JP2007081057A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両ゲート絶縁膜の信頼性を確保した半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 同一の半導体基板10に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、Nチャネルトランジスタ101とPチャネルトランジスタ102を構成してなる半導体装置100であって、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt1、基板表面及びトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt2とし、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt3、基板表面及びトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt4とすると、夫々のゲート絶縁膜40,41を、t2>t1、t4≧t3、t2/t1>t4/t3を満たすように設定した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを構成してなる半導体装置及びその製造方法に関するものである。
従来、同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを構成してなる半導体装置が知られている。
ところで、Nチャネルトランジスタにおいては、曲率半径の小さいトレンチ開孔角部においてゲート酸化膜に電界集中が生じるので、これによるゲート酸化膜の耐圧低下を回避するために、熱酸化により曲率半径を大きくすることが提案されている(非特許文献1参照)。
IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES,VOL.ED−34,NO.8,AUGUST 1987,p1681−1687
しかしながら、熱酸化量と曲率半径と関係について本発明者が確認したところ、熱酸化量(それにより形成される膜厚)の増加に対して、曲率半径は頭打ち(熱酸化量を大きくしても曲率半径の増加量が小さくなる)となった(図14参照)。従って、トレンチ開孔角部の電界強度を低下させるためには、曲率半径だけでなく、ゲート酸化膜の膜厚を厚くする必要がある。図14は、熱酸化量(酸化膜厚)と曲率半径との関係を示す図である。
また、Pチャネルトランジスタにおいては、トランジスタを駆動させる際にゲート電圧に印加される電圧がNチャネルトランジスタとは逆方向であるため、ゲート酸化膜の電界方向がNチャネルトランジスタとは逆となり、非特許文献1に指摘されるようなゲート酸化膜のトレンチ開孔角部に電界集中は生じない。しかし、P導電型領域を構成するシリコンの原子半径とドーパントであるボロンの原子半径が大きく異なるため、領域内に格子歪を生じやすい。この格子歪は、トレンチ形成(エッチングや熱処理等)に起因してトレンチ側壁近傍に存在する欠陥、ストレスと相互作用すると、結晶欠陥となる。例えば熱酸化によりゲート絶縁膜を形成する場合、熱酸化量を大きくする(膜厚を厚くする)ほど、形成されたゲート酸化膜中に結晶欠陥が取り込まれやすく、膜中の欠陥密度が大きくなる。この場合、結晶欠陥がキャリアのトラップとして作用し、膜中の電界分布が不均一となるので、寿命が低下する。
本発明は上記問題点に鑑み、同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを構成してなる半導体装置において、両ゲート絶縁膜の信頼性を確保した半導体装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成する為に、請求項1〜10に記載の発明は、同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを構成してなる半導体装置に関するものである。先ず請求項1に記載の発明は、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt1、基板表面及びトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt2とし、Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt3、基板表面及びトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt4とすると、夫々のゲート絶縁膜を、t2>t1、t4≧t3、t2/t1>t4/t3を満たすように設定したことを特徴とする。
このように本発明によると、耐圧を確保できる程度にPチャネルトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚をできるだけ均一にしつつ、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜のトレンチ開孔角部をできる限り厚くしている。すなわち、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜における電界集中を抑制し、Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜における欠陥密度を小さくしている。従って、Nチャネルトランジスタ及びPチャネルトランジスタの両ゲート絶縁膜の信頼性が確保されている。
