JP2004108782A - 保守点検システム及び保守点検方法 - Google Patents

保守点検システム及び保守点検方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業内容などの変更に対してフレキシブルに対応可能で、しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作への切り替えた後に元の自動運転に簡易に復帰させることができる保守点検システム及び保守点検方法を提供する。
【解決手段】読み取りデータが記録された複数のICタグ10と、ICタグを離散配置してなる保守点検作業ルート11と、保守点検作業ルートに沿って移動しながら各ICタグから読み取りデータを読み込み、その作業指示に従って行動する保守点検ロボット12とを備えてなる保守点検システムにおいて、例えば、ICタグには次に読むべきICタグの設置位置の方位も記録し、操作員が自動運転に復帰させるためにICタグの設置位置に遠隔操作で保守点検ロボットを移動させたとき、保守点検ロボットが、絶対方位検出手段で検出する保守点検ロボット自身の方向を、ICタグから読んだ前記方位に合わせるように自動的に向きを変える構成とする。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば原子力プラントなどの設備の保守点検に用いて好適な保守点検システム及び保守点検方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば原子力プラントにおける保守点検作業では、無人化が望まれており、そのための対策案として、工場設備で用いられる搬送システムをベースとした保守点検システムが提案されている。この種の従来提案されている保守点検システムの一例を図7に示す。
【0003】
同図において、符号1は、それぞれビークル型の保守点検ロボットを示しており、これらの保守点検ロボット1が、保守点検ロボット1から離れた位置に配置された管理計算機2からの指示に基づいて目的地まで走行し、目的地に到着したら、管理計算機2からの指示に基づいて保守点検作業を実行するものとなっている。
【0004】
管理計算機2は、各保守点検ロボット1の現在位置を把握するリアルタイム位置管理や、各保守点検ロボット1間での衝突を回避するための衝突回避や、各保守点検ロボット1の最適な走行速度及び走行方向などを決める走行制御や、各保守点検ロボット1をどのような順路で移動させるかを決定する運行シーケンスや、各位置において各保守点検ロボット1にどのような保守点検作業を行わせるかを決定する作業内容など、各種情報の収集及び作業指示の発令を行うための管理プラグラムを備えている。一方、各保守点検ロボット1は、管理計算機2との間で前記各種情報及び作業指示の交換を無線で行う送受信機を備えており、前記管理プログラムで決定された作業指示に基づいて動作制御されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−265211号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来提案の集中管理方式の保守点検システムでは、以下に説明する問題を有していた。即ち、例え1台でも保守点検ロボット1を増設したり、作業内容の変更が生じたり、或いは、移動内容の変更が生じた場合には、管理計算機2上の前記管理プログラムが書き直しとなるので、そのための多大な手間や時間がかかるという問題を有していた。
【0007】
また、例えば上記従来提案の保守点検システムにおいて保守点検ロボット1を自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)に切り換える等、自動運転から遠隔操作へ切り替えことができる自動化システムは各種あるが、一旦遠隔操作に切り換えたものを、また元の自動運転に復帰させることは、各種の困難をともなう。
【0008】
従って本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、集中管理方式の保守点検システムでは困難であった保守点検ロボット台数、作業内容、移動内容の変更に対してフレキシブルに対応可能であって、しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作へと切り替えた後に元の自動運転に簡易に復帰させることができる保守点検システム及び保守点検方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変える構成としたことを特徴とする。
【0010】
また、第2発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作で前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変える構成したことを特徴とする。
【0011】
また、第3発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする。
【0012】
また、第4発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする。
【0013】
また、第5発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止するように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、第6発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めるように構成したことを特徴とする。
【0015】
また、第7発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変えることを特徴とする。
【0016】
また、第8発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作によって前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変えることを特徴とする。
【0017】
また、第9発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする。
【0018】
また、第10発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする。
【0019】
また、第11発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止することを特徴とする。
【0020】
