JP2007075679A - 固液分離方法および静電潜像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小粒径の微粒子を収率高く液体と濾別する。
【解決手段】体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子である湿潤トナー粒子と水系溶媒とからなる混合液(母液)を加圧濾過機10の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、加圧濾過機10内への混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成し、次いで、加圧濾過機10の濾過部材を通過した濾液を濾液回収槽14から再度加圧濾過機10に供給して濾過を行い、そののち、加圧濾過機10内に混合液を供給して濾過を行う固液濾過方法である。
【選択図】図1
【解決手段】体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子である湿潤トナー粒子と水系溶媒とからなる混合液(母液)を加圧濾過機10の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、加圧濾過機10内への混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成し、次いで、加圧濾過機10の濾過部材を通過した濾液を濾液回収槽14から再度加圧濾過機10に供給して濾過を行い、そののち、加圧濾過機10内に混合液を供給して濾過を行う固液濾過方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は、固体微粒子と液体とを分離する固液分離方法、および電子写真法、静電記録法等により形成する静電潜像を現像剤で現像する際に用いられる静電潜像現像用トナーの製造方法に関する。
一般に、固液分離方法では、加圧濾過機としては、2枚の濾布の一端をとじ合わせたのち濾布間に被濾過物を投入しそれぞれの濾布の外側から押圧することによって圧搾濾過を行うフィルタープレスや、加圧葉状濾過機や、加圧ヌッチェなどが用いられている。
近年、固液分離する際に濾別される固体微粒子の粒径は、益々小径化しており、従来の濾過部材の通気度では、固体微粒子の一部が濾過部材を通過してしまい、収率(得率)が低下してしまうおそれがあった。
一方、例えば、電子写真法において、帯電、露光工程により感光体上に静電画像を形成し、トナーを含む現像剤で静電画像を現像し、転写、定着工程を経て可視化される。ここで用いられる現像剤には、トナーとキャリアからなる2成分現像剤と、磁性トナーまたは非磁性トナーを単独で用いる1成分現像剤とがある。
従来、これらのトナー製造方法としては、熱可塑性樹脂を顔料、帯電制御剤、離型剤などと共に混練溶融し、均一に分散した後、微粉砕、分級することにより所定の粒径、粒度分布を有するトナーを製造する混練粉砕法が一般的であった。
混練粉砕法は簡便で優れたトナーの製造方法ではあるが、トナー形状や表面構造が不定形で、使用材料の粉砕性や工程条件により微妙に変化するため、任意の形状や表面構造に制御することが困難である。また、機械力で粉砕するため、高画質化を目的とするトナー粒子の小形化に限界があるとともに、粉砕時に多量の微紛、粗紛が発生し、粒度分布が広くなる。そのため分級工程が必要となり、収率も低下するという問題があった。
近年、これらの混練粉砕法の問題を解決すべく、乳化重合法によるトナーを始め、懸濁重合法、溶解懸濁法などの各種化学的トナー製法が開発され提案されている(例えば、特許文献1など)。例えば、乳化重合凝集法では、結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ形成された樹脂微粒子分散液と着色剤、離型剤、必要に応じて帯電制御剤等を水系溶媒中で攪拌・混合しながら、凝集、加熱融合させ、所定の粒径、粒度、形状、構造を有する湿潤トナー粒子を作製し(例えば、特許文献2,3など)、濾過・洗浄・脱水、乾燥した後、外添剤を添加し、トナー粒子を作製する。
乳化重合凝集法は、トナー粒子として6μm以下の小粒径化が可能である他、形状自由度も高く(球状、ポテト形状、紡錘形状など)、低温定着化に対応するための低融点樹脂の含有も可能でトナーの構造設計も容易である。また、混練粉砕法に比較し、トナー製造時のCO2排出量が少なく、分級工程が不要であるため収率も高く、コスト削減効果が期待できる。
しかし、水系溶媒中で乳化重合などによってトナー粒子を製造するため、トナー粒子のベースとなる着色樹脂微粒子に界面活性剤等が残留し、帯電低下や流動性低下により画質低下を招く。このため、合成した湿潤トナー粒子の濾過・洗浄・脱水が必要となる。
さらに、洗浄・脱水後に得られた湿潤トナー粒子は25%〜40%程度の水分を含んでおり、乾燥機を用い水分除去を行う必要がある。なお、乾燥が不十分でトナー粒子中に一定量以上の水分が残留していると、帯電が低下し画質低下を招く。トナー許容水分率は、トナー製法、使用材料、現像機システム等により異なるが、乳化重合凝集法で作製したトナーは、一般に1.0%以下、できれば0.7%以下であることが望ましい。
乾燥工程で効率良く乾燥処理を行うためには、洗浄・脱水工程で湿潤トナー粒子の含水率をできるだけ低減しておくことが必要となる。洗浄・脱水工程で使用する濾過機としては、一般的に加圧濾過機、真空式濾過機、遠心濾過機などが用いられる。
一方、高画質化を目的とするトナー粒子の小径化に伴い、重合トナーも従来の粒子径5〜10μmから、更に小径化が加速され、5μm未満の重合トナーが必要とされている。
しかしながら、粒子径が5μm未満になると、濾過・洗浄・脱水工程において水系溶媒から濾過機で湿潤トナー粒子を濾過分別する際に、湿潤トナー粒子が濾過部材の一種の濾布を通り抜けて濾液側へ流出し、湿潤トナー粒子の収率が著しく低下するという問題があった。
湿潤トナー粒子の濾布抜けを防止するために濾布の通気度を小さくすると濾過速度が極端に低下し、濾過時間が長くなると共に、濾布の目詰まりが発生しやすく、生産性が大幅に低下する。
また、濾布の通気度を小さくすると、洗浄時の洗浄水供給速度も遅くなるため、洗浄時間が長くなり生産性低下を招く。
上述したように、従来の固液分離方法では、例えば5μm未満の微粒子が濾過部材を通過してしまい、収率が低下してしまうという問題があった。
さらに、静電潜像現像用トナーの製造方法において、湿潤トナー粒子の粒径が5μm未満である場合にも、湿潤トナーの収率が低下してしまい、生産性が劣るおそれがあった。
本発明の目的は、小粒径化した微粒子を効率よく濾別する固液分離方法を提供するとともに、小粒径化した湿潤トナーの回収効率を向上させて生産性を向上させる静電潜像現像用トナーの製造方法を提供することにある。
本願発明は、以下の特徴を有する。
(1)体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子と液体とからなる混合液を加圧濾過機の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、前記加圧濾過機内への前記混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成する工程と、前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、前記加圧濾過機内に前記混合液を供給し濾過を行う工程と、を有する固液分離方法。
(2)上記(1)に記載の固液分離方法において、さらに、前記加圧濾過機内に固体微粒子のケーキを保持した状態で、前記加圧濾過機内を減圧および加熱してケーキ内の揮発性成分を低下させる工程を有し、次工程で乾燥を行う固液分離方法。
(3)上記(1)または(2)に記載の固液分離方法において、前記加圧濾過機がフィルタープレスである固液分離方法。
(4)樹脂微粒子と着色剤微粒子とを含む水系溶媒中で攪拌混合・加熱し、重合または化学的に湿潤トナー粒子を生成させ、加圧濾過機で水系溶媒から湿潤トナー粒子を濾過分別し、濾別した湿潤トナーを洗浄した後、脱水、乾燥してトナー粒子を製造する方法において、前記濾過分別工程は、前記加圧濾過機内への前記湿潤トナーと水系溶媒との混合物を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間の初期送液流量で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に湿潤トナー粒子のケーキ膜を形成する工程と、前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、前記加圧濾過機内に前記混合物液を供給し濾過を行う工程と、を有する静電潜像現像用トナーの製造方法。
(5)上記(4)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、前記洗浄工程は、加圧濾過機内に湿潤トナー粒子のケーキを保持し、前記加圧濾過機内に通水洗浄を行う工程であって、通水される洗浄水は、導電率が5μS/cm以下のイオン交換水とpH洗浄用水溶液である静電潜像現像用トナーの製造方法。
(6)上記(4)または(5)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、さらに、前記加圧濾過機内に湿潤トナーのケーキを保持した状態で、前記加圧濾過機内を減圧および加熱してケーキ内の揮発性成分を低下させる工程を有し、次工程で乾燥を行う静電潜像現像用トナーの製造方法。
(7)上記(6)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、湿潤トナーのケーキに対する該揮発性成分の割合を10〜50重量%に低下させ、次いで乾燥工程にて乾燥を行う静電潜像現像用トナーの製造方法。
(8)上記(4)から(7)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、前記洗浄工程は、さらに湿潤トナー粒子の洗浄する洗浄水が、35〜50℃に加温されている静電潜像現像用トナーの製造方法。
(9)上記(4)から(8)のいずれか1つに記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、前記洗浄工程は、湿潤トナー粒子100重量部あたり、洗浄水100〜1500重量部を使用して洗浄する静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。
(10)上記(4)から(9)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、前記洗浄工程は、さらに、洗浄水を0.3〜1.0m3/分の供給速度で湿潤トナーのケーキを洗浄する静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。
(11)上記(4)から(10)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、湿潤トナーの体積平均粒子径が3〜10μmである場合、加圧濾過機で使用する濾過部材である濾布の通気度が5〜30ml/cm2・分である静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。
