JP3209185U - 介護用歩行訓練機 - Google Patents

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義男 海江
義男 海江
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Abstract

【課題】足腰を鍛えて老後においても介護人や介護施設を必要としない状態に自分を保持するために家庭内で使用出来る介護用歩行訓練機を提供する。【解決手段】介護用歩行訓練機100は後部を開口した下部枠体1と上部枠体3とこの間に上下動可能に立設する摺動支持棒体2等とからなり、使用者は上部枠体3の前枠体3aに身体の前面を当接し、安全保持用把持体6を把持し、自力により歩行を行う。これにより、足腰の訓練が出来、鍛えることが出来る。【選択図】図1

Description

本考案は、老齢等により足腰が弱くなりつつも他人の保護を余り必要とせずに自分自身で歩行出来るように自己訓練をするために必要な簡便で特に家庭内で使用可能な介護用歩行訓練機に関する
近年高齢者が増加し、自分自身で歩行が不自由となり、他人の保護が必要となり、場合により介護用の施設に入る人が増加している。一方、これ等の人を引き受ける施設等は不足気味であり入所も困難な場合も多い。また、入所にはかなりの金額が必要となる。
人間は誰しも他人の世話にはなりたくないものだが老齢等によりそれが必要となる場合が多い。この傾向はますます増大し国家的対策の必要性の有るまでに到っている。人間は齢と共に身体のすべてが弱くなるのが普通であるが一番弱くなるのは足腰である。歩行が自身で不十分な身体になると身体の全体に影響を与え各機関が段々と弱くなる事は明らかである。
この傾向を改善する1つの手段として足腰を鍛える必要性があるが中々これを実施する事は特に老人の場合は難しい。その弊害を除去する1つの手段として家庭内でも簡単に出来る歩行訓練機が必要となる。
この歩行訓練機や歩行機としては従来より数多くのものがあるが簡便で安価なものは少ない。車椅子も数多くあるがこれはかなり歩行が困難となった人々が使用するもので歩行が少し弱くなった人への道具ではない。
前記のように歩行訓練機又は歩行機としては各種のものがあるがやや簡便の歩行器としては「特許文献1」が挙げられる。
特開2007−202880号(図1)
「特許文献1」の「特開2007−202880号」の「歩行器」はその要約に示されているように人間(患者)を抱き上げることなくサークル型の歩行器に乗せることが出来る形態のものであるがこのものには支え部材(6)を有するものであり、使用者はこの支え部材(6)に腰かけるものであり、足腰を鍛える訓練機としては不十分なものと言える。
本考案は、使用者が立ったままで歩行が容易に出来、使用も簡単であり、構造も簡便で安価なものであり、家庭内で十分に使用出来、歩行訓練には最適な介護用歩行訓練機を提供することを目的とするものである。
本考案は、以上の目的を達成するために請求項1の考案は、後側に使用者が出入可能な開口部を形成し前方に向かってコ字形状に形成され下部にキャスタを有する下部枠体と、該下部枠体の左右の部材のほぼ中間部から立ち上がり上下動可能に形成される摺動支持棒体と、該摺動支持棒体の上部に固定され使用者の出入可能な開口部を後側に形成し前方に向かってコ字形状に形成される上部枠体と、該上部枠体の前記後側の開口部を着脱可能に閉止する背当て板と、前記摺動支持棒体に固定され使用者が使用時において把持出来る位置に配設される安全保持用把持体とを有し使用者は上部枠体の前方側の枠体に身体を当接して立設し安全保持用把持体を把持しながら自力で歩行するように構成されることを特徴とする。
本考案の請求項1の介護用歩行訓練機によれば、歩行訓練を必要とする使用者は立ったままで上部枠体や下部枠体の後側の開口部より訓練機内に入り上部枠体の前側の枠体に身体の一部(胃の当り)を当接させながら安全保持用把持体を両手で把持、自力で歩行し目的の場所に簡単に、かつ安全に行く事が出来、歩行を続ける事により足腰の訓練が出来、足腰が鍛えられ、介護老人になることを防止することが出来る。また、摺動支持棒体は上下動可能なため使用者の身長に対応した状態にすることが出来る。また、キャスタがあるため歩行が容易にまた安全に可能になる。また、構造が簡便のもので安価に製作,販売することが出来る。
