JP2007073256A - ブレーカ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付パネル2に、ねじ及び合成樹脂製のフックピン3を挿通可能な挿通孔17を設ける一方、ブレーカ1に、ねじ及びフックピン3を挿入可能な挿入孔6を設け、ねじ又はフックピン3のいずれでも、ブレーカ1の挿入孔6から取付パネル2の挿通孔17まで挿通させてブレーカ1を取付パネル2に固定可能とした。また、フックピン3側に設けられた係合片14と、ブレーカ1側に設けられた第一係合凹部とからなる保持機構を設け、該保持機構により、フックピン3を挿通孔17まで挿通した挿通状態で保持可能とした。
【選択図】図1
Description
図4(a)は、ねじ35を利用した取付構造を示す説明図であって、ブレーカ31の基部には係止凹部32、32が設けられている。一方、取付パネル33には、ブレーカ31の係止凹部32、32に係止する鉤状の係止爪34、34が突設されている。そして、各係止爪34を係止凹部32に係止させた状態で、一方の係止爪34をねじ35により締着することによってブレーカ31を取付パネル33に固定する。
尚、ねじを利用する取付構造としては、ブレーカにねじ孔を有する取付片を設け、該取付片を取付パネルに螺着してブレーカを固定するような構造もある。
ブレーカ41の前面側には、嵌合凸部42が一体的に突設されており、背面側には、係止凹部(図示せず)が設けられている。一方、取付パネル43には、係止凹部に係止する鉤状の係止爪44が一体的に突設されている。また、取付パネル43の前端面には後述する取付部材48を挿入可能な切り欠き45が設けられており、該切り欠き45には挿入された取付部材48を保持する保持片46、46が下方へと突設されている。さらに、切り欠き45の後方には、係止突起47が下方へと突設されている。
そして、ブレーカ41の係止凹部に取付パネル43の係止爪44を係止させた状態で、切り欠き45に取付部材48を挿入する。そして、嵌合凸部42を嵌合凹部50に嵌合させるとともに、係止突起47と係止部49とを係止させて、ブレーカ41を取付パネル43に固定する。
また、弾性部材を利用するとなると、取付パネルに対するブレーカの取り付け作業は簡単になるものの、取付パネルに専用の弾性部材を設置しなければならない。したがって、部品点数の増加や弾性部材の設置に係る手間等からコストアップとなる。さらに、専用の取付部材を用いるとなると、弾性部材を利用する場合と同様、部品点数の増加といった問題が生じる上、取付パネルに対して煩雑な加工を施さなければならない等といったように更なるコストアップが要求されることになる。加えて、合成樹脂製の取付部材に設けられた係止部とブレーカに設けられた係止突起との係止等によりブレーカを固定するため、ブレーカの取り付け後にガタつきが発生しやすいといった問題も抱えている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、ピン側に設けられた係合部と、ブレーカ側に設けられた被係合部とからなる保持機構を設け、該保持機構により、前記ピンを前記挿通孔まで挿通した挿通状態で保持可能としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の発明において、ピンにL字状の係合片を設け、該係合片を前記ピンと共にブレーカの挿入孔内に挿入可能とし、前記係合片に係合凸部を設ける一方、前記挿入孔内に前記係合凸部と係合可能な係合凹部を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、ピンを、取付パネルの挿通孔まで挿通させない状態で、ブレーカの挿入孔内にて仮保持可能な仮保持機構を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、ブレーカに係止片を設ける一方、取付パネルに前記係止片が嵌入可能な係止孔を設け、前記係止片を前記係止孔に嵌入させた状態で前記ブレーカを一方向へとスライドさせることにより前記ブレーカを前記取付パネルに対して係止可能とし、該係止状態にてピン又はねじによる固定を可能としたことを特徴とする。
また、取付パネルに対して特殊な加工等を施さなくてよい(最低限、挿通孔が穿設されていればよい)。したがって、簡単な設備で取付パネルを製造することができ、製造コストも低く抑えることができる。
加えて、仮にピンによる固定ではブレーカにガタつきが発生した場合等には、ピンに代えてねじを挿入孔へと挿入して固定することができる。このようにフックピン及びねじのどちらでも利用可能とすることで、取付パネルに複数のブレーカを固定する際に、その内の一部をねじによる固定とするような場合であっても、該当部分の取付パネルをねじ専用のものに交換する必要等がない。したがって、極めて汎用性に富んでいる上、ブレーカの固定にかかる手間やコストを抑えることができる。
また、請求項2の発明によれば、ピンに設けた係合片と、ブレーカに設けた係合部とにからなる保持機構を備えているため、該保持機構によりピンを挿通状態にて保持することができ、より確実にブレーカを取付パネルに固定することができる。またさらに、ピンを挿通状態にて保持するための別途部材等を用いる必要がなく、部品点数の削減や使い勝手の向上等といった効果を奏することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、ピンにL字状の係合片を設け、該係合片を前記ピンと共にブレーカの挿入孔内に挿入可能とし、係合片に係合凸部を設ける一方、挿入孔内に係合凸部と係合可能な係合凹部を設けている。したがって、挿入孔内にて前方へと付勢された係合片によって、係合凸部と係合凹部との係合状態をより確実に保持することができ、ブレーカをガタつかせることなく確実に固定することができる。
