JP2007058636A - 料金収受システムおよび料金収受方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ETCエラーの車両がレーン出口で発進制御装置の阻止棒に衝突するのを防止する。
【解決手段】このスマートアンテナ併用式ETCシステムは、ETC処理用の路側アンテナANT、車両検知装置S1、S2、S4、スマートプレート読取装置R1、R2、R4、阻止棒16を有する発進制御装置SB3、車線制御装置SB1を備えている。車線制御装置SB1は、スマートプレート読取装置R1、R2、R4により読み取られたスマートプレート情報と車両検知装置S1、S2、S4の検知情報とを用いてそれぞれの位置において検出物が車両か否かと車両の速度が所定速度を超過しているかどうかを判定し、所定速度を超過していた車両の車両情報がスマートプレート読取装置R4により読み取られた場合に、発進制御装置SB3の阻止棒16を「開」動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば有料道路の料金所に設置されるノンストップ自動料金収受システム(ETCシステム:Electronic Toll Collection System)などの料金収受システムおよび料金収受方法に関する。
ETCシステムは、有料道路の料金所の料金収受用の車線(以下レーンと称す)に設置された、車両の進入や発進を検知する車両検知装置、レーン内に進入した車両の車載器と無線通信を行う路側アンテナ、レーン出口において制御棒を開閉することで車両の発進を制御する発進制御装置、各機器の状態を監視しつつ総合的な制御及びレーン内に進入した車両の台数管理を行う車線制御装置、料金の支払いを手払いで行う車両についての通行料金を計算および料金受け取り処理を行う料金収受機などから構成されるシステムである。上記制御棒は阻止棒とも言う。車載器を搭載した車両をETC車という。
このETCシステムでは、レーンを通過する車両の速度に起因して不都合な事態が生じることがいくつか報告されている。
例えば、レーンを通行中のETC車がETCエラーとなった場合に、レーン出口の制御棒が閉じられるが、ETC車は、ある程度のスピードを出したままレーンを通行するため、ドライバーが気づくのが遅れて車両が制御棒に接触または衝突する例が報告されている。
車両が制御棒に接触または衝突するのを防止する技術としては、車両検知装置、アンテナ、発進制御装置、処理部を備えたETCシステムにおいて、アンテナによる通信が正常に終了しなかった場合で、かつ車両検知装置により検出された車両の速度が所定値以上のときに、処理部が発進制御装置を制御して制御棒を開状態にし、車両が制御棒へ接触または衝突するのを防ぐ技術が公開されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−246829号公報
上記した従来の技術の場合、ETCエラーの際に車両が制御棒に接触または衝突するのを防止するために、制御棒などの通路開閉装置を開放してしまうと、料金未収受のETC車がレーンをそのまま通過してしまうことになり、下記(1)、(2)のような問題がある。
(1)アンテナによる車載器との通信が正常に終了しなかった場合、つまり通行料金の収受に失敗した場合、路側に設置した撮影装置で車両のナンバープレートを撮影し、画像処理によりナンバープレート情報等を抽出して料金未収受のETC車を特定するが、この場合、屋外であれば天候や時間(昼・夜)、屋内であれば照明などの環境と、通行車両の状態(車両改造などで、ナンバープレートが通常の位置でない、あるいはナンバープレートが汚れている)などの条件によって、ナンバープレートの撮影や車両の特定が困難な場合があり、未払い料金を回収できない場合がある。
(2)レーンによってはETC車以外に一般車両(非ETC車)も進入するレーンもあり、レーンに非ETC車が進入した場合やETC車がなんらかのトラブルでETC異常となった場合は収受員ブースの位置で収受員による手払いの処理となるため、収受員が次の車両を認知する上で、レーン内に存在する車両の順序(次に手払い処理する車両がどんな車両か)を管理すること、つまり車両の台数管理が必要であるが、従来は、車両の台数管理を、赤外線センサなどの車両検知装置の検知情報で行っているため、料金所で作業している収受員が歩いてレーンを越える際や風などで大きめのゴミが飛来して赤外線を遮ってしまうこともある。
また、レーンに複数台の車両が追従して進入してきた場合に、上記車両検知装置の検知情報を用いて車両間隔や牽引車両を判定する処理(車両分離処理)を行っているが、車両の外形や挙動の影響を受けて一台の車両を2台と誤判定したりその逆もある。
この場合、車両の台数管理にずれ(キューずれ)が発生し、レーン内に何台の車両が実在するのか、レーン内の正しい車両の台数を把握することが困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、料金所において発生する車両と機器との接触または衝突、料金の未回収、車両管理のずれなどといった各種トラブルを未然に防止できる料金収受システムおよび料金収受システムにおける料金収受方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明の料金収受システムは、料金所の入口、出口に少なくとも配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、前記料金所の出口に設置され、前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおいて、前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置を備え、前記制御装置は、前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた電子ナンバープレートの情報と前記車両検知装置により検知された検知情報と検知時刻とを基に車両の速度を求め、求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報が、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置により読み取られた場合に前記通路開閉装置を開放動作させることを特徴とする。
