JP2007081200A - 冷却シンク部付き絶縁回路基板 - Google Patents

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Makoto Chokai
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義幸 長友
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博弥 石塚
Yoichiro Baba
陽一郎 馬場
Tomoyuki Watanabe
智之 渡邊
Takuya Yasui
卓也 安井
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Abstract

【課題】 各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させる。
【解決手段】 絶縁板11と、絶縁板11の一方の表面に接合された回路板12と、絶縁板11の他方の表面に接合された金属板13とを備える絶縁回路基板20と、金属板13の、絶縁板11に接合された表面と反対側の下面に設けられた冷却シンク部31とを備える冷却シンク部付き絶縁回路基板10aであって、回路板12の表面に第1はんだ層14を介して半導体チップ30が接合される構成とされ、金属板13と冷却シンク部31とは、ヤング率が35GPa以上、0.2%耐力が30MPa以上、引張強度が40MPa以上のSnを主成分とする第2はんだ層15により接合されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられる冷却シンク部付き絶縁回路基板に関するものである。
この種の冷却シンク部付き絶縁回路基板としては、例えば下記特許文献1に示されるような、セラミックス等により形成された絶縁板と、該絶縁板の一方の表面に接合された回路板と、前記絶縁板の他方の表面に接合された金属板とを備える絶縁回路基板と、前記金属板の、前記絶縁板に接合された表面と反対側の下面に設けられた冷却部とを備える概略構成とされ、前記回路板の表面にはんだ層を介して半導体チップが接合されるようになっている。
前記冷却部は、放熱板と内部に冷媒が供給される冷却シンク部とを備え、これらの放熱板と冷却シンク部とが、これらの間に熱伝導性グリース(例えばSiグリース)を介してねじにより締結されて接続された構成とされている。そして、前記冷却部の放熱板が、前記金属板にはんだ層を介して接合されている。
特開平8−264680公報
ところで、近年では、前記冷却シンク部付き絶縁回路基板の回路板の表面に半導体チップが接合されてなるパワーモジュールの高出力化に伴い、当該パワーモジュールを構成する前記各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、このパワーモジュールの積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることに対する要求が高まっている。しかし、前記熱伝導性グリースは前記トータル熱抵抗を低減させることに対して大きな阻害要因となっていた。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることができる冷却シンク部付き絶縁回路基板を提供することを目的とする。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明の冷却シンク部付き絶縁回路基板は、絶縁板と、該絶縁板の一方の表面に接合された回路板と、前記絶縁板の他方の表面に接合された金属板とを備える絶縁回路基板と、前記金属板の、前記絶縁板に接合された表面と反対側の下面に設けられた冷却シンク部とを備える冷却シンク部付き絶縁回路基板であって、前記回路板の表面に第1はんだ層を介して半導体チップが接合される構成とされ、前記金属板と前記冷却シンク部とは、ヤング率が35GPa以上、0.2%耐力が30MPa以上、引張強度が40MPa以上のSnを主成分とする第2はんだ層により接合されていることを特徴とする。
この発明では、金属板と冷却シンク部とが第2はんだ層を介して直接接合されて、熱伝導性グリースを介在させず、しかも冷却シンク部付き絶縁回路基板が有する接合界面数が低減されているので、前記回路板に半導体チップが接合されてなるパワーモジュールの積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることが可能になる。
ところでこの場合、前記絶縁板と冷却シンク部との熱膨張係数差が大きいので、前記金属板と冷却シンク部との間に大きな応力が発生して、接合信頼性が低減するおそれが考えられる。
しかしながら、この発明では、前記金属板と冷却シンク部とが、ヤング率、0.2%耐力、および引張強度がそれぞれ前記大きさとされた第2はんだ層により接合されているので、冷却シンク部および絶縁板の熱膨張係数が異なることによって、接合界面に応力が生じようとした場合においても、この応力を前記第2はんだ層により吸収させることが可能になる。さらに、前記第2はんだ層のヤング率等が前記大きさとされると、冷却シンク部付き絶縁回路基板に熱サイクルが作用したときに、塑性ひずみを前記金属板に多く蓄積させて、この第2はんだ層に蓄積される塑性ひずみの量を低減させることが可能になり、この第2はんだ層に亀裂が生ずること等を抑制することができる。
