JP2003077020A - 通行料金収受システムにおける2重課金防止方法 - Google Patents
通行料金収受システムにおける2重課金防止方法Info
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Abstract
防止する。 【解決手段】 路側機1、2の無線通信部3が、車載器
5との通信時にICカード6に記録されている通行履歴
情報を送信要求し、受信料金所識別情報及び受信処理時
間を自料金所識別情報及び現在時刻と照合し、受信料金
所識別情報が自料金所識別情報と一致し且つ受信処理時
刻が現在時刻より所定時間以内の過去の場合は課金処理
を行わず、受信料金所識別情報が自料金所識別情報と一
致しない場合及び受信処理時刻が現在時刻より所定時間
以前の過去の場合に課金処理を行い、自料金所識別情報
及び処理時刻を車載器5に送信しICカード6に記録す
る。
Description
ムにおける2重課金防止方法に関する。
したETC(Electronic Toll Collection:自動料金収
受システム)は、ITS(Intelligent Transport Syst
em:高度道路交通システム)における早期実用可能なア
プリケーションとして注目されている。このETCシス
テムは、料金所に設置された無線通信機能を有する路側
機と、車両に搭載された無線通信機能を有する車載器と
の間で無線通信によるデータ伝送を行うことにより、通
行料金を徴収することができるようにしたものであり、
これにより、車両が有料道路の料金所をノンストップ・
キャッシュレスで通行可能となる。
金所の路側機が、当該料金所に進入する車両の車載器と
の間の無線通信により得られる情報に基づいて、所定の
通行料金を課金する。このため、車載器は、当該車両の
車両番号、当該車載器に固有の識別番号(ID)等の各
種情報を格納している。これらの情報は、車載器自体、
あるいは、車載器に挿入されるICカードに記憶されて
おり、必要に応じて利用される。また、路側機、特にそ
のアンテナは料金所の各車線毎に設けてある。これは、
各車線毎に進入してきた車両と個別の通信を行うためで
ある。
所の構成例を示す。
台)の路側機1、2が、走行方向が同一の複数(図では
2つ)の車線8、9に対応して路側(図では、車線の上
方)に配置されている。各車線8、9はアイランド10
で区分されており、アイランド10を越えた車線変更は
不可能にされている。各路側機1、2の通信領域1a、
2aは重ならないように設定されている。各路側機1、
2は対応する車線8、9に車両11が進入してきたと
き、他の路側機2、1とは独立に車載器(図示省略)に
対して課金処理を行う。
処理を行うことにより、課金ロジックが簡素化し、車線
追加の際には路側機を追加するだけでよいので、車線追
加に比較的簡単に対応できる。
を持たない車両に対して従来と同様の人手による料金収
受を行うことができるように、図示しない発進制限装置
が車線毎にあり、また、図示しない収受員用ブースがア
イランド10にある。
で用いられるものであり、アイランドはなく、車線は白
線12で表示されており、料金所内での車線変更が可能
である。また、発進制限装置も、収受員用ブースもな
い。この料金所では、走行方向が同一の複数(図では2
台)の車線8、9を跨いでガントリー13があり、複数
(図では2台)の路側機1、2を各車線8、9に対応し
てガントリー13に配置している。また、隣接する2つ
の車線8、9の路側機1、2どうしは、その通信領域1
a、2aが一部重なるように設定されている。この料金
所でも、各路側機1、2は対応する車線8、9に車両1
1が進入してきたとき、他の路側機2、1とは独立に、
図示しない車載器に対して課金処理を行う。
は、隣接する車線8、9の路側機1、2どうしはその通
信領域1a、2aが重ならないように設定されている点
だけが異なる。
側機1が車載器と通信して課金処理を行ったときは、当
該路側機1は課金済み車載器のIDを一定時間記録して
おき、その間は同一IDの車載器とは通信しないという
方法である。
所の通信領域1a、2aを通常の走行速度で車両11が
通過する短い時間を基に設定される。
側機が車載器の無応答時間を設定し、或る車載器が路側
機と通信して課金処理が行われた後は、当該車載器は路
側機と一定時間通信を行わないという方法である。
通信領域1a、2aを通常の走行速度で車両11が通過
する短い時間を基に設定される。
金防止方法は、多くの場合有効である。
合には、下記(1)〜(3)のように、従来の2重課金
防止方法では対処できない事態が生じることに気付い
た。
