JP2007059850A - Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置 - Google Patents

Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007059850A
JP2007059850A JP2005246852A JP2005246852A JP2007059850A JP 2007059850 A JP2007059850 A JP 2007059850A JP 2005246852 A JP2005246852 A JP 2005246852A JP 2005246852 A JP2005246852 A JP 2005246852A JP 2007059850 A JP2007059850 A JP 2007059850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
group iii
iii nitride
forming
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005246852A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Sumiya
茂明 角谷
Tomohiko Shibata
智彦 柴田
Masahito Miyashita
雅仁 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Dowa Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd, Dowa Holdings Co Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2005246852A priority Critical patent/JP2007059850A/ja
Priority to US11/467,319 priority patent/US20070045662A1/en
Publication of JP2007059850A publication Critical patent/JP2007059850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02367Substrates
    • H01L21/0237Materials
    • H01L21/0242Crystalline insulating materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02367Substrates
    • H01L21/0237Materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02436Intermediate layers between substrates and deposited layers
    • H01L21/02439Materials
    • H01L21/02455Group 13/15 materials
    • H01L21/02458Nitrides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02436Intermediate layers between substrates and deposited layers
    • H01L21/02494Structure
    • H01L21/02496Layer structure
    • H01L21/0251Graded layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02518Deposited layers
    • H01L21/02521Materials
    • H01L21/02538Group 13/15 materials
    • H01L21/0254Nitrides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02612Formation types
    • H01L21/02617Deposition types
    • H01L21/0262Reduction or decomposition of gaseous compounds, e.g. CVD

Abstract

【課題】 AlN薄膜が比較的薄くでき、しかも、白濁することなく形成されると共に、その上に成長されるデバイス素子を構成するIII 族窒化物薄膜層におけるクラックやピットが少なくなるようにした、III 族窒化物成膜用基板及びその製造方法と並びにそれを用いた半導体装置を提供する。
【解決手段】 基材11と、この基材上に形成されるバッファ層としてのAlN薄膜12と、を含んでおり、その上にIII 族窒化物薄膜から成る半導体装置が形成されるIII 族窒化物成膜用基板10であって、AlN薄膜が、その成膜途中で少なくとも一回成膜条件を変更して複数段階で成膜されるようにIII 族窒化物成膜用基板10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばIII 族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置に関する。
従来、例えば半導体装置を成膜するための成膜用基板を製造する場合、サファイア基板等の基材上にAlN(窒化アルミニウム)やGaN(窒化ガリウム)等のバッファ層をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )法やMBE(Molecular Beam Epitaxy)法により成膜するようにしている。
ここで、このようなバッファ層を成膜するためには、例えば特許文献1等による所謂低温バッファ層技術や、例えば特許文献2〜5による所謂AlN直接高温成長技術が開示されている。
特許文献1に開示された低温バッファ層技術によれば、MOCVD法を使用して、サファイア基板上に、例えば400から600℃程度の温度条件下にて、GaN等のバッファ層を数nmから100nm程度の厚さに成膜させることにより、成膜用基板を製造するようにしている。
そして、このようにして製造された成膜用基板のバッファ層上に、例えば1000℃程度の温度にて、半導体装置のデバイスを構成するIII 族窒化物薄膜から成る薄膜層を成膜することにより、半導体装置が製造され得るようになっている。
しかしながら、このような低温バッファ層技術においては、成膜されるバッファ層は、微結晶を含んだアモルファスであるので、その後デバイス構造を成膜するために1000℃程度まで温度上昇したとき、当該バッファ層の成膜時の温度と大きく異なることから、多結晶化して、内部に比較的多量の転位を含むことになる。このため、デバイス構造に関して、上記転位からの貫通転位に起因して、多量の転位が生成されると共に、結晶品質が大きくばらついて、結晶性が低下するため、クラックが入りやすくなってしまう。
これに対して、例えば特許文献5による上記AlN直接高温成長技術によれば、同様にMOCVD法を使用して、サファイア基板上に、例えば1000から1250℃程度の温度条件下にて、AlN等のバッファ層を1から2μm程度の厚さに成膜させることにより、成膜用基板を製造するようにしている。
そして、このようにして製造された成膜用基板のバッファ層上に、例えば1000℃程度の温度にて、半導体装置のデバイスを構成する薄膜層を成膜することにより、半導体装置が製造され得るようになっている。
