端部とを互いに引き離す上下方向にそれぞれ移動させる。したがって、この動作によって、操作ケーブル40の下端部は、アウターケーブル42の下端部からインナーケーブル41の下端部が引き出される格好で牽引操作される。
そしてこれにより、インナーケーブル41の下端部がアウターケーブル42の下端部から引き出された相対的な操作移動量が操作ケーブル40の上端部側に伝達され、図2に示されるようにサポート2Sの内部でプッシュロッド50が押し上げ操作される。
しかし、図4を参照して、各ダンパー23,24は、着座者が通常の着座使用時にシートバック2に普通に凭れ掛かる遅い速度の動きに対しては、各受圧部材21,22から受けた回動力の伝達を内部で遮断するため、上述したアウターケーブル42の下端部やインナーケーブル41の下端部を移動させるようには動作しない。したがって、この場合には、図2において前述したようなプッシュロッド50の押し上げ操作は行われない。
また、例えば、着座者が通常の着座使用時に、過って肘を後方側に押し当てるなどして、一方側の受圧部材21(22)のみが後方側に押動操作されても、図2に示したプッシュロッド50は充分には押し上げ操作されないようになっている。すなわち、この場合には、アウターケーブル42或いはインナーケーブル41の一方側の下端部のみが作動操作されることとなる。したがって、このような一方側のケーブルの端部を移動させる操作だけでは、インナーケーブル41の下端部をアウターケーブル42の下端部から充分に引き出す相対的な操作移動量が得られないからである。
よって、この場合には、図2に示されている係脱部材15が、支承部4Aの初期位置での保持状態を解除することのできる反時計回り方向の回動位置までは回動操作されないため、支承部4Aは初期位置に保持されたままの状態となる。
なお、図4に示されるように、このとき押動操作された一方側の受圧部材21(22)は、強い力で押動操作されても、その回動と共にアウターケーブル42或いはインナーケーブル41を操作する動きによって、その押動力が逃がされるようになっている。したがって、このように支承部4Aの誤作動を防止する対応時に、受圧部材21(22)に異常な負荷がかからないようにすることができる。
次に、操作ケーブル40の上端部からプッシュロッド50に操作力を伝達する伝達構造について説明する。
ここで、操作ケーブル40は、可撓性を有した管状のアウターケーブル42の内部に、アウターケーブル42よりも撓み易く構成された線状のインナーケーブル41が挿通された二重構造となっている。そして、この操作ケーブル40の下端部は、図4において前述したように、インナーケーブル41の下端部が前述したダンパー24の出力腕24Dと連結されており、アウターケーブル42の下端部がダンパー23の出力腕23Dと連結されている。
そして、操作ケーブル40の上端部は、図2及び図3に示されるように、サポート2Sの筒内に下方側から挿通されることにより、同サポート2Sの筒内に上側から挿通されるステー4B内部のプッシュロッド50をプッシュ操作できる状態に組み付けられる。
詳しくは、図3に示されるように、操作ケーブル40は、インナーケーブル41の上端部に形成されたT字形状の係合突起41P,41Pが、アウターケーブル42の上端側の周壁に貫通形成された長孔42S,42Sからそれぞれ半径方向の外方に突出した構成となっている。
これにより、インナーケーブル41は、T字状に突出している係合突起41P,41Pが長孔42S,42S内で移動可能とされる範囲内において、アウターケーブル42に対して軸方向に相対移動可能とされている。これら係合突起41P,41Pや長孔42S,42Sは、インナーケーブル41やアウターケーブル42の軸対称となる周方向の2箇所に形成されている。そして、アウターケーブル42の上端部には、その管状の端部形状を塞ぐかたちで頭部42Hが形成されている。
上記構成の操作ケーブル40は、その上端部をサポート2Sの筒内に下方側から挿通することにより、図12に示されるように、その上端部がサポート2Sに吊り下げられた状態として仮保持されるようになっている。そして、この吊り下げ状態で、ステー4Bをサポート2Sの筒内に上方側から挿通することにより、図13に示されるように、操作ケーブル40をサポート2Sに吊り下げられた状態からステー4Bに吊り下げられた状態へと移行できるようになっている。
そして、このように操作ケーブル40がステー4Bに吊り下げられた状態となることにより、操作ケーブル40は、その下端側が牽引される操作力をステー4B内部のプッシュロッド50に押し操作力として逆転させて伝達できる状態となる。
すなわち、上記した構成を図3を用いて詳しく説明すると、先ず、サポート2Sの周壁には、その下端部から上方に向けて軸方向に延びるスリット状の挿入溝Sd,Sdが貫通して形成されている。これら挿入溝Sd,Sdは、サポート2Sの周方向の2箇所の位置に互いに軸対称となる形状に形成されており、インナーケーブル41に形成された各係合突起41P,41Pを各溝形状の内部に受け入れてこれらを軸方向に挿通させられるようになっている。