以上により、前記パワーモジュールを構成する前記各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、このパワーモジュールの積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることが可能になる。
ここで、前記第2はんだ層は、Sn85wt%以上、Ag0.5wt%以上、Cu0.1wt%以上である3元以上の多元系合金からなるはんだにより形成されてもよい。
この発明によれば、各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることができる冷却シンク部付き絶縁回路基板を提供することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
本実施形態のパワーモジュール10は、絶縁回路基板20と、該絶縁回路基板20の一方の表面側に設けられた半導体チップ(発熱体)30と、絶縁回路基板20の他方の表面側に設けられた冷却シンク部31とを備えている。言い換えると、パワーモジュール10は、絶縁回路基板20および冷却シンク部31からなる冷却シンク部付き絶縁回路基板10aと半導体チップ30とを備えている。
絶縁回路基板20は、絶縁板11と、該絶縁板11の一方の表面に接合された回路板12と、絶縁板11の他方の表面に接合された金属板13とを備えている。そして、回路板12の表面に第1はんだ層14を介して半導体チップ30が接合され、金属板13の、絶縁板11に接合された表面と反対側の下面に冷却シンク部31が設けられている。
ここで、回路板12および金属板13の表面にはそれぞれ、図示されない厚さ約2μmのNiメッキ層が形成されており、このNiメッキ層の形成された回路板12の表面に、第1はんだ層14を介して半導体チップ30が接合され、また、Niメッキ層の形成された回路板12および金属板13の各表面と絶縁板11とがろう付けにより接合されている。
なお、絶縁板11が、AlN、Si等の窒化物系セラミックス、若しくはAl等の酸化物系セラミックスにより形成され、回路板12および金属板13が、純Al若しくはAl合金により形成された構成において、絶縁板11と回路板12および金属板13とを接合するろう材は、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系のろう材から選ばれる1または2以上のろう材とされる。ここで、回路板12および金属板13は、熱伝達等の観点から、純Al若しくは純度98%以上のAl合金により形成されるのが望ましい。
冷却シンク部31は、純Al、Al合金、純Cu若しくはCu合金等の金属若しくはAlSiC等の金属セラミック複合材により形成されるとともに、表面に金属板13が設けられる本体部31aと、表面に内部空間31bと連通する開口部が形成された箱体31cとを備えている。ここで、本体部31aは、製造上、純Al、Al合金、純Cu若しくはCu合金等の金属若しくはAlSiC等の金属セラミック複合材のいずれか1つの材料から構成されるのが望ましいが、複数の材料を積層した複合体とすることもできる。例えば、本体部31aの内部空間31b側の部分を純Alとし、金属板13側の部分に純Cu板を設けた複合体とすることができる。この場合、純Cu板は、前記純Alの熱膨張係数とAlN(絶縁板11)の熱膨張係数の中間の熱膨張係数を有することから、応力緩衝部材として機能する。本体部31aの、前記表面と反対側の下面には、下方に向けて延在し、かつこの本体部31aの幅方向(図1の紙面に奥行き方向)に延在する冷却フィン31dがその長さ方向(図1の紙面の左右方向)に複数所定の間隔をあけて形成されている。なお、本体部31aは、熱伝達および加工性等の観点から、純Al若しくはAl合金が望ましく、Al合金では特に純度98%以上が良い。
この冷却シンク部31は、本体部31aの冷却フィン31dが、箱体31cの内部空間31bに突出した状態で、本体部31aの前記下面が、箱体31cの前記開口部を閉塞する構成とされている。さらに、本体部31aの前記下面と、箱体31cの表面における前記開口部の周縁部との間には、熱伝導グリースが介在されておらず、本体部31aの前記下面と、箱体31cの表面における前記開口部の周縁部とは、直接接触した構成とされている。
そして、この閉塞された前記内部空間31bに冷却液や冷却空気などの冷媒を供給および回収する図示されない冷媒循環手段が設けられ、該手段により前記冷媒が、本体部31aの前記下面および冷却フィン31dの全域に接触するようになっている。
すなわち、前記内部空間31bに供給された冷媒により、半導体チップ30から冷却シンク部31に伝導された熱を回収することによって、半導体チップ30からの熱をパワーモジュール10から放散させるようになっている。なお、冷却シンク部31の本体部31aの熱伝達係数は約6000W/℃・m〜約15000W/℃・mとされている。
