JP2007285497A - 部品相互の係止解除構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品を肥大化させることなく容易に且つ確実に係止解除させる。
【解決手段】板状の一方の部品1の先端側に可撓部4と係止部3を設け、他方の部品2に、係止部を挿入して傾斜部5cに沿って板厚方向に移動自在とした孔部5と、傾斜部よりも挿入反対側で係止部を係止する係合部7と、係合部と該孔部の内面との間の係止部挿通用の隙間14と、係止部を板厚方向に押して撓ませるための治具11を挿入する部分6とを設けた。他の例として、板状の一方の部品42の先端側に、板幅方向に撓み可能な係止部43と、撓み操作部45を設け、他方の部品41に、係止部を挿入する孔部49と、孔部内で係止部に係合する係合部48と、係止部を板幅方向に撓ませて係合部との係合を解除させるための治具47を挿入する部分50と設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば部品として常時給電装置内でワイヤハーネスを付勢する板ばねとその先端部に固定されるキャップとを用いた部品相互の係止解除構造に関するものである。
図6は、従来の部品相互の係止構造の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
この構造は、部品として合成樹脂製のキャップ61、相手部品として金属製の板ばね62を用い、板ばね62の先端部をキャップ61のスリット状の孔部63に挿入して、孔部内の係止突起64に板ばね先端側の円形の孔部60を係合させるものである。
キャップ61の孔部63は係止突起64に対向する開口65に連通しており、板ばね62の先端部が係止突起64に乗り上げつつ開口65内で板厚方向に撓み、板ばね先端側の孔部60が係止突起64の位置に達した時点で板ばね先端部が弾性復帰して、孔部60が係止突起64に係合する。
この板ばね62とキャップ61は、図7〜図8に示す自動車のスライドドア用の常時給電装置66に使用されるものである。
図7の如く、板ばね62は合成樹脂製のプロテクタ67内に基端部を固定具68で固定され、先端部に装着したキャップ61で湾曲状のワイヤハーネス(複数本の電線)69を板ばね62の力で上向きに付勢しつつ安定に支持する。
プロテクタ67はベース部(符号67で代用)がスライドドア70のインナパネル71に固定され、カバー部(図示せず)がベース部に係止手段で係止される。カバー部とベース部は垂直な基壁72と周壁73とで構成され、下端側にハーネス導出用の長形の開口74を有している。
ワイヤハーネス69の一方69aはスライドドア側の補機に接続され、ワイヤハーネス69の他方69bは渡り空間を経て車両ボディ75のステップ77側の固定具76に配索されて、車両ボディ側(電源側)のワイヤハーネス(図示せず)に接続される。ワイヤハーネス69は合成樹脂製のコルゲートチューブで覆われている。
図2はスライドドア70の全閉直前の状態、図3はスライドドア70の全開直前の状態であり、スライドドア70の半開時にワイヤハーネス69が大きく垂れ下がろうとするが、板ばね62の付勢力で垂れ下がりが防止されつつ、ワイヤハーネス69が車両ボディ側のハーネス固定具76を支点として前後(スライドドア開閉方向)に揺動する。ワイヤハーネス69はスライドドア70の全閉時にプロテクタ67から後方に引き出され、全開時に前方に引き出される。
キャップ61はプロテクタ内でワイヤハーネス69を左右方向のずれなく安定に支持すると共に、ワイヤハーネス69と板ばね62の先端との干渉を防止して、ワイヤハーネス69を大きな湾曲形状で屈曲させる。
特開2002−281651号公報(図1〜図5)
