JP2007079733A - サービス提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動精算、証書類、券類の自動発行、金銭取扱い、物品の販売等々の各種サービスを提供する装置において、高齢者等の歩行に不自由がある方々が苦痛や不利不便や不快を感じることなく立った姿勢を維持しつつ必要とされる操作を実行することができるサービス提供装置を提供する。
【解決手段】 前面パネル3に操作部4を備えた装置本体2と、前面パネルのほぼ全幅に亘る幅を有して該前面パネルから前方に張出し形成された板状のテーブル部材20と、該テーブル部材の少なくとも一箇所に形成された切欠き部21と、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】 前面パネル3に操作部4を備えた装置本体2と、前面パネルのほぼ全幅に亘る幅を有して該前面パネルから前方に張出し形成された板状のテーブル部材20と、該テーブル部材の少なくとも一箇所に形成された切欠き部21と、を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば病院等の医療機関に設置されて患者等が操作する診療費自動精算装置等のように、操作部を操作することによって各種処理が実行される処理装置の改良に関し、特にバリアフリー対策を考慮したサービス提供装置に関する。
病院等の医療機関に設置されて患者等が操作する診療費自動精算装置、公共機関に設置されて利用者、職員等が操作する証明書類自動発行機、金融機関に設置されるATM等の金銭処理装置、自動券売機、或いは自動販売機等のように、金銭、カード類を投入したり、操作部を操作することによって各種サービスが提供される装置に対して、近年ではバリアフリー対策を主眼としたユニバーサルデザインが求められている。
即ち、健常者が立った姿勢で操作することを想定して設計された各種処理装置を、高齢者、車椅子利用者、肢体不自由者等が利用する際には種々の支障が発生することが多いため、これらの方々の利用に便ならしめるための配慮が求められている。
特許文献1(特開平6−52189号「証明書自動発行機」)には、前面パネルに操作部、ディスプレイ等を備えた発行機本体の前面下部に車椅子利用者の脚部を入り込ませることができる堀り込み部を設けると共に、堀り込み部の上部に肢体不自由者等が手で把持して身体を支えるためのアシストバー(手すり)を水平に差し渡した構成が開示されている。
しかし、従来の処理装置に装備される手すりは、単なる金属棒、或いは金属棒に樹脂をコーティングしたもの、或いは強化プラスチック等から構成されているため、手で触れた際の感触が冷たく、不自然な違和感を催すことが多かった。また、外観から見た印象も味気なく暖かみに欠けるという欠点があった。
また、例えば、高齢者、肢体不自由者等、歩行に際してステッキ、杖を必要とする方々が病院等の医療機関において手にしたステッキ等により身体を支えたままでは診療費自動精算装置を操作することができない場合には、操作の障害となるステッキ等を手すりに引っ掛ける等の方法により身体から離間させた状態で、自由になった手を使って操作を行うこととなる。しかし、フックや突起等の係止部を有したタイプのステッキ等は、これらを利用して手すりに引っ掛けることができるが、そのような係止部を有しないタイプのステッキ等にあっては、ステッキ等を装置本体側面に立てかけたり、床に寝かせて置く等の必要があるが、立てかけたステッキは倒れやすいし、ステッキを床に置いたり取り上げる作業は高齢者等にとって多大な苦痛を伴うことが多い。
更に、棒状の手すりは、手で握ることによって身体を支えることが可能となるが、身体を支えるに足りる握力を有しない方々にとっては、手すりは用をなさないこととなる。
次に、特許文献2には、ゲーム機本体の側面に板状部材を水平に突出させ、該板状部材に切欠きを形成した傘掛けとしたものが開示されている。しかし、装置本体側面に傘掛け用の板状部材があると、利用者は側面に回り込んで、或いは前面側から側方に手を伸ばして傘を引っ掛ける必要があり、高齢者や肢体不自由者にとっては極めて不便である。
特開平6−52189号公報
特開平7−220186号公報
即ち、健常者が立った姿勢で操作することを想定して設計された各種処理装置を、高齢者、車椅子利用者、肢体不自由者等が利用する際には種々の支障が発生することが多いため、これらの方々の利用に便ならしめるための配慮が求められている。
特許文献1(特開平6−52189号「証明書自動発行機」)には、前面パネルに操作部、ディスプレイ等を備えた発行機本体の前面下部に車椅子利用者の脚部を入り込ませることができる堀り込み部を設けると共に、堀り込み部の上部に肢体不自由者等が手で把持して身体を支えるためのアシストバー(手すり)を水平に差し渡した構成が開示されている。
