JP6883490B2 - 回路遮断器の取付パネルへの取付方法及び取付構造 - Google Patents

回路遮断器の取付パネルへの取付方法及び取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば分電盤内等に設置される回路遮断器の取付パネルへの取付方法及び取付構造に関するものである。
従来、回路遮断器を分電盤内に設置する際には、取付パネルを介することが一般的であり、回路遮断器を取付パネルに取り付ける一般的な構造としては、取付パネルに2つのスリットを開設する一方、回路遮断器の底面に、各スリットに夫々掛止する2つの掛止片を設けるといった構造がある。そして、回路遮断器を取付パネルへ取り付けるにあたっては、回路遮断器の電源側端子側を後側、負荷側端子側を前側とすると、回路遮断器の底面を取付パネルと略平行な姿勢として取付パネルの上方から回路遮断器を近接させ、両スリットに両掛止片を夫々同時に挿通させて両掛止片を取付パネルの下側まで突出させた後、回路遮断器を後側へ押し込むことで、スリットの後端に掛止片を掛止させるようになっている。ただ、当該状態のままでは回路遮断器を取り付けたことにはならない。そこで、たとえば特許文献1に記載の発明では、回路遮断器に、上下方向へのスライド操作によって本体ケース内へ埋入/本体ケースから突出するロックレバーを設けており、スリットと掛止片との掛止状態においてロックレバーを下方へスライドさせて本体ケースから突出させ、ロックレバーとスリットの前端とを当接させることにより、自身の前側への移動が規制されるようにしている。
特許第4153155号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明では、特に回路遮断器の取付パネルへの取り付け時に一々ロックレバーを操作しなければならず、作業が煩わしい、ロックのし忘れが起こる等の問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、より簡易に取付パネルへ取り付けることができる回路遮断器の取付パネルへの取付方法及び取付構造を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、本体ケースの底面に、後方へ屈曲する鉤状に成形された2つの掛止片が前後に所定の間隔を隔てて突設されているとともに、前記本体ケースの前端底部に、前記本体ケースの底面から下方へ突出可能なロック部を備えたロック部材が設けられているとともに、前記ロック部が、前記本体ケースの底面から下方へ突出するロック位置と、前記本体ケース内へ埋入するアンロック位置との間を上下にスライド可能であって、前記ロック部材に、前記ロック部を下方へ付勢し、前記ロック部材に上方への負荷がかけられていない状態では前記ロック部を前記ロック位置で保持する弾性手段が設けられている回路遮断器を、後側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる後スリット、前側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる前スリット、及び前記ロック部が挿通可能で前後方向へ延びるロック用スリットが開設されているとともに、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させると、前記前側の掛止片及び前記ロック部が夫々対応するスリットよりも前方に位置する取付パネルに取り付けるための取付方法であって、前記本体ケースを後側へ傾斜させた姿勢として、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させる第1工程と、前記後側の掛止片を前記後スリットに挿通させた状態のまま、前記本体ケースを後側へ引きつつ、前記本体ケースの前側を前記取付パネル側に近づけて、前記前側の掛止片を前記前スリットに挿通させるとともに、前記ロック部を前記取付パネルの前縁上に載置させる第2工程と、前記本体ケースに下方へ負荷をかけて前記ロック部をアンロック位置側へ移動させ、前記本体ケースの底面を前記取付パネルの表面に当接させる第3工程と、当該状態のまま前記本体ケースを後側へ引くことにより、前記前側の掛止片を前記前スリットの後端に、前記後側の掛止片を前記後スリットの後端に夫々掛止させるとともに、前記弾性手段によって自動的に前記ロック位置へ復帰した前記ロック