尚、平坦部の膜厚を示すt1、t3とは、t1が基板表面の膜厚を示す場合、t3も基板表面の膜厚を示し、t1がトレンチ側壁の膜厚を示す場合、t3もトレンチ側壁の膜厚を示すものとする。また、トレンチ開孔角部とは、基板表面及びトレンチ側壁との間の肩部であり、当該部位の膜厚を示すt2、t4とは、上記肩部における最大膜厚部位の膜厚、又は、同一位置における膜厚を示すものとする。
請求項2に記載のように、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜を、t2≧1.4×t1を満たすように設定すると良い。このように設定すると、トレンチ開孔角部の電界強度を平坦部の電界強度と同等以下とすることができる。すなわち、電界集中抑制に対してより効果的である。
請求項3に記載のように、トレンチ開孔角部のうち、少なくともNチャネルトランジスタのトレンチ開孔角部を、丸みを帯びた緩やかな形状とした構成とすることが好ましい。言い換えれば、トレンチ開孔角部の曲率半径をより大きくすることが好ましい。このように構成すると、電界集中抑制に対してより効果的である。
具体的には、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜としては、請求項4に記載のように、熱酸化により形成された酸化膜を含む構成とすることが好ましい。熱酸化の場合、平坦部に供給される酸素量よりもトレンチ開孔角部に供給される酸素量の方が大きいので、トレンチ開孔角部の膜厚t2をより厚くするのに好適である。
特に請求項5に記載のように、半導体基板において、平坦部である基板表面及びトレンチ側壁が(100)面方位である構成においては、(100)面は酸化速度が遅いので、(100)面とは異なるトレンチ開孔角部の膜厚を平坦部よりもより厚くすることができる。
請求項6に記載のように、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜を、熱酸化による酸化膜の上層として、窒素を含有する窒素含有膜を有する構成としても良い。このように、窒素含有膜の場合、酸化膜よりも誘電率を高くすることができる。従って、同等のトランジスタ特性であれば、酸化膜単層に比べて、窒素含有膜をさらに有する構成の方が膜厚を厚くすることができる。すなわち、酸化膜に比べて膜中の電界強度(実効電界)を低くすることができるので、信頼性を向上することができる。
その際、請求項7に記載のように、窒素含有膜を、酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含む構成とすると尚良い。言い換えれば、熱酸化により形成された酸化膜上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜を設けると良い。この場合、例えば公知のONO膜のように、非連続界面がゲート絶縁膜中に存在しないため、キャリアを膜中にトラップすることがない。従って、しきい値電圧の変動を防ぐことができる。尚、酸化膜よりも誘電率の高い膜であれば必ずしも窒素含有膜に限ることはない。例えば、Hf、La、Al等を含む膜でも同様の効果が期待できる。
また、Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜としては、請求項8に記載のように、気相成長により形成された酸化膜を含む構成とすることが好ましい。気相成長(例えば化学気相成長)を用いると、堆積によって基板表面にゲート絶縁膜を構成するので、半導体基板側の結晶欠陥の影響を受けない。また、酸化膜の膜厚をほぼ均一とすることができる。従って、膜中の欠陥密度を小さくすることができるので、所望の信頼性を確保することができる。
請求項9に記載のように、Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜を、気相成長による酸化膜形成後、熱酸化処理しても良い。気相成長により形成された酸化膜は、その組成がストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれており、膜中にダングリングボンド(未結合手)が存在する。従って、膜中にキャリアをトラップしやすい。それに対し、本発明においては、気相成長により形成された酸化膜を熱処理しているので、膜が緻密化され、ストイキオメトリックな状態となっており、ダングリングボンドがない。また、熱酸化によって基板と酸化膜との界面が形成されており、その界面準位密度は熱酸化による酸化膜並みに小さい。すなわち、良好な界面特性を有している。
尚、SOI構造半導体基板は、単結晶シリコンに比べて応力が高いため、上記した結晶欠陥が生じやすい。また、埋め込み酸化膜を有するので、IG(Intrinsic Gettering)層が形成しにくく(支持基板側のゲッタリングの効果が埋め込み酸化膜によって遮られる)、結晶欠陥及びゲート絶縁膜耐圧を低下させる金属原子がそのまま基板内に残留してしまう。従って、この結晶欠陥がゲート絶縁膜中に取り込まれると、膜中の欠陥密度が大きくなり、トラップ密度も増加することとなる。しかしながら、上記した請求項1〜9いずれかに記載の発明によれば、請求項10に記載のように、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板を半導体基板とする構成にであっても、両ゲート絶縁膜の信頼性を確保することができる。
次に、請求項11〜16に記載の発明は、上記した同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを形成する半導体装置を製造する方法に関するものである。先ず請求項11に記載のように、Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜として、熱酸化により熱酸化膜を形成する工程と、Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜として、気相成長により気相酸化膜を形成する工程とを備えることを特徴とする。