また、第12発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態では、本発明を原子力プラントの保守点検作業に適用した場合を例として、説明を行うものとする。なお、以下では、まず、保守点検システムの全体的な構成について説明し、続いて、保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと、元の自動運転への復帰とについて説明する。
【0022】
図1は本発明の実施の形態に係る保守点検システムの全体的な構成を説明するための説明図、図2は前記保守点検システムの保守点検ロボットによる保守点検作業状況を示す斜視図である。そして、図3,図4及び図5は前記保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと元の自動運転への復帰についての説明図である。図6は前記保守点検システムの変形例を示す斜視図である。
【0023】
図1に示すように、本実施の形態の保守点検システムは、作業指示や識別情報などを有する読み取りデータが記録された複数のICタグ10(電子記憶媒体)と、これらのICタグ10を原子力プラント内の各位置に離散配置させて形成された保守点検作業ルート11と、保守点検作業ルート11に沿って移動しながら各ICタグ10から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する2足歩行型の保守点検ロボット12と、各ICタグ10の配置が記録された地図データを格納する端末機13と、端末機13及び保守点検ロボット12間の無線による送受信を受け持つ構内通信中継基地局14とを備えて構成されている。
【0024】
各ICタグ10は、保守点検ロボット12側に備えられたICタグ読み書き装置15(電子記憶媒体読み書き装置)からの高周波信号で駆動される情報処理用IC回路(図示せず)を内蔵したタグであり、それぞれが原子力プラント設備の床面に貼り付けられている。これらのICタグ10はICタグ読み書き装置15からの通信用の電波をエネルギー源とするため、敷設ための配線や電源などを必要とせず、ただ床面に貼り付けるだけで容易に設置することが可能となっている。
【0025】
ICタグ読み書き装置15は例えば保守点検ロボット12の背面に設けられ、比較的通信領域の狭いアンテナ15aを備えており、最も接近した(例えば60cm以内に近づいた)ICタグ10からアンテナ15aを介して非接触で前記読み取りデータ(情報)を読み込むことが可能となっている。この読み取りデータとしては、例えば下記に列記するものが含まれている。
【0026】
(1) 前記識別情報(P11,P12,・・・等);保守点検作業ルート11全体における座標位置を判別するために割り振られた情報である。このようにそれぞれの座標位置(識別情報)が与えられた各ICタグ10を保守点検作業出発点から各保守点検作業場所を経て、最終的な保守点検作業終着点に向かって床面に順次貼り付けていくことで、保守点検作業ルート11の敷設が完了する。なお、このICタグ10の貼り付け作業は保守点検作業実施前に予め作業者によってなされるが、一度ICタグ10を貼り付けて保守点検作業ルート11を形成した後は、この保守点検作業ルート11(ICタグ10)が、保守点検作業手順の変更などが生じない限り、そのまま繰り返し利用される。
【0027】
(2) 保守点検の作業指示;各位置において保守点検ロボット12がなすべき保守点検項目(例えば、部品の温度計測や写真撮影、もしくはボルト締めのトルク検査など)や、次にどの座標位置に向かってどの程度の走行速度で進むべきかを示す移動指示などに関する情報である。
【0028】
(3) 走行路情報;現在位置が直線経路であるのか、もしくは交差点であるのかなどの経路状態や、現在位置から東西南北に向かう経路のつながりと、現在位置から見た障害物の位置情報や、これから向かう経路が昇降路であるかなどのナビゲーション情報や、他の移動体が存在していた場合に追い抜きが可能であるかなどのその他の情報である。
【0029】
以上説明の読み取りデータは、各位置に応じてそれぞれ固有となっており、保守点検ロボット12に対して、各位置でなすべき作業指示などを適切に与えることができるようになっている。つまり、保守点検ロボット12は、ICタグ10から読み取りデータを読み込めば、当該読み取りデータから、当該読み取りデータを読んだ場所での行動(保守点検作業や旋回動作など)と、次の移動先(次に読むべきICタグ10が設けてある場所)が分かる。
【0030】
また、このような読み取りデータを保守点検ロボット12に与えることに加えて、各ICタグ10は到着した保守点検ロボット12の動作経過(例えば何時何分にここを通過し、どの位の速度で何処に向かって進んでいったかなど)を自らに記憶することも可能になっている。
【0031】
これにより、例えば保守点検ロボット12を複数台使用する場合、1の保守点検ロボット12がICタグ10の敷設位置に立ち寄った際に前記1の保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15が当該位置のICタグ10の情報処理用IC回路に対して書き込みをすることで、当該位置のICタグ10に前記1の保守点検ロボット12の通過記録が残るようになる。従って、ここに他の保守点検ロボット12が立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボット12の動向を、他の保守点検ロボット12がそのICタグ読み書き装置15で当該ICタグ10から前記通過記録を読み取って把握することができるようになる。
【0032】
そして、保守点検ロボット12は、走行途中に遭遇するICタグ10からICタグ読み書き装置15が前記読み取りデータを取得することで作業指示を受け、この作業指示に従って、次に向かうべき(読むべき)ICタグ10に向かって移動するか、もしくは、当該ICタグ10の位置で設備の保守点検作業を実施するようにプログラムされている。即ち、保守点検ロボット12は、遭遇したICタグ10の指示に従って行動するようになっている。
【0033】
端末機13は、保守点検作業ルート11上における各ICタグ10の配置が記録された地図データを格納しており、保守点検ロボット12側からの問い合わせたが有った場合に、その地図データの一部(問い合わせが有った保守点検ロボット12の現在位置周辺部分)もしくは全てを、構内通信中継基地局14を介して保守点検ロボット12に送信する。構内通信中継基地局14は、原子力プラント設備内に設置された通信機であり、端末機13及び保守点検ロボット12の双方と無線通信が可能となっている。
【0034】
以上説明した本実施の形態の保守点検システムにおける保守点検方法について、以下に説明する。
【0035】