しかし、従来の処理装置に装備される手すりは、単なる金属棒、或いは金属棒に樹脂をコーティングしたもの、或いは強化プラスチック等から構成されているため、手で触れた際の感触が冷たく、不自然な違和感を催すことが多かった。また、外観から見た印象も味気なく暖かみに欠けるという欠点があった。
また、例えば、高齢者、肢体不自由者等、歩行に際してステッキ、杖を必要とする方々が病院等の医療機関において手にしたステッキ等により身体を支えたままでは診療費自動精算装置を操作することができない場合には、操作の障害となるステッキ等を手すりに引っ掛ける等の方法により身体から離間させた状態で、自由になった手を使って操作を行うこととなる。しかし、フックや突起等の係止部を有したタイプのステッキ等は、これらを利用して手すりに引っ掛けることができるが、そのような係止部を有しないタイプのステッキ等にあっては、ステッキ等を装置本体側面に立てかけたり、床に寝かせて置く等の必要があるが、立てかけたステッキは倒れやすいし、ステッキを床に置いたり取り上げる作業は高齢者等にとって多大な苦痛を伴うことが多い。
更に、棒状の手すりは、手で握ることによって身体を支えることが可能となるが、身体を支えるに足りる握力を有しない方々にとっては、手すりは用をなさないこととなる。
次に、特許文献2には、ゲーム機本体の側面に板状部材を水平に突出させ、該板状部材に切欠きを形成した傘掛けとしたものが開示されている。しかし、装置本体側面に傘掛け用の板状部材があると、利用者は側面に回り込んで、或いは前面側から側方に手を伸ばして傘を引っ掛ける必要があり、高齢者や肢体不自由者にとっては極めて不便である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、自動精算、証書類、券類の自動発行、金銭取扱い、物品の販売等々の各種サービスを提供する装置において、高齢者等の歩行に不自由がある方々が苦痛や不利不便や不快を感じることなく立った姿勢を維持しつつ必要とされる操作を実行することができるサービス提供装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、前面パネルに操作部を備えた装置本体と、前記前面パネルのほぼ全幅に亘る幅を有して該前面パネルから前方に張出し形成された板状のテーブル部材と、該テーブル部材の少なくとも一箇所に形成された切欠き部と、を備えたことを特徴とする。
テーブル部材は、棒状の手すりとは異なって、手、前腕や肘を含む腕を載せたり、上体を持たれ掛けたりするのに適しており、握力の低下した方々であってもステッキや杖無しで身体を支えつつ操作を行うことが可能となる。ステッキ、杖、長尺傘等については、テーブル部材に設けた切欠き部に差し込んで立て掛けることができ、また手荷物はテーブル上に載置できるので、手を自由にすることができ、操作に集中できる。切欠き部は、テーブル部材の端縁に形成されており、テーブル部材を厚み方向に貫通する穴でもある。
請求項2の発明は、請求項1において、前記切欠き部は、前記テーブル部材の前端縁に設けた端部開口から奥方向へ向かって延びていることを特徴とする。
切欠き部は前方から奥方へ直線的に開口しているため、装置前面に立った利用者はそのまま手に把持したステッキ等を迷うことなく切欠き部に差し入れて立て掛けを行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記切欠き部を前記テーブル部材の左右両側に合計2箇所設けたことを特徴とする。
左右両側に切欠き部を設けておくと、右手にステッキをもった人も、左手に持った人も、ステッキを持ち変えることなくそのまま直近位置にある切欠き内にステッキを立てかけることができる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記テーブル部材は木製であることを特徴とする。
テーブル部材を金属や樹脂等にて構成すると外観や、手で触れた場合に、不自然な違和感が生じるが、自然材料である木材を用いることによりそのような違和感が払拭される。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記切欠き部内周縁の少なくとも内奥部に滑り止め部材を配置したことを特徴とする。
ステッキ等を切欠き内に挿入して立て掛けた場合に万が一滑って落下することが無いように、切欠き内に滑り止め部材を配置する。
テーブル部材は、棒状の手すりとは異なって、手、前腕や肘を含む腕を載せたり、上体を持たれ掛けたりするのに適しており、握力の低下した方々であってもステッキや杖無しで身体を支えつつ操作を行うことが可能となる。ステッキ、杖、長尺傘等については、テーブル部材に設けた切欠き部に差し込んで立て掛けることができ、また手荷物はテーブル上に載置できるので、手を自由にすることができ、操作に集中できる。切欠き部は、テーブル部材の端縁に形成されており、テーブル部材を厚み方向に貫通する穴でもある。
