JP2005188954A - 原子炉内検査装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原子炉内を検査する点検センサの位置と姿勢を遠隔で制御することができ、検査のための調整と段取りを簡単に行うことのできる原子炉内検査装置および方法を提供する。
【解決手段】炉水60を貯留した原子炉61内を三次元方向に移動する水中ビークル1と、原子炉61内を検査し情報を得る点検センサ2と、点検センサ2を水中ビークル1に対して保持し動作させる点検センサ駆動装置3と、原子炉61外に設けられ水中ビークル1の動作を制御するビークル制御操作部5aと、原子炉61外に設けられ点検センサ駆動装置3の動作を制御する点検センサ駆動装置制御操作部5bと、原子炉61外に設けられ検査情報に対応する点検センサ2の出力信号を入力して処理する点検センサ出力信号処理部6とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉圧力容器内部の構造やシュラウド等の炉内構造物の検査を行う原子炉内検査装置および方法に関する。
一般に、原子炉圧力容器内や炉内構造物の検査には原子炉内検査装置が用いられている。検査は特に原子炉内の主要な溶接構造物であるシュラウドの各部溶接線が対象とされている。このような検査作業は、短時間でなるべく広範囲の検査を行うために水中ビークルに各種検査機器を搭載して行われる。
このような原子炉内検査装置としては、水中遠隔操作ビークルに前後進・旋回用スラスタおよび昇降・横行用スラスタを備えた装置であって、回動可能なアーム機構が取り付けられており、このアーム機構の先端に超音波検査手段や耐放射性テレビカメラ、赤外線カメラなどの各種検査手段を交換着脱可能に取り付けた例がある(下記特許文献1参照)。
この例ではアーム機構の先端にX−Yスキャナ機構を設け、このX−Yスキャナ機構に各種検査手段を取り付けている。検査の動作としては、水中遠隔操作ビークルのスラスタによりアーム機構および各種検査手段を検査部位まで移動させ、前記X−Yスキャナ機構を検査部位の近傍に押付けて、その動作自由度により検査手段を走査して検査を行う。
また他の原子炉内検査装置の例として、原子炉圧力容器等の内壁面に発生した欠陥の発見・除去作業を遠隔で行うために、水中の壁面に吸着しながら無軌道で移動する水中移動台車にその幅方向に沿って一軸方向に往復移動するデバイスアームを設け、このデバイスアームに欠陥部の監視手段および研削手段を備えた装置がある(下記特許文献2参照)。
この装置では、前記デバイスアームにスライド自在に取り付けられたスライドレールと、このスライドレールを壁面に対して近接離間させるシリンダとを備えて、欠陥部の監視手段や研削手段を動作させて水中移動台車が停止しているとき、および移動しているときにも壁面に対して作業することが可能である。
特開平11−14784号公報 特開平11−211878号公報
上述したような従来の原子炉内検査装置において、原子炉内水中で原子炉圧力容器内や炉内構造物の検査を行う場合、特に各構造物の溶接線の検査を行う場合には、遊泳移動や吸着走行移動ビークルに検査用の点検センサを搭載し、溶接線に沿って搬送、位置決めを行うことで検査作業が可能である。非接触型センサを用いる場合は、吸着走行移動ビークルによりシュラウド等の炉内構造物上を吸着しながら移動し、搭載した点検センサのホルダー等にローラや自在車輪を取り付けて、これをシュラウド壁や炉内構造物に押付けることにより点検センサと点検対象である溶接線の距離および姿勢を一定にすることができる。