しかしながら、上記従来の部品相互の係止構造にあっては、解体時やメンテナンス時等においてキャップ61を板ばね62から取り外すためには、例えばマイナスドライバ等をキャップ61の開口65から差し込んで板ばね62の先端をこじるようにして、突起64と孔部60との係合を解除しなければならず、多くの手間がかかると共に、板ばね62やキャップ61を傷付けるといった問題があった。また、キャップ61と板ばね62に係止解除機構を設けるにしても、プロテクタ67(図7)の内幅や高さがワイヤハーネス69の外径やスライドドア内の寸法に基づいて予め決まっているから、キャップ61や板ばね62の寸法を変える(大きくする)ことができないという難しさがあった。
なお、上記した問題は、部品相互の係止構造として、キャップ61と板ばね62以外に、例えば、同様の板ばねと、板ばねの先端部に係止され、ワイヤハーネスを囲んで保持する保持具や、同様の保持具においてワイヤハーネスの二種類の保護チューブを相互に連結する保持具(連結具)や、その他の樹脂部品と相手側の板状の金属部材等を用いた場合においても同様に生じ得るものである。
本発明は、上記した点に鑑み、部品を肥大化させることなく容易に且つ確実に係止解除することのできる部品相互の係止解除構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る部品相互の係止解除構造は、板状の一方の部品の先端側に可撓部と該可撓部に続く係止部とが設けられ、他方の部品に、該係止部を挿入して傾斜部に沿って板厚方向に移動自在とした孔部と、該傾斜部よりも挿入反対側で該係止部を係止する係合部と、該係合部と該孔部の内面との間の係止部挿通用の隙間と、該係止部を板厚方向に押して撓ませるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、板状の一方の部品の先端側の部分が他方の部品の孔部内に挿入され、可撓部が撓んで係止部が係合部の下側の隙間を通りつつ孔部の傾斜部に沿って持ち上げられて係合部に係合する。この係止状態から治具棒で係止部を傾斜部内で押すことで、可撓部が係合部の下側の係止部挿通用の隙間内に撓みつつ、係止部と係合部の係合が解除され、一方の部品を離脱方向に引くことで、係止部が係止部挿通用の隙間を通って外部に抜き出される。
請求項2に係る部品相互の係止解除構造は、請求項1記載の部品相互の係止解除構造において、前記係止部がやじり状に形成され、前記係合部が対向する一対の突壁であり、該一対の突壁の間に、前記可撓部を挿通させる空間を有していることを特徴とする。
上記構成により、係止部が左右両側に爪部を有し、各爪部が各突壁で係止され、係止部の中央に続く細幅の可撓部が両突壁間の空間内に位置する。
請求項3に係る部品相互の係止解除構造は、板状の一方の部品の先端側に係止部が設けられ、他方の部品に、該先端側を挿入して傾斜部に沿って板厚方向に撓み自在とした孔部と、該係止部に係合する係合部と、該係合部と該孔部の内面との間の係止部挿通用の隙間と、該係止部側を押して撓ませるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、板状の一方の部品の先端側の部分が他方の部品の孔部内に挿入され、先端側の部分が係合部の下側の隙間を通りつつ孔部の傾斜部に沿って外向きに撓み、係止部が係合部に係合しつつ先端側の部分が内向きに弾性復帰する。この係止状態から治具棒で係止部を傾斜部に沿って押すことで、係止部と係合部の係合が解除され、一方の部品を離脱方向に引くことで、係止部が係止部挿通用の隙間を通って外部に抜き出される。
請求項4に係る部品相互の係止解除構造は、請求項3記載の部品相互の係止解除構造において、前記係止部が孔部であり、前記係合部が突起であることを特徴とする。
上記構成により、一方の部品の先端側の部分を他方の部品に挿入することで、係止用の孔部が係合用の突起に係合し、治具棒で先端側の部分を押すことで、孔部が突起から離脱して係合解除される。
請求項5に係る部品相互の係止解除構造は、板状の一方の部品の先端側に、板幅方向に撓み可能な係止部と、撓み操作部とが設けられ、他方の部品に、該係止部を挿入する孔部と、該孔部内で該係止部に係合する係合部と、該係止部を板幅方向に撓ませて該係合部との係合を解除させるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする。
