JP2007058442A - 非常用装置の設置用筐体及びその管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 非常用装置の状態確認が可能な非常用装置の設置用筐体を提供すること。
【解決手段】 非常用装置を取り出し可能に収納する設置用筐体であって、通信回線を介して接続される管理装置と通信を行なう通信部210と、非常用装置の取り出しを検出する取り出しセンサ230dと、非常用装置の動作状態を非常用装置と非接触的に検出する状態センサ230eと、これらセンサの検出状態を監視し、非常用装置の取り出し又は非常用装置の異常状態の検出を通信部210により管理装置へ通知する制御部220とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は非常用装置の設置用筐体及びその管理システムに関し、特に公共の場に設置される非常用装置の管理に適した非常用装置の設置用筐体及びその管理システムに関する。
非常時に用いられる装置にはさまざまなものがあるが、例えば除細動装置はその1つである。除細動装置(例えば特許文献1参照)は、例えば心筋梗塞などの原因により、調律が不規則かつ迅速になった状態(細動)の心臓に対して使用される装置であり、電気的なショックを与えることで、細動を除去し、調律を正常化することを目的としている。
従来、除細動装置は医師か、医師の指示に基づいて処置を行う看護士や救急救命士等の有資格者に限られており、それ以外の者は使用することが禁止されていた。しかし、近年の規制緩和により、除細動器のうち、自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)と呼ばれるものについては一般人の使用が認められるようになった。そして、空港や駅、ホールなど、公共施設にAEDが設置されるようになってきている。
特開平8−168536号公報
しかしながら、公共の場に配置されることにより、いたずらや盗難による被害を受ける可能性が出てくる。また、使用すべき事態になった際、例えばバッテリー不足等により正常動作できない状態であることは望ましくない。そのため、AEDを設置するための筐体(設置筐体)と、設置されたAEDの状況を遠隔的に把握するための管理システムが必要である。
一般に、装置の状況を遠隔的に検出する方法として、装置に外部装置との通信機能を付加し、管理センターから定期的に装置の情報を取得したり、装置自体が異常検出時に管理センターへ報知する方法が知られている。しかしながら、AEDは通常、使用時に直ちに持ち運び可能とするため、バッテリー駆動されており、かつ、運搬用のケースに入れられている。そして、電源コードや通信ケーブルなどは接続されていない。
さらに、極力待機電力を削減し、長期に渡って使用時に必要な電力を維持しておく必要がある。そのため、待機電力削減という観点から、外部機器との通信は行わないことが好ましい。
また、AEDは医療知識に乏しい人でも使用しやすいように設計されているとはいえ、心臓に使用する医療機器であり、全く使用したことのない、たまたま居合わせた第3者にとって、見ず知らずの他人に対してAEDを使用することのハードルは非常に高いものと考えられる。
しかし、AEDを使用せずに救急隊の到着をただ待つような状況は、危機的な状況にある患者にとって望ましくない。そのため、使用時には使用方法についてのガイダンスを提供したり、日頃からAEDの使用目的や、使用が容易であることの啓蒙などを行うことが望ましい。
また、AEDに限らず、非常用装置は通常使用しない装置であるが故に同様の問題を有している。例えば、最も日常的に見かける非常用装置の1つとして消火器があるが、実際に消火器を使用したことのある人は多くないであろう。また、消火器には使用期限があるが、それを意識している人はほとんどいない。さらに、悪戯などで使用されてしまうと、いざというときに使用できないという事態にも成りかねない。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みなされたものであり、非常用装置の状態を確認可能な非常用装置の設置用筐体及びその管理システムを実現することを主な目的とする。
また、特に除細動装置のように電池駆動される非常用装置に関しては、消費電力、特に待機消費電力を上昇させることなく、非常用装置の状態確認が可能な非常用装置の設置用筐体及びその管理システムを実現することを別の目的とする。
また、本発明は、非常用装置の使用に関する啓蒙や情報を伝達することにより、非常用装置の使用促進を図ることの可能な非常用装置の設置用筐体及びその管理システムを提供することを別の目的とする。
さらに、本発明は、様々な用途に利用可能な非常用装置の設置用筐体とその管理システムの提供を更に別の目的とする。
すなわち、本発明の要旨は、非常用装置を取り出し可能に収納する設置用筐体であって、通信回線を介して接続される管理装置と通信を行なう通信手段と、非常用装置の取り出しを検出する第1のセンサと、非常用装置の動作状態を非常用装置と非接触的に検出する第2のセンサと、第1及び第2のセンサの検出状態を監視し、非常用装置の取り出し又は非常用装置の異常状態の検出を、通信手段により管理装置へ通知する制御手段とを有することを特徴とする非常用装置の設置用筐体に存する。
