JP2007057357A - 原子炉内検査保全方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水中移動装置30を用いて原子炉内の検査対象面1aの検査や保全を行うにあたり、まず、水中移動装置30を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面1aに対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより検知マーク3を予め形成しておく。そして、水が満たされた原子炉内で水中移動装置30を移動させる。この移動の際に、水中移動装置30が検査対象面1aに形成された検知マーク3を検出することにより当該水中移動装置30の位置決めを行う。
【選択図】 図1
Description
特に、炉内構造物のシュラウドの溶接部近傍は、溶接入熱による材料の鋭敏化および引張残留応力の影響により潜在的な応力腐食割れの危険性がある。
よって、原子炉の炉内構造物を定期的に検査、修理、保全する必要がある。また、検査や補修に先立ち、炉内構造物の表面の状態を清浄に保つため、清掃および洗浄が実施される。
しかしながら、原子炉内など、作業員が検査対象面に接近することができない場合には、原子炉内の検査対象面に設けられた任意の基準構造物に水中移動装置を設置してこの装置内部の機械寸法から導出する方法、ロボットアームのような複数の駆動軸を水中移動装置に設け、これらの駆動位置を計算する方法、あるいは複数のカメラにより同一の目標をステレオ視することにより相対距離を測定する方法(社団法人 日本原子力学会「2001年秋の大会」H−48 水中目視検査用カメラのステレオ視3次元位置標定技術の開発)等を用いる必要がある。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置が検査対象面に形成された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検査対象面上に形成された検知マークを目標として水中移動装置の位置決めを行うことができるので、検査対象面に検知マークが形成されていない場合と比較して、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを短時間で精度良く行うことができ、この水中移動装置の位置決め再現性を良好なものとすることができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検知マークを予め形成するにあたり、切削加工機等により検査対象面に対して切り欠き処理等を行ったときに発生する切り粉等の二次生成物を回収することにより、原子炉の建設時のみならず稼働している原子炉の定期検査時において検知マークの形成を行うことができる。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に取付部材を取り付けることにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置が検査対象面に形成された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検査対象面上に取り付けられた取付部材からなる検知マークを目標として水中移動装置の位置決めを行うことができるので、検査対象面に取付部材が取り付けられていない場合と比較して、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを短時間で精度良く行うことができ、この水中移動装置の位置決め再現性を良好なものとすることができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検査対象面に対する溶接ビートの施工という単純な方法によって容易に検知マークを形成することができる。
ここで、「検知マークが直線的に延びる」とは、例えば検査対象面自体が湾曲している場合には、この検査対象面を平面上に展開した展開図において当該検知マークが直線状に延びるよう、検査対象面に沿って検知マークが延びることをいう。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検知マークは直線的に延びるよう形成されるので、当該検知マークを目標とした水中移動装置の位置決めをより確実かつ精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置は検知マークの延びる方向に沿って案内されるので、当該水中移動装置の位置決めをより確実かつ精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、切り欠きや取付部材からなる検知マークを付与した検査対象面部分に応力腐食割れ等の損傷が発生することを抑止することができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検出センサを用いて検知マークを検出することにより、水中移動装置は検査対象面に形成された検知マークをより精度良く検出することができ、このことにより、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めをより精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置は第1の検知マーク部分の延びる方向に沿って移動し、しかも第2の検知マーク部分を検出することにより原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを行うことができるので、当該水中移動装置の位置決めをより精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検出センサによる検査対象面上での検出範囲を大きくすることができ、検知マークの検出をより短時間かつ容易に行うことができるようになる。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