部を前記ロック用スリット内へ突出させる第4工程とを実行することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本体ケースの底面に、後方へ屈曲する鉤状に成形された2つの掛止片が前後に所定の間隔を隔てて突設されているとともに、前記本体ケースの前端底部に、前記本体ケースの底面から下方へ突出可能なロック部を備えたロック部材が設けられた回路遮断器を取付パネルへ取り付けるための取付構造であって、前記取付パネルに、後側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる後スリットが開設されているとともに、前側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる前スリット、及び前記ロック部が挿通可能で前後方向へ延びるロック用スリットが、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させると、前記前側の掛止片及び前記ロック部が夫々対応するスリットよりも前方に位置するような箇所に開設されており、前記前側の掛止片を前記前スリットの後端に、前記後側の掛止片を前記後スリットの後端に夫々掛止させるとともに、前記ロック部を前記ロック用スリット内に位置させ、前記ロック用スリットの前端と前記ロック部とを当接させることにより、前記回路遮断器を前記取付パネルに固定可能とする一方、前記回路遮断器において前記ロック部が、前記本体ケースの底面から下方へ突出するロック位置と、前記本体ケース内へ埋入するアンロック位置との間を上下にスライド可能となっているとともに、前記ロック部材に、前記ロック部を下方へ付勢し、前記ロック部材に上方への負荷がかけられていない状態では前記ロック部を前記ロック位置で保持する弾性手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部を下方へ付勢し、ロック部材に上方への負荷がかけられていない状態ではロック部をロック位置で保持する弾性手段により、前側の掛止片を前スリットの後端に、後側の掛止片を後スリットの後端に夫々掛止させることをもって、ロック部が自動的にロック位置へ復帰してロック用スリット内へ突出することになる。したがって、回路遮断器の取付パネルへの取り付けに係り、作業者がロック部材を直接操作する必要がないため、ロックのし忘れ等を防止することができ、従来よりも簡易に回路遮断器を取付パネルへ取り付けることができる。
また、後側の掛止片を後スリットの前端際に挿通させた際、前側の掛止片及びロック部が夫々対応するスリットよりも前方に位置するようになっており、後側の掛止片、前側の掛止片、及びロック部を順に対応するスリット内へ挿通させるようにしている。したがって、2つの掛止片を同時にスリットへ挿通させて取り付けるものでは、回路遮断器が前後何れかに傾斜した姿勢のまま導体バーと接続されてしまい、不用意な脱落が起きかねないという問題を抱えていたところ、本願発明ではそのような事態を防止することができ、回路遮断器の取付パネルへの取付状態の安定性を向上することができる。
取付パネルへ取り付けた状態にある回路遮断器を側方から示した説明図である。 導体バーが配設された取付パネルを示した斜視説明図である。 ロック部材を示した斜視説明図であり、(a)はコイルバネ取付後の状態、(b)はコイルバネ取付前の状態を夫々示している。 ロック部材により回路遮断器がロックされた状態を示した説明図である。 ロック部材によるロックが解除された状態を示した説明図である。 回路遮断器の取付パネルへの取り付けに係る手順を示した説明図である。 回路遮断器の取付パネルへの取り付けに係る手順を示した説明図である。 回路遮断器の取付パネルへの取り付けに係る手順を示した説明図である。 回路遮断器の後部と導体バーとが干渉したり、前掛止片と取付パネルとが干渉したりする様子を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となる回路遮断器の取付パネルへの取付構造及び取付方法について、図面にもとづき詳細に説明する。