しかしながら、上記のローラや自在車輪等の押付け状態が変化し点検センサと溶接線の相対距離や姿勢がずれてしまうことがある。また実際の検査においては、点検センサの出力状態を確認しながら点検センサの取付け状態を微調整するという要求が高い。このようなずれを修正するためには、その都度ビークルを水中から引き上げて取付け位置を調整しなければならない。しかし検査装置が狭隘な部位に進入している場合には引き上げ作業そのものが困難で時間を要する作業であり、また装置は炉内で汚染しているため調整作業にはフードマスク等の装備が必要となり作業性が悪いので調整が困難である。その結果、センサ取り付け位置の調整や作業段取りのための時間がかかり検査作業全体の時間が増大するという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、原子炉内を検査する点検センサの位置と姿勢を遠隔で制御することができ、検査のための調整と段取りを簡単に行うことのできる原子炉内検査装置および方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、原子炉内を三次元方向に移動する水中ビークルと、原子炉内を検査し情報を得る点検センサと、前記点検センサを前記水中ビークルに対して保持し動作させる点検センサ駆動装置と、前記原子炉外に設けられ前記水中ビークルの動作を制御するビークル制御操作部と、前記原子炉外に設けられ前記点検センサ駆動装置の動作を制御する点検センサ駆動装置制御操作部と、前記原子炉外に設けられ前記検査情報に対応する前記点検センサの出力信号を入力して処理する点検センサ出力信号処理部とを備えている構成とする。
請求項2の発明は、前記水中ビークルは、前記原子炉の上下方向に沿う推力を生じる上下スラスタと、前記原子炉の水平方向に沿う推力を生じる水平スラスタと、浮力を生じるフロートと、傾斜を検知する傾斜センサと、炉内構造物表面を走行する車輪と、前記走行の距離を計測する距離計とを備えている構成とする。
請求項3の発明は、前記点検センサ駆動装置は、前記水中ビークルに対して直交3軸方向の前記点検センサの取付け位置を調整する位置調整機構と、直交3軸まわりの姿勢を調整する姿勢調整機構とを備えている構成とする。
請求項4の発明は、前記位置調整機構は、3つの直動機構が連接されて構成されている構成とする。
請求項5の発明は、前記姿勢調整機構は、対向設置された二つの駆動用かさ歯車に対し、二つの従動用かさ歯車が上記駆動用かさ歯車の夫々にかみ合うとともに回転軸が直交して対向設置されており、前記駆動用かさ歯車の回転方向を組み合わせることにより従動側を直交2軸まわりに回転させる構造である構成とする。
請求項6の発明は、請求項2に記載の原子炉内検査装置において、前記ビークル制御操作部を操作して前記水中ビークルを前記水平スラスタにより炉内構造物に接触させ、前記点検センサ駆動装置制御操作部を操作して前記点検センサ駆動装置により前記炉内構造物に対する点検センサの位置および姿勢を調整し、前記車輪により前記水中ビークルを前記炉内構造物上を移動させて、前記炉内構造物の検査を行う方法とする。
請求項7の発明は、請求項2に記載の原子炉内検査装置において、前記ビークル制御操作部を操作して前記水中ビークルを前記水平スラスタにより炉内構造物に固定設置し、前記点検センサ駆動装置制御操作部を操作して前記点検センサを前記点検センサ駆動装置により前記炉内構造物に対して走査することにより、前記炉内構造物の検査を行う方法とする。
本発明によれば、原子炉内を検査する点検センサの位置と姿勢を遠隔で制御することができ、検査のための調整と段取りを簡単に行うことのできる原子炉内検査装置および方法を提供することができる。
以下、本発明に係る原子炉内検査装置および方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図5を用いて説明する。
図1は本実施の形態の原子炉内検査装置によって沸騰水型原子炉内の炉内構造物であるシュラウド62の中間部胴や下部胴内面を検査する場合を示す概念図である。図1に示すように、点検センサ2および点検センサ駆動装置3を搭載した水中ビークル1にはケーブル4が接続されており、ケーブル4はオペレーションフロア70上や燃料交換機71上などに設置されたビークル制御操作部5aと点検センサ駆動装置制御操作部5bと点検センサ出力処理部6に接続されている。さらにビークル制御操作部5aと点検センサ駆動装置制御操作部5bと点検センサ出力処理部6は検査位置データなどの情報を授受するために相互に接続されている。