上記構成により、板状の一方の部品の先端側の係止部が板幅方向に内向きに撓みつつ他方の部品の孔部内に挿入され、係止部が外向きに復帰して係合部に入係合する。この係止状態から治工具で撓み操作部を押して係止部を板幅方向に内向きに撓ませることで、係止部と係合部の係合が解除され、そのまま一方の部品を離脱方向に引くことで、係止部が孔部から抜き出される。
請求項6に係る部品相互の係止解除構造は、請求項5記載の部品相互の係止解除構造において、前記係止部が一対の爪部で成り、該一対の爪部の間に前記撓み操作部である凹部が設けられ、該一対の爪部の内側に撓み空間が設けられ、前記係合部が段部であることを特徴とする。
上記構成により、治工具で凹部が外向きに押し拡げられることで一対の爪部が凹部側を支点として撓み空間内を内向きに撓み、各爪部が各段部から離脱して係止解除される。
請求項1記載の発明によれば、他方の部品の孔部の傾斜部内で一方の部品の係止部を可撓部から撓ませて係合部との係合を解除する構造としたことで、他方の部品の構造を複雑化・肥大化させることなく、係止の解除を小さな力で簡単に且つ確実に行うことができる。例えば一方の部品として板ばね、他方の部品としてハーネス支持用のキャップを用いた場合、ワイヤハーネスの余長吸収を省スペースで行わせることができる。また、一方の部品を他方の部品に挿入する際に可撓部が撓むことで、挿入作業を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、やじり状の係止部をスムーズ且つ簡単に孔部内に挿入することができ、また、係止部の両側部分を一対の突壁で確実に係止し、且つ治具の押し操作で各突壁から容易に且つ確実に離脱させることができる。また、可撓部が細幅になるから撓みやすく、挿入・離脱性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、一方の部品の先端側を他方の部品の孔部内の傾斜部に沿って撓ませつつ係止及び係止解除させる構造としたことで、他方の部品の構造を複雑化・肥大化させることなく、係止の解除を簡単且つ確実に行うことができる。例えば一方の部品として板ばね、他方の部品としてハーネス支持用のキャップを用いた場合、ワイヤハーネスの余長吸収を省スペースで行わせることができる。
請求項4記載の発明によれば、係止用の孔部と突起という簡単な構造で係止及び係止解除を簡単且つ確実に行うことができ、且つ他方の部品をコンパクト化することができる。
請求項5記載の発明によれば、一方の部品の係止部を板厚方向ではなく板幅方向に撓み可能とした構造により、他方の部品を板厚方向にコンパクトに形成することができ、しかも、治具で撓み操作部を押し操作して係止の解除を簡単且つ確実に行うことができる。例えば一方の部品として板ばね、他方の部品としてハーネス支持用のキャップを用いた場合、ワイヤハーネスの余長吸収を省スペースで行わせることができる。
請求項6記載の発明によれば、一対の爪部とその間の凹部と撓み空間という切欠構造によって一方の部品の係止及び係止解除構造が一層省スペース化される。
図1〜図3は、本発明に係る部品相互の係止解除構造の第一の実施形態を示すものである。
図1(a)(b)の如く、この部品相互の係止解除構造は、図6の従来例で示したのと同様な一方の部品である金属製の板ばね(弾性部材)2と他方の部品である合成樹脂製のキャップ1におけるものである。
図1(a)(b)及び図2(a)の如く、板ばね2の先端部に、やじり状の係止部3と、係止部3に続く幅狭な可撓部4とが形成され、図1(b)及び図2(b)の如く、キャップ1に、板ばね挿入用の孔部5と、孔部5に交差する解除治具挿入用の孔状の開口部(治具挿入部)6と、板ばね2の係止部3を引っ掛ける左右一対の突壁7と、一対の突壁7の間における板ばね2の可撓部4を位置させる幅狭の溝部(空間)8とが形成されている。