まず、保守点検作業開始点(移動開始点)に配置された保守点検ロボット12は、最初のICタグ10から前記読み取りデータを取得するとともに、構内通信中継基地局14を介して端末機13から前記地図データを取得する。そして、保守点検ロボット12は、これらの読み取りデータと地図データとを照らし合わせることにより、保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を把握するとともに、次に進むべき座標位置(次のICタグ10)に向かって走行(歩行)を開始する。
【0036】
図1は、この走行移動中の保守点検ロボット12を示しており、図示の状態では、P11という座標位置にいる。次の保守点検作業を行う目的地が例えばP32の座標位置である場合、座標位置P11のICタグ10からの読み取りデータにより、「ここはP11である。直線走行速度2km/hを維持せよ。P12へ直進せよ。」との指示を受け、その通りに保守点検ロボット12は実行する。P12では、「ここはP12である。直線走行速度2Km/hを維持せよ。P13へ直進せよ。」、次のP13では「ここはP13である。走行速度を1Km/hにせよ。P34へはここで右折して直進せよ。」、P34では「ここはP34である。直線走行速度2Km/hを維持せよ。P33へ直進せよ。」、P33では「ここはP33である。直進走行速度2Km/hを維持せよ。P34へ直進せよ。」、との指示を受け、その通りに保守点検ロボット12は実行する。このようにして目的地であるP32に到着した保守点検ロボット12は、例えば図2に示すように装置16の保守点検作業を実施し、その後、必要に応じて次の目的地へと移動する。
【0037】
以上のように本実施の形態の保守点検システムでは、前記読み取りデータが記録された複数のICタグ10と、これらのICタグ10を離散配置して形成された保守点検作業ルート11と、保守点検作業ルート11に沿って移動しながら前記読み取りデータの作業指示に従って行動する保守点検ロボット12とを備えてなる構成を採用した。
【0038】
これによれば、設備の保守点検作業に際して、作業内容の変更などが必要になったとしても、各ICタグ10の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他のICタグ10との交換を行うだけで済み、更には、保守点検作業ルート11が変更になったとしても、その順路に沿って各ICタグ10を貼り直すだけで対応できるようになる。また、保守点検ロボット12の台数変更も容易である。即ち、本実施の形態によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。
【0039】
また、本実施の形態の保守点検システムでは、各ICタグ10の配置が記録された地図データを格納する端末機13を備え、保守点検ロボット12が、地図データと識別情報とを照らし合わせて保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を把握する構成を採用した。これによれば、端末機132側に従来提案の保守点検システムに集中管理プログラムを備えずとも、保守点検ロボット12は保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を正確に把握することが可能となる。
【0040】
また、本実施の形態の保守点検システムでは、各ICタグ10が、保守点検ロボット12の動作経過を記録可能である構成を採用した。この構成によれば、1の保守点検ロボット12が立ち寄った際にICタグ10に対して書き込みをすることで、この位置のICタグ10に前記1の保守点検ロボット12の通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボット12が立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボット12の動向を前記他の保守点検ロボット12が把握することができるようになる。このようにして、各保守点検ロボット12間で互いの作業進行状況を交換し合うことが可能となる。
【0041】
続いて、この保守点検システムにおける保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと、元の自動運転への復帰とについて、図3,図4及び図5に基づいて説明する。
【0042】
図3には保守点検作業ルートの一例として、移動開始点から一巡して再び移動開始点に戻る巡回ルートの場合を例示している。詳述すると、図3に示す例では原子力プラントの建屋30内に配管31が一巡するように配設されおり、この配管31の内側で配管31に沿う各位置に各識別情報P11〜P26が与えられたICタグ10を離散配置することによって、巡回ルートとなる保守点検作業ルート11が形成されている。
【0043】
従って、この保守点検作業ルート11では、保守点検ロボット12は例えばP11位置を作業開始点とすると、この作業開始点のP11位置から順に各ICタグ10の読み取りデータを読み込み、この読み取りデータに基づいて所定の保守点検作業を行いながら、保守点検作業ルート11に沿って矢印AのようにP11,P12,・・・,P26の各位置を順次移動して、再び作業開始点のP11位置に戻る。
【0044】
そして、このような各ICタグ10からの読み取りデータにしたがって行動する自動(自律)運転の途中で点検状況や突然の異常事態発生などに応じて、保守点検作業ルート11上にない作業を保守点検ロボット12に行わせるため、保守点検ロボット12を遠隔操作(手動運転)する必要が生じた場合、図1に示す操作員32は、端末機13に付属されているマウス33や図示しないキーボードなどの操作器を操作することにより、保守点検ロボット12を構内通信中継基地局14を介した無線通信で自動運転から遠隔操作(手動運転)に切り替えて、遠隔操作を行うことができるようになっている。
【0045】
例えば、自動運転中の保守点検ロボット12がP24位置で何らかの保守点検作業(配管31を流れる流体の圧力測定等)を行った後、B位置で保守点検ロボット12に何らかの保守点検作業を行わせる必要が生じた場合(例えばP24位置で測定した圧力が異常であったためにB位置でバルブを閉じる操作をする必要が生じた場合など)、操作員32は、保守点検ロボット12を自動運転から遠隔操作に切り替えて手動で遠隔操作をすることにより、矢印C1のようにB位置まで移動させ、ここで保守点検ロボット12にバルブ操作などの何らかの作業をさせる。なお、保守点検ロボット12の遠隔操作は、例えば保守点検ロボット12に設けたカメラ(ロボットの目として設けたカメラなど)或いは保守点検対象の設備内に設けたカメラで撮影した前記設備内の映像を操作員32が図1に示す遠隔操作モニタ34で見ながら行う。
【0046】
