JPH09211181A - 液中検査装置 - Google Patents

液中検査装置

Info

Publication number
JPH09211181A
JPH09211181A JP8013511A JP1351196A JPH09211181A JP H09211181 A JPH09211181 A JP H09211181A JP 8013511 A JP8013511 A JP 8013511A JP 1351196 A JP1351196 A JP 1351196A JP H09211181 A JPH09211181 A JP H09211181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
wall surface
scanning
hole
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8013511A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Nagaoka
悦雄 永岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8013511A priority Critical patent/JPH09211181A/ja
Publication of JPH09211181A publication Critical patent/JPH09211181A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の小型化及び制御系の簡素化を図る
ことができ、また壁面が2次元曲面(又は3次元曲面)
であっても安定した走行及び着座が可能な液中検査装置
を提供する。 【解決手段】 フロート本体1に、3体のスクリュース
ラスタ2a,2b,2c、2体の駆動車輪4a−1,4
b−1と1体のガイドボール5、X軸走査機構部8Aや
Y軸走査・θ旋回機構部8C等を備えてなる簡易構成の
走査機構8、この走査機構8に駆動されてX軸走査及び
Y軸走査を行うセンサー、簡易構成の吸盤機構7a,7
b,7c、及び目視装置等を備えて水中検査装置Iを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大型タンク内面等の
液中壁面の検査を行う液中検査装置に関し、特に原子力
発電プラントの使用済み燃料貯蔵ピットライニングの検
査・補修を行う水中検査装置に適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の水中検査装置の斜視図であ
る。
【0003】図5に示すように、水中壁面の深傷検査を
行う従来の水中検査装置IIは、探触子板25を先端に備
えた6軸のマニピュレータ22を搭載すると共に、8体
のスクリュースラスタ23と、4体の駆動車輪24と、
4体の真空ポンプ排気式吸盤26とを備えており、スク
リュースラスタ23によって水中を航行して検査対象部
へ移動し且つ駆動車輪24によって壁面を走行して検査
対象位置(例えば壁面の溶接線)へ位置決めすると共
に、吸盤26により当該検査対象位置の壁面に吸着固定
し、この状態でマニピュレータ23を作動させて探触子
板25による検査を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の水中検査装置IIでは、マニピュレータ22を搭載する
と共に8体のスクリュースラスタ23を備えているた
め、その制御系が複雑であり、しかもマニピュレータ2
2、8体のスクリュースラスタ23及び真空ポンプ排気
式吸盤26を備えているため全体が大型化し狭隘部への
アクセスが困難であった。
【0005】また、4体の駆動車輪24を備えた4輪走
行機構を採用しているため、2次元曲面(又は3次元曲
面)の壁面において4輪中の1輪が非接触状態(壁面か
ら離れた状態)となって、走行や着座が不安定になるこ
とがあった。
【0006】従って本発明は上記従来技術に鑑み、装置
全体の小型化及び制御系の簡素化を図ることができ、ま
た壁面が2次元曲面(又は3次元曲面)であっても安定
した走行及び着座が可能な液中検査装置を提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明は、液中を航行して検査対象部へ移動し且つ壁面
を走行して検査対象位置へ位置決めした後、検査手段に
よって当該検査対象の検査を行う液中検査装置であっ
て、前記液中航行を行うための3体のスクリュースラス
