JP3801514B2 - 保守点検システム及び保守点検方法及びicタグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば原子力プラントなどの設備の保守に用いて好適な、保守点検システム及び保守点検方法及びICタグに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば原子力プラントにおける保守点検作業では、無人化が望まれており、そのための案として、工場設備で用いられる搬送システムをベースとした保守点検システムが提案されている。この種の従来提案の保守点検システムの一例を図4に示す。
同図において、符号1,・・・は、それぞれビークル型の保守点検ロボットを示しており、これら保守点検ロボット1,・・・から離れた位置に配置された管理パソコン2からの指示に基づいて目的地まで走行し、目的地に到着したら、管理パソコン2からの指示に基づいて保守点検作業を実行するものとなっている。
【0003】
管理パソコン2は、各保守点検ロボット1,・・・の現在配置を把握するリアルタイム位置管理や、各保守点検ロボット1,・・・間での衝突を回避するための衝突回避や、各保守点検ロボット1,・・・の最適な走行速度及び走行方向などを決める走行制御や、各保守点検ロボット1,・・・をどのような順路で移動させるかを決定する運行シーケンスや、各位置において各保守点検ロボット1,・・・にどのような保守点検作業を行わせるかを決定する作業内容など、各種情報の収集及び作業指示の発令を行うための管理プログラムを備えている。
一方、各保守点検ロボット1,・・・は、前記管理パソコン2との間で前記各種情報及び作業指示の交換を無線で行う送受信機を備えており、前記管理プログラムで決定された作業指示に基づいて動作制御されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来提案の集中管理方式の保守点検システムでは、以下に説明する問題を有していた。すなわち、例え1台でも保守点検ロボット1を増設したり、もしくは作業指示の変更が生じた場合には、管理パソコン2上の前記管理プログラムが書き直しとなるので、そのための多大な手間や時間がかかるという問題である。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、例えば原子力プラントなどの設備の保守点検作業に際し、保守点検作業内容の変更に柔軟かつ容易に対応できる手段の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項1に記載の保守点検システムは、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これら電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備え、前記電子記憶媒体が、前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能に構成されていることを特徴とする。上記請求項1に係る保守点検システムによれば、例えば保守点検作業ルートの変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業ルートに沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応することができる。また、保守点検作業内容の変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業内容を、該当する電子記憶媒体に書き込むか、もしくは、その新たな保守点検作業内容を書き込んだ新たな電子記憶媒体と交換するだけで対応することができる。いずれの場合においても、従来のような集中管理プログラムの書き換えといった手間が不要となる。また、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録を残すことが可能となる。
請求項2に記載の保守点検システムは、請求項1に記載の保守点検システムにおいて、前記保守点検ロボットは、前記電子記憶媒体に記録されている前記動作経過に対して前記動作経過を読み書きする読み書き装置を備えていることを特徴とする。上記請求項2に係る保守点検システムによれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボットが立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボットの動向を前記他の保守点検ロボットが把握できるようになる。
【0007】
請求項3に記載の保守点検システムは、請求項1又は請求項2に記載の保守点検システムにおいて、前記各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを格納する端末機をさらに備え、前記保守点検ロボットが、前記端末機からの前記地図データと、前記電子記憶媒体からの前記識別情報とを照らし合わせて、前記保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握することを特徴とする。上記請求項3に記載の保守点検システムによれば、保守点検作業ロボットが必要に応じて端末機より地図データを取り込み、さらには最も近接位置にある電子記憶媒体の識別情報を地図データ上で探し当てることにより、保守点検作業ルート全体における自らの現在位置を正確に把握する。
【0009】