さらに本実施形態では、金属板13と本体部31aとは、ヤング率が35GPa以上、0.2%耐力が30MPa以上、引張強度が40MPa以上のSnを主成分とする第2はんだ層15により接合されている。金属板13、および本体部31aの互いに対向する表面には、図示されないNiメッキ層(金属板13では厚さ約2μm、本体部31aでは厚さ約5μm)が形成されており、これらの各Niメッキ層と第2はんだ層15とが接合されている。図示の例では、金属板13の下面の略全域が、第2はんだ層15により接合されている。また、第2はんだ層15は、Sn85wt%以上、Ag0.5wt%以上、Cu0.1wt%以上である3元以上の多元系合金からなるはんだにより形成されている。
なお、第1はんだ層14の材質は特に限定されるものではないが、Snを主成分とするはんだにより形成されるのが望ましい。
また、絶縁板11の縦、横および厚さがそれぞれ10mm〜100mm、10mm〜100mmおよび0.2mm〜1.0mmとされ、回路板12の縦、横および厚さがそれぞれ10mm〜100mm、10mm〜100mmおよび0.1mm〜3.0mmとされ、金属板13の縦、横および厚さがそれぞれ10mm〜100mm、10mm〜100mmおよび0.1mm〜3.0mmとされたパワーモジュール10が、−40℃〜105℃の温度範囲で使用される場合において、第2はんだ層15の厚さは0.05mm〜0.5mmとされている。
以上説明したように、本実施形態に係る冷却シンク部付き絶縁回路基板10aによれば、金属板13と冷却シンク部31とが第2はんだ層15を介して直接接合されて、熱伝導性グリースを介在させず、しかも、回路板12に半導体チップ30が接合されてなるパワーモジュール10が有する接合界面数が低減されているので、パワーモジュール10の積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることが可能になる。
ところでこの場合、絶縁板11と冷却シンク部31との熱膨張係数差が大きいので、金属板13と冷却シンク部31との間に大きな応力が発生して、接合信頼性が低減するおそれが考えられる。
しかしながら、冷却シンク部付き絶縁回路基板10aでは、金属板13と冷却シンク部31の本体部31aとが、ヤング率、0.2%耐力、および引張強度がそれぞれ前記大きさとされた第2はんだ層15により接合されているので、前記本体部31aおよび絶縁板11の熱膨張係数が異なることによって、接合界面に応力が生じようとした場合においても、この応力を第2はんだ層15により吸収させることが可能になる。さらに、第2はんだ層15のヤング率等が前記大きさとされると、冷却シンク部付き絶縁回路基板10aに熱サイクルが作用したときに、塑性ひずみを金属板13に多く蓄積させて、この第2はんだ層15に蓄積される塑性ひずみの量を低減させることが可能になり、この第2はんだ層15に亀裂が生ずること等を抑制することができる。
以上により、パワーモジュール10を構成する前記各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、このパワーモジュール10の積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることが可能になる。
ここで、以上の作用効果についての検証試験を実施した。実施例および比較例として、AlNを主成分とする材質により形成された絶縁板11の縦、横および厚さがそれぞれ50mm、50mmおよび0.635mmとされ、純度が99.99%のAl合金により形成された回路板12の縦、横および厚さがそれぞれ48mm、48mmおよび0.4mmとされ、純度が99.5%のAl合金により形成された金属板13の縦、横および厚さがそれぞれ48mm、48mmおよび0.6mmとされ、AA(Alminum Association)6063系のAl合金により形成された冷却シンク部31は、その本体部31aの縦、横および厚さがそれぞれ100mm、100mmおよび3mmとされるとともに、冷却フィン31dの厚さ(図1の紙面の左右方向の大きさ)、長さ(図1の紙面の上下方向の大きさ)およびピッチがそれぞれ1mm、8mmおよび3mmとされ、第2はんだ層15の厚さが0.2mmとされた冷却シンク部付き絶縁回路基板を採用した。
以上の構成において、第2はんだ層15の材質を異ならせた10種類の冷却シンク部付き絶縁回路基板を準備した。
なお、金属板13と冷却シンク部31の本体部31aとの第2はんだ層15を介した接合は、予め、金属板13が接合される冷却シンク部の本体部31aの表面と、金属板13の表面とに、前記Niメッキ層を無電解メッキにより形成しておき、その後、温度が250℃〜350℃とされた還元雰囲気下で実施した。なお、この温度は、前記範囲内で第2はんだ層15の材質に応じて異ならせた。また、この接合の際、同時に第2はんだ層15と同じはんだ材料により、縦、横および厚さがそれぞれ10mm、10mmおよび0.3mmとされたAlNを用いたヒーターチップを回路板12に接合した。このヒータチップは、本検証試験の実施に際して半導体チップ30に代えて採用したものである(以下、この構成を「パワーモジュール」という)。さらに、回路板12および金属板13と絶縁板11とは、Al−Siろう箔を用いてあらかじめ真空ろう付けした。なお、このろう付けに際し予め、回路板12および金属板13の各表面に厚さ2μmのNiメッキ層を無電解メッキにより形成した。