タを三角形状に配設し、且つ前記壁面走行を行うための
2体のステアリング機構付駆動車輪と1体のガイドボー
ルとを前記三角形状の各角の対角位置へ各々配設して浮
力中性化を図るよう構成したことを特徴とする。
【0008】また第2の発明は、上記第1の発明におい
て、前記検査手段は、センサーを壁面に対して追従可能
に支持したジンバル機構部と、このジンバル機構部を支
持しこのジンバル機構部と共に前記センサーを一方向へ
揺動し且つ旋回する一方向走査・旋回機構部と、この一
方向走査・旋回機構部を支持しこの一方向走査・旋回機
構部及び前記ジンバル機構部と共に前記センサーを壁面
方向に移動して壁面に押圧する押圧機構部と、この押圧
機構部を支持しこの押圧機構部、前記一方向走査・旋回
機構部及び前記ジンバル機構部と共に前記センサーを前
記一方向と直交する他方向へ移動する他方向走査機構部
とを備えてなる走査機構を有するものであることを特徴
とする。
【0009】また第3の発明は、上記第1又は第2の発
明において、貫通穴を中央部に有する両軸ピストンと、
小径部と大径部とからなる貫通穴を中央部に有し且つピ
ストンヘッドにも貫通穴を有する片軸ピストンとをシリ
ンダケース内に往復動可能に気密挿入し、これら両ピス
トン間にスプリングを介設すると共に、前記両軸ピスト
ンの一方のピストンロッドは前記シリンダケースの一端
側を貫通して液中に突出させ、他方のピストンロッドは
前記片軸ピストンの貫通穴小径部に往復動可能に気密挿
入し弁体を先端に有する弁棒を先端部に結合し、且つこ
の先端部に連通溝を形成すると共に前記弁棒の基端側が
前記片軸ピストンの貫通穴の段部に当接するよう形成
し、一方前記片軸ピストンのピストンロッドはシリンダ
ケースの他端側を貫通して液中に突出させると共に弁座
を中央部に有し且つ吸盤を取付けた取付部材を先端部に
結合し、更に前記シリンダケースの上下部にはガス孔を
形成し且つ下部には前記片軸ピストンのピストンヘッド
に当接する段部を形成してなる吸盤機構を備えたことを
特徴とする。
【0010】従って上記液中検査装置によれば、スクリ
ュースラスタにより水中を航行して検査対象部へ移動
し、且つスクリュースラスタにより当該検査対象部の壁
面へ駆動車輪を押圧しながらこの駆動車輪により壁面を
走行して検査対象位置(溶接線等)へ位置決めした後、
検査手段により当該検査対象位置の検査を行う。
【0011】特に上記第2の発明の液中検査装置では、
検査手段によって検査を行う際、走査機構の押圧機構部
によってセンサーを壁面に押圧した状態で、走査機構の
他方向走査機構部によってセンサーを他方向へ移動させ
て同方向の走査を行うと共に、走査機構部の一方向走査
・旋回機構部によってセンサーを一方向へ揺動(移動)
させて同方向走査を行う。
【0012】また、上記第3の発明の液中検査装置で
は、検査を行う際に吸盤機構により液中検査装置を壁面
に吸着固定する。吸着する場合には、加圧ガスを一方の
ガス孔から供給して両軸ピストンを壁面方向へ押し出
す。このことにより、スプリングを介して片軸ピストン
が押し出され吸盤内の液体が排出されて吸盤が壁面に密
着する。そして片軸ピストンのピストンヘッドがシリン
ダケースの段部に当接することにより片軸ピストンの移
動は停止する一方、両軸ピストンは更に押し出され弁棒
の弁体により弁座が塞がれて吸盤内と液中側とが遮断さ
れる。かくして吸着が完了する。
【0013】一方、吸着を解除する場合には、一方のガ
ス孔からの加圧ガスの供給を停止することにより両軸ピ
ストンがスプリングによって押戻され、これによって弁
体が弁座から離れ弁座が容易に開放される。その結果、
両軸ピストンの貫通孔、連通溝、片軸ピストンの貫通孔
大径部及び弁座を介して吸盤内と液中側とが連通され
る。そして更に他方のガス孔から加圧ガスを供給する
と、この加圧ガスが片軸ピストンのピストンヘッドの貫
通孔を通って両軸ピストンのピストンヘッドに達するこ
とから、両軸ピストンが更に押し戻され、同時に弁棒の
基端側が片軸ピストンの段部に当接するため片軸ピスト
ンも引寄せられる。かくして両ピストンとも吸着前の状
態に戻り、吸着の解除が完了する。
【0014】そして、本液中検査装置では、2体の駆動
車輪と1体のガイドボールによる3点接触によって壁面
を走行するため、壁面が2次元曲面(又は3次元曲面)
等であっても4輪走行(4点接触)の場合のように1輪
が非接触状態となることはなく、安定した走行及び着座
が可能である。
【0015】また、スクリュースラスタが3体(全方向
へ航行可能な最小数)であるため、液中検査装置全体の