特開平02−229476号公報 特開平9−64477号公報 特開2001−135854号公報 特開2003−45899号公報 特開2002−367917号公報
ところで、上述した特許文献5によるAlN直接高温成長技術においては、クラックは実質的に発生しないが、バッファ層であるAlN薄膜の表面に関して原子レベルでの平坦性を確保するためには、このバッファ層の膜厚を0.5μm以下にすることはできない。したがって、薄膜化が困難であると共に、バッファ層の膜厚が0.5μm以上であるので基板との格子定数差に基づいて、基板に反りが発生しやすい。さらにバッファ層を形成するための材料が多く必要となり、バッファ付き基板の製造コストが高くなってしまうという課題がある。
また、クラックは発生しにくいものの、所謂ピットが発生しやすく、またバッファ層の成膜温度を高くすると、生成されるAlN薄膜に白濁が発生しやすくなってしまうという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、AlN薄膜が比較的薄くでき、しかも、白濁することなく形成され得ると共に、その上に成長されるデバイス素子を構成するIII 族窒化物薄膜層におけるクラックやピットが少なくなるようにした、III 族窒化物成膜用基板及びその製造方法と並びにそれを用いた半導体装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の第一の構成によれば、基材と、この基材上に形成されるバッファ層としてのAlN系薄膜と、を含んでおり、その上にIII 族窒化物薄膜から成る半導体装置が形成されるIII 族窒化物成膜用基板であって、上記AlN系薄膜が、その成膜途中で少なくとも一回は成膜条件を変更する複数段階で、成膜され、ピット密度が2×108 cm-2以下であることを特徴とする、III 族窒化物成膜用基板により達成される。
上記構成において、本発明によるIII 族窒化物成膜用基板は、好ましくは、上記成膜条件変更のパラメータが、成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期である。
好ましくは、基材は、サファイア基板,SiC(炭化珪素)基板,Si(シリコン)基板の何れかである。このとき、基材の表面に窒化処理が加えられていることが好ましい。また、好ましくは、AlN系薄膜は、その成膜時間のうち、少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して成膜されている。また、好ましくは、AlN系薄膜は、AlN薄膜である。好ましい形態として、C面の窒化物が成長されている。
上記第一の構成によれば、例えばサファイア基板,SiC基板またはSi基板等の基材上に、AlN薄膜が成膜条件、例えば成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期のパラメータの互いに異なる複数段階で成膜されることにより、単結晶のAlN薄膜が形成されることになり、AlN薄膜の白濁が回避され得ると共に、より薄く形成され得ることになり、またAlN薄膜の転位密度が低減されることから、AlN薄膜上に形成されるデバイス構造におけるピット発生密度が低減されることになり、クラックの発生も抑制され得る。
AlN薄膜が、その成膜時間のうち少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して成膜されている場合には、実質的に連続的に変化する無限段階として、AlN膜が成膜されることになる。
上記目的は、本発明の第二の構成によれば、基材上にバッファ層としてのAlN系薄膜を形成することにより、その上にIII 族窒化物薄膜から成る半導体装置を成長させるためのIII 族窒化物成膜用基板の製造方法であって、AlN系薄膜を、その成膜途中で少なくとも一回は成膜条件を変更する複数段階で、成膜させることにより達成される。
上記構成において、好ましくは、基材は、サファイア基板,SiC基板,Si基板の何れかである。このとき、基材の表面に窒化処理を加えられている。
上記第二の構成によれば、例えばサファイア基板,SiC基板,Si基板等の何れかの基材上に、AlN系薄膜を成膜途中で少なくとも一回成膜条件、例えば成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期のパラメータを変更して、複数段階で成膜させることにより、単結晶のAlN系薄膜が形成されることになり、AlN系薄膜の白濁が回避され得ると共に、より薄く形成され、またAlN系薄膜の転位密度が低減されることから、AlN系薄膜上に形成されるデバイス構造におけるピット発生密度が低減されて、クラックの発生も抑制され得る。
上記構成において、好ましくは、成膜条件変更のパラメータが、成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期である。この構成によれば、全体として成膜時間をできるだけ短縮することができる。
AlN系薄膜を、その成膜時間のうち少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して成膜させるようにしてもよい。この構成によれば、実質的に連続的に変化する無限段階として、AlN系膜が成膜されることになる。
成膜条件のうち、成膜温度を段階毎に徐々に高くなるように変更してもよい。好ましくは、成膜条件のうち、成膜時間を段階毎に長くなるように変更する。また、好ましくは、成膜条件のうち、V/III 比を段階毎に小さくなるように変更する。
上記成膜条件のうち、成膜温度を、段階毎に徐々に高くなるように変更する場合、成膜時間を、段階毎に長くなるように変更する場合、V/III 比を、段階毎に小さくなるように変更する場合には、何れの場合にも、より一層ピット発生密度が低減され、AlN系薄膜の表面が平坦に形成され得る。
成膜条件の変更の際に、AlN系薄膜の成膜を一時的に中断するようにしてもよい。この構成によれば、中断中に、成膜条件の変更、特に原料ガスのV/III 比の変更を確実に行なうことができる。
或いは、成膜条件の変更の際に、AlN系薄膜の成膜を中断せずに連続して行なってもよい。この構成によれば、全体として成膜時間をできるだけ短縮することができる。また、好ましくは、AlN系薄膜は、AlN薄膜である。
上記目的は、本発明の第三の構成によれば、上記III 族窒化物成膜用基板を使用して、あるいは上記方法により製造されたIII 族窒化物成膜用基板を使用して、上記III 族窒化物成膜用基板上に半導体装置のデバイス構造の薄膜を形成することにより構成したことを特徴とする半導体装置により達成される。
上記構成において、半導体装置のデバイス構造は、発光ダイオード,レーザダイオード等の半導体発光素子である。また、半導体装置のデバイス構造は、好ましくは、FET等の電子デバイスである。
上記第三の構成によれば、上述したIII 族窒化物成膜用基板を使用して、発光ダイオード,レーザダイオードの半導体発光素子やFET等の電子デバイスなどのデバイス構造の薄膜がIII 族窒化物成膜用基板のAlN系薄膜上に形成されることにより、当該デバイス構造における薄膜のピット発生密度が低減され、クラックの発生も抑制され得る。
本発明によれば、AlN系薄膜が比較的薄くでき、しかも、白濁することなく形成され得ると共に、その上に成長されるデバイス素子を構成するIII 族窒化物薄膜層におけるクラックやピットが少なくなるようにした、III 族窒化物成膜用基板及びその製造方法が提供される。また、AlN系薄膜のクラックおよびピットの発生を抑制することにより、AlN系薄膜上に形成するIII 族窒化物膜の結晶品質をより安定して、高品質化することができる。