例えば炉下部の検査を行う場合、水中ビークル1に点検センサ2および点検センサ駆動装置3が搭載されて原子炉圧力容器61の上方から炉内へ投入され、炉水60中を遊泳しながら潜行し上部格子板63および炉心支持板64を通過して炉下部へ到達する。そして水中ビークル1により点検センサ2を検査箇所へ搬送して検査を実施する。
図2に水中ビークル1の構成を示す。すなわち、水中ビークル1の上部の左右には一対の上下スラスタ7が同じ角度だけ傾けて配置され、中央部には一対の水平スラスタ8が配置されている。またシュラウド62の表面に沿って走行移動するために、片側にボールキャスタ12が設けられ、ボールキャスタ12の反対側に2つの走行車輪9と2つの距離計測ローラ10が配置されている。点検センサ2として、例えば、目視検査用カメラ、体積検査用超音波センサ、渦流探傷用点検センサ等を用いることができるが、本実施の形態ではレーザUT(Ultrasonic Tomography)プローブを用いた場合を示している。レーザUTプローブは検査対象部位に探傷用レーザ光と受信用レーザ光の2種類のレーザ光を投射し、き裂検査を行うものである。
点検センサ2は点検センサ駆動装置3により水中ビークル1の下部に取り付けられる。そして点検センサ駆動装置3により検査対象部位に対する点検センサ2のスキャン動作や位置および姿勢の調整を行う。点検センサ2のシュラウド62に対する位置および姿勢は、点検センサ2の取付けブラケット17に取り付けた超音波センサ15,16によりシュラウド62までの距離を計測して調整する。
一対の上下スラスタ7は、各々の回転方向を操作して水流の方向を組み合わせることによって水中ビークル1を潜行、浮上および左右といった任意の方向に遊泳させる。また一対の水平スラスタ8により水中ビークル1の前進、後進および垂直軸周りの旋回を行う。水中ビークル1の上部にはフロート14が配置されており、水中での自重と浮力がバランスするように調整することにより、上部格子板63や炉心支持板64を通過した後に真横に遊泳してシュラウド62内面へ向かうことができる。また水中において重心より浮力の中心が上になるように構成されているので、停止時には常に点検センサ2が下になるように保持されると共に、上下スラスタ7および水平スラスタ8による遊泳時の姿勢を安定させることができる。
水中ビークル1は炉水60中を遊泳移動し原子炉圧力容器61内の検査箇所近傍へ達した後に、水平スラスタ8によりビークル前面側から後面側へ水流を生成させることで検査対象であるシュラウド62に接近し、ボールキャスタ12と走行車輪9および距離計測ローラ10をシュラウド62に接触させる。この状態で傾斜センサ13によりビークルの傾斜を計測し、傾いている場合には図示されていない車輪駆動モータにより上下の走行車輪9を反対方向に駆動して水中ビークル1の姿勢を鉛直に修正する。
そしてさらに車輪駆動モータにより走行車輪9を回転して走行移動する。このとき、水中ビークル1はシュラウド62に3点で接触しており、シュラウド62との距離を一定に保ちながら水平に移動することができる。この時に傾斜センサ13によりビークルの傾斜を計測し、傾斜している場合には上下の走行車輪9の回転速度を調整し制御することで姿勢を垂直に保ちながら水平に走行移動することができる。また、水中ビークル1を傾斜させて切返しながら移動することによって上下方向にも移動することができる。走行車輪9による走行時には距離計測ローラ10も一緒に回転するのでエンコーダ等の回転センサ11により、吸着したシュラウド62に対する水中ビークル1の走行距離すなわち点検センサ2の相対移動量を計測することができる。