その後、操作員32は遠隔操作で例えば矢印C2のようにB位置近くのICタグ10が設置されているP19位置まで保守点検ロボット12を移動させることにより、保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15にP19位置のICタグ10から読み取りデータを読み込ませた後、保守点検ロボット12を遠隔操作から自動運転へ切り替える。
【0047】
その結果、保守点検ロボット12はP19位置でのICタグ10からの読み取りデータに基づき、自動運転で次のP20位置へと移動し、以後、各ICタグ10から読み取りデータを読み込みながらP21,P22,・・・,P26,P11と順次移動する。この場合、P19位置からP24位置までの区間は保守点検ロボット12が重複して移動することになるが、ICタグ10には保守点検ロボット12の動作経過が記録されているため、この動作経過の記録(当該位置での保守点検作業を何日の何時何分に行ったかなど)をICタグ10から読み込むことにより、保守点検ロボット12が、保守点検作業を重複して実行するのを避けることができる。なお、遠隔操作で保守点検ロボット12をB位置から保守点検作業ルート11上の位置に戻す際、この戻す位置としては必ずしもP19位置に限定するものではなく、例えばP14位置やP20位置であってもよい。
【0048】
つまり、本実施の形態の保守点検システムでは、複数のICタグ10を配置して保守点検作業ルート11を形成し、各ICタグ10の指示にしたがって保守点検ロボット12が行動する(自動運転をする)ため、保守点検ロボット12を自動運転から遠隔操作に切り替えた後、また元の自動運転に復帰させることが容易である。
【0049】
しかしながら、例えば図3に示すように遠隔操作によってB位置から矢印C2方向に保守点検ロボット12を移動させることによりP19位置に保守点検ロボット12が達したとき、保守点検ロボット12は矢印C2方向に向いているため、この保守点検ロボット12の向いている方向と、P19位置からP20位置(次に読むべきICタグ10の設置位置)へ向かう方向との間に角度θのずれが生じる。これに対して保守点検ロボット12は自動運転中にICタグ10を読む際、次の移動先方向(次に読むべきICタグ10の方向)に向いた状態で読むことを前提としている。このため、保守点検ロボット12の向いている方向と、P19位置からP20位置へ向かう方向との間にずれが生じたまま自動運転に切り替えると、保守点検ロボット12は矢印C2方向に移動してしまい、保守点検作業ルート11から外れてしまう。
【0050】
具体的には、例えばP19位置のICタグ10には次に読むべきICタグ10の設置位置P20のx軸方向(図3中左右方向)とy軸方向(図2中上下方向)の座標情報としてP12(3000,0)という情報(P19位置を起点としたP20位置の相対座標情報)が記録されている。そして、保守点検ロボット12は、P19位置ではP20位置の方向(x軸方向)に向いた状態でP19位置のICタグ10(読み取りデータ)を読むことを前提としており、P19位置でのICタグ10の読み取りデータから得られるP12(3000,0)という座標情報に基づき、P19位置からx軸方向(図3中左方向)に3000mm移動し、y軸方向には0mm移動して(即ちP19位置からx軸方向(図3中左方向)に直進して)、次のP20位置へ到達する。
【0051】
ところが、上記のように保守点検ロボット12の向いている方向と、P19位置からP20位置へ向かう方向との間にずれが生じていると、保守点検ロボット12は矢印C2方向に3000mm移動して保守点検作業ルート11から大きく外れてしまうことになる。
【0052】
そこで、遠隔操作から自動運転に復帰する際には、保守点検ロボット12の向いている方向と、次の移動先方向(次に読むべきICタグ10の方向)との方向合せを簡易に行う手段が必要となる。このため、本実施の形態の保守点検システムでは、この方向合わせ手段として次の(1)〜(3)のいずれかの手段を備える。
【0053】
(1) ナビゲーションに使用するICタグ10の情報(次にどこに移動していくかを表す情報)を、(読んだICタグ10を起点とした次の移動先のx,y軸座標(x,y)、方位θt )とする手段。
(2) ナビゲーションに使用するICタグ10の情報(次にどこに移動していくかを表す情報)を、(読んだICタグ10を起点とした次の移動先のx,y軸座標(x,y))と、カメラによる方位検出とする手段。
(3) ナビゲーションに使用するICタグ10の情報(次にどこに移動していくかを表す情報)を、(読んだICタグ10を起点とした次の移動先のx,y軸座標(x,y))と、複数のICタグの利用による方位検出とする手段。
【0054】
まず、(1)の方向合わせ手段について詳述する。この方向合わせ手段では、各ICタグ10の情報処理用IC回路に次に読むべきICタグ10の位置を表す情報として、読んだICタグ10を起点とした次の移動先のICタグ10の設置位置に関するx軸方向及びy軸方向の相対位置座標(x,y)と方位θt のデータ(x,y,θt )を記憶しておく。例えば、P19位置のICタグ10には、P19位置から見てP20位置が北にある場合、次に読むべきICタグ10の設置位置P20の情報として(3000,0,北)を記憶しておく。なお、方位θt については例えば北を基準とし、北は0°、西は90°、南は180°、東は270°としてもよい。
【0055】
一方、保守点検ロボット12の向いている方向θr は絶対方位検出手段によって検出する。そして、保守点検ロボット12は、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット12自身の方向θr を、ICタグ10から読んだ次に読むべきICタグ10の方位θt に合わせる(θr →θt )ように自動的に向きを変える。
【0056】
この場合、自動運転に限らず、操作員32が遠隔操作で保守点検ロボット12の向きを変えてもよい。即ち、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット12自身の方向θr と、ICタグ10から読んだ次に読むべきICタグ10の方位θt とを図1に示す遠隔操作モニタ34に表示し、操作員32が、この遠隔操作モニタ34の表示を見ながら、遠隔操作によって保守点検ロボット12自身の方向θr を位置情報の方位θt に合わせる(θr →θt )ように保守点検ロボット12の向きを変える。
【0057】
例えば、遠隔操作で保守点検ロボット12をP19位置まで移動させてP19位置のICタグ10から読み取りデータを読み込むことにより、次に読むべきICタグ10の設置位置P20の情報として(3000,0,北)が得られる。そして、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット12自身の方向θr を、P19位置のICタグ10から読んだ次に読むべきICタグ10(P20位置)の方位θt (北)に合わせるように自動的に或いは遠隔操作で保守点検ロボット12の向きを変える。
