JP2007072366A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 消費電力を考慮して、記録材のカールを低減させる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 環境検知部107、108により検知した環境状態に基づいて、定着部へ搬送する記録材Pの搬送間隔を変化させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式による画像形成装置は、感光体や中間転写体等の像担持体表面からトナー像を記録材に転写し、加熱部材と加圧部材により形成されたニップ領域に記録材を通過させトナー像を記録材に定着させている。
この記録材の多くは、オフィス等で一般的に用いられる紙であり、紙は多少なりとも水分を含んでいる。トナー像を紙に定着する際、紙は高温下にさらされるため、紙に含まれる水分が蒸発し、場合によっては紙全体にわたってカールが発生する。このカールが従来より問題視されていた。
カールが発生するケースを考えてみると、定着部における加熱部材と加圧部材の温度差が大きい場合に顕著に発生することが確認されている。これは、温度差の影響で記録材の表面と裏面で収縮率が異なっているためと考えられる。つまり、記録材の表面には加熱部材が接触し、記録材の裏面では加圧部材が接触しているため、両部材の温度差が大きいと記録材の表面と裏面で蒸発する水分量が異なるため、収縮率が異なるということである。
従って、両部材の温度差をなるべく小さくすることがカール低減のために必要である。
ところが、高速の複写機等で連続印刷をする場合、加熱部材と加圧部材により形成されるニップ領域に紙が常時通過しているため、加熱部材と加圧部材との接触時間が短く、加圧部材の温度が低下してしまう。その結果、両部材の温度差が大きくなってしまい、カールが発生しやすい状況となってしまう。
このような状況をとらえ、図8に示すように加圧部材1001の内部にハロゲンヒータ1002等の熱源を設け、その熱源の機能だけで加圧部材の温度低下を防止するという技術が提案されている。また、図9に示すように加圧部材1001の外部に熱源1003を設ける技術も提案されている。さらに、加熱部材と加圧部材の回転速度を制御して加圧部材の温度低下を防止する技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−316199号公報
加圧部材として、芯金にシリコンゴムを被膜したものが一般的に用いられる。
このような構成の加圧部材の内部にハロゲンヒータ等の熱源を設け、その熱源の機能だけで加圧部材の温度低下を防止しようとすると、内部から加圧部材をかなり加熱する必要があり、熱源の消費電力が大きくなるとともに、芯金に被膜したシリコンゴムが熱により劣化してしまう。
加圧部材の外部に熱源を設ける技術は、熱源を設けるためのスペースが加圧部材の周辺に必要となり、スペースの制約が大きい小型の画像形成装置では問題となる。また、熱源の周辺に配置される感光体等の部品に熱的な影響を与える可能性があり、画像形成上好ましくない。
加熱部材と加圧部材の回転速度を制御して加圧部材の温度低下を防止する技術は、記録材の搬送間隔が短い連続印刷時において問題があると考えられる。具体的に述べると、記録材の搬送間隔が短い連続印刷は、加熱部材及び加圧部材により用紙を挟持していない時間が短い。従って、この時間だけ回転速度を速めることは制御的に難しい。
また、画像形成装置の環境状態、とりわけ湿度がカールに影響する。湿度が高いと記録材に含まれる水分量が多くなり、その結果カールが発生しやすい状況となってしまう。これは、記録材に含まれる水分量が多ければ多いほど、記録材の表裏で蒸発する水分量の差が大きくなり、それによって紙の表裏での収縮率の差が大きくなるためであると考えられる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決し、記録材のカールを低減させる画像形成装置を提供することにある。
即ち、本発明では、
加熱部材と加圧部材により形成されたニップ領域に記録材を通過させトナー像を記録材に定着させる定着部と、
記録材を前記定着部へ搬送する記録材搬送部と、
環境状態を検知する環境検知部と、
前記環境検知部により検知した環境状態に基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御する搬送制御部と、
を有することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、記録材の搬送間隔を変化させることで記録材のカールを低減させることができる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の実施形態を説明する。