本発明の料金収受システムは、料金所の入口、出口および出入口間の少なくとも3箇所にそれぞれ配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、料金所を通行する車両に搭載された車載器またはICカードとの無線通信により所定の通行料金の収受処理を行う無線設備と、前記料金所の出口に設置され、前記無線設備による通行料金の収受処理結果に応じて前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおいて、前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置を備え、前記制御装置は、前記無線設備により料金収受処理が正常に終了したか否かを判定し、前記無線設備により料金収受処理が正常に終了せずに通行料金が未払いの車両について、前記料金所の入口と出入口間の2つの車両検知装置により検知された検知情報と、対応する前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた電子ナンバープレートの情報と検知時刻とを基に速度を求め、求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報が、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置により読み取られた場合に前記通路開閉装置を開放動作させ、前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた退出車両の情報と未払いの料金とを料金未払い車のリストに記憶することを特徴とする。
なお、上記料金収受システムは、次回、該当車両が前記料金所を利用した際に、リストを参照して未支払いの料金と今回の通行料金とを合算した料金を無線設備により収受する。
また、上記料金収受システムは、該当車両が料金所を所定期間以上利用しなかった場合、料金未払い車のリストから特定した利用者に対する支払い情報を作成する手段を備える。
本発明の料金収受システムは、料金所の入口、出口に少なくとも配置され、それぞれの位置を通行する車両を検知する車両検知装置と、前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置と、前記車両検知装置により車両が検知されたタイミングと前記電子ナンバープレート読取装置により電子ナンバープレートの情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を車両と判定して前記料金所における通行車両の台数を管理する制御装置とを具備したことを特徴とする。
上記料金収受システムにおいて、制御装置により管理される車両台数を逐次表示する表示手段を収受員が業務する料金収受場所に配置したことを特徴とする。
上記料金収受システムにおいて、制御装置により管理される車両台数が0台の場合に、料金所の出口を閉じる通路開閉装置を具備したことを特徴とする。
本発明の料金収受方法は、料金所の入口、出口に少なくとも配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、前記料金所の出口に設置され、前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおける料金収受方法において、前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、前記制御装置は、前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った電子ナンバープレートの情報と前記車両検知装置が検知した検知情報と検知時刻とを基に車両の速度を求め、求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報を、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置が読み取った場合に前記通路開閉装置を開放動作させることを特徴とする。
本発明の料金収受方法は、料金所の入口、出口および出入口間の少なくとも3箇所にそれぞれ配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、料金所を通行する車両に搭載された車載器またはICカードとの無線通信により所定の通行料金の収受処理を行う無線設備と、前記料金所の出口に設置され、前記無線設備による通行料金の収受処理結果に応じて前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおける料金収受方法において、前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、前記制御装置は、前記無線設備により料金収受処理が正常に終了したか否かを判定し、前記無線設備により料金収受処理が正常に終了せずに通行料金が未払いの車両について、前記料金所の入口と出入口間の2つの車両検知装置が検知した検知情報と、対応する前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った電子ナンバープレートの情報と検知時刻とを基に速度を求め、求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報を、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置が読み取った場合に前記通路開閉装置を開放動作させ、前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った退出車両の情報と未払いの料金とを料金未払い車のリストに記憶することを特徴とする。
本発明の料金収受方法は、料金所の入口、出口に少なくとも配置された車両検知装置が、それぞれの位置を通行する車両を検知し、前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、制御装置は、前記車両検知装置により車両が検知されたタイミングと前記電子ナンバープレート読取装置により電子ナンバープレートの情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を車両と判定して前記料金所における通行車両の台数を管理することを特徴とする。
本発明では、各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、制御装置は、電子ナンバープレート読取装置が読み取った電子ナンバープレートの情報と車両検知装置が検知した検知情報と検知時刻とを基に車両の速度を求め、求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報を、車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置が読み取った場合に通路開閉装置を開放動作させるので、車両が通路開閉装置に接触または衝突することを未然に防止することができる。