が車線8を走行して路側機1による課金処理が終了した
後、交通渋滞等のために、後進して車線9に再進入し、
従って、路側機2の通信領域2aに入ることが考えられ
る。
IDが記録されていないので、車載器と通信を開始し、
課金処理を行う。これは2重課金である。
車載器の無応答時間が経過するので、路側機2と車載器
とが通信を開始し、2重課金が生じる。このような2重
課金は、図4、図5の場合も起こり得ることである。
両11が2つの路側機1、2の通信領域が重なっている
路上14を走行するとき、路側機1による課金処理が終
了した後でも、交通渋滞等で一か所にとどまる場合は、
通信領域が重なっている路上14に存在し続けることが
考えられる。
応答時間が経過すること、並びに、路側機2には課金済
み車載器のIDが記録されていないことから、路側機2
と車載器とが直ちに通信を開始し、2重課金が生じる。
両11が或る車線8を走行して路側機1による課金処理
が終了した後、交通渋滞等のために、斜めに走行して他
の車線9を走行し、他の路側機2の通信領域2aに入る
ことが考えられる。
IDが記録されていないので、車載器と通信を開始し、
2重課金が生じる。
車載器の無応答時間が経過するので、路側機2と車載器
とが通信を開始し、2重課金が生じる。このような2重
課金は、図4の場合も起こり得ることである。
重課金を防止することができる方法を提供することを目
的とする。
渋滞がある場合に路側機が課金済みの車載器と通信する
ときは、今課金処理を行おうとする路側機が所属する料
金所と前回の課金処理を行った路側機が所属する料金所
とが同じであること、且つ、前回の課金処理を行った時
刻(処理時刻)が現在時刻に近い過去、特に、現在時刻
よりも交通渋滞を考慮した所定時間以内の過去であるこ
とに着目して、上述した課題を解決することを考えた。
課題を解決するための手段は、後述する発明の実施の形
態から、以下のように導かれる。
数車線のそれぞれに対応して設置された複数の路側機
と、車両に搭載された車載器との無線通信により、前記
複数の路側機が独立に前記車載器に対して課金処理を行
う通行料金収受システムにおいて、前記複数の路側機の
それぞれが前記車載器と通信を行う際に、(1) 前記車載
器に対して通行履歴情報の送信を要求すること、(2) 受
信した通行履歴情報に基づき、最新の課金処理を行った
料金所の識別情報(以下、受信料金所識別情報と呼ぶ)
及び同課金処理の時刻(以下、受信処理時間と呼ぶ)を
当該路側機が所属する料金所の識別情報(以下、自料金
所識別情報と呼ぶ)及び現在時刻と照合し、受信料金所
識別情報が自料金所識別情報と一致し、且つ、受信処理
時刻が現在時刻よりも所定時間以内の過去である場合
は、前記車載器が課金処理済みの車載器であると判定
し、受信料金所識別情報が自料金所識別情報と一致しな
い場合、及び、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時間
以前の過去である場合は、前記車載器が未課金の車載器
であると判定すること、(4) 課金済みの車載器に対して
は課金処理を行わず、未課金の車載器に対して課金処理
を行い自料金所識別情報及び処理時刻を前記車載器に送
信し、ICカードに記録させることを特徴とする通行料
金収受システムにおける2重課金防止方法である。
所識別情報及び処理時刻が記録可能な範囲で全て記録さ
れていても、あるいは、最新のものが上書き記録されて
いてもよい。
識別できるものであれば何でもよい。一般に、料金所に
は料金所番号が付与されるが、料金所番号が出口用、入
口用、上り車線用、下り車線用等の種々のタイプの料金
所まで区別して付与される場合は、料金所番号を料金所
識別情報として使用することができる。また、同一番号
の料金所に上り車線用、下り車線用、出口用、入口用等
の異なるタイプの料金所が含まれる場合は、料金所番号
と料金所のタイプを表す情報(以下、料金所タイプと呼
ぶ)とを併用して料金所識別情報とすることができる。
器が送信する料金所識別情報及び処理時間は当該車載器
に挿入されているICカードに記録されており、前記車
載器は前記路側機が送信する自料金所識別情報及び処理
時間を前記ICカードに記録することを特徴とする。
て、前記所定時間を渋滞状況に応じて変更することを特
徴とする。
してもよく、あるいは、予め定めた交通渋滞の程度と前
記所定時間との関係を基に、自動的に前記所定時間を変
更してもよい。
3発明において、一の車線を走行する車両が当該一の車
線の路側機による課金処理が終了した後に後進して他の
車線に再進入するときに生じる当該他の車線の路側機に
よる2重課金を防止することを特徴とする。