水中移動装置の移動の際に、当該水中移動装置とは別に設けられた撮像装置によって検査対象面に形成された検知マークを検出することにより、水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置とは別に設けられた撮像装置を用いることにより、水中移動装置に位置計測手段を設ける必要がなくなり、また、とりわけ検査対象位置に対して水中移動装置を大幅に接近させる必要がある場合に、位置決め時間を短縮することができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、原子炉の建設時に気中環境下で、または稼働している原子炉の定期検査時に水中環境下で検知マークの形成を行うことにより、この検知マークの形成作業の際に作業者が被曝することを抑止することができ、検知マークの形成作業を安全かつ容易に行うことができる。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して当該検査対象面の色とは異なる色の検知マークを予め塗装しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置の検出センサによって予め塗装された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検査対象面上に塗装された検知マークを目標として水中移動装置の位置決めを行うことができるので、検査対象面に検知マークが塗装されていない場合と比較して、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを短時間で精度良く行うことができ、この水中移動装置の位置決め再現性を良好なものとすることができる。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に取付部材を予め取り付け、更にこの取付部材に対して検査対象面の色とは異なる色の検知マークを予め塗装しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置の検出センサによって予め塗装された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検査対象面上に取付部材を取り付け、この取付部材に塗装された検知マークを目標として水中移動装置の位置決めを行うことができるので、検査対象面に検知マークが塗装されていない場合と比較して、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを短時間で精度良く行うことができ、この水中移動装置の位置決め再現性を良好なものとすることができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検知マークは直線的に延びるよう塗装されるので、当該検知マークを目標とした水中移動装置の位置決めをより確実かつ精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置は検知マークの延びる方向に沿って案内されるので、当該水中移動装置の位置決めをより確実かつ精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検出センサを用いて検知マークを検出することにより、水中移動装置は検査対象面に塗布された検知マークをより精度良く検出することができ、このことにより、原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めをより精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置は第1の検知マーク部分の延びる方向に沿って移動し、しかも第2の検知マーク部分を検出することにより原子炉内の検査対象面に対する水中移動装置の位置決めを行うことができるので、当該水中移動装置の位置決めをより精度良く行うことができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、検出センサによる検査対象面上での検出範囲を大きくすることができ、検知マークの検出をより短時間かつ容易に行うことができるようになる。
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して当該検査対象面の色とは異なる色の検知マークを予め塗装しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
水中移動装置の移動の際に、当該水中移動装置とは別に設けられた撮像装置によって予め塗布された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法である。
このような原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置とは別に設けられた撮像装置を用いることにより、水中移動装置に位置計測手段を設ける必要がなくなり、また、とりわけ検査対象位置に対して水中移動装置を大幅に接近させる必要がある場合に、位置決め時間を短縮することができる。