ここで、各挿入溝Sd,Sdは、それらの各係合突起41P,41Pを受け入れていく図示上端側の終端部形状が、図示左右の周方向に向けてそれぞれ滑らかに湾曲した形状に形成されている。具体的には、図3に示されている図示手前側に実線で示されている挿入溝Sdは、その終端部形状が、図示向かって左方向に湾曲した形状となっている。そして、奥側に破線で示されている挿入溝Sdは、その終端部形状が、上記手前側の挿入溝Sdとは軸対称となる図示向かって右方向に湾曲した形状となっている。
これら周方向に湾曲した挿入溝Sd,Sdの各終端部形状は、水平よりも下方に垂れ下がった形状に形成されている。これにより、各挿入溝Sd,Sdの終端位置まで挿通された各係合突起41P,41P(操作ケーブル40)は、その自重によって下方に落下してしまうことがないように、サポート2Sに吊り下げられた状態として安定して保持されるようになっている。
この操作ケーブル40は、インナーケーブル41の上端部に設けられた各係合突起41P,41Pを各挿入溝Sd,Sdの内部に入れ込んでそのまま上方向(軸方向)に挿通していくことにより、サポート2Sの筒内へと挿通されていく。そして、各係合突起41P,41Pが挿入溝Sd,Sdの軸方向の終端位置まで到達したところで、操作ケーブル40を各終端部の湾曲した形状に合わせて周方向に回し込む操作を行う。これにより、図12に示されるように、各係合突起41P,41Pが各挿入溝Sd,Sdの周方向に湾曲した終端位置に到達し、操作ケーブル40がサポート2Sに吊り下げられた状態となる。
ここで、図3に戻って、アウターケーブル42の上端部は、合成樹脂によって一体成形されており、サポート2Sの筒内に挿通される軸方向の途中箇所に、部分的に半径方向の外方に膨らんだ膨出部42Dが形成されている。この膨出部42Dは、全周がセレーション状に凹凸のついた形状に形成されており、その外径寸法がサポート2Sの筒内の径寸法とほぼ同じ大きさに形成されている。これにより、操作ケーブル40は、その上端部をサポート2Sの筒内に挿通させていく際に、膨出部42Dがサポート2Sの筒内形状に緩やかに嵌合するため、筒内でばたつくことなくスムーズに挿通されるようになっている。
そして、図12に示されるように、このサポート2Sの筒内に上方側から挿通されるステー4Bの周壁には、その下端部から上方に向けて軸方向に延びるスリット状の受入溝Bd,Bdが貫通形成されている。これら受入溝Bd,Bdは、ステー4Bの周方向の2箇所の位置に互いに軸対称となる形状に形成されている。これら受入溝Bd,Bdは、ステー4Bをサポート2Sの筒内に上方側から挿し込むことにより、このサポート2Sの筒内に吊り下げられているインナーケーブル41の各係合突起41P,41Pを各溝形状の内部に受け入れる。そして、各係合突起41P,41Pを受け入れた状態から、ステー4Bを更に挿し込んでいくことにより、各係合突起41P,41Pは、各受入溝Bd,Bdの形状に沿って上方向(軸方向)に挿通されていく。
ここで、各受入溝Bd,Bdは、それらの各係合突起41P,41Pを受け入れていく図示上端側の終端部形状が、前述したサポート2Sに形成された各挿入溝Sd,Sdとは逆の周方向に湾曲した形状に形成されている。これら各受入溝Bd,Bdの周方向に向かう各湾曲形状は、軸方向から水平方向に滑らかに湾曲する形状に形成されている。これにより、各受入溝Bd,Bdは、ステー4Bをサポート2Sの筒内に挿し込んでいく軸方向の押込み操作力によって、サポート2Sの筒内にある各係合突起41P,41Pをその水平方向を向く終端位置までスムーズに受け入れられるようになっている。
したがって、図13に示されるように、各係合突起41P,41Pは、ステー4Bをサポート2Sの筒内に上方側から挿し込むことにより、このステー4Bに形成された各受入溝Bd,Bdの湾曲形状に案内されて周方向に回動操作される。これにより、各係合突起41P,41Pは、前述した各挿入溝Sd,Sdの終端位置に保持された状態からこの状態を脱する方向に引き戻されていく。そして、各係合突起41P,41Pは、各受入溝Bd,Bdの湾曲形状に案内されてそれらの終端位置に到達することにより、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる溝形状の位置まで引き戻された状態となる。
これにより、各係合突起41P,41Pは、サポート2Sに吊り下げられてその軸方向移動が規制されていた状態から、ステー4Bに吊り下げられた状態へと移行され、ステー4Bに対する軸方向移動が規制された状態となる。これにより、各係合突起41P,41Pは、サポート2Sに対する軸方向の移動規制状態が解除され、ステー4Bに対して軸方向の移動が規制された状態となる。