(12)上記(4)から(11)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、前記洗浄工程は、前記洗浄水を用いて3〜6回のケーキ洗浄を行うことにより、湿潤トナー粒子に残留する不純物を洗浄除去するとともに、洗浄廃液の導電率を100μS/cm以下にする静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。
(13)上記(4)から(12)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、加圧濾過機としてフィルタープレスを用い、洗浄後の脱水時に0.3〜0.9MPaの圧力で圧搾することにより、含水率を35%以下にする静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。ここでいう「含水率」とは、質量基準含水率で、{水分質量/(水分質量+無水トナー質量)}を百分率で表したものである。
(14)上記(13)に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、圧搾時に35〜50℃の加温エアーをフィルタープレスに供給して通気脱水することにより、含水率を30%以下にする静電荷像現像用トナー粒子の製造方法。
本発明によれば、濾別された小粒径の固体微粒子や湿潤トナーの回収率を向上されることができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。
[固液分離方法]
本実施の形態の固液分離方法は、体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子と液体とからなる混合液を加圧濾過機の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、前記加圧濾過機内への前記混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成する工程と、前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、前記加圧濾過機内に前記混合液を供給し濾過を行う工程と、を有する。
本実施の形態の固液分離方法は、体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子と液体とからなる混合液を加圧濾過機の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、前記加圧濾過機内への前記混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成する工程と、前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、前記加圧濾過機内に前記混合液を供給し濾過を行う工程と、を有する。
なお、体積粒度分布指標GSDvは、コールターマルチサイザーIIやコールターカウンターTAII(ベックマンーコールター社製)で測定することができる。測定濃度は5%程度でよい。測定アパーチャー径は100ミクロンが好ましい。平均粒度及び粒度分布は、測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(分割数:1.26〜50.8ミクロンまでを16チャンネルに、logスケールで0.1間隔となるように分割する。具体的には、チャンネル1が1.26ミクロン以上1.59ミクロン未満、チャンネル2が1.59ミクロン以上2.00ミクロン未満、チャンネル3が2.00ミクロン以上2.52ミクロン未満、とし、左側の下限数値のlog値が(log1.26=)0.1、(log1.59=)0.2、(log2.00=)0.3、・・・、1.6となるように分割した。)に対して、体積、数をそれぞれ小粒径側から累積分布を引いて、累積16%となる粒径を体積D16v、数D16p、累積50%となる粒径を体積D50v、数D50p、累積84%となる粒径を体積D84v、数D84pと定義する。体積粒度分布指数GSDvは、(D84v/D16v)1/2として算出される。数平均粒度分布指数GSDpは、(D84p/D16p)1/2として算出される。
また、体積平均粒子径は、測定する粒子が2μm以上の場合、測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(ベックマンーコールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用した。測定法としては分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に測定試料を10mg加える。これを前記電解液100ml中に添加した。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパーチャー径として100μmアパーチャーを用いて2〜60μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布、個数平均分布を求める。測定する粒子数は50000である。
以下、固体微粒子として、静電潜像現像用トナーの製造工程において中間生成物である湿潤トナーを例に取り、以下に図1および図2を用いて説明する。なお、湿潤トナーについては、図3を用いて後述する。
本実施の形態において、加圧濾過機としては、フィルタープレス、加圧葉状濾過機、加圧ヌッチェ(例えば、三菱フィルタードライ「MFD」(三菱化工機株式会社製)、「WDフィルター」(株式会社 ニッセン製))等が適している。真空式濾過機、遠心濾過機では、濾過圧力が低いため、濾過時に生成する湿潤トナー粒子のケーキ厚さが一定でなく、ケーキ表面にヒビ割れが生じやすい。このため、洗浄の際に洗浄水が偏って流れ、均一に湿潤トナー粒子を洗浄できず、界面活性剤等が残留しやすい。また、脱水時の圧力が低いため、湿潤トナー粒子の含水率が45〜55%程度と高くなり、脱水後の乾燥時間も長くなる。
また、加圧濾過機の中でも特にフィルタープレスを使用することが望ましい。フィルタープレスは濾布と圧搾用ダイアフラムシートを2枚の濾板で両側から挟み込む構造であるため、濾過室の厚さ・容積が一定になる。後述するように、湿潤トナー粒子を含む水系溶媒はポンプで濾過室へ送液されるため、濾過時のケーキ厚さが常に一定になると共に、濾過圧力が高いのでケーキ表面のヒビ割れも発生しない。また、ケーキを洗浄する場合、洗浄は濾過室にケーキを保持したまま行うので、洗浄水も偏ることなく流れ、湿潤トナー粒子を均一に洗浄することができる。また、脱水は圧搾用ダイアフラムシートに加圧エアーを送付して行うので、ケーキが均一に脱水されて、湿潤トナー粒子の含水率もほぼ一定になる。また、圧搾により湿潤トナー粒子の含水率を35%以下にすることが可能で、脱水後の乾燥時間も短くなる。また、フィルタープレスは、濾過から洗浄・脱水までを連続かつ大量に同一機内で処理することが可能であるため、生産性が大幅に向上する。
以下に、本実施の形態について詳細に説明する。
少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子を含む水系溶媒中で、重合または化学的に製造された湿潤トナー粒子を濾過分別する際に使用する加圧濾過機として、図1および図2に示すフィルタープレス10を用いる。
フィルタープレスとしては、例えば自動圧搾フィルタープレス「TETP−MKII」、「TFOP−MKII」(いずれも東京エンジニアリング工業株式会社製)や、「ロールフィット フィルタープレス・ドライヤー」(販売元:株式会社 ユーロテック)が好適である。
図1に示すように、湿潤トナー粒子の濾過・洗浄・脱水を行う場合の加圧濾過機であるフィルタープレス10とその付帯機器とからなる。湿潤トナー粒子と水系溶媒は、湿潤トナー粒子貯槽12に貯留され、湿潤トナー粒子貯槽12は、送液ポンプ18aを経てフィルタープレス10の原液注入口に送液配管を介して接続されている。また、フィルタープレス10の濾液排出口は、濾液配管を介して濾液回収槽14と接続されている。さらに、図示しないイオン交換貯槽と母液注入口とは洗浄配管によって接続されている。また、湿潤トナーのpH洗浄を行うためのpH洗浄水槽の一例である酸性洗浄水槽16は、送液ポンプ18bを得てpH洗浄配管を介してフィルタープレス10の濾過排出口に接続されている。なお、pH洗浄水槽は、酸性洗浄水槽16に限らない。湿潤トナー中の結着樹脂が酸性極性基を有する場合は、酸性洗浄水を用いてpHを調整するが、湿潤トナー中の結着樹脂が塩基性極性基を有する場合には、塩基性洗浄水を用いてpHを調整することが好ましく、かかる場合はpH洗浄水槽として、塩基性洗浄水槽を用いることが望ましい。また、フィルタープレス10の下方には、フィルタープレス10によって脱水されたケーキを解砕機24に搬送するケーキコンベア22が設けられ、解砕機24は、搬送されたケーキを解砕して粒子状の湿潤トナー粒子にする。
次に、図1を用いて、固液分離の動作について説明する。湿潤トナー粒子貯槽12から送液ポンプ18aを用いて、体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30の湿潤トナー粒子と水系溶媒とをフィルタープレス10に送液する。その際、フィルタープレス10内への混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材である濾布表面に微粒子ケーキ膜を形成させる。一方、フィルタープレス10の濾布を通過した濾液を濾液回収槽14に回収する。
フィルタープレス10から排出される濾液中の湿潤トナー粒子含有量が所定量以下になったことを検知するまで、湿潤トナー粒子貯槽12から送液ポンプ18aを用いて、フィルタープレス10に送液する。ここで、濾液中の湿潤トナー粒子の含有量は、予め濾液に湿従トナー粒子の含有量を変えた複数のサンプルを用意し、吸光度計を用いて検量線を作成し、この検量線に基づいて、実際回収されてくる濾液の吸光度を吸光度計で測定し求める。
そして、回収されてくる濾液中の湿潤トナー粒子の含有量が所定値以下になったら、または、0.2〜1.0時間、湿潤トナー粒子貯槽12からフィルタープレス10への送液を行ったのち、湿潤トナー粒子貯槽12からの送液を停止させ、濾液回収槽14から濾液をフィルタープレス10に送液する。濾液をフィルタープレス10に再循環させる工程において、濾液回収槽14内の濾液中の湿潤トナー粒子含有量が所定量以下になったことを検知した場合には、濾液回収槽14からフィルタープレス10への濾液の送液を停止し、再度、湿潤トナー粒子貯槽12から加圧濾過機10に送液して濾過を行う。
次に、フィルタープレス10内の濾布間が湿潤トナー粒子のケーキが保持された状態で、イオン交換水をフィルタープレス10内に送液し、ケーキを洗浄し、さらに、酸性洗浄水槽16より酸性水溶液をポンプ18bを用いてフィルタープレス10内に送液し、ケーキのpHを調整した後、再度、イオン交換水をフィルタープレス10内に送液してケーキを洗浄する。このとき濾布を通過した洗浄廃液は排出口より外部に排出する。
次いで、洗浄されたケーキをフィルタープレス10により圧搾し脱水する。脱水されたケーキは、ケーキコンベア22を介して、解砕機24に搬送され、解砕機24によって、粒子状に解される。
以下に、フィルタープレス10の構成について図2を用いてさらに詳細に説明する。