3発明において、一の車線を走行する車両が当該一の車
線の路側機による課金処理が終了した後に斜めに走行し
て他の車線を走行するときに生じる当該他の車線の路側
機による2重課金を防止することを特徴とする。
3発明において、少なくとも2つの路側機の通信領域が
重なっている路上を車両が走行するとき、一の路側機に
よる課金処理が終了した後に生じる他の路側機による2
重課金を防止することを特徴とする。
〜図5に基づいて詳細に説明する。
防止機能を持つ通行料金収受システムの構成例を示す図
である。図2は路側機の処理フローを示す図である。図
3はETCにおける料金所の構成例を示す図、図4はフ
リーフロー型ETCにおける料金所の構成例を示す図、
図5はフリーフロー型ETCにおける料金所の他の構成
例を示す図である。
つ)の路側機1、2が通行料金収受システムの料金所に
設置される。これらの路側機1、2は図3〜図5に例示
したように、走行方向が同一の複数の車線8、9を持つ
料金所に設置される。路側機1は車線8に対応し、路側
機2は車線9に対応している。各路側機1、2はともに
無線通信部3とアンテナ4を有している。
テナ4を介して車載器5と無線通信を行うことにより、
車載器5に対して他の路側機1、2とは独立に課金処理
を行い、且つ、2重課金を防止するようになっている。
と無線通信を行うために、図示しない無線通信部及びア
ンテナを有している。
含め)では、車載器5にICカード6が挿入可能になっ
ており、ICカード6が車載器5に挿入されている状態
で初めて課金処理が可能になる。
ード6に記録するようにしている。通行履歴情報として
は、課金処理を行った料金所の料金所識別情報、同課金
処理の処理時刻(料金所が課金処理を行った時刻)及び
通行料金などがある。
て、過去の料金所識別情報及び処理時刻を記録可能な範
囲で全てICカード6に記録してもよく、あるいは、最
新のものを上書き記録してもよい。本例では、最新の料
金所識別情報及び処理時刻を上書き記録するようにして
いる。ここで、最新の料金所識別情報及び処理時刻とは
一回前の課金処理における料金所識別情報及び処理時刻
である。
きるものであれば何でもよい。一般に、料金所に番号
(料金所番号)が付与されるが、料金所番号が出口用、
入口用、上り車線用、下り車線用等の種々のタイプの料
金所まで区別して付与される場合は、料金所番号を料金
所識別情報として使用することができる。また、同一番
号の料金所に上り車線用、下り車線用、出口用、入口用
等の異なるタイプの料金所が含まれる場合は、料金所番
号と料金所のタイプを表す情報(以下、料金所タイプと
呼ぶ)とを併用して料金所識別情報とすることができ
る。
料金所番号と料金所タイプを併用することにしている。
が接続されている。これは各路側機1、2から、それら
の課金処理終了後に、課金データを受信して管理するた
めに設けられている。7aは管理制御装置7に設けた保
守パネルである。
メモリ3aがあり、このメモリ3aに、車載器5が課金
済みのものか未課金のものかを判定する際に用いる閾値
n(所定時間)が記録される。閾値nは、例えば5分か
ら10分など、交通渋滞の程度に応じた任意の値であ
る。一般に、閾値nは交通渋滞の程度が高ければ大き
く、低ければ小さく設定される。
aに適宜な装置から交通渋滞情報を入力して、予め定め
た交通渋滞の程度と閾値nとの関係を基に、自動的に閾
値nを設定又は変更できるようにしている。保守パネル
7aから手動操作で閾値nを設定又は変更するようにし
てもよい。
収受の課金処理と2重課金防止の動作を説明する。
いずれかの路側機の通信領域に入ると、当該路側機の無
線通信部3と車載器5との間で無線通信を開始する(ス
テップS1参照)。
行履歴情報の読み取り要求を車載器5に対し送信する。
これに応じて車載器5が、ICカード6に記録されてい
る通行履歴情報から、料金所番号、料金所タイプ及び処
理時刻を読み取って送信するので、無線通信部3はこれ
らを受信する(ステップS2参照)。
下、受信料金所番号と呼ぶ)、料金所タイプ(以下、受
信料金所タイプと呼ぶ)及び処理時刻(以下、受信処理
時刻と呼ぶ)を、自分の路側機が所属する料金所の料金
所番号(以下、自料金所番号と呼ぶ)、料金所タイプ
(以下、自料金所タイプと呼ぶ)及び現在時刻と照合す
る(ステップS3参照)。この照合により、車載器5が
自料金所において未課金のものか、課金済みのものか
を、無線通信部3が判定する(ステップS4、S5、S
6参照)。
金所番号と一致するか否かをチェックする。
い場合は、通信相手の車載器5は別の料金所で課金処理
が行われたもので、自料金所では未だ課金処理を行って
いないことが分かるから、未課金の車載器であると判定