また、本発明の別の要旨は、少なくとも1つの、本発明に係る非常用装置の設置用筐体を管理する管理装置であって、非常用装置の設置用筐体と通信する通信手段と、非常用装置の設置用筐体に対して配信する映像データと、配信スケジュールとを記憶する記憶手段と、配信スケジュールに従い、非常用装置の設置用筐体に対して映像データを配信する配信手段とを有することを特徴とする管理装置に存する。
また、本発明の別の要旨は、筐体内に格納された物品の販売を行なう自動販売機であって、自動販売機の各種情報を外部の販売管理装置に送信する情報送信手段と、本発明に係る非常用装置の設置用筐体とを有し、制御手段が、情報送信手段を通信手段として用いて非常用装置の取り出し又は非常用装置の異常状態の検出を管理装置へ通知することを特徴とする自動販売機に存する。
また、本発明の別の要旨は、少なくとも1つの、本発明の非常用装置の設置用筐体と、本発明の管理装置とが通信可能に接続されて成る非常用装置の設置用筐体管理システムに存する。
上述の構成により、本発明によれば、非常用装置の状態確認が可能な非常用装置の設置用筐体及びその管理システムを実現することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、非常用装置として上述のAEDを例として説明するが、本発明は他の可搬型非常用装置の設置用筐体に対しても同様に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るAED管理システムの全体構成例を示す図である。
本実施形態に係るAED管理システムは、AEDを設置、保管するための設置筐体200と、設置筐体200をリモート管理する管理局100とから構成される。なお、本実施形態においては、説明及び理解を容易にするため、1つの管理局100が全ての設置筐体200を集中管理する形態を採用しているが、複数の管理局により分散管理する構成であっても良い。
図2は本実施形態における管理局100として利用可能な汎用コンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。
図において、ディスプレイ101はアプリケーションプログラムによって処理中のデータの情報、各種メッセージメニューなどを表示し、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成される。ビデオRAM(VRAM)ディスプレイコントローラとしてのCRTC102は、ディスプレイ101への画面表示制御を行う。キーボード103及びポインティングデバイス104は、文字などを入力したり、GUI(Graphical User Interface)におけるアイコンやボタンなどを指し示すためなどに用いられる。CPU105はコンピュータ装置全体の制御を司る。
ROM106(Read Only Memory)はCPU105が実行するプログラムやパラメータ等を記憶している。RAM(Random Access Memory)107は各種プログラムをCPU105が実行する時のワークエリア、エラー処理時の一時退避エリア等として用いられる。
ハードディスクドライプ(HDD)108、リムーバブルメディアドライプ(RMD)109は、外部記憶装置として機能する。リムーバブルメディアドライブは、着脱可能な記録媒体の読み書き又は読み出しを行う装置であり、フレキシブルディスクドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、メモリカードリーダはもとより、着脱式HDDなどであってもよい。
なお、アプリケーションプログラムやエラー処理プログラムをはじめ、本実施形態において説明する管理局100の各種機能を実現するプログラムを始め、OSや、ブラウザ等のアプリケーションプログラム、データ、ライプラリなどは、その用途に応じてROM106、HDD108、RMD109(の記録媒体)の1つ以上に記憶されている。
拡張スロット110は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バス規格に準拠した拡張カード装着用スロットであり、ビデオキャプチャボードや、サウンドボード、GPIBボードなど、様々な拡張ボードを装着することが可能である。
ネットワークインタフェース111はコンピュータ装置をコンピュータネットワークに接続するためのインタフェースであり、代表的には10BASE−Tや100BASE−TXインタフェースである。バス112はアドレスバス、データバスおよび制御バスからなり、上述した各ユニット間を接続する。また、ネットワークインタフェース111の他に、RS−232C、RS−422、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のシリアルインタフェースや、IEEE1284等のパラレルインタフェースを有し、モデムやプリンタ等の外部機器との接続を可能にしている。
このような汎用コンピュータ装置からなる管理局100は、OSや必要なドライバソフトウェア等を用いることによって、ネットワークインタフェース111を介して必要に応じて接続されるルータ(ダイアルアップルータを含む)や、シリアルインタフェースを介して接続されるモデムやTA等を用いて、コンピュータネットワークや公衆電話網を介して設置筐体200と通信可能である。また、管理局100と設置筐体200との通信は有線によるものに限定されず、少なくとも経路中の一部に無線区間が存在していても良い。管理局100が無線通信する場合には、IEEE802.11x等の規格に準拠した無線LANインタフェースや、PHS通信カードなどを備えればよい。