次に図3を用いて点検センサ駆動装置3の構成および動作を説明する。水中ビークル1の下部にZ軸ベース20が取り付けられている。Y軸ベース22はリニアガイド21を介してZ軸ベース20と連結されており、Z軸駆動モータ23を駆動源としてタイミングベルト24とボールネジ25によって上下に駆動される。X軸ベース27は2段に組み合わされたリニアガイド26を介してY軸ベース22と連結されており、Y軸駆動モータ28を駆動源としてタイミングベルト29とラック・ピニオン30によって前後に駆動される。
さらに姿勢調整機構のベースであるθ,φ軸ベース31はリニアガイド32を介してX軸ベース27と連結されており、X軸駆動モータ33を駆動源としてかさ歯車34とタイミングベルト35によって左右に駆動される。すなわち左右方向をX軸、上下方向をZ軸、前後方向をY軸として直交3軸方向に点検センサ2を動作させることができる。以上が並進方向の動作自由度である。回転方向の動作自由度については、ψ軸ベース38は2軸直交回転機構45を介してθ,φ軸ベース31と連結されており、θ,φ軸駆動モータ36,37により駆動される。点検センサ2はψ軸ベース38に対してψ軸駆動モータ39を駆動源としてかさ歯車40によりψ軸周りに回転駆動される。
次に図4を用いて点検センサ2の姿勢調整自由度に関わる2軸直交回転機構45の構成および動作について説明する。θ,φ軸駆動モータ36,37の出力軸に取り付けられて対向設置された2つの駆動用かさ歯車46,47に対し、2つの従動用かさ歯車48,49がかさ歯車46,47の夫々にかみ合うと同時に回転軸が直交して対向設置されている。また軸51はψ軸ベース38と従動用かさ歯車48を固定連結しているが、従動用かさ車49に固定された軸52はψ軸ベース38とは回動可能に支持されている。
いま、図4(a)のように駆動用かさ歯車46,47を同じ方向に回転させると従動用かさ歯車48,49は相対的に回転せずに一緒にθ軸周りに回転する。また、図4(b)のように駆動用かさ歯車46,47を反対方向に回転させると従動用かさ歯車48,49は相対的に回転するので、従動用かさ歯車48に固定されたψ軸ベース38がφ軸周りに回転する。すなわち図4(c)のように左右に回転する。
点検センサ駆動装置3は、以上に述べた並進方向の動作自由度および回転方向の動作自由度を組み合わせて、点検センサ2のスキャン動作と位置および姿勢の調整を行うことができる。すなわち水中ビークル1を例えばシュラウド62に吸着固定させておき、点検センサ2の先端を吸着壁面と平行な面内(図3のX軸方向およびZ軸方向)で方形波状に動作させることができる。点検センサ2のシュラウド62に対する位置および姿勢は、超音波センサ15,16によりシュラウド62までの距離を検出して調整する。
図3に示すように点検センサ2の左側の超音波センサ15と右側の超音波センサ16は上下方向に異なる位置に取り付けられている。それぞれの超音波センサ15,16によりシュラウド62までの距離を計測し、この2つの値が等しくなるようにθ軸とψ軸を調整することによってシュラウド62に対して点検センサ2が平行となるように調整することができる。また、この2つの値が予め設定された値となるようにY軸方向(前後方向)の位置を調整することによってシュラウド62に対する点検センサ2の距離を調整することができる。このようにして超音波センサ15,16を用いることで、シュラウド62に対して上下および左右に(図3のX軸方向およびZ軸方向に)方形波状に走査する時のシュラウド62に対する平行性と距離を確保することができる。
また、点検センサ2の先端を吸着壁面と直交する面内(図3のX軸方向およびY軸方向)で方形波状に動作させることも可能である。例えば図5のように、原子炉圧力容器61とシュラウド62に挟まれたアニュラス部において、水平面であるシュラウドサポートプレート77に対して点検センサ2を走査する場合である。この場合には超音波センサ15,16を取り付ける向きを変え、上下方向に計測することにより上述と同じ走査を行うことができる。
