JP2001147287A - 遠隔点検検査システムと遠隔保修システム - Google Patents

遠隔点検検査システムと遠隔保修システム

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JP2001147287A JP32921899A JP32921899A JP2001147287A JP 2001147287 A JP2001147287 A JP 2001147287A JP 32921899 A JP32921899 A JP 32921899A JP 32921899 A JP32921899 A JP 32921899A JP 2001147287 A JP2001147287 A JP 2001147287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人間が容易に近づけない場所でかつ大きな装置
でアクセスできない狭隘な場所で、また、検査対象の配
管の途中に機器やバルブなどがあり管内に検査装置を挿
入して検査対象部位まで装置を挿入できない場所に検査
対象部位がある場合にも、安全、確実に検査対象部位の
点検や検査さらには保修を遠隔で行える遠隔点検検査及
び保修システムの提供。 【解決手段】挿入場所から点検検査対象部位近くまでガ
イドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿っ
て挿入される挿入装置を設け、挿入装置には姿勢制御機
構を介して着脱ユニットを設け、着脱ユニットを介して
単一あるいは複数のセンサを有する移動式点検検査装置
を装着、あるいは挿入装置の先端にガイドレールに挿入
装置自身を固定する固定装置を介して所定のエンドエフ
ェクタを持ったマニピュレータ機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本特許は遠隔点検検査システ
ムに関し、特に原子力施設などの通常人間の入ることの
できない部屋の狭隘部に位置する機器の点検検査に適し
た遠隔点検検査システムである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平07−063740号「配
管用超音波探傷装置」にあるように検査対象の配管に人
間が検査装置を取り付けて配管の超音波探傷検査を遠隔
で行う装置の概念は示されていた。また、特開平05−
034323号「配内超音波自動探傷装置」にあるよう
に検査対象の配管の管内から入れて配管内面から自動探
傷を行う装置の概念は示されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、放射線レベル
が高い場所で人間が容易に近づけない場所で、また、検
査対象の配管の途中に機器やバルブなどがあり管内に検
査装置を挿入して検査対象部位まで装置を挿入すること
もできないような場所に検査対象部位がある場合にも、
安全、確実に検査対象部位の点検や検査を遠隔で行える
ようにすることについては、あまり考慮されていなかっ
た。また、配管などの遠隔保修についても考慮されてい
なかった。
【0004】本発明の目的は、人間が容易に近づけない
場所でかつ大きな装置でアクセスできない狭隘な場所
で、また、検査対象の配管の途中に機器やバルブなどが
あり管内に検査装置を挿入して検査対象部位まで装置を
挿入することもできないような場所に検査対象部位があ
る場合にも、安全、確実に検査対象部位の点検や検査さ
らには保修を遠隔で行える遠隔点検検査及び保修システ
ムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段 第1の手段は、挿入場所から点検検査対象部位近くまで
ガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿
って挿入される挿入装置を設け、挿入装置には姿勢制御
機構を介して着脱ユニットを設け、着脱ユニットを介し
て単一あるいは複数のセンサを有する移動式点検検査装
置を装着することである。
【0006】第2の手段 第2の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、移
動式点検検査装置は複数の車輪機構がリンク接続され点
検検査対象部位である配管などの円筒部材を円筒部材の
円周方向に把持するように巻き付く把持機構とその把持
機構を着脱ユニットの着脱制御と所定のタイミングで同
期して把持/非把持を制御する把持制御部を有するよう
にすることである。
【0007】第3の手段 第3の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、移
動式点検検査装置は永久磁石あるいは電磁石の吸着機
構、あるいは真空吸着機構、あるいはそれらを組み合わ
せた吸着機構とその吸着機構を着脱ユニットの着脱制御
と所定のタイミングで同期して吸着/非吸着を制御駆動
する吸着制御部を有するようにすることである。
【0008】第4の手段 第4の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、点
検検査対象部位の近傍に移動式点検検査装置に適合した
専用軌道を設けておくことである。
【0009】第5の手段 第5の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、移
動式点検検査装置は専用軌道を掴むように開閉する機構
の付いた対となる車輪機構が1対あるいは複数対からな
るとともに、その開閉する機構を着脱ユニットの着脱制
御と所定のタイミングで同期して開/閉を制御する開閉
制御部を有するようにすることである。
【0010】第6の手段 第6の手段は、挿入場所から点検検査対象部位近くまで
ガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿
って挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガ
イドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介して
センサを持ったマニピュレータ機構を設けるようにする
ことである。
【0011】第7の手段 第7の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、移
動式点検装置には回収用命綱を取付けて、万一の場合に
は操作部から遠隔にて把持機構を非把持に、あるいは吸
着機構を非吸着に、あるいは開閉する機構を開に制御可
能とした非常時回収機能を設けることである。
【0012】第8の手段 第8の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、万
一の場合には操作部から遠隔にてマニピュレータ機構に
あるいはマニピュレータ機構と姿勢制御機構の両方に各
動作軸を外力で動くフリーの状態にすることのできる非
常時回収機能を設けることである。
【0013】第9の手段 第9の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、移
動式点検装置から出ているケーブルを遠隔にて着脱可能
な遠隔コネクタ部を設けて、万一の場合には操作部から
遠隔にて把持機構を非把持に、あるいはは吸着機構を非
吸着に、あるいは開閉する機構を開に制御可能とし、さ
らに移動式点検装置から出ているケーブルを遠隔コネク
タ部にて外すことを可能とした非常時切離機能を設ける
ことである。
【0014】第10の手段 第10の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検検査装置の吸着機構の永久磁石の吸着力が命
綱を引き戻す牽引力より小さくなるようにすることであ
る。
【0015】第11の手段 第11の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検検査装置のセンサ情報を一時的に記録する記
録装置あるいは移動式点検検査装置の制御装置を移動式
点検装置あるいは着脱ユニットあるいは姿勢制御機構あ
るいは挿入装置の先端部近くに設けることである。
【0016】第12の手段 第12の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、
点検検査を行う時に記録装置や制御装置が停止する位置
の周囲に周囲環境から防護する防護部材を設置すること
である。
【0017】第13の手段 第13の手段は、挿入場所から点検検査対象部位近くま
でガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに
沿って挿入される挿入装置を設け、挿入装置には姿勢制
御機構を介して、複数に分割された仮設軌道をリンク接
続して、点検検査対象部位である配管などの円筒部材を
円周方向に装着する仮設軌道装着機構を設け、仮設軌道
には単一又は複数のセンサを有した移動式点検検査装置
を装着することである。
【0018】第14の手段 第14の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿っ
て挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガイ
ドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介して所
定のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ機構を設
けることである。
【0019】第15の手段 第15の手段は、前記遠隔保修システムにおいて、挿入
場所から保修対象部位近くまで布設しておくガイドレー
ルは遠隔点検監視システムのものと共用可能とすること
である。
【0020】第16の手段 第16の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿っ
て挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガイ
ドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介してお
のおの所定のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ
機構あるいは専用保修検査装置を少なくとも2式以上設
けることである。
【0021】第17の手段 第17の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを2本以上布設し、各挿入場所からガイドレ
ールに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿
入装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定す
る固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを
持ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を
設けることである。
【0022】第18の手段 第18の手段は、ガイドレールを配管などの長物部材の
保修対象部位の正面及び左右の3箇所にガイドレールの
先端部がくるように3本布設して、まず正面のガイドレ
ールに保修対象部位を把持可能なマニピュレータ機構を
設けた挿入装置を挿入して、保修対象部位の中央部を把
持させ、その状態で左右のガイドレールからおのおの切
断装置を持ったマニピュレータ機構を挿入して正面のマ
ニピュレータ機構が把持している保修対象部位の両側を
おのおの切断し、保修対象部位の両側を切断したらば、
正面の保修対象部位を把持しているマニピュレータを保
守対象部位を把持したまま戻して、次に保修対象部位と
交換する正常な部品をマニピュレータ機構に持たせて正
面から挿入して、所定の場所に交換部品がくるように位
置と姿勢を制御して、その状態で、両側のガイドレール
から交換部品を接続するための装置を設けたマニピュレ
ータ機構をおのおの挿入して、交換部品の両側の接続が
完了してから正面のマニピュレータの把持を解除してマ
ニピュレータ機構を戻す手順にて、当該個所の保修を行
う方法とすることである。