図3は、設置筐体200の構成例を模式的に示す図である。設置筐体200は箱形であり、前面のドアが開閉するように構成されている。そして、内部にAED300が設置、保管される。
設置筐体200の前面上部には、LCDを代表とする表示装置250と、スピーカ260及びマイク270がそれぞれ設けられる。また、表示装置250には、入力装置としてのタッチパネルが設けられている。なお、入力装置としてキーやボタン等、他の周知の入力装置を併せて、あるいはタッチパネルに代えて設けることも可能である。
設置筐体200内部には、筐体内部やAED300の監視を始めとする、以下に説明する動作を実現するための制御部220と、管理局100との通信を行うためのインタフェースである通信部210と、例えばハードディスクドライブである記憶部240と、各種センサ230が内蔵されている。
なお、設置筐体200も、図2に示すような構成を有するコンピュータ装置を用いて実現することが可能である。この場合、制御部220がCPU105、ROM106、RAM107により、表示装置250がディスプレイ101、CRTC102、キーボード103、ポインティングデバイス104により、記憶部240がHDD108、RMD109により、通信部210がネットワークインタフェース111により実現される。また、各種センサ230は拡張スロット110又はUSB,IEEE1394等のシリアルインタフェースを介して接続される。
制御部220は、各種センサ230の入力を監視し、センサの種類とその入力種別に応じて予め定められた動作を実行する。本実施形態では、各種センサ230の具体例として
(1)筐体内温度センサ230a
(2)対人センサ230b
(3)ドア開閉センサ230c
(4)AED取り出しセンサ230d
(5)AED状態センサ230e
(6)筐体監視カメラ230f
が設けられているものとする。
筐体内温度センサ230aは、筐体内の温度を検出する。例えば筐体の設置環境により、季節や時間などによりAED300の動作やバッテリーに対して好ましくない温度(高温又は低温)になるような場合には、図示しないファンやヒータを制御し、適切な温度範囲を維持するように制御することができる。
対人センサ230bは、例えば赤外線発光素子と赤外線センサの組み合わせからなり、設置筐体200の略正面に出射したパルス状赤外光の反射光到達までの時間により、設置筐体200の正面に人がいるかどうかを判定するものである。すなわち、反射光到達までの時間が所定時間より短い状態がある期間継続した場合には、正面に人がおり、かつ立ち止まっているものと判定する。
ドア開閉センサ230cは、設置筐体200のドア201の開閉を検出するセンサであり、例えばドアが閉の状態で導通し、開の状態で非導通となるスイッチである。なお、本実施形態の設置筐体200は、後述するように、ドアの施錠、解錠が設置筐体200自身の制御や管理局100からの指示により可能に形成されている。
AED取り出しセンサ230dは例えばAED装置の置かれた位置に光を照射する発光素子と、反射光の受光素子との組み合わせから構成される。ただし、AED取り出しセンサ230dの場合には、対人センサ230bとは異なり、反射光到達までの時間が長くなった(或いは、受光できなくなった)場合にAED300が移動されたものと見なす。また、ドア開閉センサ230cの状態とも併せてAED300が持ち出されたかどうかを判定しても良い。また、AED持ち出しセンサ230dは、光を用いるセンサの他に、AED300の重みの有無により筐体内にあるか否かを検出するセンサであってもよい。
AED状態センサ230eは、AED300の動作状態を外部から検出するために設けられる。上述のように、AED300は医療機器であり、安全性の観点から、またバッテリーを節約して長期間(例えば数年間)動作可能な状態を維持するという観点から、外部機器との接続ができないものが多い。また、救急時に用いる機器であることから、持ち出し時に外部装置との接続ケーブルを外す等の操作が必要であることは好ましくなく、やはり外部装置との接続は得策でない。
従って、AED300の状態を、外部から間接的に把握可能とすることが求められる。本実施形態では、AED300が一般にセルフテスト機能を有し、異常が検出された場合には、その旨を表す動作状態表示を行う点を利用し、この動作状態表示の内容を検出することでAED300の状態を間接的に判別することを特徴とする。
ただし、上述したように、AED300は消費電力を節約するため、自ら発光しない表示器を使用し動作状態の表示を行っている。そのため、AED状態センサ230eは、AED300を収納するケースに設けられた窓を通じてAED300の状態表示器の表示内容を判別する。
図9は、このようなAED300の例を示す図であり、ケース310にAED装置320が収納されて設置筐体200内の所定位置に置かれた状態を示している。AED装置320には動作状態を表示する表示器330が設けられており、ケース310の、表示器330に対応する位置には略透明な材料による除き窓305が設けられている。
