JP2007070544A - マーキングペン用油性インキ - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属、樹脂、ガラス及び表面がシリコーンコーティングされたクラフトテープのいずれにも、はじきを生ずることなく筆記可能であり、しかも、それらの被筆記面への密着性が、従来よりも十分に良好であるマーキングペン用油性インキを提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明に係るマーキングペン用油性インキは、着色剤と、有機溶剤と、シリコーン変性アクリル樹脂と、上記有機溶剤に可溶なテルペンフェノール樹脂とを含有するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、マーキングペン用油性インキに関するものである。
マーキングペンに用いられる油性インキは、通常、着色剤及び有機溶剤に加えて、被筆記面上に塗膜を形成するための樹脂を含有している。樹脂としては、ケトン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられる。油性マーキングペンで筆記すると、着色剤を含んだ樹脂が被筆記面上に塗膜を形成して筆記線となるので、溶剤を浸透し難い被筆記面、例えば金属、樹脂及びガラスの表面に対しても筆記可能となる。
ところが、従来のマーキングペン用の油性インキは、筆記対象の金属、樹脂及びガラスの種類によって筆記できなくなることがある。特に、荷造りなどに汎用されるクラフトテープは、粘着面とは反対側の面にシリコーンコーティングが施され、その面のぬれ性は良好でない。そのため、従来の油性インキを用いたマーキングペンで、そのコーティング面への筆記を試みても、油性インキをはじいてしまい、良好な筆記線を得ることが非常に困難である。
また、たとえ従来の油性インキを用いたマーキングペンで金属、樹脂、ガラス、クラフトテープに筆記できたとしても、被筆記面に対する筆記線の密着性が十分ではないため、筆記後に筆記線を指などで擦ると容易に剥がれてしまう。
これらのはじきや不十分な密着性の問題点を解決するために、種々のマーキングペン用油性インキが提案されている。例えば、特許文献1では、ガムテープのコーティング面にはじかれることなく、筆記対象物にインキが強く密着し、強く指で擦っても取れることがない等のマーキングペン用油性インキの提供を意図して、フェニル基を有する染料及び/又はアルキルフェノール樹脂と結合した染料、炭素数6〜10のイソパラフィン炭化水素からなる有機溶剤、アルキルフェノール樹脂からなるマーキングペン用油性インキが提案されている。また、特許文献2には、特許文献1と同様の意図から、染料、炭素数6〜10のイソパラフィン炭化水素及び/又はアルキルシクロヘキサンからなる有機溶剤、前記有機溶剤に可溶な樹脂、酸化ワックスを配合してなるマーキングペン用油性インキが開示されている。
特許文献3では、荷造り用クラフトテープのように、濡れ性の悪い材料の表面に筆記しても、はじきが無く、密着性が良好な筆跡を得ることが可能な油性マーカーインキの提供等を意図して、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン、着色剤、及び溶剤を含有する油性マーカーインキが提案されている。また、特許文献4には、固着性等に優れた油性マーキングペン用インキ組成物の提供を意図して、少なくとも着色剤と、アルコール系溶剤と、樹脂と、シリコンアクリルコポリマーとを含有することを特徴とする油性マーキングペン用インキ組成物が開示されている。
特許文献5では、溶剤として極性有機溶剤を使用しても、塗膜の定着性が高い油性マーキングペン用インキ組成物の提供等を意図して、着色剤と、極性有機溶剤と、油溶性樹脂と、ポリオキシプロピレン変性シリコーンとを含む油性マーキングペン用インキ組成物が提案されている。そして特許文献6には、荷造り用クラフトテープのように、濡れ性の悪い材料の表面に筆記しても、密着性が良くて完全な筆跡を得ることができる油性インキの提供を意図して、着色剤と溶剤に造膜用樹脂として、特定のレジン成分と特定のオイルまたはガム成分からなるシリコーン系粘着剤のみを添加したことを特徴とする油性インキが開示されている。