熱酸化の場合、平坦部の供給される酸素よりもトレンチ開孔角部に供給される酸素の方が多いので、トレンチ開孔角部の膜厚を平坦部より厚くするのに好適である。また、気相成長(例えば化学気相成長)の場合、堆積によって基板表面に気相酸化膜を構成するので、半導体基板内に存在する結晶欠陥の影響を受けない。また、酸化膜の膜厚をほぼ均一とすることができる。すなわち、膜中の欠陥密度を小さくすることができる。このように本発明によると、両ゲート絶縁膜の信頼性を確保することができる。
請求項12、13に記載の発明の作用効果は、それぞれ請求項5,6に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
請求項14に記載のように、窒素含有膜を形成する工程においてCVD法を適用し、酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を径時的に変化させると良い。例えば、シラン(その化合物含む)とNOの混合ガスにおいて、時間とともにNOの分圧を下げ、かわりにNHを反応系内に導入しつつその分圧を上げることで、熱酸化により形成された酸化膜上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜を形成することができる。この場合、例えば公知のONO膜のように、非連続界面がゲート絶縁膜中に存在しないため、キャリアを膜中にトラップすることがない。従って、しきい値電圧の変動を防ぐことができる。
請求項15、16に記載の発明の作用効果は、それぞれ請求項9,10に記載の発明の作用効果と同様であるので、その記載を省略する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。図2は、トレンチ開孔角部(図1の点線で囲まれた領域)周辺の拡大図であり、(a)はNチャネルトランジスタ側、(b)はPチャネルトランジスタ側を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置100は、半導体基板10にトレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタ101と、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタ102が形成されてなる半導体装置である。
半導体基板10は、内部に絶縁膜を埋め込んだSOI(Silicon On Insulator)基板であり、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板11、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜12、およびn−型の半導体層13で構成されている。
Nチャネルトランジスタ101は、n−型の半導体層13をドレイン領域とし、ドレイン領域にトレンチ16が形成されている。トレンチ16には、表面に形成されたゲート絶縁膜(図1では省略)を介してゲート電極17が埋め込み形成されている。また、ゲート電極17をマスクとして不純物をイオン注入等により添加し、熱拡散することにより、トレンチ側壁に到達し、トレンチ16より浅い拡散深さのp型の拡散領域14(ウェル領域)が形成されており、半導体層13の表層部にソース領域であるn+拡散領域15が形成されている。尚、図1中において、符号18は層間絶縁膜であり、符号19は層間絶縁膜18を介してソース領域である拡散領域15に接続されたソース電極である。また、ドレイン領域である半導体層13にもドレイン電極(図示略)が接続されている。
Pチャネルトランジスタ102は、n−型の半導体層13の表層部にドレイン領域であるp型の拡散領域19が形成され、この拡散領域19にトレンチ22が形成されている。トレンチ22には、表面に形成されたゲート絶縁膜(図1では省略)を介してゲート電極23が埋め込み形成されている。また、ゲート電極23をマスクとして不純物をイオン注入等により添加し、熱拡散することにより、トレンチ側壁に到達し、トレンチ22より浅い拡散深さのn型の拡散領域20(ウェル領域)が形成されており、半導体層13の表層部にソース領域であるn+型の拡散領域21が形成されている。尚、図1中において、符号24は層間絶縁膜18を介してソース領域である拡散領域21に接続されたソース電極である。また、ドレイン領域であるp型の拡散領域19にもドレイン電極(図示略)が接続されている。
そして、Nチャネルトランジスタ101およびPチャネルトランジスタは、絶縁膜12の主面側において、絶縁膜12に達するトレンチ分離領域30によって互いに(周囲から)絶縁分離されている。なお、図1中の符号31は、LOCOS酸化膜である。
ここで、半導体装置100を構成する両素子101,102のゲート絶縁膜について、図2(a),(b)を用いて説明する。図2(a)に示すように、Nチャネルトランジスタ101のトレンチ16の内壁(及び半導体基板10の表面)には、ゲート絶縁膜40が形成されている。また、図2(b)に示すように、Pチャネルトランジスタ102のトレンチ22の内壁(及び半導体基板10の表面)には、ゲート絶縁膜41が形成されている。