また、本発明では、料金所の出口の電子ナンバープレート読取装置が読み取った退出車両の情報と未払いの料金とを料金未払い車のリストに記憶し、次回、該当車両が料金所を利用した際に、リストを参照して未支払いの料金と今回の通行料金とを合算した料金を無線設備により収受するので、従来の撮像装置を用いるときよりも、未払いの料金を確実に回収することができる。
さらに、本発明では、車両検知装置により車両が検知されたタイミングと電子ナンバープレート読取装置により電子ナンバープレートの情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を車両と判定して料金所における通行車両の台数を管理するので、レーン内に進入した車両とそれ以外のものとを確実に識別でき、収受員の横切りや飛来したゴミの影響、または車両間隔や牽引車両の誤判定などによる、料金所内の車両の台数管理のずれ(キューずれ)をなくすことができる。
以上説明したように本発明によれば、料金所において発生する車両と機器との接触または衝突、料金の未回収、車両管理のずれなどといった各種トラブルを未然に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一つの実施形態に係るスマートアンテナ併用式ETCシステムの構成を示す図である。
有料道路の料金方式としては、通行距離(区間)に応じて料金が変わる対距離課金制のものと、入口または出口で一定の料金を支払う均一料金制のものがある。
対距離課金制のETCシステムの場合、入口料金所で入口情報を路側アンテナからの無線通信により車載器に搭載したICカードに記憶し、出口料金所では、路側アンテナが車載器との無線通信によってICカードの入口情報を取得してこの出口料金所までの通行料金を算出し、それを収受金額としてICカードへ書き込む。
均一料金制の場合、出入口のいずれか一方、例えば入口などで一定の料金を徴収すれば、出口では料金を徴収する必要がないため、出口には無線設備やゲート設備などを設置する必要がない。
本発明は、いずれの料金方式にも適用可能であるが、説明を簡単にするために、下記実施形態では、均一料金制で入口料金所で一定の料金を収受する料金体系で説明する。距離的には一定料金であっても車両の車種によって、つまり普通車と大型車では料金が異なる。
図1に示すように、有料道路の料金所には、料金収受対象の車両を一列に通行させて料金収受を行うための少なくとも一つの車線(レーン)が設けられている。
レーンには、車両検知装置S1、S2、S4、無線設備としてのETC処理用の路側アンテナANT、第1路側表示機D1及び第2路側表示機D2、スマートプレート読取装置R1、R2、R4、阻止棒16を有する発進制御装置SB3、車線制御装置SB1、料金所サーバーSB2などの各装置と収受員ブースBUが備えられている。
収受員ブースBUには、収受員が常駐し業務している。収受員ブースBUには、収受員が操作する料金収受機が備えられている。料金収受機は、操作部、表示部、カード処理部、領収書発行部などを備えており、手払いによる料金収受を行う。操作部は、収受員が通行料金の確定操作などを行う。表示部は、通行料金やカード残額などを表示する。また、表示部は、車線制御装置SB1により管理される車両台数を逐次表示する表示手段として機能する。
料金収受機は、レーンに進入した車両がETC異常の車両や一般車の場合に、車載器E1から抜き取られたICカード、現金、プリペイドカードなどをカード処理部が処理し、処理結果を表示部に表示する。料金収受機は、収受員が操作部を操作することにより収受する料金を確定し、領収書を発行する。
路側アンテナANTは、トールゲートなどと呼ばれる支持部によってレーンの上、例えば5m程度の高さの位置に配置されている。路側アンテナANTは、レーンの上から下方の路面に向けて3次元的に所定の通信エリア(以下ETC通信エリアと称す)を形成するように電波を発信する。
路側アンテナANTは、料金所を通行しETC通信エリアに進入した車両に搭載された車載器E1との無線通信により所定の通行料金の収受処理(この場合、ETC処理)を行う。なお、ICカードが非接触ICカードの場合、路側アンテナANTは、非接触ICカードと直接通信して通行料金の収受処理を行う。
つまり、路側アンテナANTは、ETC通信エリア内に進入したETC車に搭載されたETC用の車載器E1と無線通信することで通行料金の収受処理を行うETC処理用のアンテナである。路側アンテナANTと車載器E1とは5.8Ghz帯の周波数帯域を利用したDSRC(狭域通信;Dedicated Short Range Communications)を行う。
具体的には、無線通信方式は半二重通信方式、無線アクセス方式はTDMA−FDD方式である。変調方式はスプリットフェーズ符号を使用したASK変調方式が使用されている。空中線電力は道路側の路側アンテナANT(基地局)は300mW以下、車載器E1(移動局)は10mW以下である。
車両検知装置S1、S2、S4は、料金所の入口、出口および出入口間の少なくとも3箇所にそれぞれ配置されている。車両検知装置S1は、料金所のレーン入口に設けられている。車両検知装置S1は、レーン内への車両の進入を検知するものである。車両検知装置S1は、ETC通信エリアに進入した車両を検知する。
車両検知装置S2は、車両検知装置S1の車両進行方向前方、数mの位置で、収受員ブースBUよりも手前に設けられており、ETC通信エリアを通過(終了位置)した車両を検知するものである。つまり車両検知装置S2は、料金所のレーンの出入口間に配置されるものである。
車両検知装置S4は、収受員ブースBUよりも先で阻止棒16の手前、つまり収受員ブースBUと阻止棒16との間に設けられており、レーンの出口に差しかかった車両を検知するものである。つまり車両検知装置S4は、料金所のレーン出口付近に設けられている。
第1路側表示機D1及び第2路側表示機D2は、車線制御装置SB1により制御されて、利用者への通行指示あるいは料金収受結果を表示するものである。第1路側表示機D1は、ETC通信エリアを過ぎた収受員ブースBU手前の位置に配置されている。第2路側表示機D2は、レーン出口の阻止棒16の位置よりも退出側の位置に設けられている。
スマートプレート読取装置R1、R2、R4は、この道路を利用する利用者の車両のフロントバンパー部分またはリアバンパー部分に搭載されたスマートプレートP1と無線通信を行うことで、スマートプレートP1より車両情報を含むスマートプレート情報を読み取るものであり、そのアンテナ部分は路面に埋設されている。つまりスマートプレート読取装置R1、R2、R4は、各車両検知装置S1、S2、S4に対応して配置され、それぞれの位置で車両に取り付けられているスマートプレートP1から情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置である。