【0023】第19の手段 第19の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを1本以上布設し、各挿入場所からガイドレ
ールに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿
入装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定す
る固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを
持ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を
設け、保修対象部位には少なくとも両端切断時において
保修対象部位を保持するための保持機構を設けることで
ある。
【0024】第1手段 第1手段では、挿入場所から点検検査対象部位近くまで
ガイドレールを布設しておくので、挿入場所から点検検
査対象部位近くまではガイドレールに沿って挿入装置は
遠隔にて安全、確実に挿入される。そして、挿入装置の
先端部には姿勢制御機構を介して着脱ユニット、さらに
着脱ユニットを介してセンサを有する移動式点検検査装
置を装着しているので、安全、確実に点検検査対象部位
近くまで姿勢制御機構、着脱ユニット、移動式点検検査
装置を挿入することができる。ここで、ガイドレールに
沿って移動式点検検査装置が挿入されてくるとガイドレ
ールがたとえばパイプなどの部材で構成され、その中を
押込まれて挿入されてきた場合、挿入機構の途中でねじ
れなどが生じ、先端に来た時の移動式点検装置の向きは
点検検査対象部位に対してずれた方向を向いている場合
があるが、その場合にも姿勢制御機構があれば、移動式
点検装置をガイドレール端部の先に位置する検査対象部
位に所定の姿勢に向かい合うように制御することが可能
となる。そのため検査対象部位に点検検査装置は所定の
姿勢でアクセスすることが可能となる。また、点検対象
部位は配管のような円筒状でその裏なども点検検査する
必要のある場合がよくあるが、移動式点検検査装置が着
脱ユニットで切り離せるようにしておくことにより、移
動式点検検査装置は配管の裏側までに移動して点検検査
対象部位を広範囲に点検検査することができるので、人
が近づいて装置を装着しなくても配管の外部から遠隔で
安全に検査対象部位の点検検査のできる点検検査システ
ムを提供することが可能となる。
【0025】第2の手段 第2の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検検査装置は複数の車輪機構がリンク接続され
点検検査対象部位である配管などの円筒部材を円筒部材
の円周方向に把持するように巻き付く把持機構としたこ
とにより、配管の直径が各種まちまちであった場合にも
各車輪機構のリンク接続部が配管の直径に合うように折
れ曲がり、さらに把持機構が配管を把持するように各車
輪機構を配管に押し付けるので、移動式点検検査装置が
配管に直接巻き付き取り付くことができる。さらに、そ
の把持機構を着脱ユニットの着脱制御と所定のタイミン
グで同期して把持/非把持を制御するようにすること
で、確実に移動式点検検査装置が配管を把持した状態に
なってから、着脱ユニットで挿入機構本体から移動式点
検検査装置を切り離すことができるので、確実に移動式
点検検査装置を配管へ乗り移らせることが可能となる。
また、回収する場合にも着脱ユニットで確実に移動式点
検検査装置を装着してから、移動式点検検査装置の把持
機構を非把持に制御できるので、配管から移動式点検検
査装置が落下するようなことなく、確実に回収すること
も可能となる。
【0026】第3の手段 第3の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検検査装置は永久磁石あるいは電磁石の吸着機
構、あるいは真空吸着機構、あるいはそれらを組み合わ
せた吸着機構を設ける。吸着機構を設けることにより、
配管などの円筒状の点検検査対象部位の周方向に特別な
把持機構など設けなくても取り付くことが可能となる。
そして、その吸着機構を着脱ユニットの着脱制御と所定
のタイミングで同期して吸着/非吸着を制御駆動する吸
着制御部を有するようにすることで、確実に移動式点検
検査装置が配管に吸着した状態になってから、着脱ユニ
ットで挿入機構本体から移動式点検検査装置を切り離す
ことができるので、確実に移動式点検検査装置を配管へ
乗り移らせることが可能となる。また、回収する場合に
も着脱ユニットで確実に移動式点検検査装置を装着して
から、移動式点検検査装置の吸着機構を非把持に制御で
きるので、配管から移動式点検検査装置が落下するよう
なことなく、確実に回収することも可能となる。
【0027】第4の手段 第4の手段は、前記遠隔点検検査システムにおいて、点
検検査対象部位の近傍に移動式点検検査装置に適合した
専用軌道を設けておくことである。配管などがステンレ
ス製の非磁性体の場合には移動式点検検査装置に磁気吸
着機構が使えないが、磁性体の専用軌道を設置しておく
ことにより、非磁性体の配管の点検検査も可能となる。
また、移動式点検検査装置を車輪駆動式にする場合など
には配管全体をリンク機構で周方向に把持するように配
管に乗り移るため、リンク機構が周方向に巻きつく長さ
が必要となるので、長くなり移動機構そのものの寸法は
大きく、重量は重くなるが、専用軌道を設けて専用軌道
を把持するような車輪機構を設ければ、周方向に短い寸
法の車輪機構を乗り移らせることができるので、移動式
点検検査装置を小型、軽量なものにすることができる。
移動式点検検査装置が小型、軽量なものとできれば、ガ
イドレール及びガイドレールに沿って移動式点検検査装
置を挿入する挿入機構も小型、軽量化することができ、
狭隘部にある点検検査対象部位近傍へもアクセス可能な
点検検査システムとすることが可能となる。また、専用
軌道を点検検査対象部位近傍にのみ設けて、そこまでの
アクセスは別のガイドレールを設けることにより、移動
式点検検査装置に適した専用軌道、挿入機構に適したガ
イドレールと分けて、おのおの両者の目的に最適な構造
とすることができるので、それぞれの最も小型軽量化を
図ることが可能となり、従って点検検査システム全体の
小型軽量化が実現可能となる。
【0028】第5の手段 第5の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検検査装置は専用軌道を掴むように開閉する機
構の付いた対となる車輪機構が1対あるいは複数対から
なるようにしたことにより、前述のように周方向の装置
寸法の短い、すなわち小型、軽量な移動式点検検査装置
とすることが可能となる。そして、その開閉する機構を
着脱ユニットの着脱制御と所定のタイミングで同期して
開/閉を制御する開閉制御部を有するようにすること
で、確実に移動式点検検査装置が専用軌道を掴んだ状態
になってから、着脱ユニットで挿入機構本体から移動式
点検検査装置を切り離すことができるので、確実に移動
式点検検査装置を専用軌道へ乗り移らせることが可能と
なる。また、回収する場合にも着脱ユニットで確実に移
動式点検検査装置を装着してから、移動式点検検査装置
の開閉する機構を開に制御できるので、専用軌道から移
動式点検検査装置が落下するようなことなく、確実に回
収することも可能となる。
【0029】第6の手段 第6の手段では、挿入場所から点検検査対象部位近くま
でガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに
沿って挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端には
ガイドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介し
てセンサを持ったマニピュレータ機構を設けるようにす
る。この手段は挿入機構の先端に移動式点検検査装置を
装着しないで、配管などの点検検査対象部位の裏側を含
む広範囲の点検検査を可能とする手段を提供するもので
ある。この手段は先端にセンサをもったマニピュレータ
機構を設けることによって、マニピュレータ関節の自由
度アーム長を生かして配管の裏側とかガイドレール先端
部から離れた部位の点検検査もマニピュレータにアーム
を伸ばして点検検査を行うことを可能とするものであ
る。このとき、固定装置を挿入機構の先端部に設けるこ
といより、マニピュレータ動作時の反力によりマニピュ
レータの根元がガイドレール内のガタなどにより動くこ
とを防止して、マニピュレータ先端のセンサを所定の点
検検査対象部位に位置決め制御することが容易に実現可
能とすることができる。
【0030】第7の手段 第7の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検装置には回収用命綱を取付けて、万一の場合
には操作部から遠隔にて把持機構を非把持に、あるいは
吸着機構を非吸着に、あるいは開閉する機構を開に制御
可能とした非常時回収機能を設ける。切り離された移動
式点検検査装置と挿入機構間の制御データ、センサデー
タの送受信を無線で行ってもよいし、有線で行ってもよ
いが、無線の場合にはまったくつながりがないため、万
一、移動式点検検査装置が故障して動かなくなった場合
には、現場から回収困難となり、検査対象部位の検査も
実施不可能となってしまうが、移動式点検検査装置に回
収用命綱を設けておくことにより、万一の場合にはその
命綱を引っ張ることにより、ガイドレールに沿って挿入
入り口まで安全、確実に回収することが可能となる。無
線でなく有線とした場合には有線のケーブルを命綱と兼
用させてもよいし、ケーブルに張力を期待できない場合
には別に回収用命綱を設けて、同様に万一の場合には安
全確実に回収できるよにするものである。操作部から遠
隔にて移動式点検検査装置の把持機構を非把持に、ある
いは吸着機構を非吸着に、あるいは開閉する機構を開に
制御可能とした非常時回収機能を設けることによって、
回収用命綱を引く場合に必要な最大牽引力を最小にする
ことができるので、命綱を細いワイヤなどにできるの
で、装置自身をよりいっそう小型、軽量なものにするこ
とが可能となる。故障した装置の回収が可能となれば、
装置を修理するとか、正常な装置をあらたに挿入するこ
とにより、点検検査対象部位の検査を継続実施すること
が可能となる。
【0031】第8の手段 第8の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
万一の場合には操作部から遠隔にてマニピュレータ機構
にあるいはマニピュレータ機構と姿勢制御機構の両方に
各動作軸を外力で動くフリーの状態にすることのできる
非常時回収機能を設けることである。各関節をフリー状
態にすることにより、ガイドレールの先端の引き込み口
にマニピュレータの姿勢によっては引っかかる場合もあ
るが、関節がフリーになっているとなじんでマニピュレ
ータの姿勢が障害物に当たっても容易に変形して、ガイ
ドレール内に小さな力で引き込み、挿入口まで小さな力
で回収することが可能となる。
【0032】第9の手段 第9の手段では、前記遠隔点検検査システムにおいて、
移動式点検装置から出ているケーブルを遠隔にて着脱可
能な遠隔コネクタ部を設けて、万一の場合には操作部か
ら遠隔にて把持機構を非把持に、あるいは吸着機構を非
吸着に、あるいは開閉する機構を開に制御可能とし、さ
らに移動式点検装置から出ているケーブルを遠隔コネク
タ部にて外すことを可能とした非常時切離機能を設ける
ことである。これは回収用命綱で回収しないでも、検査
対象部位の検査を継続実施可能とするもうひとつの手段
を提供するものである。操作部から遠隔にて故障した移
動式点検検査装置の把持機構を非把持に、あるいは吸着
機構を非吸着に、あるいは開閉する機構を開に制御する
ことにより、移動式点検検査装置は配管あるいは専用軌
道などから外すことができる。そして、ケーブルもこの
とき遠隔コネクタにて外すことができれば、故障した移
動式点検検査装置は下に落下させることができる。点検
検査対象部位の下部にあらかじめ、受け台を設置してお
くことにより、安全に故障した移動式点検検査装置を切
り離して下へ落とすことが可能となる。この状態で挿入
装置を引き抜いて元に戻せば、正常な移動式点検検査装
置を取り替えて、点検検査対象部位の検査を継続実施す