請求項2の発明は、請求項1において、前記切欠き部は、前記テーブル部材の前端縁に設けた端部開口から奥方向へ向かって延びていることを特徴とする。
切欠き部は前方から奥方へ直線的に開口しているため、装置前面に立った利用者はそのまま手に把持したステッキ等を迷うことなく切欠き部に差し入れて立て掛けを行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記切欠き部を前記テーブル部材の左右両側に合計2箇所設けたことを特徴とする。
左右両側に切欠き部を設けておくと、右手にステッキをもった人も、左手に持った人も、ステッキを持ち変えることなくそのまま直近位置にある切欠き内にステッキを立てかけることができる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記テーブル部材は木製であることを特徴とする。
テーブル部材を金属や樹脂等にて構成すると外観や、手で触れた場合に、不自然な違和感が生じるが、自然材料である木材を用いることによりそのような違和感が払拭される。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記切欠き部内周縁の少なくとも内奥部に滑り止め部材を配置したことを特徴とする。
ステッキ等を切欠き内に挿入して立て掛けた場合に万が一滑って落下することが無いように、切欠き内に滑り止め部材を配置する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記テーブル部材の左右角隅部、或いは前記切欠き部の端部開口の角隅部は、面取り加工部、或いは曲面加工部とされていることを特徴とする。
テーブルの外周縁や切欠き部内にエッジ部があると、利用者の手等を擦過したり、傷つける虞があるが、平面状、或いは曲面状に面取りを行うことにより、そのような不具合を解消できる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記テーブル部材の上面の高さ位置は、床面から70±5cmの位置にあることを特徴とする。
テーブル部材が人体の腰の位置にくるように高さ設定することにより、テーブル上に手を着いての作業が可能となり、またステッキ等の上部を切欠き部内に引っ掛けた状態で床面上に立て掛けることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一項において、前記テーブル部材は、前記装置本体に対して昇降自在に構成されていることを特徴とする。
装置本体側に手動、或いは昇降機構による自動によって、テーブル部材を昇降させる構成を設けることによって、テーブル部材の個人差に応じた最適な高さ位置に停止させることができる。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか一項において、前記操作部は、テンキー、ディスプレイ、シート発行部、金銭投入部、金銭払出部、又はカード挿入部の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか一項において、前記装置本体には、サービス、又は物品を提供するためのサービス提供機構が装備されていることを特徴とする。
テーブルの外周縁や切欠き部内にエッジ部があると、利用者の手等を擦過したり、傷つける虞があるが、平面状、或いは曲面状に面取りを行うことにより、そのような不具合を解消できる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記テーブル部材の上面の高さ位置は、床面から70±5cmの位置にあることを特徴とする。
テーブル部材が人体の腰の位置にくるように高さ設定することにより、テーブル上に手を着いての作業が可能となり、またステッキ等の上部を切欠き部内に引っ掛けた状態で床面上に立て掛けることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか一項において、前記テーブル部材は、前記装置本体に対して昇降自在に構成されていることを特徴とする。
装置本体側に手動、或いは昇降機構による自動によって、テーブル部材を昇降させる構成を設けることによって、テーブル部材の個人差に応じた最適な高さ位置に停止させることができる。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか一項において、前記操作部は、テンキー、ディスプレイ、シート発行部、金銭投入部、金銭払出部、又はカード挿入部の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れか一項において、前記装置本体には、サービス、又は物品を提供するためのサービス提供機構が装備されていることを特徴とする。