このような原子炉内検査保全方法によれば、原子炉の建設時に気中環境下で、または稼働している原子炉の定期検査時に水中環境下で検知マークの塗装を行うことにより、この検知マークの塗装作業の際に作業者が被曝することを抑止することができ、検知マークの塗装作業を安全かつ容易に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図22は、本実施の形態の原子炉内検査保全方法を示す図である。
このうち、図1は、本実施の形態の原子炉内検査保全方法の概要を説明するための斜視図であり、図2乃至図9は、炉内構造物の検査対象面に形成された凹陥部からなる検知マークを示す説明図である。また、図10乃至図14は、検査対象面に凹陥部からなる検出マークを形成するための加工機の構成を示す説明図であり、図15乃至19は、水中移動装置およびこの水中移動装置に設けられた検出センサの構成を示す説明図である。また、図20は、本実施の形態の変形例に係る、炉内構造物の検査対象面に形成された取付部材からなる検知マークを示す説明図であり、図21および図22は、図20の検知マークを検出するための検出センサの構成を示す説明図である。
ここで、原子炉の炉内構造物1としては例えば炉心シュラウドのような溶接構造物が検査保全対象となるが、原子炉圧力容器やステンレス製プールライニングのような他の溶接構造物を検査保全対象としてもよい。炉内構造物1等の溶接構造物を検査保全するにあたり、例えば図1に示すような溶接部2近傍に対して特に検査要求が高くなっている。また、検査により欠陥が検出された場合には水中移動装置30により補修を実施し、あるいは損傷の可能性があると判断された場合には残留応力低減などの予防保全処理を実施する。また、検査や補修等に先立ち、検査対象面の表面状態を清浄に保つため、水中移動装置30により掃除および洗浄を行う。このような、原子炉内の検査対象面1aに対して検査、補修、保全、洗浄、掃除等を行うことを本明細書では纏めて「検査や保全を行う」という。
以下、本実施の形態の原子炉内検査保全方法の各工程の詳細について説明する。
まず、水中移動装置30を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、炉内構造物1の検査対象面1aに検知マーク3を予め形成しておく工程について図2乃至図14を用いて説明する。
この凹陥部3aは、図2に示すように、検査対象面1aの溶接部2近傍に、離散的に複数形成される。凹陥部3aからなる検知マークを検査対象面1aに形成するにあたり、放電加工機11、切削加工機、研削加工機18、レーザ加工機、電解加工機、刻印機29または振動ペンが用いられる。これらの各加工機については後述する。
このときに、検査対象部位の絶対的な位置の情報が必要であれば、凹陥部3aは検査対象面1aの所定箇所(基準点)からの寸法が計測されて施工位置が決定される。一方、検査対象部位に対する位置決め再現性のみが必要とされる場合には、凹陥部3aについて検査対象面1aの所定箇所からの寸法計測を行う必要はない。
次に、水が満たされた原子炉内で水中移動装置30を移動させる工程について図15を用いて説明する。図15は、水中移動装置30の透視斜視図である。
まず、水中移動装置30の構成について図面により説明する。
位置決めユニット32は、例えば当該位置決めユニット32が幅方向に走行するための一対の走行車輪34、34と、各走行車輪34を駆動するモータ36と、検査対象面1aに接触して受動的に回転する一対の計測車輪35、35と、各計測車輪35に取り付けられこの計測車輪35の回転数を計測する回転計37と、水中移動装置30が検査対象面1aに対して略平行状態となるよう位置決めユニット32を支持する支持車輪38とを有している。また、この位置決めユニット32には、水中で水中移動装置30自体を検査対象面1aに対して押付ける押付け力を発生させるための一対のプロペラ39、39および各プロペラ39を回転させる回転機構(図示せず)が設けられている。
水中移動装置30が炉内構造物1の検査対象面1a近傍にあるときに、この水中移動装置30の一対のプロペラ39、39が回転することにより当該水中移動装置30は検査対象面1aに押付けられることとなる。そして、一対の走行車輪34、34、一対の計測車輪35、35および支持車輪38が検査対象面1aに当接する。この状態で、モータ36が各走行車輪34を駆動してこの走行車輪34が回転することにより、水中移動装置30は例えば幅方向に移動する。この際に、検査対象面1aに当接している各計測車輪35も受動的に回転し、回転計37により計測車輪35の回転数が計測される。このことにより、水中移動装置30の検査対象面1a上における移動距離が計測される。
次に、上述の移動の際に、水中移動装置30の検出センサ40により検査対象面1aに形成された凹陥部3aからなる検知マーク3を検出して水中移動装置30の位置決めを行う工程について図16乃至図19を用いて説明する。
まず、水中移動装置30の検出センサ40の構成について図16等を用いて説明する。
検出センサ40の各々の具体的な構成について以下に説明する。