ることが実現可能となる。
【0033】第10の手段 第10の手段では、前記遠隔点検検査システムにおい
て、移動式点検検査装置の吸着機構の永久磁石の吸着力
が命綱を引き戻す牽引力より小さくなるようにする。こ
れにより、移動式点検検査装置の安定動作を行うための
必要吸着力をPn(N)、磁石の吸着力をP(N)、命
綱の牽引力をF(N)とした場合に、移動式点検検査装
置を極力小型軽量化することにより、必要吸着力Pnを
小さくなるようにし、磁石の吸着力Pが、Pn<P<F
の条件となるように設計することで、安定動作時には必
要十分な吸着力が得られ、故障時には命綱で強制的に引
き離すことが可能となる。これによって、操作部から遠
隔にて吸着機構を非吸着に制御可能とした非常時回収機
能を設けることなく、非常時の回収が可能となるので、
点検検査システムを単純かつ移動式点検検査装置も小型
軽量にすることが可能となる。
【0034】第11の手段 第11の手段では、前記遠隔点検検査システムにおい
て、移動式点検検査装置のセンサ情報を一時的に記録す
る記録装置あるいは移動式点検検査装置の制御装置を移
動式点検装置あるいは着脱ユニットあるいは姿勢制御機
構あるいは挿入装置の先端部近くに設ける。本手段によ
り、移動式点検検査装置のデータ収録制御とか移動制御
そのものを挿入機構の先端部に設けた記録装置や制御装
置で行うことが可能となり、操作部から当該記録装置や
制御装置までの指令信号、応答信号を単純にすることが
できるので、双方向のデータ通信量を少なくすることが
でき、従って、移動式点検検査装置から挿入機構を介し
て操作部までのケーブルを細く、軽量なものとすること
が可能となる。ゆえに、挿入機構も小型軽量なものにで
き、点検検査システム全体も小型、軽量なものとするこ
とが可能となる。
【0035】第12の手段 第12の手段では、前記遠隔点検検査システムにおい
て、点検検査を行う時に記録装置や制御装置が停止する
位置の周囲に周囲環境から防護する防護部材を設置す
る。たとえば放射線から防護するための遮へい体を設置
すれば、これにより、長い時間、挿入機構を同じ位置に
停止させている点検検査の時に受ける放射線被ばくを抑
えることができるので、記録装置や制御装置に寸法重量
は小型軽量で高性能であるが放射線に弱い電子部品も採
用することが可能となり、小型軽量、高機能な点検検査
システムとすることが可能となる。
【0036】第13の手段 第13の手段では、挿入場所から点検検査対象部位近く
までガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレール
に沿って挿入される挿入装置を設け、挿入装置には姿勢
制御機構を介して、複数に分割された仮設軌道をリンク
接続して、点検検査対象部位である配管などの円筒部材
を円周方向に装着する仮設軌道装着機構を設け、仮設軌
道には単一又は複数のセンサを有した移動式点検検査装
置を装着しておく。これにより、仮設軌道は姿勢制御機
構により所定の位置と姿勢に制御するので、次に仮設軌
道の遠隔装着が容易になる。仮設軌道装着機構は配管を
把持するように各仮設軌道を配管に押し付けて、仮設軌
道を所定の位置に固定するので、仮設軌道を配管に安定
に取付けることができる。そして、センサを搭載した移
動式点検検査装置はあらかじめ仮設軌道に装着されてい
るので、移動式点検検査装置を遠隔で着脱することな
く、対象部位の点検検査が可能となるので、遠隔操作を
安全、容易に行うことができる。
【0037】第14の手段 第14の手段では、挿入場所から保修対象部位近くまで
ガイドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿
って挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガ
イドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介して
所定のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ機構を
設けるので、保修対象部位まで挿入されたマニピュレー
タは保修に有効なエンドエフェクタを持っているので、
保修対象部位の保修を遠隔にて行うことが可能となる。
【0038】第15の手段 第15の手段では、前記遠隔保修システムにおいて、挿
入場所から保修対象部位近くまで布設しておくガイドレ
ールは遠隔点検監視システムのものと共用可能とするの
で、点検検査のためのガイドレールが布設してあれば、
あらためて保修のためのガイドレールを布設する必要が
ないので、合理的な保修システムとするっことができ
る。
【0039】第16の手段 第16の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿っ
て挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガイ
ドレールに挿入装置自身を固定する固定装置を介してお
のおの所定のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ
機構あるいは専用保修検査装置を少なくとも2式以上設
ける。マニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を
少なくとも2台以上設けることにより、1台のマニピュ
レータ機構あるいは専用保修検査装置は保修対象部位を
安定に把持固定した状態でもう1台のマニピュレータ機
能にて、切断とか、溶接の保修作業を行えることが可能
となるので、安全、確実に所定の保修作業を行うことが
できる。
【0040】第17の手段 第17の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを2本以上布設し、各挿入場所からガイドレ
ールに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿
入装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定す
る固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを
持ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を
設ける。これにより、少なくとも1本以上の挿入装置の
マニピュレータ機構に保修対象部位を把持するエンドエ
フェクタを設けて、その他のマニピュレータ機構には保
修対象部位を切断あるいは溶接するエンドエフェクタを
設けることができるので、切断、あるいは溶接保修など
を行うときに安定に保修対象部位を固定しておくことが
可能となる。また、各マニピュレータのガイドレールを
独立に設けることから、各エンドエフェクタをアクセス
したい個所へ一番適切な位置までガイドレールを布設し
ておくことができるので、各ガイドレール先端部からマ
ニピュレータが出てからすぐ近くに対象部位があるので
効率よく遠隔保修作業を可能とすることもできる。
【0041】第18の手段 第18の手段は、前記遠隔保修システムにおいて、ガイ
ドレールを配管などの長物部材の保修対象部位の正面及
び左右の3箇所にガイドレールの先端部がくるように3
本布設して、まず正面のガイドレールに保修対象部位を
把持可能なマニピュレータ機構を設けた挿入装置を挿入
して、保修対象部位の中央部を把持させ、その状態で左
右のガイドレールからおのおの切断装置を持ったマニピ
ュレータ機構を挿入して正面のマニピュレータ機構が把
持している保修対象部位の両側をおのおの切断し、保修
対象部位の両側を切断したらば、正面の保修対象部位を
把持しているマニピュレータを保守対象部位を把持した
まま戻して、次に保修対象部位と交換する正常な部品を
マニピュレータ機構に持たせて正面から挿入して、所定
の場所に交換部品がくるように位置と姿勢を制御して、
その状態で、両側のガイドレールから交換部品を接続す
るための装置を設けたマニピュレータ機構をおのおの挿
入して、交換部品の両側の接続が完了してから正面のマ
ニピュレータの把持を解除してマニピュレータ機構を戻
す手順にて、当該個所の保修を行う方法とする。真中正
面のマニピュレータが対象部位を安定に把持固定してい
る状態で、両側の切断や溶接などの接続作業を平行して
行うことができ、部品の持ち替え操作などをしないで済
む、安全、確実に遠隔保修が可能となる。
【0042】第19の手段 第19の手段は、挿入場所から保修対象部位近くまでガ
イドレールを1本以上布設し、各挿入場所からガイドレ
ールに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿
入装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定す
る固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを
持ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を
設け、保修対象部位には両端切断時において少なくても
保修対象部位を保持するための保持機構を設ける。この
保修対象部位の保持機構を設けることにより、両側切断
時に保修対象部位を納入するマニピュレータ機構などで
保持しておく必要がなくなるので、ガイドレールの本数
も少なくとも1本以上あれば十分で本数を少なくするこ
とができる。さらに、保守対象部位の両側も保持するよ
うにすれば、切断中や溶接中にもより安全確実に安定し
て保修対象部位を保持可能となる。挿入装置から必ずし
も保持するための機構を挿入しなくても保修が可能とな
るので、保修設備を単純化、ガイドレールの本数も少な
くすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0044】図1は本発明を適用したの基本的な一実施
例のシステム構成の基本的な一例を示す。本システムの
構成は検査保修対象部位5のある部屋へ貫通しているプ
ラグ開口部2のある挿入場所から点検検査対象部位5近
くまでガイドレール100を布設し、プラグ開口部2の
ある挿入場所からガイドレール100に沿って挿入され
る挿入装置200を設け、挿入装置200には姿勢制御
機構300を介して着脱ユニット400を設け、着脱ユ
ニット400を介して単一あるいは複数のセンサ600
を有する移動式点検検査装置500を装着したものであ
る。プラグ開口部2の部屋の中には別な用途なども兼ね
たスペース3が確保されている。従って、本実施例では
ガイドレール100はスペース3を避けた位置から点検
検査対象部位5の近くまで布設されている。本事例のガ
イドレール100はパイプとしている。ガイドレールは
途中、配管機器などの障害物4が多々ある場合にはそれ
を回避して布設される。挿入装置200は曲がりくねっ
たガイドレール100の中に滑らかに挿入可能な数珠2
20を駆動装置240が駆動することで、挿入、引き抜
きを可能としている。数珠220は先端までの挿入に十
分な長さが必要であり、ドラム230に巻き取る構造と
している。ドラム230の回転方向及び回転速度は駆動
装置240と同期して自動的に回転するようにしておい
ても良いし、ドラム230の回転軸をフリーにしてお
き、駆動装置240の挿入、引き出し自然と追従するよ
うにしても良いし、作業者が補助しても良い。挿入装置
を使用する場合には、台車に乗った挿入装置を開口部2
のところまでもってきて、まず矢印1aの方向に伸縮可
能な伸縮パイプ210の縮んだ状態で回転部211で上
下方向1b及び左右方向1cに回転可能な先端のパイプ
212はまっすぐな状態にしておき、先端のパイプ21
2からを開口部2の中へ入れる。次に伸縮パイプ210
を伸ばして先端のパイプ212の向きを回転部211で
首振りさせて、先端パイプの先をガイドレールのパイプ
100の入り口のところに向ける。点検装置500など
を先端に設けた数珠220は駆動装置240の先から伸
縮パイプ210、回転部211、先端のパイプ212の
中を滑らかにガイドされるようにしておき、ガイドレー
ルのパイプ100の中へ挿入可能なようにしておく。あ
るいは、点検装置500などは先端パイプ212近傍に
はじめから位置させておき、伸縮パイプ210を伸ばす
のに合わせて数珠220を挿入送り出すようにすること