本発明によれば、半導体装置のデバイス構造となるべきGaN,AlN等のIII 族窒化物薄膜を成膜するための基板において、その表面に形成されるバッファ層としてのAlN系薄膜が、互いに異なる成膜条件の複数段階で成膜されることによって、上記AlN系薄膜が比較的薄くしかも白濁することなく形成されると共に、その上に成長されるデバイス素子を構成するIII 族窒化物薄膜層におけるクラックやピットが少なくなる。
以下、本発明の実施の形態を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明によるIII 族窒化物成膜用基板の構造を模式的に示す断面図である。図1において、III 族窒化物成膜用基板10は、基材11と、基材11の表面に形成されたバッファ層としてのAlN薄膜12と、から構成されている。 本発明の実施形態では、基板11の上にAlN系薄膜としてのAlN薄膜12が形成されている場合を説明する。ここで、AlN系薄膜とは、III 族窒化物材料からなる薄膜で、全III 族元素のうちほとんどをAl(アルミニウム)が占めており、概ね80%以上のものをいう。
上記基材11は、例えばサファイア基板,SiC基板,Si基板等から選ばれる何れかの基板が使用される。AlN薄膜12は、この場合、互いに成膜条件の異なる複数段階、図示の場合、点線で示すように、二段階でそれぞれAlN薄膜12a,12bとして成膜されている。サファイア基板の場合には、AlN薄膜を形成する面は、a面又はc面とすることができる。
ここで、成膜条件変更のパラメータとしては、成膜温度,圧力,原料ガスの流量及び原料ガス中のIII 族元素、V族元素のモル比(以下、適宜、単にV/III 比又は流量比とも
呼ぶ)そして成膜条件の変更時期が可能である。例えば、AlN薄膜が、その成膜途中で少なくとも一回成膜条件を変更して、複数段階で成膜されればよい。また、AlN薄膜が、その成膜時間のうち少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して成膜されてもよい。成膜条件のうち、成膜温度を段階毎に徐々に高くなるように変更してもよい。成膜時間を段階毎に長くなるように変更してもよい。
成膜条件のうち、成膜がIII −V化合物半導体である場合には、III 族元素(Ga,AlなどのIII 族元素)とV族元素(窒素や砒素などのV族元素)との比、即ち、V/III
比を、段階毎に小さくなるように変更してもよい。また、成膜条件の変更の際に、AlN薄膜の成膜を一時的に中断してもよい。
図2は、図1のIII 族窒化物成膜用基板におけるAlN薄膜の成膜の一例を模式的に示すグラフである。図2に示すように、成膜途中で成膜温度を変更する場合には、第一の段階Aにて、成膜温度1100℃にて、AlN薄膜12を成膜させた後、途中から第二の段階Bにて、成膜温度1150℃にて、AlN薄膜12を成膜させる。
なお、上述した第一の段階Aと第二の段階Bの間に、成膜中断期間Cを設けるようにしてもよい。この場合、成膜中断期間C内にて、温度や圧力の変更、原料ガスの交換等が確実に行なわれ得ることになる。その際、成膜中断期間Cは、例えば、10秒や60秒など、成膜条件等により好ましい時間が設定されるが、中断期間においては、NH3 とキャリアガスとの混合ガス雰囲気またはキャリアガス雰囲気とするとよい。TMAとキャリアガスとの混合ガス雰囲気では、ピットが多くなり好ましくない。
このようなIII 族窒化物成膜用基板10を製造するための製造装置は、例えば図3に示すように構成される。
図3は、図1のIII 族窒化物成膜用基板を製造するためのIII 族窒化物成膜用基板を製造する装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図3において、製造装置20は、基材11上にAlN薄膜12を形成するための装置、即ち、III 族有機金属ガス及び窒素元素を含むガスを原料ガスとして使用して、化学気相反応法によってIII 族窒化物薄膜を形成する、所謂MOCVD装置である。この場合、製造装置20は、AlN薄膜12を形成するための原料ガスを、基材11の主面上に流すことができるように構成されている。
なお、上記製造装置20は、AlN薄膜の形成のみのために使用されるものではなく、所定の基材に対して単層または多層の結晶層をエピタキシャル成長させることもできるように構成されており、これにより種々のIII 族窒化物材料を用いた半導体装置のデバイス構造を形成することもできるようになっている。
上記製造装置20は、反応容器21内に反応性ガス導入管22を備えており、この反応性ガス導入管22は、導入口22a及び排気口22bと、開口部22cと、を有している。この導入口22aから反応性ガス導入管22内に原料ガスが導入され、上記排気口22bから排気されるようになっている。その際、上記開口部22cが、反応容器21内に収容された基材11の主面に対向していることにより、上記基材11の主面に対して原料ガスが接触し得るようになっている。
上記導入口22aには、配管系L1及びL2が接続されている。ここで、配管系L1は、例えば原料ガスとしてアンモニアガス(NH3 ),キャリアガスとして窒素ガス(N2 )及び水素ガス(H2 )の供給源23a,23b,23cに接続され、これらを供給するための配管系である。
これに対して、配管系L2は、例えば原料ガスとしてTMA(トリメチルアルミニウム;Al(CH3 3 ),TMG(トリメチルガリウム;Ga(CH3 3 ),TMI(トリメチルインジウム;In(CH3 3 ),TEB(トリエチルホウ素;B(C2 5 3 ),CP2 Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム;Mg(C5 5 2 ),シランガス(SiH4 )と、キャリアガスとして窒素ガス及び水素ガスを供給するための配管系である。
さらに、配管系L2には、エピタキシャル基板やデバイス形成の際の原料ガスとなるTMA,TEB,TMG,TMI,CP2 Mg及びシランガスの供給源23dから23iが接続される。
なお、上記CP2 Mg及びシランガスは、それぞれIII 族窒化物におけるアクセプタ及びドナーとなるMg及びSiの原料であるので、使用するアクセプタ及びドナーに応じて適宜に変更され得る。また、上記TMA,TEB,TMG,TMI,CP2 Mgの供給源23dから23hは、所謂バブリングを行なうために、それぞれ窒素ガスの供給源23b及び水素ガスの供給源23cに接続されている。
さらに、上記製造装置20においては、水素ガス,窒素ガスまたはこれらの混合ガスがキャリアガスとして機能するようになっていると共に、すべてのガス供給源23aから23iは、それぞれ流量計によりガス流量が計測され、適宜に制御され得るようになっている。そして、このようなガス流量の制御によって、種々の混晶組成を有するIII 族窒化物が基材11上にエピタキシャル成長される。
これに対して、上記排気口22bには、反応容器21内のガスを強制排気し、所定圧力の減圧雰囲気を達成し得るために、真空ポンプ24が接続されている。
上記反応容器21は、内部に基材11を載置するためのサセプタ21aと、このサセプタ21aを反応容器21内で支持する支持脚21bと、を備えている。
サセプタ21aは、その直下に設けられたヒータ25により加熱され、所定温度に温度制御され得る。
ここで、ヒータ25は、例えば抵抗加熱や高周波誘導加熱式のヒータであって、基材11に密着するサセプタ21aの温度を調整することによって、エピタキシャル成長温度を変化させることが可能になっている。即ち、製造装置20でのMOCVD法によるエピタキシャル成長温度が、ヒータ25によって制御される。