図1はデジタルカラー画像形成装置の内部構成を示す図である。
デジタルカラー画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という。)1は、下部に複数の記録材収納部20を有する。記録材収納部20の上方には画像形成部40と中間転写ベルト50が設置されており、装置本体の上部には原稿読取部30が設置されている。
記録材収納部20は、装置前面側(図1における紙面手前側)に引き出し可能となっている。
画像形成部40は、Y、M、C、Kの各色毎のトナー像を形成するための4組の画像形成手段400Y、400M、400C及び400Kを有している。画像形成手段400Y、400M、400C、400Kは、この順で上から下方向に直線状に配列されており、各々同じ構成となっている。画像形成手段400Yを例にとって構成を説明すると、画像形成手段400Yは反時計方向に回転する感光体410、スコロトロン帯電手段420、露光手段430および現像手段440を有する。
クリーニング手段450は、感光体410の最下部に対向した領域を含んで配置されている。
装置本体の中央部に位置する中間転写ベルト50は、無端状であり、適宜の体積抵抗率を有する。また、中間転写ベルト50は、例えば、編成ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した半導電性フィルム基体の外側に、フッ素コーティングを行った2層から構成されている。また、シリコンゴムあるいはウレタンゴム等に導電材料を分散したものもあり得る。
一次転写電極510は、中間転写ベルト50を挟んで感光体410と対向する位置に設置されている。
次にカラー画像を形成するプロセスを説明する。
感光体410がメインモータ(図示せず)により駆動され、感光体410の表面が電源(図示せず)により電圧供給され、スコロトロン帯電手段420の放電により正極性に帯電される(本実施例では+800V)。次に、露光手段430により画像情報に応じた光書込がなされ、感光体410上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像手段440を通過すると、現像手段内で正極性に帯電されたトナーが正極性現像バイアスの印加により潜像画像の部分に付着し、感光体410上にトナー像が形成される。形成されたトナー像は感光体410と圧着する中間転写ベルト50に転写される。転写後に残留した感光体410上のトナーはクリーニング手段450により清掃される。画像形成手段400Y、400M、400C及び400K各々で形成されたトナー像が中間転写ベルト50に重複して転写されることにより、中間転写ベルト50上にカラー画像が形成される。記録材Pは記録材収納部20により1枚ずつ排出され、レジストローラ60の位置まで搬送される。レジストローラ60により記録材Pの先端が整列された後、中間転写ベルト50上のトナー像と画像位置が一致するタイミングで記録材Pがレジストローラ60より給送される。レジストローラ60により給送された記録材Pは、ガイド板より案内され、中間転写ベルト50と転写部70により形成された転写ニップ部へ送り込まれる。ローラにより構成される転写部70は記録材Pを中間転写ベルト50側へ押圧している。トナーと逆極性のバイアス(−500V)が転写部70に印可されることにより、静電気力の作用で、中間転写ベルト50上のトナー像が記録材Pへ転写させる。記録材Pは、除電針からなる分離手段(図示せず)により除電されて中間転写ベルト50から分離され、加熱ローラ、加圧ローラのローラ対からなる定着部80へ送られる。その結果、トナー像が記録材Pへ定着され、画像形成された記録材Pが装置外へ排出される。
図2は定着部80の詳細図である。
加圧部材801と定着ベルト803(加熱部材)により形成されたニップ領域に記録材を通過させトナー像を記録材に定着させている。
加圧部材801は、例えば中空のアルミ芯金(肉厚2mm)の外周にシリコンゴム(肉厚2mm、硬度10°(JIS K 6253のタイプAデュロメータ(A型)で測定))を被覆し、その上にPFA(30μm)をコーティングしたφ50mmのローラである。図2における加圧部材801の内部にはハロゲンヒータ802が設けられており、加圧部材801の急激な温度低下を防止している。もちろんハロゲンヒータ802を内部に設けていない加圧部材801であっても構わない。
定着ベルト803は支持ローラ804と加熱ローラ806により張架されており、図2に示す矢印方向へ回動している。定着ベルト803は、例えばポリイミド(70μm)とシリコンゴム(0.2mm)とPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ(30μm)により構成されたベルトである。