このとき、各係合突起41P,41Pは、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる形状部位に位置しているために、それらの周方向への移動が規制された状態となっている。これにより、各係合突起41P,41Pが、各挿入溝Sd,Sdの軸方向に延びる溝形状によってガイドされ、各受入溝Bd,Bdの終端位置に保持された状態となっている。これにより、インナーケーブル41とステー4Bとが互いに軸方向に一体的に連結された状態として、共に一体的となってサポート2Sに対して軸方向に移動可能な状態とされている。
ここで、図14に示されるように、サポート2Sの筒内には、ステー4Bの外周壁に形成された凹状の係止溝Bkと係合可能な板状の係止爪Stが設けられている。この係止爪Stは、常時は附勢によってサポート2Sの筒内に突出した姿勢状態に保持されており、ツマミSbを横から押込む操作を行うことによって筒外へ押し退けられるようになっている。
したがって、ステー4Bをサポート2Sの筒内へと挿し込んでいき、係止溝Bkの挿し込み位置を係止爪Stと合致させることにより、係止爪Stはその附勢によって係止溝Bkの内部へと入り込んで係合する。これにより、ステー4Bの挿込方向への移動が規制された状態となってロックされる。このステー4Bの挿込方向への移動を規制した状態は、ツマミSbの押込み操作によって係止爪Stを係止溝Bkから外すことにより解除することができる。なお、係止溝Bkは、ステー4Bに対してその軸方向の複数箇所に形成されており、上記したツマミSbの押込み操作を適宜行うことによってヘッドレスト4の設置高さ位置を自由に調整できるようになっている。
ところで、前述したステー4Bの挿し込み操作によってステー4Bの下端部とインナーケーブル41の上端部とが互いに軸連結されると、このステー4Bの管内にはアウターケーブル42の頭部42Hが下方側から挿通された状態となる。これにより、ステー4Bの管内に挿通配置されているプッシュロッド50の下端部とアウターケーブル42の頭部42Hとが、互いに軸方向に近接して配置された状態となる。
なお、厳密には、両者の間には僅かな隙間が形成されており、ステー4Bの挿し込み操作時において、プッシュロッド50が誤ってアウターケーブル42の頭部42Hにプッシュ操作されないようになっている。
そして、このアウターケーブル42の頭部42Hとプッシュロッド50の下端部とが軸方向に近接した配置状態では、操作ケーブル40が下端側から牽引操作された操作力を、アウターケーブル42の頭部42Hによってプッシュロッド50に押し操作力として逆転させて伝達することのできる状態として、両者が互いに軸連結された状態となっている。
ところで、前述したヘッドレスト4は、各ステー4B,4Bをサポート2S,2Sの筒内から引き抜く操作を行うことによってシートバック2から取り外される。このとき、各ステー4B,4Bを引き抜く操作に伴って、上述したインナーケーブル41とステー4Bとの軸連結状態が解除されるようになっている。
具体的には、図13を参照して分かるように、ステー4Bをサポート2Sの筒内から上方に引抜いていくと、各係合突起41P,41Pが、サポート2Sの各挿入溝Sd,Sdの湾曲形状に案内されて周方向に回動操作される。これにより、各係合突起41P,41Pが、各受入溝Bd,Bdの終端位置に保持された状態からこの状態を脱する方向に引き戻されていき、各挿入溝Sd,Sdの湾曲形状に案内されてそれらの終端位置に到達するのに伴って、各受入溝Bd,Bdの軸方向に延びる溝形状の位置まで引き戻された状態となる。これにより、図12に示されるように、各係合突起41P,41Pは、ステー4Bに吊り下げられた状態から再びサポート2Sに吊り下げられた状態へと戻される。そして、これにより、前述したアウターケーブル42の頭部42Hとプッシュロッド50との互いに近接した軸連結状態が解除される。
次に、ヘッドレスト移動機構10について説明する。なお、ヘッドレスト移動機構10の構成は図5〜図11にそれぞれ表されているが、図8の状態が各部の構成を最も良く表しているため、この図を用いて各部の構成を説明する。
このヘッドレスト移動機構10は、ヘッドレスト基部4Cに対して支承部4Aを連結するかたちで設けられており、幅方向に一対で設けられた連結リンク12,12と、支持部材13,13と、フック14,14と、係脱部材15と、引張ばね16と、レバー部材17,17と、を有する。
ここで、ヘッドレスト基部4Cは、合成樹脂によって形成されており、板状の後面部11Bと底面部11Dと両側面部11S,11Sと上面部11Uとが一体的に形成された構成となっている。詳しくは、底面部11Dは、後面部11Bの下端縁から前方に延びて形成されている。そして、側面部11S,11Sは、ヘッドレスト基部4Cの幅方向の両サイドにそれぞれ立設されるかたちで形成されている。そして、上面部11Uは、両側面部11S,11Sの上縁同士を繋ぐかたちで形成されている。
ここで、図11には、図8のXI線方向から見た図、すなわちヘッドレスト4をその前面側の斜め下方から見た図が表されている。同図に示されるように、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sの間には、これと平行に、複数の板状のリブ11R・・が立設して形成されており、ヘッドレスト基部4Cが補強されている。