でも良い。次に引き続き、伸縮パイプ210、回転部2
11、先端パイプ212を経由してガイドレールパイプ
100の中へ駆動装置240にて押し込んでいく。数珠
220の先端には姿勢制御機構300を介して点検装置
500が付いているので、ガイドレール先端から出たと
きは途中でねじれたり、ガタなどにより対象部位5に対
して適切な姿勢でない可能性があるが、姿勢制御機構3
00で上下方向1f、回転方向1eを制御補正すること
ができる。前後方向1dの位置は挿入装置200の挿入
量で制御可能である。姿勢制御機構300には上下方向
1dと直行する左右方向の調整軸を設けて、より微妙な
姿勢制御ができるようにしても良い。点検装置500が
対象部位5に対して所定の位置、姿勢になったらば、移
動式点検装置500を着脱ユニット400にて切り離し
て点検対象部位5の点検検査をセンサ600で点検する
ものである。移動式点検検査装置500は挿入機構数珠
220から切り離されるので、良好な機動性を発揮で
き、点検対象部位の裏側とか、場合によっては周辺部ま
で広い範囲を点検検査行うことが可能となる。このと
き、移動式点検検査装置への動力供給、信号伝送は有線
ケーブルをコイルばね状にして少し余長を持たせておけ
ば、移動時にも支障はない。なた、動力源としてバッテ
リを搭載して信号伝送を無線通信にして、ケーブルレス
にて着脱ユニット400で切り離し可能としてよりいっ
そう機動性を良くしても良い。また、開口部2の中のス
ペース3を確保しないで良い場合には、ガイドレールパ
イプ100を開口部2近くから布設し、伸縮パイプ21
0、回転機構211などない構造でも良い。また、開口
部2の直径が挿入パイプ212より十分大きな場合には
斜めに挿入してその延長線上でスペース3の外側にガイ
ドレールパイプ100を布設しておき、ガイドレールパ
イプ100をスペース3の外側に設置でき、しかも回転
機構211を挿入方向を斜めとすることで、不要とする
ことでも良い。
【0045】図2は前記システムの移動式点検検査装置
500の基本的な一実施例の一つを示す。リンク車輪巻
付方式の一例である。複数の車輪機構502a、502
b、502c、502dがリンク接続され、各リンク関
節には回転用のモータ503a、503b、503c、
503dが設けてあり、点検検査対象部位である配管な
どの円筒部材5を円筒部材5の円周方向に把持するよう
に巻き付く把持機構を構成している。各車輪機構には車
輪機構502aと同様に車輪501がある。車輪機構5
02cには走行駆動用モータ504があり、車輪501
aを回転駆動可能としている。本例では同様な走行駆動
モータを車輪機構502bにも設けている。挿入機構2
00の数珠220a、220bは軸方向に開口部のある
球面軸受などのユニバーサル継手でつながって数珠20
0を構成している。各数珠を球形にして、ガイドパイプ
100の中を滑らせても良いが、各数珠に車輪221を
設けてパイプ100の中を滑らかに移動可能とする。こ
れによって、挿入時の抵抗が小さくなるので、駆動装置
240の負荷も少なくでき、装置をよりいっそう小型軽
量なものにできる。数珠の先端220aには姿勢制御機
構として回転機構310、首振り回転機構320が設け
てあるので、移動式点検検査装置500を先端に装着し
ている場合には操作部から遠隔にて制御できるようにな
っている。また、姿勢制御機構320の先には着脱ユニ
ット400の挿入機構側部品410が設けられており、
移動式点検検査装置500にはもう片方側の着脱ユニッ
ト420が設けてあり、勘合可能な構造としている。図
示では省略しているが、面取して挿入時にはめあいしや
すくする。遠隔着脱にはどのような方法を用いてもかま
わないが、ここでは電磁石411をユニット410の内
部に組み込む方式の実施例を示した。この部分は機械式
のドッキング機構でもよいし、一方がもう一方を把持す
る機構にしてもかまわない。移動式点検検査装置本体部
500には車輪機構502bと502cが接続されてい
るので本体部500は全体の中央部に位置する。また、
本体部500には超音波センサ600と接触媒体注入用
タンク610が搭載されている。超音波センサ600は
ばねなどで安定に検査面に押し付けられるようなものが
よい。接触媒体注入用タンク610はアキュムレータで
もよい。あらかじめ与圧しておき、バルブ614を遠隔
制御して開閉することで、ノズル615の先端から接触
媒質を検査対象面に塗布されるように注入可能としてい
る。ノズル615の先端部形状、材質などは検査面に接
触媒質が満遍なく均一に塗布できるように工夫するのが
よい。超音波センサ600は検査対象配管5の軸方向の
スキャンができるように機械的な軸方向の走査機構を設
けてもよいし、アレイセンサを用いて電子スキャンする
方式でもよい。超音波センサ600からのケーブル62
0は、移動式点検検査装置500が移動するときに十分
な余長を持たせて挿入機構のたとえば数珠220aの側
面にケーブル引き込み口を設けて、そこから中へ引き込
んで、数珠220の連結部222の継手部の中央を通す
ことによって、数珠がガイドパイプ100の中でどのよ
うに折れ曲がって変形、移動しても邪魔にならず、また
ケーブル長も変わらないので、ケーブルに無理な力をか
けないようにすることができる。モータ、バルブ、電磁
石などからの他のケーブルも同じように操作部まで通し
ておく。ケーブルは複合ケーブルにして1本化を図って
もよい。
【0046】この機構において、モータ503a、50
3b、503c、503dを隣り合うリンク状の車輪機
構の角度が小さくなるように制御すれば配管5を把持す
ることができ、逆に回すと開くことができる。この把
持、非把持の制御は把持制御部505で行われる。ま
た、着脱ユニットの着脱制御は、本実施例の場合、電磁
石であるので、電磁石410に電流を流すか切るかの制
御を着脱制御部405で行う構成としている。把持制御
部505は着脱制御部405から制御状態信号を受けて
所定のタイミングで同期して把持/非把持を制御する。
すなわち、着脱ユニット410と420はドッキングし
た状態で本装置は挿入されてきて、ガイドパイプ100
の先端から出ると把持制御部でリンク機構を開いて、姿
勢制御機構310、320で姿勢制御して、配管5を掴
むように位置と姿勢を定めて、把持制御して配管を把持
する。確実に配管を把持したらば、着脱制御部405か
ら電流を切り、着脱ユニット410と420を切り離す
制御を行う。この状態で少し挿入機構を引き戻せば、検
査装置本体500はよりいっそう動きやすくなる。検査
装置500での検査が終了したら、もとの位置まで戻っ
て、挿入装置を再度奥まで挿入するとともに姿勢制御で
着脱ユニット410を420のところまでもって来て挿
入ドッキングさせる。機械的にドッキングしたのを確認
して着脱制御405の電流を流せば電磁石411が励磁
して完全に装着される。この確実に装着したことを確認
してから把持制御部505はリンク機構を開いて配管を
非把持の状態にする。このインターロック制御を着脱制
御部405と把持制御部505は互いの状態信号をやり
取りしながら、適切なタイミングで乗り移り、回収が可
能なようにする。確実に把持、装着したことの確認はT
Vカメラを設けてモニタを操作者が見て押しボタンスイ
ッチでインターロックをとってもよいし、把持状態検出
センサ、装着状態検出センサを設けて、その信号により
インターロックを組んでもよい。なお、挿入機構先端4
10には前方が見えるような小型TVカメラ、移動式検
査装置本体500にも小型TVカメラを設けて、操作部
からの遠隔操作が容易にできるようにするのがよい。
【0047】図3は前記システムの移動式点検検査装置
500の基本的な一実施例の一つを示す。吸着機構を用
いた方式の一例である。吸着機構としては永久磁石ある
いは電磁石の吸着機構、あるいは真空吸着機構、あるい
はそれらを組み合わせた吸着機構でもよいが、ここでは
実装性と制御性のよい電磁石方式の場合で実施例の説明
を行う。移動式検査装置500にはモータ503a、5
03bを介して車輪付き臨機機構502aと502bが
その両側に設けられ、モータにより開閉可能となってい
る。ただし、この実施例ではリンク数が少ないので配管
5を包み込むように把持することはできないが、リンク
数が少ない分小型なものにすることができる。車輪付き
リンク502a、502bには電磁石510a、510
bが設けられており、配管5が磁性体であれば、電磁石
で移動式検査装置500は配管5に吸着することが可能
となっている。移動式検査装置500の走行は走行用モ
ータ504が車輪501aを駆動して、吸着した配管の
周囲を移動可能となっている。その他、超音波センサ6
00、着脱ユニット400、挿入機構220は図2の実
施例と同じであるので、ここでの説明は省略する。吸着
制御部はモータ503a、503bを把持、非把持のよ
うに開閉するとともに電磁石510a、510bを励
磁、非励磁することで吸着制御を行う。吸着制御部50
5は着脱ユニット400の着脱制御と所定のタイミング
で同期して吸着/非吸着を制御駆動する。制御駆動のタ
イミングは図2の場合と基本的に同じインターロックで
あるので、ここでの説明は省略する。この場合も図1の
実施例と同様に移動式検査装置500を切り離して、安
全、確実に乗り移り、また回収ができる。
【0048】図4は前記システムの移動式点検検査シス
テムで専用軌道を設ける場合の基本的な一実施例の一つ
を示す。移動式点検検査装置500は磁気クローラ式吸
着機構を用いた方式の一例である。挿入機構220、姿
勢制御機構300、着脱ユニット400は図2の実施例
と同じなので、ここでの説明は省略する。本実施例は点
検対象部位の配管5の近傍に専用軌道150をサポート
159にて取り付けている。この場合、移動式検査装置
500は磁気クローラ520を設けたものであるので、
磁性体の材料で製作することにより、磁気クローラ52
0は、軌道150の面に吸着可能となる。また、磁気ク
ローラが配管5の円周方向にまっすぐ進むことができる
ように専用軌道150には溝151を設けておけば、移
動式検査装置500の下部にガイドローラ521を溝1
51に滑らかにガイドさせながら、まっすぐ走行させる
ことができる。ガイドローラ521は周方向に2個以上
設けておくのがよい。また、装着時スムーズに溝151
にローラ521が入るように溝及びローラは面取りして
おくのがよい。磁気クローラ車500には回転アーム6
31aがモータ630aに付いており、その先端には回
転アーム631bがモータ630bを介して付いてお
り、スカラ型のマニピュレータを構成している。このマ
ニピュレータによって、超音波センサ600を溶接線な
どの検査対象部位5aの周囲にアクセスさせ、配管5の
軸方向にセンサ600をスキャンさせることを可能とし
ている。超音波センサ600はばねで安定に押し付けら
れる構造になっているが、収納できるように上下1zの
方向に動く電動シリンダの先端に設けてある。さらにセ
ンサ600は回転アーム631cの先端にモータ630
cを介して設けてある。モータ630cはスカラマニピ
ュレータの姿勢に応じてセンサ600の向きを制御可能
としたものである。本実施例の場合、専用軌道150を
あらかじめ設けておくので、移動式検査装置500は図
2の実施例のように配管5を包み込むような長さリンク
機構を設けないで済むので、移動式検査装置500をよ
り一層小型軽量化できる。本実施例ではセンサ600の
軸方向スキャンを機械式に行う一例で示したが、アレイ
センサを用いて、電子スキャンで軸方向の走査制御を行
ってもよい。そうすることで、より一層小型軽量化可能
となる。本実施例の場合も図2、図3の実施例と同じ
く、移動式検査装置500を先端に装着して挿入して、
軌道150に磁気クローラ520が完全に吸着してから
着脱ユニット410と420を切り離し、回収時も逆に
着脱ユニット410と420が完全にドッキングしてか
ら磁気クローラ520の吸着を切り離すことで、安全確
実な乗り移りと回収を可能とできる。磁気クローラを電
磁石式にすれば容易に磁気クローラの吸着/非吸着の制
御は可能となる。
【0049】図5は専用軌道を設ける場合のもう一つの
基本的な一実施例の一つを示す。移動式点検検査装置5
00は軌道を把持する車輪機構を用いた方式の一例であ
る。本実施例も挿入機構220、姿勢制御機構300、
着脱ユニット400は図2の実施例を同じであるので、