本発明によれば、装置本体の前面パネルに前方に張出し形成された板状のテーブル部材を設け、このテーブル部材の少なくとも一箇所に切欠き部を形成したので、自動精算、証書類、券類の自動発行、金銭取扱い、物品の販売等々の各種サービスを提供するサービス提供装置を利用する際に、高齢者、肢体不自由者等の歩行に不自由がある方々が苦痛や不利不便や不快を感じることなく立った姿勢を維持しつつ必要とされる操作を実行することが可能となる。又、切欠き部はステッキ、杖等を立て掛けるに適した構造を有しているため、装置を操作する際にステッキ等を手放しても倒れたり紛失することなく、安心して操作を行うことができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るサービス提供装置としての診療費自動支払機の外観斜視図、(b)は側面図であり、図2(a)(b)及び(c)はテーブル部材の構成を示す正面図、平面図、及び側面図である。
この診療費自動支払機1は、病院等の医療機関に設置され、診療、入院、処方箋の交付等に対する精算作業を患者等の利用者が行い得るようにした装置である。
診療費自動支払機1は、装置本体2と、装置本体2の前面適所から前方へ張り出したテーブル部材20と、から概略構成されている。
装置本体2は、垂直、或いは後方へ傾斜した前面パネル3に操作部4を備えている。
操作部4は、領収書取出し口(シート発行部)11、バーコードリーダ12、カード挿入口13、硬貨払出口(金銭払出部)14、硬貨投入口(金銭投入部)15、紙幣挿入払出口(金銭投入部、及び金銭払出部)16、タッチパネルディスプレイ17、暗証番号テンキー18を備えている。
本発明における操作部4は、シート発行部11、カード挿入部13、金銭投入部15、16、金銭払出部14、16、ディスプレイ17、テンキー18のうちの少なくとも一つを含んでいる。
操作部4の直下位置に相当する前面パネル3には、テーブル部材20がほぼ水平に前方へ張出した状態で固定されている。テーブル部材20は前面パネル3のほぼ全幅に亘る横幅を有した木製の板部材である。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るサービス提供装置としての診療費自動支払機の外観斜視図、(b)は側面図であり、図2(a)(b)及び(c)はテーブル部材の構成を示す正面図、平面図、及び側面図である。
この診療費自動支払機1は、病院等の医療機関に設置され、診療、入院、処方箋の交付等に対する精算作業を患者等の利用者が行い得るようにした装置である。
診療費自動支払機1は、装置本体2と、装置本体2の前面適所から前方へ張り出したテーブル部材20と、から概略構成されている。
装置本体2は、垂直、或いは後方へ傾斜した前面パネル3に操作部4を備えている。
操作部4は、領収書取出し口(シート発行部)11、バーコードリーダ12、カード挿入口13、硬貨払出口(金銭払出部)14、硬貨投入口(金銭投入部)15、紙幣挿入払出口(金銭投入部、及び金銭払出部)16、タッチパネルディスプレイ17、暗証番号テンキー18を備えている。
本発明における操作部4は、シート発行部11、カード挿入部13、金銭投入部15、16、金銭払出部14、16、ディスプレイ17、テンキー18のうちの少なくとも一つを含んでいる。
操作部4の直下位置に相当する前面パネル3には、テーブル部材20がほぼ水平に前方へ張出した状態で固定されている。テーブル部材20は前面パネル3のほぼ全幅に亘る横幅を有した木製の板部材である。
本発明のサービス提供装置の一つの特徴的な構成は、装置本体前面に板状のテーブル部材20を設けたことと、テーブル部材20の少なくとも一箇所に切欠き部21を備えた点にある。テーブル部材は標準的体型を有した日本人の腰の高さに相当する位置、具体的には床面から70cm±5cm程度の高さ位置に設置する。この高さは、大半の日本人がテーブル部材20上に手や腕等を着いて身体を支えるのに適した高さである。
なお、テーブル部材20を装置本体前面に対して上下動自在に構成することによって、利用者の身体的条件の違いに対応し得るように構成してもよい。即ち、装置本体側に手動操作、或いは昇降機構による自動操作によって、テーブル部材を昇降させる構成を設けることによって、テーブル部材の個人差に応じた最適な高さ位置に停止させることができる。
従来のように棒状の手すりではなく、板状のテーブル部材20を用いることにより、利用者は手すりの場合のように棒状部材を握る必要が無く、手や腕や上半身の一部をテーブル上に載せて体重をかけて身体を支えることができるので、握力が低下した高齢者であっても安定した姿勢で装置を操作することが可能となる。
健常者が本装置を利用する場合であっても、ハンドバッグ等の手荷物を目前にあるテーブル部材上に載置して手を自由な状態にしてから操作部4を操作することが可能になる。また、操作中に手荷物が操作者の目前にあるので置き引き等の被害を未然に防止することが可能となる。