以上に述べた点検センサ2の走査方法は水中ビークル1を固定した場合であるが、点検センサ2の吸着壁面に対する相対姿勢を調整し、水中ビークル1の走行機能により水平移動して点検センサ2を搬送することにより、連続的に溶接線の検査を行うことも可能である。
図5に原子炉圧力容器61とシュラウド62に挟まれたアニュラス部における本実施の形態の原子炉内検査装置による作業状況を示す。すなわち、たとえば原子炉圧力容器61とシュラウドサポートプレート77の溶接線検査を行う場合は、水中ビークル1を原子炉圧力容器61の内面に吸着させ、下部に取り付けられた点検センサ駆動装置3および点検センサ2の搬送、位置決めを溶接線に沿って行う。この場合、水中ビークル1が停止した状態で点検センサ2のみをスキャンさせて溶接線の検査を行うことも可能であり、また点検センサ2と水中ビークル1によって水平移動しながら連続的に検査を行うことも可能である。また、同様の構成と方法によりシュラウドサポートシリンダ76とシュラウドサポートプレート77の溶接線検査も可能である。図3に示したように点検センサ駆動装置は薄型に構成可能であるため、図5に示すような狭隘で許容寸法が限られたアニュラス部底部における溶接線の検査作業に適合させやすい。
以上に説明した水中ビークル1および点検センサ駆動装置3の動作は、オペレーションフロア70に設置された点検センサ出力処理部6の表示を見ながらビークル制御操作部5aと点検センサ駆動装置制御操作部5bを操作して制御する。
以上のように本実施の形態によれば、原子炉圧力容器61内や炉内構造物の検査において、水中ビークル1をシュラウド62等の炉内構造物に吸着させて走行移動しながら点検センサ2により検査を行う場合、点検センサ駆動装置3により点検センサ2の位置と姿勢を遠隔で調整し適正に保つことができる。その結果、点検のための段取りと調整に要する時間を低減して作業時間を短縮することができ作業を効率的に行うことができる。また点検センサ2の出力に応じて点検センサ2の位置と姿勢を調整することが可能であるので検査品質を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態の原子炉内検査装置は、前述の第1の実施の形態における点検センサ駆動装置3に備えられる直動機構を構成する駆動モータやタイミングベルトおよびボールネジの代わりに、シャフトモータを用いる。シャフトモータとは、コイルが内蔵された可動子をシャフトが貫通しており、このシャフトを磁力によって軸方向に直接動作させるリニアアクチュエータの一つである。
すなわち図3において、Y軸ベース22を上下に動かすZ軸はZ軸駆動モータ23、タイミングベルト24およびボールネジ25の3つの機構要素によって構成されているが、この3つの構成要素をシャフトモータに置き換える。これによって、第1の実施の形態では駆動モータの回転運動をボールネジによって並進運動に変換して動作させていた駆動構造が、シャフトモータによって直接並進方向に動作させる駆動構造になる。
本実施の形態によれば、直動機構の構成を簡略化することができるので、点検センサ駆動装置3を小型、軽量にすることができる。
本発明の第1の実施の形態の原子炉内検査装置を原子炉内に設置した状態を示す図。 本発明の第1の実施の形態の原子炉内検査装置を構成する水中ビークルを示し、(a)は正面図、(b)は部分側面図。 本発明の第1の実施の形態の原子炉内検査装置を構成する水中ビークルに搭載する点検センサ駆動装置を示し、(a)は正面図、(b)は(a)中のb−b矢視部分側面図。 本発明の第1の実施の形態の原子炉内検査装置に備えられる2軸直交回転機構の動作を説明する図。 本発明の第1の実施の形態の原子炉内検査装置によって原子炉圧力容器とシュラウドサポートプレートの溶接線の検査を行う状況を示す図。
符号の説明
