JP3142269B2 - 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法 - Google Patents

有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法

Info

Publication number
JP3142269B2
JP3142269B2 JP5281599A JP5281599A JP3142269B2 JP 3142269 B2 JP3142269 B2 JP 3142269B2 JP 5281599 A JP5281599 A JP 5281599A JP 5281599 A JP5281599 A JP 5281599A JP 3142269 B2 JP3142269 B2 JP 3142269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
information
lane
time
mounted device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5281599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000293722A (ja
Inventor
耕司 錦木
孝夫 小川
繁樹 金子
賢治 八重樫
宏一 和田
真一郎 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP5281599A priority Critical patent/JP3142269B2/ja
Publication of JP2000293722A publication Critical patent/JP2000293722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142269B2 publication Critical patent/JP3142269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ETCシステムで
の料金収受方法に関し、特に、通行料収受の処理を重複
して行うことを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】ETCシステムは、料金所に設置された
無線通信装置と車両に搭載された車載器との間で必要な
情報を交信し、通行料金の課金処理を自動的に行うシス
テムであり、このシステムの導入により、車両は料金所
をノンストップで通過することができ、有料道路の料金
所での渋滞を解消することができる。
【0003】図8は、ETCシステムの料金所の構成を
ブロック図で示している。この料金所には、各レーンに
車線制御装置10、40、50が設置され、各車線制御装置1
0、40、50の情報は集計装置60に集められ、また、集計
装置60から各車線制御装置10、40、50に必要な情報が送
られる。
【0004】各レーンには、車両30の進入状況を検知す
るためにレーン脇に設置された4対の車両検知器22〜25
と、車両30の車載器31と交信する無線通信装置21と、進
入車両の車種を判別する車種判別装置28と、車両の「通
行可」や「停車」を表示する路側表示器26と、レーンを
遮る遮断機(または信号灯)27とが設置され、車線制御
装置10は、車両検知器22〜25の検知情報や車種判別装置
28の判別情報に基づいて、無線通信装置21と車載器31と
の通信を制御し、路側表示器26の表示や遮断機27の開閉
を制御し、また、料金収受の処理を行う。路側表示器26
をブース後方に設置した場合には、車両検知器24は設置
されず、同機能は車両検知器25に持たせる。
【0005】この車線制御装置10は、車両検知器22〜25
の検知情報が入力する入力部13と、無線通信装置21から
の情報が入力し、無線通信装置21を通じて車載器31に送
信する情報が出力される入出力部14と、路側表示器26及
び遮断機(または信号灯)27への制御信号が出力される
出力部15と、車両検知器22〜25の検知情報に基づいて無
線通信装置21や路側表示器26、遮断機(または信号灯)
27を制御し、また、車載器31から受信した情報に基づい
て料金収受処理を行う制御部12と、手動で制御する場合
の操作部11と、集計装置60との通信を行う通信部29とを
具備している。また、図6には、各レーンにおける車両
検知器22〜25、無線通信装置21のアンテナ、車種判別装
置28、車線制御装置10を収納するブース、及び遮断機27
の各位置を示している。
【0006】この料金所のレーンに車両30(図6の矢
印)が進入すると、車両検知器22が車両を検知して、検
知情報を車線制御装置10に送り、これを受けて車線制御
装置10の制御部12は、無線通信装置21に車載器31との無
線通信を開始させ、また、車種判別装置28に進入車両の
車種を判別させる。
【0007】ETC車30には、車内のダッシュボード上
などに車載器31が設置されており、車載器31には、IC
カードID番号、残高などの情報が記録されたICカー
ドが挿入されている。この車載器31は、無線通信装置21