更に、テーブル部材20は左右の角隅部22を、面取り加工部、或いは曲面加工部とすることにより、使用者の身体が接したときに怪我をさせないように配慮する。また、テーブル部材20の前端面の上下のエッジ部23も同様の趣旨から曲面加工等、安全性の高い形状に加工する。
また、テーブル部材20の材質を木材とすることにより、自然素材なので違和感がなくなる。
なお、テーブル部材20を装置本体前面に対して上下動自在に構成することによって、利用者の身体的条件の違いに対応し得るように構成してもよい。即ち、装置本体側に手動操作、或いは昇降機構による自動操作によって、テーブル部材を昇降させる構成を設けることによって、テーブル部材の個人差に応じた最適な高さ位置に停止させることができる。
従来のように棒状の手すりではなく、板状のテーブル部材20を用いることにより、利用者は手すりの場合のように棒状部材を握る必要が無く、手や腕や上半身の一部をテーブル上に載せて体重をかけて身体を支えることができるので、握力が低下した高齢者であっても安定した姿勢で装置を操作することが可能となる。
健常者が本装置を利用する場合であっても、ハンドバッグ等の手荷物を目前にあるテーブル部材上に載置して手を自由な状態にしてから操作部4を操作することが可能になる。また、操作中に手荷物が操作者の目前にあるので置き引き等の被害を未然に防止することが可能となる。
更に、テーブル部材20は左右の角隅部22を、面取り加工部、或いは曲面加工部とすることにより、使用者の身体が接したときに怪我をさせないように配慮する。また、テーブル部材20の前端面の上下のエッジ部23も同様の趣旨から曲面加工等、安全性の高い形状に加工する。
また、テーブル部材20の材質を木材とすることにより、自然素材なので違和感がなくなる。
切欠き部21は、例えばテーブル部材20の前端縁に設けた端部開口21aから奥方向へ向かって延びるように構成する。また、切欠き部の端部開口21aの角隅部についても、同様の趣旨から面取り加工部、曲面加工部とする。切欠き部21の内壁は全体的に曲面が連続するように構成すると共に、エッジ部については面取り、曲面加工する。
このようにテーブル部材のエッジ部全体を面取り、或いは曲面状にすることにより、安全性が高まるばかりでなく、手で触れたときの手触り感をよくすることができる。
切欠き部21は、ステッキ、杖や傘等を引っ掛けるために設けられており、フックや突起を有しないタイプのステッキや杖であっても滑り落ちたり倒れることなく確実に掛止することができる。即ち、図2(b)に示すように切欠き部21はテーブル部材の前端から奥方へ向かって延びているため、利用者は手に把持したステッキ30を切欠き部21の開口21aから奥方へ直線移動させてから手を離すだけで立て掛けることができ、図3のように安定した立て掛け状態とすることができる。この際、切欠き部21の奥部の内壁に必要に応じて滑り止め部材25を配置してステッキ等30が切欠き内から滑り落ちることがないように構成しておいてもよい。滑り止め部材25は、例えばゴム、樹脂等から成る高摩擦シートを添設したり、高摩擦材料を塗布することにより形成する。
なお、ステッキ30を切欠き部21内から取り外すに際しても同様に直線的に手前に引き出せばよいため作業性がよい。
なお、図2に示したテーブル部材20では右端部寄り位置に切欠き部21を設けたが、図2(b)中に鎖線で示すように左端部寄り位置に他の切欠き部21を設けても良い。このように左右両側に切欠き部21を設けておくと、右手にステッキをもった人も、左手に持った人も、ステッキを持ち変えることなくそのまま直近位置にある切欠き内にステッキを立てかけることができる。
このようにテーブル部材のエッジ部全体を面取り、或いは曲面状にすることにより、安全性が高まるばかりでなく、手で触れたときの手触り感をよくすることができる。
切欠き部21は、ステッキ、杖や傘等を引っ掛けるために設けられており、フックや突起を有しないタイプのステッキや杖であっても滑り落ちたり倒れることなく確実に掛止することができる。即ち、図2(b)に示すように切欠き部21はテーブル部材の前端から奥方へ向かって延びているため、利用者は手に把持したステッキ30を切欠き部21の開口21aから奥方へ直線移動させてから手を離すだけで立て掛けることができ、図3のように安定した立て掛け状態とすることができる。この際、切欠き部21の奥部の内壁に必要に応じて滑り止め部材25を配置してステッキ等30が切欠き内から滑り落ちることがないように構成しておいてもよい。滑り止め部材25は、例えばゴム、樹脂等から成る高摩擦シートを添設したり、高摩擦材料を塗布することにより形成する。
なお、ステッキ30を切欠き部21内から取り外すに際しても同様に直線的に手前に引き出せばよいため作業性がよい。