例えば、AED300において、図10(a)と図10(b)に示すような濃度パターンを所定周期で変化させて表示することにより、正常動作状態を表示する表示器が使用されているとする。この場合、図9(a)のA−A’断面図である図9(b)に示すように、例えばドア201の裏側に、発光素子340と受光素子344とを用いる状態センサ230dを設け、受光量を制御部220で判定することにより、AとBの2点のうち少なくとも1方の反射光量を判別し、図10(a)の状態と図10(b)の状態とを区別することができる。なお、状態センサ230dとAED300との位置関係がずれないよう、AED300は位置決め部材302により設置筐体200内部の決まった位置に保持される。
また、この際、認識性能を上げる為、設置筐体200の設置時に、表示状態の切り替わり時間の数倍程度の時間の学習期間を設けて切り替わり時間の最小値及び最大値を調べ、その中央値を認識の閾値とする。これにより、発光素子及び受光素子の性能のばらつきの影響を最低限に抑制できる。そして、濃度パターンの切り替わり時間が初期学習時と有意な変化を示した場合は最小値及び最大値並びに閾値の更新を行う。更新した値が予め設定された正常範囲から大幅に変化した場合にはAED300の動作が異常であると判定し、制御部220へ通知する。
なお、単色の濃度パターンではなく、色の切り替わりにより正常動作状態を示す表示器が使用されている場合には、図10(c)に示すように、各々の表示色に対応する色フィルタを透して反射光を受光する2つの受光素子を用いることにより、表示状態の変化を検出できる。検出した状態からの正常・異常の判定は濃度パターンの場合と共通である。
また、このような発光素子と受光素子の組み合わせ以外にも、様々な方法で非常用装置の状態を外部から非接触的に判別することができる。例えば、CCDセンサやCMOSセンサを用いたカメラにより、除き窓305を外部から撮影し、撮影画像を解析することにより、表示器の状態を判別し、正常、異常の判定を行なうこともできる。
なお、除き窓305を接地筐体200の外部から視認可能とする必要がある場合には、接地筐体200の扉の、除き窓305に対応する位置に窓を設ければよい。また、この場合、発光素子、受光素子や、カメラなど、自動検知のための機構が、接地筐体200外部から除き窓305の状態を確認する際に邪魔にならない位置に配置することが望ましい。
発光素子と受光素子の組み合わせであれば、その照射角度と受光角度とを調整し、扉の窓から発光素子及び受光素子が見えないように配置する。また、カメラを用いる場合には、ハーフミラーやプリズム等を用い、扉の窓からは除き窓305が視認でき、カメラはハーフミラーに反射(或いはプリズムで屈折)した除き窓305の像を撮影する様にして、カメラを扉の窓からの確認の邪魔にならないように配置することができる。具体的には、ハーフミラーを図9(b)の方向にみて”/”の断面形状となるように配置し、外側からは(外部)→/→(除き窓)と、除き窓305が透けて見えるように、またカメラは上方を撮影するように配置し、
/→(除き窓)

(カメラ)
と、ハーフミラー下面に反射した除き窓305を撮影するように構成すればよい。
筐体監視カメラ230fは、所謂センサではないが、設置筐体200を監視するという観点からセンサ230の1つとして取り扱う。筐体監視カメラ230fは、例えば設置筐体200が配置される施設の天井などに設置され、設置筐体200全体とその周囲を撮影するビデオカメラである。撮影画像は制御部220に逐次送信し、制御部220、通信部210を通じて管理局100へ送られる。なお、設置筐体200と管理局100との間の通信回線の容量が小さい場合や、容量を節約したい場合には、監視カメラ230fの撮影した動画(30フレーム/秒)を適宜間引いて送信しても良い。
次に、図4のフローチャートを用いて、本実施形態の設置筐体200の全体動作について説明する。
まず、電源投入がなされると、制御部220は、装置内の初期化処理及び管理局100との通信確立を行う(ステップS101)。初期化処理としては、例えばメモリチェックを始めとする自己診断動作、プログラムや各種データの読み込み等がある。通信確立は管理局100との通信プロトコルに応じて行われるが、例えばインターネットプロトコルを用いて通信を行う場合、IPアドレスの取得や、管理局100のアドレス取得などがある。もちろん、これらのIPアドレスは固定アドレスを予め登録しておいても良い。また、電話回線を通じた通信を行う場合には、モデムを用いて管理局100へ発信し、コネクションを確立する。
次に、制御部220は、表示装置250を用いて(必要に応じてスピーカ260も用いて)映像の再生を開始する(ステップS103)。予め記憶部240に記憶されている映像を、予め定められてタイムスケジュールに従って順次読み出して再生を行っても良いし、待機時に再生する映像データとスケジュールを管理局100から取得しても良い。或いは、単に管理局100から伝送されてくる映像データを表示する構成であっても良い。
ここで再生する映像は、AEDの啓蒙、教育を目的とした内容のもの、第3者との契約に基づくコマーシャル映像などである。すなわち、本実施形態のシステム管理者は、各設置筐体200を情報配信の手段として第3者に有料又は無料で使用させることが可能である。