から無線信号を受信すると、車載器に記録された車載器
ID、車両ID番号、出発地、通過地などの通過履歴情
報と、ICカードから読み出したICカードID番号、
残高などの情報とを送信する。なお、出発地、通過地な
どの通過履歴情報はICカードにも書き込まれている。
【0008】これらの情報は無線通信装置21で受信され
て車線制御装置10に送られる。車線制御装置10の制御部
12は、この情報を受信したことにより、進入車両がET
C車であることを確認すると、この情報及び車種判別装
置28からの車種情報を基に自動料金収受の処理を行い、
その処理が終了すると、更新した残高や料金を収受した
料金所名などの情報を含む利用明細情報を車載器に送信
し、また、ETC車30への通知メッセージを路側表示器
26に表示し、閉じていた遮断機27を開く。走行しながら
無線通信を行い、受信した利用明細情報を車載器31に格
納した車両は、そのまま料金所を走り抜ける。
【0009】なお、車両が車両検知器23の位置を通過す
ると無線通信が停止され、車両検知器24の位置を通過す
ると路側表示器26の表示が停止され、車両検知器24の位
置を通り抜けると遮断機27が閉じられる。また、路側表
示器26を車両検知器25の先に設置する場合には、車両検
知器24の機能を車両検知器25に持たせて、車両検知器24
は設置されない。
【0010】また、レーンに進入した車両が非ETC車
の場合には、車両からの無線応答が無い。このときに
は、車線制御装置10は、路側表示器26に「停車」を表示
させ、遮断機27は閉じたままとする。車両が停車して通
行料を支払った場合には、遮断機27を開き、それにより
車両の通過が可能になる。
【0011】また、この無線通信装置21と車載器31との
間の無線通信では、無線通信装置21から車載器31に利用
明細情報を送信する際に、通信プロトコルで規定されて
いる情報送信中断時間が併せて送信される。この情報送
信中断時間は、通信を中断する時間を定める値であり、
これを受信した車載器31は、タイマで情報送信中断時間
をカウントし、それが0になるまでは、無線通信装置21
への応答を一切行わない。この無線送信中断時間は、無
線通信装置21の通信相手先を特定し易くするために設け
られており、車載器がいつまでも通信を続けた場合に発
生する混信を防ぎ、また、車載器の通信負荷の軽減を図
る作用をする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このETCシ
ステムの料金所では、図6のレーンに進入したETC車
が、の位置まで進んだ後、遮断機27のトラブル
等のためにレーンを逆走するというケースが考えられ
る。また、料金所に先に進入した非ETC車がレーンの
の位置で料金徴収に手間取っているため、レーンの
の位置まで進んだETC車が、引き返して隣のレーン
に入り直す等のケースが予想される。
【0013】こうした場合に、レーンの行きと帰り、あ
るいは、各レーンに入るごとに、車載器と無線通信装置
との間で無線通信が行われると、その度に料金収受処理
が行われ、重複して課金されるという問題点がある。
【0014】また、ETC車が、渋滞によって料金所の
レーンに長時間停止した場合にも、車載器が停車の間に
無線通信装置と繰り返し通信し、その結果、重複して通
行料が課金されるという虞れがある。
【0015】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、ETCシステムでの重複課金を防ぐ方法
を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、重
複課金を防止するため、車線制御装置が、車線内の車両
に対して管理情報を作成して車両の収受状況を管理す
る。車載器から車載器格納情報を受信した場合には、こ
の管理情報と照合して対象車線で管理中の車両であるか
を識別し、また、管理中の車両でないときは、車載器格
納情報に同一料金所での収受記録があるかを識別する。
そして、対象車線で管理中であり収受が完了している場
合または他車線で所定時間内に収受されていた場合に
は、料金収受処理は行わずに、車載器に対し、車両が次
の料金所に到着するまでの所要時間より短い情報送信中
断時間を設定して通信終了を指令する。
【0017】このように、車線管理、同一料金所での料
金収受のチェック及び情報送信中断時間の設定を行うこ
とによって、車両が料金所のレーンを逆走したり、レー
ンを変更したり、渋滞のためにレーン上に長時間停車し
た場合でも、重複して課金することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ETCシステムでの重複課金防止方法において、車
線制御装置が、料金所の車線内の車両に対して、管理情
報を作成して車両の収受状況を管理し、車載器から車載
器格納情報を受信した場合には、管理情報と照合して対
象車線で管理中の車両であるかを識別し、管理中の車両
で無く、車載器格納情報に同一料金所での収受記録があ
るときは所定時間内に収受されていた車両であるかを識
別し、対象車線で収受終了の車両または他車線で所定時
間内に収受されていた車両であるときは、料金収受処理