定着ベルト803を加圧部材801へ押圧している支持ローラ804は、例えば中実のSUS芯金にシリコンゴム(10mm、硬度10°(JIS K 6253のタイプAデュロメータ(A型)で測定))を被覆し、その上にPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ(30μm)を被せたローラである
加熱ローラ806は、例えば中空のアルミ芯金(肉厚2mm)にPFA(30μm)をコーティングしたものであり、内部にハロゲンヒータ805を有している。
図2では加熱部材として定着ベルト803を使用しているが、ローラ形状のものを用いても構わない。
ここで、表1〜表3をもとに、定着部80における加圧部材801の温度と記録材のカール量の関係を説明する。
加圧部材801の温度は加圧部材801の表面に温度センサを接触させて測定したものである。記録材のカール量は、定着後における記録材Pの四隅(図7(a)の波線部分)の最大カール量(図7(b)におけるt)を5枚測定し平均した値(mm)である。
Figure 2007072366
Figure 2007072366
Figure 2007072366
表1〜表3における数値は、実験を通じて求めたものであり、実験において、記録材はA4サイズの普通紙(斤量128g/mm2)を使用し、定着速度は300mm/s、定着ベルト803の設定温度は200℃にした。表1は紙の放置環境が70%RHで紙の含水率が9質量%のものを使用した結果を示したものである。同様に、表2は紙の放置環境が50%RHで紙の含水率が7質量%のものを使用した結果を示したものであり、表3は紙の放置環境が30%RHで紙の含水率が6質量%のものを使用した結果を示したものである。表1〜表3に示すどの結果も、加圧部材801の温度が低下する、つまり、定着ベルト803と加圧部材801との温度差が大きくなるにつれてカール量が大きくなっている。これは、温度差の影響で記録材の表面と裏面で収縮率が異なっているためと考えられる。つまり、記録材の表面には定着ベルト803が接触し、記録材の裏面では加圧部材801が接触しているため、両部材の温度差が大きいと記録材の表面と裏面で蒸発する水分量が異なるため、収縮率が異なるということである。従って、両部材の温度差をなるべく小さくすることがカール低減のために必要である。
また、表1〜表3をみると加圧部材801の温度が同じでも、記録材の含水率が高いほどカール量が大きくなっていることが分かる。これは、記録材に含まれる水分量が多ければ多いほど、記録材の表裏で蒸発する水分量の差が大きくなり、それによって紙の表裏での収縮率の差が大きくなるためであると考えられる。
表1〜表3の結果より、カール量を低減させるためには定着ベルト803と加圧部材801との温度差をなるべく小さくする必要がある。つまり、加圧部材801の温度をなるべく低下させないことが必要である。カール量が10mm以上大きくなると、紙詰まりの問題やステイプル等の後処理工程の問題が発生するため、カール量が10mmを超えないように加圧部材801の温度を管理することが必要と考えられる。もちろんカール量は少なければ少ないほど良い。
次に加圧部材801の内部に設けたハロゲンヒータ802の出力と連続通紙時の加圧部材801の飽和温度との関係を表4に示す。加圧部材飽和温度は加圧部材801の表面に温度センサを接触させて測定したものである。
Figure 2007072366
表1〜表3の実験結果を共に表4を考察すると、ハロゲンヒータ802により加圧部材801を加熱しないと(出力0W)、連続通紙時に加圧部材801の温度は116℃まで低下してしまい、表1、表2の実験条件下ではカール量が10mm以上になってしまう。
一方で、ハロゲンヒータ802の出力をあげて加圧部材801の温度低下を防止しようとすると、消費電力が大きくなり、また加圧部材801のシリコンゴムが劣化してしまう。よって、ハロゲンヒータ802の出力のみで加圧部材801の温度低下を防止し、カール量を低減させようとすると諸々の問題が発生してしまう。そこで本発明のように、環境状態に基づいて、記録材の搬送間隔を変化させ、加圧部材801の温度低下を防止することが好ましい。記録材の搬送間隔とは、定着部80のニップ領域のある一点において記録材の後端が通過した時から次の記録材の先端が進入する時までの間に、定着ベルト803等が走行した距離をいう。記録材の搬送間隔は、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えること等により変化させることができる。
以下に、本発明の詳細内容を説明する。
図3は画像形成装置1の構成を説明するブロック図である。