AEDを公共の場に設置するには、AED単体の費用を含め、管理費や設置場所の使用量など様々な付帯費用が発生する。これら費用を例えば自治体が全額負担することは容易でなく、AEDの普及を妨げる一要因とも成りかねない。従って、設置筐体200が有する機能を第3者に有料で貸し出すことにより、初期費用を回収可能とすることは重要である。具体例には、表示装置250を用いて広告やタウン情報等の各種情報を配信し、その対価を広告主等の情報提供者に対して請求する。料金は例えばテレビ放送で行われているような、時間帯と放映時間に応じた設定を行うことができる。
そして、ステップS105において、制御部220は、監視カメラ230fの撮影する画像を圧縮符号化した後、通信部210を通じて管理局100へ送信開始する。これにより、管理局100のユーザは、設置筐体200及びその周囲の状態を、ほぼリアルタイムな映像により監視することができる。
ステップS107において、制御部220は、管理局100から何らかの指示があったかどうかを確認する。ここで、管理局100からの指示が検出された場合には、その指示に従った処理を行う(ステップS109)。指示が検出されなければステップS111へ移行する。
ステップS109において行う処理としては、以下のような処理が例示できる。
・再生している映像の切り替え
・映像の再生プログラム(タイムスケジュール)及び/又は映像・音声データの更新
・ドアの施錠、解錠
・管理局100からの音声をスピーカ260から出力
・冷却ファン(換気ファン)、ヒータ等の調整
・動作状態に関する情報を送信
・設置筐体(制御部220)の動作プログラムや各種データ(連絡先電話番号やメールアドレス等)の更新
・設置筐体の再起動
・監視カメラのズーム、アングル変更
ステップS111〜S117で制御部220は、筐体内温度センサ230a、対人センサ230b、ドアセンサ230cとAED取り出しセンサ230d、AED状態センサ230eの状態に基づく処理を行なう。
以下、ステップS111〜S117で行なう処理について順次説明する。
図5は、図4のステップS111において本実施形態の設置筐体200が行う筐体内温度センサ処理を説明するフローチャートである。
ステップS210において、制御部220は、筐体内温度センサ230aの検出温度が予め定めた範囲を外れた異常温度となったかどうかを判定する。異常温度となった場合には、その旨を測定温度と共に管理局100へ通知する(ステップS212)。そして、図示しない空調装置(冷却/換気ファンやヒーター)を作動させ、筐体内の温度をAED300の保管に適した範囲となるよう制御を開始する(ステップS214)。
一方、ステップS210において異常温度になっていない場合には、異常温度から正常範囲に戻ったのかどうかを調べる(ステップS216)。これは、前回の測定値が異常範囲であったかっどうかを確認することにより実現できる。異常温度から正常範囲に復帰した場合には、管理局100にその旨を通知し(ステップS218)、空調装置の動作を停止する(ステップS220)。ステップS216において、異常範囲からの復帰でなく、正常範囲が維持されている場合には、何もせずに処理を終了する。
図6は、図4のステップS113において本実施形態の設置筐体200が行う対人センサ処理を説明するフローチャートである。
ステップS310において制御部220は、対人センサ230bにより設置筐体200の正面付近に人が立ち止まっていると思われる状況が検出されたかどうかを調べる。上述のように、対人センサ230bは、出射した光が反射して戻ってくるまでの時間が所定時間よりも短い状態が所定時間持続した場合に、設置筐体200前に人が立ち止まっているものと判定する。
ステップS310で人が検出されない場合には、何もせず処理を終了する。一方、検出された場合には、管理局100へその旨を通知する(ステップS312)。そして、記憶部240から予め設定されているアンケート画面データを読み出し、表示装置250に表示する(ステップS314)。
なお、ここでは予め記憶部240にアンケート画面データが記憶されているものとしたが、管理局100からアンケート画面データを送信するようにしてもよい。この場合、ステップS312で管理局100に通知した後、管理局100から送られてくるアンケート画面データを受信し、表示を行なう。アンケート画面データは例えばHTMLデータであり、制御部220はブラウザアプリケーションと同様にHTMLデータを解釈し、表示装置250に表示する。
ステップS316で制御部220は、アンケート画面に対して有効な回答が得られたかどうかをチェックする。ここで、有効な回答が得られたかどうかとは、画面に入力された値が正当かどうか(フォーム形式の画面の場合)のチェックを行なうことを必ずしも意味しない。例えば、アンケート画面中の、アンケート結果を送信するためのボタンが押下されたかどうかのチェックであってもよい。
有効な回答が得られた場合には、ステップS318へ進み、得られた回答を管理局100へ送信する。そして、アンケート画面を消去し、通常の映像再生に復帰する(ステップS320)。一方、まだ有効な回答が得られていない場合には、対人センサ230bによる人の検出状態が維持されているかどうかを確認する(ステップS322)。検出状態が解除された場合(例えば、筐体200前で立ち止まった人が、アンケートに回答せずにその場から離れてしまった場合)には、その旨を管理局100に通知し、ステップS320へ進む。依然として検出状態が維持されている場合には、ステップS316へ戻る。