このような製造装置20を使用することにより、前述したIII 族窒化物成膜用基板10上に、成膜途中にて、成膜温度,圧力,原料ガスの流量及び流量比、成膜条件変更時期を適宜に調整して、複数段階にてAlN薄膜12を形成することが可能である。その際、1段階目は薄くし2段階目以降は順に厚く成膜するなどして、成長膜厚を段階的になるように条件設定することもできる。
その際、ヒータ25の制御によって、成膜温度を変更することができる。また、真空ポンプ24の制御によって、反応容器21内の圧力を変更することができる。
さらに、各供給源23aから23iに備えられた流量計を利用して、原料ガスの流量及び流量比を変更することができる。
図4は、図3の製造装置におけるAlN薄膜の成膜工程における温度変化を示すグラフである。図4に示すように、製造装置20の反応容器21内にて、サセプタ21a上に基材11を載置し、真空ポンプ24により反応容器21内を真空排気してから、ヒータ25により基材11を加熱し、続いて水素ガスによるクリーニングD及び基材11の表面の窒化処理Eを行なう。その後、前述した第一の段階A及び第二の段階Bにて、AlN薄膜12を二段階成膜する。これにより、III 族窒化物成膜用基板11が完成する。この際、第一の段階Aの成長開始温度は、例えば1100℃など所定の温度以上であることが好ましい。所定の温度未満では、良質な膜が得られないためである。
本発明によれば、AlN薄膜を比較的薄く、例えば、0.5μm以下とし、しかも、白濁することなく形成し得ると共に、その上に成長されるデバイス素子を構成する等のIII 族窒化物薄膜層におけるクラックやピットが少なくなるようにした、III 族窒化物成膜用基板及びその製造方法を提供することができる。
次に、上記III 族窒化物成膜用基板11を用いた半導体装置について説明する。本発明のIII 族窒化物成膜用基板11を用いた半導体装置は、この基板上に形成できる半導体装置であれば何でもよい。このような半導体装置としては、各種ダイオード、各種トランジスタ、これらの能動素子に抵抗やコンデンサなどの受動部品を含む集積回路などが挙げられる。
図5は、上述したIII 族窒化物成膜用基板10上に半導体装置のデバイス構造をIII 族窒化物成膜により構成した半導体装置の第二の構成例を示している。
図5において、半導体装置30は、図1に示したIII 族窒化物成膜用基板10上に、第1のコンタクト層31、第1のクラッド層32,発光層33,第2のクラッド層34,第2のコンタクト層35が順に成膜され、部分的に露出した第1のコンタクト層及び第2のコンタクト層には、電極36,37が形成されている発光ダイオードである。
この場合、III 族窒化物成膜用基板11のAlN薄膜12が低い転位密度で、原子レベルで平坦に形成されているので、その上に形成される発光ダイオード30のデバイス構造におけるピット密度も大幅に低減され、クラックの発生もないことから、発光ダイオード(LED)30の品質も向上することになる。
図6は、上述したIII 族窒化物成膜用基板11上に半導体装置のデバイス構造をIII 族窒化物成膜により構成した半導体装置の第二の構成例を示している。
図6において、半導体装置40は、図1に示したIII 族窒化物成膜用基板10上に、第1のコンタクト層41、第1のクラッド層42,活性層43,第2のクラッド層44,第2のコンタクト層45が順に成膜され、部分的に露出した第1のコンタクト層と第2のコンタクト層とには、電極46,47が形成されている半導体レーザダイオードである。
この場合、III 族窒化物成膜用基板10のAlN薄膜12が低い転位密度で、原子レベルで平坦に形成されているので、その上に形成される半導体レーザダイオード40のデバイス構造におけるピット密度も大幅に低減され、クラックの発生もないことから、半導体レーザダイオード(LD)40の品質も向上する。
図7は、上述したIII 族窒化物成膜用基板11上に半導体装置のデバイス構造をIII 族窒化物成膜により構成した半導体装置の第三の構成例を示している。
図7において、半導体装置50は、図1に示したIII 族窒化物成膜用基板10上に形成されたチャンネル層51と、チャンネル層51にイオン注入法などで形成されるソース領域52及びドレイン領域53と、ショットキー電極54、ソース電極55、ドレイン電極56が形成されることにより、FET構造が形成されている。
この場合、III 族窒化物成膜用基板10のAlN薄膜12が低い転位密度で、原子レベルで平坦に形成されているので、その上に積層されるFET50を構成するチャンネル層51におけるピット密度も大幅に低減され、クラックの発生もないことから、FET50の品質も向上する。
以下、実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。
最初に本発明のIII 族窒化物成膜用基板11の製造方法について説明する。
基材11として、2インチ径,厚さ400μmの(0001)面サファイア単結晶を使用した。表1は、図3の製造装置によるIII 族窒化物成膜用基板の製造の実施例1〜実施例4における各成膜条件を示す表である。
各実施例では、製造装置20の反応容器21内の圧力を15Torrに設定した後、キャリアガスとして水素ガスを350mモル/分で流しながら、基材11を所定温度で加熱してクリーニング処理を行い、次に、アンモニアガスを供給して、基材11の表面を窒化処理した。その後、TMA及びアンモニアガスを供給して、AlN薄膜12の一段目のAlN薄膜12aと二段目のAlN薄膜12bを形成した。
実施例1では、1200℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1200℃,5分の窒化処理を行なった後、成膜条件として、圧力15Torr,III 族原料導入量35(μモル/分),V族原料導入量4.5(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)130(4.5mモル/35μモル),キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、第一の段階にて成膜温度1200℃で膜厚0.3μmのAlN薄膜12aを形成し、第二の段階にて成膜温度を1200℃,1225℃,1250℃,1400℃,1500℃と変更して(それぞれ、比較例1−1、実施例1−1〜1−4と呼ぶ)、膜厚0.3μmのAlN薄膜12bを形成してAlN薄膜12を成膜した。
図8は、実施例1によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。図には、実施例1−1〜1−4及び比較例1−1のエッチピット密度を、○印で示し、従来技術のデータを破線で示している。破線の従来技術は、1段目の成膜条件を中断なく一切の条件を変更せず、連続的に成長させた場合、即ち、高温での単一条件での連続成長させた手法である。
図8に示すように、実施例1−1〜1−4のピット密度は、1×108 /cm2 以下に低減していて、比較例1−1及び従来技術と比較して、エッチピット密度が大幅に改善されることが分かった。
図9は、実施例1−1及び比較例1−1のIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面の原子間力顕微鏡(AFM)像を示す図である。図9に示すように、実施例1−1のAlN薄膜表面は、比較例1のそれと比較して平滑であることが分かる。
次に、実施例2について、説明する。