は行わずに、車載器に対し、車両が次の料金所に到着す
るまでの所要時間より短い情報送信中断時間を設定して
通信終了を指令するようにしたものであり、車両が料金
所のレーンを逆走したり、レーンを変更したり、渋滞の
ためレーン上に長時間停車したときでも、重複して課金
することを防止できる。
【0019】請求項2に記載の発明は、情報送信中断時
間として、料金所内での車線変更に要する時間より長い
タイマー値を設定するようにしたものであり、レーンを
変更したときでも、通信中断状態にあるため、自動料金
収受は行われない。
【0020】請求項3に記載の発明は、料金収受処理を
行ったときは、車載器への利用明細情報の送信時に、こ
の情報送信中断時間を設定して通信中断を指令するよう
にしたものであり、重複して自動料金収受されることを
防止できる。
【0021】請求項4に記載の発明は、情報送信中断時
間を渋滞状況に応じて大きな値にするようにしたもので
あり、渋滞している状況下では、通信中断の時間が長く
なる。
【0022】請求項5に記載の発明は、同一料金所で収
受済の車両であるかを識別する時間範囲を、渋滞状況に
応じて長くするようにしたものであり、渋滞のためにレ
ーン変更に長時間を要した場合でも、他車線で収受され
ていた車両として識別される。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0024】(第1の実施形態)本発明の方法を実施す
るETCシステムの料金所を図1に示している。この料
金所の車線制御装置10は、ICカードのデータを読み取
って表示するICカード読み取り装置32を備えている。
その他の構成は図8の料金所と変わりがない。
【0025】このシステムでは、車両30に搭載される車
載器31に、車載器格納情報として、次の(1)(2)
(3)の情報が格納される。
【0026】(1)車載器登録情報 これは車載器の利用契約を結ぶときに登録された情報で
あり、車載器ID番号、車載器が設置される車両のID
番号及び車種情報などが含まれる。 (2)ICカード登録情報 これは車載器に挿入したICカードから車載器に読み込
まれた情報であり、ICカードID番号、有効期限など
の情報が含まれる。 (3)通過履歴情報 これは車載器がこれまでに通過した料金所との無線通信
によって受信した情報であり、通過場所、通過時刻、収
受車種、利用ICカードID番号などの情報が含まれ
る。
【0027】車載器31は、料金所のレーンに進入して無
線通信装置21から無線信号を受信すると、この車載器格
納情報を無線通信装置21に送信する。
【0028】車線制御装置10の制御部12は、この情報を
受信すると、自動料金収受の処理を行うとともに、管理
情報を作成して、受け持ちの車線内に存在する車両を管
理する。
【0029】この管理情報は、図2に示すように、次の
情報を含んでおり、進入車両ごとに作成される。 進入車両管理番号:進入車両にユニークに付した管理番
号 車両ID番号:車載器格納情報から読み取った車両ナン
バー ICカードID番号:車載器格納情報から読み取ったI
CカードID 無線通信状況:無線通信の未実施/継続中/終了の別、 車種判別装置判別状況:車種判別装置28が識別した車種 収受状況:自動料金収受処理の完了/未完の別 車両位置:車両検知器22〜25の検知情報から求めた、車
両が存在する領域の別 処理時刻:収受処理を行った時刻
【0030】車線制御装置10の制御部12は、この管理情
報を自ら保持するとともに、通信部29を通じて集計装置
60に送信する。集計装置60は、各レーンの車線制御装置
10、40、50から送られてくる管理情報を保持管理する。
【0031】また、車線制御装置10の制御部12は、自動
料金収受の処理が終了すると、利用明細情報を車載器に
送信する。この利用明細情報には、次に示す情報が含ま
れている。 料金収受場所:料金収受を行った料金所名 料金収受時刻:収受処理を行った時刻 収受車種:収受料金算出の基礎とした車両の車種 利用ICカードID番号:料金収受に使用したICカー
ドのID番号
【0032】車線制御装置10の制御部12は、この利用明
細情報を車載器31に送信する際に、情報送信中断時間を
例えば30分程度の時間に設定して、利用明細情報と併
せて送信する。
【0033】この情報送信中断時間は、車両が次の料金
所に到達するまでの所要時間よりは短く、且つ、同一料
金所のレーンに入り直すことが可能な所要時間よりは遥
かに長く設定する。この値をA値と言うことにする。
【0034】利用明細情報と情報送信中断時間とを受信
した車載器31は、利用明細情報を車載器格納情報の通過
履歴情報に組み入れて格納し、また、タイマーで情報送
信中断時間をカウントし、それが0になるまでは、無線
通信装置21への応答を一切行わない。
【0035】そのため、仮に、この車載器31を搭載した
車両30が、レーンのの位置から逆走しても、その時間
が情報送信中断時間の時間内であれば、車載器31と無線
通信装置21との交信は行われず、重複課金が防止でき
る。
【0036】この逆走の時期が、特殊な事情で、情報送
信中断時間(30分)以降となる場合には、逆走する車
両30が無線通信領域に進入した時点で、無線通信装置21