図2に示すフィルタープレス10は、複数の濾過室20をスタック状のしたものであり、このフィルタープレス10の原液注入口35に、湿潤トナー粒子と水系溶媒とからなる混合物を供給する。濾布32を通過した濾液はフィルタープレス10の下部の濾液排出口36より図1に示す濾液回収槽14に送液される。この時、濾布32の間に湿潤トナー粒子のケーキ34が形成される。なお、体積平均粒子径が3〜10μmの湿潤トナー粒子を濾過する場合、使用される濾布32の通気度は5〜30ml/cm2・minである。
ここで、湿潤トナー粒子の粒径が5μm未満の場合は、濾過初期のケーキ生成が不十分となるため、大量の湿潤トナー粒子が濾布を通り抜けて濾液と共に外部へ排出される。この結果、湿潤トナー粒子の収率が大幅に低下する。
濾布抜けを防止するため、濾布32の通気度を5ml/cm2・min未満にすると、濾布抜けは低減できるが、濾過速度が1/2以下まで低下すると共に、濾布32の目詰まりが起き易くなり、濾布ライフが極端に短くなる。このため、濾布交換を頻繁に行う必要があり、ランニングコストが大幅に上昇する。また、洗浄時の洗浄水速度も1/2以下まで低下するので、生産性が大幅に低下する。
本発明において、濾布32の通気度を下げることなく収率低下を防ぐためには、濾布抜けした湿潤トナー粒子を含む濾液を再び送液ポンプでフィルタープレス10に供給し濾過する操作(循環濾過)を行い、濾液中の湿潤トナー粒子をケーキ34で捕捉回収する方法が有効である。本方法を採用すれば、生産性低下やランニングコスト上昇を招くことなく、高い収率を維持できる。
なお、循環濾過は、上述したように、濾液に含まれる湿潤トナー粒子の固形分濃度の経時変化を測定し、ほぼ一定になった時点で終了とする。
このとき、図4に示すように、横糸60と縦糸62とによって織られた濾布32の濾過面に、大きめの湿潤トナー粒子41、やや大きめの湿潤トナー粒子42、平均粒径の湿潤トナー粒子43、やや小さめの湿潤トナー粒子44が、順次濾液透過可能に堆積し、ケーキ濾過膜50を形成する。このケーキ濾過膜50によって、5μm未満の粒径の湿潤トナー粒子45も、濾別することができる。
次に洗浄は、洗浄水を原液注入口35より供給し、各濾過室20の上部からケーキへ直接流し込む直接洗浄方式と、フィルタープレス10の下部の貫通洗浄水入口38から洗浄水を供給し、濾布32の裏面からケーキ側へ逆に流し込む貫通洗浄方式の2種類がある。
直接洗浄方式は各濾過室の上部供給口から洗浄水を流し込むため、ショートパス等による洗浄ムラができやすい。一方、貫通洗浄方式は濾布32の裏全面から洗浄水を流し込むので、ケーキ全体に洗浄水が行き渡り、ショートパス等による洗浄ムラが無く、均一な洗浄効果を得ることができる。但し、各濾過室20の上部の原液注入口35周辺は洗浄廃液が通過できないので、局部的に洗浄が不十分となる。従って、湿潤トナー粒子の洗浄においては、直接洗浄方式と貫通洗浄方式を組み合わせることが有効である。
重合トナー粒子の洗浄においては、導電率5μS/cm以下のイオン交換水を洗浄水として使用し直接洗浄を行い、次に、上述したように酸性極性基を有する結着樹脂を含有するトナー粒子を洗浄する場合には、pH6以下の酸性水溶液で貫通洗浄を行った後、再度、イオン交換水で直接洗浄を行うことが望ましい。なお、洗浄廃液の導電率が10μS/cmを越えている場合は、洗浄回数を増やして対応する。
また、洗浄水を35〜50℃まで加温すると湿潤トナー粒子に残留する界面活性剤の洗浄水への溶存が促進されるので、洗浄効率が良くなる。
洗浄水の使用量は、湿潤トナー粒子100重量部あたり洗浄水100〜1500重量部、供給速度は0.3〜1.0m3/minで行うことが、経済性と洗浄効率を両立させる点で望ましい。洗浄水量が100重量部より少ないとトナー中の界面活性剤を完全に除去できないため、洗浄回数を多くする必要があり、生産性が大幅に低下する。また、洗浄水量が1500重量部より多いと、洗浄に供するイオン交換水製造設備の負荷が増大すると共に、洗浄廃水を処理する排水処理設備の負荷も増大するため、両方の設備で使用する薬剤の使用量が増加し、ランニングコストが上昇する。
次に、脱水は、図2のエアー入口37にコンプレッサーエアーを供給し、各濾過室のダイアフラムシート33を加圧することにより、ケーキ34を圧搾し脱水する。含水率を35%以下まで低下させるためには、エアー圧力を0.3〜0.9MPaとすることが望ましい。エアー圧力が0.3MPaを下回ると圧搾不足になり、含水率が35%以下にならない。0.9MPaを越えるとダイアフラムシートの傷みが激しくなるためシートライフが短くなり、ランニングコストが上昇する。
なお、圧搾を行いながら上述の洗浄を行っても良い。
また、ケーキの圧搾時に35〜50℃の加温エアーをフィルタープレス10に供給して通気脱水することにより、含水率を30%以下にすることが望ましい。含水率が低くなれば、次工程の乾燥を行う際に乾燥効率が上昇し、生産性を更に向上させることが可能となる。なお、エアー温度が35℃以下では通気脱水効果が小さく、50℃を越えるとトナー粒子の融着が発生しやすくなり、品質低下を招く恐れがある。脱水後は、各濾過室の両側にある濾板1を順次移動させながら開放し、ケーキを排出する。
フィルタープレス10から排出された湿潤トナー粒子のケーキは、解砕機で直径数ミリ程度の細粒に解砕された後、気流式乾燥機、流動層乾燥機、振動乾燥機等を単独または複数組み合わせて、含水率が1.0%以下になるまで乾燥する。
次に、本実施の形態の他の固液分離方法について以下に説明する。
本実施の形態の他の固液分離方法は、上記固液分離方法において、さらに、加圧濾過機内に固体微粒子のケーキを保持した状態で、加圧濾過機内を減圧および加熱してケーキ内の揮発性成分を低下させる工程を有し、次工程で乾燥を行う方法である。
本実施の形態に用いる加圧濾過機は、上述した図1に示す装置構成に、さらに、真空ポンプと加熱システムとを有し、真空ポンプと加熱システムは、それぞれ配管によってフィルタープレス10に接続され、真空ポンプによってフィルタープレス10内を減圧にしながら、加熱システムによってフィルタープレス10内を加熱することができる。
これにより、フィルタープレス10内で圧搾されたケーキからさらに揮発性成分を蒸発させることができ、次工程の乾燥効率が向上する。
上記装置としては、例えば、「ロールフィット フィルタープレス・ドライヤー」(販売元:株式会社 ユーロテック)が好適である。
そして、上記装置を用いて、湿潤トナー粒子のケーキに対する揮発性成分の割合を10〜50重量%に低下させ、次いで乾燥工程にて乾燥を行うことが好ましい。
なお、本発明における固体微粒子として、湿潤トナー粒子を例に取り説明したが、これに限るものではなく、静電潜像現像用トナーに用いる外添剤であっても、また、粉砕トナーを再度溶液に分散させて外添剤を添加した後の粉砕トナー粒子であっても、他の微粒子であっても同様に収率よく濾別することができることはいうまでもない。
[静電潜像現像用トナーの製造方法]
以下に、本発明の静電潜像現像用トナーの製造方法について説明する。なお、湿潤トナー粒子の濾過、洗浄、脱水、乾燥については、上述した固液分離方法と同じであるため、その説明は省略する。
以下に、本発明の静電潜像現像用トナーの製造方法について説明する。なお、湿潤トナー粒子の濾過、洗浄、脱水、乾燥については、上述した固液分離方法と同じであるため、その説明は省略する。
本発明の湿潤トナー粒子は、重合性単量体を乳化重合して得られた樹脂微粒子と着色剤微粒子、離型剤微粒子等を水系溶媒中で混合・加熱し、各微粒子を凝集・融合させて調製する乳化重合法、重合性単量体中に着色剤微粒子、離型剤微粒子等を分散させ乳化重合した後、得られた重合微粒子を凝集・融合させて調製する乳化重合法や、懸濁重合法、界面重合法、溶解懸濁法などの重合乃至は化学的製法で製造することができる。
ここで、湿潤トナー粒子の粒径は3〜10μm程度で、形状は球、ポテト形、偏平形、紡錘形と様々な形状のトナーを得ることができる。また、樹脂微粒子を含む水系溶媒の水分量は、一般的に質量基準の百分率で50〜95%程度であり、トナー製造方法によりバラツキがある。
一例として、重合性単量体を乳化重合して得られた樹脂微粒子と着色剤微粒子、離型剤微粒子等を水系溶媒中で混合・加熱し、各微粒子を凝集・融合させて湿潤トナー粒子を得る乳化重合法について、具体的に説明する。
重合性単量体を水系溶媒中でイオン性界面活性剤や高分子電解質とともにホモジナイザー等の分散機で分散・乳化させる。得られた乳化液を攪拌機付きの反応器に移送し、重合開始剤を加え、混合・加熱することにより重合反応を行う。重合反応が終了したら、冷却水で常温まで降温した後、樹脂微粒子分散液を反応器より抜き出す。
一方、着色剤微粒子分散液は、攪拌槽にて水系溶媒に着色剤と界面活性剤を加え、ホモジナイザー等の分散機で所定の粒子径になるまで分散して調製する。
離型剤微粒子分散液は、攪拌槽にて水系溶媒に離型剤と界面活性剤を加え、必要に応じ加熱溶融した上で、ホモジナイザー等の分散機で所定の粒子径になるまで分散して調製する。
上記方法にて得られた、樹脂微粒子分散液、着色剤微粒子分散液、離型剤微粒子分散液を、図3に示すように、攪拌機付き反応器に移し、濃度調整用水、凝集剤、必要に応じて電荷添加剤及びその他添加剤を追加混合し、得られた混合物を樹脂のTg近辺の温度、望ましくは樹脂のTg±10℃で効果的な時間、例えば1〜8時間加熱して、トナー粒子の凝集体を生成する。
次に、凝集体懸濁液を、樹脂のTg又はそれより高い温度、例えば約60〜約120℃に加熱して合体又は融合させてトナー粒子を造粒し、このトナー粒子を濾過などの手段で母液から分離して、必要に応じてイオン交換水などで洗浄し、脱水して得られた湿潤トナー粒子の凝集塊を、乾燥することにより、本発明のトナーを製造する。
なお、乳化重合方法によるトナー製造方法は、米国特許第5,853,943号明細書、特開2000−250262号公報、特開2000−250263号公報、特開2001−247607号公報でも提案されている。
上記の乳化重合法で作製した湿潤トナー粒子を、加圧濾過機(フィルタープレス等)で含水率35%以下になるまで脱水し、乾燥機で処理することにより、含水率1.0%以下のトナー粒子を得ることできる。
また、乳化重合法は、粒径100〜300nmの樹脂微粒子、着色剤微粒子、離形剤微粒子、その他の添加剤を、化学的に凝集・融合させ、トナー粒子を造粒するため、平均粒径は3〜10μm、任意の形状(球形、ポテト形など)のトナーを自由に作製できる利点がある。また、微紛や粗紛も少ないため粒度分布もシャープとなり、分級工程が不要となり、トナー製造時間の短縮、収率向上等によるコスト削減効果が大きい。
上記の乳化重合法の樹脂微粒子に使用される重合性単量体は特に制限されないが、例えば、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を有するエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブタジエン等のポリオレフィン類等単量体などの重合体またはこれらを2種以上組み合せて得られる共重合体、又はそれらの混合物、さらにはエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等、非ビニル縮合系樹脂、あるいはこれらと前記ビニル系樹脂との混合物、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等を挙げることができる。上記の分枝/部分架橋共重合体、等の既知のポリマー類が挙げられるが、これらに限るものではない。