【0058】
従って、この(1)の方向合わせ手段を保守点検システムに備えることにより、保守点検ロボット12を自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボット12の向きを次に読むべきICタグ10の方向に向けて保守点検ロボット12を自動運転に復帰させることができる。
【0059】
なお、前記絶対方位検出手段としては周知の絶対方位検出装置や絶対方位検出方法を適宜用いることができる。例えば、周知の絶対方位検出装置としては地磁気方位計、ジャイロ、加速度センサ(加速度検出値を積分して旋回角度を求める)、画像処理装置(予め記録しておいた保守点検対象設備の風景とカメラの撮影画像とのパタンマッチング)などを挙げることができ、周知の絶対方位検出方法としてはオドメトリ(ロボットの車輪回転角(ビークル型ロボットのように車輪で移動するロボットの場合)などの内界センサや、今までの方位変更指令値の累積等の計算)などを挙げることができる。また、これらの絶対方位検出装置と絶対方位検出方法の併用方式でもよい。
【0060】
また、次に読むべきICタグ10のx,y座標は、上記のようなICタグ10間の相対座標に限らず、絶対座標でもよい。但し、この場合には保守点検ロボット12の位置も、絶対座標で把握する必要がある。
【0061】
続いて、(2)の方向合わせ手段について詳述する。この方向合わせ手段では、図4に例示するようにICタグ10の表面に移動方向表示(矢印)10aを表示しておく。この移動方向表示10aは次に読むべきICタグ10の方向を指し示すものである。図示例の場合、P19位置のICタグ10には次に読むべきICタグ10(P20位置)の方向を指し示す移動方向表示10aが表示され、P20位置のICタグ10には次に読むべきICタグ10(P21位置;図3参照)の方向を指し示す移動方向表示10aが表示されている。
【0062】
一方、保守点検ロボット12にはカメラ35と、カメラ35の画像信号を処理する画像処理装置36とが装備されており、例えば遠隔操作で保守点検ロボット12をP19位置まで移動させてP19位置のICタグ10から読み取りデータを読み込む場合、同時にカメラ35では、P19位置のICタグ10に表示されている移動方向表示10aを撮像し、画像処理装置36では、このカメラ35から伝送される移動方向表示10aの画像信号に対してパタンマッチングなどの周知の画像処理を行うことにより、移動方向表示10aが指し示す方向を認識する。
【0063】
そして、保守点検ロボット12は、画像処理装置36で認識される移動方向表示10aの画像上の指示方向が所定方向となるように自動的に向きを変えることにより、移動方向表示10aの指示方向と保守点検ロボット12の向いている方向とを合わせる。
【0064】
つまり、画像処理装置36で認識される移動方向表示1aの画面上の指示方向は、移動方向表示10aとカメラ35(即ち保守点検ロボット12)との相対位置関係によって変化する。従って、例えば保守点検ロボット12がP19位置においてP20位置の方向を向いたときに画像処理装置36によって認識される移動方向表示10aの画像上の指示方向を予め設定しておく。そして、画像処理装置36によって認識される移動方向表示10aの画像上の指示方向が、この予め設定した指示方向となるように保守点検ロボット12の向きを変えれば、移動方向表示10aの指示方向と保守点検ロボット12の向いている方向とが合うことになる。
【0065】
また、この場合にも、自動運転に限らず、操作員32が遠隔操作で保守点検ロボット12の向きを変えてもよい。即ち、画像処理装置36によって認識される移動方向表示10aの画像上の指示方向を、遠隔操作モニタ34に表示する。そして、操作員32は、この遠隔操作モニタ34の表示をみながら、画像処理装置36によって認識される移動方向表示10aの画像上の指示方向が、予め設定した指示方向となるように遠隔操作で保守点検ロボット12の向きを変えることにより、移動方向表示10aの指示方向と保守点検ロボット12の向いている方向とを合わせる。
【0066】
なお、移動方向表示10aは、必ずしもICタグ10の表面に表示する場合に限定するものではなく、ICタグ10に近接して床面に貼り付けたプレートの表面に表示したり、ICタグ10付近の床面に直接表示してもよい。
【0067】
従って、この(2)の方向合わせ手段を保守点検システムに備えることにより、保守点検ロボット12を自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボット12の向きを次に読むべきICタグ10の方向に向けて保守点検ロボット12を自動運転に復帰させることができる。
【0068】
次に、(3)の方向合わせ手段について詳述する。この方向合わせ手段では、図5に例示するように保守点検作業ルート11上の各位置P19,P20にそれぞれ保守点検作業ルート11に沿って3つのICタグ10A,10B,10Cが間隔をおいて一列に配列されており、且つ、各ICタグ10A,10B,10Cの情報処理用IC回路には方向合せ用の識別情報(識別番号)であるID(identification)番号1,0,−1がそれぞれ記録されている。
【0069】
また、保守点検ロボット12側のICタグ読み書き装置15には、2つのアンテナ15a−1,15a−2が装備されている。これらのアンテナ15a−1,15a−2はそれぞれ楕円形状の通信領域37a−1,37a−2を有しており、上下に配置して一部を水平方向にオーバラップさせることにより、互いの通信領域37a−1,37a−2の一部が水平方向にオーバラップするようになっている。そして、例えばP19位置において保守点検ロボット12が、次に読むべきICタグ10が設置されたP20位置の方向を向いているときには、図5(a)及び図5(b)に示すようにアンテナ15a−1の通信領域37a−1内にはICタグ10A(ID番号1)とICタグ10B(ID番号0)が入り、アンテナ15a−2の通信領域37a−2内にはICタグ10B(ID番号0)とICタグ10C(ID番号−1)が入るように設定されている。
【0070】
従って、例えば保守点検ロボット12が遠隔操作により移動してP19位置に到達したとき、P20位置の方向を向いていれば、この保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15では、図5(a)及び図5(b)に示すようにアンテナ15a−1を介してICタグ10A,10BからID番号1,0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10B,10CからID番号0,−1を読み込むことになり、この結果から、保守点検ロボット12はP20位置の方向を向いていると判断することができる。
