JPH07211783A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07211783A
JPH07211783A JP6005880A JP588094A JPH07211783A JP H07211783 A JPH07211783 A JP H07211783A JP 6005880 A JP6005880 A JP 6005880A JP 588094 A JP588094 A JP 588094A JP H07211783 A JPH07211783 A JP H07211783A
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JP
Japan
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oxide film
forming
type
gate electrode
diffusion region
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JP6005880A
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Inventor
Yuisuke Yano
結資 矢野
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 N型チャネルのMOSトランジスタの高耐圧
化、およびP型チャネルのMOSトランジスタの閾値電
圧などの電気特性の制御性の改善を行なうことが可能な
製造方法を提供する。 【構成】 ゲート電極9形成後の熱酸化工程を行う前
に、P型チャネルのMOSトランジスタ領域のみに窒化
シリコン8を形成し、窒化シリコン8をマスクに熱酸化
を行い、N型チャネルのMOSトランジスタのゲート電
極9のみにゲートバーズビーク2を形成する工程を追加
する。 【効果】 N型チャネルのMOSトランジスタのゲート
電極近傍の電界緩和による高耐圧化と、P型チャネルの
MOSトランジスタの閾値電圧などの電気特性の制御性
を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、とくに相補型MOSトランジスタのNチャネル型
トランジスタの耐圧を向上させ、さらにPチャネル型ト
ランジスタの閾値電圧を制御することが可能な半導体装
置の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の相補型MOSトランジスタの形成
方法を、図16から図20の断面図を用いて説明する。
【0003】まず図16に示すように、半導体基板13
にP型ウェル15とN型ウェル16とを形成し、選択酸
化法で素子分離領域に酸化シリコンからなるフィールド
酸化膜11を形成する。その後、熱酸化処理により酸化
シリコンからなるゲート酸化膜10を形成し、化学気相
成長法(以下CVDと記載する)により多結晶シリコン
からなるゲート電極9を形成する。その後、ゲート電極
9とゲート酸化膜10とを所定の形状にパターニングす
る。
【0004】つぎに図17に示すように、熱酸化を行
い、ゲート電極9と、ゲート電極9とフィールド酸化膜
11との整合するP型ウェル15と、N型ウェル16と
に酸化シリコンからなるマスク酸化膜1を形成する。こ
の熱酸化処理で、ゲート電極9のエッジ部分のゲート酸
化膜10に酸化膜が入り、ゲートバーズビーク2が形成
される。
【0005】つぎに図18に示すように、ゲート電極9
とフィールド酸化膜11との整合するP型ウェル15
と、N型ウェル16とにイオン注入法によって不純物を
導入して、それぞれN型低濃度拡散領域4と、P型低濃
度拡散領域5とを形成する。その後、CVD法により酸
化シリコン(図示せず)を全面に形成する。
【0006】その後、酸化シリコンを反応性イオンエッ
チング法(以下RIEと記載する)を用いて異方性エッ
チングを行い、平坦な表面上のみの酸化シリコンとマス
ク酸化膜1とを全面エッチングして、ゲート電極9の側
壁領域にサイドウォール3を形成する。
【0007】つぎに図19に示すように、ゲート電極9
とサイドウォール3との整合するP型ウェル15と、N
型ウェル16とにイオン注入法により不純物を導入し、
それぞれN型高濃度拡散領域6と、P型高濃度拡散領域
7とを形成する。
【0008】つぎに図20に示すように、CVD法を用
いて、リンとボロンを含んだ酸化シリコンからなる層間
絶縁膜12を形成する。その後、窒素雰囲気中で熱処理
を行い層間絶縁膜12を流動化させる、いわゆる、リフ
ローを行い、層間絶縁膜12の表面を平坦化させると同
時に、イオン注入により形成したN型低濃度拡散領域4
と、P型低濃度拡散領域5と、N型高濃度拡散領域6
と、P型高濃度拡散領域7との不純物を活性化する。
【0009】その後、層間絶縁膜12にホトエッチング
処理によって接続穴を形成する。その後、アルミニウム
からなる配線14を形成し、配線14とN型高濃度拡散
領域6、および配線14とP型高濃度拡散領域7、およ
び配線14とゲート電極9とをそれぞれ接続する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図16から図20を用
いて説明した従来の製造方法は、MOS型トランジスタ
のゲート電極9とドレインとに印加する電界緩和を行う
ため、マスク酸化膜1形成工程でゲートバーズビーク2
を形成している。この結果、ゲート電極9エッジ部分の
ゲート酸化膜10の厚さを厚くし、ゲート電極9のエッ
ジ部に発生する電界集中を緩和している。
【0011】とくにN型チャネルのMOSトランジスタ
は、P型チャネルのNOSトランジスタより耐圧が低
い。このため、マスク酸化膜1の形成工程によって形成
する、バーズビーク2の電界の緩和は有効である。
【0012】しかし、P型チャネルのMOSトランジス
タは、ゲートバーズビーク2の形成により、MOSトラ
ンジスタの閾値電圧が上昇してしまう。この理由は、ゲ
ート電極9のエッジ部分でゲート酸化膜10の膜厚が厚
くなってしまうためであり、N型チャネルのMOSトラ
ンジスタよりP型チャネルのMOSトランジスタのほう
が、ゲート酸化膜の膜厚に対する閾値電圧依存性が大き
いためである。
【0013】とくに、LDD(Lightly Dop
ed Drain)構造のような、ソースドレイン領域
とゲート電極とのオーバーラップ量が少ない構造では、
閾値電圧の上昇が顕著になり、P型チャネルのトランジ
スタの閾値電圧の制御が困難になる。
【0014】本発明の目的は、上記課題を解決して、マ
スク酸化膜形成工程により、P型チャネルのトランジス
タの閾値電圧を上昇させることなく、N型チャネルのト
ランジスタのみゲートバーズビークを形成して耐圧を向
上することが可能な半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体装置の形成方法は、下記記載の工程を
採用する。
【0016】本発明の半導体装置の形成方法は、下半導
体基板上にP型ウェルとN型ウェルを形成する工程と、
素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する工程と、ゲ
ート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、ホトエッチン
グ処理により、ゲート電極とゲート酸化膜をパターニン
グする工程と、全面に窒化シリコンを形成し、窒化シリ
コンをホトエッチング処理によりP型チャネルのトラン
ジスタ形成領域にパターニングする工程と、窒化シリコ
ン、フィールド酸化膜の整合するP型ウェルとゲート電
極とを熱酸化し、マスク酸化膜を形成する工程と、窒化
シリコンとゲート電極とフィールド酸化膜との整合する
P型ウェルにN型低濃度拡散領域を形成する工程と、窒
化シリコンを除去する工程と、ホトリソグラフィー処理
により感光性樹脂をN型チャネルのトランジスタ形成領
域にパターニングし、感光性樹脂とゲート電極とフィー
ルド酸化膜との整合するN型ウェルにP型低濃度拡散領
域を形成し、感光性樹脂を除去する工程と、全面に酸化
膜を形成し、異方性エッチング法により、酸化膜をエッ
チングし、ゲート電極の側壁のみに酸化膜のサイドウォ
ールを形成する工程と、サイドウォールとゲート電極と