CPU101は画像形成装置1の動作を制御し、ROM102に格納されたプログラムにより動作する。ROM102は記憶手段としても機能するもので、プログラムのほかに操作部(図示せず)の表示用言語データ(文字フォント、テキスト、アイコン用ビットマップデータ)等が格納されている。また、下記で説明する湿度と記録材搬送間隔の相関データや加圧部材801の温度と記録材搬送間隔の相関データも格納されており、格納された相関データを参照することにより記録材搬送部105が適正に制御される。
RAM103はプログラム実行用のワークメモリとなる。不揮発RAM12は画像形成装置1の電源が遮断されても保持する必要のある設定内容や機械状態を記憶している。
画像形成装置1にはホストコンピュータ2が接続されており、画像情報等の信号がホストコンピュータ2から送信される。画像形成装置1は送信されてきたプリンタコードを二値コードに変換し、変換後の画像データを蓄積する機能を有する。
CPU101には様々な検知部、制御部が接続されており、CPU101が一連の画像形成動作を制御する。図3には本発明に係る検知部等が記載されている。
CPU101に接続されている環境検知部(湿度)107や環境検知部(温度)108は、環境状態を把握するためのものである。環境検知部(湿度)は例えば記録材の含水率に影響を与える画像形成装置外の湿度を検知するものであるが、場合によって他の部分の湿度を検知するようにしてもよい。環境検知部(温度)108は加圧部材の温度を検知するものである。環境検知部(湿度)107等で検知された湿度等により、搬送制御部106が、ROM102に記憶されているデータをもとに記録材Pの搬送間隔を決定し、決定した搬送間隔により記録材搬送部105を動作させている。記録材搬送部105は、定着部へ記録材を搬送するものであり、例えば2つの給紙ローラにより記録材を挟持して搬送するものである。
環境状態に基づいて、記録材の搬送間隔を変化させる方法を図4〜図6のフローチャートを用いて説明する。
図4は湿度に基づいて記録材の搬送間隔を決定するフローチャートを示す。
まず、画像形成に関するJobが有るかどうか検知する(S1)。
Jobがあると検知されると、環境検知部(湿度)107により湿度を検知する(S2)。
次に検知した湿度と湿度基準値(60%RH)との比較をする(S3)。
検知した湿度が60%RHより低い湿度であれば、加圧部材801の温度が低下しても記録材の含水率の関係でカール量が問題のないレベルであると判断し、通常の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする(S4)。
一方、検知した湿度が60%RH以上の湿度であれば、このまま連続印刷してしまうと加圧部材801の温度が低下することにより記録材の含水率の関係からカール量に問題があると判断し、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えて搬送間隔を通常の67mmより広い116mmの間隔で画像形成を行うようにする(S5)。このように搬送間隔を広げれば、定着ベルト803と加圧部材801との間に記録材が介在しない時間をより多く確保することができ、定着ベルト803からの熱が加圧部材801に伝達され、加圧部材801の温度低下を防止することができる。
画像形成が終了すると、次の画像形成に関するJobが有るかどうか判断し(S6)、JobがあればS2に戻って湿度検知から繰り返し動作を行う。
図5は加圧部材801の温度に基づいて記録材の搬送間隔を決定するフローチャートを示す。
まず、画像形成に関するJobが有るかどうか検知する(S101)。
Jobがあると検知されると、環境検知部(温度)108により加圧部材801の温度を検知する(S102)。
次に検知した温度と温度基準値(170℃)との比較をする(S103)。
検知した温度が170℃より高い温度であれば、加圧部材801の温度が低下していないため搬送間隔を広げる必要はなく、通常の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする(S104)。
検知した温度が170℃以下であると判断すると、検知した温度と次の温度基準値(160℃)と比較する(S105)
検知した温度が160℃以上であれば、加圧部材801の温度がそれほど低下していないため、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えて若干搬送間隔を広げ、92mm間隔で画像形成を行うようにする(S106)。
検知した温度が160℃未満であれば、加圧部材801の温度が低下しているものと判断して、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えてより広い116mmの間隔で画像形成を行うようにする(S107)。このように搬送間隔を広げれば、定着ベルト803と加圧部材801との間に記録材が介在しない時間をより多く確保することができ、定着ベルト803からの熱が加圧部材801に伝達され、加圧部材801の温度低下を防止することができる。