以上のように本実施の形態の原子炉内検査保全方法によれば、水中移動装置30を用いて原子炉の炉内構造物1の検査対象面1aの検査や保全を行うにあたり、水中移動装置30を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、炉内構造物1の検査対象面1aに検知マーク3を予め形成しておき、原子炉内の検査や保全を実際に行う際に、水が満たされた原子炉内で水中移動装置30を移動させ、この移動の際に、水中移動装置30の検出センサ40により検査対象面1aに形成された検知マーク3を検出して当該水中移動装置30の位置決めを行うようになっている。このため、検査対象面1a上に形成された検知マーク3を目標として水中移動装置30の位置決めを行うことができるようになるので、検査対象面1aに検知マーク3が形成されていない場合と比較して、原子炉内の検査対象面1aに対する水中移動装置30の位置決めを短時間で精度良く行うことができ、この水中移動装置30の位置決め再現性を良好なものとすることができる。
本実施の形態による原子炉内検査保全方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、検査対象面1aに対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより凹陥部3aを形成する代わりに、図20に示すように検査対象面1aに取付部材4aを取り付けることにより検知マーク4を形成してもよい。
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図23および図24は、本発明の第2の実施の形態による原子炉内検査保全方法を示す図である。
図23および図24に示す第2の実施の形態おいて、図1乃至図19に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
例えば、検査対象面1aに対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより凹陥部3aを形成する代わりに、図20に示すように検査対象面1aに取付部材4aや溶接肉盛座等を取り付けることにより検知マーク4を形成してもよい。
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図25乃至図32は、本発明の第3の実施の形態による原子炉内検査保全方法を示す図である。
図25乃至図32に示す第3の実施の形態おいて、図1乃至図19に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、図25および図27に示すように、凹陥部57は、直線的に延びて水平方向で円環状となっており、この凹陥部57の延びる方向は、水中移動装置30が検査対象面1aの検査や保全を行う際に当該水中移動装置30が検査対象面1a上で移動すべき方向と一致する。ここで、図27に示すように凹陥部57の断面は半楕円形状となっている。
なお、第2の凹陥部部分58b、59bを検出することにより水中移動装置30の位置決めを行う場合は、検出センサ40として機械式接点スイッチ44を用いることが好ましい。
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図33および図34は、本発明の第4の実施の形態による原子炉内検査保全方法を示す図である。
図33および図34に示す第4の実施の形態おいて、図1乃至図19に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、図33に示すように、予め検査対象面1a上に形成されるレール67aは、直線的に延びて水平方向で円環状となっており、このレール67aの延びる方向は、水中移動装置30が検査対象面1aの検査や保全を行う際に当該水中移動装置30が検査対象面1a上で移動すべき方向と一致する。このレール67aの幅の大きさは、図17に示す位置決めユニット32の走行車輪34の幅の大きさと略同一となっている。
図34に示すような位置決めユニット69は、レール67b近傍に吊り下げた後、シリンダピストン73を遠隔操作により引き込んで各車輪70でレール67bを挟み込むことにより着脱を行うことできるので、とりわけ水中移動装置30の検査対象領域が、作業者の接近することができない狭隘、水中、高放射線領域である場合に有効である。
本実施の形態においては、例えば図34に示すように、水中移動装置30の位置決めユニット69がレール67bに沿って案内される。そして、水中移動装置30がレール67b上を移動している際に、この水中移動装置30に設けられた検出センサ40により、レール67b上に所定間隔で設けられた凹陥部68を検出し、水中移動装置30の位置決めが行われる。
以下、第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態おいて、図1乃至図22に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
そして、この炉内構造物1の塗装の色とは異なる色により、検知マークを検査対象面1aの表面層に塗装する。
以下、第6の実施の形態について説明する。この第6の実施の形態おいて、図25乃至図32に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
以下、第7の実施の形態について説明する。この第7の実施の形態おいて、図33および図34に示す第4の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
1a 検査対象面
2 溶接部
3 検知マーク
3a 凹陥部
4 検知マーク
4a 取付部材
5 半球形状の凹陥部
6 半球形状の凹陥部
7 直線状の凹陥部
8 十字形状の凹陥部
9 円環状の凹陥部
10 略三角形状の凹陥部
11 放電加工機
12 フード