フィールド酸化膜との整合するP型ウェルにN型高濃度
拡散領域を形成する工程と、サイドウォールとゲート電
極とフィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP型高
濃度拡散領域を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形
成する工程と、加熱処理を行い、N型低濃度拡散領域
と、P型低濃度拡散領域と、N型高濃度拡散領域と、P
型高濃度拡散領域との不純物を活性化する工程と、ホト
エッチング処理により層間絶縁膜に接続穴を形成する工
程と、配線を形成する工程とを有することを特徴する。
【0017】本発明の半導体装置の形成方法は、半導体
基板上にP型ウェルとN型ウェルを形成し、素子分離領
域にフィールド酸化膜を形成する工程と、ゲート酸化膜
とゲート電極を全面に形成し、ホトエッチング処理によ
り、ゲート電極とゲート酸化膜をパターニングする工程
と、全面に窒化シリコンを形成し、窒化シリコンをホト
エッチング処理によりP型チャネルのトランジスタ形成
領域にパターニングする工程と、窒化シリコンとフィー
ルド酸化膜との整合するP型ウェルとゲート電極とを熱
酸化し、マスク酸化膜を形成する工程と、窒化シリコン
を除去する工程と、ホトリソグラフィー処理により感光
性樹脂をN型チャネルのトランジスタ形成領域にパター
ニングし、感光性樹脂とゲート電極とフィールド酸化膜
との整合するN型ウェルにP型低濃度拡散領域を形成
し、感光性樹脂を除去する工程と、全面に酸化膜を形成
し、異方性エッチング法により、酸化膜をエッチング
し、ゲート電極の側壁のみに酸化膜のサイドウォールを
形成する工程と、サイドウォールとゲート電極とフィー
ルド酸化膜との整合するP型ウェルにN型高濃度拡散領
域を形成する工程と、サイドウォールとゲート電極とフ
ィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP型高濃度拡
散領域を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成する
工程と、加熱処理を行って、N型低濃度拡散領域とP型
低濃度拡散領域とN型高濃度拡散領域とP型高濃度拡散
領域との不純物を活性化する工程と、ホトエッチング処
理により層間絶縁膜に接続穴を形成する工程と、配線を
形成する工程とを有することを特徴する。
【0018】本発明の半導体装置の形成方法は、半導体
基板上にP型ウェルとN型ウェルを形成する工程と、素
子分離領域にフィールド酸化膜を形成する工程と、ゲー
ト酸化膜とゲート電極を全面に形成し、ホトエッチング
処理により、ゲート電極とゲート酸化膜をパターニング
する工程と、全面に窒化シリコンを形成し、窒化シリコ
ンをホトエッチング処理によりP型チャネルのトランジ
スタ形成領域にパターニングする工程と、窒化シリコン
とフィールド酸化膜との整合するP型ウェルとゲート電
極とを熱酸化し、マスク酸化膜を形成する工程と、窒化
シリコンとゲート電極とフィールド酸化膜との整合する
P型ウェルにN型低濃度拡散領域を形成する工程と、窒
化シリコンを除去する工程と、全面に酸化膜を形成し、
異方性エッチング法により、酸化膜をエッチングし、ゲ
ート電極の側壁のみに酸化膜のサイドウォールを形成す
る工程と、サイドウォールとゲート電極とフィールド酸
化膜との整合するP型ウェルにN型高濃度拡散領域を形
成する工程と、サイドウォールとゲート電極とフィール
ド酸化膜との整合するN型ウェルにP型高濃度拡散領域
を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成する工程
と、加熱処理を行い、N型低濃度拡散領域とP型低濃度
拡散領域とN型高濃度拡散領域とP型高濃度拡散領域と
の不純物を活性化する工程と、ホトエッチング処理によ
り層間絶縁膜に接続穴を形成する工程と、配線を形成す
る工程とを有することを特徴する。
【0019】本発明の半導体装置の形成方法は、半導体
基板上にP型ウェルとN型ウェルとを形成する工程と、
素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する工程と、ゲ
ート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、ホトエッチン
グ処理により、ゲート電極とゲート酸化膜をパターニン
グする工程と、全面に窒化シリコンを形成し、窒化シリ
コンをホトエッチング処理によりP型チャネルのトラン
ジスタ形成領域にパターニングする工程と、窒化シリコ
ンとフィールド酸化膜の整合するP型ウェルとゲート電
極とを熱酸化し、マスク酸化膜を形成する工程と、窒化
シリコンを除去する工程と、全面に酸化膜を形成し、異
方性エッチング法により、酸化膜をエッチングし、ゲー
ト電極の側壁のみに酸化膜のサイドウォールを形成する
工程と、サイドウォールとゲート電極とフィールド酸化
膜との整合するP型ウェルにN型高濃度拡散領域を形成
する工程と、サイドウォールとゲート電極とフィールド
酸化膜との整合するN型ウェルにP型高濃度拡散領域を
形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成する工程と、
加熱処理を行い、N型低濃度拡散領域とP型低濃度拡散
領域とN型高濃度拡散領域とP型高濃度拡散領域との不
純物を活性化する工程と、ホトエッチング処理により層
間絶縁膜に接続穴を形成する工程と、配線を形成する工
程とを有することを特徴する。
【0020】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法は、N型チャネ
ルのトランジスタの形成領域に酸化防止の役割を行う窒
化シリコンを形成し、N型チャネルのトランジスタのみ
にゲートバーズビークを形成する。このため、P型チャ
ネルのトランジスタは、ゲートバーズビークによる閾値
電圧の上昇が発生しない。
【0021】またさらに、耐圧の低いN型チャネルのト
ランジスタは、ゲートバーズビークにより、ゲート電極
とソースドレイン部の電界集中を抑えられるため、耐圧
を向上させることができる。
【0022】
【実施例】以下、図1から図6を用いて本発明の第1の
実施例における半導体装置の製造方法を説明する。図1
から図6は、相補型MOSトランジスタの形成方法を工
程順に示す断面図である。
【0023】まずはじめに図1に示すように、半導体基
板13上に、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)
を回転塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用い
て露光し、現像処理を行い、N型チャネルのトランジス
タの形成領域が開口するように、この感光性樹脂をパタ
ーニングする。
【0024】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして用い、N型チャネルのトランジスタ形成
領域に、イオン注入法により、ボロンを加速エネルギー
60keV、イオン注入量1.7×1013atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0025】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、P型チャネルのト
ランジスタの形成領域が開口するように、この感光性樹
脂をパターニングする。
【0026】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、P型チャネルのトランジスタの形成領
域に、イオン注入法によって、リンを加速エネルギー1
00keV、イオン注入量9.7×1012atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0027】その後、温度1140℃で14時間の熱処
理を行い、ボロンおよびリンを拡散して、N型チャネル
のトランジスタ形成領域にP型ウェル15と、P型チャ
ネルのトランジスタ形成領域にN型ウェル16とを形成
する。
【0028】その後、CVD法により、膜厚150nm
の窒化シリコンを全面(図示せず)に形成する。その