スマートプレート読取装置R1は、車両検知装置S1とほぼ同じ位置に設けられている。具体的には、スマートプレート読取装置R1は、車両検知装置S1の検知タイミングとほぼ同じタイミングで車両のスマートプレートP1から車両情報を読み取るよう路上100cm程度の高さ、幅数mをカバーするような通信エリアを形成している。
スマートプレート読取装置R2は、車両検知装置S2とほぼ同じ位置に設けられている。具体的には、スマートプレート読取装置R2は、車両検知装置S2の検知タイミングとほぼ同じタイミングで車両のスマートプレートP1から車両情報を読み取るよう路上100cm程度の高さ、幅数mをカバーするような通信エリアを形成している。
スマートプレート読取装置R4は、車両検知装置S4とほぼ同じ位置に設けられている。具体的には、スマートプレート読取装置R4は、車両検知装置S4の検知タイミングとほぼ同じタイミングで車両のスマートプレートP1から車両情報を読み取るよう路上100cm程度の高さ、幅数mをカバーするような通信エリアを形成している。
発進制御装置SB3は、阻止棒16を開閉動作させて、レーン出口を閉鎖することで車両をレーン内で停止させ、またレーン出口を開放することでレーンからの退出を許可するものである。つまり発進制御装置SB3および阻止棒16は、路側アンテナANTによる通行料金の収受結果に応じて車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置である。
車線制御装置SB1は、上記各装置を制御するコンピュータであり、CPU、メモリなどを備えている。メモリには、車線制御装置SB1に制御動作を実行させる制御プログラムの他、各車両検知装置S1,S2,S4間の距離データ、料金データテーブル、車両停止不可判定用の速度情報(例えば30km/h:所定速度)、車両台数管理テーブルなどが記憶されている。
料金データテーブルは、ETC処理の際に車載器E1から得られる車両情報に応じた通行料金を決定するためのデータであり、例えば普通車は700円、大型車は1400円などという金額データが設定されている。この料金データテーブルは、収受員ブースBU内の料金収受機にも記憶されている。
車両台数管理テーブルは、レーン内に何台の車両が滞留(通行)しているかを示すテーブルまたはカウンタであり、レーン内に車両が進入すると、レコードが追加[カウンタの場合は加算(+1)]、レーンから車両が退出するとレコードが削除[カウンタの場合は減算(−1)]が行われる。レコードには、検出された車両の情報(ETC、非ETC、異常ETCなど)が設定される。レコードは進入順に上から順に作成される。この車両台数管理テーブルの内容は、車線制御装置SB1から料金収受機へ送られて料金収受機の画面に表示される。収受員は、画面を確認することで、車両の進入順序(処理順序)やレーン内の車両の滞留状況が判る。
車線制御装置SB1は、時計機能を備えており、ETC処理によりこの料金所(出口)を退出した時刻を出口処理結果として記憶する他、各車両検知装置S1,S2,S4により車両の通過が検知されたときの時刻を100分の1秒程度の単位で計測する。
例えば車線制御装置SB1は、車両が通行するレーンに沿って配置された複数の車両検知装置S1,S2,S4により車両が検知されたタイミングとスマートプレート読取装置R1、R2、R4によりスマートプレートP1の情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を「車両」と判定して料金所のレーンにおける通行車両の台数を管理する
車線制御装置SB1は、レーンに進入した車両が各車両検知装置S1,S2,S4の位置を通過したときの時刻と各車両検知装置S1,S2,S4間の距離データとからレーン内での車両の速度を求め、その速度が予めメモリに設定された所定速度以上であり、かつスマートプレート読取装置R4によりそのETC車のスマートプレート情報が読み取られた場合、阻止棒16を開動作させてETC車を通行させると共に、その車両から読み取ったスマートプレート情報から通行料金が未払いであるこの車両の車両情報(ナンバー情報)を特定し、特定した車両情報と未払い料金とを対応させて記憶しておき、次回、該当車両がこの料金所を利用しレーンに進入したときに通常の通行料金と未払いの通行料金とを合算(加算)した料金を路側アンテナANTにより収受する。
なお、この場合、同じ車両であれば前回と同じエラーを起こす恐れがあるため、レーン進入時にスマートプレート読取装置R1が車両のスマートプレート情報を読み取ったときに第1表示機D1にその旨を表示して、路側アンテナANTではなく、収受員ブースBUにて料金の収受処理を行ってもよい。
料金所サーバーSB2は、車線制御装置SB1からのETC処理結果の情報(成功、失敗にかかわらない)を受けて通行料金および利用車両の情報をデータベースに保存し管理するコンピュータである。データベースは、料金所サーバーSB2のハードディスク装置に構築されている。特に、ETC処理に失敗した未払い車の情報は、データベースの未払い車リストに登録される。
スマートプレートP1は、車載器E1とほぼ同様な無線通信距離でスマートプレート読取装置R1、R2、R4と無線通信を行う無線通信機能を備えた無線モジュール(ICチップなど)を搭載した電子ナンバープレートである。無線モジュールは30mm×30mm程度のものである。
スマートプレートP1は、通信周波数として、ETCと同じ5.8Ghz帯の周波数帯域を利用するが、ETCとは異なり、固定した一つの周波数を使用する。つまり、スマートプレートP1は、ETC用のアンテナである路側アンテナANTの通信エリアに入った場合でも路側アンテナANTとは通信しない。
スマートプレートP1には、ICチップ、つまりメモリが設けられている。メモリには、スマートプレートP1を識別するためのスマートプレートID、車両識別子、ナンバープレート表記事項、車両諸元情報(車両重量、長さ、幅、高さ等)が記憶されている。車両識別子は、車両分類(大型、小型等)、低公害車、燃料種別等を識別するための情報である。ナンバープレート表記事項は、例えば「品○5×9 あ△△−△△」などである。車両識別子、ナンバープレート表記事項、車両諸元等の情報を車両情報と称す。車両情報とスマートプレートIDとを含めた情報をスマートプレート情報と称す。
メモリのデータ容量は、例えば2000kbyteなどである。これらメモリのスマートプレート情報は、各スマートプレート読取装置R1、R2、R4のそれぞれの通信エリア内で各スマートプレート読取装置R1、R2、R4により読み取られる。
車載器E1は、ETC通信エリア内で路側アンテナANTと無線通信して自身のメモリに記憶された車載器情報を送ることで、ETC処理、つまり料金収受処理を行う利用者側の機器である。
車載器E1には、カード会社から利用者に発行されたICカードが着脱自在にセットされている。