本発明の製法で使用する、着色剤としては特に限定されず、公知の着色剤を使用することができ、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、ランプブラック、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコイルブルー、メチレンブルークロライド、銅フタロシアニン、キノリンイエロー、クロームイエロー、デュポンオイルレッド、オリエントオイルレッド、ローズベンガル、マラカイトグリーンオキサレート、ニグロシン染料、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3などが挙げられる。
さらに、マピコブラック(登録商標)とシアン成分との混合物などの着色マグネタイトも、本発明の製法の顔料として使用できる。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等が挙げられる。体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等が挙げられる。また、染料としては、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料、例えば、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等が挙げられる。これらの顔料及び染料は単独、もしくは混合し、さらには固溶体の状態で使用できる。
これらの着色剤は、通常トナー中に効果的な量、例えばトナーの約1〜約15重量%、望ましくは約3〜約10重量%添加させる。
凝集剤は効果的な量、例えばトナーの約0.01〜約10重量%を用いる。使用する凝集剤としては、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、(ジアルキル)フェニルアルキルアンモニウム=クロリド、ラウリルトリメチルアンモニウム=クロリド、(アルキルベンジル)メチルアンモニウム=クロリド、(アルキル)(ベンジル)ジメチルアンモニウム=ブロマイド、塩化ベンザルコニウム、セチルピリジニウム=ブロマイド、C12、C15、C17トリメチルアンモニウム=ブロマイド類、4級化ポリオキシエチレンアルキルアミン類のハロゲン化物塩、ドデシルベンジルトリエチルアンモニウム=クロリド、アルカリル・ケミカル社(Alkaril Chemical ComPany)より入手可能な、ミラポール(MIRAPOL)(登録商標)及びアルカクワット(ALKAQUAT)(登録商標)、花王化学(Kao Chemicals)より入手可能なサニゾール(SANIZOL)(登録商標)(塩化ベンザルコニウム)、等が挙げられるが、これらに限るものではない。
帯電制御剤も効果的な量、例えばトナーの0.1〜5重量%を使用しても良い。適当な帯電制御剤としては、アルキルピリジニウムハロゲン化物類、重硫酸塩類、ジステアリルジメチルアンモニウム=メチル硫酸塩帯電制御剤を用いるトナーについて述べた、米国特許第3,944,493号、米国特許第4,007,293号、米国特許第4,079,014号、米国特許第4,394,430号、米国特許第4,560,635号(その内容は全て本件に引用して援用する)の帯電制御剤類、アルミニウム錯体のような陰帯電制御剤、等が挙げられるが、これらに限るものではない。
上記の乳化重合法で使用する離型剤や他の添加剤としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレフィン類;加熱により軟化点を有するシリコーン類;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステアリン酸アミド等のような脂肪酸アミド類;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ホホバ油等のような植物系ワックス;ミツロウのごとき動物系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等のような鉱物、石油系ワックス;及びそれらの変性物を使用することができるが、これに限るものではない。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。次の実施例は、本発明の詳細な実施の形態を示すものである。特に記載のない限り、部及び%は全て重量部または重量%である。
(実施例1)
<スチレン/アクリル系樹脂微粒子の調整>
スチレン 325重量部
n−ブチルアクリレート 90重量部
アクリル酸 8重量部
ドデカンチオール 8重量部
四臭化炭素 5重量部
前記成分(全体で436重量部)を混合溶解して溶液を調製し、他方非イオン性界面活性剤(花王社製、ノニポール400)8重量部、及びアニオン性界面活性剤(テイカ社製、テイカパワーLN2025)12重量部をイオン交換水600重量部に溶解し、前記溶液を加えて攪拌槽で分散し乳化して15分間ゆっくりと攪拌・混合しながら、過硫酸アンモニウム5重量部を溶解したイオン交換水65重量部を投入した。次いで、系内を窒素で十分に置換した後、ジャケット付反応器で攪拌しながら70℃まで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続して、中心径165nm、ガラス転移点52℃、Mw31,700の樹脂微粒子を含有するスチレン/アクリル系樹脂微粒子を得た。
<スチレン/アクリル系樹脂微粒子の調整>
スチレン 325重量部
n−ブチルアクリレート 90重量部
アクリル酸 8重量部
ドデカンチオール 8重量部
四臭化炭素 5重量部
前記成分(全体で436重量部)を混合溶解して溶液を調製し、他方非イオン性界面活性剤(花王社製、ノニポール400)8重量部、及びアニオン性界面活性剤(テイカ社製、テイカパワーLN2025)12重量部をイオン交換水600重量部に溶解し、前記溶液を加えて攪拌槽で分散し乳化して15分間ゆっくりと攪拌・混合しながら、過硫酸アンモニウム5重量部を溶解したイオン交換水65重量部を投入した。次いで、系内を窒素で十分に置換した後、ジャケット付反応器で攪拌しながら70℃まで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続して、中心径165nm、ガラス転移点52℃、Mw31,700の樹脂微粒子を含有するスチレン/アクリル系樹脂微粒子を得た。
<着色剤分散液の調製>
シアン顔料(大日精化社製、銅フタロシアニンB15:3 ) 45重量部
界面活性剤(テイカ社製、テイカパワーLN2025 ) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を混合溶解し、ウルトラタラックス (IKA社製)で30分間分散し、中心径126nmの顔料粒子を含有する着色剤分散液を得た。
シアン顔料(大日精化社製、銅フタロシアニンB15:3 ) 45重量部
界面活性剤(テイカ社製、テイカパワーLN2025 ) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を混合溶解し、ウルトラタラックス (IKA社製)で30分間分散し、中心径126nmの顔料粒子を含有する着色剤分散液を得た。
<離型剤分散液の調製>
パラフィンワックス(日本精蝋社製、HNP0190 、融点85℃) 45重量部
カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を95℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、中心径243nmの離型剤粒子を含有する離型剤分散液を得た。
パラフィンワックス(日本精蝋社製、HNP0190 、融点85℃) 45重量部
カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を95℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、中心径243nmの離型剤粒子を含有する離型剤分散液を得た。
<ステアリン酸亜鉛粒子分散液の調製>
ステアリン酸亜鉛(日本油脂社製) 45重量部
カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を90℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、中心径344nmのステアリン酸亜鉛粒子を含有するステアリン酸亜鉛粒子分散液を得た。
ステアリン酸亜鉛(日本油脂社製) 45重量部
カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 5重量部
イオン交換水 200重量部
前記成分を90℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、中心径344nmのステアリン酸亜鉛粒子を含有するステアリン酸亜鉛粒子分散液を得た。
<湿潤トナー粒子1の調整>
図3に示すように、上記で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液10重量部を加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら52℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が5.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加して外殻を形成させ、更に30分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を95℃に上げ、本温度で5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は5.9μmであった。
図3に示すように、上記で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液10重量部を加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら52℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が5.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加して外殻を形成させ、更に30分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を95℃に上げ、本温度で5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は5.9μmであった。
<湿潤トナー粒子1の濾過>
得られた湿潤トナー粒子の分散液をポンプで圧搾式フィルタープレス(東京エンジニアリング工業社製:TFP型、圧搾圧力0.6MPa、濾布通気度は14ml/cm2・min)に供給し濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、0.8%(重量基準)であった。
得られた湿潤トナー粒子の分散液をポンプで圧搾式フィルタープレス(東京エンジニアリング工業社製:TFP型、圧搾圧力0.6MPa、濾布通気度は14ml/cm2・min)に供給し濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、0.8%(重量基準)であった。
<湿潤トナー粒子1の洗浄>