後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、素子領域に感光性樹脂を形成する
ように、この感光性樹脂をパターニングする。
【0029】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、窒化シリコンを素子領
域に形成するようにパターニングする。その後、感光性
樹脂を除去する。
【0030】その後、水蒸気を添加した酸素雰囲気中で
温度1000℃の熱処理を105分の時間行い、素子分
離領域に酸化シリコンを形成する、いわゆる選択酸化に
よって、膜厚550nmの酸化シリコンからなるフィー
ルド酸化膜11を形成する。
【0031】その後、窒化シリコンを温度180℃に加
熱したリン酸で除去する。その後、酸素雰囲気中で温度
1000℃の熱処理を12分間行い、膜厚20nmの酸
化シリコンからなるゲート酸化膜10を形成する。その
後、CVD法によって膜厚が350nmの多結晶シリコ
ンからなるゲート電極9を全面に形成する。
【0032】その後、膜厚0.9μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し現像し、ゲート電極9の形状に残存す
るように感光性樹脂をパターニングする。その後、この
パターニングした感光性樹脂をマスクとしてRIE法に
より、ゲート電極9とゲート酸化膜10とをパターニン
グする。その後、感光性樹脂を除去する。
【0033】つぎに、図2に示すように、減圧CVD法
により、膜厚100nmの窒化シリコン8を形成する。
その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回
転塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露
光し、現像処理を行い、P型チャネルのトランジスタの
形成領域に感光性樹脂が残存するように、この感光性樹
脂をパターニングする。
【0034】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、窒化シリコン8をドライエッチング法
によりエッチング除去して、P型チャネルのトランジス
タ形成領域に窒化シリコン8を形成する。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0035】つぎに、図3に示すように、温度1000
℃、時間10分の熱処理を行い、窒化シリコン8に被覆
されていないN型チャネルのトランジスタの形成領域の
フィールド酸化膜11の整合するP型ウェル15と、ゲ
ート電極9とに膜厚20nmの酸化シリコンからなるマ
スク酸化膜1を形成する。このマスク酸化膜1の形成と
同時に、ゲート電極9のエッジ下部にゲートバーズビー
ク2を形成する。
【0036】この酸化工程では、P型ウェル15上に形
成したゲート電極9のエッジのゲート酸化膜10のみに
ゲートバーズビーク2を形成する。これに対して、N型
ウェル16上に形成したゲート電極9は上面に窒化シリ
コン8が形成されている。このため、P型チャネルのト
ランジスタの形成領域には、マスク酸化膜1は形成され
ず、ゲートバーズビークも生じない。
【0037】その後、窒化シリコン8をマスクとして用
い、ゲート電極9とフィールド酸化膜11との整合する
P型ウェル15に、リンを加速エネルギー25keV、
イオン注入量2.0×1013atoms/cm2 の条件
でイオン注入し、N型低濃度拡散領域4を形成する。
【0038】つぎに、図4に示すように、温度180℃
に加熱したリン酸により、窒化シリコン8を除去する。
その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回
転塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露
光し、現像処理を行い、N型チャネルのトランジスタ形
成領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂
をパターニングする。
【0039】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極9とフィールド酸化膜11
との整合するN型ウェル16にフッ化ボロン(BF2
を加速エネルギー25keVで、イオン注入量が2×1
13atoms/cm2 の条件でイオン注入し、P型低
濃度拡散領域5を形成する。その後、感光性樹脂を除去
する。
【0040】つぎに、図5に示すように常圧CVDによ
り、膜厚300nmの酸化シリコン(図示せず)を形成
する。その後、RIE法を用いて酸化シリコンの異方性
エッチングを行って、平坦な表面上のみの酸化シリコン
とマスク酸化膜1との全面エッチングを行い、ゲート電
極9の側壁領域に酸化シリコンからなるサイドウォール
3を形成する。
【0041】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、P型チャネルのト
ランジスタの形成領域に感光性樹脂を形成するように、
この感光性樹脂をパターニングする。その後、パターニ
ングした感光性樹脂をマスクとして、ゲート電極9とサ
イドウォール3とフィールド酸化膜11との整合するP
型ウェル15に、ヒ素を加速エネルギー30keVで、
注入量3.0×1015atoms/cm2 の条件でイオ
ン注入し、N型高濃度拡散領域6を形成する。
【0042】その後、感光性樹脂を除去する。さらにそ
の後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転
塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、N型チャネルのトランジスタの形
成領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂
をパターニングする。
【0043】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして使用し、ゲート電極7とサイドウォール
3とフィールド酸化膜11との整合するN型ウェル16
に、フッ化ボロン(BF2 )を加速エネルギー30ke
Vで、イオン注入量3.0×1015atoms/cm2
の条件でイオン注入し、P型高濃度拡散領域7を形成す
る。その後、感光性樹脂を除去する。
【0044】つぎに、図6に示すように、CVD法を用
いて、膜厚550nmのリンとボロンを含んだ酸化シリ
コンからなる層間絶縁膜12を形成する。その後、窒素
雰囲気中で温度900℃の熱処理を30分行い層間絶縁
膜12を流動化させる、いわゆる、リフローを行い、層
間絶縁膜12の表面を平坦化させると同時に、イオン注
入により形成した、N型低濃度拡散領域4と、P型低濃
度拡散領域5と、N型高濃度拡散領域6と、P型高濃度
拡散領域7とを活性化する。
【0045】その後、感光材料である膜厚1.1μmの
ホトレジスト(図示せず)を全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、さらに現像処理を行い、接続穴に対
応する開口部を有するホトレジストをパターニングす
る。
【0046】その後、ホトレジストをマスクとしてRI
E法により層間絶縁膜12をエッチングし、さらにホト
レジストを除去して、接続穴を形成する。
【0047】その後、スパッタリング法によりアルミニ
ウムからなる配線14を全面に形成する。さらに、膜厚
1.6μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法によ
り全面に形成し、所定のマスクを用いて露光し、現像処
理を行い、配線に対応するパターンが残存するような形
状に感光性樹脂をパターニングする。その後、パターニ
ングした感光性樹脂をマスクとして、配線14をRIE
法によりパターニングする。その後、感光性樹脂を除去
して、配線14とN型高濃度拡散領域6、および配線1
4とP型高濃度拡散領域7、および配線14とゲート電
極9とを、それぞれ接続する。
【0048】このように本発明の半導体装置の製造方法
は、N型チャネルのトランジスタのみにゲートバーズビ
ーク2を形成する。このため、P型チャネルのトランジ
スタは、ゲートバーズビーク2による閾値電圧の上昇が
発生しない。
【0049】またさらに、耐圧の低いN型チャネルのト