小型化及び制御系の簡素化が図れる。特に、上記第2の
発明の如く検査手段の走査機構を簡易な構成とし、また
上記第3の発明の如く吸盤機構を簡易な構成とすること
によって、より液中検査装置全体の小型化及び制御系の
簡素化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づき詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態例に係る水中検
査装置の平断面図、図2は図1のA−A線矢視断面図、
図3は図1のB−B線矢視拡大断面図、図4は図1に示
す吸盤機構の拡大断面図である。
【0018】図1に示すように、本水中検査装置Iのフ
ロート本体1は平面視が三角形状であって中空の部材で
あり、このフロート本体1の側面1a,1b,1cの内
側には3体のスクリュースラスタ2a,2b,2cが各
々配設され、角部1d,1e,1fにはステアリング機
構4a−2,4b−2を有し且つ図示しない回転駆動装
置(モータ等)を内蔵した2体の駆動車輪4a−1,4
b−1(図3参照)と、回転自在に支持されたガイドボ
ール5とが配設されている。即ち、3体のスクリュース
ラスタ2a,2b,2cのなす三角形状の各角の対角位
置へ駆動車輪4a−1,4b−1とガイドボール5とが
配設されており、このことによって浮力の中性化が図ら
れている。
【0019】図1及び図2に示すように、フロート本体
1の角部1eには3軸方向の傾斜計3a,3b,3cが
設けられており、これらの傾斜計3a,3b,3cによ
って水中検査装置Iの姿勢角度を検出する。
【0020】フロート本体1の中心部には水中検査装置
IのX軸方向(図1中の左右方向)及びY軸方向(図1
中の上下方向)の走行距離を計測するトラックボール型
のXY軸距離計6が設けられている。このXY軸距離計
6はスプリング6−1を有し、このスプリング6−1に
よってトラックボール6−2を壁面15へ押付けるスプ
リング押付方式のものである。
【0021】またフロート本体1の角部1e,1f,1
gの壁面15側には3体の吸盤機構7a,7b,7cが
配設されている。これらの吸盤機構7a,7b,7c
は、以下に説明するように同一の簡易な構成を有してい
る。
【0022】図4に示すように、シリンダケース7−1
には2体のピストン7−2,7−3が往復動可能に気密
挿入されており、ピストン7−2と7−3の間にはスプ
リング7−4が介設されている。一方のピストン7−2
は、ピストンヘッド7−2aと、このピストンヘッド7
−2aの図中上下両側に形成されたピストンロッド7−
2b,7−2cとを有する両軸のピストンであり、中央
には小径の貫通穴7−2gが形成されている。他方のピ
ストン7−3は、ピストンヘッド7−3aと、このピス
トンヘッド7−3aの図中下側に形成されたピストンロ
ッド7−3bとを有する片軸のピストンであり、小径部
7−3dと大径部7−3eとからなる中央の貫通穴と、
ピストンヘッド7−3aに形成された貫通穴7−3gと
を有している。
【0023】そして、ピストン7−2の一方のピストン
ロッド7−2bはシリンダケース7−1の図中上端側を
貫通して水中に突出し、他方のピストンロッド7−2c
はピストン7−3の貫通穴小径部7−3dに往復動可能
に気密挿入されている。ピストンロッド7−2cの先端
部には連通溝7−2fが形成されると共に、弁体7−2
eを先端に有する弁棒7−2dが結合されている。また
弁棒7−2dの基端部7−2hがピストン7−3の貫通
穴内の段部7−3hに当接するよう形成されている。ピ
ストン7−3のピストンロッド7−3bはシリンダケー
ス7−1の図中下端側を貫通して水中に突出しており、
その先端部には弁座7−3fを中央部に有し且つ吸盤7
−5が取付けられた取付部材7−3cが結合されてい
る。
【0024】更にシリンダケース7−1の上下部にはガ
ス孔7−1b,7−1cが形成され、シリンダケース7
−1の内側下部にはピストン7−3のピストンヘッド7
−3aに当接する段部7−1aが形成されている。
【0025】また、図1及び図2に示すように、フロー
ト本体1の側面1aの外側にはセンサ9のX軸・Y軸方
向走査及びθ旋回が可能な走査機構8が付設されてい
る。この走査機構8は、X軸走査機構部8Aと、押圧機
構部8Bと、Y軸走査・θ旋回機構部8cと、ジンバル
機構部8Dとを備えてなる簡易な構成のものである。
【0026】X軸走査機構部8Aは、フロート本体1の
側面1aに固定されたフレーム8−1と、このフレーム
8−1に回転可能に支承されたボールネジ8−2と、フ