なお、図2に示したテーブル部材20では右端部寄り位置に切欠き部21を設けたが、図2(b)中に鎖線で示すように左端部寄り位置に他の切欠き部21を設けても良い。このように左右両側に切欠き部21を設けておくと、右手にステッキをもった人も、左手に持った人も、ステッキを持ち変えることなくそのまま直近位置にある切欠き内にステッキを立てかけることができる。
以上のように本発明では、装置本体の前面に張り出した板状のテーブル部材の一部に切欠き部を設け、この切欠き部内にステッキ等の長尺な携帯物を立て掛けるように構成しているため、利用者は装置本体正面に相対した状態のままステッキ等を切欠き部内に差し込んで立て掛けることができる。従って、高齢者や肢体不自由者にとって使い易いバリアフリー構造を低コストで実現できる。
また、折り畳み式の傘のように伸長時における全長が70cmに満たない短尺の傘はテーブル20上に横向きに載置すればよい。
なお、本発明のサービス提供装置とは、病院等の医療機関に設置されて患者等が操作する診療費自動精算装置、公共機関に設置されて利用者、職員等が操作する証明書類自動発行機、金融機関に設置されるATM等の金銭処理装置、自動券売機、或いは自動販売機等を含む。従って、本サービス提供装置は、純然たるサービスを提供する装置のみならず、物品を提供する装置をも含む概念である。従って、装置本体2には、サービス、又は物品を提供するためのサービス提供機構が装備されている。
また、折り畳み式の傘のように伸長時における全長が70cmに満たない短尺の傘はテーブル20上に横向きに載置すればよい。
なお、本発明のサービス提供装置とは、病院等の医療機関に設置されて患者等が操作する診療費自動精算装置、公共機関に設置されて利用者、職員等が操作する証明書類自動発行機、金融機関に設置されるATM等の金銭処理装置、自動券売機、或いは自動販売機等を含む。従って、本サービス提供装置は、純然たるサービスを提供する装置のみならず、物品を提供する装置をも含む概念である。従って、装置本体2には、サービス、又は物品を提供するためのサービス提供機構が装備されている。
1…診療費自動支払機(サービス提供装置)、2…装置本体、3…前面パネル、4…操作部、11…シート発行部、12…バーコードリーダ、13…カード挿入部、14…金銭払出部、15…金銭投入部、17…ディスプレイ、18…暗証番号テンキー、20…テーブル部材、21…切欠き部、21a…端部開口、22…角隅部、23…エッジ部、25…滑り止め部材、30…ステッキ。
Claims (10)
- 前面パネルに操作部を備えた装置本体と、前記前面パネルのほぼ全幅に亘る幅を有して該前面パネルから前方に張出し形成された板状のテーブル部材と、該テーブル部材の少なくとも一箇所に形成された切欠き部と、を備えたことを特徴とするサービス提供装置。
- 前記切欠き部は、前記テーブル部材の前端縁に設けた端部開口から奥方向へ向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供装置。
- 前記切欠き部を前記テーブル部材の左右両側に合計2箇所設けたことを特徴とする請求項1、又は2に記載のサービス提供装置。
- 前記テーブル部材は木製であることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のサービス提供装置。
- 前記切欠き部内周縁の少なくとも内奥部に滑り止め部材を配置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のサービス提供装置。
- 前記テーブル部材の左右角隅部、或いは前記切欠き部の端部開口の角隅部は、面取り加工部、或いは曲面加工部とされていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のサービス提供装置。
- 前記テーブル部材の上面の高さ位置は、床面から70±5cmの位置にあることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のサービス提供装置。
- 前記テーブル部材は、前記装置本体に対して昇降自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のサービス提供装置。
- 前記操作部は、テンキー、ディスプレイ、シート発行部、金銭投入部、金銭払出部、又はカード挿入部の少なくとも一つを含んでいることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のサービス提供装置。
- 前記装置本体には、サービス、又は物品を提供するためのサービス提供機構が装備されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のサービス提供装置。
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Cited By (7)
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