13 吸引ポンプ
14 フィルタ
15 放電加工部
16 吸引口
17 二次生成物回収システム
18 研削加工機
19 加工ヘッド
20 駆動モータ
22 吸着パッド
24 モータ
27 吊りワイヤ
28 シリンダピストン
29 刻印機
30 水中移動装置
31a 当て板
31b 溶接ビート
32 位置決めユニット
33 作業ヘッド
34 走行車輪
35 計測車輪
36 モータ
37 回転計
38 支持車輪
39 プロペラ
40 検出センサ
41 テレビカメラ(撮像器具)
42 ミラー
43 超音波探傷器
44 機械式接点スイッチ
45 バネ
46 車輪
47 フェライトスコープ
48 シリンダピストン
49 探触子エレメント
50 駆動機構
51 押付け機構
52 テレビカメラ(撮像装置)
53 位置決めユニット
54 プロペラ
55 突起部
56 位置決めユニット
57 凹陥部
58 凹陥部
58a 第1の凹陥部部分
58b 第2の凹陥部部分
59 凹陥部
59a 第1の凹陥部部分
59b 第2の凹陥部部分
60 走行車輪
61 プロペラ
62 位置決め車輪
63 計測車輪
64 シリンダピストン
67a レール
67b レール
68 凹陥部
69 位置決めユニット
70 車輪
73 シリンダピストン
Claims (11)
- 水中移動装置を用いて原子炉内の検査対象面の検査や保全を行う原子炉内検査保全方法において、
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置が検査対象面に形成された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法。 - 検知マークを予め形成しておく前記工程において、放電加工機、切削加工機、研削加工機、レーザ加工機、電解加工機、刻印機または振動ペンを用いることにより検査対象面に対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行い、更にこれらの処理により発生する二次生成物の回収を行うことを特徴とする請求項1記載の原子炉内検査保全方法。
- 水中移動装置を用いて原子炉内の検査対象面の検査や保全を行う原子炉内検査保全方法において、
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に取付部材を取り付けることにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
この移動の際に、水中移動装置が検査対象面に形成された検知マークを検出することにより当該水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法。 - 検知マークを予め形成しておく前記工程において、検知マークとして溶接ビードを形成することを特徴とする請求項3記載の原子炉内検査保全方法。
- 検知マークを予め形成しておく前記工程において、水中移動装置が検査対象面の検査や保全を行う際に当該水中移動装置が移動すべき方向に沿って直線的に延びるよう、検知マークを形成することを特徴とする請求項1または3記載の原子炉内検査保全方法。
- 直線的に延びる前記検知マークは、水中移動装置が原子炉内の検査対象面の検査や保全を行う際に当該水中移動装置を案内する機能も有していることを特徴とする請求項5記載の原子炉内検査保全方法。
- 検知マークを予め形成しておく前記工程の後に、
検査対象面に形成された検知マークに対して表面仕上げ処理および/または残留応力低減処理を予め行う工程を更に備えたことを特徴とする請求項1または3記載の原子炉内検査保全方法。 - 水中移動装置に、撮像器具、超音波距離センサ、レーザ距離センサ、フェライトスコープ、超音波探傷器、渦電流探傷器および機械式接点スイッチより構成される群のうちのいずれか一つまたは複数を組合せたものからなる検出センサが設けられており、
この検出センサにより検知マークを検出することを特徴とする請求項1または3記載の原子炉内検査保全方法。 - 検知マークを予め形成しておく前記工程において、水中移動装置が検査対象面の検査や保全を行う際に移動すべき方向に延びる第1の検知マーク部分と、この第1の検知マーク部分と形状および延びる方向が異なる第2の検知マーク部分とからなる検知マークを形成し、
水中移動装置が検査対象面の検査や保全を行う際に、第1の検知マーク部分の延びる方向に移動する水中移動装置が第2の検知マーク部分を検出することにより、当該水中移動装置の位置決めを行うことを特徴とする請求項1または3記載の原子炉内検査保全方法。 - 前記検出センサは、水中移動装置が検査対象面の検査や保全を行う際に移動すべき方向と異なる方向に沿って並ぶよう複数設けられていることを特徴とする請求項8記載の原子炉内検査保全方法。
- 水中移動装置を用いて原子炉内の検査対象面の検査や保全を行う原子炉内検査保全方法において、
水中移動装置を用いて原子炉内の検査や保全を行う前に、検査対象面に対して切り欠き処理、罫書き処理、ポンチ処理または打刻処理を行うことにより検知マークを予め形成しておく工程と、
水が満たされた原子炉内で水中移動装置を移動させる工程と、
水中移動装置の移動の際に、当該水中移動装置とは別に設けられた撮像装置によって検査対象面に形成された検知マークを検出することにより、水中移動装置の位置決めを行う工程と、
を備えたことを特徴とする原子炉内検査保全方法。
Priority Applications (3)
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