し、課金処理を継続する(ステップS9参照)。
行履歴情報が記録されていない場合は、受信料金所番号
がないから、当然自料金所番号と一致しないことにな
る。従って、この場合も課金処理を継続する。
場合には、車載器5が未課金のものか課金済みのものか
未だ判定できず、次のステップS5で更にチェックす
る。
料金所タイプと一致するか否かをチェックする。
しない場合は、タイプが別の料金所で課金処理が行われ
たもので、自料金所では未だ課金処理が行っていないこ
とが分かるから、未課金の車載器であると判定し、課金
処理を継続する(ステップS9参照)。
する場合には、車載器5が未課金のものか課金済みのも
のか未だ判定できず、更なるチェックのために、次のス
テップS6に進む。
ている閾値n(所定時間)を用いて、受信処理時刻が現
在時刻よりも所定時間n以前の過去か、現在時刻よりも
所定時間n以内の過去かをチェックすることにより、通
信相手の車載器5が未課金のものか課金済みのものかを
判定する。本例では、受信処理時刻と所定時間nとの和
と、現在時刻との大小関係をチェックしている。
時刻であれば、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時間
n以前の過去であるから、交通渋滞とは関係なく、ずっ
と以前に自料金所で課金処理が行われた後、別途、自料
金所に進入してきたものと見なすことができる。従っ
て、この場合は、通信相手の車載器5が未課金のもので
あると判定し、課金処理を継続する(ステップS9参
照)。
れば、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時間n以降の
過去であるから、極く最近に自料金所で課金処理が行わ
れた後、交通渋滞等のために、再度自料金所に進入して
きたものと見なすことができる。従って、この場合は、
通信相手の車載器5が課金済みのものであると判定す
る。
のまま通信を続けて課金処理を行うと2重課金になる
(ステップS7参照)。そこで、無線通信部3は課金処
理を行うことなく、無線通信を中断する(ステップS8
参照)。
無線通信部3は車載器5に対して自料金所番号、自料金
所タイプ、課金処理の処理時刻及び通行料金等を課金デ
ータとして送信してICカード6に記録させ(ステップ
S10参照)、車載器5との無線通信を終了する(ステ
ップS11参照)。
機から課金データ(自料金所番号、自料金所タイプ、課
金処理の処理時刻及び通行料金等)を受信すると、これ
を表す課金結果応答を送信するので、無線通信部3はこ
の課金結果応答を受信した時点で無線通信を終了する。
は受信料金所番号及び受信料金所タイプ)が自料金所識
別情報(本例では自料金所番号及び自料金所タイプ)と
一致しない場合、及び、受信料金所識別情報と自料金所
識別情報が一致しても、受信処理時刻が現在時刻よりも
所定時間n以前の過去である場合は、車載器5が未課金
のものであると判定し、車載器5に対して課金処理を行
い、自料金所識別情報(本例では自料金所番号と自料金
所タイプ)及び処理時刻を車載器5に送信し、記録させ
ることになる。
料金所番号と受信料金所タイプ)が自料金所識別情報
(本例では自料金所番号と自料金所タイプ)と一致し、
且つ、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時間n以降の
過去である場合は、車載器5が課金済みのものであると
判定し、この車載器5には課金処理を行わない。
課金を防止することができる。
に、図3に例示した料金所における2重課金防止動作を
説明する。
1が料金所の車線8を通過した場合、車載器5は路側機
1により課金処理され、路側機1の料金所識別情報(料
金所番号と料金所タイプ)及び処理時刻が車載器5に記
録される。
滞等のために、後進して車線9に再進入したとする。
と通信を開始し、車載器5から料金所識別情報(料金所
番号と料金所タイプ)及び処理時刻を受信し、自料金所
番号、自料金所タイプ及び現在時刻と照合する。
番号と受信料金所タイプ)は自料金所識別情報(自料金
所番号と自料金所タイプ)と同じである。
刻よりも所定時間n以前の過去である場合は課金する
が、今の状況では、現在時刻は受信処理時刻に近く、受
信処理時刻から所定時間nを越えていないので、課金処
理を行わない。これにより、交通渋滞等の場合に生じる
路側機1と路側機2による2重課金が防止される。
に、図4に例示した料金所における2重課金防止動作を
説明する。
領域が重なっている路上(車線8、9の間)14を走行
し、車載器5が路側機1と先に通信した場合、路側機1
により課金処理され、路側機1の料金所識別情報(料金