ICカードには、不揮発性のメモリが備えられている。メモリには、このカードを識別するための情報としてカードIDなどが記憶されている。ETC処理の際にカードIDを含むカード情報が車載器E1により読み出されて、車載器E1のメモリに記憶された車載器情報と共に路側アンテナANTへ送信される。車載器情報には上記したスマートプレートP1の車両情報、車載器IDなどが含まれている。
また、路側機器側で、路側アンテナANTにより受信された車載器情報を用いて料金収受処理、つまりETC処理を行った際に、路側アンテナANTからETC処理結果の情報が送信されるので、ETC処理結果の情報は、車載器E1により受信されて車載器E1を通じてICカードのメモリに記憶される。
次に、図2および図3を参照してスマートアンテナ併用式ETCシステムの動作を説明する。図2はこのスマートアンテナ併用式ETCシステムの動作を示すフローチャートであり、図3は利用明細表の一例を示す図である。
このスマートアンテナ併用式ETCシステムの動作として、通行料金の収受処理(課金処理)と車両台数管理の処理(誤検知防止)について説明する。
まず、通行料金の収受処理(課金処理)について説明する。
利用者の車両がETC車であり、ETC車がレーンに進入すると、ETC車が赤外線をさえぎり、車両検知装置S1により検知される(S101のYes)。これとほぼ同時にスマートプレート読取装置R1によりETC車のスマートプレートP1のスマートプレート情報が読み取られる(S102)。
車線制御装置SB1は、車両検知装置S1による検知タイミングとスマートプレート読取装置R1により読み取られたスマートプレート情報により進入車両を車両であるものと判定し(S103)、利用者に速度低下を促すために、第1路側表示機D1へ「徐行」指示を送り、「徐行」を表示させる(S104)。また、車線制御装置SB1は、メモリに設定されている車両台数管理テーブルの車両台数をカウント(+1)する(S104)。
続いて、車線制御装置SB1は、通行料金の収受(課金)を行うために、路側アンテナANTを起動する。起動した路側アンテナANTは、ETC車に搭載されている車載器E1と無線通信を行い(S105)、カードID、車載器IDを含む車載器情報、処理結果の情報(課金情報)などをやりとりする。
車線制御装置SB1は、車載器情報に含まれる車両情報をキーにして料金所サーバーSB2のデータベースを検索し、未払い車リストに該当者がヒットした場合、未払い料金をを加算して料金収受、つまり課金処理する(S105)。
その間に、ETC車がレーン内を進行して、車両検知装置S2の位置に到達し赤外線を遮ると、車両検知装置S2が検知して(S106のYes)、車線制御装置SB1へ通知する。車線制御装置SB1は、車両検知装置S2からの通知を受けて路側アンテナANTの通信を終了する。
これとほぼ同時にスマートプレート読取装置R2によりETC車のスマートプレートP1のスマートプレート情報が読み取られる(S107)。
車線制御装置SB1は、車両検知装置S2による検知タイミングとスマートプレート読取装置R2により読み取られたスマートプレート情報により検知車両を車両であるものと判定する(S108のYes)。
すると、車線制御装置SB1は、車両検知装置S1,S2間の距離と検知時刻とから車両進入速度を計算する(S109)。
このとき、路側アンテナANTとETC車の車載器E1との無線通信が正常に完了した場合(S110のYes)、車線制御装置SB1は、上位機器である料金所サーバーSB2へ利用車両の情報と課金情報を通知する。
料金所サーバーSB2では、受信された利用車両の情報と課金情報をハードディスク装置のデータベース内に保存する。
車線制御装置SB1は、利用者に通行を促すため、第1路側表示機D1へ「正常」あるいは「通行可」等の指示し、第1路側表示機D1は、この指示に従い「正常」あるいは「通行可」等を表示する(S111)。
車線制御装置SB1は、これと同時に、発進制御装置SB3へ「阻止棒開」の指示を出す。レーンの出口に設置されている発進制御装置SB3はこの指示に従い阻止棒16を開動作させる(S111)。
このとき、利用者への確認の意味で、車線制御装置SB1から第2路側表示機D2へ第1路側表示機D1と同様の指示を行い同様の表示を行うようにしてもよい。
そして、ETC車がレーン内を進行して、車両検知装置S4の位置に到達し赤外線を遮ると、車両検知装置S4が検知して(S112のYes)、車線制御装置SB1へ通知する。
これとほぼ同時にスマートプレート読取装置R4によりETC車のスマートプレートP1のスマートプレート情報が読み取られる(S113)。
車線制御装置SB1は、車両検知装置S4による検知タイミングとスマートプレート読取装置R4により読み取られたスマートプレート情報によりこの位置での検知車両を車両であるものと判定する(S114のYes)。
車線制御装置SB1は、メモリに設定されている車両台数管理テーブルの車両台数を減算(−1)する(S115)。これにより車両台数管理テーブルはカウント値が「0」に戻され、リセットされる。
利用者は、レーン出口が開放されているので、車両をそのまま加速させてレーンより車両を退出させ、有料道路の本線へ入ってゆく。
車線制御装置SB1は、スマートプレート読取装置R4によりスマートプレート情報が読み取られてから所定時間(例えば数秒間程度)が経過した後、車両台数管理テーブルのカウント値が「0」になっていた場合に、発進制御装置SB3を制御して阻止棒16を閉動作させ、料金所のレーン出口を閉じる。
このように車両検知装置S1,S2,S4の検知情報とスマートプレート読取装置R1,R2,R4によるスマートプレートP1からの読み取り情報とを合わせてその位置で検知されたものを車両と判定するので、車両検知装置S1,S2,S4などが単独で誤検知したとしても、車両台数管理テーブルの車両台数のずれ、つまりキューずれが起きることはない。
一方、S110の無線通信処理において、路側アンテナANTとETC車の車載器E1との無線通信が異常終了した場合(S110のNo)、車線制御装置SB1は、ETC異常で利用者に通行料金を手払いすることを促すために、第1路側表示機D1へ「通行不可」あるいは「停止」等の指示を行う。この指示に従い第1路側表示機D1は「通行不可」あるいは「停止」等を表示する(S116)。
通常であれば、利用者は、第1路側表示機D1の表示内容に従って、収受員ブースBUの位置で車両を停止させるため、車両の速度を減速させるので、車両の速度を判定した結果、車両の速度が所定速度を超過することはなく(S117のNo)、収受員ブースBUの位置で車両は停止するため、車線制御装置SB1は、阻止棒16を閉じたままにする(S118)。
車両を停止させた利用者は、収受員ブースBUで待機している収受員へ通行料金を支払い、料金を受領した収受員は、収受員ブースBU内の料金収受機のボタン操作などにより料金計算および確定操作などを行う。この操作で、料金収受機は、料金所サーバーSB2へ手払いの情報を通知すると共に、発進制御装置SB3へ「阻止棒開」の指示を行う(S119)。この指示により発進制御装置SB3は、阻止棒16を駆動してレーン出口を開放する。