特開2004−231726号公報 特開2004−99819号公報 特開2004−83692号公報 特開2003−176438号公報 特開平11−21492号公報 特公平7−91502号公報
しかしながら、本発明者らは、上記特許文献1〜6に記載のものを始めとする従来のマーキングペン用油性インキについて詳細に検討を行ったところ、金属、樹脂、ガラス及びクラフトテープのいずれにもはじきなく筆記することができ、しかもその被筆記面への密着性が十分に良好である油性インキは、まだ提案されていないことを見出した。
そこで、本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、金属、樹脂、ガラス及び表面がシリコーンコーティングされたクラフトテープのいずれにも、はじきを生ずることなく筆記可能であり、しかも、それらの被筆記面への密着性が、従来よりも十分に良好であるマーキングペン用油性インキを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の2種類の樹脂を着色剤及び有機溶剤と組み合わせることによって、上述のはじき及び密着性の問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、着色剤と、有機溶剤と、シリコーン変性アクリル樹脂と、上記有機溶剤に可溶なテルペンフェノール樹脂とを含有するマーキングペン用油性インキを提供する。
このようなマーキングペン用油性インキが本発明の目的を達成できる要因は、現在のところ詳細には明らかにされていない。しかしながら、本発明者らはその要因を下記のとおりと考えている。ただし要因はこれらに限定されない。
まず、主にシリコーン変性アクリル樹脂が、マーキングペン用油性インキの表面エネルギーを低下させることにより、被筆記面との間の界面張力を低下させ、はじきを抑制する。また、主にテルペンフェノール樹脂が、被筆記面との化学的作用により密着性を向上させる。さらには、これらのシリコーン変性アクリル樹脂及びテルペンフェノール樹脂が相互に作用することにより、複合的にはじきの抑制及び密着性の向上に寄与していると推測される。
また、本発明のマーキングペン用油性インキは、従来の油性インキよりも低粘度に調整することが可能であるため、ペン先が極細であっても、あるいは中綿式のタイプであっても、インキの吐出性を良好にすることができる。
本発明のマーキングペン用油性インキは、テルペンフェノール樹脂が130〜240の水酸基価を有するものであると好ましい。かかるマーキングペン用油性インキは、筆記の際にはじきを一層抑制することができ、しかも被筆記面との密着性を更に向上することが可能となる。これは、テルペンフェノール樹脂における水酸基と被筆記面との相互作用、並びに、その水酸基とシリコーン変性アクリル樹脂との相互作用に起因するものと考えられるが、要因はこれに限定されない。
本発明のマーキングペン用油性インキは、シリコーン変性アクリル樹脂が側鎖にシロキサン結合を有するアクリル樹脂であると好ましい。これにより、はじきの抑制効果及び密着性の向上効果がより顕著なものとなる。
本発明のマーキングペン用油性インキは、上記シリコーン変性アクリル樹脂とは異なるアクリル樹脂を更に含有すると好ましい。これにより、筆記した状態の本発明のマーキングペン用油性インキと被筆記面との密着性が更に向上する。特に被筆記面がアクリル樹脂、ポリプロピレン又はステンレスである場合にその密着性向上効果が顕著になる。
本発明のマーキングペン用油性インキは、25℃における粘度が7mPa・s以下であると好ましい。かかるマーキングペン用油性インキは、着色剤に対する溶剤含有量を高くすることなくインキの流動性をより良好にすることができる。そのため、この油性インキを極細のペン先を有する又は中綿式のマーキングペンに用いると、筆記線の呈色性を高く維持した状態でインキ吐出性に一層優れたものにできるので有用である。