図1は、取付パネル20へ取り付けた状態にある回路遮断器1を側方から示した説明図である。図2は、導体バー11、11・・が配設された取付パネル20を示した斜視説明図である。図3は、ロック部材30を示した斜視説明図であり、(a)はコイルバネ33取付後の状態、(b)はコイルバネ33取付前の状態を夫々示している。図4は、ロック部材30により回路遮断器1がロックされた状態を示した説明図であり、図5は、ロック部材30によるロックが解除された状態を示した説明図である。図6〜図8は、回路遮断器1の取付パネル20への取り付けに係る手順を示した説明図である。図9は、回路遮断器1の後部と導体バー11、11・・とが干渉したり、前掛止片8と取付パネル20とが干渉したりする様子を示した説明図である。なお、負荷側端子3側を回路遮断器1の前側として説明する。
回路遮断器1は、合成樹脂製の左右一対のケースを組み立ててなる本体ケース4を有しており、本体ケース4の上面には、ハンドル7が前後方向へ回動操作可能に設けられている。そして、ハンドル7を回動操作することで、本体ケース4内に組み込まれている図示しない遮断機構が作動し、後述する電源側端子2と負荷側端子3とを電気的につなぐ電路が接続/開放されるようになっている。また、本体ケース4の底面には、後方へ屈曲する鉤状に成形された一組の掛止片(前掛止片8及び後掛止片9)が下方へ突設されている。なお、本体ケース4内には、図示しない過電流検知機構も設けられており、過電流を検知すると上記遮断機構が開動作するようになっている。
また、回路遮断器1の後面には、プラグイン方式の端子P1、P2、P3を上下方向へ一列に備えてなる電源側端子2が配置されている。各端子P1〜P3は、本体ケース4を左右方向に貫通したコ字状に切り欠いて形成されており、取付パネル20の後部に配設される電源ラインである導体バー11を挿入接続可能となっている。一方、回路遮断器1の前面は、前側へ向かって下降傾斜する傾斜面に形成されており、該傾斜面には、負荷配線(図示せず)を挿入接続可能な3つの端子(図示せず)を傾斜方向へ一列に備えてなる負荷側端子3が配置されている。各端子は、傾斜面に直交する方向へ負荷配線を挿入可能な端子孔(図示せず)を有するとともに、本体ケース4内における端子孔の内側となる位置に設置され、端子を介して挿入された負荷配線に接触可能とされた端子金具(図示せず)を有しており、所謂速結端子として機能するようになっている。
加えて、本体ケース4の底部前端には、下方へ開口しており、後述するロック部材30の一部を収納可能な収納凹部25が設けられている。また、本体ケース4の前面底部には、収納凹部25と連通する操作窓26が開設されている。そして、この収納凹部25に、回路遮断器1の取付パネル20からの脱落を防止するためのロック部材30が組み付けられている。なお、前掛止片8、後掛止片9、及びロック部材30は、前後方向で一直線上に設けられている。また、後掛止片9の前後長さは、前掛止片8の前後長さよりも十分に長い。
ロック部材30は、上下方向へ延びる帯状の立ち上がり部31a、立ち上がり部31aの上端から前側へ突出する摘み部31b、及び立ち上がり部31aの下端から後側へ突出する基部31cを有する操作片31と、基部31cから下方へ突出するロック部32とを一体的に備えてなる。また、立ち上がり部31aの後側となる位置(ロック部32の上面)には、上方へ突出する取付軸32aが設けられており、当該取付軸32aを巻回する格好でコイルバネ33が取り付けられている。さらに、ロック部32における取付軸32aの左右両側には、ロック部材30の本体ケース4への取付時に本体ケース4の表面(具体的には、収納凹部25の内面)に当接し、ロック部材30の上下方向への移動をスムーズに案内するため案内ブロック32b、32bが設けられている。加えて、ロック部32の前後方向長さは、後述する取付パネル20のロック用スリット21の前後長さよりは短くなっているとともに、前掛止片8の前後長さよりも短くなっている。このようなロック部材30は、収納凹部25内に案内ブロック32b、32bやコイルバネ33が収納され、操作片31が操作窓26を介して本体ケース4の前方に突出した状態で組み付けられている。
そして、上記ロック部材30は、通常(ロック部材30に上方への負荷がかけられていない状態)、コイルバネ33の付勢力により操作片31の基部31cが操作窓26の下端に当接した状態にあり、ロック部32は本体ケース4の底面よりも下方へ突出したロック位置で保持されている。また、直接ロック部32に上方への負荷がかかったり、コイルバネ33の付勢力に抗して操作片31が上方へ操作されたりして、操作片31の基部31cが操作窓26の上端際にまで移動すると、ロック部32は本体ケース4内へ埋入したアンロック位置へ移動することになる。