実施例2では、1100℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1100℃,10秒の窒化処理を行なった後、成膜条件として、圧力10Torr,成膜温度1100℃,キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、第一の段階にてIII 族原料導入量35(μモル/分),V族原料導入量4.5(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)130,膜厚0.3μmとし、第二の段階にてIII 族原料導入量を35,17.5,52.5,35,35(μモル/分)と変更し、これに伴ってV族原料導入量を4.5,4.5,4.5,9.0,1.8(mモル/分)と変更して、V/III 比(原料ガス流量比)を130,260,86,260,50(それぞれ、実施例2−1〜2−5と呼ぶ)と変更して、膜厚0.3μmでAlN薄膜12を成膜した。
図10は、実施例2によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜のピット密度を示すグラフである。図10に示すように、AlN薄膜表面のピット密度(/cm2 )は、第一の段階A(V/III =130)比よりも第二の段階BでV/III 比の低い、実施例2−3(V/III =86)及び実施例2−5(V/III =50)で、2×108 /cm2 以下に改善されていることが確認された。これにより、成膜条件として、V/III 比を第二の段階Bでより低く変更する場合に、ピット密度が低減され得ることが分かった。
次に、実施例3について、説明する。
実施例3では、1100℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1100℃,7分の窒化処理を行なった後、成膜条件として、成膜温度1100℃,III 族原料導入量40(μモル/分),V族原料導入量20(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)500,キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、第一の段階にて圧力15Torr,膜厚0.3μmとし、第二の段階にて圧力を8,10,15,20Torr(それぞれ、実施例3−1〜3−5と呼ぶ)と変更して、膜厚0.3μmでAlN薄膜12を成膜した。
図11は、実施例3によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。図11に示すように、AlN薄膜表面におけるピット密度(/cm2 )は、第一の段階(圧力が15Torr)よりも第二の段階で圧力の低い、実施例3−1(第二の段階の圧力が8Torr)及び3−2(第二の段階の圧力が10Torr)において、2×108 /cm2 以下に改善されていることが確認された。これにより、圧力を第二の段階Bでより低く変更する場合に、ピット密度が低減され得ることが分かった。
なお、実施例3においては、圧力を8から20Torrの間で変化させた場合について示されているが、これに限らず、5から100Torrの間で変化させた場合でも同様の効果が得られた。
次に、実施例4について、説明する。
実施例4−1〜3では、1200℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1200℃,3分の窒化処理を行なった後、成膜条件として、圧力8Torr,III 族原料導入量35(μモル/分),V族原料導入量4.5(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)130,キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、第一の段階にて成膜温度1200℃,膜厚0.2,0.3,0.4μmとし、第二の段階にて成膜温度を1250℃,膜厚0.4,0.3,0.2μmで、それぞれAlN薄膜12を成膜した。
比較例4−1として、1250℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1250℃,3分の窒化処理を行なった後、成膜条件として、圧力8Torr,成膜温度1250℃,膜厚0.6μm,III 族原料導入量35(μモル/分),V族原料導入量4.5(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)130,キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、AlN薄膜12を成膜した。
比較例4−2として、1200℃,10分の水素ガスによるクリーニング処理と1200℃,3分の窒化処理を行なった後、成膜条件として、圧力8Torr,成膜温度1200℃,膜厚0.6μm,III 族原料導入量35(μモル/分),V族原料導入量4.5(mモル/分),V/III 比(原料ガス流量比)130,キャリアガス導入量350(mモル/分)を一定とし、AlN薄膜12を成膜した。
図12は、実施例4によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。図12に示すように、AlN薄膜表面におけるピット密度(/cm2 )は、従来技術としての二つの比較例4−1及び4−2の結果と比較して、実施例4−1〜4−3の場合には、2×108 /cm2 以下に改善されていることが分かった。ここで、成膜温度が最初から1250℃の場合(比較例4−1)では、AlN薄膜12の白濁が確認された。
なお、上述した実験4においては、AlN薄膜12の合計膜厚が0.6μmの場合について示されているが、これに限らず、合計膜厚が0.2,0.4,0.8,1.0μmの場合についても、AlN薄膜12a,12bの膜厚比を変更して、圧力30Torr,V/III 比200,一段目の成膜温度1150℃,二段目の成膜温度1250℃にて、同様の効果が得られた。
図13は、実施例4によるIII 族窒化物成膜用基板のAlN薄膜の一段目及び二段目の膜厚比と、ピット密度低減効果の高い範囲を示すグラフである。図13に示すように、一段目膜厚(12a)に対して、二段目膜厚(12b)は、実線で包囲された領域、即ち二段目の膜厚をより厚くした方が、特にピット低減の効果が高いことが分かった。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。上述した実施形態においては、第一の段階Aと第二の段階Bの間に成膜中断期間Cが設けられているが、例えば第一の段階Aの後に、第二の段階Bにて、成膜条件が第一の段階Aにおける成膜条件から連続的に(無限段階で)変化する場合には、成膜条件の分布が小さいので、成膜中断期間Cを省略することが可能である。また、AlN系薄膜の成膜条件のうち、成膜温度、成膜時間及びV/III 比の要素から任意に選択し、例えば3要素全てを同時に変更して成膜することも可能である。