請求項4に記載の保守点検方法は、少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録されるとともに、保守点検ロボットの動作経過を記録可能な複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って前記保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させることを特徴とする。上記請求項4に記載の保守点検方法によれば、例えば保守点検作業ルートの変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業ルートに沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応することができる。また、保守点検作業内容の変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業内容を、該当する電子記憶媒体に書き込むか、もしくは、その新たな保守点検作業内容を書き込んだ新たな電子記憶媒体と交換するだけで対応することができる。いずれの場合においても、従来のような集中管理プログラムの書き換えといった手間が不要となる。また、上記の保守点検方法によれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録が残るようになる。
請求項5に記載の保守点検方法は、請求項4に記載の保守点検方法において、前記保守点検ロボットが前記電子記憶媒体に対して前記動作経過を読み書きすることを特徴とする。上記請求項5に記載の保守点検方法によれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボットが立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボットの動向を前記他の保守点検ロボットが把握できるようになる。
【0010】
請求項6に記載の保守点検方法は、請求項4又は請求項5に記載の保守点検方法において、前記各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを備え、前記保守点検ロボットに、前記地図データと前記識別情報とを照らし合わさせて、前記保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握させることを特徴とする。上記請求項6に記載の保守点検方法によれば、保守点検作業ロボットが必要に応じて端末機より地図データを取り込み、さらには最も近接位置にある電子記憶媒体の識別情報を地図データ上で探し当てることにより、保守点検作業ルート全体における自らの現在位置を正確に把握する。
【0011】
請求項7に記載の保守点検作業用ICタグは、保守点検ロボットが移動する保守点検作業ルートに沿って離散配置され、少なくとも自らの識別情報と、保守点検ロボットに送信する作業指示とが記録されるとともに、前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能に構成されていることを特徴とする。上記請求項7に記載の保守点検作業用ICタグによれば、例えば保守点検作業ルートの変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業ルートに沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応することができる。また、保守点検作業内容の変更が必要になった場合には、その新たな保守点検作業内容を、該当する電子記憶媒体に書き込むか、もしくは、その新たな保守点検作業内容を書き込んだ新たな電子記憶媒体と交換するだけで対応することができる。いずれの場合においても、従来のような集中管理プログラムの書き換えといった手間が不要となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の保守点検システム及び保守点検方法及びICタグの一実施形態についての説明を、図1〜図3を参照しながら以下に行うが、本発明がこれらのみに限定解釈されるものでないことはもちろんである。ここで、図1は、本実施形態の保守点検システムを説明するための説明図である。また、図2は、同保守点検システムによる保守点検作業状況を示す斜視図である。また、図3は、同保守点検システムの変形例を示す斜視図である。
なお、本実施形態では、本発明を原子力プラントの保守点検作業に適用した場合を例として、説明を行うものとする。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の保守点検システムは、作業指示や識別情報などを有する読み取りデータが記録された複数のICタグ10,・・・(電子記憶媒体)と、これらICタグ10,・・・を原子力プラント内の各位置に離散配置させて形成された保守点検作業ルート11と、該保守点検作業ルート11に沿って移動しながら各ICタグ10,・・・から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボット12と、各ICタグ10,・・・の配置が記録された地図データを格納する端末機13と、該端末機13及び保守点検ロボット12間の送受信を受け持つ構内通信基地局14とを備えて構成されている。
【0014】
各ICタグ10,・・・は、保守点検作業ロボット12側に備えられたICタグ読み書き装置12aからの高周波信号で駆動される情報処理用IC回路(図示せず)を内蔵したタグであり、それぞれが原子力プラント設備の床面に貼り付けられている。これらICタグ10,・・・は、ICタグ読み書き装置12aからの通信用の電波をエネルギー源とするため、敷設のための配線や電源などを必要とせず、ただ床面に貼り付けるだけで容易に設置することが可能となっている。
【0015】
前記ICタグ読み書き装置12aは、最も近接したICタグ10より非接触で前記読み取り情報を読み込むことが可能となっている。この読み取り情報としては、例えば下記に列記するものが含まれている。