板ばね2の係止部3は左右一対の後方に傾斜した爪部9で構成されている。可撓部4は係止部4の後部中央と板ばね本体10の前端の中央とを一体に連結して、板厚方向に容易に撓み可能である。係止部3の先端側中央に係止解除用の治具棒(治具)11の先端を係合させる位置決め孔12が設けられている。係止部3は可撓部4を支点として板ばね本体10に対して傾斜状に撓み可能である。板ばね本体10は係止部3と可撓部4を除く幅広の部分である。
図1の如く、キャップ1は上下方向(板厚方向)に湾曲状に形成され、後端に板ばね挿入用の横長矩形状の孔部5の開口5a(図2(b))を有している。キャップ1の形状は左右両側部分が湾曲凹状に盛り上がっていてもよい(その方がワイヤハーネスを安定に支持しやすい)。なお、明細書で「上下前後左右」の方向性は説明の便宜上のものであり、必ずしも各部品1,2の取付方向と一致するとは限らない。
図2(b)の如く、板ばね挿入用の孔部5は後部開口5a側が下側の突壁13によって上下方向に幅狭に形成され、突壁13から前側の孔部分5は上下方向に板ばねの板厚の二倍ないしそれ以上に幅広に形成されている。孔部5の長手方向中間部において上側の左右一対の突壁7が対向して位置し、突壁7の下端面と孔部5の下面との間に板ばね2の係止部3を挿入離脱することのできる隙間14が形成されている。図2(a)の如く、一対の突壁7の間の溝部8の幅は板ばね2の係止部3の幅よりも狭く、可撓部4の幅よりも広く形成されている。
図2(b)の如く、孔部5は、開口5a側の後半部5bがキャップ1の後半の下面15に沿って真直に水平に形成され、突壁7の前側において孔部5は上向きに傾斜し(傾斜部を符号5cで示す)、傾斜部5c内に板ばね2の係止部3が傾斜せずに水平に位置し、その状態で係止部3の各爪部9の後端9aが上側の突壁7の前端面7aに当接し、且つ板ばね本体10の前端10aが突壁7の後端面7bに当接し、係止部3は孔部5の傾斜部5c内で上下方向(板厚方向)に可動(撓み可能)に位置する。
傾斜部5cは上側の傾斜面17と下側の傾斜面18とを平行に有している。下側の傾斜面18の前端(頂点)18aと入口下側の突壁13との高さはほぼ同じである。傾斜部5cの前端に下側から上向きの垂直な治具挿入用の開口部6が交差して位置する。
図2(b)の状態で係止部3が孔部5内に係止され、キャップ1と板ばね2が相互に固定されている。なお、突壁7の下側でキャップ1の下壁15に突壁成形用の型抜き孔(図示せず)があってもよい。また、突壁7の後端に係止部案内用の傾斜面(図示せず)が形成されていてもよい。
板ばね2は狭い開口(入口)5aから孔部5内に挿入され、左右一対の突壁7の間に係止部3の先端側が摺接しつつ下向きに撓み、突壁7の下側の隙間14を通って傾斜部5c内に挿入され、傾斜部5cの下側の傾斜面18に沿って摺接しつつ上向きに弾性的に復元して、図2(b)の如く突壁7の前端で係止される。板ばね2は入口側の突壁13と下側の傾斜面18の頂点18aとで支持されて、係止用の突壁7からの離脱が阻止される(係止が維持される)。突壁7の下端に案内用の傾斜面を設けない場合は、開口5aから斜め下向きに係止部3を挿入して突壁7の下側の隙間14を通過させることが好ましい。
図2(b)の状態から図3の如く治具棒11を挿入して、治具棒11で板ばね2の係止部3を上向きに押して撓ませる(係止部3は可撓部4を支点に斜め上向きに、すなわち前端を上に、後端を下にして撓む)ことで、可撓部4が下向きに撓みつつ、係止部3の後端すなわち爪部9の先端9aが上側の突壁7から下向きに離脱し、係止部3と突壁7との係合が解除される。
この状態で、矢印Eの如く板ばね2を後方に引く(キャップ1と板ばね2を離脱方向に相対的に引っ張る)ことで、可撓部4が傾斜状に撓みつつ、係止部3が突壁7の下を水平に通過し、その時点で孔部5の上面側に復帰して狭い開口5aから外部にスムーズに抜き出される。
このようにして、キャップ1と板ばね2の係止を簡単且つ確実に解除することができる。板ばね挿入用の孔部5は従来よりも倍程度厚くなるが、板ばね2が薄いので従来のキャップの外観形状寸法のままで十分に孔部5を形成することができ、キャップ1の肥大化が防止される。孔部5や突壁7の構造が簡単であるから、キャップ1の樹脂成形も容易である。板ばね2の係止部3はプレスによる打抜きで容易に形成可能である。