フィルタープレスの原液入口から導電率2μS/cmのイオン交換水1000重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し直接洗浄を行った後、貫通洗浄水入口からpH6以下の酸性水溶液500重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し貫通洗浄を行い、再度、原液入口からイオン交換水500重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し直接洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。なお、本洗浄で使用した洗浄水の温度は何れも40℃であった。
フィルタープレスの原液入口から導電率2μS/cmのイオン交換水1000重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し直接洗浄を行った後、貫通洗浄水入口からpH6以下の酸性水溶液500重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し貫通洗浄を行い、再度、原液入口からイオン交換水500重量部を0.7m3/minの供給速度で供給し直接洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。なお、本洗浄で使用した洗浄水の温度は何れも40℃であった。
<湿潤トナー粒子1の脱水>
フィルタープレスにコンプレッサーエアー(エアー圧力:0.6MPa)を供給し、濾過室内のダイアフラムシートにて湿潤トナー粒子ケーキを圧搾した後、40℃の加温エアーをフィルタープレスに供給して通気脱水を10分間行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ28%であった。
フィルタープレスにコンプレッサーエアー(エアー圧力:0.6MPa)を供給し、濾過室内のダイアフラムシートにて湿潤トナー粒子ケーキを圧搾した後、40℃の加温エアーをフィルタープレスに供給して通気脱水を10分間行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ28%であった。
<湿潤トナー粒子1の乾燥>
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、5.9μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.25であった。
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、5.9μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.25であった。
<湿潤トナー粒子1の評価>
上記のトナー粒子を用い、外添剤を添加せずにメチルメタアクリレート(綜研科学社製、Mw80000)を1.0wt%コートした平均粒径50μmのフェライトキャリアに対して、トナー濃度が6.0wt%になるように調整した状態で、高温高湿環境(28℃、85%RH)及び低温低湿環境(10℃、30%RH)にそれぞれ12時間放置した後、帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−24.7μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−28.5μC/gと良好な帯電特性を示した。
上記のトナー粒子を用い、外添剤を添加せずにメチルメタアクリレート(綜研科学社製、Mw80000)を1.0wt%コートした平均粒径50μmのフェライトキャリアに対して、トナー濃度が6.0wt%になるように調整した状態で、高温高湿環境(28℃、85%RH)及び低温低湿環境(10℃、30%RH)にそれぞれ12時間放置した後、帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−24.7μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−28.5μC/gと良好な帯電特性を示した。
(実施例2)
<湿潤トナー粒子2の調整>
実施例1で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら40℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が3.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64kgを追加して外殻を形成させ、更に15分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を85℃に上げ、本温度で1.5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は3.7μmであった。
<湿潤トナー粒子2の調整>
実施例1で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら40℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が3.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64kgを追加して外殻を形成させ、更に15分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を85℃に上げ、本温度で1.5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は3.7μmであった。
<湿潤トナー粒子2の濾過>
湿潤トナー粒子2の分散液のうち200重量部を使用し、実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、4.1%(重量基準)であった。実施例1の濾液の固形分濃度0.8%(重量基準)に比べ、固形分濃度が5倍程度あったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、3回終了した時点で0.9%(重量基準)となり、実施例1と同等になったため、循環濾過を終了した。なお、濾過に要した時間は最初の通常濾過が17分、循環濾過3回で30分であった。
湿潤トナー粒子2の分散液のうち200重量部を使用し、実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、4.1%(重量基準)であった。実施例1の濾液の固形分濃度0.8%(重量基準)に比べ、固形分濃度が5倍程度あったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、3回終了した時点で0.9%(重量基準)となり、実施例1と同等になったため、循環濾過を終了した。なお、濾過に要した時間は最初の通常濾過が17分、循環濾過3回で30分であった。
<湿潤トナー粒子2の洗浄>
実施例1と同様の方法で湿潤トナー粒子2の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は7μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
実施例1と同様の方法で湿潤トナー粒子2の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は7μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
<湿潤トナー粒子2の脱水>
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子2のケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ29%であった。
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子2のケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ29%であった。
<湿潤トナー粒子2の乾燥>
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.7μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.24であった。
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.7μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.24であった。
<湿潤トナー粒子2の評価>
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−24.0μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−26.7μC/gと良好な帯電特性を示した。
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−24.0μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−26.7μC/gと良好な帯電特性を示した。
(実施例3)
<湿潤トナー粒子3の調整>
実施例1で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら40℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が3.5μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加して外殻を形成させ、更に25分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を85℃に上げ、本温度で2.5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は4.3μmであった。
<湿潤トナー粒子3の調整>
実施例1で得た樹脂微粒子分散液、着色剤分散液、離型剤分散液を用いて、以下の手順で湿潤トナー粒子を調整した。攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、樹脂分散液を136重量部、着色剤分散液を30重量部、離型剤分散液を40重量部加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら40℃に加熱して、各微粒子を凝集させた。凝集体の粒径が3.5μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加して外殻を形成させ、更に25分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより微粒子の凝集を停止させた。更に反応器の温度を85℃に上げ、本温度で2.5時間保持し凝集体を融合させ後、混合物(スラリー)を冷却して、湿潤トナー粒子の分散液を調製した。なお、トナーの粒子径は4.3μmであった。
<湿潤トナー粒子3の濾過>
得られた湿潤トナー粒子の分散液を実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定した結果、2.5%(重量基準)であった。実施例1の濾液の固形分濃度0.8%(重量基準)に比べ、固形分濃度が3倍程度あったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、2回終了した時点で0.9%(重量基準)となり、実施例1と同等になったため、循環濾過を終了した。