(1)前記識別情報(P11,P12,・・・等);保守点検作業ルート11全体における座標位置を判別するために割り振られる情報である。このようにそれぞれの座標位置(識別情報)が与えられた各ICタグ10,・・・を、保守点検作業出発点から各保守点検作業場所を経て、最終的な保守点検終着点に向かって床に沿って順次貼り付けていくことで、前記保守点検作業ルート11の敷設が完了する。なお、このICタグ10,・・・の貼り付け作業は、保守点検作業実施前に、作業者によって予めなされるが、一度貼り付けた後は、保守点検作業手順の変更などが生じない限り、そのまま繰り返し利用される。
【0016】
(2)保守点検の作業指示;各位置において保守点検作業ロボット12がなすべき保守点検項目(例えば、部品の温度計測や写真撮影、もしくはボルト締めのトルク検査など)や、次にどの座標位置に向かってどの程度の走行速度で進むべきかを示す移動指示などに関する情報である。
【0017】
(3)走行路情報;現在位置が直線経路であるのか、もしくは交差点であるのかなどの経路状態や、現在位置から東西南北方向に向かう経路つながりと、現在位置から見た障害物の位置情報や、これから向かう経路が昇降路であるかなどのナビゲーション情報や、他の移動体が存在していた場合に追い抜きが可能であるかなどのその他情報である。
【0018】
以上説明の読み取り情報は、各位置に応じてそれぞれ固有となっており、保守点検作業ロボット12に対して、各位置でなすべき作業指示を適切に与えることができるようになっている。
また、このような読み取り情報を保守点検作業ロボット12に与えることに加えて、各ICタグ10,・・・は、到着した保守点検ロボット12の動作経過(例えば何時何分にここを通過し、どの位の速度で何処に向かって進んでいったかなど)を自らに記録することも可能となっている。これにより、例えば保守点検作業ロボット12を複数台使用する場合、1の保守点検作業ロボット12が立ち寄った際にそのICタグ読み書き装置12aがICタグ10の前記情報処理用IC回路に対して書き込みをすることで、この位置のICタグ10に前記1の保守点検ロボット12の通過記録が残るようになる。したがって、ここに他の保守点検ロボット12が立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボット12の動向を、他の保守点検ロボット12がそのICタグ読み書き装置12aで読み取って把握することができるようになる。
【0019】
保守点検ロボット12は、例えば2足歩行型のロボットであり、その脚部12bに前記ICタグ読み書き装置12aが固定されている。そして、保守点検ロボット12は、走行途中に遭遇するICタグ10からICタグ読み書き装置12aが前記読み取りデータを取得することで、作業指示を受け、これに従って次に向かうべきICタグ10に向かって移動するか、もしくは、当該ICタグ10の位置で設備の保守点検作業を実施するようにプログラムされている。すなわち、保守点検ロボット12は、遭遇したICタグ10からの指示に従って行動するようになっている。
【0020】
端末機13は、保守点検作業ルート11上における各ICタグ10,・・・の配置が記録された地図データを格納しており、保守点検ロボット12側からの問い合わせが有った場合に、その地図データの一部(問い合わせが有った保守点検ロボット12の現在位置周辺部分)もしくは全てを、前記構内通信基地局14を介して保守点検ロボット12に送信する。
構内通信基地局14は、原子力プラント設備内に設置された通信機であり、端末機13及び保守点検作業ロボット12の双方と無線通信が可能となっている。
【0021】
以上説明の本実施形態の保守点検システム及びICタグを用いた保守点検方法について、以下に説明する。
まず保守作業開始点に配置された保守点検ロボット12は、最初のICタグ10から前記読み取りデータを取得するとともに、構内通信基地局14を介して端末機13から前記地図データを取得する。そして、保守点検ロボット12は、これら読み取りデータと地図データとを照らし合わせることにより、保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を把握するとともに、次に進むべき座標位置(次のICタグ10)に向かって走行を開始する。
【0022】
図1は、この走行移動中の保守点検ロボット12を示しており、図示の状態では、P11という座標位置にいる。次の保守点検作業を行う目的地が例えばP32の座標位置である場合、座標位置P11のICタグ10からの読み取りデータにより、「ここはP11である。直線走行速度2km/hを維持せよ。また、目的地P32に行くには、P13を右折してP34を通過せよ。」との指示を受け、その通りに保守ロボット12は実行する。
このようにして目的地であるP34に到着した保守点検ロボット12は、図2に示すように装置Oの保守点検作業を実施し、その後、必要に応じて次の目的地へと移動する。
【0023】
本実施形態の保守点検システムは、前記読み取りデータが記録された複数のICタグ10,・・・と、これらICタグ10,・・・により形成された保守点検作業ルート11と、該保守点検作業ルート11に沿って移動しながら前記読み取りデータの作業指示に従って行動する保守点検ロボット12とを備えてなる構成を採用した。そして、この保守点検システムを用いた保守点検方法として、保守点検作業ルート11に沿って保守点検ロボット12を移動させ、各位置のICタグ10,・・・からの読み取りデータに基づいて保守点検ロボット12に作業を実行させる方法を採用した。
これによれば、設備の保守点検作業に際して、作業内容の変更などが必要になったとしても、各ICタグ10,・・・内の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他のICタグ10,・・・との交換を行うだけで済み、さらには、保守点検作業ルート11が変更になったとしても、その順路に沿って各ICタグ10,・・・を貼り直すだけで対応できるようになる。これにより、従来提案のような集中管理プログラムの書き換えが不要となるので、保守点検作業内容の変更に対して柔軟かつ容易に対応することが可能となる。
【0024】