と車載器31との無線通信が開始される。この場合、車線
制御装置10の制御部12は、車載器31から送られた車載器
格納情報を参照し、管理している管理情報の中に、同一
の車両ID番号及びICカードID番号のものがないか
どうかを判定する。そして、同一の管理情報が既に存在
する場合には、自動料金収受の処理は行わずに、先の情
報送信中断時間(A値)を再び車載器31に設定する。こ
うした処理により、レーンを逆走する車両に対する重複
課金を防ぐことができる。
【0037】また、車両が進入レーンを変更した場合に
は、次のような処理が行われる。
【0038】このレーンの変更が、最初に進入したレー
ンで行われた無線通信により設定された情報送信中断時
間(A値)の時間内に行われた場合には、車載器31は、
変更後のレーンに進入したとき、無線通信装置21からの
無線信号に応答しない。
【0039】そのため、このレーンの車線制御装置は、
進入した車両30を非ETC車と識別し、路側表示器26に
「停車」を表示し、遮断機27を閉じた状態に保つ。
【0040】この停車指示に従って車両を停車した運転
者は、車載器31から引き抜いたICカードを収受員に渡
す。収受員はそれをICカード読み取り装置32に挿入し
て、ICカードID番号を読み取る。このICカードI
D番号は、通信部29を通じて集計装置60に送信され、集
計装置60は、保持している管理情報の中から、同じIC
カードID番号を含む管理情報を検索して、車線制御装
置に返送する。この管理情報は、車線制御装置の表示部
(不図示)に表示され、収受員は、この表示を見て、収
受状況や処理時間から、この車両の料金収受が同一料金
所の他のレーンで所定時間(指定時間)内に行われてい
ることを確認すると、ICカードを返し、遮断機27を開
く。それにより車両の通過が可能になる。
【0041】また、渋滞等の事情により、レーンの変更
が、最初に進入したレーンで設定された情報送信中断時
間(A値)の時間以降に行われた場合には、車両30の進
入を検知した車両検知器22の検知情報に基づいて、無線
通信装置21と車載器31との無線通信が開始される。
【0042】このとき、車線制御装置の制御部12は、車
載器31から送られた車載器格納情報を参照し、自らが管
理している管理情報の中に、同一の車両ID番号及びI
CカードID番号のものがないかどうかを判定し、無い
場合には、車載器格納情報に同一料金所での収受記録が
無いかどうかを識別する。同一料金所での収受記録が有
る場合には、その収受時刻の情報から他のレーンで指定
時間内に収受が行われていることを確認すると、この車
両を通過させるように路側表示器26及び遮断機27を制御
し、また、無線通信装置21から車載器31に対して情報送
信中断時間(A値)を設定する送信を行わせる。
【0043】なお、このとき、車両ID番号及びICカ
ードID番号を、通信部29を通じて集計装置60に送り、
他のレーンの該当する管理情報を集計装置60に問い合わ
せて、指定時間内に他のレーンで収受が行われているか
どうかを確認するようにしても良い。
【0044】図3は、重複課金を防止するために、料金
所の無線通信装置と車載器との間で行われる通信手順を
示している。
【0045】ステップ1:無線通信装置は、車両検知器
22が車両の進入を検知すると、通信を開始する。
【0046】ステップ11:通信待ちの状態にある車載器
は、 ステップ12:情報送信中断時間のカウント中であれば、 ステップ13:無線通信装置の無線信号を無視する。
【0047】ステップ12において、情報送信中断時間の
カウントが終了していれば、無線通信装置に応答し、 ステップ14:車載器格納情報を無線通信装置に送信す
る。
【0048】ステップ2:無線通信装置は、車載器との
通信接続ができた場合に、 ステップ3:車載器格納情報を受信し、 ステップ4:この情報が既に、対象車線の管理情報に書
き込まれている場合には、 ステップ6:通信を中断させるために情報送信中断時間
を送信する。
【0049】ステップ5:対象車線の管理情報には書き
込まれていないが、隣接車線で収受が済んでいる(隣接
車線の管理情報に書き込まれている)場合には、同様
に、 ステップ6:通信を中断させるために情報送信中断時間
を送信する。
【0050】ステップ15:車載器は、情報送信中断時間
を受信したときは、 ステップ16:その値をタイマーに設定して、カウントを
開始する。
【0051】ステップ7:無線通信装置は、車載器格納
情報が対象車線及び隣接車線の管理情報に書き込まれて
いないときは、収受処理の終了後に利用明細情報と情報
送信中断時間とを送信する。
【0052】ステップ17:車載器は、利用明細情報を受
信して保存し、 ステップ16:また、受信した情報送信中断時間をタイマ
ーに設定して、カウントを開始する。
【0053】ステップ8:無線通信装置は、この車両の
管理情報に既に収受済みであることを示すフラグを設定
する。
【0054】このように、各車線制御装置において、車
載器への情報送信中断時間として、同一料金所でレーン
間を移動する場合の所要時間より遥かに大きい値(但
し、次の料金所に到達する所要時間よりは小さい値)を
設定すること、対象車線の車両状況を管理情報を作成し