【0071】
一方、図3に例示するようにP19位置において保守点検ロボット12がP20位置の方向を向いていない場合(角度θのずれがある場合)には、例えば図5(c)に示すような状態となり、保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15では、アンテナ15a−1を介してICタグ10BからのみID番号0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10BからのみID番号0を読み込むことになる。従って、この結果から、保守点検ロボット12はP20位置の方向を向いていないと判断し、矢印Dのように反時計回り(或いは時計回り)に向きを変える(旋回する)。そして、図5(a)及び図5(b)に示すように保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15でアンテナ15a−1を介してICタグ10A,10BからID番号1,0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10B,10CからID番号0,−1を読み込む状態となったとき、保守点検ロボット12はP20位置の方向を向いたと判断して旋回を停止する。かくして、保守点検ロボット12は自動的にP20位置の方向に向きを変えることができる。
【0072】
また、この場合にも、自動運転に限らず、操作員32が遠隔操作で保守点検ロボット12の向きを変えてもよい。即ち、アンテナ15a−1,15a−2を介してICタグ読み書き装置15で読み込まれるICタグ10A,10B,10CのID番号1,0,−1を、遠隔操作モニタ34に表示する。そして、操作員32は、この遠隔操作モニタ34の表示から、例えばP19位置で保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15がアンテナ15a−1を介してICタグ10A,10BからID番号1,0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10B,10CからID番号0,−1を読み込んだことを確認にたときには、保守点検ロボット12がP20位置の方向を向いていると判断して、保守点検ロボット12を遠隔操作から自動運転に切り替える。
【0073】
一方、操作員32は、遠隔操作モニタ34の表示をみて、保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15がアンテナ15a−1を介してICタグ10BからのみID番号0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10BからのみID番号0を読み込んだことを確認したときには、保守点検ロボット12がP20位置の方向を向いていないと判断し、遠隔操作で矢印Dのように反時計回り(或いは時計回り)に保守点検ロボット12の向きを変える(保守点検ロボット12を旋回させる)。そして、操作員32は、保守点検ロボット12のICタグ読み書き装置15がアンテナ15a−1を介してICタグ10A,10BからID番号1,0を読み込み、且つ、アンテナ15a−2を介してICタグ10B,10CからID番号0,−1を読み込んだことを確認したら、保守点検ロボット12がP20位置の方向を向いたと判断して遠隔操作(旋回操作)を止め、保守点検ロボット12を遠隔操作から自動運転に切り替える。
【0074】
従って、この(3)の方向合わせ手段を保守点検システムに備えることにより、保守点検ロボット12を自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボット12の向きを次に読むべきICタグ10の方向に向けて保守点検ロボット12を自動運転に復帰させることができる。
【0075】
なお、上記では3つのICタグ10A,10B,10Cを保守点検作業ルート11に沿って配列したが、必ずしもこれに限定するものではなく、保守点検作業ルート11と直交する方向など、適宜の方向に配列することができ、この配列方向に応じて上記のような通信領域37a−1,37a−2とICタグ10A,10B,10Cの関係となるようにアンテナ15a−1,15a−2の配置を決めればよい。
【0076】
また、上記では3つICタグ10A,10B,10Cを配列したが、必ずしもこれに限定するものではなく、各位置に配列するICタグの個数は3個以上であればよい。そして、保守点検ロボット12が次に読むべきICタグの方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数のICタグ(図5ではICタグ10B)のID番号は両方のアンテナ15a−1,15a−2を介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数のICタグ(図5ではICタグ10A)のID番号はアンテナ15a−1を介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数のICタグ(図5ではICタグ10C)のID番号はアンテナ15a−2を介してのみ読み込むようにすればよい。
【0077】
また、上記実施の形態では保守点検作業を行うロボットが2足歩行型の保守点検ロボット12であるが、これに限らず、例えば図6に示すようなビークル型の保守点検ロボットである無人走行車20(AGV;automatic guided vehicle)を採用しても良いことは勿論である。
【0078】
また、上記実施の形態では保守点検作業を行う場所が原子力プラントである場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、製造プラント等その他の設備の保守点検作業に本発明を適用しても良いことは勿論である。
【0079】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したように第1発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変える構成としたことを特徴とする。
【0080】
従って、この第1発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0081】
また、第2発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作で前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変える構成したことを特徴とする。
【0082】
従って、この第2発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0083】