ランジスタは、ゲートバーズビーク2により、ゲート電
極9とソースドレイン部の電界集中を抑えられるため、
耐圧を向上させることができる。
【0050】また、このほかにソースドレインの横方向
の拡散がゲート電極9とオーバーラップが少ない構造
は、ゲートバーズビーク2の影響が生じるため、本発明
は有効である。この製造方法を、第2の実施例で説明す
る。
【0051】以下、図7から図9を用いて本発明の第2
の実施例における半導体装置の製造方法を説明する。図
7から図9は、相補型MOSトランジスタの形成方法を
工程順に示す断面図である。
【0052】図7に示すように、半導体基板13の上
に、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、P型チャネルのトランジスタ形成
領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂を
パターニングする。
【0053】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして用い、N型チャネルのトランジスタ形成
領域に、イオン注入法により、ボロンを加速エネルギー
60keV、イオン注入量1.7×1013atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0054】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、N型チャネルのト
ランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するように、こ
の感光性樹脂をパターニングする。
【0055】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、P型チャネルのトランジスタの形成領
域に、イオン注入法によって、リンを加速エネルギー1
00keV、イオン注入量9.7×1012atoms/
cm2 のイオン注入条件で打ち込む。その後、感光性樹
脂を除去する。
【0056】その後、温度1140℃で14時間熱処理
を行い、ボロンおよびリンを拡散して、N型チャネルの
トランジスタ形成領域にP型ウェル15と、P型チャネ
ルのトランジスタ形成領域にN型ウェル16とを、それ
ぞれ形成する。
【0057】その後、CVD法により、膜厚150nm
の窒化シリコンを全面(図示せず)に形成する。その
後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、素子領域に感光性樹脂が残存する
ような形状に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0058】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、窒化シリコンを素子領
域に形成するように、パターニングする。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0059】その後、水蒸気を添加した酸素雰囲気中
で、温度1000℃の熱処理を105分の時間行い、素
子分離領域に酸化シリコンを形成する、いわゆる選択酸
化によって、膜厚が550nmの酸化シリコンからなる
フィールド酸化膜11を形成する。
【0060】その後、窒化シリコンを温度180℃に加
熱したリン酸で除去する。その後、酸素雰囲気中で温度
1000℃の熱処理を12分間行い、膜厚20nmの酸
化シリコンからなるゲート酸化膜10を形成する。さら
にその後、CVD法により膜厚350nmの多結晶シリ
コンからなるゲート電極9を全面に形成する。
【0061】その後、膜厚0.9μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、感光性樹脂をゲー
ト電極9の形状に残存するように、この感光性樹脂をパ
ターニングする。
【0062】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、ゲート電極9とゲート
酸化膜10とをパターニングする。その後、感光性樹脂
を除去する。
【0063】その後、減圧CVD法により、膜厚100
nmの窒化シリコン8を形成する。その後、膜厚1.1
μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法により全面
に形成し、所定のマスクを用いて露光し、現像処理を行
い、P型チャネルのトランジスタ形成領域に感光性樹脂
を形成するように、この感光性樹脂をパターニングす
る。
【0064】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、窒化シリコン8をドライエッチング法
によりエッチング除去して、P型チャネルのトランジス
タ形成領域に窒化シリコン8を形成する。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0065】その後、温度1000℃、時間10分の熱
処理を行い、窒化シリコン8に被覆されていないNチャ
ネルのトランジスタ形成領域のフィールド酸化膜11の
整合するP型ウェル15と、ゲート電極9とに膜厚が2
0nmの酸化シリコンからなるマスク酸化膜1を形成す
る。このマスク酸化膜1の形成と同時に、ゲート電極9
のエッジ下部にゲートバーズビーク2を形成する。
【0066】この酸化工程では、P型ウェル15上に形
成したゲート電極9のエッジのゲート酸化膜10のみに
ゲートバーズビーク2を形成する。これに対して、N型
ウェル16上に形成したゲート電極9は上面に窒化シリ
コン8が形成されている。このため、P型チャネルのト
ランジスタ形成領域には、マスク酸化膜1は形成され
ず、ゲートバーズビークも生じない。
【0067】つぎに、図8に示すように、温度180℃
に加熱したリン酸により、窒化シリコン8を除去する。
その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回
転塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露
光し、現像処理を行い、N型チャネルのトランジスタ形
成領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂
をパターニングする。
【0068】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極9とフィールド酸化膜11
との整合するN型ウェル16に、フッ化ボロン(BF
2 )を加速エネルギー25keVで、イオン注入量2×
1013atoms/cm2 の条件でイオン注入し、P型
低濃度拡散領域5を形成する。その後、感光性樹脂を除
去する。
【0069】その後、常圧CVD法により、膜厚300
nmの酸化シリコン(図示せず)を形成する。その後、
RIE法を用いて酸化シリコンを異方性エッチングを行
い、平坦な表面上のみの酸化シリコンとマスク酸化膜1
との全面エッチングを行い、ゲート電極9の側壁領域に
酸化シリコンからなるサイドウォール3を形成する。
【0070】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、P型チャネルのト
ランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するように、こ
の感光性樹脂をパターニングする。
【0071】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7とサイドウォール3とフ
ィールド酸化膜11との整合するP型ウェル15に、ヒ
素を加速エネルギー30keVで、イオン注入量3.0
×1015atoms/cm2でイオン注入し、N型高濃
度拡散領域6を形成する。
【0072】その後、感光性樹脂を除去する。そしてさ
らに、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転
塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、N型チャネルのトランジスタ形成