本発明によれば、金属、樹脂、ガラス及び表面がシリコーンコーティングされたクラフトテープのいずれにも、はじきを生ずることなく筆記可能であり、しかも、それらの被筆記面への密着性が、従来よりも十分に良好であるマーキングペン用油性インキを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係るマーキングペン用油性インキは、着色剤と、有機溶剤と、シリコーン変性アクリル樹脂と、上記有機溶剤に可溶なテルペンフェノール樹脂とを含有するものである。
本実施形態の着色剤は一般に油性インキに用いられる染料、顔料であれば特に限定されない。染料としては、例えば、保土谷化学工業社製のアイゼンスピロンイエロー3RH、同イエローGRLH、同オレンジGRH、同オレンジ2RH、同レッドGEH、同レッドGRLH、同レッドBEH、同ブルーGNH、同ブルー2BNH、同グリーン3GNH、同ブラウンBH、同ブラウンRH、同バイオレットRH、同ブラックBNH、同ブラックMH、同ブラックRLH、同ブラックBHなど、オリエント化学工業社製のバリファストイエロー1101、同イエロー1103、同イエロー3104、同イエロー4120、同イエロー4121、同オレンジ3206、同オレンジ3207、同オレンジ3210、同レッド1306、同レッド1308、同2303、同レッド3306、同ブラウン2402、同ブルー1603、同ブルー1605、同ブルー2606、同ブラック1802、同ブラック3804、同ブラック3820、オイルイエロー101、同イエロー105、同イエロー107、同ピンク312、同スカーレット308、同ブルー613等(以上いずれも商品名)が挙げられる。顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、パール顔料、金属粉顔料等の無機顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、アゾ系顔料、染料レーキ顔料、蛍光顔料等の有機顔料が挙げられる。
上述の着色剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
有機溶剤はベンゼン、トルエンなどの非極性溶剤、又は極性溶剤のいずれであってもよいが、安全性の観点から極性溶剤であると好ましい。極性溶剤は、アルコール系溶剤及び/又はグリコールエーテル系溶媒が好適に用いられる。アルコール系溶媒としては、炭素数1〜4のアルカノールが好ましく、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールが挙げられる。グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートが挙げられる。
上述の有機溶剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
本実施形態のシリコーン変性アクリル樹脂は、アクリル樹脂の構造の一部がシロキサン結合(Si−O)に置換しているものであれば、特に限定されないが、側鎖にシロキサン結合を有するアクリル樹脂であると、本発明の効果を一層有効に奏することができるので好ましい。シリコーン変性アクリル樹脂は、ラジカル重合開始剤の存在下、シリコーンマクロモノマーをアクリルモノマーとラジカル共重合させることにより合成することができる。
アクリルモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル及び(メタ)アクリル酸グリシジルが挙げられる。ここで、「(メタ)アクリル酸」とは「アクリル酸」及びそれに対応する「メタクリル酸」を意味する。これらアクリルモノマーは1種を単独で又は2種を組み合わせて用いられる。
シリコーンマクロモノマーは、例えば、n−ブチルリチウム又はリチウムシラノレートを重合開始剤として、ヘキサアルキルシクロトリシロキサンをリビングアニオン重合し、更にラジカル重合性不飽和基含有シランでキャッピングして合成される。シリコーンマクロモノマーとしては、下記式(1);
Figure 2007070544