図7は、図4のステップS115において本実施形態の設置筐体200が行うドアセンサ・AED取り出しセンサ処理を説明するフローチャートである。
ステップS410において、制御部220は、ドアセンサの状況をチェックし、ドアが開いたかどうかを確認する。ドアが開いていなければ何もせずに処理を終了する。一方、ドアが開いたならば、ステップS412でその旨を管理局100に通知する。この時点で消防署、救急センターや医師など、予め登録された医療関係者(団体)に電話やメールを用いて音声、文字によるメッセージを送信するように構成することができるが、悪戯や誤解などの虞もあるため、この時点においては少なくとも管理局100に通知すればよいと考えられる。管理局100のユーザは、ドアオープンの通知があった場合、監視カメラ230fの映像を確認することにより、緊急事態が発生したのか、そうでないのかを映像からも判定することができる。
また、監視カメラ230fの映像から必要と判断される場合、管理局100側のマイク等を用い、管理筐体200のスピーカ260を通じて音声で具体的な指示(もしくは悪戯であれば警告)を出力することもできる。
ステップS414で制御部220は、スピーカ260から、音声メッセージをスピーカ260から出力したり、表示装置250にメッセージを表示したり全体を点滅させたりして、ドアが開いた旨を報知する。
次に、ステップS416で、AED300が取り出されたかどうかを、AED状態センサ230eの状態に基づいてチェックする。AED300が取り出された場合には、その旨を管理局100に通知する(ステップS424)。この時点においては、管理局100のみならず、消防署、救急センターや医師など、予め登録された医療関係者(団体)に電話やメールを用いて音声、文字によるメッセージを送信することが好ましい。これらの通知に用いる音声メッセージや文字メッセージは、予め送り先の情報(電話番号やメールアドレス等)と共に記憶部240に記憶しておくことができる。
ステップS426で、ステップS414から継続してきたドア開きの報知を停止する。ステップS428で、記憶部240からAEDの使用手順を説明するガイダンス映像を読み出し、再生を開始し、処理を終了する。ガイダンス映像は自動的に再生を開始しても良いが、実際の状況と再生している内容とがかみ合わないと十分な効果が得られないので、適切な箇所でポーズするように構成されていることが好ましい。そして、表示装置250に設けられたタッチパネルからの再生開始指示に応答して再生を開始又は再開する。
以降は、再生ガイダンス映像を再生しながら、例えば管理局100から音声を受信した場合にはスピーカ260から再生したり、マイク270からの入力音声を逆に管理局100に送信するなどの処理を行なう。
なお、管理局100と設置筐体200との間で音声のやりとりを行なう場合、VoIP等のプロトコルに準拠した通信を行なっても良いし、データ通信用の回線とは別に、管理局100との間で電話回線を接続しても良い。この場合、制御部220が管理局100に対応付けて記憶された電話番号に発呼し、管理局100が応答したら、スピーカ260とマイク270を電話の受話器と同様に機能させればよい。
ステップS416において、AED300が取り出されていない場合には、ステップS418においてドアの状態を確認する。ドアが開いたままであればステップS416へ戻る。また、ドアが閉じられればその旨を管理局100に通知し(ステップS420)、ステップS414から継続してきたドア開きの報知を停止して処理を終了する。
図8は、図4のステップS117において本実施形態の設置筐体200が行うAED状態センサ処理を説明するフローチャートである。
ステップS610において、制御部220は、AED状態センサ230eがAED300の異常状態を検出したかどうかをチェックする。ここで異常状態が検出されていなければ、何もせずに処理を終了する。
一方、異常状態が検出された場合は、その旨を管理局100に通知する(ステップS612)。この際、AEDの保守管理を行う業者、担当者等に対して通知するように構成することができる。これらの通知に用いる音声メッセージや文字メッセージは、予め送り先の情報(電話番号やメールアドレス等)と共に記憶部240に記憶しておくことができる。
次に、制御部220は、ステップS614において、AEDが使用できないことを少なくとも表示装置250を用いて報知する。この際、再生表示中の映像(図4のステップS103で再生開始した映像や、対人センサ処理におけるアンケート画面など)にスーパーインポーズしたり、画面の一部のみを使用して報知する。そして、ステップS616においてドアを施錠し、処理を終了する。なお、ドアの施錠は、制御部220の判断により行なっても良いし、ステップS612における通知に応答して管理局100からなされる指示に基づいて行なっても良い。なお、施錠したドアは、修理業者等により解錠することができる。
以上、本実施形態のAED管理システムについて、設置筐体200を中心に説明してきた。しかしながら、本実施形態のシステムは、管理局100により複数の設置筐体200の監視、制御及び管理をまとめて実施可能であることもまた大きな特徴である。これにより、設置筐体200の増減や配置換えに対しても柔軟に対応可能である。