図2(a)に示すように、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40において、基板表面(半導体層13表面)側の平坦部の厚さをt1、基板表面とトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt2とする。また、図2(b)に示すように、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41において、基板表面側の平坦部の厚さをt3、基板表面とトレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt4とする。本実施形態に係る半導体装置100においては、式1〜3の関係を満たすように、夫々のゲート絶縁膜40,41が設定されている。
(式1)t2>t1
(式2)t4≧t3
(式3)t2/t1>t4/t3
すなわち、耐圧を確保できる程度にPチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41の膜厚をできるだけ均一に薄くしつつ、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40のトレンチ開孔角部の膜厚をできる限り厚くしている。従って、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40における電界集中を抑制し、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41における欠陥密度を小さくしている。従って、Nチャネルトランジスタ101及びPチャネルトランジスタ102の両ゲート絶縁膜40,41の信頼性が確保されている。
尚、平坦部の膜厚を示すt1、t3とは、t1が基板表面の膜厚を示す場合、t3も基板表面の膜厚を示し、t1がトレンチ側壁の膜厚を示す場合、t3もトレンチ側壁の膜厚を示すものとする。また、トレンチ開孔角部とは、基板表面及びトレンチ側壁との間の肩部であり、当該部位の膜厚を示すt2、t4とは、上記肩部における最大膜厚部位の膜厚又は、同一位置における膜厚を示すものとする。
また、本発明者が確認(シミュレーション)したところ、図3に示すように、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40を、式4を満たすように設定すると、トレンチ開孔角部の電界強度を平坦部の電界強度と同等以下とすることができることが明らかとなった。
(式4)t2≧1.4×t1
したがって、式4を満たすように設定すれば、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40における電界集中を抑制し、耐久性を向上することができる。尚、図3は、開孔角部と平坦部における膜厚比と電界強度比との関係を示す図であり、平坦部の膜厚を25nmとしたときのシミュレーション結果である。
次に、上記構成の半導体装置100を製造する方法の一例を、図1、図4〜図8を用いて説明する。尚、本実施形態に係る半導体装置100の製造においては、ゲート絶縁膜40,41の形成に特徴があり、それ以外については公知の製造技術を用いるので、ゲート絶縁膜40,41の形成工程について重点的に説明する。
図4は半導体装置100の製造工程全体を説明するための工程別断面図であり、(a)は素子分離領域形成工程、(b)はトレンチ形成工程、(c)はゲート電極形成工程、(d)は拡散領域形成工程を示している。図5〜図8は、ゲート絶縁膜形成工程を示す断面図である。尚、図5(a)〜(e)の各工程は、Nチャネルトランジスタ101とPチャネルトランジスタ102で共通であり、図6〜図8においては、(a)がNチャネルトランジスタ101側、(b)がPチャネルトランジスタ102側を示している。
先ず図4(a)に示すように、SOI構造の半導体基板10を準備し、半導体層13のPチャネルトランジスタ102の形成領域に、p型の拡散領域19を形成する。また、Nチャネルトランジスタ101とPチャネルトランジスタ102とを分離する素子分離領域として、絶縁膜12まで達するトレンチ分離領域30とLOCOS酸化膜31を形成する。
次に、トレンチゲート構造のゲート電極17,23を形成するために、図4(b)に示すように、Nチャネルトランジスタ101とPチャネルトランジスタ102の所定位置に、例えばドライエッチングによりトレンチ(溝)16,22をそれぞれ形成する。そして、トレンチ16,22表面および半導体層13の表面にゲート絶縁膜40,41(図4においては省略)を形成する。
ここで、トレンチ16,22の開孔角部(肩部)および底面角部の形状は、エッチングした状態で図5(a)に示すようにいずれも角張っている。そこで、熱酸化(例えば1000℃以上)によりトレンチ16,22の表面に犠牲酸化膜50を形成し(図5(b)参照)、この犠牲酸化膜50を除去する(図5(c)参照)。これにより、トレンチ16,22の開孔角部(肩部)および底面角部は、丸みを帯びた緩やかな形状となる。尚、上記以外にも、例えば等方的エッチングによって、角部をエッチングし、丸みを帯びた緩やかな形状とすることも可能である。
次に、CVD法(本実施形態においてはLPCVD法)を用いて、トレンチ表面にCVD酸化膜51を形成し(図5(d)参照)、次いでCVD法により、CVD酸化膜51上に窒化膜52を形成する(図5(e)参照)。
窒化膜52形成後、Pチャネルトランジスタ102側のみをマスクして、Nチャネルトランジスタ101側の窒化膜52を選択除去(例えば等方的エッチング)し、次いで窒化膜52をマスクとして、Nチャネルトランジスタ101側のCVD酸化膜51を選択除去(例えばフッ酸処理)する(図6参照)。
次いで、Pチャネルトランジスタ102側に窒化膜52が存在する状態で、熱酸化し、Nチャネルトランジスタ101側のトレンチ16表面及び半導体層13表面に熱酸化膜53を形成する(図7参照)。そして、この熱酸化膜53をNチャネルトランジスタ101側のゲート絶縁膜40とする。また、Pチャネルトランジスタ102側の窒化膜52を除去し、CVD酸化膜51をPチャネルトランジスタ102側のゲート絶縁膜41とする(図8参照)。