で表される化合物が好適に用いられる。ここで、式(1)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を示し、メチル基又はn−ブチル基が好ましい。Rは、1価の有機基を示し、−CH=CH、−C−CH=CH、−(CHO(CO)CH=CH又は−(CHO(CO)C(CH)=CHが好ましい。Rは、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜6の炭化水素基を示し、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基が好ましく、メチル基がより好ましい。また、nの数値は特に制限されず、例えばシリコーンマクロモノマーの数平均分子量が1000〜30000程度となる数値であってもよい。シリコーンマクロモノマーの数平均分子量は、本発明の目的効果をより確実に奏する観点から、2000〜20000であると好ましい。
上述の原料を用いて得られるシリコーン変性アクリル樹脂は、例えば、下記式(2)、(3)及び(4)で表される構造単位を有する。
Figure 2007070544

式(2)、(3)及び(4)中、R、Rは式(1)におけるものと同義であり、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは上記アクリルモノマー中のアルキル基又はグリシジル基を示し、Rは上記アクリルモノマー中のアルキル基又はグリシジル基等の官能基を有していてもよいアルキル基(ただし、Rと同義のものを除く。)を示す。
シリコーン変性アクリル樹脂の分子量は、筆記線の被筆記面に対するはじき抑制効果を更に高め、密着性を一層向上させる観点から、重量平均分子量(Mw)で10000〜5000000程度であると好ましく、10000〜500000であるとより好ましい。
シリコーン変性アクリル樹脂は市販のものも入手可能である。市販のシリコーン変性アクリル樹脂としては、例えば、X−24−798A、X−22−8004、X−22−8009、X−22−8053、X−22−8054、X−22−8084EM、X−22−8195(以上、信越化学工業社製、商品名)、ケミトリーLSI−60(総研化学社製、商品名)が挙げられる。
上述のシリコーン変性アクリル樹脂は、1種を単独で又は2種を組み合わせて用いられる。
本実施形態に係るマーキングペン用油性インキは、上記シリコーン変性アクリル樹脂を配合することにより、結果として、筆記線の被筆記面に対するはじきを十分に抑制することができ、かつ、筆記線の被筆記面に対する密着性を十分優れたものとすることができる。シリコーン変性アクリル樹脂は、特にはじきの抑制効果に大きく貢献しているものと考えられる。
本実施形態のテルペンフェノール樹脂は、上述の有機溶剤に可溶なものであれば、特に制限されることなく用いられるが、水酸基価(OH価)が130〜240であると好ましく、150〜220であるとより好ましい。
テルペンフェノール樹脂は常法により合成可能であるが、市販のものを入手してもよい。市販のテルペンフェノール樹脂としては、マイティエースG−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=130)、YSポリスターN−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=150)、マイティエースk−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=200)、YP−90L(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=240)が挙げられる。
上述のテルペンフェノール樹脂は、1種を単独で又は2種を組み合わせて用いられる。
本実施形態に係るマーキングペン用油性インキは、上記テルペンフェノール樹脂を配合することにより、結果として、筆記線の被筆記面に対するはじきを十分に抑制することができ、かつ、筆記線の被筆記面に対する密着性を十分優れたものとすることができる。テルペンフェノール樹脂は、特に密着性の向上効果に大きく貢献しているものと考えられる。テルペンフェノール樹脂は、これを油性インキ中に配合しても、油性インキの粘度を顕著に増大させるものではない。したがって、テルペンフェノール樹脂を用いることによって、密着性向上のために他の添加剤を配合する場合と比較して、油性インキの粘度を低く抑えることができる。したがって、かかる油性インキは、極細のペン先を有するマーキングペン用途、及び/又は中綿式のマーキングペン用途に有用である。また、テルペンフェノール樹脂を配合することにより、本実施形態のマーキングペン用油性インキは、乾燥性が向上する。
本実施形態のマーキングペン用油性インキにおいて、着色剤、有機溶剤、シリコーン変性アクリル樹脂及び上記有機溶剤に可溶なテルペンフェノール樹脂の合計量に対して、各成分の配合割合は以下のとおりであると好ましい。すなわち、着色剤の配合割合は2〜15質量%であると好ましく、4〜10質量%であるとより好ましい。着色剤の配合割合が上記下限値を下回ると、油性インキの呈色性が低下する傾向にあり、上記上限値を超えると、油性インキの粘度が高くなり、筆記性能が低下する傾向にある。
有機溶剤の配合割合は50〜85質量%であると好ましく、65〜80質量%であるとより好ましい。有機溶剤の配合割合が上記下限値を下回ると、油性インキの粘度が高くなり、特に極細のペン先を有するマーキングペンや中綿式のマーキングペンに用いるのに不都合が生じる傾向にある。また有機溶剤の配合割合が上記上限値を超えると、油性インキの呈色性が低下する傾向にある。
シリコーン変性アクリル樹脂の配合割合は0.1〜10質量%であると好ましく、1〜5質量%であるとより好ましい。シリコーン変性アクリル樹脂の配合割合が上記下限値を下回ると、特に筆記線の被筆記面に対するはじき抑制効果が低下する傾向にあり、密着性向上効果も低下する傾向にある。またシリコーン変性アクリル樹脂の配合割合が上記上限値を超えると、特に密着性向上効果が低下する傾向にある。
