JP2018205702A - 管内検査装置 - Google Patents

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Sunao Iwasaki
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Abstract

【課題】帰還可能性及び回収可能性を高めた管内検査装置を提供する。【解決手段】管内を移動可能なメインユニット12は、管内を撮るカメラ31と、管内を移動するための車輪17とモータを含む移動機構と、メインユニット12に接続された採取ユニット13の分離を行う分離機構としての連結機構15と、管内検査装置11が帰還場所に帰還困難であるか又は帰還困難になるかを判定し、管内検査装置11が帰還困難である又は帰還困難になると判定した場合に、採取ユニット13等の分離を行うか否かを判定するメイン制御装置と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、管内検査装置に関し、特に、管内を移動して検査する管内検査装置に関する。
従来より、配管内を検査するための装置がある。例えば、特開2014−193675号公報に開示のような、連結式の管内走行台車が提案されている。管内走行台車は、配管内を移動しながら配管内の検査を行い、検査が終了すると、管内走行台車は回収される。
また、特開2006−285547号公報には、監視システムと通信可能な巡回警備ロボットが、バッテリ残量低下時に最寄りの充電設備のある位置に移動する技術が開示されている。
特開2014−193675号公報 特開2006−285547号公報
しかし、検査装置に何らかの異常状態が発生すると、検査装置を回収できない虞がある。
例えば、配管内を検査中に検査装置のバッテリ残量が低下したり、検査装置が故障などの原因により配管内を移動できなくなったりすると、回収が困難になる場合がある。検査装置のバッテリ残量が低下した場合、配管内には充電設備がないため、配管内を検査中にバッテリ残量が低下したときに、検査装置を最寄りの充電設備のある位置に移動させる上記の提案の技術を、管内検査装置に適用することはできない。
また、バッテリ残量が低下したときに、管内検査装置を配管の入口あるいは出口まで移動するように動作させても、最終的に管内検査装置を入口あるいは出口に帰還させて回収できる可能性あるいは確率は不明である。
さらに、例えば、連結式の管内走行台車の中の一台の車輪が故障しただけでも、管内走行台車は、配管の入口あるいは出口に帰還できず、回収できなくなる虞がある。
そこで、本発明は、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の管内検査装置は、管内を移動可能な管内検査装置であって、前記管内の検査を行う検査部と、前記管内を移動するための移動機構と、前記検査部及び前記移動機構へ電源を供給する第1のバッテリと、前記管内検査装置に接続された接続ユニットあるいは前記検査において採取された物の分離を行う分離機構と、前記第1のバッテリの残量が閾値未満になると、前記分離を行うか否かを判定する制御部と、を有する。
本発明によれば、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる配管システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる管内検査装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるメインユニット12の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる採取ユニット13の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるバッテリユニット14の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる検査経路の例を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるアクセスポイント情報のデータ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる優先順位情報のデータ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる回収方針情報のデータ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる、検査動作プログラムPP1の処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係わる回収動作プログラムの処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係わる、バッテリユニットが採取ユニットから分離された場合を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる、バッテリユニットの1つの車輪だけが分離された場合を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係わる、メインユニットAの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係わる、採取ユニットの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係わる、回収動作プログラムの処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係わる、ロボットアームが配管内の突起に引っ掛かった場合を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる、カメラにより得られた画像の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる、管内検査装置をその後方から進行方向に見たときの管内検査装置の外形形状を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる回収動作プログラム5の処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係わる、管内検査装置が突起部分を有する配管内を通過可能であるかを判定する方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
(全体構成)
本実施の形態の管内検査装置は、プラントなどの配管内を検査するための装置である。
図1は、配管システムの構成例を示す図である。図1に示す配管システム1は、配管Pが途中で分岐したり、合流したりする複数の配管Pが複雑に接続されて形成されている。
配管システム1は、後述する管内検査装置を入れることができる入口ポート2と、入口ポート2から入れられた管内検査装置が配管P内を移動しながら検査を終了して外部へ取りだすことができる出口ポート3を有している。また、入口ポート2と出口ポート3とは別に、配管Pの途中に予備の出口ポート(以下、予備ポートという)4を有している。
ここでは、配管Pは、金属製であり、電波が透過されないため、管内検査装置は、その金属製の配管P内を自律的に移動し、配管P内の光学観察、各種データの取得、異物等の採取、破損箇所の修復等を行う配管ロボットである。
図2は、管内検査装置の構成を示す図である。
管内検査装置11は、連結された3つのユニットからなり、管内を移動可能である。具体的には、管内検査装置11は、メインユニット12、採取ユニット13及びバッテリユニット14が連結されて構成されている。ここでは、後述する分離を行うときの優先順位に従って、メインユニット12に、採取ユニット13及びバッテリユニット14が連結されている。
配管が長い場合、検査装置は、移動のし易さからバッテリ駆動式が好ましい。検査対象である配管などの中をバッテリ駆動式の検査装置で検査する場合、配管内を検査中にバッテリ残量が低下したときに、検査装置を配管内から帰還させて回収しなければならない。
メインユニット12は、主に管内検査装置11の全体の動作の制御を行い、配管P内を移動する進行方向の先頭に位置する。
採取ユニット13は、連結機構15によりメインユニット12に接続され、配管P内に落ちている異物等を採取するためのアーム、マニピュレータ等を有する。
バッテリユニット14は、連結機構16により採取ユニット13に接続され、管内検査装置11の各ユニットへ電力を供給するためのメインバッテリを搭載している。
また、各ユニットは、移動機構を構成する4つの車輪17と、各部品を搭載あるいは内蔵するための筺体18と、筺体18が固定され、かつ4つの車輪17が回転可能に固定されたシャーシ19を有する。4つの車輪17は、後述するように、モータにより駆動される。
なお、ここでは、各ユニットが配管P内を移動するための移動機構として、タイヤなどの4つの車輪17及び各車輪17を駆動するモータを用いているが、車輪17に代えてキャタピラ等でもよい。
メインユニット12は、自ユニットに加えて、接続ユニットである採取ユニット13及びバッテリユニット14の動作制御を行うための制御部21と、各種ソフトウエアプログラム及びデータを記憶する記憶装置22とを有する。メインユニット12には、補助バッテリ23も搭載されている。
さらに、メインユニット12は、カメラ31と、センサ部32と、照明装置33と、通信装置34とを有している。カメラ31及びセンサ部32は、管内の検査を行う検査部を構成する。
カメラ31は、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を有し、配管P内の画像を取得する。
センサ部32は、所定の物理量を測定する1又は2以上のセンサを含む。センサは、検査目的に応じた、距離センサ、温度センサ、湿度センサ、風速センサ、などである。
制御部21は、カメラ31及びセンサ部32において得られた画像データ及びセンサデータを記憶装置22に記録する。
照明装置33は、例えば、発光ダイオードを有し、カメラ31が配管P内の画像を取得できるようにするために配管P内を照明する。
通信装置34は、アンテナを有し、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)などと無線通信により接続可能である。後述するように、メインユニット12は、PCから、配管システム1の配管構成情報、検査経路情報、回収方針情報などを無線で受信して、記憶装置22に記憶可能である。配管構成情報は、いわゆるマップ情報であり、配管Pの分岐点、合流点、点間の距離、各配管の勾配などの情報を含む。
なお、通信装置34は、PCなどと有線通信を行うための装置でもよい。
メインユニット12と採取ユニット13は、連結機構15により接続状態を維持及び解除可能に接続される。採取ユニット13は、メインユニット12に接続される接続ユニットである。
採取ユニット13は、自ユニットの動作制御を行うための制御部24と、補助バッテリ25とを有している。
採取ユニット13には、採取機構35と、修理剤噴射装置36と、採取物保管部37とが設けられ、筺体18に固定されている。
採取機構35は、ロボットアームあるいはマニピュレータのような把持装置であり、配管P内に落ちている異物などを把持して採取し、採取物保管部37に収納する。また、後述するように、採取機構35は、採取した異物を配管P内に戻して放置する、すなわち採取した異物を分離するときにも分離機構として用いられる。
修理剤噴射装置36は、配管P内に形成された穴などを補修するために、短時間で硬化する硬化剤などを修理剤として噴射する。修理剤は、例えば、紫外線(UV)硬化樹脂であり、修理剤噴射装置36は、修理剤の噴射後に紫外線(UV)を照射する。
採取物保管部37は、採取機構35により採取された異物などを収容する容器である。
採取ユニット13とバッテリユニット14は、連結機構16により接続状態を維持及び解除可能に接続される。バッテリユニット14は、採取ユニット13に接続される接続ユニットである。
バッテリユニット14は、自ユニットの動作制御を行うための制御部26と、メインバッテリ27とを有している。バッテリユニット14は、メインバッテリ27を自己ユニットの電源として使用すると共に、メインバッテリ27の電源をメインユニット12及び採取ユニット13に供給する。よって、メインバッテリ27は、メインユニット12のカメラ31及びセンサ部32の検査部、車輪17等の移動機構、等々へ電源を供給するバッテリである。
メインバッテリ27は、複数のバッテリを含み、大量の電量を充電可能なバッテリである。
連結機構15は、メインユニット12に固定された連結器15aと、採取ユニット13に固定された連結器15bとからなる。連結器15aは、後述するメインユニット12の連結制御装置46(図3)からの駆動信号に応じて、連結器15bとの接続状態の維持及び解除が行われるように動作する。接続状態の維持及び解除は、例えば、電磁石により駆動される磁気式で行われる。
連結機構16は、採取ユニット13に固定された連結器16aと、バッテリユニット14に固定された連結器16bとからなる。連結器16aは、後述する採取ユニット13の連結制御装置51(図4)からの駆動信号に応じて、連結器16bとの接続状態の維持及び解除が行われるように動作する。接続状態の維持及び解除は、例えば、電磁石により駆動される磁気式で行われる。
よって、連結機構15及び16は、接続ユニットである採取ユニット13及びバッテリユニット14の分離を行う分離機構を構成する。
また、連結器15aと連結器15bには、それぞれメインユニット12と採取ユニット13間で各種信号を送受信するための複数の接点(図示せず)が設けられている。よって、メインユニット12の制御部21と採取ユニット13の制御部24間で、各種コマンド及びデータの送受信を行うことができる。
同様に、連結器16aと連結器16bには、それぞれ採取ユニット13とバッテリユニット14間で各種信号を送受信するための複数の接点(図示せず)が設けられている。よって、採取ユニット13の制御部24とバッテリユニット14の制御部26間で、各種コマンド及びデータの送受信を行うことができる。その結果、メインユニット12の制御部21とバッテリユニット14の制御部26間でも、各種コマンド及びデータの送受信を行うことができる。
さらに、連結器15aと連結器15bには、採取ユニット13を介してバッテリユニット14からの電源の供給を、メインユニット12が受けるための複数の接点(図示せず)が設けられている。
同様に、連結器16aと連結器16bには、バッテリユニット14からの電源の供給を、メインユニット12及び採取ユニット13が受けるための複数の接点(図示せず)が設けられている。
なお、各ユニット間の通信は、無線通信により行うようにしてもよい。
メインユニット12は、配管P内の検査手順情報が予め外部より与えられて、その検査手順情報に基づいて配管P内を移動し、配管P内の動画像及び静止画像、さらに各種センサのセンサデータを記憶装置22に記録する。
(メインユニットの構成)
図3は、メインユニット12の構成を示すブロック図である。
制御部21は、メイン制御装置41、モータ制御装置42、照明制御装置43、データ取得制御装置44、通信制御装置45及び連結制御装置46を含んでいる。制御部21に含まれる各種装置は基板上に搭載されている。
メイン制御装置41は、中央処理装置(以下、CPUという)、ROM、RAMを含み、CPUがROMあるいは記憶装置22に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、管内検査装置11による配管P内を移動して検査等を行うと共に、後述するように、バッテリ残量が閾値TH未満となって減少したときに管内検査装置11を帰還あるいは回収可能とするための動作を行う。
メイン制御装置41は、モータ制御装置42と、照明制御装置43と、データ取得制御装置44と、通信制御装置45と、連結制御装置46と通信可能に接続されており、各装置を制御可能となっている。
さらに、メイン制御装置41は、記憶装置22と接続されており、各種プログラム及び各種データを記憶装置22から読み出したり、データ取得制御装置44からのセンサデータ及び画像データを記憶装置22に記録することができる。
メイン制御装置41のROMあるいは記憶装置22には、各種ソフトウエアプログラム及び各種データが格納されている。
記憶装置22は、各種ソフトウエアプログラムを格納するプログラム格納領域22aと、各種情報を格納する情報格納領域22bを有している。
メイン制御装置41のROMあるいは記憶装置22のプログラム格納領域22aに、検査動作プログラムPP1、及び回収動作プログラムPP2が格納される。本実施の形態では、回収動作プログラムPP2は、検査動作プログラムPP1に含まれている。
記憶装置22の情報格納領域22bに、配管構成情報D1、検査手順情報D2及び回収手順情報D3などが格納される。検査手順情報D2は、検査経路情報d1、検査箇所情報d2を含む。回収手順情報D3は、アクセスポイント情報(TBL1)、優先順位情報(TBL2)及び回収方針情報(TBL3)を含む。
管内検査装置11の検査動作が開始されると、メイン制御装置41は、検査動作プログラムPP1、配管構成情報D1及び検査手順情報D2を読み出して実行する。また、検査中に、バッテリ残量が低下すると、メイン制御装置41は、回収手順情報D3を読み出して検査動作プログラムPP1に含まれている回収動作プログラムPP2実行する。
記憶装置22の情報格納領域22bには、後述するように、通信装置34を介して、配管構成情報D1、検査手順情報D2及び回収手順情報D3が、PCなどの外部装置から設定されて記憶される。
検査動作プログラムPP1は、配管構成情報D1及び検査手順情報D2を参照しながら実行される。
回収動作プログラムPP2は、バッテリ残量低下時の対応処理プログラムであり、配管構成情報D1及び回収手順情報D3を参照しながら実行される。
また、メイン制御装置41には、補助バッテリ23も接続されている。補助バッテリ23は、メイン制御装置41からのコマンドに応じて、メインユニット12内の各部へ電源を供給可能となっている。
後述するように、補助バッテリ23は非常時に使用され、メインバッテリ27の残量が所定の閾値TH以上のときは使用されない。
メイン制御装置41は、モータ制御コマンドを、モータ制御装置42に出力すると共に、採取ユニット13及びバッテリユニット14にも出力する。モータ制御装置42は、モータ制御コマンドに応じた駆動信号を、車輪17を回転させるモータ47に出力する。
メイン制御装置41は、照明制御コマンドを照明制御装置43に出力する。照明制御装置43は、照明制御コマンドに応じた駆動信号を、発光ダイオードなどの照明装置33に出力する。
メイン制御装置41は、カメラ駆動コマンド及びセンサ駆動コマンドをデータ取得制御装置44に出力する。データ取得制御装置44は、カメラ駆動コマンド及びセンサ駆動コマンドに応じた駆動信号を、カメラ31及びセンサ部32に出力する。データ取得制御装置44は、カメラ31により取得された画像データをメイン制御装置41に出力する。データ取得制御装置44は、センサ部32により取得されたセンサデータをメイン制御装置41に出力する。メイン制御装置41は、画像データ及びセンサデータを記憶装置22に記録する。
メイン制御装置41は、通信制御コマンドを通信制御装置45に出力する。通信制御装置45は、通信制御コマンドに応じてデータの送受信を、通信装置34を介してPCと行う。メイン制御装置41は、通信制御装置45を介して受信したデータを、記憶装置22の所定の記憶領域に記憶する。
メイン制御装置41は、連結制御コマンドを連結制御装置46に出力する。連結制御装置46は、連結制御コマンドに応じた駆動信号を、連結器15aに出力する。後述するように、採取ユニット13の分離を行うとき、メイン制御装置41は、連結を解除するコマンドを連結制御装置46に出力する。
(採取ユニットの構成)
図4は、採取ユニット13の構成を示すブロック図である。
制御部24は、連結制御装置51、モータ制御装置52、採取制御装置53及び修理制御装置56を含んでいる。制御部24に含まれる各種装置は基板上に搭載されている。
連結制御装置51は、モータ制御装置52、採取制御装置53及び修理制御装置56と通信可能に接続されており、各装置を制御可能となっている。
また、連結制御装置51は、補助バッテリ25にも接続されている。補助バッテリ25は、連結制御装置51からのコマンドに応じて、採取ユニット13内の各部へ電源を供給可能となっている。
後述するように、補助バッテリ25は非常時に使用され、メインバッテリ27の残量が所定の閾値TH以上のときは使用されない。
連結制御装置51は、メインユニット12からの各種制御コマンドを受信すると、自己宛てのコマンドであれば、受信したコマンドに応じた動作を行う。受信したコマンドが自己宛てのコマンドでなければ、連結制御装置51は、受信したコマンドを、バッテリユニット14へ出力する。
連結制御装置51は、メインユニット12からの採取ユニット13宛てのモータ制御コマンドをモータ制御装置52に出力する。モータ制御装置52は、モータ制御コマンドに応じた駆動信号を、車輪17を回転させるモータ55に出力する。
連結制御装置51は、メインユニット12からの採取制御コマンドを採取制御装置53に出力する。採取制御装置53が、採取制御コマンドに応じた駆動信号を採取機構35に出力すると、採取機構35の把持アームが動作して、配管内の異物などを把持して、採取物保管部37内に収容する。
連結制御装置51は、メインユニット12からの修理制御コマンドを修理制御装置54に出力する。修理制御装置54には、例えばガス圧で修理剤を噴射するための修理剤タンク36aが接続された修理剤噴射装置36が接続されている。修理制御装置54は、修理制御コマンドに応じた駆動信号を、修理剤噴射装置36に出力する。修理剤噴射装置36が修理剤をキズなどの箇所などに噴射することによって、配管Pの修理が行われる。
連結制御装置51は、連結制御コマンドに応じた駆動信号を、連結器16aに出力する。
(バッテリユニットの構成)
図5は、バッテリユニット14の構成を示すブロック図である。
制御部26は、連結制御装置61及びモータ制御装置62を含んでいる。制御部26に含まれる各種装置は基板上に搭載されている。
連結制御装置61は、モータ制御装置62と通信可能に接続されており、モータ制御装置62を制御可能となっている。
また、連結制御装置61は、メインバッテリ27にも接続されている。メインバッテリ27は、メインユニット12のメイン制御装置41からの残量問い合わせコマンドに応じて残量情報をメインユニット12へ出力する。連結制御装置61は、メインユニット12からのコマンドに応じて、バッテリユニット14内の各部、及びメインユニット12及び採取ユニット13へメインバッテリ27の電源の供給を制御可能となっている。
連結制御装置61は、メインユニット12からの各種制御コマンドを採取ユニット13を介して受信すると、受信したコマンドに応じた動作を行う。
連結制御装置61は、メインユニット12からのモータ制御コマンドをモータ制御装置62に出力する。モータ制御装置62は、モータ制御コマンドに応じた駆動信号を、車輪17を回転させるモータ63に出力する。
各ユニットには、図示しない電源スイッチが設けられ、電源スイッチがオンされると、各ユニットは動作可能状態になる。
メインユニット12は、さらに、動作開始のためのスタートスイッチ(図示せず)を有し、スタートスイッチがオンされると、メイン制御装置41は、検査動作プログラムPP1をROMあるいは記憶装置22から読み出し、配管構成情報D1及び検査手順情報D2を情報格納領域22bから読み出して実行する。
各ユニットは、メイン制御装置41からのコマンドに応じた動作を行うことによって、配管システム1内の検査のための動作を行う。
(配管検査の動作)
メインユニット12は、配管システム1の入口ポート2から入れられてからスタートスイッチがオンされると、配管構成情報D1及び検査手順情報D2に基づいて、カメラ31や、距離センサなどの他のセンサにより、配管システム1内の位置を認識しながら、モータ制御装置42を制御して、配管P内を移動し、かつ配管P内の画像等のデータを記憶装置22に記録したり、センサ部32のセンサデータを取得して記憶装置22に記録し、配管の出口ポート3まで移動することによって、配管システム1の配管内の検査を行う。
そのために、メインユニット12は、事前に、配管構成情報D1及び検査手順情報D2が、通信装置34を介して、外部のPCから記憶装置22の情報格納領域22bに格納される。配管構成情報D1は、配管システム1の全体又は一部の配管の構成情報である。検査手順情報D2は、上述したように、検査経路情報d1、検査箇所情報d2を含む。検査経路情報d1は、配管システム1の検査する経路を示す情報である。検査箇所情報d2は、検査箇所すなわち検査地点情報、検査項目情報などの情報を含む。検査箇所情報d2には、動画、静止画あるいは動画か静止画の両方を記録するのか、センサ部32のどのセンサデータを記憶するのか、修理箇所の地点情報なども含まれる。
図6は、検査経路の例を説明するための図である。
図6は、図1の配管システム1の構成をモデル化して示した図である。端点Aが入口ポート2に対応し、端点Kが出口ポート3に対応し、端点Lが予備ポート4に対応する。管内検査装置11は、点Aから配管システム1に入って、指示された順番で配管内を移動して、最後に点Kに到達して停止して回収されるという経路の情報が、検査経路情報d1としてPCから設定されて情報格納領域22bに格納される。
点A、点K及び点L以外の点、C,D,E,F,G,H,I,Jは、分岐点あるいは合流点などである。
管内検査装置11は、指定された箇所で、配管P内の画像データ及びセンサデータを記録し、さらに途中で異物などを採取したり、修理剤を所定の箇所に吹き付けたりする動作を行う。そのために、検査箇所情報d2も、PCから設定されて情報格納領域22bに格納される。
上述したように、検査箇所情報d2には、各種データの記録地点及び記録区間の情報、及び修理剤の噴射地点及び噴射範囲の情報が含まれる。
また、異物などの採取も、カメラ31で得られた画像の画像処理により、判定された判定結果に基づいて行ってもよいし、採取地点の情報も検査箇所情報d2に含めてもよい。
なお、修理剤の噴射も、カメラ31で得られた画像の画像処理により、判定された判定結果に基づいて行うようにしてもよい。
配管構成情報D1は、点情報と、点と他の点との間の距離情報などを含んでいる。点が分岐点の場合は、分岐先の情報、例えば2つの配管に分岐する点の場合、左側の配管に接続される点と右側の配管に接続される点の情報も配管構成情報D1に含まれる。点が合流点の場合は、合流する配管Pの情報も、配管構成情報D1に含まれる。
例えば、図6の配管システムにおいて、検査経路情報d1として、A→B→C→E→H→Kが設定されれば、管内検査装置11は、A点でスタートされると、配管システム1内に入っていき、途中、点B、C、E、Hを通って点Kに到達する。
管内検査装置11は、検査が無事に終了すれば、点Kで回収され、ユーザは、記憶装置22に記憶された画像データ等、及び採取物保管部37に収容された採取物を得ることができる。
さらに、配管システム1には、配管P内にアクセスできるアクセスポイントがある場合がある。そのような配管P内にアクセス可能なポイントの情報は、アクセスポイント情報(TBL1)として、通信装置34を介して、PCから、記憶装置22の情報格納領域22bに格納される。
図6において、4つのアクセスポイントAP1からAP4が配管システム1中に示されている。
各アクセスポイントAPは、配管システム1の途中に設けられた開閉可能な窓などの配管Pの内部へのアクセスを可能とするアクセスポートであり、配管Pの一部を取り外して、配管P内のユニットなどを回収可能なポイントである。なお、アクセスポイント情報(TBL1)は、配管構成情報D1に含まれていてもよい。
アクセスポイント情報(TBL1)は、管内の回収可能位置についての回収可能位置情報(TBL1)を記憶する。メイン制御装置41は、後述するように、メインバッテリ27の残量が閾値TH未満になると、回収可能位置情報に基づいて、回収可能位置まで移動するように、車輪17を駆動制御する。
図7は、アクセスポイント情報のデータ構造を示す図である。アクセスポイント情報は、ここでは、テーブルデータTBL1として記憶装置22の情報格納領域22bに格納される。図7のテーブルデータTBL1には、複数のアクセスポイントAPの情報が格納可能であり、各アクセスポイントAPの情報は、最寄りの点の情報と、その点からの距離データを含む。図7では、4つのアクセスポイントAP1〜AP4の情報が登録されている。
配管システム1の検査が予定された通りに行われれば、管内検査装置11は、点Kで回収されるが、配管P内の状態が当初想定していたよりも内壁がでこぼこしていたり、滑り易かったりして、配管P内をスムーズに移動できない場合がある。そのような場合、バッテリの消費電力が多く、配管システム1の途中でメインバッテリ27のバッテリ残量が所定の閾値TH未満になってしまう場合がある。
そのような場合に、後述するように、残った電力でユーザが回収可能地点まで移動するために、管内検査装置11は、全体の重量を減らすために分離を行う。すなわち、管内検査装置11は、管内検査装置11の全体の重量を減らすために、接続されているユニットの切り離し、採取物の廃棄などを行って、目的地まで移動する。
このような非常時の動作は、回収動作プログラムPP2により行われるが、記憶装置22の情報格納領域22bには、分離及び廃棄対象の優先順位情報(TBL2)が、PCから与えられて格納される。
図8は、優先順位情報のデータ構造を示す図である。優先順位情報は、ここでは、テーブルデータとして、記憶部である情報格納領域22bに設定可能である。図8のテーブルデータTBL2には、複数の分離対象の優先順位の情報が設定可能であり、各分離対象と、その優先順位情報を含む。
図8では、3つの分離対象の情報が登録されている。図8では、採取物は、優先順位が「3」で最も低いので、非常時に最初に分離される。採取ユニット13は、優先順位が「1」で最も高いので、最後に分離される。
情報格納領域22bに登録された優先順位は、ユーザにより設定される。
また、回収動作プログラムPP2により行われる回収動作を規定する回収方針は、複数設定されている。ここでは、回収方針情報として、複数の回収方針が、優先順位を持って規定され、PCから情報格納領域22bに予め登録される。
回収方針は、複数、ここではn個設定され、ユーザは、優先順位を付けて各方針を設定することができる。
図9は、回収方針情報のデータ構造を示す図である。回収方針情報は、ここでは、テーブルデータとして記憶装置22の情報格納領域22bに格納される。複数の回収方針CPが、テーブルデータTBL3に格納されている。テーブルTBL3は、方針ごとに、方針の優先順位と、目的地と、分離の優先順位の動作パターン情報を含む。メイン制御装置41は、接続ユニット及び採取物についての分離の優先順位を示す優先順位情報(TBL2)に基づいて、分離を行う。
テーブルデータTBL3に示すように、方針CP1は、方針の優先順位が「1」で最も高い優先順位を有し、目的地が「K」であり、分離優先順位は「0」であるので、採取ユニット13、バッテリユニット14及び採取物を分離せずに、目的地の点Kまで移動する動作パターンである。この場合、メインユニット12及び採取ユニット13は、メインユニット12のメインバッテリ27の残量が0になると、それぞれ補助バッテリ23と25に切り替えて動作する。
方針CP2は、方針の優先順位が「2」で2番目に高い優先順位を有し、目的地が「K」であり、分離優先順位は「#3」であるので、採取物を分離して、目的地の点Kまで移動する動作パターンである。この場合、メインユニット12及び採取ユニット13は、バッテリユニット14のメインバッテリ27の残量が0になると、それぞれ補助バッテリ23と25に切り替えて動作する。
方針CP3は、方針の優先順位が「3」で3番目に高い優先順位を有し、目的地が「最寄りのアクセスポイントAP」であり、分離優先順位は「#3」であるので、採取物を分離して、最寄りのアクセスポイントAPまで移動する動作パターンである。この場合、メインユニット12及び採取ユニット13は、バッテリユニット14のメインバッテリ27の残量が0になると、それぞれ補助バッテリ23と25に切り替えて動作する。
方針CP4は、方針の優先順位が「4」で4番目に高い優先順位を有し、目的地が「最寄りのアクセスポイントAP」であり、分離優先順位は「#2」であるので、バッテリユニット14を分離して、最寄りのアクセスポイントAPまで移動する動作パターンである。この場合、メインユニット12と採取ユニット13は、それぞれ補助バッテリ23と25に切り替えて動作する。
他にも、バッテリユニット14のみを分離して、採取物を捨てると共に、目的地の点Kまで移動する方針なども考えられる。この場合、メインユニット12及び採取ユニット13は、それぞれ補助バッテリ23と25に切り替えて動作する。
さらに他には、バッテリユニット14のみを分離して、採取ユニット13を分離しないで目的地の点Kまで移動する方針なども考えられる。
図9では、優先順位は、方針CP1、CP2、CP3、CP4の順に低くなっており、優先順位は、方針CP1が最も高い。
最後の方針CPnは、その場で動かない、すなわち管内検査装置11は移動しない方針である。
上述した各回収方針の情報が、テーブルデータTBL3に格納されている。ユーザは、テーブルデータTBL3に、管内検査装置11の回収方針情報を、優先順位と共に設定可能で、そのテーブル情報は、PCからメインユニット12の記憶装置22の情報格納領域22bに予め登録される。
そして、メイン制御装置41は、メインバッテリ27の残量が閾値TH未満になったときの管内検査装置11の動作パターン情報を複数有し、メインバッテリ27の残量が閾値TH未満になったとき、上述した分離の複数の動作パターン情報の1つを選択して、その選択した動作パターンに基づいて、分離を行うと共に、回収可能位置まで移動するように、移動機構を制御する。
よって、ユーザは、所望の回収方針を検査対象や検査目的などに応じて決めて、テーブルデータTBL3に設定して、メインユニット12の記憶装置22に記憶させることができる。
(作用)
上述した管内検査装置11の動作について説明する。
上述したように、配管システム1の検査前に、配管構成情報D1、検査手順情報D2及び回収手順情報D3がメインユニット12の記憶装置22に登録される。
管内検査装置11は、点Aに置かれてから、スタートスイッチがオンされて検査開始が指示されると、メイン制御装置41は、検査動作プログラムPP1を読み出して、図10の処理を実行する。
図10は、検査動作プログラムPP1の処理の流れの例を示すフローチャートである。
メイン制御装置41は、まず、バッテリユニット14のバッテリ残量が所定の閾値TH未満であるいか否かを判定する(ステップ(以下、Sと略す)1)。メイン制御装置41は、所定の周期でバッテリユニット14にメインバッテリ27の残量を問い合わせ、メインバッテリ27の残量情報を取得する。
開始直後は、バッテリユニット14のメインバッテリ27は、十分に充電されているので、バッテリ残量は所定の閾値TH以上と判定され(S1:NO)、メイン制御装置41は、検査を実行する(S2)。管内検査装置11は、検査経路情報d1に沿って移動し、検査箇所情報d2に従って画像データ及びセンサデータを取得する。すなわち、検査は、配管構成情報D1及び検査手順情報D2に基づいて実行される。
メイン制御装置41は、検査が終了したかを判定する(S3)。検査が終了していなければ(S3:NO)、処理は、S1に戻り、検査が終了していれば(S3:YES)、処理は終了する。
検査が順調に行われれば、管内検査装置11は、点Kに到着して停止し、S3でYESとなって処理は終了する。ユーザは、管内検査装置11を回収して、記憶装置22に記録されたデータ及び採取物に基づいて配管システム1の状態を判定することができる。
しかし、途中でメインバッテリ27が消耗して残量が所定の閾値TH未満になる場合がある。
管内検査装置11が検査の途中で、バッテリユニット14のバッテリ残量が所定の閾値TH未満であると判定されると(S1:YES)、メイン制御装置41は、回収動作プログラムPP2を読み出して実行し、優先順位の最も高い方針P1が実行可であるか否かを判定する(S4)。メイン制御装置41は、図9に示す回収方針情報(TBL3)に基づいて優先順位の最も高い方針P1を抽出し、その抽出した優先順位の最も高い方針P1を実行可能な否かを判定する。図9の場合、方針CP1が最も優先順位が高いので、方針CP1が実行可能であるか否かが判定される。
方針P1が実行可能であるか否かは、現在の位置と目的地までの距離を移動することが、メインバッテリ27の残量及び補助バッテリの残量で可能であるか否かを判定することによって、行われる。
バッテリの残量に応じた、メインユニット12のみで移動可能な距離情報、管内検査装置11がメインユニット12と採取ユニット13の2台で移動可能な距離情報、及びメインユニット12と採取ユニット13とバッテリユニット14の3台で移動可能な距離情報が、シミュレーションあるいは実験などにより決定されて記憶装置22に予め記憶されている。
よって、メインユニット12のメイン制御装置41は、そのバッテリ残量に応じた移動可能距離情報に基づいて、管内検査装置11が目的地まで移動可能か否かを判定可能である。
さらに、採取物の予測重量も考慮して、採取物が採取物保管部にある場合とない場合に分けて、バッテリ残量に応じた移動可能情報も、記憶装置22に予め記憶させてもよい。
メイン制御装置41は、方針P1を実行可であると判定したとき(S4:YES)、方針P1を実行する(S5)。
メイン制御装置41は、方針P1を実行不可であると判定したとき(S4:NO)、優先順位が次に高い方針P2が実行可であるか否かを判定する(S6)。図9の場合、方針CP2が2番目に優先順位が高いので、方針CP2が実行可能であるか否かが判定される。方針CP2は、分離を行うため、メイン制御装置41は、優先順位情報(TBL2)を参照する。
メイン制御装置41は、方針P2を実行可であると判定したとき(S6:YES)、方針P2を実行する(S7)。
方針CP2では、分離を行うので、定められた分離を行うために必要な電力量が考慮されて、方針P2が実行可能であるかが判定される。すなわち、メイン制御装置41は、メインバッテリ27の残量が閾値TH未満になると、上述した連結機構15,16を利用して、接続ユニットの分離を行うか否かを判定する制御部を構成する。言い換えれば、メイン制御装置41は、管内検査装置11が、入口ポート2、出口ポート3又はアクセスポートAPの帰還場所に帰還困難であるか又は帰還困難になるかを判定し、管内検査装置11が帰還困難である又は帰還困難になると判定した場合に、分離を行うか否かを判定する。
メイン制御装置41は、分離を行うと判定したとき、分離機構である採取機構35を動作させて、採取物を分離する。分離を行う場所が適切であるかを考慮して分離を行う。
メイン制御装置41は、方針P2を実行不可であると判定したとき(S6:NO)、優先順位が次に高い方針P3が実行可であるか否かを判定する(S8)。図9の場合、方針CP3が3番目に優先順位が高いので、方針CP3が実行可能であるか否かが判定される。方針CP3は、アクセスポイントAPの情報を使用するため、メイン制御装置41は、アクセスポイント情報(TBL1)及び優先順位情報(TBL2)を参照する。
メイン制御装置41は、方針P3を実行可であると判定したとき(S8:YES)、方針P3を実行する(S9)。
以下同様に、優先順位の高い順に方針が実行可能であるか否かを判定し、実行可能であると、その方針に従って実行する。
最後は、優先順位の最も低い方針Pnを実行する(Sn)。方針Pnは、例えば、その場所で動かない。
S4からSnの処理が、回収動作プログラムPP2を構成する。
以上のように、管内検査装置11は、バッテリ残量が低下したとき、回収動作プログラムPP2が実行されて、ユーザの設定した優先順位の高い順で、最も回収の可能性が高くなるように、所定の分離動作を行って所定の目的地まで移動する。
よって、上述した実施の形態によれば、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することができる。
なお、上述した実施の形態では、分離は、接続ユニットであるバッテリユニット14及び採取ユニット13の分離、採取物の分離であるが、ユニットに分離可能に取り付けられている装置を分離するようにしてもよい。例えば、採取ユニット13の採取機構35が分離可能であれば、その採取機構35を分離して管内に放置するようにしてもよい。
また、ユニットを分離するとき、4つの車輪17のギヤを所謂ニュートラルにしてかれら、分離するようにしてもよい。ニュートラルのとき、分離されたユニットは、別途実施される分離されたユニットの回収時に移動し易くなる。
さらに、ユニット、一部の装置及び採取物を分離したときの配管システム1内の位置情報を記憶装置22が記録されるようにしてもよい。すなわち、メイン制御装置41は、分離を行ったときに、管内の位置情報を記憶装置22に記憶するようにしてもよい。ユーザは、回収された管内検査装置11の記憶装置22に記録された分離位置情報に基づいて、分離された物を回収し易くなる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態は、管内検査装置のバッテリ残量が低下したときに、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供するものであるが、本実施の形態は、移動機構に故障などの異常が発生したときに、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供する。
以下、本実施の形態の管内検査装置の構成は、第1の実施の形態の管内検査装置の構成と略同じであるので、第1の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
上述したように、メインユニット12、採取ユニット13及びバッテリユニット14は、それぞれモータ制御装置42,52,62を有している。上述したように、メイン制御装置41は、連結器15a、15b、16a、17aを介して、連結制御装置51,61と通信可能に構成されている。
各車輪17には、回転量を検出するセンサ(図示せず)が設けられており、各モータ制御装置42,52,62は、各車輪17の回転量データをリアルタイムで取得する。
モータ制御装置52は、連結制御装置51を介して、採取ユニット13の各車輪17の回転量データをメインユニット12のメイン制御装置41へ送信する。
モータ制御装置62は、連結制御装置61,51を介して、バッテリユニット14の各車輪17の回転量データをメインユニット12のメイン制御装置41へ送信する。
よって、メイン制御装置41は、管内検査装置11が配管内を移動中、管内検査装置11の各車輪17の回転量データを常時監視することができる。後述するように、管内検査装置11のいずれかの車輪17に異常が発生したときには、メイン制御装置41は、どのユニットのどの車輪に異常が発生したかを判定することができる。
図11は、本実施の形態に係わる回収動作プログラムPP3の処理の流れの例を示すフローチャートである。回収動作プログラムPP3は、メイン制御装置41のROMあるいは記憶装置22のプログラム格納領域22aに格納されている。
メイン制御装置41は、各車輪17の回転数を監視する(S11)。メイン制御装置41は、各モータ制御装置42,52,62からの回転量データに基づいて、各車輪17の回転数を監視する。
メイン制御装置41は、S1で得られた各車輪17の回転数が適正かを判定する(S12)。
図2に示すように、メインユニット12、採取ユニット13及びバッテリユニット14の各ユニットは4つの車輪17を有している。よって、12個の車輪17の12個の回転数が、モータ制御コマンドに対応する回転数に対して許容範囲内にあるか否かにより、各車輪17の回転数が、適正かが判定される。
なお、各車輪17の回転が適正かは、各モータ47、55、63に流れる電流を監視することにより行ってもよい。例えば、あるモータに流れる電流の値が、所定値以上になると、そのモータに関わる車輪17が回転していないと判定することができる。
各車輪17の回転数が適正であるとき(S12:YES)、処理は、S11に戻る。
全ての車輪17の回転数が適正でなければ(S12:NO)、メイン制御装置41は、所定の停止コマンドをモータ制御装置42,52,62に送信し、各車輪17を停止する(S13)。
S13の後、メイン制御装置41は、復旧動作を実行する(S14)。復旧動作では、例えば、管内検査装置11はバックしたり、あるいは前後に移動する動作を繰り返したりした後、再度、管内検査装置11は前進する。
すなわち、メイン制御装置41は、複数の車輪17のいずれかに異常があると判定したとき、所定の復旧動作を実行する。
復旧動作の実行により、復旧したとき、すなわち各車輪17の回転数が適正になったとき(S15:YES)、処理は、S11に戻る。
復旧動作の実行により、復旧しないとき、すなわち各車輪17の回転数が適正にならないとき(S15:NO)、メイン制御装置41は、正しく回転をしない車輪17、すなわち異常な車輪17はどのユニットの車輪かを判定する(S16)。
メイン制御装置41は、車輪17毎の回転数データを取得するので、モータ制御コマンドに対応する回転数に対して許容範囲内にない車輪17が、どのユニットに設けられているかを判定することができる。
すなわち、制御部であるメイン制御装置41は、移動機構の複数の車輪17のいずれかに異常があるかを判定し、複数の車輪17のいずれかに異常があるとき、帰還困難であると判定し、複数の車輪17のいずれかに異常があると判定したときに、以下に説明するような分離を行うか否かを判定する。
以上のように、メイン制御装置41は、車輪17毎の回転数等を監視して、管内検査装置11が、入口ポート2、出口ポート3又はアクセスポートAPの帰還場所に帰還困難であるかを判定し、管内検査装置11が帰還困難であると判定した場合に、次に説明するような分離を行うか否かを判定する。
故障した車輪17がバッテリユニット14の車輪であるとき、メイン制御装置41は、バッテリユニット14の各車輪17の駆動機構をニュートラルに設定する(S17)。S17の後、メイン制御装置41は、連結機構16を動作させて、採取ユニット13からバッテリユニット14を分離する(S18)。
故障した車輪17が採取ユニット13の車輪であるとき、メイン制御装置41は、採取ユニット13の各車輪17の駆動機構をニュートラルに設定する(S19)。
S19の後、メイン制御装置41は、現在の位置から、近傍のアクセスポイントAPまでの距離を計算し、バッテリユニット14の連結制御装置61へ、計算した移動距離のデータを送信する(S20)。
近傍のアクセスポイントAPは、バッテリユニット14が後退して行ったときに、最も近傍となるアクセスポイントである。
メイン制御装置41は、移動距離を連結制御装置61に設定すると共に、後退動作を指示するコマンドを連結制御装置61に送信する。
メイン制御装置41は、連結機構15,16を動作させて、メインユニット12と採取ユニット13の分離と、採取ユニット13とバッテリユニット14の分離を行う(S21)。
バッテリユニット14は、分離後、設定された移動距離だけ後退する。その結果、バッテリユニット14は、回収可能となる。
メインユニット12は、故障していないので、その後、所定の検査を続行することができる。
故障した車輪17がメインユニット12の車輪であるとき、メイン制御装置41は、メインユニット12の各車輪17の駆動機構をニュートラルに設定する(S22)。
S22の後、メイン制御装置41は、現在の位置から、近傍のアクセスポイントAPまでの距離を計算し、採取ユニット13の連結制御装置51とバッテリユニット14の連結制御装置61へ、計算した移動距離のデータを送信する(S23)。
近傍のアクセスポイントAPは、採取ユニット13とバッテリユニット14が後退して行ったときに、最も近傍となるアクセスポイントである。
メイン制御装置41は、移動距離を連結制御装置51と61に設定すると共に、後退動作を指示するコマンドを連結制御装置51と61に送信する。
メイン制御装置41は、連結機構15を動作させて、メインユニット12から、採取ユニット13とバッテリユニット14を分離する(S24)。
採取ユニット13とバッテリユニット14は、分離後、設定された移動距離だけ後退する。その結果、採取ユニット13とバッテリユニット14は、回収可能となる。
図12は、バッテリユニット14が採取ユニット13から分離された場合を示す図である。管内検査装置11は、配管の内壁IW上で内壁IWに沿って移動可能である。図12に示すように、バッテリユニット14の車輪17が動かなくなった場合、バッテリユニット14は、採取ユニット13から分離される。メインユニット12と採取ユニット13は、その後、点線の矢印A1で示す方向に前進し、所定の手順で配管内の検査を続行することができる。
なお、各ユニットにおいて車輪毎に分離できる場合は、その異常のあるあるいは故障した車輪17だけを分離するようにしてもよい。
図13は、バッテリユニット14の1つの車輪17だけが分離された場合を示す図である。図13に示すように、バッテリユニット14の後ろ側の車輪17だけが動かなくなった場合、バッテリユニット14のその車輪17だけがバッテリユニット14から分離される。メインユニット12、採取ユニット13及びバッテリユニット14は、その後、点線の矢印A1で示す方向に前進し、所定の手順で、配管内の検査を続行することができる。
上述した例は、各車輪17の回転数が適正でない原因が車輪の故障であるが、各車輪17の回転数が適正でない原因として、駆動機構に異常があるのではなく、管内検査装置11の一部が配管内で何かに引っ掛かって、管内検査装置11が動けなくなる場合も有り得る。例えば、通信装置34のアンテナ及び採取ユニット13の採取機構35のアームなどは、突出しているため、配管内での引っ掛かりが発生し易い。
そのような場合、管内検査装置11の一部が配管内で何かに引っ掛かった部分が分離できるようにしてもよい。
図14は、本実施の形態の変形例に係わる、メインユニット12Aの構成を示すブロック図である。
図14に示すメインユニット12Aの構成は、図3に示したメインユニット12と略同じ構成であるが、ロードセル71と切り離しユニット72を有している点で、メインユニット12と異なっている。
ロードセル71は、例えば、通信装置34から飛び出ているアンテナユニット(図示せず)に設けられる。
ロードセル71は、アンテナユニットの根元部分とハウジングなどの支持部材との間に接着剤等により固定され、力が掛かると、力に応じた電気信号を出力する。よって、例えばアンテナユニットの先端部分が配管内において引っ掛かると、アンテナユニットの基端部に固定されたロードセル71に力が掛かる。その結果、ロードセル71は、その力に応じた出力信号を出力する。
ロードセル71は、例えば歪みゲージ式ロードセルであり、力が加わると、検出した力の大きさに応じた電気信号を出力する。
ロードセル71の出力信号が、所定の閾値よりも大きいとき、アンテナユニットに大きな力が加わっている、すなわちアンテナユニットが何かに引っ張られていると推定可能である。
切り離しユニット72は、ロードセル71が設けられたアンテナユニットの根元部分に設けられている。
切り離しユニット72は、2つの部分からなり、例えば、ロックピン等が電磁石などの力で移動することによって、係止孔等との係合状態と非係合状態を切り替える切り替え機構を有する。通常、切り離しユニット72の切り替え機構は、係合状態にあり、アンテナユニットが配管内において突起などに引っ掛かった場合に、非係合状態になって、切り離しユニット72の1つの部分がアンテナユニットと共に、他の部分から切り離される。
また、切り離しユニット72は、通信制御装置45と通信装置34との間の複数の信号線のための接点を有している。よって、切り離しユニット72の2つの部分が切り離されない限り、通信制御装置45と通信装置34の間で信号の送受信が可能となっている。
さらに、ロードセル71の出力信号も、切り離しユニット72を介して通信制御装置45へ供給可能となっている。ロードセル71の出力信号は、通信制御装置45を介してメイン制御装置41へ供給される。また、メイン制御装置41は、通信制御装置45を介して切り離しユニット72へ切り離し信号を供給可能となっている。
よって、メイン制御装置41は、ロードセル71の出力信号に基づいて、アンテナユニットに負荷が掛かっているかを判定することができる。切り離しユニット72は、メイン制御装置41からの切り離し信号によって、非係合状態になる。
図15は、本実施の形態の変形例に係わる、採取ユニット13Aの構成を示すブロック図である。
図15に示す採取ユニット13Aの構成は、図4に示した採取ユニット13と略同じ構成であるが、ロードセル81と切り離しユニット82を有している点で、採取ユニット13と異なっている。
ロードセル81の構成は、ロードセル71と同様であり、採取機構35のロボットアームなどの採取機構の根元部分に、上述したアンテナユニットと同様に設けられる。
切り離しユニット82の構成も、切り離しユニット72と同様であり、ロードセル81が設けられたロボットアームなどの採取機構の根元部分に設けられている。切り離しユニット72,82は、管内検査装置11又は採取ユニット13Aの一部であるアンテナユニット、ロボットアームなどの分離を行う分離機構を構成する。
ロードセル81の出力信号が、所定の閾値よりも大きいとき、ロボットアームなどに大きな力が加わっている、すなわちロボットアームなどが何かに引っ張られていると推定可能である。
ロードセル81の出力信号は、採取制御装置53を介して採取ユニット13Aの連結制御装置51に供給される。メイン制御装置41は、連結制御装置51、61と通信可能となっているので、ロードセル71だけでなく、ロードセル81の出力信号も、採取制御装置53を介して採取ユニット13Aの連結制御装置51から取得することができる。
同様に、メイン制御装置41は、切り離しユニット72だけでなく、採取ユニット13Aの採取制御装置53を介して切り離しユニット82へも切り離し信号を送信することができる。
図16は、本変形例に係わる、回収動作プログラムPP4の処理の流れの例を示すフローチャートである。
図16において、図11と同じ処理については、同じステップ番号を付して説明は省略する。
全ての車輪17の回転数が適正でなければ(S12:NO)、メイン制御装置41は、各ロードセル71,81の出力信号をチェックする(S31)。
メイン制御装置41は、各ロードセル71,81の出力信号の大きさと、所定の閾値とを比較し、アンテナユニット、ロボットアームなどが何かに引っ掛かったがあるかを判定する(S32)。
各ロードセル71,81の出力信号の大きさが所定の閾値未満であれば、アンテナユニット、ロボットアームなどが何かに引っ掛かっていないとして(S32:NO)、処理は、S13へ移行する。
各ロードセル71,81の出力信号の大きさが所定の閾値以上であれば、アンテナユニット、ロボットアームなどが何かに引っ掛かっているとして(S32:NO)、メイン制御装置41は、復旧動作を実行する(S33)。S33は、S14と同様でもよいし、異なっていてもよい。
すなわち、メイン制御装置41は、管内検査装置11の一部が管内の突起などに引っ掛かっていると判定したとき、所定の復旧動作を実行する。
復旧動作の実行により、復旧した場合(S34:YES)、処理は、S11に戻る。
復旧動作の実行により、復旧しない場合、すなわち各ロードセル71,81の出力信号の大きさが所定の閾値未満でないとき(S34:NO)、メイン制御装置41は、引っ掛かっている部材の分離を行う(S35)。
すなわち、制御部であるメイン制御装置41は、管内検査装置11の一部が管内の突起などに引っ掛かっているかを判定し、管内検査装置11の一部が管内の突起などに引っ掛かっていると判定したときに、以下に説明するような分離を行うか否かを判定する。
以上のように、メイン制御装置41は、車輪17毎の回転数等を監視して、管内検査装置11が、入口ポート2、出口ポート3又はアクセスポートAPの帰還場所に帰還困難であるかを判定し、管内検査装置11が帰還困難であると判定した場合に、次に説明するよう分離を行うか否かを判定する。
例えば、ロードセル71の出力信号の大きさが所定の閾値以上の場合は、メイン制御装置41は、アンテナユニットを分離するための切り離し信号を切り離しユニット72に出力する。
もしも、採取ユニット13Aのロードセル81の出力信号の大きさが所定の閾値以上の場合は、メイン制御装置41は、ロボットアームなどを分離するための切り離し信号を切り離しユニット82に出力する。
図17は、ロボットアームが配管内の突起に引っ掛かった場合を示す図である。配管内には、汚れが成長して、鍾乳石あるいは石筍のようなものがあったりする。あるいは外力により配管の管壁が押されて内側に突出した部分があったりする。図17に示すように、ロボットアーム35aが配管内のこのような突起PTに引っ掛かってしまうと、管内検査装置11は、前進できない。このような場合、上述したように、切り離しユニット72が駆動されて、ロボットアーム35aが、点線で示すように、メインユニット12から分離される。その結果、その後、管内検査装置11は、前進可能となる。
以上のように、ロードセル71,81は、管内検査装置11の一部に加わる力を検出する。切り離しユニット72,82は、管内検査装置11の一部を切り離す切り離し機構を構成する。そして、メイン制御装置41は、各ロードセル71,81の出力信号に基づいて、管内検査装置11の一部が管内の突起などに引っ掛かっているかを判定し、管内検査装置11の一部が管内の突起などに引っ掛かっていると判定したときに、切り離し機構を動作させて管内検査装置11の一部を分離する。
その他の動作は、図11と同様である。
よって、本変形例によれば、管内検査装置11の一部が配管内で引っ掛かって、管内検査装置11が動けなくなる場合も、管内検査装置11の帰還性及び回収性を高めることができる。なお、本実施の形態及び変形例においても、メイン制御装置41は、分離を行ったときに、管内の位置情報を記憶装置22に記憶するようにしてもよい。
なお、上述の例では、管内検査装置11の一部が配管内で引っ掛かった場合、その引っ掛かった部分を分離しているが、その引っ掛かった部分を有するユニットを分離するようにしてもよい。例えば、上記の例でロボットアームが何かに引っ掛かった場合、採取ユニット13Aをメインユニット12Aから分離するようにしてもよい。
また、上述した例は、管内検査装置11の一部が配管内で引っ掛かった例であるが、検査おいて採取された物が配管内で引っ掛かる場合もある、そのような場合は、採取物保管部37にもロードセルを設け、そのロードセルの出力信号に基づいて、採取された物が配管内で引っ掛っているかを判定するようにしてもよい。その場合、検査において採取された物をロボットアームなどを用いて、管内検査装置11から分離する。
よって、上述した実施の形態及び変形例によれば、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することができる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態の変形例の管内検査装置では、管内検査装置の一部が配管内の突起などに引っ掛かった後、引っ掛かった部材が分離されるが、本実施の形態では、管内検査装置の一部が配管内の突起などに引っ掛かる前に、突起などに引っ掛かると推定される部材が分離される。
以下、本実施の形態の管内検査装置の構成は、第2の実施の形態の管内検査装置の構成と略同じであるので、第2の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
メインユニット12のメイン制御装置41は、カメラ31からの画像データを取得する。カメラ31は、管内を撮像する撮像部である。本実施の形態において、メイン制御装置41は、画像データに基づき、配管内の前方の突起などの障害物を検出する障害物検出プログラムを有する。
例えば、特開2010−181919号公報に開示のような一台のカメラの画像データを用いた、障害物などの位置及び高さを検出する方法を用いたソフトウエアプログラムをメイン制御装置41のROMに格納し、CPUにより実行させる。そのような障害物検出プログラムにより、配管内の突起部分の位置と形状を特定することができる。
図18は、カメラ31により得られた画像の例を示す図である。画像Gは、配管の内壁IWと、配管の奥の部分DAを含む。さらに、図18の画像には、メインユニット12の進行方向に突起部分PT1が配管の内壁に形成されている状態が示されている。メイン制御装置41は、障害物検出プログラムにより、突起部分PT1の形状を検出する処理がリアルタイムで実行される。
メイン制御装置41は、配管の形状と管内検査装置の形状の情報を予め有している。特に、メイン制御装置41は、配管内を通るときの管内検査装置11の外径形状の情報も有している。
図19は、管内検査装置11をその後方から進行方向に見たときの管内検査装置11の外形形状を示す図である。
管内検査装置11は、複数の車輪17、アンテナ、ロボットアームなどを有する。そのため、管内検査装置11の進行方向に投影した管内検査装置11の外形は、部分的に凹凸を有する。
図19では、管内検査装置11の外形形状は、二点鎖線で示されている。メイン制御装置41は、配管の形状の情報も有しているため、図19に示すように、配管の断面における管内検査装置11の占有領域を特定することができる。
よって、障害物検出プログラムにより検出された突起部分を、配管の断面における管内検査装置11の占有領域に投影することにより、突起部分が占有領域と重なるかを、メイン制御装置41は、判定することができる。図19において、配管の内面形状は、IWSで示し、突起部分PT1の形状は、PTSで示し、管内検査装置11の占有領域は、OSで示される。
もしも、斜線で示す突起部分PT1の形状PTSの領域が、管内検査装置11の占有領域OSと重なると、管内検査装置11の一部が、突起部分PT1に引っ掛かる。斜線で示す突起部分PT1の形状PTSの領域が、管内検査装置11の占有領域OSと重ならなければ、管内検査装置11は突起部分PT1に引っ掛からないで、前進できる。
以上のように、よって、メイン制御装置41は、上述したプログラムを実行することにより、カメラ31により撮像された画像を解析することによって、管内検査装置11が帰還困難になるかを判定する。
図20は、本実施の形態に係わる回収動作プログラムPP5の処理の流れの例を示すフローチャートである。回収動作プログラムPP5は、メイン制御装置41のROMあるいは記憶装置22のプログラム格納領域22aに格納されている。
メイン制御装置41は、障害物検出プログラムにより検出された突起部分を特定する(S41)。S41の処理は、障害物検出プログラムにより実行される。
図19で説明したように、特定された突起部分が、配管の断面における管内検査装置11の占有領域と重なるかを判定することにより、メイン制御装置41は、管内検査装置11が突起部分を有する配管内を通過可能であるかを判定する(S42)。
すなわち、メイン制御装置41は、管内検査装置11がそのまま前進したときに突起部分に管内検査装置11の一部が引っ掛かることにより、管内検査装置11が、入口ポート2、出口ポート3又はアクセスポートAPの帰還場所に帰還困難になるかを判定し、管内検査装置11が帰還困難になると判定した場合に、以下に説明するような分離を行うか否かを判定する。
図21は、管内検査装置11が突起部分を有する配管内を通過可能であるかを判定する方法を説明するための図である。
図21に示すように、二点鎖線で示す管内検査装置11の占有領域OSよりも、所定値だけ大きい領域OSaを予め設定しておき、障害物検出プログラムにより特定された突起部分の領域がその領域OSaと重なる部分があるかが判定される。突起部分の領域がその領域OSaと一部でも重なれば、管内検査装置11が突起部分を有する配管内を通過可能でないと判定される。
管内検査装置11が通過可能であるとき(S42:YES)、処理は、S41に戻る。
管内検査装置11が通過可能でないとき(S42:NO)、メイン制御装置41は、突起部分に引っ掛かる管内検査装置11の部位を特定する(S43)。図19に示すように、突起部分を、配管の断面における管内検査装置11の占有領域に投影することにより、管内検査装置11の引っ掛かる部位を特定することができる。
メイン制御装置41は、特定された引っ掛かる部位が、分離可能であるかを判定する(S44)。例えばS43に特定された部位がアンテナユニットであれば、引っ掛かる部位は、分離可能である。
特定された引っ掛かる部位が分離可能であるとき(S44:YES)、メイン制御装置41は、管内検査装置11を後退して、近傍のアクセスポイントの位置まで戻る(S45)。
管内検査装置11が近傍のアクセスポイントの位置まで戻った後、メイン制御装置41は、特定された引っ掛かる部位を分離する(S46)。例えばS43に特定された部位がアンテナユニットであれば、メイン制御装置41は、アンテナユニットを分離する。
以上のように、メイン制御装置41は、管内検査装置11がそのまま前進していくと、特定された引っ掛かる部位が管内の突起に引っ掛かって、帰還困難になると判定すると、分離機構を動作させて、管内検査装置11の一部を分離する。
S46の後、メイン制御装置41は、前進し(S47)、上記の突起部分に引っ掛かることなく、管内検査装置11は検査を続行することができる。
特定された引っ掛かる部位が分離可能でないとき(S44:NO)、メイン制御装置41は、予め設定された別のルートによる検査あるいは帰還を行うためのルート探索を実行する(S48)。
S48の後、探索されたルートに沿って移動し、所定の検査などを行うことができる。
よって、上述した実施の形態によれば、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することができる。特に、管内検査装置の一部が配管内の突起などに引っ掛かる前に、突起などに引っ掛かると推定される部材が分離されるので、分離された部材を壊すことなく回収することができる。
なお、本実施の形態においても、メイン制御装置41は、分離を行ったときに、管内の位置情報を記憶装置22に記憶するようにしてもよい。
以上のように、上述した各実施の形態及び変形例によれば、帰還性及び回収性の高い管内検査装置を提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 配管システム、2 入口ポート、3 出口ポート、4 予備ポート、11 管内検査装置、12、12A メインユニット、13、13A 採取ユニット、14 バッテリユニット、15 連結機構、15a、15b 連結器、16 連結機構、16a、16b 連結器、17 車輪、18 筺体、19 シャーシ、21 制御部、22 記憶装置、22a プログラム格納領域、22b 情報格納領域、23 補助バッテリ、24 制御部、25 補助バッテリ、26 制御部、27 メインバッテリ、31 カメラ、32 センサ部、33 照明装置、34 通信装置、35 採取機構、35a ロボットアーム、36 修理剤噴射装置、36a 修理剤タンク、37 採取物保管部、41 メイン制御装置、42 モータ制御装置、43 照明制御装置、44 データ取得制御装置、45 通信制御装置、46 連結制御装置、47 モータ、51 連結制御装置、52 モータ制御装置、53 採取制御装置、54 修理制御装置、55 モータ、56 修理制御装置、61 連結制御装置、62 モータ制御装置、63 モータ、71 ロードセル
72 切り離しユニット、81 ロードセル、82 切り離しユニット。

Claims (16)

  1. 管内を移動可能な管内検査装置であって、
    前記管内の検査を行う検査部と、
    前記管内を移動するための移動機構と、
    前記管内検査装置に接続された接続ユニット、前記管内検査装置若しくは前記接続ユニットの一部、又は前記検査において採取された物の分離を行う分離機構と、
    前記管内検査装置が帰還場所に帰還困難であるか又は帰還困難になるかを判定し、前記管内検査装置が前記帰還困難である又は前記帰還困難になると判定した場合に、前記分離を行うか否かを判定する制御部と、
    を有する、管内検査装置。
  2. 前記制御部は、前記分離を行うと判定したとき、前記分離機構を動作させて、前記接続ユニット、前記管内検査装置若しくは前記接続ユニットの一部、又は前記物を分離することを特徴とする請求項1に記載の管内検査装置。
  3. 記憶装置をさらに有し、
    前記検査部は、カメラを有し、前記カメラで取得された画像の画像データを前記記憶装置に記録することを特徴とする請求項1に記載の管内検査装置。
  4. 前記制御部は、前記分離を行ったときに、前記管内の位置情報を記憶装置に記憶することを特徴とする請求項2に記載の管内検査装置。
  5. 前記検査部及び前記移動機構へ電源を供給する第1のバッテリを更に備え、
    前記制御部は、前記第1のバッテリの残量が閾値未満になると、前記分離を行うか否かを判定する、請求項1に記載の管内検査装置。
  6. 前記制御部は、前記接続ユニット及び前記物についての分離の優先順位を示す優先順位情報に基づいて、前記分離を行うことを特徴とする請求項2に記載の管内検査装置。
  7. 記憶部を有し、
    前記優先順位情報は、前記第1の記憶部に設定可能であることを特徴とする請求項6に記載の管内検査装置。
  8. 前記管内の回収可能位置についての回収可能位置情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記第1のバッテリの残量が閾値未満になると、前記記憶部に記憶された前記回収可能位置情報に基づいて、前記回収可能位置まで移動するように、前記移動機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の管内検査装置。
  9. 前記制御部は、前記第1のバッテリの残量が閾値未満になったときの前記管内検査装置の動作パターン情報を複数有し、前記第1のバッテリの残量が閾値未満になったとき、前記分離の複数の動作パターン情報の1つを選択して、その選択した動作パターンに基づいて、前記分離を行うと共に、前記回収可能位置まで移動するように、前記移動機構を制御することを特徴とする請求項8に記載の管内検査装置。
  10. 第1のユニットが、前記制御部と第2のバッテリを有し、
    前記接続ユニットが、第2のユニットとして前記第1のユニットに接続され、
    前記第2のユニットは、前記第1のバッテリを有することを特徴とする請求項1に記載の管内検査装置。
  11. 前記制御部は、
    前記移動機構の複数の車輪のいずれかに異常があるかを判定し、
    前記複数の車輪のいずれかに異常があるとき、前記帰還困難であると判定し、
    前記複数の車輪のいずれかに異常があると判定したときに、前記分離を行うか否かを判定する、請求項1に記載の管内検査装置。
  12. 前記制御部は、
    前記管内検査装置の一部又は前記物が前記管内の突起などに引っ掛かっているかを判定し、
    前記管内検査装置の一部又は前記物が前記管内の突起などに引っ掛かっていると判定したときに、前記分離を行うか否かを判定する、請求項1に記載の管内検査装置。
  13. 前記一部に加わる力を検出するロードセルと、
    前記一部を切り離す切り離し機構と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記ロードセルの出力信号に基づいて、前記管内検査装置の一部又は前記物が前記管内の突起などに引っ掛かっているかを判定し、
    前記管内検査装置の一部又は前記物が前記管内の突起などに引っ掛かっていると判定したときに、前記切り離し機構を動作させて前記一部の分離、あるいは前記物を採取した採取機構により前記物を分離する、請求項12に記載の管内検査装置。
  14. 前記制御部は、前記複数の車輪のいずれかに異常があると判定したとき、又は前記管内検査装置の一部又は前記物が前記管内の突起などに引っ掛かっていると判定したとき、所定の復旧動作を実行する、請求項11又は12に記載の管内検査装置。
  15. 前記検査部は、前記管内を撮像する撮像部を有し、
    前記制御部は、前記撮像部により撮像された画像を解析することによって、前記管内検査装置が前記帰還困難になると判定する、請求項1に記載の管内検査装置。
  16. 前記制御部は、前記管内検査装置が前記帰還困難になると判定すると、前記分離機構を動作させて、前記管内検査装置若しくは前記接続ユニットの一部を分離する、請求項15に記載の管内検査装置。
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