このようにして各ゲート絶縁膜40,41を形成後、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜40,41を介して、トレンチ16,22内にゲート電極材料を埋め込んで、ゲート電極17,23を形成する。
そして、図4(d)に示すように、各拡散領域14,15,20,21を順次形成し、層間絶縁膜18、ソース電極24、ドレイン電極(図示略)、配線等を形成して、図1に示す半導体装置100が製造される。
このように本実施形態においては、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40を熱酸化膜53から構成し、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41をCVD酸化膜51から構成している。
熱酸化の場合、平坦部に供給される酸素量よりもトレンチ開孔角部に供給される酸素量の方が大きいので、トレンチ開孔角部の膜厚をより厚くすることができる。特に本実施形態においては、平坦部である半導体層13の表面とトレンチ側壁を(100)面方位としている。従って、(100)面は酸化速度が遅いので、(100)面とは異なるトレンチ開孔角部の膜厚を平坦部よりもより厚くすることができる。従って、電界集中の生じやすいNチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40に好適である。
また、CVD法の場合、堆積によって基板表面にゲート絶縁膜41を構成するので、半導体層13及び拡散領域19〜21の結晶欠陥の影響を受けない。また、膜厚をほぼ均一とすることができる。従って、膜中の欠陥密度を小さくすることができるので、開孔角部の厚膜化による電流駆動能力の低下が発生せず、Nチャネルトランジスタ101に比べ電流能力の小さなPチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41として好適である。結晶欠陥をゲッタリングによって除去しにくいSOI構造の半導体基板10においても、効果的である。
本発明者が確認したところ、図9に示すように、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40において、開孔角部の膜厚t2と平坦部t1の膜厚の比が略1.4であった。また、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41において、開孔角部の膜厚t4と平坦部t3の膜厚の比が略1.0であった。従って、上記製造方法によれば、上記した式1〜4を満たす半導体装置100、すなわち両ゲート絶縁膜40,41の信頼性が確保された半導体装置100を製造することができる。図9は、上記製造方法により形成されたゲート絶縁膜40,41の開孔角部と平坦部の膜厚比を示す図である。
尚、上記した製造方法においては、ゲート電極17,23形成後に各拡散領域14,15,20,21を形成する例を示した。しかしながら、トレンチ16,22形成前に形成しても良い。しかしながら、ゲート絶縁膜40,41形成時の熱の影響を受けるので、ゲート電極17,23形成後に形成する方が良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図10及び図11に基づいて説明する。図10は本実施形態に係るゲート絶縁膜40,41の形成工程の一部を示す概略断面図であり、CVD酸化膜51の選択除去工程を示している。図11は、本実施形態に係るゲート絶縁膜40,41の形成工程の一部を示す概略断面図であり、図10に続く熱酸化工程を示している。
第2の実施形態における半導体装置100及びその製造方法は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
ゲート絶縁膜40,41の形成工程において、図5(d)に示した、CVD法(LPCVD法)を用いてトレンチ16(22)表面にCVD酸化膜51を形成するところまでは、第1の実施形態と同様である。
この後、本実施形態においては、Pチャネルトランジスタ102の形成領域をフォトレジスト54でマスクし、Nチャネルトランジスタ101側のCVD酸化膜51をウェットエッチングにより選択的に除去する(図10参照)。
そして、フォトレジスト54を除去した後、Nチャネルトランジスタ101及びPチャネルトランジスタ102の所定領域を熱酸化(例えば850℃、水蒸気と酸素の混合雰囲気下)する。これにより、Nチャネルトランジスタ101のトレンチ16表面に熱酸化膜53が形成され、この熱酸化膜53がゲート絶縁膜40となる。また、CVD酸化膜51が熱酸化されてゲート絶縁膜41となる。
ここで、酸化前の状態では、Pチャネルトランジスタ102のCVD酸化膜51はストイキオメトリックな状態(化学的な量論状態)からずれており、膜中にダングリングボンド(未結合手)が存在する。これに対し、CVD酸化膜51を熱酸化してなるCVD酸化膜51aは、膜がストイキオメトリックな状態となり、ダングリングボンドがCVD酸化膜を成膜した場合に比べて少なくなる。また、熱酸化によってSiとSiOとの界面が形成され、その界面準位密度は熱酸化による酸化膜並みに小さくなる。すなわち、耐圧特性をより向上することができる。