所番号と料金所タイプ)及び処理時刻が車載器5に記録
される。
滞等のために、通信領域が重なっている路上14に存在
し続けたとする。
応答時間が経過すると、路側機2が車両11の車載器5
と通信を開始し、車載器5から料金所識別情報(料金所
番号と料金所タイプ)及び処理時刻を受信し、自料金所
番号、自料金所タイプ及び現在時刻と照合する。
番号と受信料金所タイプ)は自料金所識別情報(自料金
所番号と自料金所タイプ)と同じである。
刻よりも所定時間n以前の過去である場合は課金する
が、今の状況では、現在時刻は受信処理時刻に近く、受
信処理時刻から所定時間nを越えていないので、課金処
理を行わない。これにより、交通渋滞等の場合に生じる
路側機1と路側機2による2重課金が防止される。
に、図5に例示した料金所における2重課金防止動作を
説明する。
1が料金所の車線8を通過する場合、車載器5は路側機
1により課金処理され、路側機1の料金所識別情報(料
金所番号と料金所タイプ)及び処理時刻が車載器5に記
録される。
滞等のために、斜め走行して隣の車線9に入ったとす
る。
と通信を開始し、車載器5から料金所識別情報(料金所
番号と料金所タイプ)及び処理時刻を受信し、自料金所
番号、自料金所タイプ及び現在時刻と照合する。
番号と受信料金所タイプ)は自料金所識別情報(自料金
所番号と自料金所タイプ)と同じである。
定時間n以前の過去である場合は課金するが、今の状況
では、現在時刻は受信処理時刻に近く、受信処理時刻か
ら所定時間nを越えていないので、課金処理を行わな
い。これにより、交通渋滞等の場合に生じる路側機1と
路側機2による2重課金が防止される。
金所番号と料金所タイプを併用しているが、料金所を識
別できるものであれば何でもよい。例えば、料金所番号
が出口用、入口用、上り車線用、下り車線用等の種々の
タイプの料金所まで区別して付与される場合は、料金所
番号を料金所識別情報とすることができる。
であるが、ERP(Electonic RoadPricing:電子式課
金システム)として知られている都市部の渋滞緩和を目
的とした通行料金収受システムであっても、ERPの料
金所は図4や図5に示したフリーフロー型ETCの料金
所と同様の構成であることから、本発明による通行料金
収受システムの2重課金防止方法を同様に適用すること
ができる。
に説明したように、第1発明は、料金所の走行方向が同
一の複数車線のそれぞれに対応して設置された複数の路
側機と、車両に搭載された車載器との無線通信により、
前記複数の路側機が独立に前記車載器に対して課金処理
を行う通行料金収受システムにおいて、前記複数の路側
機のそれぞれが前記車載器と通信を行う際に、(1) 前記
車載器に対して通行履歴情報の送信を要求すること、
(2) 受信した通行履歴情報に基づき、最新の課金処理を
行った料金所の識別情報(以下、受信料金所識別情報と
呼ぶ)及び同課金処理の時刻(以下、受信処理時間と呼
ぶ)を当該路側機が所属する料金所の識別情報(以下、
自料金所識別情報と呼ぶ)及び現在時刻と照合し、受信
料金所識別情報が自料金所識別情報と一致し、且つ、受
信処理時刻が現在時刻よりも所定時間以内の過去である
場合は、前記車載器が課金処理済みの車載器であると判
定し、受信料金所識別情報が自料金所識別情報と一致し
ない場合、及び、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時
間以前の過去である場合は、前記車載器が未課金の車載
器であると判定すること、(4) 課金済みの車載器に対し
ては課金処理を行わず、未課金の車載器に対して課金処
理を行い自料金所識別情報及び処理時刻を前記車載器に
送信し、記録させることを特徴とする通行料金収受シス
テムにおける2重課金防止方法である。
渋滞等がある場合の2重課金を防止することができる。
記車載器が送信する料金所識別情報及び処理時間は当該
車載器に挿入されているICカードに記録されており、
前記車載器は前記路側機が送信する自料金所識別情報及
び処理時間を前記ICカードに記録することを特徴とす
る。
挿入している車載器に対して2重課金を防止することが
できる。
において、前記所定時間を渋滞状況に応じて変更するこ
とを特徴とする。
効果が交通渋滞の程度に応じた適切なものとなる。
又は第3発明において、一の車線を走行する車両が当該
一の車線の路側機による課金処理が終了した後に後進し
て他の車線に再進入するときに生じる当該他の車線の路
側機による2重課金を防止することを特徴とする。
両が交通渋滞等のために後退する際に生じる2重課金を
防止することができる。