また、各設置筐体200で待機時に再生表示する映像や音声及びそのスケジュールを管理局100で一括管理し、ストリーミング等の配信技術を用いて設置筐体200に配信するようにすれば、設置筐体200に必要なハードウェア資源を少なくすることが可能となり、設置筐体200のコスト低減を実現できる。また、同一スケジュールが適用される設置筐体200が複数存在する場合、個々の設置筐体200に対してスケジュールの変更を実施する必要が無く、管理局100のみでスケジュール変更を適用すればよい。
また、図4のステップS109の説明で、管理局100から設置筐体200に対して指示可能な処理の例を示したように、管理局100から特定の(もしくは全ての)設置筐体200に対して様々な指示を行なうことが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、様々な効果を達成することが可能であるが、その代表的なものをいくつか挙げると以下の通りである。
まず、AEDを収納する設置筐体200に表示装置を設け、待機時にAEDの啓蒙や使用法等を映像により提示する。これにより、例えばその場を通りかかる人に対し、AEDがそこにあることを認識させることができる上、またどのような装置であるかということについても認知させることができる。また、常日頃からこのような映像に接していれば、いざというときにAEDを使用することに対する抵抗感も低減されることが期待できる。また、AEDが取り出された際にはその使用方法に関するガイダンス映像を提示するので、使用時の不安を軽減し、また誤った使用を防止することができる。
また、設置筐体を情報提供装置として使用したり、アンケート収集の手段として使用したりできるので、設置筐体の設置費用を回収することが可能である。
さらに、AEDの動作状態を、AEDと非接触かつAEDの消費電力を増加させずに検出することが可能であるため、AEDの使用時にケーブルを取り外したりする手間が無く、またバッテリー駆動時間を短縮させることもない。さらに、異常状態が検出された場合にはドアを施錠し、AEDを取り出せなくすることで、使用できない装置を誤って持ち出すことを防止できる。また、異常状態が検出された場合には保守業者等に直ちに連絡を行なうため、使用できない期間を最大限短縮することが可能である。
(他の実施形態)
上述したように、AED以外の非常用装置を収納する接地筐体に対しても本発明は適用可能である。例えば消火器の設置筐体に本発明を適用した場合、消火器の状態は消火器自体の映像を撮影したり、消火器の使用期限記載部分を撮影することにより、非接触的に検出することができる。
また、消火器の使用方法や、火災発生時の対応等について啓蒙する映像を流すこともできる。消火器が取り出された場合には、AEDが取り出された場合と同様に対処すればよい。
また、接地筐体は多くの場所に設置されることが好ましい。そのため、既存の設備の一部を利用可能であれば、初期費用の低減や、設置場所の確保が容易となると言った観点から好ましい。
例えば、近年飲料等の自動販売機は通信機能を備え、装置内に格納された物品の数量や、装置の動作状態等を管理装置へ送信して、装置管理や効率的な物品の補充などを実現している。従って、本発明の接地筐体をこのような自動販売機の筐体の一部に備えることにより、接地筐体をより身近に配置することが可能になるほか、自動販売機が元々有する通信機能を利用することで、接地筐体の低価格化が実現できる。
本発明の実施形態に係るAED管理システムの全体構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る管理局100を実現可能な汎用コンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る設置筐体200の構成例を模式的に示す図である。 設置筐体200の全体動作について説明するフローチャートである。 本実施形態の設置筐体200が行う筐体内温度センサ処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の設置筐体200が行う対人センサ処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の設置筐体200が行うドアセンサ・AED取り出しセンサ処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の設置筐体200が行うAED状態センサ処理を説明するフローチャートである。 (a)は、本実施形態の設置筐体200におけるAED300の配置状態の例を示す図、(b)はAED状態センサとAED300との位置関係の例を説明する断面図である。 AED状態センサを用いた動作状態検出方法を説明する図である。

Claims (15)

  1. 非常用装置を取り出し可能に収納する設置用筐体であって、
    通信回線を介して接続される管理装置と通信を行なう通信手段と、
    前記非常用装置の取り出しを検出する第1のセンサと、
    前記非常用装置の動作状態を前記非常用装置と非接触的に検出する第2のセンサと、
    前記第1及び第2のセンサの検出状態を監視し、前記非常用装置の取り出し又は前記非常用装置の異常状態の検出を、前記通信手段により前記管理装置へ通知する制御手段とを有することを特徴とする非常用装置の設置用筐体。
  2. 前記非常用装置を前記設置用筐体から出し入れするためのドアと、
    前記ドアの開閉状態を検出する第3のセンサをさらに有し、