また、板ばね2の可撓部4が細幅であるから、係止部3が可撓部4を支点に容易に撓み(揺動)可能で、キャップ1への板ばね2の挿入及び離脱を小さな力で作業性よく容易に行うことができる。可撓部4が細幅であっても金属材で形成されているから、係止部3の係止力(抜け止め力)は十分に強く確保することができる。
なお、第一の実施形態において、係止部3の各爪部9の後端9aを傾斜状ではなく可撓部4に直交する如く真直に形成することも可能である。また、係止部3をやじり状ではなく前側の傾斜辺9bをなくして矩形状等に形成することも可能である(但し孔部5への挿入性は低下する)。
また、第一の実施形態において、孔部5の傾斜部分5cに代えて厚み方向に幅広な水平な真直部分(図示せず)を形成し、この真直部分の内側で係止部3を板厚方向に撓み自在とすることも可能である。この場合、真直部分は突壁7の前端7aから始まり、突壁7の後端7b側の真直部分5bよりも厚み方向に幅広に形成される。
図4(a)(b)は、本発明に係る部品相互の係止解除構造の第二の実施形態を示すものである。
この部品相互の係止解除構造は上記第一の実施形態と同様に、常時給電装置の板ばね(一方の部品)22とキャップ(他方の部品)21を用いたもので、第一の実施形態が治具棒11(図2)を下側から挿入したのに対し、第二の実施形態は治具棒(治具)23を上側から挿入するようにしている。
それに伴って、キャップ21の板ばね挿入用の孔部24は後半が開口24aに続く水平部24bで同じだが、前半の傾斜部24cが上向きではなく下向きに傾斜したものとなっている。傾斜部24cの前端に上側から下向きの垂直な治具挿入用の孔状の開口部25が交差して続いている。
本例では、孔部24の傾斜部24cの前端下部がキャップ21の下壁26を貫通して下面に開口し、その開口24dから板ばね22の係止部側の先端部22aが鎖線の如く撓んだ際に下向きに外部に露出可能となっており、それによってキャップ21の厚み方向の肥大化が防止されている。
本例の係止部は孔部27であり、板ばね挿入用の孔部24内でキャップ21の上壁28に、孔部(係止部)27に係合する突起(係合部)29が設けられている。突起29は治具挿入用の開口部(治具挿入部)25と同じ垂直面に沿って設けられている。突起29と板ばね挿入用の孔部24の下面との間に、板ばね22の板厚よりも若干広い隙間30が形成されている。突起29の下側ないし突起29よりも後方に傾斜部24cの始端が位置し、傾斜部24cの終端は開口24dに続いている。
突起29の後端には板ばね案内用の傾斜面(図示せず)が設けられていることが好ましい。案内用の傾斜面に沿って板ばね22の先端部22aが下向きに撓んで突起29の下側の隙間30に挿入され、下側の傾斜部(傾斜面)24cに沿って進入し、突起29を通過した時点で上向きに弾性復帰して図4(b)の如く係止用の孔部27が突起29に係合する。
板ばね22の先端部22aが治具棒23で押されて撓むことで、鎖線の如く突起29と孔部27の係合が解除され、治具棒23で押したまま板ばね22を後方に引く(キャップ21と板ばね22を相対的に離脱方向に引っ張る)ことで、板ばね22の先端部22aが突起29の下方の隙間30を通って外部に抜き出される。
なお、係止部として孔部27に代えて第一の実施形態と同様なやじり状の係止部3(図2)を用い、係合部として突起29に代えて第一の実施形態と同様な一対の突壁7(図2)とその間の溝(空間)8を設けることも可能である。但し、係止部27の形状は図4の方が簡単であり、突起29も一つで済み、構造的に簡素である。
図4の形態においてはキャップ21の上面である湾曲状のハーネス支持面31の左右両側を断面湾曲状に盛り上げて(盛り上げ部を符号32で示す)、溝状の支持面31でワイヤハーネスを受けるようにしている。