ここでの説明は省略する。本実施例では専用軌道150
aと150bの2本をサポート159などで検査対象部
位5aの両側にあらかじめ設置しておくものである。専
用軌道150a、150bは6角形の断面にしたが、4
角形でも5角形でもかまうものではない。移動式検査装
置500は掴むように開閉する機構としてアーム532
aに車輪531aが、走行用モータ534aの先に付い
ている車輪535aと対をなすように設けられている。
モータ534aを駆動することで、アーム531aが開
閉するので、軌道150aを車輪で挟みこみ把持するこ
とが可能となっている。同様な機構が軌道150bの側
にも設けてある。モータ535aを矢印1iの方向へ回
すと開となり、モータ533b1は矢印1jの方向に回
すと閉じる制御が可能となる。両側も開閉する車輪機構
は本体500に付いており、また、本体500にはボー
ルねじとリニアガイドからなる軸方向の走査機構633
に超音波センサ600を設けてあり、配管5の軸方向1
y方向のスキャンができるようになっている。当然、こ
の軸方向のスキャンはアレイセンサを用いた電子スキャ
ンで行ってもかまわない。車輪についているモータ53
4a、534bにて、軌道を周方向1xの方向に本体5
00は移動可能となっている。本実施例の場合も着脱ユ
ニット制御部405と車輪機構の廃兵制御部との制御タ
イミングは基本的に図2、図3の実施例の場合と同じで
ある。この場合はモータ533a1、533a2、533
b1、533b2を駆動して車輪の開閉制御を行うもので
ある。本実施例でも確実に車輪が軌道を把持しれから、
着脱ユニット410と420を切り離し、回収時にも着
脱ユニット410と420が確実にドッキングしてか
ら、車輪を開いて軌道から外すインターロック制御を行
うものである。それによって、安全、確実に移動式検査
装置500を専用軌道150に乗り移らせ、また回収す
ることができる。
【0050】図6は前記システムの遠隔点検監視システ
ムで挿入機構の先端にセンサを持ったマニピュレータを
装着した場合の基本的な一実施例の一つを示す。本実施
例では挿入機構220は図2などの実施例と同じである
が、先端の数珠220aに固定機構750が設けられて
いる。固定機構750は先端にガイドパイプ100内面
との摩擦係数の大きなアタッチメント部材752を電動
シリンダ751でガイドパイプ内面に押し付け可能とな
っている。このユニットをパイプ100の円周方向に複
数配置して、複数セットのシリンダ751を伸ばすとパ
イプ100の内面でつっぱるので、挿入機構の先端部を
安定に固定することが可能となる。その固定機構750
の先にはマニピュレータ700が超音波センサ600を
把持している。超音波センサ600はばね603で検査
対象5の面に垂直方向1zの方向に安定に押し付けられ
るようになっている。固定機構の電動シリンダ751か
らのケーブルはセンサケーブル620などと同じように
先端の数珠220aの横の開口部229から挿入機構の
中へ引き込んでいる。マニピュレータ700は先端位置
を決める回転軸自由度α1、α2、α3と先端のセンサ
600を配管5の法泉方向に直角に当てられるように姿
勢制御する自由度α4、α5、α6を有するものとし
た。これによって、センサ600を配管5の軸方向及び
周方向にスキャンさせることが可能となる。もちろんア
レイセンサを持って、効率よく走査制御してもよい。ま
た、マニピュレータにさらに動作軸を持たせて障害物を
回避しながら所定の場所にセンサ600をアクセスでき
るように冗長性を持たせてもよい。本実施例には図示し
ていないが、遠隔操作を容易にするために雲台機構付き
TVカメラやマニピュレータの先端にTVカメラを持た
せて、センサ600を持ったマニピュレータの制御を走
査部でモニタTVを見ながら容易にできるようにしても
よいし、初期の位置が決まったら、マニピュレータを自
動運転して、自動的に必要個所の検査を行えるようにし
てもよい。また、図2〜図6までの実施例共通のことで
あるが、センサ600は超音波センサに限るものではな
い。それは小型の超倍率のレンズ付きTVカメラでピン
ホールの有無の検査をさせても良いし、渦電流センサで
配管5の表面の健全性検査をするものでもよいし、複数
のセンサを組み合わせて使用してもかまうものではな
い。
【0051】図7は図1の実施例において回収用命綱を
設ける場合の基本的な一実施例の一つを示す。挿入機構
220、着脱ユニット400、移動式点検検査装置50
0は基本的に図2の実施例で説明したものと同じである
ので、ここでの説明は省略する。ここでは回収用命綱8
00を設ける一例として、着脱ユニット420の中央に
先端部を取り付け、着脱ユニット410の中央から引き
込んで外に出すようにして、挿入機構の各数珠にガイド
部801a、801bなどを設けて、そこを通して、操
作部までもう一方の端部を通しておく。途中までドラム
230にいっしょに巻き付けておいてもよい。着脱ユニ
ット410、420の中央を通したのは、命綱を引いて
回収する場合、移動式検査装置本体500を中央に引き
付けることができるので、ガイドパイプ100の中に引
き込みやすいからであるが、必ずしも中央でなくてもよ
い。また、命綱800をリングガイド801で通してお
くのは、移動式検査装置が移動した場合には軽い力で引
き出せて、回収時に抵抗が小さくなるようにするために
したが、ケーブル620など他のケーブルといっしょに
通しても命綱800を引くことができればそれでもよ
い。この場合、車輪付きリンク機構が配管5を把持して
いると命綱800を引いて回収できないので、把持制御
部505が制御できなくなった場合には非常用スイッチ
999でモータ503a、503b、503c、503
dの励磁電流を切ることができるようにしておくことに
より、把持機構の把持力をなくすことができるので、命
綱800を矢印1kの方向に引いて本体500を回収す
ることが可能となる。もちろん専用の命綱800を設け
なくてもケーブル620など本体500から出ているケ
ーブルの全部あるいは一部を命綱と兼用して引いて回収
するようにしてもよい。
【0052】図8は図6マニピュレータを装着した場合
の基本的な一実施例に故障時の回収機能を設けた場合の
一実施例を示す。マニピュレータの各軸α1、α2、α
3、α4、α5、α6はマニピュレータ制御部505で
所定の関節角度になるように制御される。固定機構75
0の電動シリンダ751(4本)は固定装置制御部75
5で固定/固定解除の制御が行われる。この構成で万一
制御不能となった場合には挿入装置の数珠を引いて戻せ
ば、マニピュレータは先端についているので回収できる
が、そのときの姿勢によっては、ガイドパイプ100の
中にスムーズに入らないで引っかかる場合がある。そこ
で、各関節の駆動機構を電源OFFで外力で容易に動く
ようにしておき、マニピュレータ制御部505からの電
源を切れる非常用スイッチ999を設けておくことであ
る。モータは減速機にハーモニック減速機でなく、遊星
歯車などを用いれば用意に実現可能である。この時固定
機構の制御が故障して固定解除できなくなる場合も想定
されるので、電動シリンダ751は励磁OFFで軽く戻
るものとしておき、固定機構の制御装置755と電動シ
リンダ751の途中にも非常用スイッチ999で切るこ
とができるようにしておくのがよい。これによって図6
の実施例に示すような先端に多関節のマニピュレータを
つけた場合でも万一故障時に回収できる安全、確実な点
検検査システムとすることができる。
【0053】図9は図2の実施例で遠隔着脱コネクタで
移動式検査装置を切り離して故障時には回収可能とする
方法の基本的一実施例を示す。挿入機構220、着脱ユ
ニット410、420及び車輪リンク式の移動式点検検
査装置500は図2の実施例と同じであるので、ここで
の説明は省略する。ここではケーブル620やその他の
ケーブルを途中で着脱できるようにコネクタ810を設
けた。レセプタクル810aは挿入機構側に固定されて
おり、プラグ810bは切り離し可能となっている。た
とえば、これも切り離す一方法であるが、電動シリンダ
812を設けておきレバー811を動かすことで、プラ
グ810bをレセプタクル810aから遠隔で外せるよ
うにした。これによって、万一、装置が故障して納入機
構220を引き抜こうとしても移動式検査装置本体50
0がその姿勢、状態によってはガイドパイプ100の中
に引き込めない場合が生じる恐れがあるが、本実施例の
ように非常スイッチ998で着脱ユニット400の電磁
石411をOFFにして、電動シリンダ812を動作さ
せてコネクタ810を遠隔で外すことによって、車輪付
きリンク機構の把持用モータ503a、503b、50
3c、503dへの電源も切られ、さらに機械的なケー
ブルによるつながりも切り離すことができるので移動式
検査装置本体500は下へ落下させることができる。検
査部位5の下には受け皿を置いておくことにより、万一
の場合には所定の場所に検査装置を切り離して回収する
ことができる。本体500が切り離しできれば、挿入機
構220は戻すことができるので、再度新たな移動式検
査装置を装着して、再挿入して、点検対象部位の検査を
継続実施することが可能となる。
【0054】図10は吸着機構に永久磁石を用いた場合
の移動式点検検査装置の基本的な一実施例の一つであ
る。専用軌道を設けておき、磁気クローラ方式を用いた
一実施例である。専用軌道は軌道150aと軌道150
bの2本を設け、磁性体の材料で製作しておく。表面に
は塗装しておいてもかまわない。軌道は検査対象部位5
aの両側にあらかじめサポート159を介して設置して
おくのがよい。挿入機構220、姿勢制御機構300、
着脱ユニット400は図2の実施例と基本的には同じで
あるのでここでの説明は省略する。移動式点検検査装置
本体500は左右に磁気クローラ520a、520bを
移動機構として設けている。磁気クローラ520a、5
20bは懸架装置ばね520Sを介して検査装置本体
(車体)500を支えている。また、本体500の左右
にガイドローラ521a、521bが設けてあり、軌道
150a、150bの側面を滑らかにガイドして軌道上
を外れないでまっすぐ配管5の周方向(矢印1xの方
向)に走行可能となっている。配管5の軸方向(矢印1
yの方向)へのセンサ600のスキャンは図5の実施例
と同じボールねじとガイドロッドからなる機械式走査機
構633を本体500の下部に設けた。当然、磁気クロ
ーラは前進と後退ができるので、本体500は配管5の
半周を前進方向と後退方向に進めば配管5の検査対象部
位5aの全周を検査可能である。もちろん軸方向の走査
機構633の代わりにアレイセンサを用いて電子スキャ
ン方式にしてもよい。本実施例では走査機構633は搭
載するが、感度の高い単一センサを搭載して、検査性能
を重視した構造としている。本実施例では磁気クローラ
520a、520bに永久磁石を用いている。そのため
吸着/非吸着の制御を不用にできるとともに、吸着力の
強い永久磁石を採用できるので、小型軽量な磁気クロー
ラとすることができる。ここで、磁気クローラ520
a、520bを軌道150a、150bから引き離す場
合には着脱ユニット410と420をドッキングさせて
挿入機構220を引き戻せば引き離すことは可能であ
る。当然挿入機構220の引き抜き力は磁気クローラ吸
着力より大きくしておく必要がある。ここで、注意を要
するのは回収用命綱800を設けた時に、命綱は細いワ
イヤなどを使用するので、万一、検査装置本体が軌道上
で故障した場合に命綱で回収できるようにしておくこと
である。磁気クローラの位置が離れている場合には、磁
気クローラの走行系にクラッチなどを設けておけば、磁
気クローラの駆動モータへの電源をOFFして、クラッ
チを開となるようにしておけば、命綱800を引けば軌
道上を回って、着脱ユニットで装着できる位置まで持っ
てくることは可能である。問題はこのときに姿勢制御機
構310、320の回転駆動ができなくなるとか、着脱
ユニット410、420がドッキングできない場合であ
る。その場合に命綱800を引いて磁気クローラを軌道
から引き離せなければならない。そのためには磁気クロ
ーラの吸着力を安定、確実に吸着することだけを考えて
高吸着力にすると挿入機構では十分引き抜けるように設
計できても、細い命綱で引き離すことは困難となる場合
がある。そのため、本実施例のように検査装置本体50