本発明によるIII 族窒化物成膜用基板の一実施形態の構成を示す概略断面図である。 図1のIII 族窒化物成膜用基板におけるAlN薄膜の成膜を図式的に示すグラフである。 図1のIII 族窒化物成膜用基板を製造するためのIII 族窒化物成膜用基板の製造装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図3の製造装置におけるAlN薄膜の成膜工程における温度変化を示すグラフである。 図1のIII 族窒化物成膜用基板上にデバイス構造を形成した半導体装置の第一の実施形態の構成を示す概略断面図である。 図1のIII 族窒化物成膜用基板上にデバイス構造を形成した半導体装置の第二の実施形態の構成を示す概略断面図である。 図1のIII 族窒化物成膜用基板上にデバイス構造を形成した半導体装置の第三の実施形態の構成を示す概略断面図である。 実施例1によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。 実施例1−1及び比較例1−1のIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面の原子間力顕微鏡(AFM)像を示す図である。 実施例2によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜のピット密度を示すグラフである。 実施例3によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。 実施例4によるIII 族窒化物成膜用基板上に形成されたAlN薄膜表面のピット密度を示すグラフである。 実施例4によるIII 族窒化物成膜用基板のAlN薄膜の一段目及び二段目の膜厚比と、ピット密度低減効果の高い範囲を示すグラフである。
符号の説明
10:III 族窒化物成膜用基板
11:基材
12,12a,12b:AlN薄膜
20:III 族窒化物成膜用基板の製造装置
21:反応容器
21a:サセプタ
22:反応性ガス導入管
22a:導入口
22b:排気口
22c:開口部
23a〜23i:供給源
24:真空ポンプ
25:ヒータ
30:半導体装置(発光ダイオード)
31,41:第1のコンタクト層
32、42:第1のクラッド層
33:発光層
34,44:第2のクラッド層
35,45:第2のコンタクト層
36,37,46,47:電極
40:半導体装置(レーザダイオード)
43:活性層
50:半導体装置(FET)
51:チャンネル層
52:ソース領域
53:ドレイン領域
54:ショットキー電極
55:ソース電極
56:ドレイン電極

Claims (20)

  1. 基材と、この基材上に形成されるバッファ層としてのAlN系薄膜と、を含んでおり、その上にIII 族窒化物薄膜から成る半導体装置が形成されるIII 族窒化物成膜用基板であって、
    上記AlN系薄膜が、その成膜途中で少なくとも一回は成膜条件を変更する複数段階で、成膜され、ピット密度が2×108 cm-2以下であることを特徴とする、III 族窒化物成膜用基板。
  2. 前記成膜条件変更のパラメータが、成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期であることを特徴とする、請求項1に記載のIII 族窒化物成膜用基板。
  3. 前記基材が、サファイア基板,SiC基板,Si基板の何れかであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のIII 族窒化物成膜用基板。
  4. 前記基材の表面に窒化処理を加えたことを特徴とする、請求項3に記載のIII 族窒化物成膜用基板。
  5. 前記AlN系薄膜が、その成膜時間のうち、少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して、成膜されたことを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板。
  6. 前記AlN系薄膜が、AlN薄膜であることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板。
  7. 基材上にバッファ層としてのAlN系薄膜を形成することにより、その上にIII 族窒化物薄膜から成る半導体装置を成長させるためのIII 族窒化物成膜用基板の製造方法であって、
    上記AlN系薄膜を、その成膜途中で少なくとも一回は成膜条件を変更する複数段階で、成膜させることを特徴とする、III 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  8. 前記成膜条件変更のパラメータが、成長温度,圧力または原料ガス流量及び流量比そして変更時期であることを特徴とする、請求項7に記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  9. 前記基材が、サファイア基板,SiC基板,Si基板の何れかであることを特徴とする、請求項7又は8に記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  10. 前記基材の表面に窒化処理を加えたことを特徴とする、請求項9に記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  11. 前記AlN系薄膜を、その成膜時間のうち、少なくとも一部で、成膜条件を無段階で変更して、成膜させることを特徴とする、請求項7から10の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  12. 前記成膜条件のうち、成膜温度を、段階毎に徐々に高くなるように変更することを特徴とする、請求項7から11の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  13. 前記成膜条件のうち、成膜時間を、段階毎に長くなるように変更することを特徴とする、請求項7から12の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  14. 前記成膜条件のうち、V/III 比を、段階毎に小さくなるように変更することを特徴とする、請求項7から13の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  15. 前記成膜条件の変更の際に、AlN系薄膜の成膜を一時的に中断することを特徴とする、請求項7から14の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  16. 前記成膜条件の変更の際に、AlN系薄膜の成膜を中断せずに連続して行なうことを特徴とする、請求項7から14の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  17. 前記AlN系薄膜が、AlN薄膜であることを特徴とする、請求項7から16の何れかに記載のIII 族窒化物成膜用基板の製造方法。
  18. 前記請求項1から6の何れかによるIII 族窒化物成膜用基板を使用して、あるいは前記請求項7から17の何れかによる方法により製造されたIII 族窒化物成膜用基板を使用して、前記III 族窒化物成膜用基板上に半導体装置のデバイス構造の薄膜を形成することにより構成されたことを特徴とする、半導体装置。
  19. 前記半導体装置のデバイス構造が、発光ダイオード,レーザダイオード等の半導体発光素子であることを特徴とする、請求項18による半導体装置。
  20. 前記半導体装置のデバイス構造が、FET等の電子デバイスであることを特徴とする、請求項18または19による半導体装置。
JP2005246852A 2005-08-26 2005-08-26 Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置 Pending JP2007059850A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246852A JP2007059850A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置