得られた湿潤トナー粒子の分散液を実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定した結果、2.5%(重量基準)であった。実施例1の濾液の固形分濃度0.8%(重量基準)に比べ、固形分濃度が3倍程度あったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、2回終了した時点で0.9%(重量基準)となり、実施例1と同等になったため、循環濾過を終了した。
<湿潤トナー粒子3の洗浄>
実施例1と同様の方法で湿潤トナー粒子の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
実施例1と同様の方法で湿潤トナー粒子の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
<湿潤トナー粒子3の脱水>
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ27%であった。
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ27%であった。
<湿潤トナー粒子3の乾燥>
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、4.3μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.26であった。
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、4.3μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.26であった。
<湿潤トナー粒子3の評価>
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−26.3μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−25.9μC/gと良好な帯電特性を示した。
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−26.3μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−25.9μC/gと良好な帯電特性を示した。
(比較例1)
実施例2で調整した湿潤トナー粒子2(粒子径:3.7μm)のうち200重量部を使用し、以下の処理と評価を行った。
実施例2で調整した湿潤トナー粒子2(粒子径:3.7μm)のうち200重量部を使用し、以下の処理と評価を行った。
<湿潤トナー粒子の濾過>
圧搾式フィルタープレスの濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替え、湿潤トナー粒子2の分散液を濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定したところ1.0%(重量基準)となり、実施例2の固形分濃度0.9%(重量基準)と大差なく、循環濾過は不要であった。しかし、濾過速度が大幅に低下し、濾過時間は1時間50分となり、実施例2(合計濾過時間47分)の2倍以上の時間を要した。
圧搾式フィルタープレスの濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替え、湿潤トナー粒子2の分散液を濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定したところ1.0%(重量基準)となり、実施例2の固形分濃度0.9%(重量基準)と大差なく、循環濾過は不要であった。しかし、濾過速度が大幅に低下し、濾過時間は1時間50分となり、実施例2(合計濾過時間47分)の2倍以上の時間を要した。
<湿潤トナー粒子の洗浄>
実施例2と同様の方法で湿潤トナー粒子の洗浄を行ったが、濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替えたため、洗浄水の供給速度が0.3m3/min(実施例2では0.7m3/min)までしか上げることができず、洗浄時間は実施例2の2倍以上になってしまった。なお、この時の洗浄廃液の導電率は8μS/cmで実施例2の7μS/cmとほぼ同等であった。
実施例2と同様の方法で湿潤トナー粒子の洗浄を行ったが、濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替えたため、洗浄水の供給速度が0.3m3/min(実施例2では0.7m3/min)までしか上げることができず、洗浄時間は実施例2の2倍以上になってしまった。なお、この時の洗浄廃液の導電率は8μS/cmで実施例2の7μS/cmとほぼ同等であった。
<湿潤トナー粒子の脱水、乾燥>
実施例2と同様の方法で脱水、乾燥を行い、トナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.7μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.24で実施例2と同じであった。
実施例2と同様の方法で脱水、乾燥を行い、トナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.7μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.24で実施例2と同じであった。
<湿潤トナー粒子の評価>
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−15.1μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−26.3μC/gと帯電量に環境差を示した。
上記のトナー粒子を用い、実施例1と同様の条件で帯電量(μC/g)を測定したところ、高温高湿環境の帯電量(Q/M)は−15.1μC/g、低温低湿環境の帯電量(μC/g)は−26.3μC/gと帯電量に環境差を示した。
以上、実施例及び比較例で示したように、本発明によれば、水系溶媒中で重合乃至は化学的に製造された湿潤トナー粒子を濾過・洗浄・脱水し、乾燥処理を行う製造方法において、湿潤トナー粒子の粒径が5μm未満であっても、濾過機による濾過分別の際に、濾液を再び濾過機に供給する循環濾過を行うことにより、湿潤トナー粒子の濾布抜けによる収率低下や濾布通気度の微細化による生産性低下を招くことなく、品質を維持し、連続的かつ効率的に大量に行う静電荷像現像用トナーの製造方法を提供することができる。
次に、他の湿潤トナー粒子を用いた実施例および比較例について説明する。
<結晶性ポリエステル樹脂分散液の調製>
加熱乾燥した三口フラスコに、1,10−ドデカン二酸98.0mol%、及びイソフタル酸ジメチル−5−スルホン酸ナトリウム2.0mol%の酸成分、および、1,6ヘキサンジオール100mol%と、触媒としてTi(OBu)4(酸成分に対し、0.014重量%)と、を入れた後、減圧操作により容器内の空気を減圧し、さらに窒素ガスにより不活性雰囲気下とし、機械攪拌にて180℃で6時間還流を行った。その後、減圧蒸留にて過剰なエチレングリコールを除去し、220℃まで徐々に昇温を行い4時間攪拌し、粘稠な状態となったところでGPCにて分子量を確認し、重量平均分子量32000になったところで、減圧蒸留を停止し、空冷し結晶性ポリエステルを得た。酸価は9.2mgKOH/gであった。
加熱乾燥した三口フラスコに、1,10−ドデカン二酸98.0mol%、及びイソフタル酸ジメチル−5−スルホン酸ナトリウム2.0mol%の酸成分、および、1,6ヘキサンジオール100mol%と、触媒としてTi(OBu)4(酸成分に対し、0.014重量%)と、を入れた後、減圧操作により容器内の空気を減圧し、さらに窒素ガスにより不活性雰囲気下とし、機械攪拌にて180℃で6時間還流を行った。その後、減圧蒸留にて過剰なエチレングリコールを除去し、220℃まで徐々に昇温を行い4時間攪拌し、粘稠な状態となったところでGPCにて分子量を確認し、重量平均分子量32000になったところで、減圧蒸留を停止し、空冷し結晶性ポリエステルを得た。酸価は9.2mgKOH/gであった。
ついで、これを溶融状態のまま、キャビトロンCD1010(株式会社ユーロテック製)に毎分100gの速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクには試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37重量%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度で、上記ポリエステル樹脂溶融体と同時に上記キャビトロンに移送した。この状態で、回転子の回転速度が60Hz、圧力が5Kg/cm2の条件でキャビトロンを運転し、平均粒径が0.38μmの結晶性ポリエステルからなる結晶性ポリエステル樹脂分散液(樹脂粒子濃度:20重量%)を得た。酸価は9.2mgKOH/gであった。
<無定形高分子分散液(1)の調整>
スチレン:370部
n−ブチルアクリレート:30部
アクリル酸:4部
ドデカンチオール:24部
四臭化炭素:4部
以上を混合し、溶解したものを、非イオン性界面活性剤(三洋化成(株)製:ノニポール400)6部及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)10部をイオン交換水560部に溶解したものに、フラスコ中で分散し、乳化し、10分ゆっくりと混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4部を溶解したイオン交換水50部を投入し、窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。こうして、平均粒径が180nm、ガラス転移点が59℃、重量平均分子量(Mw)が15,000である樹脂粒子を分散させてなる無定形高分子分散液(1)(樹脂粒子濃度:40重量%)を調製した。
スチレン:370部
n−ブチルアクリレート:30部
アクリル酸:4部
ドデカンチオール:24部
四臭化炭素:4部
以上を混合し、溶解したものを、非イオン性界面活性剤(三洋化成(株)製:ノニポール400)6部及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)10部をイオン交換水560部に溶解したものに、フラスコ中で分散し、乳化し、10分ゆっくりと混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4部を溶解したイオン交換水50部を投入し、窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。こうして、平均粒径が180nm、ガラス転移点が59℃、重量平均分子量(Mw)が15,000である樹脂粒子を分散させてなる無定形高分子分散液(1)(樹脂粒子濃度:40重量%)を調製した。
<無定形高分子分散液(2)の調整>
ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数2.2):386部
トリメチロールプロパン:428部
テレフタル酸:1392部