テルペンフェノール樹脂の配合割合は1〜10質量%であると好ましく、3〜8質量%であるとより好ましい。テルペンフェノール樹脂の配合割合が上記下限値を下回ると、筆記線の被筆記面に対する密着性向上効果が低下する傾向にある。またテルペンフェノール樹脂の配合割合が上記上限値を超えると、油性インキの粘度が高くなり、特に極細のペン先を有するマーキングペンや中綿式のマーキングペンに用いるのに不都合が生じる傾向にある。
本実施形態に係るマーキングペン用油性インキは、上述の各成分に加えて、本発明の範囲を逸脱しない範囲で必要に応じて粘度調節剤、染料の溶解補助剤、顔料の分散剤及び分散助剤等を適宜配合することができる。
例えば、被筆記面に対する筆記線の密着性を更に向上させる目的で、上記シリコーン変性アクリル樹脂とは異なるアクリル樹脂を配合してもよい。かかるアクリル樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチルが挙げられる。市販のアクリル樹脂としては、例えば、アクリベースMSシリーズ、アクリベースMMシリーズ(以上、藤倉化成社製)が挙げられる。ただし、アクリル樹脂を配合すると、マーキングペン用油性インキの粘度が増大する傾向にあるため、インキの粘度を高くしすぎない程度に配合するのが好ましく、例えば、着色剤、有機溶剤、シリコーン変性アクリル樹脂及びテルペンフェノール樹脂の合計量に対して、5〜20質量部であると好ましい。
本実施形態のマーキングペン用油性インキは、その粘度が25℃で7mPa・s以下であると好ましく、3〜5mPa・sであるとより好ましい。本実施形態によると、テルペンフェノール樹脂を油性インキ中に配合することで、筆記線の被筆記面に対する密着性を高く維持した状態で、粘度を上記範囲内に調整することが容易になる。マーキングペン用油性インキの粘度を7mPa・s以下にすると、細字のペン先(例えば1φ〜4φ)を有するマーキングペン、さらには極細のペン先(例えば0.5φ〜1φ)を有するマーキングペン、あるいは中綿式のマーキングペンにこの油性インキを収容した場合であっても、一層良好なインキ吐出性を確保できる傾向にある。
以上説明した本実施形態のマーキングペン用油性インキは、金属、樹脂、ガラス及び表面がシリコーンコーティングされたクラフトテープなど、溶剤を浸透し難い材質の被筆記面のいずれに対しても、はじきを生ずることなく筆記可能である。しかも、その筆記線は、被筆記面に対して十分な密着性を有しており、容易に剥離し難いものである。特に、このマーキングペン用油性インキは、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、アクリル樹脂、アルミニウム、ステンレス、ガラスからなる被筆記面への密着性が十分に良好であり、ステンレス、ポリ塩化ビニル及びポリエチレンの被筆記面への密着性が、従来のものと対比して、いずれも顕著に良好である。
本実施形態のマーキングペン用油性インキの調製は一般に常法に従い次のようにして行われる。例えば、染料を着色剤にしている場合には、攪拌容器に所定量の各成分を投入し、攪拌機で攪拌し均質な油性インキを得る。この際必要に応じて加温する。顔料を着色剤にしている場合には、まず分散機に顔料と必要に応じて分散剤、溶剤の一部を投入し顔料の分散体を得るか、又は分散処理された顔料ペーストを得て、別に用意したその他の各成分の入った系に投入し、攪拌して均質な油性インキを得る。
本実施形態のマーキングペンは、上述の油性インキを備えたものであれば特に限定されない。したがって、ペン先の太さや、中綿式、直液式の別に制限されない。また、上述のとおり、油性インキの粘度を容易に低くすることができるので、極細のペン先(例えば0.5φ〜1φ)を有するマーキングペン及び/又は中綿式のマーキングペンであってもよい。この場合、十分な呈色性を備えた筆記線を、良好なインキ吐出性を確保した状態で筆記できる。しかも、被筆記面が溶剤を浸透し難い材質であっても、上述のマーキングペンは筆記線のはじきを抑制すると同時に、筆記線の密着性を優れたものとすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜8、比較例1〜15)
表1に示す各成分を表1に示す配合比(質量基準)で混合し、50℃で約3時間撹拌して実施例1〜8のマーキングペン用油性インキを得た。また、表2に示す各成分を表2に示す配合比(質量基準)で混合し、50℃で約3時間撹拌して比較例1〜15のマーキングペン用油性インキを得た。各成分は以下のものを用いた。
着色剤:バリファストブラック3820(オリエント化学工業社製、黒色染料、商品名)
有機溶剤A:プロピレングリコールモノメチルエーテル
有機溶剤B:iso−プロピルアルコール
シリコーン変性アクリル樹脂:ケミトリーLSI−60(総研化学社製、商品名)
テルペンフェノール樹脂C:マイティエースG−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=130)
テルペンフェノール樹脂D:YSポリスターN−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=150)
テルペンフェノール樹脂E:マイティエースk−125(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=200)
テルペンフェノール樹脂F:YP−90L(ヤスハラケミカル社製、商品名、水酸基価=240)
アクリル樹脂:アクリベース(藤倉化成社製、商品名、平均分子量10000〜15000)
フェノール樹脂:タマノル510(荒川化学工業社製、商品名)
得られたマーキングペン用油性インキの25℃における粘度を、BROOKFIELD社製の粘度計を用いて、剪断速度225/secの条件下で測定した。結果を表1、2に示す。
Figure 2007070544