このヘッドレスト基部4Cの底面部11Dには、ステー4B,4Bの上端部分がそれぞれ挿し込まれて一体的に固定されている。これらステー4B,4Bは、管状に形成されており、その上端側の開口部分を底面部11Dの上面側に露出させた格好で固定されている。
また、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sには、板厚方向に波状に刳り貫かれてなる長孔11Hが形成されている。これら長孔11H,11Hには、それらの下端部H0,H0と上端部H3,H3との間に、後方側(紙面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ溝H1と第2ストッパ溝H2とがそれぞれ形成されている。
次いで、図8に戻って、一対の連結リンク12,12は、合成樹脂によって形成されており、ヘッドレスト基部4Cと支承部4Aとをリンク連結する連結部材として設けられている。これら連結リンク12,12は、幅方向に並べて配設されており、各端部がヘッドレスト基部4Cの上端寄りの部位と支承部4Aの後面側の部位とにそれぞれリンク連結されている。
詳しくは、各連結リンク12,12は、その後方側の端部が、ヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sに貫通して設けられた連結軸12Aにそれぞれ回動可能に軸支連結されている。ここで、各連結リンク12,12は、図11に示されるように、それらの後方側の端部が、両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、各連結リンク12,12は、両側面部11S,11Sの間に架け渡された連結軸12Aにそれぞれ回動可能に軸支連結されている。
そして、図8に戻って、各連結リンク12,12は、その前方側の端部が、支承部4Aの後面側の部位に幅方向に架け渡された連結軸12Bに回動可能に軸支連結されている。これら連結軸12A,12Bは、互いに平行向きに配設されている。
上記した連結リンク12,12は、その後端部を軸支連結する連結軸12Aを中心に、図示時計回り方向に回動させることにより、ヘッドレスト基部4Cの上面部11Uと当接し、その時計回り方向への回動が規制されるようになっている。
次いで、一対の支持部材13,13は、支承部4Aの後面側からその後方側に延びる格好で支承部4Aと一体的に形成されている。これら支持部材13,13は、支承部4Aの幅方向に並べて配設されている。ここで、支承部4Aは、合成樹脂の一体成形により、その前面部が凸状に湾曲した曲板形状に形成されている。そして、この支承部4Aには、その後面部に、上述した連結軸12Bを軸支する部位や支持部材13,13が一体的に形成されている。
これら支持部材13,13は、互いの後端部同士が、幅方向に延びる連結軸13Aによって互いに連結されている。詳しくは、図11に示されるように、各支持部材13,13は、それらの後端部が、それらの両外側に配置されている各リブ11R,11Rとその内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、これら支持部材13,13の後端部同士を繋ぐ連結軸13Aは、前述した連結軸12Aや連結軸12Bと互いに平行向きに配設されている。
この連結軸13Aは、その各端部がヘッドレスト基部4Cの両側面部11S,11Sに形成された各長孔11H,11H内に挿通された状態で設けられている。これにより、連結軸13Aは、各長孔11H,11Hの孔形状の範囲内でのみ、その前後方向や上下方向に移動可能とされている。なお、両側面部11S,11Sの間に形成されている各リブ11R・・(図11参照)は、長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aとは干渉することのない形状に形成されている。
次いで、図6に示されるように、一対のフック14,14は、全体がカム形状に形成されており、ヘッドレスト基部4Cの下端寄りの位置で幅方向に並べて配設されている。これらフック14,14は、前述した長孔11H,11H内を移動する連結軸13Aの移動を初期位置に規制するための規制部材として設けられている。
詳しくは、各フック14,14は、図11に示されるように両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されており、この間に架け渡された各連結軸14A,14Aによってそれぞれが回動可能に軸支されている。
そして、図6に戻って、これらフック14,14には、その外周縁部の周方向の2箇所に、半径方向の外方に突出する爪形状の上顎部位14Bと下顎部位14Cとが形成されている。これにより、各上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間には、半径方向内方に窪んだ凹みが形成されている。この上顎部位14Bと下顎部位14Cとの間の凹みには、前述した連結軸13Aをその内部に収められるようになっている。ここで、各連結軸14A,14Aは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行向きに配設されている。