レーム8−1の下面に固定されギヤー8−15を介して
ボールネジ8−2を回転駆動する駆動装置(モータ等)
8−3と、ボールネジ8−2に螺合するボールナットを
内蔵しボールネジ8−2の回転に伴ってX軸方向へ移動
する片側2組のスプリングバック式ガイドピストン付X
軸走査フレーム8−5と、ボールネジ8−2の端部に回
転可能に係合しボールネジ8−2の回転角度(即ちセン
サー9のX軸方向移動量)を検出する回転角度検出器8
−4とを備えて構成されている。
【0027】押圧機構部8Bは、X軸走査フレーム8−
5の片側に固定された2体のスプリングバック式ガスシ
リンダ8−16a,18−6bと、これらのガスシリン
ダ8−16a,8−16bに結合された保持フレーム8
−6とを備えて構成されている。
【0028】Y軸走査・θ旋回機構部8Cは、保持フレ
ーム8−6の片側に揺動可能に支承されると共に内蔵し
たベベルギヤー8−10a,8−10b,8−10cの
組合せにてθ旋回及び差動式揺動を可能にしたギヤーボ
ックス8−10と、回転軸が図示しないベベルギヤーを
介してベベルギヤー8−10a,8−10bの各々に連
結されると共に保持フレーム8−6の片側に固定された
Y軸揺動(Y軸走査)・θ旋回用の駆動装置(モータ
等)8−7a,8−7bと、ベベルギヤー8−10cに
結合されこのベベルギヤー8−10cと共に回転するセ
ンサーアーム11と、ギヤーボックス8−10に固定さ
れると共にセンサーアーム11と回転係合しこのセンサ
ーアーム11のθ旋回角度(即ちセンサー9のθ旋回角
度)を検出する旋回角度検出器8−9と、保持フレーム
8−6の片側に固定されると共にギヤーボックス8−1
0の外周部と回転係合しこのギヤーボックス8−10の
Y軸揺動角度(即ちセンサー9のY軸方向移動量)を検
出するY軸揺動角度検出器8−8とを備えて構成されて
いる。
【0029】そして、センサー9はセンサーアーム11
の先端部にジンバル機構部8Dを介して支承されてい
る。即ち、センサー9は、センサーアーム11に軸8−
12介して結合された保持部材8−14に、軸8−12
と直交する軸8−13を介して結合されており、軸8−
12を中心にして保持部材8−14と共に一方へ回動し
且つ軸8−13を中心にして他方へも回動することがで
きる。このためX軸走査及びY軸走査の際、センサー9
を容易に壁面に追従させることができる。
【0030】また、図2に示すように、フロート本体1
には目視装置16が備えられている。即ち、フロート本
体1の走行面と反対側の中心部には目視パン機構部10
の旋回駆動装置(モータ等)10−1が挿設されると共
に、旋回機構10−2が旋回駆動装置10−1によって
旋回可能に支承されている。そして、旋回機構10−2
の頂部には目視チルト機構部11が装設されており、こ
の目視チルト機構部11の一端側には水中カメラ12及
びランプ13a,13bの駆動軸11−2が回転可能に
支承される一方、回転モーメントをキャンセルするため
に目視チルト機部11の他端側(水中カメラ12と反対
側)に首振り駆動装置(モータ等)11−1が装設され
ている。また駆動軸11−2側には回転モーメントキャ
ンセル用のフロート14が外装されている。
【0031】従って上記構成の水中検査装置Iによれ
ば、次のような作用効果が得られる。
【0032】例えば図2に示す壁面15の溶接線等を検
査する場合、まず3体のスクリュースラスタ2a,2
b,2cによって水中を航行し当該検査対象部まで移動
する。このとき、スクリュースラスタ2a,2b,2c
の同期回転による直進や、差動又は正逆組合せ回転によ
る全方向への姿勢変更によって検査対象部まで航行する
ことができる。
【0033】検査対象部へ到着したら、傾斜計3a,3
b,3cによって水中検査装置Iの姿勢角度を検出しな
がらスクリュースラスタ2a,2b,2cにより駆動車
輪4a−1,4b−1及びガイドボール5を壁面15へ
押圧した後、XY軸距離計6にて位置確認をしながら駆
動車輪4a−1,4b−1で壁面15上を走行して検査
対象の溶接線等に位置決めし、姿勢補正を目視装置16
と組合せて行う。そして、吸盤機構7a,7b,7cに
より壁面15に吸着固定する。
【0034】このとき、本水中検査装置Iは壁面15に
対して駆動車輪4a−1,4b−1とガイドボール5の
3点接触であるため、壁面15が2次元曲面(又は3次
元曲面)等であっても4輪走行の場合のように1輪が非
接触状態となることはなく、安定した走行及び着座が可
能である。
【0035】なお、吸盤機構7a,7b,7cによる着
脱は次のようにして行う(図4参照)。