0を極力小型軽量化して、必要吸着力Pn(N)をでき
る限り小さくなるように設計し、磁石の吸着力P(N)
を適切な余裕を持たせPn<Pとなるように設計する。
そして、その上で命綱の牽引力をF(N)とした場合
に、Pn<P<Fとなるような命綱を選定する。これに
よって、命綱を必要最小限の強度のものとでき、最も細
くいものが採用でき、通常の挿入、引き抜き動作に支障
をきたさないように挿入機構220の内部に容易に命綱
をガイドさせながら実装することが可能となる。また、
磁気クローラの懸架ばね520sは着脱ユニット410
と420のドッキング時に多少位置がずれていても懸架
装置のばね520Sで吸収されるので、姿勢制御機構3
10、320にて姿勢制御を精度良く行わなくても着脱
ユニットのドッキングが可能とできるので、挿入機構2
20の先端に小型TVカメラを設けてそのモニタ映像を
見ながら操作する場合においても操作が容易になる。
【0055】図11は移動式検査装置の制御、伝送ユニ
ットを挿入機構に先端部に実装する場合の基本的な一実
施例を示す。挿入機構220、固定機構750、マニピ
ュレータ700などは図6の実施例と基本的に同じであ
るのでここでの説明は省略する。図6の実施例の場合、
センサ600からのセンサ信号ケーブル620とか、そ
の他マニピュレータ各関節のモータの動力配線ケーブ
ル、各関節の回転角度を検出するポテンショメータなど
の角度センサの信号ケーブル、超音波センサ用の接触媒
質を注入するバルブの開閉駆動制御を行う制御ケーブ
ル、固定機構750のシリンダを駆動制御するケーブ
ル、その他小型TVカメラを搭載した場合にはその映像
ケーブルや電源ケーブルも必要となり、多数のケーブル
を挿入機構220の内部を通さなければならなくなる。
そうすると複合ケーブルで概観上1本のケーブルにまと
めたとしても太いケーブルとなり、挿入機構220やガ
イドパイプ100は太いものになってしまう。ガイドパ
イプが太くなると曲げ半径も大きくなり、狭隘部に布設
することが困難となる。そこで、本実施例ではそれらの
ケーブルをいったん挿入機構の数珠220aの中に引き
込んでそこに制御伝送ユニット910を設けている。た
とえば制御伝送ユニット910で信号を多重化して光変
換すれば、制御伝送ユニット910から操作部へのケー
ブル920は光ファイバケーブル2芯(双方向用)と電
源ケーブル(2芯)を束ねた1本の複合ケーブルにする
ことができる。また、操作部側にマニピュレータ等の制
御装置を設けても良いが、その場合には各駆動軸の制御
指令情報を操作部から送り、マニピュレータ側からは関
節角度情報、その他のセンサ情報などをリアルタイムで
伝送しなければならない。そこで、制御伝送ユニット9
10の中にマイクロコンピュータを搭載して、基本的な
コマンド信号でマニピュレータや、センサバルブ、固定
機構などの制御を制御伝送ユニット910の中に搭載し
たマイクロコンピュータで一部あるいはすべて行うよう
にしてもよい。そうすると信号をリアルタイムに送受信
しなくてもよくなるので、制御伝送ユニット910自身
を小型軽量なものにすることも可能となる。当然小型T
Vカメラを搭載していれば、その映像信号なども多重化
して伝送する必要がある。光ケーブルにすれば細く、軽
くできて、挿入機構内への実装が容易となるが、同軸ケ
ーブルを用いて多重伝送することでもかまうものではな
い。基本的なインターロックも制御伝送ユニット910
の中に搭載したマイクロコンピュータ部で行うようにす
れば、応答性が早くなり、挿入機構内部の伝送路を通さ
ない分信頼性も向上させることが可能となる。
【0056】図12は図11の実施例においてガイドパ
イプ先端部に環境防護部材として放射線遮へい体を設置
した場合の一例を示す。本実施例では放射線などからの
防護を考慮して鉄や鉛の遮へい体930を設置した。点
検検査装置500を挿入して停止する位置は先端の所定
の位置に決めることができるので、点検検査中の長い時
間その場所に停止している制御伝送ユニット910を防
護するように配置する。通常、超音波センサ、電磁ソレ
ノイド、モータ、ポテンショメータなどは放射線に比較
的強いが、制御伝送ユニット910を小型軽量とするた
めに使用するマイクロコンピュータとか半導体IC部品
は放射線に比較的弱い。そのため、その制御伝送ユニッ
ト910が停止する部分のみを防護すればシステム全体
の連続運転可能時間をより長くすることが可能となる。
環境が高温な場合には放射線遮へい体930の代わりに
電子冷却ユニットとかファンあるいは外部空調設備から
冷却空気をダクトで引いてきて対象部位に吹き付けるな
どの局部冷却ユニットを設置してもよいし、冷却機能と
遮へい機能の両方の機能を持たせたものとしてもよい。
【0057】図13は前記システムの移動式点検検査装
置500のもう一つの基本的な一実施例の一つを示す。
仮設レール着脱方式の一例である。挿入機構220は図
2の実施例と基本的には同じである。本実施例は挿入機
構の先端にねじりと上下、左右の3軸を有する姿勢制御
機構300を介してモータ503a、503bにて開閉
駆動制御可能なアーム502a、502bが設けてあ
る。両アームの先端には回転軸を介して配管5への当て
物部材121a、121bの付いた2つ割の仮設軌道1
20a、120bが設けてあるので、アーム502a、
502bを開閉制御することで、2つ割の仮設軌道12
0a、120bを配管5に装着したり、外したりするこ
とが可能となっている。仮設軌道120aにはセンサ6
00を搭載した移動式検査装置500aが装着されてお
り、検査装置500aは車輪501で仮説起動120
a、120b上を走行可能となっている。仮設軌道12
0aと120bは合わさった場合に両端部は勘合するよ
うにしておくことにより、検査装置本体500aは両方
の軌道120aと120bを乗り移り可能となる。本実
施例の場合、仮設軌道の直径は複数のリンク機構を設け
て可変にはしていないので、検査対象配管5のサイズに
よって、あらかじめ適用可能なサイズの仮設軌道を装着
して、挿入機構から挿入することになる。台車500a
は操作部900の移動台車制御部500bにより、前
進、後退、停止の制御が行われる。また、仮設軌道の装
着は仮設軌道装着制御部125がモータ503a、50
3bを制御して、アーム502a、502bを開閉駆動
することにより行われる。本実施例の場合には着脱ユニ
ットを不要にできるので、万一着脱ユニットのドッキン
グができなくなり、回収不可能となる心配はない。従っ
て、図7の実施例のように回収用命綱を設けておく必要
もない。
【0058】図14は本発明を適用した遠隔保修システ
ムの基本的な一実施例のシステム構成の基本的な一例を
示す。本システムの構成は挿入機構などは基本的に図1
の実施例の構成と同じであるので、ここでの説明は省略
する。本実施例は挿入機構220の先端には固定機構7
50を介して補修用エンドエフェクタ790を持たせた
マニピュレータ700を設けた構成である。本システム
構成により、エンドエフェクタ790を持ったマニピュ
レータ700を保修対象部位5の近くまで挿入アクセス
して、対象部位の保修を可能とするものである。挿入方
向(矢印1d)の位置決めは挿入機構220の挿入量を
制御することで行うことが可能である。
【0059】図15は前記システムの保修用エンドエフ
ェクタを持ったマニピュレータの基本的な一実施例を示
す。挿入機構220、固定機構750、マニピュレータ
700は基本的には図11の実施例と同じであるのでこ
こでの説明は省略する。本実施例ではマニピュレータ7
00の先端に保修用のエンドエフェクタ790を装着し
ている。エンドエフェクタとしては切断用としてはプラ
ズマトーチとかレーザ切断トーチである。この場合のケ
ーブル792は電源供給ケーブルとか動作ガスの供給ホ
ースをまとめたものとなる。溶接保修する場合には溶接
トーチを持たせることとなる。もちろん挿入機構220
の先端やマニピュレータ700の先端に小型TVカメラ
を取り付けて遠隔での保修作業がモニタTVを見ながら
安全円滑に行えるようにする。もちろん切断した面につ
いては次に溶接接合する場合にはそれが可能となるよう
に開先加工する専用のエンドエフェクタをトーチと交換
装着して挿入するものである。また、溶接などを行った
後には図1〜図13に示すような点検検査装置を挿入し
て溶接保修した個所の健全性を確認することも可能であ
る。このような保修エンドエフェクタとマニピュレータ
を挿入できれば、点検検査で異常が発見された場合にも
保修して設備を再度継続使用可能にすることができる。
また、溶接を行う場合に不活性ガスで周囲を満たす場合
にはあらかじめ保修対象部位(溶接を行う可能性のある
場所)に隔離用ケースを設けておき、不活性ガスをその
ケースの中に注入しながら溶接をするようにしても良い
し、エンドエフェクタである溶接トーチ周辺に小型フー
ドを設けてその中に不活性ガスを吹き込むようにする。
不活性ガスを吹き込むホースは挿入機構内を通しても良
いし、あらかじめ部屋の中に供給ラインを設けておいて
もよい。あるいは部屋全体を不活性ガスで充満させて溶
接を行うようにしても良い。
【0060】図16は図14の遠隔保修システムにおい
て、挿入機構の先端にエンドエフェクタを装着したマニ
ピュレータを2本取り付けた場合の遠隔保修装置の基本
的な一実施例である。納入機構220、固定機構750
は基本的に図11の実施例と同じなのでここでの説明は
省略する。本実施例では固定機構750のベースに間に
エンドエフェクタ790aを装着したマニピュレータ7
00aとエンドエフェクタ790bを装着したマニピュ
レータ700bが取り付けてある。エンドエフェクタ7
90aは切断トーチとか溶接トーチである。エンドエフ
ェクタ790bは把持機構になっているので、マニピュ
レータ700aが切断作業や溶接作業を行うときに保修
対象の配管5を把持して安定に固定することができる。
また、配管5の異常個所を交換する場合には、異常個所
の両側を切断したときや新しい交換部品を持ってきて両
側をまだ接合していないときは、交換部分の配管を所定
の場所に保持しなければならないので、そのための把持
機構790bを装着したマニピュレータ700bに相当
するものは少なくとも1本以上必要なものとなる。本実
施例ではガイドパイプ100は1本でよい。
【0061】図17は図14の遠隔保修システムにおい
て、ガイドパイプ100をあらかじめ3本布設しておく
場合の基本的な一実施例である。ガイドパイプ100
a、100b、100cをおのおの保修対象部位の適し
た場所まで布設しておく。配管5の接合部5aに亀裂5
bが発生して保修が必要となった場合の状況を示してい
る。中央のパイプ100bは保修対象部位5の正面に布
設しておき、挿入したマニピュレータ700bの先端に
は把持機構のエンドエフェクタ790bが装着されてい
るので、はじめに挿入して交換部分を把持して引き抜く
まで把持させておくことが可能である。両側のガイドパ
イプ100a、100cはその両側に布設して、そこか
ら切断トーチ790a、790cを装着したマニピュレ
ータ700a、700cを挿入して両側の切断を同時に
効率よく実施することが可能となる。このようにガイド
パイプを複数布設すれば、それぞれその場所に必要な専
用のエンドエフェクタを装着したマニピュレータを挿入
できるので、エンドエフェクタを付け替えるためにマニ
ピュレータを引き出して、再挿入を何度も繰り返さない
で済み効率よく遠隔保修作業が可能となる。
【0062】図18は図17のように3本のガイドパイ
プを布設した場合も効率的な保修手順の一実施例を示し
たものである。まず、処理1001では図17に示すガ
イドレール100bにハンド790bを装着したマニピ
ュレータ700bを挿入して、保修対象部5を把持させ
る。次に処理1002ではガイドレール100aと10
0cに切断装置790a及び切断装置790cを装着し
たマニピュレータ700a及び700cを挿入して保修
対象部5の両端を切断する。切断中はハンド790bが
保修対象部5を安定に把持している。次に、両端部の切
断切り離しができたらば、処理1003にてガイドレー
ル100bに挿入しているハンド790bを保修部5を
把持したまま挿入装置を引き抜いて戻す。これによっ
て、保修部5は部屋の外まで引き出すことが可能とな
る。次に処理1004ではガイドレール100aと10
0cに開先加工機790aをと790cを装着して挿入
