JP2007068784A - 足置きマット - Google Patents
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Abstract
【課題】 足や足指の自然な運動により血行を良くしてエコノミー症候群を予防でき、運搬や収納にも便利な足置きマットを提供する。
【解決手段】 足置きマット1は、軟質シートにてなる袋体2の中に、液体または粉粒体よりなる流動体3が封入されている。粒径が3mm〜50mmのゴム製の球体4が、上記の流動体とともに袋体2に封入されている。袋体2が左右に仕切られていて、仕切の左右各側の表面に足の図柄5が描かれている。
【選択図】 図1
【解決手段】 足置きマット1は、軟質シートにてなる袋体2の中に、液体または粉粒体よりなる流動体3が封入されている。粒径が3mm〜50mmのゴム製の球体4が、上記の流動体とともに袋体2に封入されている。袋体2が左右に仕切られていて、仕切の左右各側の表面に足の図柄5が描かれている。
【選択図】 図1
Description
請求項に係る発明は足置きマットに関するもので、航空機内などで長時間椅子に座り続けている場合に深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)等を防止するために使用できるものである。
近年よく知られるようになったエコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢を取り続けると発症しやすいため、予防として体を動かして血行を良くすることが勧められている。狭い航空機内や観劇中には大きく体を動かすことができないが、足首や足の指などを動かすことによっても予防効果があると言われている。
座った姿勢で足を動かすための従来の手段として、例えば、特許文献1に開示されている補助機器がある。図4(a)に示すように、この補助機器1’は、表面に足裏のつぼを刺激するための出張り3’の付いた足置き台2’と、足置き台2’を揺動させるために足置き台2’の下に設けた支点4’などで構成されている。足置き台2’は木、プラスチック、合成樹脂などで形成される。使用の際は図4(b)のように、支点4’を下にして補助機器1’を床に置き、足置き台2’に足を載せ、支点4’を中心に足首を屈伸させて、つま先の上下運動やかかとの上下運動を行う。
特開2002−336375号公報
特許文献1に記載の補助機器は、足置き台が木やプラスチックなどの固形材料で形成されているので、足を載せただけでは床と変わらず、足首を意識して屈伸させない限り運動にはならない。さらに、足指を動かしにくいし、それらが自然に動くこともない。また、足置き台が固くてかさばるため、運搬や収納時に不便である。静粛であるべき室内で耳ざわりな音を立てることも多い。
以上の課題を解決すべく、請求項の発明は、足や足指の自然な運動により血行を良くしてエコノミー症候群を予防でき、運搬や収納にも便利な足置きマットを提供することを目的とする。
請求項の発明による足置きマットは、軟質シートにてなる袋体の中に、液体または粉粒体よりなる流動体を封入したものである。なお、ここでいう粉粒体とは、粒径が3mm程度より細かいもの(好ましくは1mm程度未満のもの)をいい、袋体の中で液体と同じように流動的な動きをするものをいう。
航空機など、長時間継続して利用する乗り物の座席の足元にこの足置きマットを置き、靴を脱いでその上に足を載せると、流動体が足の重みで自然に流動する。足を載せている人はその感触を楽しむように無意識または意識的に足や足裏、足指などを動かしてしまうので、血行が良くなりエコノミークラス症候群等の予防ができる。乗り物に限らず、長く椅子に座っている場合に足に浮腫が生じるのを防止する、といった使い方もできる。
また、この足置きマットは、材料が軟質シートと流動体なので容易に変形する。したがって、運搬や収納時にかさばらなくて都合がよいうえ、床の上で騒音を発するおそれもない。
また、この足置きマットは、材料が軟質シートと流動体なので容易に変形する。したがって、運搬や収納時にかさばらなくて都合がよいうえ、床の上で騒音を発するおそれもない。
請求項2に記載の足置きマットのように、粒径(直径または一辺の長さ)が3mm〜50mmの固体を、上記の流動体とともに袋体に封入すると好ましい。このような固体を混入させることにより、流動体のみの場合よりも足指や足の裏に刺激が加わりやすく、その結果として足の動きが活発になるからである。また、固体による指圧効果も得られる。
とくに、請求項3に記載の足置きマットのように、上記の固体を、ゴム製の球体とするのが望ましい。そうすると、足置きマットに足全体の重さをかけたとき、固体が足の裏に当たっても痛くならないため、長時間利用することができる。また、袋体を損傷する恐れもない。