【0036】吸着する場合には、加圧ガスをガス孔7−
1bから供給してピストン7−2を壁面15方向へ押出
す。このことにより、スプリング7−4を介してピスト
ン7−3が押出され吸盤7−5内の水が排出されて吸盤
7−5が壁面15に密着する。そしてピストンヘッド7
−3aが段部7−1aに当接することによりピストン7
−3の移動は停止する一方、ピストン7−2は更に押出
され弁棒7−2dの弁体7−2eにより弁座7−3fが
塞がれて吸盤7−5内と水中側とが遮断される。かくし
て吸着が完了する。
【0037】吸着を解除する場合には、ガス孔7−1b
からの加圧ガスの供給を停止することによりピストン7
−2がスプリング7−4によって押戻され、これにより
弁棒7−2dの弁体7−2eが弁座7−3fから離れ弁
座7−3fが容易に開放される。その結果、貫通孔7−
2g、連通溝7−2f、貫通孔大径部7−3e及び弁座
7−3fを介して吸盤7−5内と水中側とが連通され
る。そして更にガス孔7−1cから加圧ガスを供給する
と、この加圧ガスが貫通孔7−3gを通ってピストンヘ
ッド7−2aへ達することから、ピストン7−2が更に
上方へ押し戻され、同時に弁棒7−2dの基端部7−2
hがピストン7−3の段部7−3hに当接するためピス
トン7−3も上方へ引寄せられる。かくして両ピストン
7−2,7−3とも吸盤前の状態に戻され、吸着の解除
が完了する。
【0038】続いて、吸盤機構7a,7b,7cによっ
て水中検査装置Iを壁面15へ吸着固定したら、走査機
構8を作動させてセンサー9によるスキャニングを行う
(図1及び図2参照)。
【0039】即ち、押圧機構部8Cによってセンサー9
を壁面15に押圧し、この状態で、X軸走査機構部8A
によりセンサー9をX軸方向へ移動し、Y軸走査・θ旋
回機構部8Cによりセンサー9をY軸方向に移動させ
て、X軸走査及びY軸走査、つまり溶接線等に対する直
交及び平行組合せスキャン(ラスタースキャン方式等)
により一領域の検査を行う。
【0040】一領域の検査終了後は、吸着を解除し、2
体の駆動車輪4a−1,4b−1にて当該溶接線等と平
行に次の領域まで移動して、上記と同様の操作で検査を
行う。検査完了後は、3体のスクリュースラスタ2a,
2b,2cによって帰還する。
【0041】そして、本水中検査装置Iでは、前述の如
く駆動車輪4a−1,4b−1とガイドボール5の3点
接触であるため安定した走行及び着座が可能であり、ま
た水中において全方向へ航行可能な最小数である3体の
スクリュースラスタ2a,2b,2cと、簡易な構成の
走査機構8と、簡易な構成の吸盤機構7a,7b,7c
とを備えてなるものであるため、全体が従来に比べて小
型で狭隘部へのアクセスも容易であり、しかも制御系を
簡素化することができる。
【0042】
【発明の効果】以上発明の実施の形態と共に具体的に説
明したように本発明によれば、3体のスクリュースラス
タを備えた構成としたことにより液中検査装置全体の小
型化及び制御系の簡素化を図ることができる。特に検査
手段の走査機構を簡素な構成とし、また吸盤機構を簡素
な構成としたことによって、より液中検査装置全体の小
型化及び制御系の簡素化を図ることができる。装置全体
の小型化により狭隘部へのアクセスも容易となる。
【0043】更には、2体の駆動車輪と1体のガイドボ
ールとを備え3点接触によって壁面を走行する構成とし
たことにより、壁面が2次元曲面(又は3次元曲面)等
であっても安定した走行及び着座が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る水中検査装置の平
断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視拡大断面図である。
【図4】図1に示す吸盤機構の拡大断面図である。
【図5】従来の水中検査装置の斜視図である。
【符号の説明】
I 水中検査装置 1 フロート本体 1a,1b,1c 側面 1d,1e,1f 角部 2a,2b,2c スクリュースラスタ 3a,3b,3c 傾斜計 4a−1,4b−1 駆動車輪 4a−2,4b−2 ステアリング機構 5 ガイドボール 6 XY軸距離計 6−1 スプリング 6−2 トラックボール 7a,7b,7c 吸盤機構 7−1 シリンダケース 7−1a 段部 7−1b,7−1c ガス孔 7−2,7−3 ピストン 7−2a,7−3a ピストンヘッド 7−2b,7−2c,7−3b ピストンロッド 7−2d 弁棒 7−2e 弁体 7−2f 連通溝 7−2g 貫通穴 7−2h 基端部 7−3c 取付部材 7−3d 