料金の支払いを済ませた利用者が車両を発進させて、車両が車両検知装置S4の位置に到達して赤外線を遮ると、それを車両検知装置S4が検知して(S120のYes)、車線制御装置SB1へ通知する。
これとほぼ同時にスマートプレート読取装置R4によりその車両のスマートプレートP1のスマートプレート情報が読み取られる(S121)。
車線制御装置SB1は、車両検知装置S4による検知タイミングとスマートプレート読取装置R4により読み取られたスマートプレート情報によりこの位置での検知車両を車両であるものと判定する(S122のYes)。
車線制御装置SB1は、発進制御装置SB3の阻止棒16の状態をチェックし、収受員による手動操作で阻止棒16が開放されていることが確認できると(S123のYes)、メモリに設定されている車両台数管理テーブルの車両台数を減算(−1)する(S115)。これにより車両台数管理テーブルはカウント値が「0」に戻され、リセットされる。
利用者は、レーン出口が開放されているので、車両をそのまま加速させてレーンより車両を退出させ、有料道路の本線へ入ってゆく。
また、手動操作で阻止棒16が開放されていることが確認できなかった場合(S123のNo)、車線制御装置SB1は、収受員ブースBUの位置で一度は停止した車両がなんらかの原因で料金を未支払いのまま発進したものと判定し、阻止棒16への衝突回避のため「強制開」を発進制御装置SB3へ指示し(S124)、この指示により発進制御装置SB3は、阻止棒16を強制的に開放動作させる。
車線制御装置SB1は、その車両がレーンから退出すると、スマートプレート読取装置R4にて読み取った車両情報と料金データを料金所サーバーSB2へ送る。
料金所サーバーSB2では、受け取った車両情報のナンバー情報と料金データを対応させて未払い車リストに記憶し、ナンバー情報から割り出した車両または利用者へ後日請求する(S125)。
車線制御装置SB1は、阻止棒16を強制開動作させた後、車両台数管理テーブルの車両台数を減算(−1)する(S115)。これにより車両台数管理テーブルはカウント値が「0」に戻され、リセットされる。
これ以外にも、まれに、利用者がETCシステムへの慣れや、必ず通行できると思い込んでレーンに車両を進入させ、ETCエラーになったにもかかわらず、第1路側表示機D1の指示を確認しなかったり、車両を高速のまま進入させる場合があり、この場合は収受員ブースBUの位置で車両を停止させずにそのままレーン出口を塞いでいる阻止棒16に衝突する事故が発生する恐れがある。
そこで、このスマートプレート併用式ETCシステムでは、収受員ブースBUの位置で車両が停止するか否かを車両の速度を基に判定した上で、上記のように衝突事故回避のためレーン出口を強制的に開放すると共に、料金未払い車を特定するためにスマートプレート読取装置R4を利用する。
すなわち、車線制御装置SB1は、利用者の車両が車両検知装置S2の位置に到達した時点で、車両検知装置S1からの時間差と距離によって車両の通行速度を算出し停止不可判定用として設定した所定速度と比較する。なお、車両の通行速度は、スマートプレート読取装置R1とスマートプレート読取装置R2の通信時間の差から算出してもよい。
車線制御装置SB1は、比較の結果、算出した車両の通行速度が所定速度を超過していた場合、発進制御装置SB3の阻止棒16に衝突する可能性があると判定し、発進制御装置SB3に対して「阻止棒開」の指示を送出する(S126)。この指示により発進制御装置SB3は阻止棒を強制的に開動作させてレーン出口を開放し、利用者の車両を通過させるので、車両と阻止棒との衝突を防止することができる。
このとき、車線制御装置SB1は、利用者へ処理結果を通知するために、第2路側表示機D2へ「料金未払い」等の表示を行う(S126)。
ここで、単に車両を通過させてしまうと、利用者から通行料金を収受できないまま運用することになり、道路事業者は損失を受けることになる。
これを防止するために、スマートプレート読取装置R1,R2,R4で読取ったスマートプレート情報に含まれる車両情報(ナンバー情報、車種情報等)と通行料金とを未払い車情報として料金所サーバーSB2へ送る。
料金所サーバーSB2では、受け取った車両情報のナンバー情報と料金データを対応させて未払い車リストに記憶し、ナンバー情報から割り出した車両または利用者へ後日請求する(S127)。以降の処理(S112〜S115)は、ETC正常時と同じである。
すなわち、このETC料金所に該当車両が進入したときに、車線制御装置SB1は、スマートプレート読取装置R1,R2,R4で読取ったスマートプレート情報に含まれる車両情報(ナンバー情報等)が未払い車リストに登録されているかどうかをチェックし、該当車両が未払い車であれば、未払い車リストに残されている未払い料金を通常の通行料金に加算して課金する。
ここで、課金が正常に行われた場合、車線制御装置SB1から料金所サーバーSB2へ通知されるので、この通知により、料金所サーバーSB2は、該当レコードを未払いリストから削除する。
未払い車リストに登録された未払い車が、一定期間、料金所を通行しなかった場合、つまりETCを利用しなかった場合、料金所サーバーSB2は、未払い車リストの情報をさらに上位のクレジット会社のコンピュータへ通知し、クレジット会社から利用明細表を送付する。
また、料金所サーバーSB2に支払請求書和印刷するためのプリンタを接続し、料金所サーバーSB2は、データベースに蓄積されている未払い車リストを請求書作成用のソフトウェアにより読み出して、未払い料金の支払請求書をプリンタで印刷し、未払い車リストから特定した未払い車の利用者に対して道路事業者から直接、書面の支払請求書を送付してもよい。
つまり、料金所サーバーSB2は、未払い車である車両がこの料金所を所定期間以上利用しなかった場合、料金未払い車のリストから特定した利用者に対する支払い情報を作成する手段として機能する。
料金未払い車のリストから利用者を特定する方法についてはETC用のICカードのカード情報と車載器情報と料金未払い車のリストとの照合と、クレジット会社のコンピュータに対する情報照会により行う。なお、照会に必要な情報を料金所サーバーSB2がクレジット会社のコンピュータからネットワークを介してダウンロードしておいてもよい。
ETC処理により未払い料金を追加課金した場合、クレジット会社から利用明細が通知されるが、料金のみの通知だけでは、利用明細表を受取った利用者が、その金額を見て混乱または誤解をまねくおそれがある。
そこで、例えば図3に示すように、月次毎のETCクレジット利用明細表に、ETC料金所を利用した日時と結果(課金状況)の詳細リストを、利用明細書の欄に記載しておくようにする。この例では、6月10日に、ETC処理で未納があり、次回利用時の6月15日に通常の通行料金の700円と前回未納分の700円とが合算されて徴収されていることがわかる。