画像形成が終了すると、次の画像形成に関するJobが有るあるがどうか判断し(S108)、JobがあればS102に戻って温度検知から繰り返し動作を行う。
図6は湿度及び加圧部材801の温度に基づいて記録材の搬送間隔を決定するフローチャートを示す。
まず、画像形成に関するJobが有るかどうか検知する(S201)。
Jobがあると検知されると、まず環境検知部(湿度)107により湿度を検知する(S202)。
次に検知した湿度と湿度基準値(60%RH)との比較をする(S203)。
検知した湿度が60%RHより低い湿度であれば、加圧部材801の温度が低下しても記録材の含水率の関係でカール量が問題のないレベルであると判断し、通常の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする(S204)。
一方、検知した湿度が60%RH以上の湿度であれば、このまま連続印刷してしまうと加圧部材801の温度が低下することにより記録材の含水率の関係からカール量に問題がある可能性がある。しかし、搬送間隔を一律に広げてしまうと画像形成される記録材の生産スピードが低下してしまう。そこで、次に環境検知部(温度)108により加圧部材801の温度を検知し(S205)、カール量を加味しながら画像形成される記録材の生産スピードをなるべく低下しないように制御する。
次に検知した温度と温度基準値(170℃)との比較をする(S206)。
検知した温度が170℃より高い温度であれば、加圧部材801の温度が低下していないため搬送間隔を広げる必要はなく、通常の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする(S207)。
検知した温度が170℃以下であると判断すると、検知した温度と次の温度基準値(160℃)と比較する(S208)
検知した温度が160℃以上であれば、加圧部材801の温度がそれほど低下していないため、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えて若干搬送間隔を広げて92mm間隔で画像形成を行うようにする(S209)。
検知した温度が160℃未満であれば、加圧部材801の温度が低下しているものと判断して、レジストローラ60による記録材の搬送タイミングを変えてより広い116mm間隔で画像形成を行うようにする(S210)。このように搬送間隔を広げれば、定着ベルト803と加圧部材801との間に記録材が介在しない時間をより多く確保することができ、定着ベルト803からの熱が加圧部材801に伝達し、加圧部材801の温度低下を防止することができる。
画像形成が終了すると、次の画像形成に関するJobが有るあるがどうか判断し(S211)、JobがあればS202に戻って湿度検知から繰り返し動作を行う。
なお、図4〜図6のフローチャートは加圧部材801の内部にハロゲンヒータ802を設けたもので記録材の搬送間隔を適正化したものであるが、内部にハロゲンヒータを設けていないものであっても湿度や加圧部材の温度等の環境状態に基づいて記録材の搬送間隔を決定すればカール量を低減できる。
ところで、記録材の斤量や記録材のサイズも搬送間隔を決定する要因となる。
表5は斤量、環境検知湿度、記録材の搬送間隔の相関を示した表である。記録材はA4サイズのものを用いて実験をした。
Figure 2007072366
環境検知湿度が60%RH未満であれば、加圧部材801の温度が低下しても記録材の含水率の関係でカール量が問題のないレベルであると判断し、どの斤量であっても通常の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする。
しかし、環境検知湿度が60%RH以上であると、斤量が小さい64〜74g/mm2であれば、搬送間隔は96mmが適正値であるのに対し、斤量が大きい136〜162g/mm2であれば、搬送間隔は126mmが適正値となる。これは斤量が高いほど、記録材を介在して定着ベルト803から加圧部材801へ熱が伝わりにくく、記録材が定着部80のニップ領域を通過している間に、加圧部材801の温度が低下してしまうためである。よって、斤量が高いほど記録材の搬送間隔を広げる必要がある。
表6は、紙サイズ、環境検知湿度、記録材の搬送間隔の相関を示した表である。記録材は斤量106〜135g/mm2を用いて実験した。
Figure 2007072366
環境検知湿度が60%RH未満であれば、加圧部材801の温度が低下しても記録材の含水率の関係でカール量が問題のないレベルであると判断し、どのサイズであっても通常
の搬送間隔である67mmで画像形成を行うようにする。