そして、上述したフック14,14とヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね14S,14Sがそれぞれ掛着されている。これら捩りばね14S,14Sは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、各フック14,14を図6の位置状態から図示反時計回り方向に回動附勢している。
そして、これらフック14,14の外周縁部には、段差状に窪んだ形状の係止溝14Dがそれぞれ形成されている。これら係止溝14D,14Dには、後述する係脱部材15に設けられた一対の係合腕部15C,15Cがそれぞれ係着されている。これにより、各フック14,14の附勢による反時計回り方向への回動が規制された状態として保持されている。
したがって、上記構成のフック14,14は、その反時計回り方向への回動が規制された状態では、連結軸13Aを各上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとの間の凹み内に収めた状態として、連結軸13Aを長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に係止させた状態に保持している。
ここで、図5に示されるように、連結軸13Aは、連結軸12Aとの間に掛着された引張ばね16によって、常時は連結軸12Aに引き寄せられる方向に附勢されており、長孔11H,11Hの形状に沿って上端部H3,H3に向けて附勢された状態とされている。したがって、連結軸13Aは、常時はこの引張ばね16の附勢に抗して、フック14,14により長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に係止された状態(初期位置の状態)として保持されている。
そして、図6に戻って、フック14,14は、係合腕部15C,15Cが図示反時計回り方向に回動操作されてこれらとの係合状態が解除されることにより、捩りばね14S,14Sの附勢力によって図示反時計回り方向に回動する。これにより、フック14,14は、図6の仮想線状態で示されるように、各上顎部位14B,14Bを長孔11H,11Hの孔外へと移動させ、下顎部位14C,14Cを下側から押し上げるかたちで長孔11H,11Hの孔内に露出させた姿勢状態となる。これにより、フック14,14による連結軸13Aの係止状態が解除され、図7及び図8に示されるように、連結軸13Aが引張ばね16の附勢力によって長孔11H,11Hの形状に沿って前方かつ上方に附勢移動していく。そして、これにより、支承部4Aが、連結リンク12,12の回動を伴いながらヘッドレスト基部4Cに対して相対的に前方かつ上方に移動していく。
ここで、図6に戻って、各フック14,14の図示反時計回り方向への回動を規制する係合腕部15C,15Cは、各フック14,14と係合可能に幅方向に並べて配設されている。詳しくは、各係合腕部15C,15Cは、図11に示されるように各フック14,14と同じ両側面部11S,11Sとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されている。そして、各係合腕部15C,15Cは、両側面部11S,11Sの間に貫通して設けられた連結軸15Bによって回動可能に軸支されている。この連結軸15Bは、各係合腕部15C,15Cと一体的に連結されており、両側面部11S,11Sに対して回動可能に軸支されている。なお、連結軸15Bは、前述した各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行向きに配設されている。
そして、この一方の係合腕部15Cとヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね15Sが掛着されている。この捩りばね15Sは、予め捩り込まれた状態で組み付けられており、図6に示されるように各係合腕部15C,15Cを図示時計回り方向に回動附勢している。これにより、各係合腕部15C,15Cは、常時は各フック14,14の外周面部に押し当てられた状態として、その先端側の部位を各フック14,14の段差状に凹んだ係止溝14D,14Dにそれぞれ係合させた状態として保持されている。これら係合腕部15C,15Cが係止溝14D,14Dに係合した状態では、両者が互いに突き合わされた状態となり、互いの附勢回動が互いによって規制された状態とされている。