又は第3発明において、一の車線を走行する車両が当該
一の車線の路側機による課金処理が終了した後に斜めに
走行して他の車線を走行するときに生じる当該他の車線
の路側機による2重課金を防止することを特徴とする通
行料金収受システムにおける2重課金防止方法。
両が交通渋滞等のために斜め走行する際に生じる2重課
金を防止することができる。
又は第3発明において、少なくとも2つの路側機の通信
領域が重なっている路上を車両が走行するとき、一の路
側機による課金処理が終了した後に生じる他の路側機に
よる2重課金を防止することを特徴とする。
両が交通渋滞等のために通信領域が重なっている路上を
走行する際に生じる2重課金を防止することができる。
持つ通行料金収受システムの構成例を示す図である。
る。
を示す図である。
成例を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 料金所の走行方向が同一の複数車線のそ
れぞれに対応して設置された複数の路側機と、車両に搭
載された車載器との無線通信により、前記複数の路側機
が独立に前記車載器に対して課金処理を行う通行料金収
受システムにおいて、 前記複数の路側機のそれぞれが前記車載器と通信を行う
際に、(1) 前記車載器に対して通行履歴情報の送信を要
求すること、(2) 受信した通行履歴情報に基づき、最新
の課金処理を行った料金所の識別情報(以下、受信料金
所識別情報と呼ぶ)及び同課金処理の時刻(以下、受信
処理時間と呼ぶ)を当該路側機が所属する料金所の識別
情報(以下、自料金所識別情報と呼ぶ)及び現在時刻と
照合し、受信料金所識別情報が自料金所識別情報と一致
し、且つ、受信処理時刻が現在時刻よりも所定時間以内
の過去である場合は、前記車載器が課金処理済みの車載
器であると判定し、受信料金所識別情報が自料金所識別
情報と一致しない場合、及び、受信処理時刻が現在時刻
よりも所定時間以前の過去である場合は、前記車載器が
未課金の車載器であると判定すること、(4) 課金済みの
車載器に対しては課金処理を行わず、未課金の車載器に
対して課金処理を行い自料金所識別情報及び処理時刻を
前記車載器に送信し、記録させることを特徴とする通行
料金収受システムにおける2重課金防止方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記車載器が送信す
る料金所識別情報及び処理時間は当該車載器に挿入され
ているICカードに記録されており、前記車載器は前記
路側機が送信する自料金所識別情報及び処理時間を前記
ICカードに記録することを特徴とする通行料金収受シ
ステムにおける2重課金防止方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記所定時間
を渋滞状況に応じて変更することを特徴とする通行料金
収受システムにおける2重課金防止方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2又は3において、一の車
線を走行する車両が当該一の車線の路側機による課金処
理が終了した後に後進して他の車線に再進入するときに
生じる当該他の車線の路側機による2重課金を防止する
ことを特徴とする通行料金収受システムにおける2重課
金防止方法。 - 【請求項5】 請求項1又は2又は3において、一の車
線を走行する車両が当該一の車線の路側機による課金処
理が終了した後に斜めに走行して他の車線を走行すると
きに生じる当該他の車線の路側機による2重課金を防止
することを特徴とする通行料金収受システムにおける2
重課金防止方法。 - 【請求項6】 請求項1又は2又は3において、少なく
とも2つの路側機の通信領域が重なっている路上を車両
が走行するとき、一の路側機による課金処理が終了した
後に生じる他の路側機による2重課金を防止することを
特徴とする通行料金収受システムにおける2重課金防止
方法。
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JP2012010087A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Denso Corp | 車両用通信装置 |
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- 2001-09-03 JP JP2001265390A patent/JP4183405B2/ja not_active Expired - Lifetime
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