しかし、環境検知湿度が60%RH以上であると、記録材の搬送方向における長さが長いものほど、記録材の搬送間隔を広げる必要がある。これは、記録材の搬送方向における長さが長いものほど、記録材が定着ベルト803と加圧部材801の間に介在している時間が長くなるため、その影響で加圧部材801の温度が低下してしまうからである。
このように環境状態以外にも記録材の斤量や記録材のサイズに基づいて搬送間隔を変化させることが、画像形成される記録材の生産スピードに対して効果的である。記録材の斤量や記録材のサイズは画像形成装置の操作部により入力され、この入力された情報やROM102(図3参照)に格納されている表5又は表6の相関データをもとに、搬送制御部106(図3参照)が記録材Pの搬送間隔を決定する。
本発明は図1〜図6に示す実施形態に限定されるものではなく、多種の画像形成装置に対して効果を有する。搬送間隔の適正値は画像形成装置の構成により異なるが、どのような適正値であっても本発明に係る技術思想は共通する。
本発明の実施の形態の一例を示す画像形成装置の断面構成図である。 定着装置の説明図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 湿度に基づいて記録紙の搬送間隔を決定する方法を説明するフローチャートである。 加圧部材の温度に基づいて記録材の搬送間隔を決定する方法を説明するフローチャートである。 湿度及び加圧部材の温度に基づいて記録材の搬送間隔を決定する方法を説明するフローチャートである。 記録材のカール量を説明する図である。 従来の定着装置を説明する図である。 従来の定着装置を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 ホストコンピュータ
20 記録材収納部
30 原稿読取部
40 画像形成部
50 中間転写ベルト
60 レジストローラ
70 転写部
80 定着部
105 記録材搬送部
106 搬送制御部
107 環境検知部(湿度)
108 環境検知部(温度)
400Y、400M、400C、400K 画像形成手段
410 感光体
420 スコロトロン帯電手段
430 露光手段
440 現像手段
450 クリーニング手段
801 加圧部材
802 ハロゲンヒータ
803 定着ベルト(加熱部材)
804 支持ローラ
805 ハロゲンヒータ
806 加熱ローラ

Claims (8)

  1. 加熱部材と加圧部材により形成されたニップ領域に記録材を通過させトナー像を記録材に定着させる定着部と、
    記録材を前記定着部へ搬送する記録材搬送部と、
    環境状態を検知する環境検知部と、
    前記環境検知部により検知した環境状態に基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御する搬送制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記環境検知部は湿度を検知し、
    前記搬送制御部は、前記環境検知部により検知した湿度に基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記環境検知部は画像形成装置外の湿度を検知することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送制御部は、前記環境検知部により検知した湿度が基準となる湿度を超えている場合、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を広げるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項2又は3記載の何れかの画像形成装置。
  5. 前記環境検知部は加圧部材の温度を検知し、
    前記搬送制御部は、前記環境検知部により検知した加圧部材の温度に基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項1乃至4記載の何れかの画像形成装置。
  6. 前記搬送制御部は、前記環境検知部により検知した加圧部材の温度が基準となる温度を下回っていた場合、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を広げるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記搬送制御部は、記録材の斤量に基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項1乃至6記載の何れかの画像形成装置。
  8. 前記搬送制御部は、記録材のサイズに基づいて、前記定着部へ搬送する記録材の搬送間隔を変化させるよう前記記録材搬送部を制御することを特徴とする請求項1乃至7記載の何れかの画像形成装置。
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