一方、取付パネル20は、前端が下方へ折り曲げられてなるもので、前縁側にはロック用スリット21及び前スリット22が開設されている一方、前スリット22の後方には後スリット23が開設されている。そして、ロック用スリット21、前スリット22、及び後スリット23は、前後方向へ一直線上に設けられているとともに、回路遮断器1の並設方向へ所定間隔毎に複数組設けられている。また、取付パネル20の後スリット23よりも更に後側となる位置には、回路遮断器1の電源側端子2が接続される3つの導体バー11、11・・が周知の支持部材12を介して配設されている。
ロック用スリット21は、ロック部32より僅かに前後方向へ長く、且つ、前掛止片8の前後方向長さよりは短く開設されたスリットであって、ロック部32のみが挿通可能となっており、ロック用スリット21の前端と挿通状態にあるロック部32とが干渉することにより、回路遮断器1の前後方向への移動を規制するようになっている。
前スリット22は、ロック用スリット21よりも前後方向へ長く形成されており、前掛止片8を挿通させ、その後端に前掛止片8の屈曲部を掛止させることにより、回路遮断器1の上方向への移動を規制するようになっている。また、前スリット22の後端からロック用スリット21の前端までの距離は、回路遮断器1におけるロック部32と前掛止片8の屈曲部との前後方向での距離と同じとなっている。
後スリット23は、後掛止片9を挿通可能なスリットであって、その後端に後掛止片9の屈曲部を掛止させることにより、回路遮断器1の上方向への移動を規制するようになっている。また、後スリット23は、前スリット22よりも更に前後方向に長く形成され、前掛止片8を前スリット22へ挿通させた際、同時に後掛止片9も後スリット23へ挿通するようになっている。さらに、後スリット23の後端から前スリット22の後端までの前後方向での距離は、回路遮断器1における前掛止片8と後掛止片9との前後距離と同じとされており、前掛止片8を前スリット掛止させると、後掛止片9の屈曲部も同時に掛止するようになっている。
そして、上記ロック用スリット21、前スリット22、及び後スリット23と、回路遮断器1のロック部材30、前掛止片8、及び後掛止片9との前後方向長さ及び前後方向での位置関係は、両掛止片8、9の屈曲部が対応するスリット22、23の後端に掛止した際、ロック部材30のロック部32がロック用スリット21の前端に当接するような位置関係となっている。ただ、後掛止片9を後スリット23の前端際に挿通させようとした際、前掛止片8は前スリット22よりも、ロック部32はロック用スリット21よりも夫々前方に位置して、後掛止片9と同時に前掛止片8やロック部32が夫々対応するスリット21、22を挿通できないようになっている(図9)。なお、図9に示すように本実施形態では、後掛止片9を後スリット23の前端際に挿通させないと、本体ケース4の後面と導体バー11、11・・とが干渉して、回路遮断器1を取付パネル20へ取り付けられないようになっている。
ここで、上記ロック部材30を有する回路遮断器1の取付パネル20への着脱作業について説明する。
まず、回路遮断器1を取付パネル20に取り付けるにあたっては、取付パネル20の上方から回路遮断器1を取付パネル20に近接させ、回路遮断器1の本体ケース4を後側へ傾斜させた姿勢(後側へ向かって下降傾斜する姿勢)として、後掛止片9を後スリット23に挿通させる(図6)。このとき、ロック部32は勿論、前掛止片8も取付パネル20の上方にある。また、上述したように回路遮断器1と導体バー11、11・・との干渉を避けるべく、後掛止片9を後スリット23の前端際に挿通させる。したがって、後掛止片9が後スリット23の前端際にある限り、前掛止片8が前スリット22内に入り込むような事態は起こらないし、当然ロック部32がロック用スリット21内に入りこむこともない。