さらにまた、請求項4の発明によれば、ピンを、取付パネルの挿通孔まで挿通させない状態で、ブレーカの挿入孔内にて仮保持可能な仮保持機構を設けている。したがって、ブレーカを取付パネルに固定する前や、取付パネルから一旦取り外して固定位置を変更する際等に、仮保持機構によってフックピンを挿入孔内に保持しておけば、フックピンの紛失を防止することができ、ひいては組立作業を更にスムーズに行えるようになる。
加えて、請求項5の発明によれば、ブレーカに係止片を設ける一方、取付パネルに係止片が嵌入可能な係止孔を設け、係止片を係止孔に嵌入させた状態でブレーカを一方向へとスライドさせることによりブレーカを取付パネルに対して係止可能とし、該係止状態にてピン又はねじによる固定を可能としているため、取付パネルに対するブレーカの固定を極めて確実なものとすることができる。
尚、20は、電源に接続された銅バーである。
まず、ブレーカ1の係止片10、10を取付パネル2の所定の係止孔16、16に嵌入させるとともに、該嵌入状態にてブレーカ1を後方へとスライドさせ、各係止片10を係止孔16に係止させる。該係止により、挿入孔6と挿通孔17とが対応するように位置決めされる。そこで、フックピン3を挿入孔6へと上方から挿入し、フックピン3の先端部13が挿通孔17を挿通するまで押し込めば、ブレーカ1の取付パネル2上での前後方向へのスライド移動がロックされ、ブレーカ1は所定位置にて固定される。尚、該固定状態(すなわち、フックピン3の先端部13が挿通孔17を挿通した状態)において、フックピン3の係止凸部15は挿入孔6内の第一係合凹部9aと係合した状態で保持されている。また、該保持状態において係止片14は前方へと付勢された状態となっている。
また、フックピン3を押し込んだり引き上げたりするだけで、ブレーカ1の固定及び取り外しを行うことができるため、組立作業等にかかる負担を減らすことができる。
またさらに、フックピン3の係合片14は、挿入孔6内にて前方へと付勢された状態となっている。したがって、係合凸部15と第一係合凹部9aとの係合状態をより確実に保持することができ、ブレーカ1をガタつかせることなく確実に固定することができる。
また、係止片10、10による係止により、ブレーカ1の挿入孔6と取付パネル2の挿通孔17とが自然と対応する位置に位置決めされるため、組立作業を極めてスムーズに行うことができる。
加えて、仮にフックピン3による固定ではブレーカ1にガタつきが発生した場合、フックピン3に代えてねじ21を挿入孔6へと挿入して固定することができる。このようにフックピン3及びねじ21のどちらでも選択して利用可能とすることで、取付パネル2に複数のブレーカを固定する際に、その内の一部をねじ21による固定とするような場合であっても、該当部分の取付パネル2をねじ専用のものに交換する必要等がない。したがって、極めて汎用性に富んでいる上、ブレーカ1の固定にかかる手間やコストを抑えることができる。
また、上記実施の形態では、係合片に凸部を、挿入孔内に凹部をそれぞれ設けているが、その構成に何ら限定されることはなく、係合片に凹部を設ける構成であってもよいし、挿入孔外部に凹部や凸部等を設けることも当然可能である。加えて、凸部と凹部との係合ではなく、挿入孔とは別に穿設された係合孔への係合片の嵌入や、係合片同士による係合等、フックピンの保持機構は適宜変更することができる。
Claims (5)
- ブレーカを取付パネルに固定するためのブレーカ取付構造であって、
前記取付パネルに、ねじ及び合成樹脂製のピンを挿通可能な挿通孔を設ける一方、
前記ブレーカに、前記ねじ及びピンを挿入可能な挿入孔を設け、
前記ねじ又はピンのいずれでも、前記ブレーカの挿入孔から前記取付パネルの挿通孔まで挿通させて前記ブレーカを前記取付パネルに固定可能としたことを特徴とするブレーカ取付構造。 - ピン側に設けられた係合部と、ブレーカ側に設けられた被係合部とからなる保持機構を設け、
該保持機構により、前記ピンを前記挿通孔まで挿通した挿通状態で保持可能としたことを特徴とする請求項1に記載のブレーカ取付構造。 - ピンにL字状の係合片を設け、該係合片を前記ピンと共にブレーカの挿入孔内に挿入可能とし、
前記係合片に係合凸部を設ける一方、前記挿入孔内に前記係合凸部と係合可能な係合凹部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のブレーカ取付構造。 - ピンを、取付パネルの挿通孔まで挿通させない状態で、ブレーカの挿入孔内にて仮保持可能な仮保持機構を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブレーカ取付構造。
- ブレーカに係止片を設ける一方、取付パネルに前記係止片が嵌入可能な係止孔を設け、前記係止片を前記係止孔に嵌入させた状態で前記ブレーカを一方向へとスライドさせることにより前記ブレーカを前記取付パネルに対して係止可能とし、該係止状態にてピン又はねじによる固定を可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のブレーカ取付構造。
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