従来例として、前記実施例および比較例と全く同じヒーターチップ、絶縁板11、回路板12、金属板13および冷却シンク部31を採用するとともに、金属板13と冷却シンク部31との間に、縦、横および厚さがそれぞれ70mm、70mmおよび3mmとされたCuMo合金からなる放熱板を配設した構成を採用した。なお、該比較例の構成は、まず、回路板12および金属板13と絶縁板11とをAl−Siろう箔を用いて真空ろう付けした後に、Pb50%Snはんだ材料により、ヒーターチップと回路板12とを接合するとともに、前記放熱板と金属板13とを接合した。さらに、厚さが約0.15mmとされたシリコーングリース層を介して、前記放熱板と冷却シンク部31とを接着させた。なお、前記実施例および比較例と全く同様にして、回路板12等の各表面にNiメッキ層も形成した。
以上の各パワーモジュールをそれぞれ、フッ素系溶媒からなる液相雰囲気下に置いて、その雰囲気温度を−40℃から105℃に10分間で上昇させ、105℃から−40℃に10分間で下降させる温度履歴を1サイクルとした温度サイクルを前記各パワーモジュールに付与し、該付与前の熱抵抗値(以下、「初期熱抵抗値」という)と比べて10%以上の上昇が確認されたときの熱サイクル数を、このパワーモジュールの熱サイクル寿命として測定した。ここで、第2はんだ層15等の接合部等に亀裂が発生および進展したときに、熱抵抗値が上昇することになる。この熱サイクル寿命の測定は、500サイクル経過するたびに熱抵抗値を測定することにより実施した。
なお、熱抵抗値の測定は、冷却シンク部31の内部空間31bに水温50℃の冷却水を循環させて、冷却フィン31dの外表面を一定温度に保った状態で、ヒーターチップに100Wの電力を供給して発熱させる。このヒーターチップの温度が一定になった後に、そのヒーターチップの温度(Th)および冷却水の温度(50℃)により、熱抵抗値(HR)を、HR=(Th−50)/100(℃/W)から算出した。ここで、ヒーターチップ温度(Th)はあらかじめヒーターチップのTCR(Temperature Coefficient of Resistance)を測定しておき、発熱前後のヒーターチップの抵抗値の差(ΔR)を求めることによって、Th=ΔR/TCR+Tr(℃)から算出した(Trは室温)。
結果、従来例の初期熱抵抗値は0.72(℃/W)であるのに対し、実施例の初期熱抵抗値は0.28(℃/W)〜0.30(℃/W)であり、従来例と比べて半分より小さくできることが確認された。また、図2に示すように、実施例では、前記熱サイクル寿命が3500より大きく、従来例と同等に維持できることが確認された。
以上より、各構成要素12等同士の接合信頼性を低減させることなく、積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることができる冷却シンク部付き絶縁回路基板を提供することができることが確認された。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、前記実施形態では、冷却シンク部31の本体部31aの全体を、純Al若しくはAl合金により形成した構成を示したが、金属板13が設けられる表面側のみを純Al若しくはAl合金(好ましくは純度98%以上)により形成した多層構造としてもよい。
各構成要素同士の接合信頼性を低減させることなく、積層方向におけるトータル熱抵抗を低減させることができる冷却シンク部付き絶縁回路基板を提供する。
この発明の一実施形態に係る冷却シンク部付き絶縁回路基板を有するパワーモジュールを示す全体図である。 本発明に係る冷却シンク部付き絶縁回路基板の作用効果を検証した試験結果を示す図である。
符号の説明
10 パワーモジュール
10a 冷却シンク部付き絶縁回路基板
11 絶縁板
12 回路板
13 金属板
14 第1はんだ層
15 第2はんだ層
20 絶縁回路基板
30 半導体チップ
31 冷却シンク部

Claims (2)

  1. 絶縁板と、該絶縁板の一方の表面に接合された回路板と、前記絶縁板の他方の表面に接合された金属板とを備える絶縁回路基板と、前記金属板の、前記絶縁板に接合された表面と反対側の下面に設けられた冷却シンク部とを備える冷却シンク部付き絶縁回路基板であって、
    前記回路板の表面に第1はんだ層を介して半導体チップが接合される構成とされ、
    前記金属板と前記冷却シンク部とは、ヤング率が35GPa以上、0.2%耐力が30MPa以上、引張強度が40MPa以上のSnを主成分とする第2はんだ層により接合されていることを特徴とする冷却シンク部付き絶縁回路基板。
  2. 請求項1記載の冷却シンク部付き絶縁回路基板において、
    前記第2はんだ層は、Sn85wt%以上、Ag0.5wt%以上、Cu0.1wt%以上である3元以上の多元系合金からなるはんだにより形成されたことを特徴とする冷却シンク部付き絶縁回路基板。

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