領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂を
パターニングする。
【0073】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7とサイドウォール3とフ
ィールド酸化膜11との整合するN型ウェル16に、フ
ッ化ボロン(BF2 )を加速エネルギー30keVで、
イオン注入量3.0×1015atoms/cm2 の条件
でイオン注入し、P型高濃度拡散領域7を形成する。そ
の後、感光性樹脂を除去する。
【0074】つぎに、図9に示すように、CVD法を用
いて、厚さ550nmのリンとボロンとを含んだ酸化シ
リコンからなる層間絶縁膜12を形成する。その後、窒
素雰囲気中で900℃の温度で熱処理を30分行い層間
絶縁膜12を流動化させる、いわゆる、リフローを行
い、層間絶縁膜12の表面を平坦化させると同時に、イ
オン注入により形成した、P型低濃度拡散領域5と、N
型高濃度拡散領域6と、P型高濃度拡散領域7とを活性
化する。
【0075】その後、感光材料である膜厚1.1μmの
ホトレジスト(図示せず)を全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、接続穴に対応する
開口部を有するような形状にホトレジストをパターニン
グする。
【0076】その後、このパターニングしたホトレジス
トをマスクとしてRIE法により層間絶縁膜12をエッ
チングし、ホトレジストを除去して、接続穴を形成す
る。
【0077】その後、スパッタリング法によりアルミニ
ウムからなる配線14を全面に形成する。その後、膜厚
1.6μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法によ
り全面に形成し、所定のマスクを用いて露光し、現像処
理を行い、配線に対応するような形状に感光性樹脂をパ
ターニングする。
【0078】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、配線14をRIE法によりパターニン
グする。その後、感光性樹脂を除去し、配線14とN型
高濃度拡散領域6、および配線14とP型高濃度拡散領
域7、および配線14とゲート電極9とを、それぞれ接
続する。
【0079】このように本発明の第2の実施例における
半導体装置の製造方法は、P型チャネルのトランジスタ
は、ゲートバーズビーク2による閾値電圧の上昇がな
く、P型チャネルのトランジスタの閾値電圧の制御が可
能である。
【0080】本発明の第2の実施例は、P型チャネルの
トランジスタのみがLDD構造であるが、N型チャネル
のトランジスタのみがLDD構造の場合も有効である。
この製造方法を、第3の実施例で説明する。
【0081】以下、図10から図12を用いて本発明の
第3の実施例における半導体装置の製造方法を説明す
る。図10から図12は、相補型MOSトランジスタの
形成方法を工程順に示す断面図である。
【0082】図10に示すように、半導体基板13上
に、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、P型チャネルのトランジスタ形成
領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂を
パターニングする。
【0083】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、N型チャネルのトランジスタの形成領
域に、イオン注入法によって、ボロンを加速エネルギー
60keV、イオン注入量1.7×1013atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0084】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し、現像処理を行い、N型チャネルのト
ランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するように、こ
の感光性樹脂をパターニングする。
【0085】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、P型チャネルのトランジスタの形成領
域に、イオン注入法によって、リンを加速エネルギー1
00keV、注入量9.7×1012atoms/cm2
の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去する。
【0086】その後、温度1140℃で14時間熱処理
を行い、ボロンおよびリンを拡散して、N型チャネルの
トランジスタ形成領域にP型ウェル15と、P型チャネ
ルのトランジスタ形成領域にN型ウェル16とを、それ
ぞれ形成する。
【0087】その後、CVD法により、膜厚150nm
の窒化シリコンを全面(図示せず)に形成する。その
後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、素子領域に感光性樹脂を形成する
ような形状に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0088】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により窒化シリコンを素子領域
に形成するように、パターニングする。その後、感光性
樹脂を除去する。
【0089】その後、水蒸気を添加した酸素雰囲気中で
温度1000℃の熱処理を105分の時間行い、素子分
離領域に酸化シリコンを形成する、いわゆる選択酸化に
よって、膜厚550nmの酸化シリコンからなるフィー
ルド酸化膜11を形成する。
【0090】その後、窒化シリコンを温度180℃に加
熱したリン酸で除去する。その後、酸素雰囲気中で温度
1000℃の熱処理を12分間行い、膜厚20nmの酸
化シリコンからなるゲート酸化膜10を形成する。さら
にその後、CVD法により膜厚350nmの多結晶シリ
コンからなるゲート電極9を全面に形成する。
【0091】その後、膜厚0.9μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し現像し、感光性樹脂をゲート電極9に
対応する形状に形成するように、この感光性樹脂をパタ
ーニングする。
【0092】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、ゲート電極9と、ゲー
ト酸化膜10とをパターニングする。その後、感光性樹
脂を除去する。
【0093】その後、減圧CVDにより、膜厚100n
mの窒化シリコン8を形成する。その後、膜厚1.1μ
mの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法により全面に
形成し、所定のマスクを用いて露光処理と、現像処理と
を行って、P型チャネルのトランジスタ形成領域に感光
性樹脂を形成するように、この感光性樹脂をパターニン
グする。
【0094】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、窒化シリコン8をドライエッチング法
によりエッチング除去して、P型チャネルのトランジス
タ形成領域に窒化シリコン8を形成する。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0095】その後、温度1000℃、時間10分の熱
処理を行って、窒化シリコン8に被覆されていないN型
チャネルのトランジスタの形成領域のフィールド酸化膜
11の整合するP型ウェル15と、ゲート電極9とに膜
厚20nmからなる酸化シリコンのマスク酸化膜1を形
成する。この結果、このマスク酸化膜1の形成と同時に
ゲート電極9のエッジ下部にゲートバーズビーク2を形
成する。
【0096】この酸化工程では、P型ウェル15上に形
成したゲート電極9のエッジのゲート酸化膜10のみに
ゲートバーズビーク2を形成する。これに対して、N型
ウェル16上に形成したゲート電極9は上面に窒化シリ
コン8が形成されている。このため、P型チャネルのト
ランジスタ形成領域には、マスク酸化膜1は形成され
ず、ゲートバーズビークも生じない。
【0097】その後、窒化シリコン8をマスクとして使
用し、ゲート電極9と、フィールド酸化膜11との整合