次に、後掛止片9の挿通状態を維持したまま、回路遮断器1を後側へ引きつつ、回路遮断器1の前側を取付パネル20へ近づけ、今度は前掛止片8を前スリット22に挿通させ、ロック部材30のブロック部32を取付パネル20の前縁上(ロック用スリット21よりも前側の表面上)に載置する(図7)。さらに、当該状態から、回路遮断器1(特に、本体ケース4の前部)に対して下方へ負荷をかけてロック部32をアンロック位置側へ移動させ、本体ケース4の底面を取付パネル20の表面に当接させた状態とする(図8)。そして、その状態のまま回路遮断器1を後側へ引いて、電源側端子2に導体バー11、11・・を差し込み接続するとともに、前掛止片8を前スリット22の後端に、後掛止片9を後スリット23の後端に夫々掛止させればよい。すると、両掛止片8、9がスリット22、23に掛止したことをもって、ロック部32全体がロック用スリット21の上方に達する。したがって、ロック部32がコイルバネ33の付勢力によりロック用スリット21内へ自動的に突出してロック位置へ復帰するとともに、ロック用スリット21の前端に当接して(図4)、回路遮断器1の取付パネル20への取り付け及び回路遮断器1の導体バーとの接続が完了する(図1)。
一方、回路遮断器1を取付パネル20から取り外すにあたっては、操作片31を上方へ操作して、ロック部32をアンロック位置へ移動させる。すると、ロック部32とロック用スリット21の前端との干渉が解除される(図5)、すなわち回路遮断器1の取付パネル20への固定状態が解除されるため、操作片31を引き上げた状態のまま回路遮断器1を前側へ引き出して、電源側端子2から導体バーを引き抜くとともに、前掛止片8と前スリット22との掛止状態、及び後掛止片9と後スリット23との掛止状態を夫々解除する。その後、上記取り付けに係る手順とは逆の手順で回路遮断器1を持ち上げて、前掛止片8を前スリット22から抜き取った後、後掛止片9を後スリット23から抜き取ればよい。なお、各掛止片8、9と各スリット22、23との掛止状態を解除した時点で、操作片31の引き上げ操作についても解除してよい。
以上のような回路遮断器1の取付パネル20への取付構造及び取付方法によれば、ロック部材30において、ロック部32が、本体ケース4の底面から下方へ突出するロック位置と、本体ケース4内へ埋入するアンロック位置との間を上下にスライド可能となっているとともに、ロック部材30に、ロック部32を下方へ付勢し、ロック部材30に上方への負荷がかけられていない状態ではロック部32をロック位置で保持するコイルバネ33が取り付けられていることから、前掛止片8を前スリット22の後端に、後掛止片9を後スリット23の後端に夫々掛止させることをもって、ロック部32が自動的にロック位置へ復帰してロック用スリット内21へ突出することになる。したがって、回路遮断器1の取付パネル20への取り付けに係り、作業者がロック部材30を直接操作する必要がないため、ロックのし忘れ等を防止することができ、従来よりも簡易に回路遮断器1を取付パネル20へ取り付けることができる。
また、後掛止片9を後スリット23の前端際に挿通させた際、前掛止片8及びロック部32が夫々対応するスリット21、22よりも前方に位置するようになっており、後掛止片9、前掛止片8、及びロック部32を順に対応するスリット21〜23内へ挿通させるようにしている。したがって、前後の両掛止片8、9を同時にスリット22、23へ挿通させて取り付けるものでは、回路遮断器1が前後何れかに傾斜した姿勢のまま導体バー11、11・・と接続されてしまい、不用意な脱落が起きかねないという問題を抱えていたところ、そのような事態を防止することができ、回路遮断器1の取付パネル20への取付状態の安定性を向上することができる。
さらに、ロック部32の前後長さ及びロック用スリット21の前後長さが、前掛止片8の前後長さよりも短く成形されているため、前掛止片8を誤ってロック用スリット21に挿通させるようなことがなく、回路遮断器1の取付パネル20への取り付けを一層簡易に行うことができる。
加えて、電源側端子2を導体バー11、11・・が差し込み接続されるプラグイン方式の端子として構成しているため、回路遮断器1の取付パネル20への取り付けと同時に回路遮断器1の電源側端子2への導体バー11、11・・の接続をも行うことができ、作業性の一層の向上を図ることができる。
なお、本発明の回路遮断器の取付パネルへの取付構造及び取付方法に係る構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、回路遮断器や取付パネルの全体的な構造は勿論、ロック部材に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態では、弾性手段としてコイルバネをロック部に取り付けるとしているが、ロック部に板バネ部を一体的に成形して弾性手段を構成してもよく、どのような弾性手段を設けるかは適宜設計変更可能である。