て管理すること、及び、同一料金所での収受(隣接車線
での収受)をチェックすることにより、車両が料金所の
レーンを逆走したり、レーンを移動した場合に生じる重
複課金を防止することができる。
【0055】図4は、2つのアンテナを備える2アンテ
ナ方式の料金所における通信手順を示している。
【0056】この2アンテナ方式の料金所には、図7に
示すように、無線通信装置の第1のアンテナ51と第2の
アンテナ52とが4〜5メートルの間隔を空けて設けられ
ており、また、第1のアンテナ51の近くに車種判別装置
28が設置されている。
【0057】この料金所のレーンに進入した車両の車載
器は、まず、第1のアンテナ51との間で交信を行い、車
載器格納情報を第1のアンテナ51を通じて車線制御装置
に送信する。
【0058】この車載器格納情報には、車載器登録情報
の一つである車種情報が含まれているが、しかし、この
車種情報が示している車種と、実際に料金所を通過する
車両の車種とは相違する場合がある。例えば、トレーラ
ーを牽引するトラクター(牽引車)は、車載器登録の際
には大型車として車種が登録されるが、トレーラーを接
続しないで走行する場合には、中型車の扱いとなり、料
金も異なる。
【0059】車種判別装置は、実際に通過する車両の車
種を識別して車線制御装置に送信する。車線制御装置
は、車載器登録情報に含まれる車種と、車種判別装置が
識別した車種とを比較し、それが相違している場合に、
収受車種を車種判別装置が識別した車種に変更して料金
収受の処理を行い、利用明細情報を第2のアンテナ52か
ら車載器に送信する。
【0060】図4では、こうした動作を行う2アンテナ
方式の料金所での重複課金防止方法を組み込んだ通信手
順を示している。
【0061】ここで、ステップ21からステップ28の手順
は第1アンテナにおいて行われ、このときの車載器の通
信手順はステップ31からステップ37である。
【0062】また、ステップ41からステップ49の手順は
第2アンテナにおいて行われ、このときの車載器の通信
手順はステップ51からステップ57である。
【0063】第1アンテナで行われる手順の内、ステッ
プ26を除いた、ステップ21からステップ28の手順は、図
3に示す1アンテナ方式の無線通信装置での手順(ステ
ップ6を除いた、ステップ1からステップ8の手順)と
同じである。
【0064】ステップ26の通信中断送信では、図3の場
合と、設定する情報送信中断時間の大きさが異なってい
る。
【0065】ステップ26では、車載器が第2アンテナと
送受信できるように、情報送信中断時間として、その料
金所内で許可されている走行速度の上限(例えば80k
m/h)と第1アンテナ及び第2アンテナ間の距離とか
ら求めた第1アンテナから第2アンテナへの移動時間
(B値)を設定する。
【0066】また、第2アンテナで行われる手順の内、
ステップ46を除く、ステップ41からステップ49の手順
は、図3に示す1アンテナ方式の無線通信装置での手順
(ステップ1からステップ8)と同じである。
【0067】ステップ46では、車種判別装置28の情報に
基づいて、収受車種変更の必要があるかどうかが判定さ
れ、変更の必要がある場合には、利用明細情報の中の収
受車種の情報が書き換えられて車載器に送信され、既に
第1アンテナから送信(ステップ27)されている利用明
細情報が更新される。
【0068】このとき、併せて情報送信中断時間が送信
されるが、この情報送信中断時間は、1アンテナ方式に
おける値(A値)と同じである。
【0069】図5は、2アンテナ方式の料金所におい
て、第1アンテナでは、車載器からの車載器格納情報の
受信だけを行い、第2アンテナで車載器への利用明細情
報の送信を行う場合の重複課金防止方法を組み込んだ通
信手順を示している。
【0070】ここで、ステップ61からステップ66の手順
は第1アンテナにおいて行われ、このときの車載器の通
信手順はステップ71からステップ75である。
【0071】また、ステップ81からステップ89の手順は
第2アンテナにおいて行われ、このときの車載器の通信
手順はステップ91からステップ97である。
【0072】ステップ61:無線通信装置は、車両検知器
22が車両の進入を検知すると、第1アンテナから通信を
開始する。
【0073】ステップ62:車載器との通信接続ができた
場合に、 ステップ63:車載器から送信される車載器格納情報を受
信し、 ステップ64:車載器の通信を中断させるために情報送信
中断時間(B値)を送信する。
【0074】ステップ65:この車載器格納情報が既に、
対象車線の管理情報に書き込まれている場合には、ステ
ップ61に移行し、 ステップ66:車載器格納情報が対象車線の管理情報に書
き込まれていないときは、この管理情報に書き込み済み
であることを示すフラグを設定する。
【0075】一方、車載器は、車載器格納情報を無線通
信装置に送信した後(ステップ74)、第1アンテナから
情報送信中断時間(B値)を受信すると、その値をタイ
マーに設定して(ステップ75)、カウントを開始し、タ
イマーのカウントが終了するまで、無線通信装置からの
通信を無視する。
【0076】また、第2アンテナで行われる手順は、図
4の場合と同じである。
【0077】このように、2アンテナ方式の料金所にお