そして、図5に戻って、前述した係合腕部15C,15Cに連結された連結軸15Bの端部には、前述したプッシュロッド50によって回動操作される操作腕部15Aが一体的に連結されている。この操作腕部15Aは、車両後突発生時に、プッシュロッド50が上方に押し操作されることにより、図示反時計回り方向に回動操作される。これにより、操作腕部15Aは、図6に示されるように各係合腕部15C,15Cを同方向に回動操作して、各係合腕部15C,15Cをフック14,14との係合状態から外す。そして、これにより、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除されて、支承部4Aが引張ばね16の附勢によって前方かつ上方に移送されていく。
この支承部4Aの前方かつ上方への動きは、図8に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達することで規制されて制止される。そして、この支承部4Aの動きが止まった状態では、支承部4Aは、着座者の頭部から荷重を受けても後方側には押し戻されないようになっている。
すなわち、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達すると、支承部4Aに連結された各連結リンク12,12が、ヘッドレスト基部4Cの上面部11Uと当接し、その図示時計回り方向への回動が規制された状態となる。この回動が規制された状態では、支承部4Aが後方側に押し動かされる力が働くと、各連結リンク12,12はヘッドレスト基部4Cの上面部11Uに押し当てられる方向に力の作用を受ける。したがって、支承部4Aは、上記の押圧力を受けても図示反時計回り方向に押し戻されることなく、この衝突対応位置で着座者の頭部を受け止める。
また、支承部4Aは、図7に示されるように、その前方移動の途中過程においても、着座者の頭部に押圧されても後方側には押し戻されないようになっている。すなわち、支承部4Aが前方移動していく途中の段階で、連結軸13Aが後方側に押し戻されるような力が働くと、連結軸13Aは、長孔11H,11Hの後方側(図示右側)に段々に窪んで形成された第1ストッパ溝H1,H1や第2ストッパ溝H2,H2の溝内部に入り込む。これにより、連結軸13Aが後方側に押し戻される動きが規制され、支承部4Aがその前方移動の途中位置状態で保持される。したがって、この衝突対応位置に到達する前の途中位置においても、着座者の頭部を支承部4Aによって受け止めることができる。なお、図7では、連結軸13Aが第2ストッパ溝H2,H2の溝内部に入り込んだ状態が示されている。
ここで、図5に戻って、ヘッドレスト基部4Cには、アーム状に形成された一対のレバー部材17,17が配設されている。これらレバー部材17,17は、幅方向に並べて配設されており、その後方側の端部がヘッドレスト基部4Cに回動可能に軸支されている。
詳しくは、図11に示されるように、レバー部材17,17は、その後方側の端部が、両外側に配置された各リブ11R,11Rとそれらの内側にあるリブ11R,11Rとの間に挟まれて配置されており、これらの間に架け渡された連結軸17A,17Aによってそれぞれ回動可能に軸支されている。
そして、これらレバー部材17,17とヘッドレスト基部4Cとの間には、捩りばね17S,17Sがそれぞれ掛着されている。これら捩りばね17S,17Sは、図5に示されるように、連結軸17A,17Aに巻回されて設けられており、その一端がレバー部材17,17に掛着され、他端がヘッドレスト基部4Cにそれぞれ掛着されている。これにより、レバー部材17,17は、その自由状態では、各捩りばね17S,17Sのばね力の作用によって、長孔11H,11Hの孔内に露出した姿勢位置に保持されている。
このレバー部材17,17の長孔11H,11Hの孔内に露出している図示左側の先端部には、さじ状の受部17Bがそれぞれ形成されている。これら受部17B,17Bは、図7に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11H内を下端部H0,H0から上方に向けて移動していく場合には、これに押し退けられる格好で長孔11H,11Hの孔外へと押し出される。しかし、受部17B,17Bは、図8に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11Hの各上端部H3,H3に到達することにより、捩りばね17S,17Sのばね作用によって再び長孔11H,11Hの孔内に露出した姿勢状態に戻される。
そして、受部17B,17Bは、図9に示されるように、連結軸13Aが長孔11H,11H内を上端部H3,H3から下方に向けて移送される時には、これを先端のさじ形状で受けてキャッチする。そして、この状態から連結軸13Aが更に下方に移送されることにより、各レバー部材17,17は、受部17B,17Bにキャッチされた連結軸13Aに押圧されながら図示反時計回り方向に押し回される。