本考案の介護用歩行訓練機の全体構造を示す斜視図。 本考案の介護用歩行訓練機の全体構造を示す写真。 本考案の介護用歩行訓練機の使用状態を示す模式的斜視図。
以下、本考案の介護用歩行訓練機の実施の形態を図面を参照して詳説する。
図1及び図2に示すように、本考案の介護用歩行訓練機100は主体として下部枠体1と摺動支持棒体2と上部枠体3等とからなる。
下部枠体1は後側を開口し前側に向かってコ字形状に形成される枠体からなる(なお、図2には前部に枠体を安定保持するためのステップが形成されているが現在は削除されている)。
また、枠体の夫々の端部にはキャスタ4が設けられている。このキャスタ4とステップ1aとにより下部枠体1は地面上に安定支持されると共に移動の容易化を図ることが出来る。
摺動支持棒体2は下部枠体1の左右の枠体のほぼ中間部に下部を固定して立ち上がるガイド用棒体2aとこれに上下方向に沿って摺動可能に保持される摺動体2bとなり摺動体2bのガイド用棒体2aへの固定は本考案の場合は手動で行われロック5により行われる。これにより使用者の身長に合わせた調整が可能になる。また、摺動体2bには使用者を安定保持するための安全保持用把持体6が設けられている。
上部枠体3は下部枠体1と同じく後側を開口し前側に向かってコ字形状に形成される枠体からなる。そのコ字形状の枠体の前方は使用者の前面(胃の当り)の当接する前枠体3aが形成され左右枠体3b,3bには摺動支持棒体2の摺動体2bの上部が固定されている。
上部枠体3の後側は前記したように開口しているが使用者の安全を図るため背当て板7が着脱可能に取り付けられている。この取り付けは使用者自身で使用可能の差し込み式のものからなるが勿論それに限定するものではない。
次に、本考案の介護用歩行訓練機100の使用方法を以下に説明する。
まず、使用者8はその身長に合わせて摺動支持棒体2の高さを調整してロック5によりその位置を固定する。使用者8は下部枠体1や上部枠体3の開口部から内部に入り込み、その前面を上部枠体3の前枠体3aに軽く当接させると共に両手で摺動支持棒体2に設けられている安全保持用把持体6を把持する。この状態になったら使用者は自分自身で目的の場所に歩行する。この歩行はキャスタ4等の存在により容易に出来る。この動作を繰り返し行うことにより使用者の足腰が訓練され、足腰を鍛えることが出来る。なお、背当て板7は使用しなくてもよいが安全のため上部枠体3の開口部を閉止するために使用する方が望ましい。
本考案の介護用歩行訓練機100は以上の説明の内容のものからなるが、介護用歩行訓練機100は以上の内容に限定されるものではなく、同一技術的範疇のものが適用されることは勿論である。
本考案の介護用歩行訓練機100は老人に限定するものではなく、足腰を丈夫に保持したいと思うすべての人に適用されその利用範囲は極めて広い。また、老人については足腰を丈夫にすることにより身体全体の健康を保持する可能性も高く、かつ家庭内で使用可能であり、その利用範囲は極めて広い。
1 下部枠体
2 摺動支持棒体
2a ガイド用棒体
2b 摺動体
3 上部枠体
3a 前枠体
3b 左右枠体
4 キャスタ
5 ロック
6 安全保持用把持体
7 背当て板
8 使用者
100 介護用歩行訓練機

Claims (1)

  1. 後側に使用者が出入可能な開口部を形成し前方に向かってコ字形状に形成され下部にキャスタを有する下部枠体と、該下部枠体の左右の部材のほぼ中間部から立ち上がり上下動可能に形成される摺動支持棒体と、該摺動支持棒体の上部に固定され使用者の出入可能な開口部を後側に形成し前方に向かってコ字形状に形成される上部枠体と、該上部枠体の前記後側の開口部を着脱可能に閉止する背当て板と、前記摺動支持棒体に固定され使用者が使用時において把持出来る位置に配設される安全保持用把持体とを有し使用者は上部枠体の前方側の枠体に身体を当接して立設し安全保持用把持体を把持しながら自力で歩行するように構成されることを特徴とする介護用歩行訓練機。
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