貫通穴小径部 7−3e 貫通穴大径部 7−3f 弁座 7−3g 貫通穴 7−3h 段部 8 走行機構 8A X軸走査機構部 8B 押圧機構部 8C Y軸走査・θ旋回機構部 8D ジンバル機構部 8−1 フレーム 8−2 ボールネジ 8−3 駆動装置 8−4 回転角度検出器 8−6 保持フレーム 8−7a,8−7b Y軸揺動・θ旋回用駆動装置 8−8 Y軸揺動角度検出器 8−9 旋回角度検出器 8−10 ギヤーボックス 8−10a,8−10b,8−10c ベベルギヤー 8−11 センサーアーム 8−12,8−13 軸 8−14 保持部材 8−15 ギヤー 8−16a,18−16b ガスシリンダ 9 センサー 10 目視パン機構部 10−1 旋回駆動装置 10−2 旋回機構 11 目視チルト機構部 11−1 首振り駆動装置 11−2 駆動軸 12 水中カメラ 13a,13b ランプ 14 フロート 15 壁面 16 目視装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液中を航行して検査対象部へ移動し且つ
    壁面を走行して検査対象位置へ位置決めした後、検査手
    段によって当該検査対象位置の検査を行う液中検査装置
    であって、 前記液中航行を行うための3体のスクリュースラスタを
    三角形状に配設し、且つ前記壁面走行を行うための2体
    のステアリング機構付駆動車輪と1体のガイドボールと
    を前記三角形状の各角の対角位置へ各々配設して浮力中
    性化を図るよう構成したことを特徴とする液中検査装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する液中検査装置におい
    て、 前記検査手段は、センサーを壁面に対して追従可能に支
    持したジンバル機構部と、このジンバル機構部を支持し
    このジンバル機構部と共に前記センサーを一方向へ揺動
    し且つ旋回する一方向走査・旋回機構部と、この一方向
    走査・旋回機構部を支持しこの一方向走査・旋回機構部
    及び前記ジンバル機構部と共に前記センサーを壁面方向
    に移動して壁面に押圧する押圧機構部と、この押圧機構
    部を支持しこの押圧機構部、前記一方向走査・旋回機構
    部及び前記ジンバル機構部と共に前記センサーを前記一
    方向と直交する他方向へ移動する他方向走査機構部とを
    備えてなる走査機構を有するものであることを特徴とす
    る液中検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載する液中検査装置に
    おいて、 貫通穴を中央部に有する両軸ピストンと、小径部と大径
    部とからなる貫通穴を中央部に有し且つピストンヘッド
    にも貫通穴を有する片軸ピストンとをシリンダケース内
    に往復動可能に気密挿入し、これら両ピストン間にスプ
    リングを介設すると共に、前記両軸ピストンの一方のピ
    ストンロッドは前記シリンダケースの一端側を貫通して
    液中に突出させ、他方のピストンロッドは前記片軸ピス
    トンの貫通穴小径部に往復動可能に気密挿入し弁体を先
    端に有する弁棒を先端部に結合し、且つこの先端部に連
    通溝を形成すると共に前記弁棒の基端側が前記片軸ピス
    トンの貫通穴の段部に当接するよう形成し、一方、前記
    片軸ピストンのピストンロッドはシリンダケースの他端
    側を貫通して液中に突出させると共に弁座を中央部に有
    し且つ吸盤を取付けた取付部材を先端部に結合し、更に
    前記シリンダケースの上下部にはガス孔を形成し且つ下
    部には前記片軸ピストンのピストンヘッドに当接する段
    部を形成してなる吸盤機構を備えたことを特徴とする液
    中検査装置。
JP8013511A 1996-01-30 1996-01-30 液中検査装置 Withdrawn JPH09211181A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8013511A JPH09211181A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 液中検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8013511A JPH09211181A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 液中検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09211181A true JPH09211181A (ja) 1997-08-15