本発明者が確認したところ、図12に示すように、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40において、開孔角部の膜厚t2と平坦部t1の膜厚の比が略1.4であった。また、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41において、開孔角部の膜厚t4と平坦部t3の膜厚の比は略1.2であった。従って、上記製造方法によっても、第1の実施形態に示した式1〜4を満たす半導体装置100を製造することができる。また、Pチャネルトランジスタ102のゲート絶縁膜41の耐圧特性をより向上することができる。図12は、上記製造方法により形成されたゲート絶縁膜40,41の開孔角部と平坦部の膜厚比を示す図である。
さらには、第1の実施形態に示した製造方法に比べて、製造工程を簡素化することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図13に基づいて説明する。図13は本実施形態に係るゲート絶縁膜40の概略構成を示す図であり、(a)はトレンチ開孔角部の拡大断面図、(b)は(a)のA−A‘断面における組成を示す模式図である。
第3の実施形態における半導体装置100及びその製造方法は、第1又は第2の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
本実施形態に係る半導体装置100においては、図13(a)に示すように、Nチャネルトランジスタ101のゲート絶縁膜40を、熱酸化による熱酸化膜53と、その上層として形成した窒素を含有する窒素含有膜60とにより構成している。窒素含有膜60の場合、酸化膜よりも誘電率を高くすることができる。従って、同等のトランジスタ特性であれば、酸化膜単層に比べて、窒素含有膜60をさらに有する構成の方が膜厚を厚くすることができる。すなわち、熱酸化膜53単体をゲート絶縁膜40とする構成に比べて膜中の電界強度(実行電界)を低くすることができるので、信頼性を向上することができる。
その際、窒素含有膜60として窒化膜(Si)を構成しても良いが、本実施形態においては、図13(b)に示すように、窒素含有膜60を、熱酸化膜53(Th.OX)との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域(CVD SiON)を含む構成としている。言い換えれば、熱酸化により形成された熱酸化膜53上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜60を設けている。この場合、例えば公知のONO膜のように、非連続界面がゲート絶縁膜40中に存在しないため、キャリアを膜中にトラップすることがない。すなわち、しきい値電圧の変動を防ぐことができる。
上記構成のゲート絶縁膜40の製造方法としては、例えばCVD法を適用し、熱酸化膜53形成後に窒素含有膜60を形成すれば良い。熱酸化により形成された熱酸化膜53上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜60を構成する場合には、熱酸化膜53との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を径時的に変化させれば良い。例えば、シラン(その化合物含む)とNOの混合ガスにおいて、時間とともにNOの分圧を下げ、かわりにNHを反応系内に導入しつつその分圧を上げることで、熱酸化により形成された熱酸化膜53上に、酸化膜と窒化膜との界面が不連続とならないように窒素濃度が連続的に増加する窒素含有膜60を形成することができる。
尚、本実施形態においては、熱酸化膜53上に窒素含有膜60を積層する例を示した。しかしながら、CVD酸化膜51,51a上に窒素含有膜60を積層しても良い。例えば、第1の実施形態において、CVD法により形成された窒化膜52を除去せず残すことで、ゲート絶縁膜41をCVD酸化膜51と窒素含有膜60である窒化膜52とにより構成しても良い。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施することができる。
尚、本実施形態においては、半導体基板10として、単結晶シリコン(Si)からなる支持基板11、シリコン酸化膜(SiO)からなる絶縁膜12、およびn−型の半導体層13で構成されるSOI構造の半導体基板を適用する例を示した。しかしながら、半導体基板10は上記例に限定されるものではない。
第1の実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である トレンチ開孔角部(図1の点線で囲まれた領域)周辺の拡大図であり、(a)はNチャネルトランジスタ側、(b)はPチャネルトランジスタ側を示している。 トレンチ開孔角部と平坦部における膜厚比と電界強度比との関係を示す図である。 半導体装置の製造工程全体を説明するための工程別断面図であり、(a)は素子分離領域形成工程、(b)はトレンチ形成工程、(c)はゲート電極形成工程、(d)は拡散領域形成工程を示している。 ゲート絶縁膜形成工程を示す断面図である。 図5(e)に続く、ゲート絶縁膜形成工程を示す断面図である。 図6に続く、ゲート絶縁膜形成工程を示す断面図である。 図7に続く、ゲート絶縁膜形成工程を示す断面図である。 本実施形態に示す製造方法により形成されたゲート絶縁膜のトレンチ開孔角部と平坦部の膜厚比を示す図である。 第2の実施形態に係るゲート絶縁膜の形成工程の一部を示す概略断面図であり、CVD酸化膜の選択除去工程を示している。 ゲート絶縁膜の形成工程の一部を示す概略断面図であり、図10に続く熱酸化工程を示している。 本実施形態に示す製造方法により形成されたゲート絶縁膜のトレンチ開孔角部と平坦部の膜厚比を示す図である。 第3の実施形態に係るゲート絶縁膜の概略構成を示す図であり、(a)はトレンチ開孔角部の拡大断面図、(b)は(a)のA−A‘断面における組成を示す模式図である。 熱酸化量(酸化膜厚)と曲率半径との関係を示す図である。