1・・回路遮断器、2・・電源側端子、3・・負荷側端子、4・・本体ケース、8・・前掛止片、9・・後掛止片、20・・取付パネル、21・・ロック用スリット、22・・前スリット、23・・後スリット、25・・収納凹部、26・・操作窓、30・・ロック部材、31・・操作片、32・・ロック部、33・・コイルバネ(弾性手段)。

Claims (2)

  1. 本体ケースの底面に、後方へ屈曲する鉤状に成形された2つの掛止片が前後に所定の間隔を隔てて突設されているとともに、前記本体ケースの前端底部に、前記本体ケースの底面から下方へ突出可能なロック部を備えたロック部材が設けられているとともに、前記ロック部が、前記本体ケースの底面から下方へ突出するロック位置と、前記本体ケース内へ埋入するアンロック位置との間を上下にスライド可能であって、前記ロック部材に、前記ロック部を下方へ付勢し、前記ロック部材に上方への負荷がかけられていない状態では前記ロック部を前記ロック位置で保持する弾性手段が設けられている回路遮断器を、後側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる後スリット、前側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる前スリット、及び前記ロック部が挿通可能で前後方向へ延びるロック用スリットが開設されているとともに、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させると、前記前側の掛止片及び前記ロック部が夫々対応するスリットよりも前方に位置する取付パネルに取り付けるための取付方法であって、
    前記本体ケースを後側へ傾斜させた姿勢として、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させる第1工程と、
    前記後側の掛止片を前記後スリットに挿通させた状態のまま、前記本体ケースを後側へ引きつつ、前記本体ケースの前側を前記取付パネル側に近づけて、前記前側の掛止片を前記前スリットに挿通させるとともに、前記ロック部を前記取付パネルの前縁上に載置させる第2工程と、
    前記本体ケースに下方へ負荷をかけて前記ロック部をアンロック位置側へ移動させ、前記本体ケースの底面を前記取付パネルの表面に当接させる第3工程と、
    当該状態のまま前記本体ケースを後側へ引くことにより、前記前側の掛止片を前記前スリットの後端に、前記後側の掛止片を前記後スリットの後端に夫々掛止させるとともに、前記弾性手段によって自動的に前記ロック位置へ復帰した前記ロック部を前記ロック用スリット内へ突出させる第4工程と
    を実行することを特徴とする回路遮断器の取付パネルへの取付方法。
  2. 本体ケースの底面に、後方へ屈曲する鉤状に成形された2つの掛止片が前後に所定の間隔を隔てて突設されているとともに、前記本体ケースの前端底部に、前記本体ケースの底面から下方へ突出可能なロック部を備えたロック部材が設けられた回路遮断器を取付パネルへ取り付けるための取付構造であって、
    前記取付パネルに、後側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる後スリットが開設されているとともに、前側の前記掛止片が挿通可能で前後方向へ延びる前スリット、及び前記ロック部が挿通可能で前後方向へ延びるロック用スリットが、前記後側の掛止片を前記後スリットの前端際に挿通させると、前記前側の掛止片及び前記ロック部が夫々対応するスリットよりも前方に位置するような箇所に開設されており、
    前記前側の掛止片を前記前スリットの後端に、前記後側の掛止片を前記後スリットの後端に夫々掛止させるとともに、前記ロック部を前記ロック用スリット内に位置させ、前記ロック用スリットの前端と前記ロック部とを当接させることにより、前記回路遮断器を前記取付パネルに固定可能とする一方、
    前記回路遮断器において前記ロック部が、前記本体ケースの底面から下方へ突出するロック位置と、前記本体ケース内へ埋入するアンロック位置との間を上下にスライド可能となっているとともに、
    前記ロック部材に、前記ロック部を下方へ付勢し、前記ロック部材に上方への負荷がかけられていない状態では前記ロック部を前記ロック位置で保持する弾性手段が設けられていることを特徴とする回路遮断器の取付パネルへの取付構造。
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