次に、車両台数管理の処理(誤検知防止)について説明する。
通常、ETCシステムでは、ETCゲートを通過する車両について、赤外線センサなどの光検知装置である車両検知装置S1,S2,S4の検知信号(検知情報)を使用して台数管理を行っているが、従来技術で説明したように収受員や飛来したゴミ等が赤外線を遮ると、それを車両として誤検知してしまい、レーン内の車両台数管理にずれ、いわゆる「キューずれ」が発生する。
レーン内では、無線処理だけのETC車ばかりでなく、手払いの一般車である非ETC車やETC異常となったETC車なども処理するため、収受員が次の車両を把握するため車両台数管理が必要である。
「キューずれ」の事象が起こると、収受員が次の車両を把握できないばかりでなく、システムとして異常動作も起こり得る。
例えば実際にはレーン内に車両は存在しないが、車線制御装置SB1は車両が存在していると認識している状況が生じた場合、存在しない車両の長時間滞留アラームが発報されたり、路側アンテナANTとの通信不可による「非ETC」判定アラームが発報される。これらの異常アラームの発報(異常通知信号の出力)により、発進制御装置SB3が「閉」状態のままとなり、正規に進入してきたETC車が通行できない等の問題が発生するおそれがある。
このスマートプレート併用式ETCシステムでは、このような問題の発生を防止するために、図1に示したように、各車両検知装置S1,S2,S4に隣接した位置に、スマートプレート読取装置R1,R2,R4を設置している。
車線制御装置SB1は、各車両検知装置S1,S2,S3が何らかの物体が遮ったことを検知すると、隣接する各スマートプレート読取装置R1,R2,R4を起動する。起動した該当スマートプレート読取装置R1,R2,R4は、車両に搭載されているスマートプレートP1の情報を読取る。
ここで、該当スマートプレート読取装置R1,R2,R4がスマートプレートP1よりスマートプレート情報を読取ることができた場合、車線制御装置SB1は、車両検知装置S1,S2,S3の検知時刻とスマートプレート情報の読取り時刻とから、車両検知装置S1,S2,S3が検知した物体が「車両」であることを判定し、メモリの車両台数管理テーブルへ反映させる。
車線制御装置SB1は、車両検知装置S1の通過検知(進入検知)で、車両台数管理テーブルの車両台数を加算(+1)し、車両検知装置S4の通過検知(退出検知)で車両台数を減算(−1)する。
車線制御装置SB1は、スマートプレートP1の情報が読取れなかった場合、車両検知装置S1,S2,S3が検知した物体が車両ではないものと判定し、これを無視することで、メモリの車両台数管理テーブルに「キューずれ」が生じることを防止することができる。
また、複数台の車両が追従して進入した場合もスマートプレートP1の情報を該当スマートプレート読取装置R1,R2,R4が順次読取り、車線制御装置SB1へ通知し、車線制御装置SB1は、通知されたスマートプレートP1の情報の読み取り時刻と車両検知装置S1,S2,S3の検知時刻とを比較することで、各車両の切り分けやETCゲート内での車両の追跡が可能となる。
このようにこの実施形態のスマートアンテナ併用式ETCシステムによれば、ETCシステムにスマートプレートP1の読み取り機能(スマートプレート読取装置R1,R2,R4)を追加し併用することで、ETCで通信異常が発生した場合の阻止棒衝突回避を確実に行えるようになる。
また、ETCシステムにスマートプレート読取装置R1,R2,R4を併用することで、ETCで通信異常が発生した場合の車両の特定と未払い料金の回収が、光学的な撮影装置を用いる場合よりも容易にかつ確実に行える。
さらにスマートプレート読取装置R1,R2,R4と車両検知装置S1,S2,S4との併用により、レーンへ進入する車両を確実に識別できるので、車両検知装置S1,S2,S4の誤検知による車両台数管理にずれが発生することがなくなる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態では、均一料金制の有料道路の入口で通行料金を収受するシステムについて説明したが、出口で通行料金を収受するシステムにも適用でき、また対距離課金制の入口および/または出口のシステムにも適用できる。
また、上記実施形態では、料金所を通行する車両に搭載された車載器と路側アンテナANTとで無線通信を行うETCシステムの例について説明したが、この他、本発明は、無線式のICカードと路側アンテナANTとで無線通信を行うシステムについても同様に適用できる。
本発明の一つの実施形態のスマートアンテナ併用式ETCシステムの構成を示す図である。 このスマートアンテナ併用式ETCシステムの動作を示すフローチャートである。 クレジット会社から送付される月次毎の利用明細表の一例を示す図である。
符号の説明
ANT…路側アンテナ、BU…収受員ブース、D1…第1路側表示機、D2…第2路側表示機、E1…車載器、P1…スマートプレート、R1,R2,R4…スマートプレート読取装置、S1,S2,S3…車両検知装置、SB1…車線制御装置、SB2…料金所サーバー、SB3…発進制御装置、16…阻止棒。

Claims (10)

  1. 料金所の入口、出口に少なくとも配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、前記料金所の出口に設置され、前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおいて、
    前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた電子ナンバープレートの情報と前記車両検知装置により検知された検知情報と検知時刻とを基に車両の速度を求め、
    求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、
    所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報が、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置により読み取られた場合に前記通路開閉装置を開放動作させる
    ことを特徴とする料金収受システム。
  2. 料金所の入口、出口および出入口間の少なくとも3箇所にそれぞれ配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、料金所を通行する車両に搭載された車載器またはICカードとの無線通信により所定の通行料金の収受処理を行う無線設備と、前記料金所の出口に設置され、前記無線設備による通行料金の収受処理結果に応じて前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおいて、