して、切断した保修部端面の開先などの加工を行う。こ
の状態の時には保修部5とマニピュレータ700bは引
き抜いた状態になっているので、実際の位置関係によっ
てはガイドレール100bから開先加工機790bを挿
入して両側の端面加工を行ってもよい。次に処理100
5ではガイドレール100bに保修部5の交換部品をハ
ンド790bに把持させてマニピュレータ700bを挿
入し、交換部品を所定の位置、姿勢に設定する。このと
きにガイドレール100aと100cには補助ハンドを
挿入して、保修部5の位置と姿勢を決めるときに保修部
5の両側の既存の配管部との位置合わせが重要となるの
で、たとえば補助ハンドで保修部5の配管と相手側の配
管をいっしょに把持して、そのとき矯正させられる方
向、姿勢にマニピュレータ700bは従動するような制
御を行い、交換部材5の中心軸が、両側の配管と合うよ
うに一決めするようにするのがよい。このときの補助ハ
ンドは配管の外形に合わせた反割の筒状の治具にしても
よい。保修部5の両端のギャップの調整は中心軸があっ
た状態でマニピュレータ700bで保修部5を左右軸方
向に動かすことでマニピュレータ先端の左右の移動量が
両側のギャップの合計となるので、片側のギャップがそ
の1/2の寸法になるようにマニピュレータの位置決め
制御を行い、保修部5を所定の位置に精度良くあわせる
ことができる。次に処理1006ではガイドレール10
0aと100cに溶接装置790a及び溶接装置790
cを装着したマニピュレータ700a及び700cを挿
入して、交換部品の両端を接合する。保修する部材によ
っては接着材を塗布して接合してもよいし、機械式圧着
機構を挿入して締め付けることで配管を接続してもそれ
はそれでかまうものではない。次に保修部5が接続され
ればマニピュレータ700bは把持不要となるので、処
理1007ではマニピュレータ700bを戻す作業を行
うものである。次に溶接した場合には溶接部の健全性を
検査する必要があるので、処理1008にようにガイド
レール100aと100cに溶接部検査装置790a及
び790cを装着したマニピュレータ700a及び70
0cを挿入して、接合した部分の健全性を確認する。保
修部位5とガイドレールの位置関係によっては、ガイド
レール100bへ溶接部検査装置790bを挿入して両
側の溶接部検査を行うこととしてもよい。溶接部検査は
表面探傷検査でもよいし、図1〜図13の実施例で示し
たような超音波探傷でもよい。溶接部の健全性が確認さ
れたらば保修は終了で処理1009にてすべてのマニピ
ュレータを引き上げて戻すことで、保修作業は完了す
る。万一、溶接部の検査で異常部が見つかった場合には
再度機械加工装置や溶接トーチを装着したマニピュレー
タを挿入して異常部分の保修溶接を行うこととなる。以
上の手順によれば、ガイドレール100は3本必要であ
るが、おのおの適した場所に適したエンドエフェクタを
装着して作業ができるので、挿入装置による引出し、再
挿入の回数を最小限にした効率のよい遠隔保修作業を可
能となる。なお、図17は概念を示しているので厳密で
はないが、実際には保修部を把持しているマニピュレー
タ700bがガイドレール100b内へ戻ったとき両端
が切断された保修部5がガイドレール100b内へ入る
寸法関係にガイドレールの内径などを決めることは必要
である。
【0063】また、ガイドレール100の本数を多く布
設するのは工事が大変となり、また、狭隘な場所では布
設するスペースが得られない場合もある。その場合には
2本布設することでも3本の場合よりは効率が低下する
が、遠隔保修作業は実施可能である。この場合には1本
のマニピュレータのハンドで把持して、もう一方のマニ
ピュレータで切断したのち反対側を切断する場合には、
まず切断用マニピュレータを一度戻して、ハンドを装着
して再挿入して、先に保修部を把持しているハンドと持
ち替えて、はじめに挿入していたハンドを戻して切断装
置を装着して再挿入してから反対側の切断を行う手順と
できる。接合する場合も同様に2本のマニピュレータに
ハンドを装着して、部品を持ち替えるステップを設ける
こととなる。1本のマニピュレータの長さが十分長く、
保修部の両端に1箇所のガイドレールの出口から届く場
合には、ハンドとハンドでも持ち替えは不用にできる。
なお、ガイドレールを2本、3本布設する場合、太い配
管1本に内部に仕切りを入れて機能上2本分、3本分の
ガイドができるようにしてもよいし、施工上1本の太い
配管の中に細い配管を2本あるいは3本など複数本入れ
て、見かけ上1本の配管の施工で2本や3本の配管に相
当するようにしてもよい。
【0064】図19は1本のガイドレールで遠隔保修を
実現可能とするための保修対象部位の保持機構の基本的
な一実施例の一つを示す。ガイドレールを複数本設置す
るスペースがない狭隘な場所では挿入引き出し回数が多
少多くなってもガイドレールの本数を1本にするほうが
優先な場合もある。ガイドレールを1本とした場合は図
16のようにどうしても両端を切断したときに保修部を
把持するハンドが必要となるが、本実施例ではそれを不
用とする保持機構の一例を示すものである。これが実施
できればマニピュレータも1本で済むので、ガイドレー
ルも図16に示す実施例の場合より細いものにでき、狭
隘な場所によりいっそう適用しやすくなるものである。
図19の保修部5は接合面5aに亀裂5bが生じてお
り、その両端の5A1と5B1の位置で切断して交換し
なければならない場合を示している。配管部5Aは配管
サポート6a1にUボルト6a2とナット6a3にて固
定されている。反対側の配管5Bもサポート6b1にU
ボルト6b2とナット6b3で固定されている。ここ
で、切断あるいは交換後の接続個所5A1と5B1を切
断あるいは接合している間に保修部5が保持されていれ
ば、1本のマニピュレータ、1本のガイドレールでの保
修が可能となる。本実施例の保持機構はあらかじめ部品
5の両端で切断、接合個所5A1、5B1の内側の位置
に挿入ピン7a1、7b1を止め金具7a2、7b2で
固定している。挿入ピン7a1、7b1は挿入穴のあい
たサポートロッド7a3、7b3に挿入され保持され
る。本構造であれば、交換部品5を挿入する前に挿入ピ
ン7a1、7b1をあらかじめ付けておけば、保修部5
を引き抜いて取り出したあと、挿入ピン付き交換部品を
挿入できるので、再度、サポートロッド7a3、7b3
にピンを挿入して保持させることが容易に実現可能とな
る。ピンとロッドには挿入しやすいように面取りしてお
くのは当然であるが、挿入蒔に固定されるように挿入ピ
ンにふくらみを設けておいてもよいし、別途、抜け止め
ピンを横から挿入して、抜け止めピンを抜かないと挿入
ピンが抜けない構造としてもよい。
【0065】図20は前記保持機構の別な構造の基本的
な一実施例の一つを示す。本実施例では配管5をサポー
ト7a10で支持するが、抜け落ちないように上部保持
金具7a11を蝶番7a12で回転可能としておき、容
易にかぶせられるようにしている。さらに上部保持金具
が容易に開かないようにサポート7a10に取り付けた
フック7a16のピン7a17が蝶番7a15を介して
取り付けた取っ手7a13の穴7a14にはまる構造に
した例である。本実施例のような保持機構とすれば1本
のマニピュレータで容易に取っ手7a13を把持して、
上部保持金具7a11の開閉、ロックが容易に行うこと
が可能である。図20の保持機構も図19のサポートロ
ッド7a3、7b3位置に設けることによって、1本の
マニピュレータで遠隔保修を容易に実現することが可能
となる。
【0066】また、本実施例のピン付き金具7a1、7
b1や、固定金具7a10、7a11を図4、図5、図
10の専用軌道と共用化する構造にしてもかまわない。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、人間が容
易に近づけない場所でかつ大きな装置でアクセスできな
い狭隘な場所で、また、検査対象の配管の途中に機器や
バルブなどがあり管内に検査装置を挿入して検査対象部
位まで装置を挿入することもできないような場所に検査
対象部位がある場合にも、安全、確実に検査対象部位の
点検や検査さらには保修を遠隔で行える遠隔点検検査及
び保修システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した遠隔点検検査システムの基本
的な一実施例のシステム構成の一例を示す図。
【図2】前記システムの移動式点検検査装置の基本的な
一実施例の一つでリンク車輪巻付方式の一例を示す図。
【図3】前記システムの移動式点検検査装置の基本的な
一実施例の一つで吸着機構を用いた方式の一例を示す
図。
【図4】前記システムの移動式点検検査システムで専用
軌道を設ける場合の基本的な一実施例の一つを示す図。
【図5】専用軌道を設ける場合のもう一つの基本的な一
実施例の一つで移動式点検検査装置は軌道を把持する車
輪機構を用いた方式の一例を示す図。
【図6】前記システムの遠隔点検監視システムで挿入機
構の先端にセンサを持ったマニピュレータを装着した場
合の基本的な一実施例の一つを示す図。
【図7】図1の実施例において回収用命綱を設ける場合
の基本的な一実施例の一つを示す図。
【図8】図6のマニピュレータを装着した場合の基本的
な一実施例に故障時の回収機能を設けた場合の一実施例
を示す図。
【図9】図2の実施例で遠隔着脱コネクタで移動式検査
装置を切り離して故障時には回収可能とする方法の基本
的一実施例を示す図。
【図10】吸着機構に永久磁石を用いた場合の移動式点
検検査装置の基本的な一実施例の一つで、専用軌道を設
けておき、磁気クローラ方式を用いた一実施例を示す
図。
【図11】移動式検査装置の制御、伝送ユニットを挿入
機構に先端部に実装する場合の基本的な一実施例を示す
図。
【図12】図11の実施例においてガイドパイプ先端部
に環境防護部材として放射線遮へい体を設置した場合の
一例を示す図。
【図13】前記システムの移動式点検検査装置のもう一
つの基本的な一実施例の一つで仮設レール着脱方式の一
例を示す図。
【図14】本発明を適用した遠隔保修システムの基本的
な一実施例のシステム構成の基本的な一例を示す図。
【図15】前記システムの保修用エンドエフェクタを持
ったマニピュレータの基本的な一実施例を示す図。
【図16】図14の遠隔保修システムにおいて、挿入機
構の先端にエンドエフェクタを装着したマニピュレータ
を2本取り付けた場合の遠隔保修装置の基本的な一実施
例を示す図。
【図17】図14の遠隔保修システムにおいて、ガイド
パイプ100をあらかじめ3本布設しておく場合の基本
的な一実施例を示す図。
【図18】図17のように3本のガイドパイプを布設し
た場合も効率的な保修手順の一実施例を示す図。
【図19】1本のガイドレールで遠隔保修を実現可能と
するための保修対象部位の保持機構の基本的な一実施例
を示す図。
【図20】前記保持機構の別な構造の基本的な一実施例
を示す図。
【符号の説明】
2…部屋の開口部、3…部屋内のスペース、4…部屋内
の機器や配管、5…点検検査対象部位あるいは保修対象
部位、5a…溶接などの接合部分、6a1、6a2、6
a3…配管サポート、7a1、7a2、7a3、7a1
0、7a11…保持機構、100、100a、100
b、100c…ガイドレール(ガイドパイプ)、120
a、120b…仮設軌道、125…仮設軌道装着制御
部、150、150a、150b…専用軌道、200…
挿入機構、221…ガイドローラ、222…球面軸受
(中空ユニバーサルジョイント)、210…挿入機構の
伸縮パイプ、220、220a、220b、220c…
挿入機構の数珠、230…挿入機構の巻取ドラム、24
0…挿入機構の駆動装置、300、310、320…姿
勢制御機構、400、410、420…着脱ユニット、
411…着脱ユニット用電磁石、405…着脱制御部、
500、500a…移動式点検検査装置本体、500b
…移動台車制御部、501…車輪、503a、503
b、503c、503d…リンク駆動用モータ、504
…走行駆動用モータ、505…把持制御部等、510
a、510b…吸着用電磁石、520、520a、52
0b…磁気クローラ、521a、521b…ガイドロー
ラ、532a、532b…車輪付きアーム、533a
1、533a2、533b1、533b2…車輪付きア
ームの開閉駆動用モータ、600…センサ、603…セ
ンサ押付用ばね、610…接触媒質供給タンク、614