Family

ID=11835180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8013511A Withdrawn JPH09211181A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 液中検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09211181A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005188954A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Toshiba Corp 原子炉内検査装置および方法
JP2006153717A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Hitachi Ltd 炉底部検査装置
JP2006160175A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Toshiba Corp 匍匐移動機構、匍匐移動装置及び匍匐移動方法
JP2007046944A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Hitachi Ltd 遠隔目視検査方法と自走式撮像装置
JP2007057357A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toshiba Corp 原子炉内検査保全方法
JP2007160406A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Toshiba Corp 切断装置
JP2007163285A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Toshiba Corp 圧力容器の遠隔取扱装置
JP2008057981A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toshiba Corp アニュラス部への機器アクセス装置および機器アクセス方法
CN106121656A (zh) * 2016-08-19 2016-11-16 上海交通大学 一种深海海底集矿装置及其集矿方法
CN106564578A (zh) * 2016-11-06 2017-04-19 合肥齐飞信息技术有限公司 一种水下防碰撞拍摄用无人机
CN110588926A (zh) * 2019-09-17 2019-12-20 哈尔滨工程大学 一种水下监测装置及布放回收方法
CN111319729A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 中国科学院沈阳自动化研究所 一种用于海洋机器人的保障指挥方舱
CN111907671A (zh) * 2020-08-21 2020-11-10 浙江大学 间隙可调的水陆两用吸盘
CN115571307A (zh) * 2022-10-12 2023-01-06 华能盐城大丰新能源发电有限责任公司 一种水下机器人吸附壁面的控制结构及控制方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4592283B2 (ja) * 2003-12-24 2010-12-01 株式会社東芝 原子炉内検査装置
JP2005188954A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Toshiba Corp 原子炉内検査装置および方法
JP2006153717A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Hitachi Ltd 炉底部検査装置
JP4616626B2 (ja) * 2004-11-30 2011-01-19 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 炉底部検査装置
JP2006160175A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Toshiba Corp 匍匐移動機構、匍匐移動装置及び匍匐移動方法