なお、第二の実施形態において、係止部として孔部27に代えて板ばね側の切り起こされた突片(図示せず)を用い、係合部として突起29に代えて、突片を係合させる凹状の穴部や貫通した孔部(図示せず)を用いることも可能である。
また、第二の実施形態において、治具棒23を上からではなく下から挿入するように、図4(b)においてキャップ21のみを上下反転させて図示した形態とすることも可能である。すなわち、治具棒挿入用の開口部25をキャップの下壁に設け、孔部24の傾斜部分24cとそれに続く開口24dをキャップの上壁に設け、突起29を上向きに設ける。
また、第二の実施形態の開口24dを第一の実施形態に適用することも可能である。すなわち、第一の実施形態の孔部5の傾斜部分5cの前端側をキャップ1の上面16に開口させ、係止部3を上向きに撓ませつつキャップ1から外側に突出させることで、キャップ1の厚み方向のコンパクト化が可能となる。
図5(a)(b)は、本発明に係る部品相互の係止解除構造の第三の実施形態を示すものである。
この部品相互の係止解除構造は、前例同様に常時給電装置における板ばね(一方の部品)42とキャップ(他方の部品)41とを用いたものにおいて、板ばね42の先端部に係止部43として後向きに傾斜したテーパ状の左右一対の爪部44を設け、両爪部44の前端側の間に略V字状の凹部(撓み操作部)45を設けると共に、各爪部44の後端内側に切欠部(撓み空間)46を形成して、ラジオペンチ等の治工具(治具)47で凹部45を拡げて両爪部44を切欠部46内に内向きに撓ませて、キャップ41の係合部である各段部48から各爪部44を離脱させるようにしたものである。
キャップ41の段部(係合部)48は板ばね挿入用の孔部49の前半側の幅広部分49cの後端に形成され、幅広部分49cは下向きの治具挿入用の幅広の孔状の開口部(治具挿入部)50に交差して続き、孔部49の後半部分49bは板ばね42の本体部分51の幅よりも若干広く形成されて後端の開口49aに続いている。
治工具47はラジオペンチに限らず、板ばね42の係止部43である一対の爪部44を拡げ方向にこじれるものであれば何でもよい。傾斜状の爪部44の内側の切欠部46は爪部44の後端44aを段部48から内向きに外せるだけの深さを有して、爪部44とほぼ平行に形成されている。
各爪部44はばね本体部分51に続く幅狭の連結部44cを有し、各連結部は一対の切欠部46の間の幅狭部分52を経てばね本体部分51に続いている。板ばね挿入用の孔部49の上下方向隙間は板ばね42の板厚よりも若干大きければよい。
左右の爪部44が内向きに撓みつつ孔部50に係止部43が挿入され、爪部44が段部48を通過した時点で外向きに弾性復帰して段部48の前端面に係合する。その状態から治工具47で両爪部44の前端44bを矢印のように外向きに拡げることで、爪部44の後端44aが矢印の如く内向きに撓んで段部48から離脱する。この状態のまま板ばね42を引く(相対的に離脱方向に移動させる)ことで、係止が解除される。
なお、上記各実施形態における部品相互の係止解除構造は、図7〜図8に示したスライドドア用の給電装置にそのまま適用できるものであることは言うまでもない。これら部品相互の係止解除構造を用いた給電装置の作用は図7〜図8における説明で代用する。
また、上記各実施形態における部品相互の係止解除構造は、例えば図7〜図8の給電装置において、キャップと板ばね以外に、例えば、同様の板ばねと、板ばねの先端部に係止され、ワイヤハーネスを囲んで保持する図示しない保持具や、同様の保持具においてワイヤハーネスの二種類の保護チューブを相互に連結する図示しない保持具(連結具)等を用いた場合においても同様に適用し得るものである。例えば保持具や連結具を用いた場合、板ばね挿入用の孔部は保持具や連結具の底壁に設けられる。
また、上記各実施形態における部品相互の係止解除構造は、スライドドア以外の回動式のドアや自動車以外の車両や製造装置や検査装置等のスライドドア等の給電装置においても適用し得るものである。
また、上記各実施形態における部品相互の係止解除構造は、給電装置以外に(キャップと板ばね以外に)、例えば導電金属製のバスバーと、バスバーの先端部を外部から絶縁する絶縁性の樹脂キャップとの係合等にも適用し得るものである。