発明の足置きマットはさらに、請求項4のように、成人の足の裏を全面的に載せ得る以上の面積を上記の袋体にもたせ、中央付近(つまり周縁部以外の部分)の厚さが3cm〜10cmになるよう流動体を封入して膨らませるのがよい。足の裏の一部ではなく全面を足置きマット上に置く方が流動体の感触を楽しむうえで明らかに好ましいうえ、足置きマットに3cm程度以上の厚さがある方が、載せた足が沈み込む感触を楽しめるとともに足の動作範囲が広がるからである。たとえば、足置きマットに一定以上の厚さがあれば、足を載せたまま指を動かしたり、足の裏をかがめたり、足首を上下に屈曲させたりする動作を行いやすい。ただし、厚さが10cmを超えると、運搬や収納に関してデメリットが生じがちである。
請求項5に記載のマットのように、袋体を左右に仕切るとともに、仕切の左右各側の表面に足の図柄を描いておくとよい。袋体が左右に仕切られていると、封入された流動体が左右いずれかへ偏らなくて使いやすい。また、足の図柄を見れば、座席に着いた人が初めて使う場合でも、足を置くものであることが一目で理解でき、説明を聞いたり説明書を読んだりする必要がなくてよい。
請求項6のマットのように、上記の袋体を、個別に形成した左右一対の袋体の組合せとし、分離させることの容易な接続具によって両者を接続するのもよい。接続具としては、ファスナーまたは面ファスナーを使用するのが好ましいが、ヒモやホック、ボタン等を用いてもよい。左右の袋体を分離させることができると、男性等が脚を開いて使用するのに適している。そして接続具によって左右の袋体を接続できると、運搬や収納に関して都合がよい。
請求項1に係る足置きマットは、足を載せるだけで足を自然に動かして血行を良くすることができるので、エコノミークラス症候群や浮腫などの予防ができる。運搬や収納にも好都合であるうえ、静かに使用できる。
請求項2の足置きマットによれば、請求項1の効果がさらに高められるうえ、指圧効果も得られる。
請求項3の足置きマットなら、請求項2の効果を長時間得ることができる。
請求項3の足置きマットなら、請求項2の効果を長時間得ることができる。
請求項4の足置きマットなら、足の裏で流動体の感触を楽しみやすいうえ足を動かせる範囲が広いので、血行を良くしてエコノミークラス症候群等の防止をはかりやすい。
請求項5の足置きマットは、流動体の偏りが防止できて使いやすいうえ、初めて使用する人にも使い方が分かりやすい。
請求項6の足置きマットなら、利用者が脚を開いて使ううえでも、マットの管理者等が片付けたり座席の下に差し出したりするうえでも都合がよい。
請求項5の足置きマットは、流動体の偏りが防止できて使いやすいうえ、初めて使用する人にも使い方が分かりやすい。
請求項6の足置きマットなら、利用者が脚を開いて使ううえでも、マットの管理者等が片付けたり座席の下に差し出したりするうえでも都合がよい。
発明の実施について一形態を図1〜3に基づき説明する。図1は、足置きマット1の全体を示す斜視図で、図2(a)は、足置きマット1の平面図、同(b)はそのII−II線に沿って見る正面図である。図3は、図2(a)におけるIII−III線に沿った断面図で、足を載せている状態を示す。
足置きマット1は、図1および図3に示すように、矩形の扁平な袋体2内に、ジェル状体3(流動体)と球状のゴムボール4(固体)とを封入したものである。袋体2は軟質のウレタン樹脂シートでできており、縦30cm・横40cmである。ジェル状体3とゴムボール4とを内部に封入した状態での厚さ(周縁部以外)は3〜5cmである。
袋体2は、図2(a)・(b)に示すように、内部空間を中央で左右に仕切ってあり、2つに分けられた表面のそれぞれに片足ずつ足型の図柄5を設けている。図柄5があることにより、初めて使う人にも、足を載せて使うものであることが一目でわかる。
ジェル状体3としては高粘度の液体を使用している。たとえば、主剤としてポリオールブレンド、硬化剤としてイソシアネートを含むものを用いる。
ゴムボール4は、弾力性があり、体重をかけても痛くない程度の硬さを有するものを用いる。左右に仕切られた袋体2のそれぞれに、直径15mm前後のものを約15個、直径25mm前後のものを約3個入れている。
足置きマット1は、たとえば航空機の座席の足元に置いておき、座席に着いた人が、図3のように、靴を脱いだ状態で足を載せて使用する。足を載せると袋体2内のジェル状体3が足の重みで流動するので、その感触により足が無意識に動いたり、感触を楽しむように意識的に足を動かしたりする。足はたとえば、図3の矢印に沿って上下・前後(もしくは左右)に動かし、または足首を曲げて角度を変えるようにも動かすことができる。
また、軟らかい所に足を置いているので足指を動かしやすいうえ、ゴムボール4があるために、自然に強制するかたちで足を動かすことができる。たとえば、図3の矢印のように足指を曲げたり、間にボールをはさんで足指を広げたりする動きが、無理なく自然に(なかば無意識に)行える。ゴムボール4が足裏に当たるので指圧効果もある。
こうした足の動きによって血行が良くなることから、座席に着いた状態でエコノミークラス症候群や浮腫の発生を効果的に予防できる。