いても、車載器への情報送信中断時間の設定と、管理情
報による車線管理と、同一料金所での収受(隣接車線で
の収受)のチェックとを行うことにより、重複課金を防
止することができるが、2アンテナ方式の場合には、第
1アンテナから設定する情報送信中断時間と第2アンテ
ナから設定する情報送信中断時間とを違える必要があ
る。
【0078】また、情報送信中断時間は、渋滞状況に連
動させて値を大きく設定するようにしても良い。この場
合、渋滞状況は、車両検知器の検知情報から算出するこ
とができる。また、集計装置60からの渋滞情報に基づい
て、情報送信中断時間を通常より大きく設定し、また、
レーン変更した場合に、同一料金所で収受済の車両と認
める時間範囲を通常より大きく設定するようにしてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の重複課金防止方法では、車両が料金所のレーンを逆走
したり、レーンを変更したり、渋滞のためにレーン上に
長時間停車した場合でも、重複して課金することを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の重複課金防止方法を実施する車線制
御装置の構成を示すブロック図、
【図2】実施形態の重複課金防止方法で使用する管理情
報のデータ構造、
【図3】実施形態の重複課金防止方法での通信手順を示
すフロー図(1アンテナ方式)、
【図4】実施形態の重複課金防止方法での通信手順を示
すフロー図(2アンテナ方式)、
【図5】実施形態の重複課金防止方法での通信手順を示
すフロー図(2アンテナ方式の変形)、
【図6】従来のETCシステムの料金所レーンを示す
図、
【図7】2アンテナ方式の料金所レーンを示す図、
【図8】従来のETCシステムでの車線制御装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、40、50 車線制御装置 11 操作部 12 制御部 13 入力部 14 入出力部 15 出力部 21 無線通信装置 22〜25 車両検知器 26 路側表示器 27 遮断機または信号灯 28 車種判別装置 29 通信部 30 車両 31 車載器 32 ICカード読み取り装置 51 第1アンテナ 52 第2アンテナ 60 集計装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 賢治 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 和田 宏一 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 川崎 真一郎 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−222707(JP,A) 特開 平8−221625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路料金収受(Electronic Toll Co
    llection:ETC)システムでの重複課金防止方法にお
    いて、 車線制御装置が、料金所の車線内の車両に対する管理情
    報を作成して車両の収受状況を管理し、車載器から車載
    器格納情報を受信した場合には、前記管理情報と照合し
    て対象車線で管理中の車両であるかを識別し、管理中の
    車両でなく、車載器格納情報に同一料金所での収受記録
    があるときは、所定時間内に収受されていた車両である
    かを識別し、対象車線で収受完了の車両または他車線で
    所定時間内に収受されていた車両であるときは、料金収
    受処理は行わずに、車載器に対し、車両が次の料金所に
    到着するまでの所要時間より短い情報送信中断時間を設
    定して通信終了を指令することを特徴とする重複課金防
    止方法。
  2. 【請求項2】 前記情報送信中断時間として、料金所内
    での車線変更に要する時間より長いタイマー値を設定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の重複課金防止方
    法。
  3. 【請求項3】 料金収受処理を行ったときは、車載器へ
    の利用明細情報の送信時に、前記情報送信中断時間を設
    定して通信終了を指令することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の重複課金防止方法。
  4. 【請求項4】 前記情報送信中断時間を渋滞状況に応じ
    て大きな値にすることを特徴とする請求項1乃至3に記
    載の重複課金防止方法。
  5. 【請求項5】 前記同一料金所で収受済の車両であるか
    を識別する時間範囲を、渋滞状況に応じて長くすること
    を特徴とする請求項1に記載の重複課金防止方法。