また、第3発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする。
【0084】
従って、この第3発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0085】
また、第4発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする。
【0086】
従って、この第4発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0087】
また、第5発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止するように構成したことを特徴とする。
【0088】
従って、この第5発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0089】
また、第6発明の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めるように構成したことを特徴とする。
【0090】
従って、この第6発明の保守点検システムによれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0091】
また、第7発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変えることを特徴とする。
【0092】
従って、この第7発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0093】
また、第8発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作によって前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変えることを特徴とする。
【0094】
従って、この第8発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0095】
また、第9発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする。
【0096】
従って、この第9発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0097】
また、第10発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする。
【0098】
従って、この第10発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0099】
また、第11発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止することを特徴とする。
【0100】
従って、この第11発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【0101】
また、第12発明の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めることを特徴とする。
【0102】
従って、この第12発明の保守点検方法によれば、従来の集中管理方式の保守点検システムでは集中管理プログラムの書き換えを要するために非常に手間と困難さが伴っていたロボット台数、作業内容及び移動内容の変更に対して、同集中管理プログラムの書き換えが不要となることなどから、フレキシブルに対応することが可能となる。しかも、保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させる際、簡易に保守点検ロボットの向きを次に読むべき電子記憶媒体の方向に向けて保守点検ロボットを自動運転に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る保守点検システムの全体的な構成を説明するための説明図である。
【図2】前記保守点検システムの保守点検ロボットによる保守点検作業状況を示す斜視図である。
【図3】前記保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと元の自動運転への復帰についての説明図である。
【図4】前記保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと元の自動運転への復帰についての説明図である。
【図5】前記保守点検ロボットの自動(自律)運転から遠隔操作(手動操作)への切り替えと元の自動運転への復帰についての説明図である。
【図6】前記保守点検システムの変形例を示す斜視図である。
【図7】従来提案されている保守点検システムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ICタグ
10A,10B,10C ICタグ
11 保守点検作業ルート
12 保守点検ロボット
13 端末機
14 構内通信中継基地局
15 ICタグ読み書き装置
15a アンテナ
15a−1,15b−2 アンテナ
16 装置
20 保守点検ロボット
30 建屋
31 配管
32 操作員
33 マウス
34 遠隔操作モニタ
35 カメラ
36 画像処理装置
37a−1,37a−1 通信領域

Claims (12)

  1. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変える構成としたことを特徴とする保守点検システム。
  2. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作で前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変える構成したことを特徴とする保守点検システム。
  3. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする保守点検システム。
  4. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせるように構成したことを特徴とする保守点検システム。
  5. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止するように構成したことを特徴とする保守点検システム。
  6. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これらの電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備えてなる保守点検システムにおいて、