するP型ウェル15にリンを加速エネルギー25ke
V、イオン注入量2.0×1013atoms/cm2
イオン注入し、N型低濃度拡散領域4を形成する。
【0098】つぎに、図11に示すように、温度180
℃に加熱したリン酸により、窒化シリコン8を除去す
る。その後、常圧CVD法により、膜厚300nmの酸
化シリコン(図示せず)を形成する。
【0099】その後、RIE法を用いて酸化シリコンを
異方性エッチングを行い、平坦な表面上のみの酸化シリ
コンとマスク酸化膜1との全面エッチングを行い、ゲー
ト電極9の側壁領域に酸化シリコンからなるサイドウォ
ール3を形成する。
【0100】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光処理と、現像処理とを行い、P型チャネ
ルのトランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するよう
に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0101】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7と、サイドウォール3
と、フィールド酸化膜11との整合するP型ウェル15
に、ヒ素を加速エネルギー30keVで、注入量3.0
×1015atoms/cm2 でイオン注入し、N型高濃
度拡散領域6を形成する。
【0102】その後、感光性樹脂を除去する。さらにそ
の後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転
塗布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
処理と、現像処理を行い、N型チャネルのトランジスタ
形成領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹
脂をパターニングする。
【0103】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7と、サイドウォール3
と、フィールド酸化膜11との整合するN型ウェル16
に、フッ化ボロン(BF2 )を加速エネルギー30ke
Vで、イオン注入量が3.0×1015atoms/cm
2 の条件でイオン注入し、P型高濃度拡散領域7を形成
する。その後、感光性樹脂を除去する。
【0104】つぎに、図12に示すように、CVD法を
用いて、厚さ550nmのリンとボロンを含んだ酸化シ
リコンからなる層間絶縁膜12を形成する。その後、窒
素雰囲気中で900℃の温度で熱処理を30分行い層間
絶縁膜12を流動化させる、いわゆる、リフローを行
い、層間絶縁膜12の表面を平坦化させると同時に、イ
オン注入により形成した、N型低濃度拡散領域4と、N
型高濃度拡散領域6と、P型高濃度拡散領域7とを活性
化する。
【0105】その後、感光材料である膜厚1.1μmの
ホトレジスト(図示せず)を全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光処理と、現像処理を行い、接続穴に対応
する開口部を有するホトレジストをパターニングする。
【0106】その後、このパターニングしたホトレジス
トをマスクとしてRIE法により層間絶縁膜12をエッ
チングし、ホトレジストを除去し、接続穴を形成する。
【0107】その後、スパッタリング法によりアルミニ
ウムからなる配線14を全面に形成する。その後、膜厚
1.6μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法によ
り全面に形成し、所定のマスクを用いて露光し、現像処
理を行い、配線に対応するパターンを形成するように、
感光性樹脂をパターニングする。
【0108】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、配線14をRIE法によりパターニン
グする。その後、感光性樹脂を除去し、配線14とN型
高濃度拡散領域6、および配線14とP型高濃度拡散領
域7、および配線14とゲート電極9とを、それぞれ接
続する。
【0109】このように本発明の第3の実施例における
半導体装置の製造方法は、P型チャネルのトランジスタ
は、ゲートバーズビーク2が形成しない。このため、閾
値電圧の制御性を改善することができる。
【0110】またさらに、N型チャネルのトランジスタ
とP型チャネルのトランジスタともLDD構造でなく、
ゲート電極9とソースドレインとのオーバーラップが少
ない構造にも有効である。この製造方法を、第4の実施
例で説明する。
【0111】以下、図13から図15を用いて本発明の
第4の実施例における半導体装置の製造方法を説明す
る。図13から図15は、相補型MOSトランジスタの
形成方法を工程順に示す断面図である。
【0112】図13に示すように、半導体基板13上
に、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、P型チャネルのトランジスタ形成
領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂を
パターニングする。
【0113】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして用い、N型チャネルのトランジスタ形成
領域に、イオン注入法により、ボロンを加速エネルギー
60keV、イオン注入量1.7×1013atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0114】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光処理と、現像処理とを行い、N型チャネ
ルのトランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するよう
に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0115】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、P型チャネルのトランジスタの形成領
域に、イオン注入法によって、リンを加速エネルギー1
00keV、イオン注入量9.7×1012atoms/
cm2 の条件で打ち込む。その後、感光性樹脂を除去す
る。
【0116】その後、温度1140℃で14時間熱処理
を行い、ボロンおよびリンを拡散して、N型チャネルの
トランジスタ形成領域にP型ウェル15と、P型チャネ
ルのトランジスタ形成領域にN型ウェル16とを、それ
ぞれ形成する。
【0117】その後、CVD法により、膜厚150nm
の窒化シリコンを全面(図示せず)に形成する。その
後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光
し、現像処理を行い、素子領域に感光性樹脂を形成する
ように、この感光性樹脂をパターニングする。
【0118】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、窒化シリコンを素子領
域に形成するように、パターニングする。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0119】その後、水蒸気を添加した酸素雰囲気中で
温度1000℃の熱処理を105分の時間行い、素子分
離領域に酸化シリコンを形成する、いわゆる選択酸化に
よって、膜厚550nmの酸化シリコンからなるフィー
ルド酸化膜11を形成する。
【0120】その後、窒化シリコンを温度180℃に加
熱したリン酸で除去する。その後、酸素雰囲気中で温度
1000℃の熱処理を時間12分間行い、膜厚20nm
からなる酸化シリコンのゲート酸化膜10を形成する。
さらにその後、CVD法により膜厚350nmの多結晶
シリコンからなるゲート電極9を全面に形成する。
【0121】その後、膜厚0.9μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光し現像し、感光性樹脂をゲート電極9の
パターンに対応するように、この感光性樹脂をパターニ
ングする。