    前記ドアが開けられたことが検出されると、前記制御手段がその旨を前記通信手段を用いて前記管理装置へ通知することを特徴とする請求項1記載の非常用装置の設置用筐体。
  3. 前記ドアが施錠及び解錠可能に構成され、
    前記制御手段が、前記第2のセンサが前記非常用装置の異常状態を検出に応答して、もしくは前記管理装置からの指示により、前記ドアを施錠することを特徴とする請求項2記載の非常用装置の設置用筐体。
  4. さらに、記憶手段及び表示手段を有し、
    前記制御手段が、前記表示手段に対し、前記記憶手段から読み出した映像又は前記管理装置から受信した映像を表示させることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の非常用装置の設置用筐体。
  5. 前記映像が、前記非常用装置に関する映像と、広告映像とを含むことを特徴とする請求項4記載の非常用装置の設置用筐体。
  6. 前記ドアが開けられたことが検出された場合又は前記非常用装置が取り出されたことが検出された場合には、前記非常用装置に関する映像を表示することを特徴とする請求項5記載の非常用装置の設置用筐体。
  7. さらに、前記非常用装置の設置用筐体の正面近傍に人が立ち止まっているであろうことを検出する第4のセンサと、
    入力手段とを有し、
    前記制御手段が、前記第4のセンサの検出に応じて、前記表示手段に前記記憶手段に記憶された、もしくは前記管理装置から受信したデータに基づくアンケート画面を提示するとともに、前記入力手段からの前記アンケート画面に対してなされた入力結果を取得して前記管理装置に送信することを特徴とする請求項4記載の非常用装置の設置用筐体。
  8. 前記通信手段が、さらに、電話又は電子メールにより前記管理装置以外の予め登録された宛先にメッセージを送信可能に構成され、
    前記ドアが開けられたことが検出された場合又は前記非常用装置が取り出されたことが検出された場合、前記制御手段は、医療関係者として登録された宛先に対して前記電話又は電子メールによりメッセージを送信することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体。
  9. 前記通信手段が、さらに、電話又は電子メールにより前記管理装置以外の予め登録された宛先にメッセージを送信可能に構成され、
    前記非常用装置の異常状態が検出された場合、前記制御手段は、保守関係者として予め登録された宛先に対して前記電話又は電子メールによりメッセージを送信することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体。
  10. 前記非常用装置が、異なるパターンを非発光の表示器を用いて周期的に表示することで動作状態を表し、
    前記第2のセンサが、発光素子及び受光素子を含み、前記発光素子により前記非常用装置の外部から前記表示器に向けて照射した光の反射光を前記受光素子で受光し、反射光量の変化に基づき前記パターンの変化を検出することにより、前記非常用装置の動作状態を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体。
  11. 前記非常用装置が、異なるパターンを非発光の表示器を用いて周期的に表示することで動作状態を表し、
    前記第2のセンサが、前記非常用装置の外部から前記表示器の状態を撮影する撮影手段と、前記撮影手段が撮影した前記表示器の画像を解析する解析手段とを有し、前記解析手段により前記パターンの変化を検出することにより、前記非常用装置の動作状態を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体。
  12. 前記筐体内に格納された物品の販売を行なう自動販売機であって、
    前記自動販売機の各種情報を外部の販売管理装置に送信する情報送信手段と、
    請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体とを有し、
    前記制御手段が、前記情報送信手段を前記通信手段として用いて前記非常用装置の取り出し又は前記非常用装置の異常状態の検出を前記管理装置へ通知することを特徴とする自動販売機。
  13. 少なくとも1つの、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体を管理する管理装置であって、
    前記非常用装置の設置用筐体と通信する通信手段と、
    前記非常用装置の設置用筐体に対して配信する映像データと、配信スケジュールとを記憶する記憶手段と、
    前記配信スケジュールに従い、前記非常用装置の設置用筐体に対して前記映像データを配信する配信手段とを有することを特徴とする管理装置。
  14. 前記映像が、前記非常用装置に関する映像と、広告映像とを含むことを特徴とする請求項13記載の管理装置。
  15. 少なくとも1つの、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の非常用装置の設置用筐体と、請求項13又は請求項14記載の管理装置とが通信可能に接続されて成る非常用装置の設置用筐体管理システム。
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