US11/467,319 US20070045662A1 (en) 2005-08-26 2006-08-25 Substrate for film growth of group iii nitrides, method of manufacturing the same, and semiconductor device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005246852A JP2007059850A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007059850A true JP2007059850A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37802825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005246852A Pending JP2007059850A (ja) 2005-08-26 2005-08-26 Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070045662A1 (ja)
JP (1) JP2007059850A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008108381A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 National University Corporation Tokyo University Of Agriculture And Technology Iii族窒化物結晶の製造方法
JP2010267759A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Tokuyama Corp 積層体の製造方法
JP2011086784A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Ushio Inc 窒素化合物半導体素子の製造方法
WO2011118433A1 (ja) * 2010-03-24 2011-09-29 日本碍子株式会社 半導体素子用エピタキシャル基板および半導体素子
JP2012015305A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法
JP2013021028A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Ritsumeikan AlN層の製造方法およびAlN層
JP2013069983A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Sharp Corp 窒化物半導体層を成長させるためのバッファ層構造を有する基板の製造方法
JP2015002341A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 富士通株式会社 化合物半導体装置及びその製造方法
KR101532267B1 (ko) * 2014-05-09 2015-06-30 광주과학기술원 질화물계 발광소자의 제조방법
JP2016189469A (ja) * 2011-05-25 2016-11-04 エージェンシー フォー サイエンス, テクノロジー アンド リサーチ 基板上にナノ構造を形成させる方法及びその使用
WO2019156121A1 (ja) 2018-02-08 2019-08-15 住友化学株式会社 半導体ウエハー

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5704724B2 (ja) * 2009-09-07 2015-04-22 パナソニック株式会社 窒化物半導体多層構造体の製造方法
WO2014057748A1 (ja) * 2012-10-12 2014-04-17 住友電気工業株式会社 Iii族窒化物複合基板およびその製造方法、ならびにiii族窒化物半導体デバイスの製造方法
CN109888063B (zh) * 2019-01-23 2020-07-07 华灿光电(浙江)有限公司 AlN模板及氮化镓基发光二极管外延片的制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000031588A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Toshiba Corp 半導体素子
JP2002222771A (ja) * 2000-11-21 2002-08-09 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜の製造用下地膜、及びその下地膜の製造方法
JP2004099337A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜、エピタキシャル基板、及び多層膜構造

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL173917B1 (pl) * 1993-08-10 1998-05-29 Ct Badan Wysokocisnieniowych P Sposób wytwarzania krystalicznej struktury wielowarstwowej
JPH0964477A (ja) * 1995-08-25 1997-03-07 Toshiba Corp 半導体発光素子及びその製造方法
JP2884083B1 (ja) * 1998-03-25 1999-04-19 静岡大学長 金属層上にエピタキシャル成長した半導体層を形成する方法及びこの方法を用いて製造した光放出半導体デバイス
WO1999066565A1 (en) * 1998-06-18 1999-12-23 University Of Florida Method and apparatus for producing group-iii nitrides
JP3591710B2 (ja) * 1999-12-08 2004-11-24 ソニー株式会社 窒化物系iii−v族化合物層の成長方法およびそれを用いた基板の製造方法
US6312568B2 (en) * 1999-12-07 2001-11-06 Applied Materials, Inc. Two-step AIN-PVD for improved film properties
JP3690326B2 (ja) * 2001-10-12 2005-08-31 豊田合成株式会社 Iii族窒化物系化合物半導体の製造方法
JP4823466B2 (ja) * 2002-12-18 2011-11-24 日本碍子株式会社 エピタキシャル成長用基板および半導体素子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000031588A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Toshiba Corp 半導体素子
JP2002222771A (ja) * 2000-11-21 2002-08-09 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜の製造用下地膜、及びその下地膜の製造方法
JP2004099337A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Ngk Insulators Ltd Iii族窒化物膜、エピタキシャル基板、及び多層膜構造