前記結晶性ポリエステル樹脂と同様にして、酸価が5.4mgKOH/g、軟化点が105℃になるまで、反応をさせた。次いで、温度を190℃まで下げ無水フタル酸の497部を徐々に投入し、同温度で1時間反応を継続し、酸価が47mgKOH/gで重量平均分子量が31000である無定形ポリエステル樹脂を得た。ついでこれを結晶性ポリエステル樹脂の調製条件と同様にキャビトロンで乳化分散させ、平均粒径0.24μmのポリエステル樹脂からなる無定形高分子分散液(2)(樹脂粒子濃度:20重量%)を得た。
ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数2.2):386部
トリメチロールプロパン:428部
テレフタル酸:1392部
前記結晶性ポリエステル樹脂と同様にして、酸価が5.4mgKOH/g、軟化点が105℃になるまで、反応をさせた。次いで、温度を190℃まで下げ無水フタル酸の497部を徐々に投入し、同温度で1時間反応を継続し、酸価が47mgKOH/gで重量平均分子量が31000である無定形ポリエステル樹脂を得た。ついでこれを結晶性ポリエステル樹脂の調製条件と同様にキャビトロンで乳化分散させ、平均粒径0.24μmのポリエステル樹脂からなる無定形高分子分散液(2)(樹脂粒子濃度:20重量%)を得た。
<離型剤分散液の調製>
パラフィンワックス(日本精蝋社製:HNP9,融点77℃):50部
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンR):5部
イオン交換水:200部
以上を110℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が210nmである離型剤を分散させてなる離型剤分散液(離型剤濃度:20重量%)を調製した。
パラフィンワックス(日本精蝋社製:HNP9,融点77℃):50部
アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンR):5部
イオン交換水:200部
以上を110℃に加熱して、高圧ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が210nmである離型剤を分散させてなる離型剤分散液(離型剤濃度:20重量%)を調製した。
<着色剤分散液の調製>
シアン顔料(大日精化社製、銅フタロシアニンB15:3):1000部
アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンR):150部
イオン交換水:9000部
以上を混合し、溶解し、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて約1時間分散して着色剤(シアン顔料)を分散させてなる着色剤分散液を調製した。着色剤分散液における着色剤(シアン顔料)の平均粒径は、0.15μm、着色剤粒子濃度は23重量%であった。
シアン顔料(大日精化社製、銅フタロシアニンB15:3):1000部
アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製:ネオゲンR):150部
イオン交換水:9000部
以上を混合し、溶解し、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて約1時間分散して着色剤(シアン顔料)を分散させてなる着色剤分散液を調製した。着色剤分散液における着色剤(シアン顔料)の平均粒径は、0.15μm、着色剤粒子濃度は23重量%であった。
<融合粒子の製造>
結晶性ポリエステル樹脂分散液:830.1質量部
着色剤分散液:42.4質量部
離型剤分散液:97.5質量部
ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):2.0質量部
上記原料を5Lの円筒ステンレス容器に入れ、Ultraturraxにより6000rpmでせん断力を加えながら5分間分散混合した。ついで凝集剤として塩化カルシウム1.31質量部とポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75質量部をイオン交換水15質量部で希釈した液を添加した。この時、増粘する為、十分原料をUltraturraxにて攪拌し、均一になったところで、実施例1と同様の重合釜にセットした。マントルヒーターで一度40℃に昇温させ、pHを4.6に設定した。その後、昇温とともに起こる急凝集を抑える為に1Nの水酸化ナトリウムを加えて、pHを上げながら、粒径を制御しつつ55℃まで徐々に昇温させた。
結晶性ポリエステル樹脂分散液:830.1質量部
着色剤分散液:42.4質量部
離型剤分散液:97.5質量部
ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):2.0質量部
上記原料を5Lの円筒ステンレス容器に入れ、Ultraturraxにより6000rpmでせん断力を加えながら5分間分散混合した。ついで凝集剤として塩化カルシウム1.31質量部とポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75質量部をイオン交換水15質量部で希釈した液を添加した。この時、増粘する為、十分原料をUltraturraxにて攪拌し、均一になったところで、実施例1と同様の重合釜にセットした。マントルヒーターで一度40℃に昇温させ、pHを4.6に設定した。その後、昇温とともに起こる急凝集を抑える為に1Nの水酸化ナトリウムを加えて、pHを上げながら、粒径を制御しつつ55℃まで徐々に昇温させた。
さらに、溶液中の微粒子を凝集粒子に取り込む為に、60℃まで昇温させた。次いで、この凝集粒子を融合させるとともに、凝集粒子がばらけるのを防ぐ為に、pHを6.9とし、攪拌速度を200rpmから120rpmに落としてから80℃に昇温させた。顕微鏡で粒子が融合したのを確認した(以下、この融合した粒子を「コア融合粒子」と略す)後、80℃に保持したまま、pHを6.5まで下げ、放冷して容器内温度を室温とした。
このようにして作製したコア融合粒子分散液を固体濃度20wt%になるように一度遠心分離器で濃縮した。ついで、このコア融合粒子表面に凝集剤成分を含侵させる目的で、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム10%硝酸水溶液)を0.12質量部加え、約12時間保持した。その後、コア融合粒子分散液を50℃まで昇温し、コア融合粒子表面に無定形高分子で被覆する目的で、無定形高分子分散液(1)を25.8質量部添加し、pHを3.5まで下げて、コア融合粒子表面への無定形高分子微粒子の付着を促進させた。続いてコア融合粒子表面上の無定形高分子粒子の融合を促進させる為に、50℃のまま24時間保持したのち、pH7.0まで上げた。得られた融合粒子の体積平均粒子径(D50)を上記のコールターカウンターで測定したところ7.5μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.22であった。
(実施例4)
融合粒子の分散液を、用いて固液分離および得られたトナー100質量部に対してイオン交換水を600質量部加えて再分散処理を行う操作を5回繰り返した。尚、4回目の再分散処理時には硝酸を加えpH4.0になるようにトナー分散液の調整を行った。洗浄終了後、脱水乾燥機(フィルタープレス・ドライヤー、(株)ユーロテック製)にて脱水およびエアーブローを5分し、脱水装置内を減圧度10kPa、加熱温度45℃で3時間の減圧加熱処理を行った。加熱処理終了後に得られたトナー粒子は、含水率31%であった。その後、気流乾燥機にて乾燥機出口温度:46℃、供給風量:2.5m3/hr、トナー供給量:4kg/hrで乾燥後、篩分を行い含水率0.4%のトナー粒子(1)を得た。
融合粒子の分散液を、用いて固液分離および得られたトナー100質量部に対してイオン交換水を600質量部加えて再分散処理を行う操作を5回繰り返した。尚、4回目の再分散処理時には硝酸を加えpH4.0になるようにトナー分散液の調整を行った。洗浄終了後、脱水乾燥機(フィルタープレス・ドライヤー、(株)ユーロテック製)にて脱水およびエアーブローを5分し、脱水装置内を減圧度10kPa、加熱温度45℃で3時間の減圧加熱処理を行った。加熱処理終了後に得られたトナー粒子は、含水率31%であった。その後、気流乾燥機にて乾燥機出口温度:46℃、供給風量:2.5m3/hr、トナー供給量:4kg/hrで乾燥後、篩分を行い含水率0.4%のトナー粒子(1)を得た。
(実施例5)
実施例4と同様に融合粒子を洗浄した後、濾過洗浄装置内を減圧度10kPa、加熱温度45℃で1時間の減圧加熱処理を行った。加熱処理終了後に得られたトナー粒子は、含水率40%であった。その後、気流乾燥機にて乾燥機出口温度:46℃、供給風量:2.5m3/hr、トナー供給量:4kg/hrで乾燥後、篩分を行い含水率0.7%のトナー粒子(2)を得た。
実施例4と同様に融合粒子を洗浄した後、濾過洗浄装置内を減圧度10kPa、加熱温度45℃で1時間の減圧加熱処理を行った。加熱処理終了後に得られたトナー粒子は、含水率40%であった。その後、気流乾燥機にて乾燥機出口温度:46℃、供給風量:2.5m3/hr、トナー供給量:4kg/hrで乾燥後、篩分を行い含水率0.7%のトナー粒子(2)を得た。
(比較例2)
実施例4と同様に融合粒子を洗浄した後、濾過洗浄装置内で加熱処理を行わず取り出した。得られたトナー粒子は、含水率55%であった。その後、実施例1と同様に乾燥、篩分し、含水率1.4%のトナー粒子(3)を得た。
実施例4と同様に融合粒子を洗浄した後、濾過洗浄装置内で加熱処理を行わず取り出した。得られたトナー粒子は、含水率55%であった。その後、実施例1と同様に乾燥、篩分し、含水率1.4%のトナー粒子(3)を得た。
(比較例3)
気流式乾燥機を2回通過させた以外は、比較例2と同様の操作を行い、含水率0.8%のトナー粒子(4)を得た。
気流式乾燥機を2回通過させた以外は、比較例2と同様の操作を行い、含水率0.8%のトナー粒子(4)を得た。
(比較例4)
気流式乾燥機の後に減圧加熱容器内で減圧度2kPa、加熱温度50℃で5時間追加乾燥を行った以外は、比較例2と同様の操作を行い、含水率0.5%のトナー粒子(5)を得た。
気流式乾燥機の後に減圧加熱容器内で減圧度2kPa、加熱温度50℃で5時間追加乾燥を行った以外は、比較例2と同様の操作を行い、含水率0.5%のトナー粒子(5)を得た。
<評価>
実施例4、5、比較例2〜4で作製されたトナー粒子について外添剤を用いずに実施例1で用いたキャリアを用いて、実施例1と同じ条件で評価を行った。結果を表1に示す。
実施例4、5、比較例2〜4で作製されたトナー粒子について外添剤を用いずに実施例1で用いたキャリアを用いて、実施例1と同じ条件で評価を行った。結果を表1に示す。
表1に示す結果から、実施例4,5は、良好な帯電量及び帯電の環境安定性を確保する一方で、比較例のトナーは十分な帯電量を特に高温高湿環境下で確保できていないため、環境安定性が悪い。
(実施例6)
スチレン/アクリル系樹脂粒子分散液 136部
ステアリン酸亜鉛粒子分散液 136部
スチレン/アクリル系樹脂粒子分散液 136部
ステアリン酸亜鉛粒子分散液 136部
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の調整>
攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、スチレン/アクリル系樹脂粒子分散液とステアリン酸亜鉛粒子分散液をそれぞれ加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら33℃に加熱して、凝集粒子を作製した。凝集粒子の粒径が3.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加し、更に15分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより混合物(スラリー)を冷却して、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液を調製した。なお、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の粒子径は3.1μmであった。
攪拌機付反応槽に仕込んだイオン交換水340重量部に、スチレン/アクリル系樹脂粒子分散液とステアリン酸亜鉛粒子分散液をそれぞれ加え、反応器に付属した外部循環配管内に設置されたローター・ステ−タ式ホモジナイザーで15分間混合・分散を行った。この混合物(スラリー)に、調節した量の10%のポリ塩化アルミニウム溶液を10部加えて、再び10分間混合した後、攪拌しながら33℃に加熱して、凝集粒子を作製した。凝集粒子の粒径が3.0μmに達した時、新たに樹脂微粒子分散液64重量部を追加し、更に15分間凝集させた後、1%のNaOHを用いてスラリーのpHを6.0に調整することにより混合物(スラリー)を冷却して、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液を調製した。なお、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の粒子径は3.1μmであった。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液の濾過>
ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液のうち200重量部を使用し、実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、4.8%(重量基準)であったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、3回終了した時点で0.8%(重量基準)となったため、循環濾過を終了した。なお、濾過に要した時間は循環濾過3回で44分であった。
ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液のうち200重量部を使用し、実施例1で使用した圧搾式フィルタープレスで濾過分別を行った。濾液の固形分濃度を測定した結果、4.8%(重量基準)であったため循環濾過を行った。循環濾過時の濾液の固形分濃度を測定した結果、3回終了した時点で0.8%(重量基準)となったため、循環濾過を終了した。なお、濾過に要した時間は循環濾過3回で44分であった。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の洗浄>
実施例1と同様の方法でステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
実施例1と同様の方法でステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の洗浄を行った。この時の洗浄廃液の導電率は6μS/cmで規格値の10μS/cm以下を満足していた。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の脱水>
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ25%であった。
実施例1と同様の方法で脱水を行った。得られた湿潤トナー粒子ケーキの含水率を水分率計(サルトリウス社製)で測定したところ25%であった。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の乾燥>
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.2μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.21であった。
その後、湿潤トナー粒子ケーキを解砕・乾燥して得られたトナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.2μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.21であった。
(比較例5)
ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液のうち200重量部を使用し、以下の処理と評価を行った。
ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液のうち200重量部を使用し、以下の処理と評価を行った。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の濾過>
圧搾式フィルタープレスの濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替え、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液を濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定したところ5.0%(重量基準)となり、実施例6の固形分濃度4.8%(重量基準)と大差なく、循環濾過は不要であった。しかし、濾過速度が大幅に低下し、濾過時間は1時間55分となり、実施例6(合計濾過時間44分)の2倍以上の時間を要した。
圧搾式フィルタープレスの濾布の通気度を14ml/cm2・minから2ml/cm2・minに替え、ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の分散液を濾過分別した。濾液の固形分濃度を測定したところ5.0%(重量基準)となり、実施例6の固形分濃度4.8%(重量基準)と大差なく、循環濾過は不要であった。しかし、濾過速度が大幅に低下し、濾過時間は1時間55分となり、実施例6(合計濾過時間44分)の2倍以上の時間を要した。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の洗浄>
実施例6と同様の方法で洗浄を行ったが、洗浄時間は実施例6の2倍以上になってしまった。なお、この時の洗浄廃液の導電率は8μS/cmで実施例6の6μS/cmとほぼ同等であった。
実施例6と同様の方法で洗浄を行ったが、洗浄時間は実施例6の2倍以上になってしまった。なお、この時の洗浄廃液の導電率は8μS/cmで実施例6の6μS/cmとほぼ同等であった。
<ステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子の脱水、乾燥>
実施例6と同様の方法で脱水、乾燥を行い、トナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.2μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.22で実施例6と同じであった。
実施例6と同様の方法で脱水、乾燥を行い、トナー粒子の体積平均粒子径(D50)を測定したところ、3.2μmであり、体積平均粒度分布係数(GSDv)は1.22で実施例6と同じであった。
以上本発明の製造方法を用いることで、例えばステアリン酸亜鉛含有樹脂粒子のような湿式で処理する粒子の生産性を大幅に向上させることができる。
本発明の固液分離方法は、小粒径の微粒子と液体との固液分離に有用であり、静電潜像現像用トナーの製造方法は、特に電子写真法、静電記録法等の用途に有用である。
10 フィルタープレス、12 湿潤トナー粒子貯槽、14 濾液回収槽、16 酸性洗浄水槽、18a,18b 送液ポンプ、20 濾過室、22 ケーキコンベア、24 解砕機。
Claims (6)
- 体積平均粒子径が3〜10μmで体積粒度分布指標GSDvが1.20〜1.30である固体微粒子と液体とからなる混合液を加圧濾過機の濾過部材を用いて固液分離する方法であって、
前記加圧濾過機内への前記混合液の初期送液流量を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間で0.2〜1.0時間送液し、濾過部材表面に微粒子ケーキ膜を形成する工程と、
前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、
前記加圧濾過機内に前記混合液を供給し濾過を行う工程と、
を有することを特徴とする固液分離方法。 - 請求項1に記載の固液分離方法において、
さらに、前記加圧濾過機内に固体微粒子のケーキを保持した状態で、前記加圧濾過機内を減圧および加熱してケーキ内の揮発性成分を低下させる工程を有し、次工程で乾燥を行うことを特徴とする固液分離方法。 - 請求項1または請求項2に記載の固液分離方法において、
前記加圧濾過機がフィルタープレスであることを特徴とする固液分離方法。 - 樹脂微粒子と着色剤微粒子とを含む水系溶媒中で攪拌混合・加熱し、重合または化学的に湿潤トナー粒子を生成させ、加圧濾過機で水系溶媒から湿潤トナー粒子を濾過分別し、濾別した湿潤トナーを洗浄した後、脱水、乾燥してトナー粒子を製造する方法において、 前記濾過分別工程は、前記加圧濾過機内への前記湿潤トナーと水系溶媒との混合物を、濾過部材の面積1m2当たり0.3〜1.0m3/時間の初期送液流量で0.2〜 1.0時間送液し、濾過部材表面に湿潤トナー粒子のケーキ膜を形成する工程と、
前記加圧濾過機の濾過部材を通過した濾液を再度供給し濾過を行う工程と、
前記加圧濾過機内に前記混合物液を供給し濾過を行う工程と、を有することを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法。 - 請求項4に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、
前記洗浄工程は、加圧濾過機内に湿潤トナー粒子のケーキを保持し、前記加圧濾過機内に通水洗浄を行う工程であって、通水される洗浄水は、導電率が5μS/cm以下のイオン交換水とpH洗浄用水溶液であることを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法。 - 請求項4または請求項5に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法において、
さらに、前記加圧濾過機内に湿潤トナーのケーキを保持した状態で、前記加圧濾過機内を減圧および加熱してケーキ内の揮発性成分を低下させる工程を有し、次工程で乾燥を行うことを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法。
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- 2005-09-12 JP JP2005263844A patent/JP2007075679A/ja active Pending
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