これにより、連結軸13Aは、各レバー部材17,17によって移動案内されながら、図10に示されるように下端部H0,H0の近傍まで移送されて受部17B,17Bから外される。このように、連結軸13Aは、長孔11H,11H内を上端部H3,H3から下方に向けて移送されるときには、各レバー部材17,17によって案内されながら、第1ストッパ溝H1,H1や第2ストッパ溝H2,H2に入り込まないように下端部H0,H0までスムーズに移送されるようになっている。
そして、連結軸13Aは、これを長孔11H,11Hの各下端部H0,H0に押し込むように操作することにより、この下端部H0,H0に露出しているフック14,14の各下顎部位14C,14Cを押し下げながら下端部H0,H0へと到達する。これにより、フック14,14は、図6に示されるように、図示時計回り方向に押し回されて、それらの上顎部位14B,14Bを連結軸13Aの上側に回し込んだ姿勢状態となる。
そして、フック14,14は、上記の姿勢状態となったところで各係合腕部15C,15Cと係合し、再び連結軸13Aを初期位置に保持した状態としてロックされる。これにより、支承部4Aが、再び、前方移動する前の初期位置の姿勢に戻された状態として保持される。ここで、上記フック14,14による連結軸13Aのロック構造が、本発明のヘッドレスト4を初期位置に保持するロック装置の構成に相当する。
次に、本実施例の使用方法について説明する。
すなわち、図1を参照して、車両用シート1は、その車両後突が発生する前の常時は、ヘッドレスト4の支承部4Aが初期位置の姿勢に保持された状態となっている。そして、車両後突が発生することにより、着座者がその弾みでシートバック2に圧し掛かる背凭れ荷重によって、受圧機構20の各受圧部材21,22が後方側に押動され、この操作力が操作ケーブル40の下端部からプッシュロッド50へと伝達され、係脱部材15が回動操作される。
これにより、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除され、支承部4Aが図8に示されるように引張ばね16の附勢力によって図示された衝突対応位置まで移動する。そして、この衝突対応位置に移動した支承部4Aによって、後突時の勢いで後傾してくる着座者の頭部が後方側から受け止められる。
このように、本実施例のヘッドレスト作動装置によれば、車両後突が発生し、各受圧部材21,22が着座者の背部によって押動操作されることにより、これらに連結された二重構造の操作ケーブル40の下端部がそれぞれ作動操作される。このとき、操作ケーブル40は、各受圧部材21,22が押動操作されて、アウターケーブル42とインナーケーブル41の双方が互いに相反する操作方向にそれぞれ操作されることにより、支承部4Aの初期位置での保持状態を解除する。しかし、操作ケーブル40は、例えば着座者が通常の着座使用時に、過って肘を後方側に押し当てるなどして、一方側の受圧部材21(22)のみが押動操作されてアウターケーブル42或いはインナーケーブル41の一方側のみが作動操作されても、上記の保持状態を解除する操作移動量までは操作されないようになっている。これにより、通常の着座使用時にシートバック2に一方側の受圧部材21(22)のみが押動操作されるような局所的な強い負荷がかかっても、ヘッドレスト4を誤作動させないようにすることができる。そして、このとき押動操作された一方側の受圧部材21(22)は、強い力で押動操作されても、アウターケーブル42或いはインナーケーブル41を操作する動きによってその押動力が逃がされるようになっている。したがって、上記のような誤作動防止の状態時に、受圧部材21(22)に異常な負荷がかからないようにすることができる。
更に、受圧機構20と操作ケーブル40との間の動力伝達経路にダンパー23,24をそれぞれ設けたことにより、通常時、着座者がシートバック2に凭れ掛かる時のような比較的遅い速度で付与される負荷動力の伝達を遮断することが可能となる。これにより、車両後突が発生していない場合のヘッドレスト4の誤作動をより好適に防止することができる。
また、各受圧部材21,22をシートバック2内の上下に並べて配置したことにより、初期状態でのアウターケーブル42の下端部とインナーケーブル41の下端部との間の距離を短くすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例によって説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、受圧機構を構成する各受圧部材は、シートバックの幅方向に離間して配置されていてもよい。
また、上記実施例では、操作ケーブルがプルタイプのケーブル構造となっており、各受圧部材がインナーケーブルの下端部の引出量を増大させるよう相反する方向に回動する構成とされた例を示した。しかし、例えば操作ケーブルがプッシュタイプのケーブル構造となっている場合には、各受圧部材をインナーケーブルの下端部の引出量を減少させる相反する方向に回動させる構成とすることもできる。