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8926752B2 (en) 2007-03-02 2015-01-06 Tokuyama Corporation Method of producing a group III nitride crystal
WO2008108381A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 National University Corporation Tokyo University Of Agriculture And Technology Iii族窒化物結晶の製造方法
JP2010267759A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Tokuyama Corp 積層体の製造方法
JP2011086784A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Ushio Inc 窒素化合物半導体素子の製造方法
WO2011118433A1 (ja) * 2010-03-24 2011-09-29 日本碍子株式会社 半導体素子用エピタキシャル基板および半導体素子
US8853735B2 (en) 2010-03-24 2014-10-07 Ngk Insulators, Ltd. Epitaxial substrate for semiconductor device and semiconductor device
JP2012015305A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体装置の製造方法
US8987015B2 (en) 2010-06-30 2015-03-24 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for fabricating semiconductor device
JP2016189469A (ja) * 2011-05-25 2016-11-04 エージェンシー フォー サイエンス, テクノロジー アンド リサーチ 基板上にナノ構造を形成させる方法及びその使用
JP2013021028A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Ritsumeikan AlN層の製造方法およびAlN層
JP2013069983A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Sharp Corp 窒化物半導体層を成長させるためのバッファ層構造を有する基板の製造方法
JP2015002341A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 富士通株式会社 化合物半導体装置及びその製造方法
KR101532267B1 (ko) * 2014-05-09 2015-06-30 광주과학기술원 질화물계 발광소자의 제조방법
WO2019156121A1 (ja) 2018-02-08 2019-08-15 住友化学株式会社 半導体ウエハー

Also Published As

Publication number Publication date
US20070045662A1 (en) 2007-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007059850A (ja) Iii族窒化物成膜用基板及びその製造方法並びにそれを用いた半導体装置
US6528394B1 (en) Growth method of gallium nitride film
JP3786544B2 (ja) 窒化物半導体素子の製造方法及びかかる方法により製造された素子
US20110244663A1 (en) Forming a compound-nitride structure that includes a nucleation layer
US20110081771A1 (en) Multichamber split processes for led manufacturing
JP2002222771A (ja) Iii族窒化物膜の製造方法、iii族窒化物膜の製造用下地膜、及びその下地膜の製造方法
US20110003420A1 (en) Fabrication method of gallium nitride-based compound semiconductor
JP2010192770A (ja) エピタキシャルウエハを形成する方法、及び半導体素子を作製する方法
US20060175681A1 (en) Method to grow III-nitride materials using no buffer layer
JP2012222284A (ja) エピタキシャル成長用サセプタ、これを用いたエピタキシャル成長装置およびこれを用いたエピタキシャル成長方法
TW200307313A (en) Group III nitride semiconductor crystal, production method thereof and group III nitride semiconductor epitaxial wafer
JP4727169B2 (ja) エピタキシャル基板、当該エピタキシャル基板の製造方法、当該エピタキシャル基板の反り抑制方法、および当該エピタキシャル基板を用いた半導体積層構造
JP2006232639A (ja) 窒化物系半導体の気相成長方法とそれを用いた窒化物系半導体エピタキシャル基板並びに自立基板、及び半導体装置
JP2004111848A (ja) サファイア基板とそれを用いたエピタキシャル基板およびその製造方法
US6730611B2 (en) Nitride semiconductor growing process
JP2006060164A (ja) 窒化物半導体デバイスおよび窒化物半導体結晶成長方法
JP2005210084A (ja) エピタキシャル基板、半導体積層構造、転位低減方法およびエピタキシャル形成用基板
JP4940928B2 (ja) 窒化物半導体の製造方法
JP4679810B2 (ja) エピタキシャル基板、半導体積層構造、エピタキシャル基板の製造方法、およびエピタキシャル基板表面におけるピット発生抑制方法
US20070117356A1 (en) Method of manufacturing single crystalline gallium nitride thick film
US10700235B2 (en) Production method for group III nitride semiconductor
JP2005183524A (ja) エピタキシャル基板、エピタキシャル基板の製造方法および転位低減方法
JP2007227803A (ja) 窒化物系半導体の気相成長方法とそれを用いた窒化物系半導体エピタキシャル基板並びに自立基板、及び半導体装置
JP2005210091A (ja) Iii族窒化物半導体素子およびそれを用いた発光素子
JP2003192496A (ja) Iii族窒化物半導体基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080218

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120207