また、軟らかい所に足を置いているので足指を動かしやすいうえ、ゴムボール4があるために、自然に強制するかたちで足を動かすことができる。たとえば、図3の矢印のように足指を曲げたり、間にボールをはさんで足指を広げたりする動きが、無理なく自然に(なかば無意識に)行える。ゴムボール4が足裏に当たるので指圧効果もある。
こうした足の動きによって血行が良くなることから、座席に着いた状態でエコノミークラス症候群や浮腫の発生を効果的に予防できる。
なお、本発明は、上記の形状や材質、大きさに限らず実施することができる。左右の袋体を分離させるとともにファスナー等で連結できるようにするのもよい。使用場所も航空機内に限らないことは言うまでもない。
1 足置きマット
2 袋体
3 ジェル状体(流動体)
4 ゴムボール(固体)
5 図柄
2 袋体
3 ジェル状体(流動体)
4 ゴムボール(固体)
5 図柄
Claims (6)
- 軟質シートにてなる袋体の中に、液体または粉粒体よりなる流動体が封入されていることを特徴とする足置きマット。
- 粒径が3mm〜50mmの固体が、上記の流動体とともに袋体に封入されていることを特徴とする請求項1に記載の足置きマット。
- 上記の固体が、ゴム製の球体であることを特徴とする請求項2に記載の足置きマット。
- 成人の足の裏を全面的に載せ得る以上の面積を上記の袋体が有していて、流動体が封入された状態で中央付近が厚さ3cm〜10cmに膨らんでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の足置きマット。
- 袋体が左右に仕切られていて、仕切の左右各側の表面に足の図柄が描かれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の足置きマット。
- 個別に形成された左右一対の袋体が、分離させることの容易な接続具によって接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の足置きマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005259470A JP2007068784A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 足置きマット |
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JP2005259470A JP2007068784A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 足置きマット |
Publications (1)
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Family
ID=37930759
Family Applications (1)
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JP2005259470A Pending JP2007068784A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 足置きマット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20190008302A1 (en) * | 2015-04-27 | 2019-01-10 | Mark W. Publicover | Anti-fatique comfort mat |
JP2020062232A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | ワンズ株式会社 | クッション |
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EP3288427A4 (en) * | 2015-04-27 | 2018-12-05 | Jumpsport, Inc. | Standing surface to encourage movement |
US20190008302A1 (en) * | 2015-04-27 | 2019-01-10 | Mark W. Publicover | Anti-fatique comfort mat |
US11172775B2 (en) | 2015-04-27 | 2021-11-16 | Jumpsport, Inc. | Standing surface to encourage movement |
JP2020062232A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | ワンズ株式会社 | クッション |
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