…電磁バルブ、615…接触媒質供給ノズル、620…
センサケーブル、633…ボールねじとガイドバーによ
る走査機構、700、700a、700b、700c…
マニピュレータ、750…固定機構、751…固定機構
の電動シリンダ、755…固定装置制御部、790、7
90a、790b、790c…エンドエフェクタ、79
2…エンドエフェクタからのケーブル類、800…回収
用命綱、810a、810b…遠隔着脱コネクタ、81
5…遠隔コネクタ制御部、900…操作部、910…制
御・伝送ユニット、920…制御・伝送ユニットからの
ケーブル、930…遮へい体、998…切離用非常スイ
ッチ、999…回収用非常スイッチ、1001〜100
9…手順フローのブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 孝司 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 米谷 豊 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 馬渕 靖宏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 2G075 CA50 DA15 FC03 FC14 GA02 GA09 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入場所から点検検査装置を挿入して点
    検検査対象部位の点検検査を操作部から遠隔にて行う遠
    隔点検検査システムにおいて、挿入場所から点検検査対
    象部位近くまでガイドレールを布設し、挿入場所からガ
    イドレールに沿って挿入される挿入装置を設け、挿入装
    置には姿勢制御機構を介して着脱ユニットを設け、着脱
    ユニットを介して単一あるいは複数のセンサを有する移
    動式点検検査装置を装着したことを特徴とする遠隔点検
    検査システム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の移動式点検検査装置は、
    複数の車輪機構がリンク接続され点検検査対象部位であ
    る配管などの円筒部材を円筒部材の円周方向に把持する
    ように巻き付く把持機構とその把持機構を着脱ユニット
    の着脱制御と所定のタイミングで同期して把持/非把持
    を制御する把持制御部を有することを特徴とする特許請
    求項1の遠隔点検検査システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1の移動式点検検査装置は、
    永久磁石あるいは電磁石の吸着機構、あるいは真空吸着
    機構、あるいはそれらを組み合わせた吸着機構とその吸
    着機構を着脱ユニットの着脱制御と所定のタイミングで
    同期して吸着/非吸着を制御駆動する吸着制御部を有す
    ることを特徴とする特許請求項1の遠隔点検検査システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記請求項1の遠隔点検検査システムに
    おいて、点検検査対象部位の近傍に移動式点検検査装置
    に適合した専用軌道を設けておくことを特徴とする遠隔
    点検検査システム。
  5. 【請求項5】 前記請求項4の移動式点検検査装置は、
    専用軌道を掴むように開閉する機構の付いた対となる車
    輪機構が1対あるいは複数対からなるとともに、その開
    閉する機構を着脱ユニットの着脱制御と所定のタイミン
    グで同期して開/閉を制御する開閉制御部を有すること
    を特徴とする特許請求項4の遠隔点検検査システム。
  6. 【請求項6】 挿入場所から点検検査装置を挿入して点
    検検査対象部位の点検検査を操作部から遠隔にて行う遠
    隔点検検査システムにおいて、挿入場所から点検検査対
    象部位近くまでガイドレールを布設し、挿入場所からガ
    イドレールに沿って挿入される挿入装置を設け、挿入装
    置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定する固
    定装置を介してセンサを持ったマニピュレータ機構を設
    けたことを特徴とする遠隔点検検査システム。
  7. 【請求項7】 前記請求項2あるいは請求項3あるいは
    請求項5の遠隔点検検査システムにおいて、移動式点検
    装置には回収用命綱を取付けて、万一の場合には操作部
    から遠隔にて請求項2の場合には把持機構を非把持に、
    請求項3の場合には吸着機構を非吸着に、請求項5の場
    合には開閉する機構を開に制御可能とした非常時回収機
    能を設けたことを特徴とする遠隔点検検査システム。
  8. 【請求項8】 前記請求項6の遠隔点検検査システムに
    おいて、万一の場合には操作部から遠隔にてマニピュレ
    ータ機構にあるいはマニピュレータ機構と姿勢制御機構
    の両方に各動作軸を外力で動くフリーの状態にすること
    のできる非常時回収機能を設けたことを特徴とする遠隔
    点検検査システム。
  9. 【請求項9】 前記請求項2あるいは請求項3あるいは
    請求項5の遠隔点検検査システムにおいて、移動式点検
    装置には移動式点検装置から出ているケーブルを遠隔に
    て着脱可能な遠隔コネクタ部を設けて、万一の場合には
    操作部から遠隔にて請求項2の場合には把持機構を非把
    持に、請求項3の場合には吸着機構を非吸着に、請求項
    5の場合には開閉する機構を開に制御可能としさらに移
    動式点検装置から出ているケーブルを遠隔コネクタ部に
    て外すことを可能とした非常時切離機能を設けたことを
    特徴とする遠隔点検検査システム。
  10. 【請求項10】 前記請求項7の移動式点検検査装置の
    吸着機構に永久磁石による吸着機構を用いた永久磁石
    は、その永久磁石の吸着力が命綱を引き戻す牽引力より
    小さくなるようにしたことを特徴とする特許請求項7の
    移動式点検検査装置の吸着機構に永久磁石による吸着機
    構を用いた遠隔点検検査システム。
  11. 【請求項11】 前記請求項1あるいは請求項6の遠隔
    点検検査システムにおいて、移動式点検検査装置のセン
    サ情報を一時的に記録する記録装置あるいは移動式点検
    検査装置の制御装置を移動式点検装置あるいは着脱ユニ
    ットあるいは姿勢制御機構あるいは挿入装置の先端部近
    くに設けることを特徴とした遠隔点検検査システム。
  12. 【請求項12】 前記請求項11の遠隔点検検査システ
    ムにおいて、点検検査を行う時に記録装置や制御装置が
    停止する位置の周囲に周囲環境から防護する防護部材を
    設置することを特徴とした遠隔点検検査システム。
  13. 【請求項13】 挿入場所から点検検査装置を挿入して
    点検検査対象部位の点検検査を操作部から遠隔にて行う
    遠隔点検検査システムにおいて、挿入場所から点検検査
    対象部位近くまでガイドレールを布設し、挿入場所から
    ガイドレールに沿って挿入される挿入装置を設け、挿入
    装置には姿勢制御機構を介して、複数に分割された仮設
    軌道がリンク接続され、点検検査対象部位である配管な
    どの円筒部材を円周方向に装着する仮設軌道装着機構を
    設け、仮設軌道には単一又は複数のセンサを有した移動
    式点検検査装置を装着したことを特徴とする遠隔点検検
    査システム。
  14. 【請求項14】 挿入場所から保修装置を挿入して保修
    対象部位の保修を操作部から遠隔にて行う遠隔保修シス
    テムにおいて、挿入場所から保修対象部位近くまでガイ
    ドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿って
    挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガイド
    レールに挿入装置自身を固定する固定装置を介して所定
    のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ機構を設け
    たことを特徴とする遠隔保修システム。
  15. 【請求項15】 前記請求項14の遠隔保修システムに
    おいて、挿入場所から保修対象部位近くまで布設してお
    くガイドレールは遠隔点検監視システムのものと共用可
    能とすることを特徴とした遠隔保修システム。
  16. 【請求項16】 挿入場所から保修装置を挿入して保修
    対象部位の保修を操作部から遠隔にて行う遠隔保修シス
    テムにおいて、挿入場所から保修対象部位近くまでガイ
    ドレールを布設し、挿入場所からガイドレールに沿って
    挿入される挿入装置を設け、挿入装置の先端にはガイド
    レールに挿入装置自身を固定する固定装置を介しておの
    おの所定のエンドエフェクタを持ったマニピュレータ機
    構あるいは専用保修検査装置を少なくとも2式以上設け
    たことを特徴とする遠隔保修システム。
  17. 【請求項17】 挿入場所から保修装置を挿入して保修
    対象部位の保修を操作部から遠隔にて行う遠隔保修シス
    テムにおいて、挿入場所から保修対象部位近くまでガイ
    ドレールを2本以上布設し、各挿入場所からガイドレー
    ルに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿入
    装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定する
    固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを持
    ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を設
    けたことを特徴とする遠隔保修システム。
  18. 【請求項18】 前記請求項17の遠隔保修システムに
    おいて、ガイドレールを配管などの長物部材の保修対象
    部位の正面及び左右の3箇所にガイドレールの先端部が
    くるように3本布設して、まず正面のガイドレールに保
    修対象部位を把持可能なマニピュレータ機構を設けた挿
    入装置を挿入して、保修対象部位の中央部を把持させ、
    その状態で左右のガイドレールからおのおの切断装置を
    持ったマニピュレータ機構を挿入して正面のマニピュレ
    ータ機構が把持している保修対象部位の両側をおのおの
    切断し、保修対象部位の両側を切断したらば、正面の保
    修対象部位を把持しているマニピュレータを保守対象部
    位を把持したまま戻して、次に保修対象部位と交換する
    正常な部品をマニピュレータ機構に持たせて正面から挿
    入して、所定の場所に交換部品がくるように位置と姿勢
    を制御して、その状態で、両側のガイドレールから交換
    部品を接続するための装置を設けたマニピュレータ機構
    をおのおの挿入して、交換部品の両側の接続が完了して
    から正面のマニピュレータの把持を解除してマニピュレ
    ータ機構を戻す手順にて、当該個所の保修を行うことを
    特徴とする遠隔保修方法。
  19. 【請求項19】 挿入場所から保修装置を挿入して保修
    対象部位の保修を操作部から遠隔にて行う遠隔保修シス
    テムにおいて、挿入場所から保修対象部位近くまでガイ
    ドレールを1本以上布設し、各挿入場所からガイドレー
    ルに沿って挿入される挿入装置をおのおの設け、各挿入
    装置の先端にはガイドレールに挿入装置自身を固定する
    固定装置を介しておのおの所定のエンドエフェクタを持
    ったマニピュレータ機構あるいは専用保修検査装置を設
    け、少なくとも保修対象部位には両端切断時においても
    保修対象部位を保持するための保持機構を設けたことを
    特徴とする遠隔保修システム。
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