符号の説明
10・・・半導体基板
13・・・半導体層
14・・・p型拡散領域(Nチャネルトランジスタ側ウェル領域)
15・・・n+型拡散領域(Nチャネルトランジスタ側ソース領域)
16・・・トレンチ
17・・・ゲート電極
19・・・p型拡散領域(Pチャネルトランジスタ側ドレイン領域)
20・・・n型拡散領域(Pチャネルトランジスタ側ウェル領域)
21・・・p+型拡散領域(Pチャネルトランジスタ側ソース領域)
22・・・トレンチ
23・・・ゲート電極
30・・・トレンチ分離領域
40・・・ゲート絶縁膜(Nチャネルトランジスタ側)
41・・・ゲート絶縁膜(Pチャネルトランジスタ側)
100・・・半導体装置
101・・・Nチャネルトランジスタ
102・・・Pチャネルトランジスタ

Claims (16)

  1. 同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを構成してなる半導体装置であって、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt1、前記基板表面及び前記トレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt2とし、
    前記Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜において、基板表面またはトレンチ側壁の平坦部の厚さをt3、前記基板表面及び前記トレンチ側壁との間のトレンチ開孔角部の厚さをt4とすると、
    夫々の前記ゲート絶縁膜を、t2>t1、t4≧t3、t2/t1>t4/t3を満たすように設定したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜を、t2≧1.4×t1を満たすように設定したことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記トレンチ開孔角部のうち、少なくともNチャネルトランジスタのトレンチ開孔角部を、丸みを帯びた緩やかな形状としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜は、熱酸化により形成された酸化膜を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板において、前記基板表面及び前記トレンチ側壁が(100)面方位であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜は、前記酸化膜の上層として窒素を含有する窒素含有膜を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記窒素含有膜は、前記酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加する領域を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜は、気相成長により形成された酸化膜を含むことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜は、前記酸化膜形成後、熱酸化処理してなることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体基板は、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板であることを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 同一の半導体基板に、トレンチゲート構造の縦型MOSトランジスタとして、N導電型領域をソースおよびドレインとするNチャネルトランジスタと、P導電型領域をソースおよびドレインとするPチャネルトランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記Nチャネルトランジスタのゲート絶縁膜として、熱酸化により熱酸化膜を形成する工程と、
    前記Pチャネルトランジスタのゲート絶縁膜として、気相成長により気相酸化膜を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体基板において、前記基板表面及び前記トレンチ側壁が(100)面方位であることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記熱酸化膜形成後、前記熱酸化膜上に窒素を含有する窒素含有膜を形成する工程を備えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記窒素含有膜を形成する工程においてCVD法を適用し、
    前記酸化膜との界面から遠ざかる方向に窒素濃度が連続的に増加するように、ガス組成を径時的に変化させることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記気相酸化膜形成後、熱酸化する工程を備えることを特徴とする請求項11〜14いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記半導体基板は、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板であることを特徴とする請求項11〜15いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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