Figure 2007070544

[油性マーキングペンの作製]
上述のようにして得られた実施例1〜8及び比較例1〜15のマーキングペン用油性インキを、それぞれゼブラ社製のハイマッキー(商品名)に充填して、油性マーキングペンを作製した。
[筆記線のはじき評価]
上述のようにして作製した実施例1〜8及び比較例1〜15に係る油性マーキングペンを用いて被筆記面に対して筆記を行い、筆記線が被筆記面上ではじかれるか否かを評価した。被筆記面として、樹脂であるポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート及びアクリル樹脂、金属であるアルミニウム及びステンレス、ガラス、並びに表面にシリコーンコーティングを施されたクラフトテープを採用した。はじきが認められず、良好に筆記できた場合を「A」、筆記線が多少はじかれてしまい、マーキングペンでなぞった部分が一部筆記できなかった場合を「B」、筆記線が完全にはじかれてしまい、マーキングペンでなぞった部分のほとんどに筆記できなかった場合を「C」と評価した。なお、ここでの筆記は、後述の密着性の評価をしやすいようにハイマッキーの「太」側で行った。結果を表3、4に示す。
Figure 2007070544

Figure 2007070544

[セロハンテープによる筆記線の密着性評価]
上述のようにして筆記した後、十分に筆記線を乾燥させた。乾燥後の筆記線の一部に対して、市販のセロハンテープを貼付し、セロハンテープの上から強く擦った。そして、セロハンテープを速やかに剥離した。筆記線の同じ部分に対して、上述のセロハンテープの貼付から剥離までの操作を、その部分の筆記線が完全に消失して、目視にて確認できなくなるまで繰り返した。この操作の繰り返し回数により筆記線の密着性を評価した。繰り返し回数が1〜3回で「1」、4〜6回で「2」、7〜9回で「3」、10〜13回で「4」、14回以上で「5」と評価した。結果を表5、6に示す。なお、被筆記面がクラフトテープの場合については、この評価試験を行わなかった。
Figure 2007070544

Figure 2007070544

[消しゴムによる筆記線の密着性評価]
上述のようにして筆記した後、十分に筆記線を乾燥させた。乾燥後の筆記線の一部を、に対して、温度:25±5℃、相対湿度:60±20%の条件下、ゼブラ株式会社製のGタイプ消しゴムで、直線状に往復しながら擦った。この際、消しゴムの押圧方向は被筆記面に対して90℃、荷重は470g、擦り速度は4.5m/分とした。この消しゴムによる擦りを、その部分の筆記線が完全に消失して、目視にて確認できなくなるまで行った。この消しゴムによる擦りの往復回数により筆記線の密着性を評価した。往復回数が1〜5往復で「1」、6〜10往復で「2」、11〜19往復で「3」、20〜34往復で「4」、35往復以上で「5」と評価した。結果を表7、8に示す。なお、被筆記面がクラフトテープの場合については、この評価試験を行わなかった。
Figure 2007070544

Figure 2007070544



Claims (5)

  1. 着色剤と、有機溶剤と、シリコーン変性アクリル樹脂と、前記有機溶剤に可溶なテルペンフェノール樹脂と、を含有するマーキングペン用油性インキ。
  2. 前記テルペンフェノール樹脂は、130〜240の水酸基価を有するものである、請求項1記載のマーキングペン用油性インキ。
  3. 前記シリコーン変性アクリル樹脂は、側鎖にシロキサン結合を有するアクリル樹脂である、請求項1又は2に記載のマーキングペン用油性インキ。
  4. 前記シリコーン変性アクリル樹脂とは異なるアクリル樹脂を更に含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマーキングペン用油性インキ。
  5. 25℃における粘度が7mPa・s以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマーキングペン用油性インキ。

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