【0122】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとしてRIE法により、ゲート電極9と、ゲー
ト酸化膜10とをパターニングする。その後、感光性樹
脂を除去する。
【0123】その後、減圧CVD法により、膜厚100
nmの窒化シリコン8を形成する。その後、膜厚1.1
μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法により全面
に形成し、所定のマスクを用いて露光処理と、現像処理
とを行い、P型チャネルのトランジスタ形成領域に感光
性樹脂を形成するように、この感光性樹脂をパターニン
グする。
【0124】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、窒化シリコン8をドライエッチング法
によりエッチング除去して、P型チャネルのトランジス
タ形成領域に窒化シリコン8を形成する。その後、感光
性樹脂を除去する。
【0125】その後、温度1000℃、時間10分の熱
処理を行い、窒化シリコン8に被覆されていないN型チ
ャネルのトランジスタの形成領域のフィールド酸化膜1
1の整合するP型ウェル15と、ゲート電極9とに膜厚
が20nmの酸化シリコンからなるマスク酸化膜1を形
成する。この結果、このマスク酸化膜1の形成と同時
に、ゲート電極9のエッジ下部にゲートバーズビーク2
を形成する。
【0126】この酸化工程では、P型ウェル15上に形
成したゲート電極9のエッジのゲート酸化膜10のみに
ゲートバーズビーク2を形成する。これに対して、N型
ウェル16上に形成したゲート電極9は上面に窒化シリ
コン8が形成されている。このため、P型チャネルのト
ランジスタの形成領域には、マスク酸化膜1は形成され
ず、ゲートバーズビークも生じない。
【0127】つぎに、図14に示すように、温度180
℃に加熱したリン酸により、窒化シリコン8を除去す
る。その後、常圧CVD法により、膜厚300nmの酸
化シリコン(図示せず)を形成する。
【0128】その後、RIE法を用いて酸化シリコンを
異方性エッチングを行い、平坦な表面上のみの酸化シリ
コンと、マスク酸化膜1との全面エッチングを行い、ゲ
ート電極9の側壁に酸化シリコンからなるサイドウォー
ル3を形成する。
【0129】その後、膜厚1.1μmの感光性樹脂(図
示せず)を回転塗布法により全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光処理と、現像処理とを行い、P型チャネ
ルのトランジスタ形成領域に感光性樹脂を形成するよう
に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0130】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7と、サイドウォール3
と、フィールド酸化膜11との整合するP型ウェルに、
ヒ素を加速エネルギー30keVで、イオン注入量3.
0×1015atoms/cm2の条件でイオン注入し、
N型高濃度拡散領域6を形成する。
【0131】その後、感光性樹脂を除去する。その後、
膜厚1.1μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法
により全面に形成し、所定のマスクを用いて露光処理
と、現像処理とを行い、N型チャネルのトランジスタ形
成領域に感光性樹脂を形成するように、この感光性樹脂
をパターニングする。
【0132】その後、このパターニングした感光性樹脂
をマスクとして、ゲート電極7と、サイドウォール3
と、フィールド酸化膜11との整合するN型ウェル16
に、フッ化ボロン(BF2 )を加速エネルギー30ke
Vで、イオン注入量が3.0×1015atoms/cm
2 の条件でイオン注入し、P型高濃度拡散領域7を形成
する。その後、感光性樹脂を除去する。
【0133】つぎに、図15に示すように、CVD法を
用いて、膜厚550nmのリンとボロンを含んだ酸化シ
リコンからなる層間絶縁膜12を形成する。その後、窒
素雰囲気中で900℃の温度で熱処理を30分行い層間
絶縁膜12を流動化させる、いわゆる、リフローを行
い、層間絶縁膜12の表面を平坦化させると同時に、イ
オン注入により形成した、N型高濃度拡散領域6と、P
型高濃度拡散領域7とを活性化する。
【0134】その後、感光材料である膜厚1.1μmの
ホトレジスト(図示せず)を全面に形成し、所定のマス
クを用いて露光処理と現像処理とを行い、接続穴に対応
する開口部を有するホトレジストをパターニングする。
【0135】その後、パターニングしたホトレジストを
マスクとしてRIE法により、層間絶縁膜12をエッチ
ングし、ホトレジストを除去し、接続穴を形成する。
【0136】その後、スパッタリング法によりアルミニ
ウムからなる配線14を全面に形成する。その後、膜厚
1.6μmの感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法によ
り全面に形成し、所定のマスクを用いて露光処理と、現
像処理を行い、配線に対応するパターンを形成するよう
に、この感光性樹脂をパターニングする。
【0137】その後、パターニングした感光性樹脂をマ
スクとして、配線14をRIE法によりパターニングす
る。その後、感光性樹脂を除去し、配線14とN型高濃
度拡散領域6、および配線14とP型高濃度拡散領域
7、および配線14とゲート電極9とを、それぞれ接続
する。
【0138】このように本発明の第4の実施例における
半導体装置の製造方法は、P型チャネルのトランジスタ
は、ゲートバーズビーク2による閾値電圧の上昇がな
く、閾値電圧の制御が容易になる。
【0139】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体装置の製造方法は、N型チャネルのトランジス
タのみにゲートバーズビークを形成する。このために、
P型チャネルのトランジスタは、ゲートバーズビークに
よる閾値電圧の上昇がない。またさらに、耐圧の低いN
型チャネルのトランジスタは、ゲートバーズビークによ
り、ゲートとドレイン部の電界集中を抑えられるため、
耐圧を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図14】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図15】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法を示す断面図である。
【図16】従来例における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図17】従来例における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図18】従来例における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図19】従来例における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【図20】従来例における半導体装置の製造方法を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 マスク酸化膜 2 ゲートバーズビーク 3 サイドウォール 4 N型低濃度拡散領域 5 P型低濃度拡散領域 6 N型高濃度拡散領域 7 P型高濃度拡散領域 8 窒化シリコン 9 ゲート電極 10 ゲート酸化膜 11 フィールド酸化膜 12 層間絶縁膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にP型ウェルとN型ウェル
    を形成し、素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する
    工程と、ゲート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、ホ
    トエッチング処理により、ゲート電極とゲート酸化膜を
    パターニングする工程と、全面に窒化シリコンを形成
    し、窒化シリコンをホトエッチング処理によりP型チャ
    ネルのトランジスタ形成領域にパターニングする工程