    前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記無線設備により料金収受処理が正常に終了したか否かを判定し、
    前記無線設備により料金収受処理が正常に終了せずに通行料金が未払いの車両について、前記料金所の入口と出入口間の2つの車両検知装置により検知された検知情報と、対応する前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた電子ナンバープレートの情報と検知時刻とを基に速度を求め、
    求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、
    所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報が、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置により読み取られた場合に前記通路開閉装置を開放動作させ、
    前記電子ナンバープレート読取装置により読み取られた退出車両の情報と未払いの料金とを料金未払い車のリストに記憶する
    ことを特徴とする料金収受システム。
  3. 請求項2記載の料金収受システムにおいて、
    次回、該当車両が前記料金所を利用した際に、前記リストを参照して未支払いの料金と今回の通行料金とを合算した料金を前記無線設備により収受することを特徴とする料金収受システム。
  4. 請求項3記載の料金収受システムにおいて、
    該当車両が前記料金所を所定期間以上利用しなかった場合、前記料金未払い車のリストから特定した利用者に対する支払い情報を作成する手段を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  5. 料金所の入口、出口に少なくとも配置され、それぞれの位置を通行する車両を検知する車両検知装置と、
    前記各車両検知装置に対応して配置され、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取る電子ナンバープレート読取装置と、
    前記車両検知装置により車両が検知されたタイミングと前記電子ナンバープレート読取装置により電子ナンバープレートの情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を車両と判定して前記料金所における通行車両の台数を管理する制御装置と
    を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  6. 請求項5記載の料金収受システムにおいて、
    前記制御装置により管理される車両台数を逐次表示する表示手段を収受員が業務する料金収受場所に配置したことを特徴とする料金収受システム。
  7. 請求項5記載の料金収受システムにおいて、
    前記制御装置により管理される車両台数が0台の場合に、前記料金所の出口を閉じる通路開閉装置を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  8. 料金所の入口、出口に少なくとも配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、前記料金所の出口に設置され、前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおける料金収受方法において、
    前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、
    前記制御装置は、
    前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った電子ナンバープレートの情報と前記車両検知装置が検知した検知情報と検知時刻とを基に車両の速度を求め、
    求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、
    所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報を、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置が読み取った場合に前記通路開閉装置を開放動作させる
    ことを特徴とする料金収受方法。
  9. 料金所の入口、出口および出入口間の少なくとも3箇所にそれぞれ配置され、前記料金所を通行する車両を検知する車両検知装置と、料金所を通行する車両に搭載された車載器またはICカードとの無線通信により所定の通行料金の収受処理を行う無線設備と、前記料金所の出口に設置され、前記無線設備による通行料金の収受処理結果に応じて前記車両の退出を阻止または許可する通路開閉装置と、これらの装置を制御する制御装置とを備えた料金収受システムにおける料金収受方法において、
    前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、
    前記制御装置は、
    前記無線設備により料金収受処理が正常に終了したか否かを判定し、
    前記無線設備により料金収受処理が正常に終了せずに通行料金が未払いの車両について、前記料金所の入口と出入口間の2つの車両検知装置が検知した検知情報と、対応する前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った電子ナンバープレートの情報と検知時刻とを基に速度を求め、
    求めた車両の速度が所定速度を超過しているか否かを判定し、
    所定速度を超過した車両の電子ナンバープレートの情報を、前記車線の出口に設置された電子ナンバープレート読取装置が読み取った場合に前記通路開閉装置を開放動作させ、
    前記電子ナンバープレート読取装置が読み取った退出車両の情報と未払いの料金とを料金未払い車のリストに記憶する
    ことを特徴とする料金収受方法。
  10. 料金所の入口、出口に少なくとも配置された車両検知装置が、それぞれの位置を通行する車両を検知し、
    前記各車両検知装置に対応して配置された電子ナンバープレート読取装置が、それぞれの位置で前記車両に取り付けられている電子ナンバープレートから情報を読み取り、
    制御装置は、前記車両検知装置により車両が検知されたタイミングと前記電子ナンバープレート読取装置により電子ナンバープレートの情報が読み取られたタイミングとを基にそれぞれの位置で検出された検出物を車両と判定して前記料金所における通行車両の台数を管理することを特徴とする料金収受方法。
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