また、ダンパーが受圧部材と操作ケーブルとの連結部に介在して設けられた構成を例示したが、受圧機構と操作ケーブルとの間の動力伝達経路内であれば、ダンパーの配設位置は特には限定されない。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 操作ケーブルによってプッシュロッドを上方にプッシュ操作する構造を表した構成図である。 ヘッドレストのステーや操作ケーブルがサポートの筒内に挿通される挿通構造を拡大して表した斜視図である。 車両後突時の検知装置の拡大斜視図である。 ヘッドレストの支承部が初期位置に保持されている状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構の内部構造を図11のVI-VI線断面から見て表した模式図である。 ヘッドレストの支承部が頭部に向けて近接移動していく途中の状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部が衝突対応位置に到達した状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部を衝突対応位置から初期位置に向けて戻す途中状態を表した側面図である。 ヘッドレストの支承部を初期位置に向けて案内して移動させた状態を表した側面図である。 ヘッドレスト移動機構を図8のXI線方向から見た構成図である。 ステーをサポートの筒内に挿通する前の状態を表した斜視図である。 ステーをサポートの筒内に挿通した状態を表した斜視図である。 図13のXIV-XIV線断面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2F バックフレーム
Fu アッパフレーム
Fs サイドフレーム
2S サポート
Sb ツマミ
St 係止爪
Sd 挿入溝
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4A 支承部
4B ステー
Bk 係止溝
Bd 受入溝
4C ヘッドレスト基部
10 ヘッドレスト移動機構
11B 後面部
11D 底面部
11S 側面部
11U 上面部
11R リブ
11H 長孔
H0 下端部
H1 第1ストッパ溝
H2 第2ストッパ溝
H3 上端部
12 連結リンク
12A 連結軸
12B 連結軸
13 支持部材
13A 連結軸
14 フック
14A 連結軸
14B 上顎部位
14C 下顎部位
14D 係止溝
14S 捩りばね
15 係脱部材
15A 操作腕部
15B 連結軸
15C 係合腕部
15S 捩りばね
16 引張ばね
17 レバー部材
17A 連結軸
17B 受部
17S 捩りばね
20 受圧機構
21 受圧部材(第1の受圧部材)
21S 捩りばね
22 受圧部材(第2の受圧部材)
22S 捩りばね
23 ダンパー
23A 入力腕
23B 入力軸
23C ケース
23D 出力腕
24 ダンパー
24A 入力腕
24B 入力軸
24C ケース
24D 出力腕
40 操作ケーブル
41 インナーケーブル
41P 係合突起
42 アウターケーブル
42S 長孔
42H 頭部
42D 膨出部
50 プッシュロッド
60 ブラケット
61 ストッパ
62 ストッパ
70 ブラケット

Claims (2)

  1. 車両後突を検知した時にヘッドレストを着座者の頭部に向けて移動させるように作動するヘッドレスト作動装置であって、
    車両後突の発生時にその弾みで後傾する着座者の背部により押動される機械的な後突検知装置としてシートバック内部に配設された受圧機構と、
    該受圧機構と連結されて該受圧機構が押動される動きに伴って前記ヘッドレストを初期位置に保持しているロック装置のロック状態を解除する方向に作動操作される操作ケーブルと、を有し、
    該操作ケーブルは管状のアウターケーブルの内部にインナーケーブルが挿通された二重構造となっており、該操作ケーブルの一端部側で前記インナーケーブルのアウターケーブルに対する引き出し量を変化させる操作が行われることによってその操作移動量が該操作ケーブルの他端部側に伝達されて前記ロック装置のロック状態が解除されるようになっており、
    前記受圧機構は前記シートバックの内部に互いに離間して配設された第1及び第2の受圧部材によって構成されており、該各受圧部材は前記アウターケーブル或いは前記インナーケーブルの相異なる側のケーブルの一端部とそれぞれ連結されており、前記操作ケーブルは前記各受圧部材がそれぞれに押動されて前記アウターケーブル及び前記インナーケーブルの一端部が互いに相反する操作方向にそれぞれ作動操作されることにより前記ロック装置のロック状態を解除することのできる操作移動量に達する構成となっていることを特徴とするヘッドレスト作動装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドレスト作動装置であって、
    前記受圧機構と前記操作ケーブルとの間の動力伝達経路にダンパーが設けられていることを特徴とするヘッドレスト作動装置。
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