JP5281599A 1999-02-05 1999-03-01 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法 Expired - Fee Related JP3142269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5281599A JP3142269B2 (ja) 1999-02-05 1999-03-01 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2908799 1999-02-05
JP11-29087 1999-02-05
JP5281599A JP3142269B2 (ja) 1999-02-05 1999-03-01 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000293722A JP2000293722A (ja) 2000-10-20
JP3142269B2 true JP3142269B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=26367246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5281599A Expired - Fee Related JP3142269B2 (ja) 1999-02-05 1999-03-01 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142269B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107230261A (zh) * 2017-07-26 2017-10-03 广东兴达顺科技有限公司 不停车收费方法及系统

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1120749B1 (en) * 1998-10-09 2012-11-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Charging device
JP2005332065A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Toshiba Corp 車線制御装置および車載装置
CN102087756B (zh) * 2009-12-07 2014-06-11 中兴通讯股份有限公司 不停车收费交易方法、系统及系统的车载单元

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107230261A (zh) * 2017-07-26 2017-10-03 广东兴达顺科技有限公司 不停车收费方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000293722A (ja) 2000-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0687996B1 (en) Apparatus for transmitting information for vehicle
JP3141734B2 (ja) 路車間通信用車載機
JP3782242B2 (ja) 料金収受システム、車載装置および料金収受方法
JP2915748B2 (ja) 有料道路の料金収受システム
JP2007183803A (ja) 車種判別システム、車種判別方法
JP3142269B2 (ja) 有料道路料金収受システムでの重複課金防止方法
JPH0818498A (ja) 車載用通信装置及び路車間通信システム
JPH0833934B2 (ja) 有料道路の料金自動支払いシステム
JP2003058925A (ja) 駐車場管理システム
JP4066873B2 (ja) 自動料金収受システムの料金所端末装置、etc車載機、退場可否判定方法
CN112734960B (zh) 一种用于etc系统的路侧单元、方法及计算机可读存储介质
JPH11328576A (ja) 料金収受システム、ゲート装置、及び料金収受方法
JP2001175903A (ja) 料金収受システム、料金収受方法および車載装置
JPH08287308A (ja) 有料道路料金収受装置
JP4389590B2 (ja) 有料道路の自動料金収受システム及び自動料金収受車載器
JP3115539B2 (ja) 料金徴収システム
JP2000082158A (ja) 通行料金自動決定システム、通行料金自動徴収システム及び通行料金自動支払い車載装置
JP3506140B2 (ja) 有料道路の自動料金収受システム及びその車載機
JPH05233907A (ja) 有料道路料金収受システム
JP3176791B2 (ja) 契約車両の料金自動徴収システム
JP2000182106A (ja) Etcシステムでの車載器の不正使用防止方法
JP3482855B2 (ja) 車載通信装置及び情報授受システム
JP3964211B2 (ja) 自動料金収受システム及び料金収受方法
JPH097016A (ja) 自動料金収受装置
JP2003077020A (ja) 通行料金収受システムにおける2重課金防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees