JP2019211438A - 水力機械の内部検査システム及び内部検査方法 - Google Patents

水力機械の内部検査システム及び内部検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水力機械から水を抜くことなく水力機械の内部の検査を的確に実施することができる水力機械の内部検査システムを提供する。【解決手段】実施の形態にかかる水力機械の内部検査システムは、物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器を有するとともに、水力機械の内部を移動可能な移動体と、前記水力機械の内部における前記移動体の移動及び前記三次元測定器の動作を遠隔操作し、前記水力機械の内部の所定位置の形状を前記三次元測定器に測定させる遠隔制御装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、水力機械の内部検査システム及び内部検査方法に関する。
水車などの水力機械では、キャビテーションの発生に伴う衝撃波により羽根車(ランナ)の羽根の羽根面に壊食が生じる場合がある。このような壊食の程度は、従来、検査員の目視によって確認されていた。
検査員の目視による検査は、水力機械から水を抜いた後に検査員が水力機械の流路内部に入って行うか、又は、水力機械から水を抜き、水力機械の流路外部にランナを取り出した後に行うことが一般的である。しかしながら、水力機械から水を抜かずにランナの羽根を検査する技術はこれまでに知られていない。
一方で、水中に存在する構造物を検査するための装置として、水中検査ロボットが従来から知られている。このような水中検査ロボットは、例えばダムなどのコンクリート構造物を検査する際に用いられている。
特開2014−170015号公報
上述したように、従来の検査員の目視による羽根面の検査は、水力機械から水を抜いた後に行われている。しかしながら、この場合、水力機械から水を抜く作業が必要であり、検査時間が長くなることから運転停止に伴う経済的損失が発生してしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、水力機械から水を抜くことなく水力機械の内部の検査を的確に実施することができる水力機械の内部検査システム及び内部検査方法を提供することを目的とする。
一実施の形態に係る水力機械の内部検査システムは、物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器を有するとともに、水力機械の内部を移動可能な移動体と、前記水力機械の内部における前記移動体の移動及び前記三次元測定器の動作を遠隔操作し、前記水力機械の内部の所定位置の形状を前記三次元測定器に測定させる遠隔制御装置と、を備える水力機械の内部検査システムである。
一実施の形態に係る水力機械の内部検査方法は、物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器を有するとともに、水力機械の内部を移動可能な移動体を準備する工程と、前記水力機械の内部における前記移動体の移動及び前記三次元測定器の動作を遠隔操作し、前記水力機械の内部の所定位置の形状を前記三次元測定器に測定させる工程と、を備える方法である。
本発明によれば、水力機械から水を抜くことなく水力機械の内部の検査を的確に実施することができる。
第1の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムを示す図である。 第1の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムを構成する水中ロボットによる検査の様子を示す図である。 図2に示す水中ロボットに設けられた三次元測定器の拡大図であって、水中ロボットによる検査の様子を詳細に示す図である。 第1の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムを構成する潜水艇を示す図である。 図4に示す潜水艇が水中ロボットを移動させる様子を示す図である。 第2の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムを示す図である。 第3の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムにおいて用いられる移動体としての潜水艇を示す図である。 第4の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムにおいて用いられる移動体としての潜水艇を示す図である。
以下に、添付の図面を参照して各実施の形態を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は第1の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムS1(以下、システムS1と呼ぶ。)を示している。本実施の形態に係るシステムS1は、移動体としての水中ロボット10と、遠隔制御装置20とを備えている。
水中ロボット10は物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器11を有するとともに、水力機械1の内部、特に水が充填された水力機械1の内部を移動可能となっている。遠隔制御装置20は水力機械1の内部における水中ロボット10の移動及び三次元測定器11の動作を遠隔操作し、水力機械1の内部の所定位置の形状を三次元測定器11に測定させることが可能となっている。
図1に示される水力機械1はフランシス水車であり、この場合、渦巻き形状のケーシング2からの流水がその内周側のステーベーン3及びガイドベーン4により構成される静止翼列流路を通って、ランナ5へと流入する。流水によりランナ5が回転すると、ランナ5の回転が水車主軸6を介して図示省略する発電電動機に伝わり、発電電動機が駆動される。そして、ランナ5を通過した流水は吸出し管7を介して放水路へと導かれる。
このような水力機械1では運転中にキャビテーションが発生し、これにより、ランナ5の羽根面5Aに壊食が生じる場合がある。システムS1は、例えばこのような壊食を検査することができる。なお、システムS1によって検査される対象は、カプラン水車などの他のタイプの水力機械であってもよい。
水中ロボット10は、各種の部材を支持するとともに水中ロボット10の動作を制御する制御装置などを収容するボディ部分10Aと、基端をボディ部分10Aに支持され且つ先端に上述した三次元測定器11を保持する多関節アーム12と、ボディ部分10Aに固定され、水中ロボット10の走行のための駆動力を発生させる履帯13と、水中ロボット10の停止状態の安定性を向上させるために設けられたフロート14及びアウトリガー15と、水力機械1の内部における水中ロボット10の位置を検出するための位置センサ16と、を有している。
多関節アーム12は関節の回転角を制御することで、三次元測定器11の三次元位置を調節することが可能となっている。本実施の形態では、遠隔制御装置20が水中ロボット10のボディ部分10Aに収容された制御装置を介して多関節アーム12を遠隔操作するようになっている。この際、多関節アーム12は、水中ロボット10上に定められる基準位置から離間した位置に設定される目標の三次元位置に三次元測定器11を移動させるように制御される。したがって、水中ロボット10(詳しくは、内部の制御装置)及び遠隔制御装置20は、上記基準位置に対する三次元測定器11の位置を認識或いは特定することが可能となっている。
三次元測定器11は、例えばランナ5の羽根面5Aなどの物体の三次元形状を点群の三次元座標値からなる三次元座標データによって測定する装置である。図2及び図3に示すように、本実施の形態における三次元測定器11は、防水機能を有した発光部11A及び受光部11Bを有し、発光部11Aから対象物に照射したレーザー光が対象物で反射して受光部11Bに至るまでの時間により三次元測定器11と対象物との間の距離を計測するタイムオブフライト法を用いている。ただし、三次元測定器11の構成は特に限られるものではなく、物体の三次元形状を測定可能であれば、例えばカメラなどが用いられてもよい。
本実施の形態では、三次元測定器11が測定した三次元形状の情報(三次元座標データ)が遠隔制御装置20に送信される。ここで、遠隔制御装置20は、三次元測定器11が測定した三次元形状と、これに対応する部分の設計データとを比較し、三次元測定器11が測定した三次元形状において壊食などによる損傷が生じているか否かを判定してもよい。なお、このような判定処理は、水中ロボット10内で行われてもよい。
履帯13は磁石機能を有し、水力機械1の内部の壁面に磁気吸着力により吸着しつつ走行することで、水中ロボット10を移動させることが可能となっている。このような磁石機能を有する履帯13が用いられることで、図1に示すように、水中ロボット10は上下方向に延びる吸出し管7の内部の壁面などを走行することができる。履帯13は、遠隔制御装置20によって遠隔操作されるようになっている。つまり、遠隔制御装置20はボディ部分10Aに収容された制御装置を介して履帯13を制御することで水中ロボット10の移動を遠隔制御するようになっている。
フロート14は、ボディ部分10Aの外壁面に保持され、水中ロボット10に浮力を付与するために設けられている。図1に示されるように、水中ロボット10が上下方向に延びる壁面に履帯13を吸着させて走行又は停止する際においては、水中ロボット10の自重が履帯13の吸着による壁面に対する保持力よりも大きくなった場合に、水中ロボット10が下降するような状況が生じ得る。このような状況を考慮し、フロート14の浮力によって水中ロボット10の水中での自重を軽減させることで、本実施の形態では、水中ロボット10が下降するような状況を抑制している。この場合、とりわけ三次元測定器11による測定を実施するために水中ロボット10を停止させた際に、水中ロボット10の姿勢を安定的に保持できるため、三次元測定器11による測定の精度を向上させることができる。
アウトリガー15はボディ部分10Aに固定され、水力機械1の内部の壁面に磁気吸着力により吸着可能な磁石部15Aを先端に設けており、磁石部15Aは水力機械1の内部の壁面に対して離接可能となっている。アウトリガー15は、三次元測定器11による測定を実施するために水中ロボット10を停止させた際に、磁石部15Aを水力機械1の内部の壁面に当てて吸着させることで水中ロボット10の姿勢を安定的に保持できる。これにより、三次元測定器11による測定の精度を向上させることができる。なお、本実施の形態では、アウトリガー15における磁石部15Aの離接動作が遠隔制御装置20によって遠隔操作されるようになっている。
また、位置センサ16は、水力機械1の内部における水中ロボット10の位置を検出するために設けられている。水力機械1の内部における水中ロボット10の位置は、例えば仮想三次元空間に水力機械1の立体モデルを作成し、位置センサ16から検出される位置情報を水力機械1の立体モデル上に反映させることにより検出されてもよい。
位置センサ16によって水力機械1の内部における水中ロボット10の位置が検出されることで、多関節アーム12が基準位置を基準として三次元測定器11を所望位置まで移動させることにより特定される、水中ロボット10上の基準位置に対する三次元測定器11の位置と、位置センサ16から検出される水力機械1の内部における水中ロボット10の位置とに基づいて、三次元測定器11が測定した水力機械1の内部の所定位置を特定することができる。このような三次元測定器11が測定した所定位置の特定処理は、本実施の形態では遠隔制御装置20において行われるが、水中ロボット10において行われてもよい。
次に遠隔制御装置20について説明する。本実施の形態における遠隔制御装置20は、上述したように三次元測定器11、多関節アーム12、履帯13、及びアウトリガー15を遠隔操作し、水力機械1の内部の所定位置の形状を三次元測定器11に測定させるようになっている。
このような測定動作の一例を具体的に説明すると、遠隔制御装置20は、まず測定が所望される位置の近傍まで水中ロボット10を移動させるべく、履帯13の駆動を制御する。次いで、遠隔制御装置20は、水中ロボット10が停止した後、アウトリガー15を制御し、磁石部15Aを水力機械1の内部の壁面に当てて吸着させる。そして、遠隔制御装置20は、三次元測定器11の検出面が所望される位置と向き合うように多関節アーム12を制御し、続いて三次元測定器11に測定動作を実施させる。ここで、本実施の形態では、三次元測定器11が測定した三次元形状の情報が遠隔制御装置20に送信される。
その後、遠隔制御装置20は、水中ロボット10上の基準位置に対する三次元測定器11の位置と、位置センサ16から検出される水力機械1の内部における水中ロボット10の位置とに基づいて、三次元測定器11が測定した水力機械1の内部の所定位置を特定する。この際に、遠隔制御装置20は、三次元測定器11が測定した三次元形状と、これに対応する部分の設計データとを比較し、三次元測定器11が測定した三次元形状において壊食などによる損傷が生じているか否かを判定してもよい。
また、図1などでは図示を省略したが、本実施の形態に係るシステムS1では、図4に示す潜水艇30が水中ロボット10の搬送のために用いられる。潜水艇30は水中ロボット10と切り離し可能に連結しており、水中を移動可能となっている。図5に示すように、本実施の形態では、潜水艇30が放水路8から吸出し管7の水平拡大管7A、曲り管7Bを通り、吸出し管7の上部ドラフト7Cまで水中ロボット10を搬送するために用いられる。潜水艇30の移動及び水中ロボット10の切り離しは、遠隔制御装置20によって行われるようになっている。
以上に説明した本実施の形態に係るシステムS1では、水力機械1の内部で三次元測定器11を搭載した水中ロボット10を移動させ、水力機械1の内部の所定位置の形状を目視によらず三次元測定器11によって測定することができる。これにより、水力機械1から水を抜くことなく水力機械1の内部の検査を的確に実施することができ、従来の検査員による目視の検査において生じていた運転停止に伴う経済的損失を大幅に抑制することができる。
また、本実施の形態では、水中ロボット10が水力機械1の内部の壁面に磁気吸着力により吸着しつつ走行する履帯13を有し、履帯13の駆動によって移動する。これにより、水中ロボット10は上下方向に延びる吸出し管7の内部の壁面などを走行することが可能となる。また、停止した際の水中ロボット10の位置が履帯13の磁気吸着力によって安定するため、三次元測定器11による測定を安定した状態で行うことができる。
また、水中ロボット10にはフロート14が設けられ、フロート14は水中ロボット10に浮力を付与する。これにより、水中ロボット10の水中での自重を軽減させることで、水中ロボット10が上下方向に延びる壁面に履帯13を吸着させて走行又は停止する際に、水中ロボット10が下降するような状況を抑制することができる。とりわけ、三次元測定器11による測定を実施するために水中ロボット10を停止させた際に、水中ロボット10の姿勢を安定的に保持できるため、三次元測定器11による測定の精度を向上させることができる。
また、水中ロボット10は、水力機械1の内部の壁面に磁気吸着力により吸着可能な磁石部15Aを先端に設けたアウトリガー15をさらに有し、磁石部15Aを壁面に対して離接させることが可能となっている。この場合、三次元測定器11による測定を実施するために水中ロボット10を停止させた際に、アウトリガー15の磁石部15Aを水力機械1の内部の壁面に当てて吸着させることで水中ロボット10の姿勢を安定的に保持できる。これによっても、三次元測定器11による測定の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、水中ロボット10上の基準位置に対する三次元測定器11の位置と、位置センサ16から検出される水力機械1の内部における水中ロボット10の位置とに基づいて、三次元測定器11が測定した水力機械1の内部の所定位置が特定される。これにより、水力機械1の内部において壊食などの損傷が生じている部分を的確に特定することができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムS2(以下、システムS2と呼ぶ。)について図6を参照しつつ説明する。本実施の形態に係るシステムS2の構成部分のうちの第1の実施の形態の構成部分と同様のものには、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では、水中ロボット10を潜水艇30によって放水路8から水力機械1の内部に導入する例を説明した。第2の実施の形態に係るシステムS2は、図6に示すエアロック40を用いて水中ロボット10を水力機械1の内部に導入する。
本実施の形態では、吸出し管7の上部ドラフト7Cに連絡口7Dが形成され、この連絡口7Dにエアロック40が接続されている。エアロック40は、内側開口41Aおよび外側開口41Bを有し、その内部空間を内側開口41Aを介して連絡口7Dに接続させる筐体本体41と、内側開口41Aを開閉し、閉じ状態において筐体本体41の内部空間と連絡口7Dとを液密に閉鎖する内側扉42と、外側開口41Bを開閉し、閉じ状態において筐体本体41の内部空間と外部空間とを液密に閉鎖する外側扉43とを有し、筐体本体41の内部空間に水中ロボット10を収納可能となっている。
エアロック40には、筐体本体41の内部空間と外部空間との接続を切り換えるドレインバルブ44がさらに設けられる。これにより、内側扉42を閉鎖した状態でドレインバルブ44を開状態にすることで、筐体本体41の内部空間の水を抜くことができる。このように筐体本体41の内部空間の水を抜いた後に外側扉43を開くことで、水中ロボット10を外側開口41Bから筐体本体41の内部空間に水の影響を受けることなく収納することができる。
また、エアロック40は、筐体本体41の内部空間に水中ロボット10を収納し、内側扉42および外側扉43を閉鎖した後、筐体本体41の内部空間に水を充填し、その後、筐体本体41の内部空間の水圧と吸出し管7の内部の水圧とが平衡となった際に、内側扉42を開くことで、水中ロボット10を吸出し管7の内部に進入させることが可能となっている。本実施の形態においては、筐体本体41の内部空間への水の充填が吸出し管7と筐体本体41の内部空間とを接続する配管に設けられた注水バルブ45を開くことで行われる。すなわち、この際、水力機械1の内部から筐体本体41の内部空間へ水が流入する。なお、筐体本体41の内部空間の水圧と吸出し管7の内部の水圧とが平衡となった際に、内側扉42を開く場合には、水中ロボット10が差圧の影響を受けることないため、水中ロボット10を安定的に水力機械1の内部に導入することができる。
以上に説明した本実施の形態に係るシステムS2では、エアロック40から水中ロボット10を水力機械1の内部に導入可能であることで、時間を多くかけずに水中ロボット10を水力機械1内に導入できるため、検査時間の短縮化を図ることができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムS3(以下、システムS3と呼ぶ。)について図7を参照しつつ説明する。本実施の形態に係るシステムS3の構成部分のうちの第1又は第2の実施の形態の構成部分と同様のものには、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態では、水力機械1の内部を移動可能な潜水艇30が三次元測定器11を有している。潜水艇30は、概略円柱型のボディ部分30Aを有し、ボディ部分30Aの軸方向における一端部に三次元測定器11を有し、三次元測定器11の測定面はボディ部分30Aの軸方向の一方側に指向している。また、潜水艇30は水力機械1の内部の壁面に磁気吸着力により吸着可能な磁石部15Aが先端に設けられたアウトリガー15をさらに有し、磁石部15Aは水力機械1の内部の壁面に対して離接可能となっている。アウトリガー15は、ボディ部分30Aの周囲を囲むように配置されたフレームに固定されている。
また、潜水艇30は水力機械1の内部における潜水艇30の位置を検出するための位置センサ16をさらに有する。本実施の形態に係るシステムS2は、位置センサ16から検出される水力機械1の内部における潜水艇30の位置に基づいて、三次元測定器11が測定した水力機械1の内部の所定位置を特定するようになっている。
以上に説明した本実施の形態に係るシステムS3によれば、簡易的な構成で水力機械1の内部を検査することができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る水力機械の内部検査システムS4(以下、システムS4と呼ぶ。)について図8を参照しつつ説明する。本実施の形態に係るシステムS4の構成部分のうちの第1乃至第3の実施の形態の構成部分と同様のものには、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態は、三次元測定器11を多関節アーム12に固定する点で第3の実施の形態と相違する。本実施の形態においても、遠隔制御装置20がボディ部分30Aに収容された制御装置を介して多関節アーム12を遠隔操作するようになっている。この際、多関節アーム12は、潜水艇30上に定められる基準位置から離間した位置に設定される目標の三次元位置に三次元測定器11を移動させるように制御される。したがって、潜水艇30(詳しくは、内部の制御装置)及び遠隔制御装置20は、上記基準位置に対する三次元測定器11の位置を認識或いは特定することが可能となっている。
また、本実施の形態では、潜水艇30が水力機械1の内部における潜水艇30の位置を検出するための位置センサ16を有する。これにより、多関節アーム12が基準位置を基準として三次元測定器11を所望位置まで移動させることにより特定される、潜水艇30上の基準位置に対する三次元測定器11の位置と、位置センサ16から検出される水力機械1の内部における潜水艇30の位置とに基づいて、三次元測定器11が測定した水力機械1の内部の所定位置を特定することができる。このような三次元測定器11が測定した所定位置の特定処理は遠隔制御装置20において行われるが、水中ロボット10において行われてもよい。
以上に説明した本実施の形態に係るシステムS4によれば、多関節アーム12に三次元測定器11を設けることで、第3の実施の形態に係るシステムS3よりも柔軟に水力機械内の検査を行うことができる。
以上、各実施の形態を説明したが、上記の各実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
S1,S2,S3,S4…水力機械の内部検査システム、1…水力機械、2…ケーシング、3…ステーベーン、4…ガイドベーン、5…ランナ、5A…羽根面、6…水車主軸、7…吸出し管、7A…水平拡大管、7B…曲り管、7C…上部ドラフト、7D…連絡口、8…放水路、10…水中ロボット、10A…ボディ部分、11…三次元測定器、11A…発光部、11B…受光部、12…多関節アーム、13…履帯、14…フロート、15…アウトリガー、16…位置センサ、20…遠隔制御装置、30…潜水艇、30A…ボディ部分、40…エアロック、41…筐体本体、41A…内側開口、41B…外側開口、42…内側扉、43…外側扉、44…ドレインバルブ、45…注水バルブ

Claims (12)

  1. 物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器を有するとともに、水力機械の内部を移動可能な移動体と、
    前記水力機械の内部における前記移動体の移動及び前記三次元測定器の動作を遠隔操作し、前記水力機械の内部の所定位置の形状を前記三次元測定器に測定させる遠隔制御装置と、を備える水力機械の内部検査システム。
  2. 前記移動体は、前記水力機械の内部の壁面に磁気吸着力により吸着しつつ走行する履帯と、前記三次元測定器の三次元位置を調節する多関節アームとを有する水中ロボットであり、
    前記遠隔制御装置は、前記履帯を制御することで前記移動体の移動を制御するとともに、前記多関節アームを制御することで前記三次元測定器の測定位置を制御する、請求項1に記載の水力機械の内部検査システム。
  3. 前記移動体は、前記移動体に対して浮力を付与するフロートをさらに有する、請求項2に記載の水力機械の内部検査システム。
  4. 前記移動体は、前記壁面に磁気吸着力により吸着可能な磁石部を先端に設けたアウトリガーをさらに有し、前記磁石部は前記水力機械の内部の壁面に対して離接可能となっている、請求項2又は3に記載の水力機械の内部検査システム。
  5. 前記移動体及び/又は前記遠隔制御装置は、前記移動体上の基準位置に対して前記多関節アームによって移動された前記三次元測定器の位置を特定可能となっており、
    前記移動体は、前記水力機械の内部における前記移動体の位置を検出するための位置センサをさらに有し、
    前記移動体上の基準位置に対する前記三次元測定器の位置と、前記位置センサから検出される前記水力機械の内部における前記移動体の位置とに基づいて、前記三次元測定器が測定した前記所定位置を特定する、請求項2乃至4のいずれかに記載の水力機械の内部検査システム。
  6. 前記移動体に連結され、前記移動体を前記水力機械の放水路から吸出し管の内部まで移動させる潜水艇をさらに備える、
    請求項2乃至5のいずれかに記載の水力機械の内部検査システム。
  7. 前記水力機械の吸出し管に形成された連絡口に接続されるエアロックをさらに備え、
    前記エアロックは、内側開口および外側開口を有し、その内部空間を前記内側開口を介して前記連絡口に接続させる筐体本体と、前記内側開口を開閉し、閉じ状態において前記筐体本体の内部空間と前記連絡口とを液密に閉鎖する内側扉と、前記外側開口を開閉し、閉じ状態において前記筐体本体の内部空間と外部空間とを液密に閉鎖する外側扉とを有し、前記筐体本体の内部空間に前記移動体を収納可能となっており、
    前記エアロックは、前記筐体本体の内部空間に前記移動体を収納し、前記内側扉および前記外側扉を閉鎖した後、前記筐体本体の内部空間に水を充填し、その後、前記内側扉を開くことで、前記移動体を前記吸出し管の内部に進入させることが可能となっている、請求項2乃至5のいずれかに記載の水力機械の内部検査システム。
  8. 前記移動体は、水中を移動可能な潜水艇である、請求項1に記載の水力機械の内部検査システム。
  9. 前記移動体は、前記水力機械の壁面に磁気吸着力により吸着可能な磁石部が先端に設けられたアウトリガーをさらに有し、前記磁石部は前記水力機械の内部の壁面に対して離接可能となっている、請求項8に記載の水力機械の内部検査システム。
  10. 前記移動体は、前記水力機械の内部における前記移動体の位置を検出するための位置センサをさらに有し、
    前記位置センサから検出される前記水力機械の内部における前記移動体の位置に基づいて、前記三次元測定器が測定した前記所定位置を特定する、請求項8又は9に記載の水力機械の内部検査システム。
  11. 前記移動体は、前記三次元測定器の三次元位置を調節する多関節アームをさらに有し、
    前記移動体及び/又は前記遠隔制御装置は、前記移動体上の基準位置に対して前記多関節アームによって移動された前記三次元測定器の位置を特定可能となっており、
    前記移動体上の基準位置に対する前記三次元測定器の位置と、前記位置センサから検出される前記水力機械の内部における前記移動体の位置とに基づいて、前記三次元測定器が測定した前記所定位置を特定する、請求項10に記載の水力機械の内部検査システム。
  12. 物体の三次元形状を非接触の状態で測定可能な三次元測定器を有するとともに、水力機械の内部を移動可能な移動体を準備する工程と、
    前記水力機械の内部における前記移動体の移動及び前記三次元測定器の動作を遠隔操作し、前記水力機械の内部の所定位置の形状を前記三次元測定器に測定させる工程と、を備える水力機械の内部検査方法。
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