1…水中ビークル、2…点検センサ、3…点検センサ駆動装置、4…ケーブル、5a…ビークル制御操作部、5b…点検センサ駆動装置制御操作部、6…点検センサ出力処理部、7…上下スラスタ、8…水平スラスタ、9…走行車輪、10…距離計測ローラ、11…回転センサ、12…ボールキャスタ、13…傾斜センサ、14…フロート、15,16…超音波センサ、17…取付けブラケット、20…Z軸ベース、21…リニアガイド、22…Y軸ベース、23…Z軸駆動モータ、24…タイミングベルト、25…ボールネジ、26…リニアガイド、27…X軸ベース、28…Y軸駆動モータ、29…タイミングベルト、30…ラック・ピニオン、31…θ,φ軸ベース、32…リニアガイド、33…X軸駆動モータ、34…かさ歯車、35…タイミングベルト、36,37…θ,φ軸駆動モータ、38…ψ軸ベース、39…ψ軸駆動モータ、40…かさ歯車、45…2軸直交回転機構、46,47…駆動用かさ歯車、48,49…従動用かさ歯車、51,52…軸、60…水、61…原子炉圧力容器、62…シュラウド、63…上部格子板、64…炉心支持版、65…下鏡、66…スタブチューブ、67…CRDハウジング、70…オペレーションフロア、71…燃料交換機、75…ジェットポンプアダプタ、76…シュラウドサポートシリンダ、77…シュラウドサポートプレート。

Claims (7)

  1. 原子炉内を三次元方向に移動する水中ビークルと、原子炉内を検査し情報を得る点検センサと、前記点検センサを前記水中ビークルに対して保持し動作させる点検センサ駆動装置と、前記原子炉外に設けられ前記水中ビークルの動作を制御するビークル制御操作部と、前記原子炉外に設けられ前記点検センサ駆動装置の動作を制御する点検センサ駆動装置制御操作部と、前記原子炉外に設けられ前記検査情報に対応する前記点検センサの出力信号を入力して処理する点検センサ出力信号処理部とを備えていることを特徴とする原子炉内検査装置。
  2. 前記水中ビークルは、前記原子炉の上下方向に沿う推力を生じる上下スラスタと、前記原子炉の水平方向に沿う推力を生じる水平スラスタと、浮力を生じるフロートと、傾斜を検知する傾斜センサと、炉内構造物表面を走行する車輪と、前記走行の距離を計測する距離計とを備えていることを特徴とする請求項1記載の原子炉内検査装置。
  3. 前記点検センサ駆動装置は、前記水中ビークルに対して直交3軸方向の前記点検センサの取付け位置を調整する位置調整機構と、直交3軸まわりの姿勢を調整する姿勢調整機構とを備えていることを特徴とする請求項1記載の原子炉内検査装置。
  4. 前記位置調整機構は、3つの直動機構が連接されて構成されていることを特徴とする請求項3記載の原子炉内検査装置。
  5. 前記姿勢調整機構は、対向設置された2つの駆動用かさ歯車に対し、2つの従動用かさ歯車が上記駆動用かさ歯車の夫々にかみ合うとともに回転軸が直交して対向設置されており、前記駆動用かさ歯車の回転方向を組み合わせることにより従動側を直交2軸まわりに回転させる構造であることを特徴とする請求項3記載の原子炉内検査装置。
  6. 請求項2に記載の原子炉内検査装置において、前記ビークル制御操作部を操作して前記水中ビークルを前記水平スラスタにより炉内構造物に接触させ、前記点検センサ駆動装置制御操作部を操作して前記点検センサ駆動装置により前記炉内構造物に対する点検センサの位置および姿勢を調整し、前記車輪により前記水中ビークルを前記炉内構造物上を移動させて、前記炉内構造物の検査を行うことを特徴とする原子炉内検査方法。
  7. 請求項2に記載の原子炉内検査装置において、前記ビークル制御操作部を操作して前記水中ビークルを前記水平スラスタにより炉内構造物に固定設置し、前記点検センサ駆動装置制御操作部を操作して前記点検センサを前記点検センサ駆動装置により前記炉内構造物に対して走査することにより、前記炉内構造物の検査を行うことを特徴とする原子炉内検査方法。

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