(a)は本発明に係る部品相互の係止解除構造の第一の実施形態を前側から見た状態の分解斜視図、(b)は同じく後側から見た状態の分解斜視図である。 (a)は同じく部品相互の係止解除構造を示す平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 同じく部品相互の係止解除構造における係止解除状態を示す断面図である。 本発明に係る部品相互の係止解除構造の第二の実施形態を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 本発明に係る部品相互の係止解除構造の第三の実施形態を示す側面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 従来の部品相互の係止解除構造の一形態を示す縦断面図である。 同じく部品相互の係止解除構造を用いたスライドドア用の給電装置の一形態を示すスライドドア閉じ時の斜視図である。 同じく給電装置におけるスライドドア開き時の斜視図である。
符号の説明
1,21,41 キャップ(他方の部品)
2,22,42 板ばね(一方の部品)
3,43 係止部
4 可撓部
5,24,49 孔部
5c,24c 傾斜部
6,25,50 開口部(治具挿入部)
7 突壁(係合部)
8 空間
11,23 治具棒(治具)
14,30 隙間
27 孔部(係止部)
29 突起(係合部)
44 爪部
45 凹部(撓み操作部)
46 切欠部(撓み空間)
47 治工具(治具)
48 段部(係合部)

Claims (6)

  1. 板状の一方の部品の先端側に可撓部と該可撓部に続く係止部とが設けられ、他方の部品に、該係止部を挿入して傾斜部に沿って板厚方向に移動自在とした孔部と、該傾斜部よりも挿入反対側で該係止部を係止する係合部と、該係合部と該孔部の内面との間の係止部挿通用の隙間と、該係止部を板厚方向に押して撓ませるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする部品相互の係止解除構造。
  2. 前記係止部がやじり状に形成され、前記係合部が対向する一対の突壁であり、該一対の突壁の間に、前記可撓部を挿通させる空間を有していることを特徴とする請求項1記載の部品相互の係止解除構造。
  3. 板状の一方の部品の先端側に係止部が設けられ、他方の部品に、該先端側を挿入して傾斜部に沿って板厚方向に撓み自在とした孔部と、該係止部に係合する係合部と、該係合部と該孔部の内面との間の係止部挿通用の隙間と、該係止部側を押して撓ませるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする部品相互の係止解除構造。
  4. 前記係止部が孔部であり、前記係合部が突起であることを特徴とする請求項3記載の部品相互の係止解除構造。
  5. 板状の一方の部品の先端側に、板幅方向に撓み可能な係止部と、撓み操作部とが設けられ、他方の部品に、該係止部を挿入する孔部と、該孔部内で該係止部に係合する係合部と、該係止部を板幅方向に撓ませて該係合部との係合を解除させるための治具を挿入する部分とが設けられたことを特徴とする部品相互の係止解除構造。
  6. 前記係止部が一対の爪部で成り、該一対の爪部の間に前記撓み操作部である凹部が設けられ、該一対の爪部の内側に撓み空間が設けられ、前記係合部が段部であることを特徴とする請求項5記載の部品相互の係止解除構造。
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JP2010047116A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Nissan Motor Co Ltd 車両用ボードのヒンジ構造

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