    前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めるように構成したことを特徴とする保守点検システム。
  7. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、且つ、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットが、前記絶対方位検出手段によって検出される保守点検ロボット自身の方向を、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の方位に合わせるように自動的に向きを変えることを特徴とする保守点検方法。
  8. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    前記電子記憶媒体には次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位も記録し、前記保守点検ロボットの絶対方位を検出する絶対方位検出手段を備え、且つ、前記絶対方位検出手段によって検出される前記保守点検ロボット自身の方向と、前記電子記憶媒体から読んだ次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位とを遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示を見ながら遠隔操作によって前記保守点検ロボット自身の方向を次に読むべき前記電子記憶媒体の設置位置の方位に合わせるように前記保守点検ロボットの向きを変えることを特徴とする保守点検方法。
  9. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、且つ、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記カメラで前記移動方向表示を撮像し、このカメラの画像信号を前記画像処理装置で画像処理して前記移動方向表示の指し示す方向を認識し、前記保守点検ロボットは、前記画像処理装置で認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように自動的に向きを変えて、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする保守点検方法。
  10. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を指し示す移動方向表示を、前記電子記憶媒体の表面、前記電子記憶媒体付近に設けたプレートの表面、又は、前記電子記憶媒体付近の床面に表示し、前記移動方向表示を撮像するカメラと、該カメラの画像信号を処理して前記移動方向表示が指し示す方向を認識する画像処理装置とを備え、且つ、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみながら、前記画像処理装置によって認識される前記移動方向表示の画像上の指示方向が所定の方向となるように遠隔操作で保守点検ロボットの向きを変えることにより、前記移動方向表示の指示方向と前記保守点検ロボットの向いている方向とを合わせることを特徴とする保守点検方法。
  11. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、且つ、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記保守点検ロボットは、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだ場合には次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、自動的に旋回し、前記中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込む状態となったときに次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を停止することを特徴とする保守点検方法。
  12. 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる保守点検方法において、
    前記保守点検作業ルート上の各位置にそれぞれ3個以上の電子記憶媒体を一列に配列して、これら3個以上の電子記憶媒体にそれぞれ方向合せ用識別情報を記録し、前記保守点検ロボット側に備えた電子記憶媒体読み取り装置の2つのアンテナはそれぞれ楕円形状の通信領域とし、互いの通信領域を水平方向にオーバラップさせ、保守点検ロボットが次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を向いているとき、配列の中央部に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナを介して読み込み、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記2つのアンテナの他方のアンテナを介してのみ読み込むように配置し、且つ、前記2つのアンテナを介して読み込まれる電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を遠隔操作モニタに表示し、操作員が前記保守点検ロボットを自動運転から遠隔操作に切り替えた後、元の自動運転に復帰させるために前記電子記憶媒体の設置位置に遠隔操作で前記保守点検ロボットを移動させたとき、前記遠隔操作モニタの表示をみて、前記一方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込み、且つ、前記他方のアンテナを介して前記中央部の電子記憶媒体からのみ方向合せ用識別情報を読み込んだことを確認したときには、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いていないと判断して、遠隔操作で前記保守点検ロボットを旋回させ、前記中央部の電子記憶媒体から方向合せ用識別情報を前記2つのアンテナを介して読み込み、且つ、前記中央部の一方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報は前記一方のアンテナを介してのみ読み込み、前記中央部の他方側に位置する1つ又は複数の電子記憶媒体の方向合せ用識別情報を前記他方のアンテナを介してのみ読み込んだことを確認したら、次に読むべき前記電子記憶媒体の方向を前記保守点検ロボットが向いたと判断して前記旋回を止めることを特徴とする保守点検方法。
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