JP2007046944A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Hitachi Ltd 遠隔目視検査方法と自走式撮像装置
JP2007057357A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toshiba Corp 原子炉内検査保全方法
JP2007160406A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Toshiba Corp 切断装置
JP2007163285A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Toshiba Corp 圧力容器の遠隔取扱装置
JP2008057981A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toshiba Corp アニュラス部への機器アクセス装置および機器アクセス方法
CN106121656A (zh) * 2016-08-19 2016-11-16 上海交通大学 一种深海海底集矿装置及其集矿方法
CN106564578A (zh) * 2016-11-06 2017-04-19 合肥齐飞信息技术有限公司 一种水下防碰撞拍摄用无人机
CN111319729A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 中国科学院沈阳自动化研究所 一种用于海洋机器人的保障指挥方舱
CN110588926A (zh) * 2019-09-17 2019-12-20 哈尔滨工程大学 一种水下监测装置及布放回收方法
CN111907671A (zh) * 2020-08-21 2020-11-10 浙江大学 间隙可调的水陆两用吸盘
CN111907671B (zh) * 2020-08-21 2024-02-06 浙江大学 间隙可调的水陆两用吸盘
CN115571307A (zh) * 2022-10-12 2023-01-06 华能盐城大丰新能源发电有限责任公司 一种水下机器人吸附壁面的控制结构及控制方法
CN115571307B (zh) * 2022-10-12 2023-10-13 华能盐城大丰新能源发电有限责任公司 一种水下机器人吸附壁面的控制结构及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09211181A (ja) 液中検査装置
EP0461506B1 (en) Underwater mobile type inspection system
EP0084012B1 (fr) Robot à pattes grimpeur
JP6484387B2 (ja) 駆動部内蔵式のロールオーバ浮動式マルチハビタット潜水装置
JPH02216389A (ja) 水中点検装置
CN108423141A (zh) 一种水下作业机器人及其控制方法
JP3011583B2 (ja) 遊泳式水中目視検査装置
CN102975783A (zh) 单轮式管外爬管机器人
US7958955B2 (en) Automotive inspection device
CN102267274A (zh) 微米精度三层平面工件对位机器人系统
JP4805090B2 (ja) 操舵装置
JP2014043200A (ja) 水中清掃装置及び位置センサ装置
JPH08233981A (ja) 液中点検装置
JP4304552B2 (ja) 船舶のタンク内検査装置
JPS62201357A (ja) 超音波探傷機等の走行装置
JP4592283B2 (ja) 原子炉内検査装置
JP4436769B2 (ja) 水中移動装置
CN110341908A (zh) 一种水下钢结构表面海生物清洗机器人的控制方法
JP4235523B2 (ja) 水中移動装置
CN108544514A (zh) 具有气液探功能的模块化带座位型变形汽车型排爆机器人
JPH01266091A (ja) 水中作業ロボット
CN214954319U (zh) 一种食药环检测用生物显微镜
JPS59131160A (ja) 超音波探傷装置
CN114193464A (zh) 一种斧足式仿生探测装置
JP2006341676A (ja) 船外機の遠隔操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030401