    と、窒化シリコンとフィールド酸化膜の整合するP型ウ
    ェルとゲート電極とを熱酸化し、マスク酸化膜を形成す
    る工程と、窒化シリコンとゲート電極とフィールド酸化
    膜との整合するP型ウェルにN型低濃度拡散領域を形成
    する工程と、窒化シリコンを除去する工程と、ホトリソ
    グラフィー処理により感光性樹脂をN型チャネルのトラ
    ンジスタ形成領域にパターニングし、感光性樹脂とゲー
    ト電極とフィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP
    型低濃度拡散領域を形成し、感光性樹脂を除去する工程
    と、全面に酸化膜を形成し、異方性エッチング法によ
    り、酸化膜をエッチングし、ゲート電極の側壁のみに酸
    化膜のサイドウォールを形成する工程と、サイドウォー
    ルとゲート電極とフィールド酸化膜との整合するP型ウ
    ェルにN型高濃度拡散領域を形成する工程と、サイドウ
    ォールとゲート電極とフィールド酸化膜との整合するN
    型ウェルにP型高濃度拡散領域を形成する工程と、全面
    に層間絶縁膜を形成する工程と、加熱処理を行い、N型
    低濃度拡散領域とP型低濃度拡散領域とN型高濃度拡散
    領域とP型高濃度拡散領域との不純物を活性化する工程
    と、ホトエッチング処理により層間絶縁膜に接続穴を形
    成する工程と、配線を形成する工程とを有することを特
    徴する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にP型ウェルとN型ウェル
    とを形成し、素子分離領域にフィールド酸化膜を形成す
    る工程と、ゲート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、
    ホトエッチング処理により、ゲート電極とゲート酸化膜
    をパターニングする工程と、全面に窒化シリコンを形成
    し、窒化シリコンをホトエッチング処理によりP型チャ
    ネルのトランジスタ形成領域にパターニングする工程
    と、窒化シリコンとフィールド酸化膜の整合するP型ウ
    ェルとゲート電極とを熱酸化し、マスク酸化膜を形成す
    る工程と、窒化シリコンを除去する工程と、ホトリソグ
    ラフィー処理により感光性樹脂をN型チャネルのトラン
    ジスタ形成領域にパターニングし、感光性樹脂とゲート
    電極とフィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP型
    低濃度拡散領域を形成し、感光性樹脂を除去する工程
    と、全面に酸化膜を形成し、異方性エッチング法によ
    り、酸化膜をエッチングして、ゲート電極の側壁のみに
    酸化膜のサイドウォールを形成する工程と、サイドウォ
    ールとゲート電極とフィールド酸化膜の整合するP型ウ
    ェルとにN型高濃度拡散領域を形成する工程と、サイド
    ウォールとゲート電極とフィールド酸化膜との整合する
    N型ウェルにP型高濃度拡散領域を形成する工程と、全
    面に層間絶縁膜を形成する工程と、加熱処理を行い、N
    型低濃度拡散領域とP型低濃度拡散領域とN型高濃度拡
    散領域とP型高濃度拡散領域の不純物を活性化する工程
    と、ホトエッチング処理により層間絶縁膜に接続穴を形
    成する工程と、配線を形成する工程とを有することを特
    徴する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にP型ウェルとN型ウェル
    を形成し、素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する
    工程と、ゲート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、ホ
    トエッチング処理により、ゲート電極とゲート酸化膜を
    パターニングする工程と、全面に窒化シリコンを形成
    し、窒化シリコンをホトエッチング処理によりP型チャ
    ネルのトランジスタ形成領域にパターニングする工程
    と、窒化シリコンとフィールド酸化膜の整合するP型ウ
    ェルとゲート電極とを熱酸化して、マスク酸化膜を形成
    する工程と、窒化シリコンとゲート電極とフィールド酸
    化膜との整合するP型ウェルにN型低濃度拡散領域を形
    成する工程と、窒化シリコンを除去する工程と、全面に
    酸化膜を形成し、異方性エッチング法により、酸化膜を
    エッチングし、ゲート電極の側壁のみに酸化膜のサイド
    ウォールを形成する工程と、サイドウォールとゲート電
    極とフィールド酸化膜との整合するP型ウェルにN型高
    濃度拡散領域を形成する工程と、サイドウォールとゲー
    ト電極とフィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP
    型高濃度拡散領域を形成する工程と、全面に層間絶縁膜
    を形成する工程と、加熱処理を行い、N型低濃度拡散領
    域とP型低濃度拡散領域とN型高濃度拡散領域とP型高
    濃度拡散領域との不純物を活性化する工程と、ホトエッ
    チング処理により層間絶縁膜に接続穴を形成する工程
    と、配線を形成する工程とを有することを特徴する半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にP型ウェルとN型ウェル
    とを形成し、素子分離領域にフィールド酸化膜を形成す
    る工程と、ゲート酸化膜とゲート電極を全面に形成し、
    ホトエッチング処理によって、ゲート電極とゲート酸化
    膜をパターニングする工程と、全面に窒化シリコンを形
    成し、窒化シリコンをホトエッチング処理によりP型チ
    ャネルのトランジスタ形成領域にパターニングする工程
    と、窒化シリコン、フィールド酸化膜の整合するP型ウ
    ェル、ゲート電極を熱酸化し、マスク酸化膜を形成する
    工程と、窒化シリコンを除去する工程と、全面に酸化膜
    を形成し、異方性エッチング法により、酸化膜をエッチ
    ングして、ゲート電極の側壁のみに酸化膜のサイドウォ
    ールを形成する工程と、サイドウォールとゲート電極と
    フィールド酸化膜との整合するP型ウェルにN型高濃度
    拡散領域を形成する工程と、サイドウォールとゲート電
    極とフィールド酸化膜との整合するN型ウェルにP型高
    濃度拡散領域を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形
    成する工程と、加熱処理を行い、N型低濃度拡散領域と
    P型低濃度拡散領域とN型高濃度拡散領域とP型高濃度
    拡散領域との不純物を活性化する工程と、ホトエッチン
    グ処理により層間絶縁膜に接続穴を形成する工程と、配
    線を形成する工程とを有することを特徴する半導体装置
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1110852C (zh) * 1996-12-26 2003-06-04 Lg半导体株式会社 制造半导体器件的方法
US6611031B2 (en) 2000-09-28 2003-08-26 Nec Corporation Semiconductor device and method for its manufacture
JP2007081057A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Denso Corp 半導体装置及びその製造方法

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US6611031B2 (en) 2000-09-28 2003-08-26 Nec Corporation Semiconductor device and method for its manufacture
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