また、本実施形態の保守点検システム及び保守方法は、各ICタグ10,・・・の配置が記録された地図データを格納する端末機13をさらに備え、保守点検ロボット12が、地図データと識別情報とを照らし合わせて保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を把握する構成/方法を採用した。これによれば、端末機13側に従来提案のような集中管理プログラムを備えずとも、保守点検ロボット12は保守点検作業ルート11上における自らの現在位置を正確に把握することが可能となる。
【0025】
また、本実施形態の保守点検システムは、各ICタグ10,・・・が、保守点検ロボット12の動作経過を記録可能である構成を採用した。この構成によれば、1の保守点検ロボット12が立ち寄った際にICタグ10に対して書き込みをすることで、この位置のICタグに前記1の保守点検ロボット12の通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボット12が立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボット12の動向を前記他の保守点検ロボット12が把握することができるようになる。このようにして、各保守点検ロボット12間でお互いの作業進行状況を交換し合うことが可能となる。
【0026】
また、本実施形態の各ICタグ10,・・・は、少なくとも、自らの識別情報と、保守点検ロボット12に送信する作業指示とが記録され、保守点検ロボット12が移動する保守点検作業ルート11に沿って離散配置される構成を採用した。この構成によれば、設備の保守点検作業に適用した場合、作業内容の変更などが必要になったとしても、各ICタグ10,・・・内の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他のICタグ10,・・・との交換を行うだけで済み、さらには、保守点検作業ルート11が変更になったとしても、その順路に沿って各ICタグ10,・・・を貼り直すだけで対応できるようになる。これにより、従来提案のような集中管理プログラムの書き換えが不要となるので、保守点検作業内容の変更に対して柔軟かつ容易に対応することが可能となる。
【0027】
なお、上記実施形態では、保守点検作業を行うものが二足歩行型の保守点検ロボット12である場合を例に説明したが、これに限らず、例えば図3に示す無人走行車20(AGV)を採用しても良いことは勿論である。
また、上記実施形態では、保守点検を行う場所が原子力プラントである場合を例に説明したが、これに限らず、製造プラント等その他の設備における保守点検作業に本発明を適用しても良いことも勿論である。
【0028】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の保守点検システムは、読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これら電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備え、前記電子記憶媒体が前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能な構成とした。この構成によれば、例えば原子力プラントなどの設備の保守点検作業に際して、作業内容の変更などが必要になったとしても、各電子記憶媒体内の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他の電子記憶媒体との交換を行うだけで済み、さらには、保守点検作業ルートが変更になったとしても、その順路に沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応できるようになる。これにより、従来提案のような集中管理プログラムの書き換えが不要となるので、保守点検作業内容の変更に対して柔軟かつ容易に対応することが可能となる。また、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録を残すことが可能となる。
請求項2の保守点検システムは、請求項1に記載の保守点検システムにおいて、前記保守点検ロボットが、前記電子記憶媒体に対して前記動作経過を読み書きする読み書き装置を備える構成を採用した。この構成によれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボットが立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボットの動向を前記他の保守点検ロボットが把握することができるようになる。このようにして、各保守点検ロボット間でお互いの作業進行状況を交換し合うことが可能となる。
【0029】
また、請求項3に記載の保守点検システムは、請求項1又は請求項2に記載の保守点検システムにおいて、各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを格納する端末機をさらに備え、保守点検ロボットが、地図データと識別情報とを照らし合わせて保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握する構成を採用した。この構成によれば、端末機側に従来提案のような集中管理プログラムを備えずとも、保守点検ロボットは保守点検作業ルート上における自らの現在位置を正確に把握することが可能となる。
【0031】
また、請求項4に記載の保守点検方法は、読み取りデータが記録されるとともに、保守点検ロボットの動作経過を記録可能な複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って前記保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させる方法を採用した。
この方法によれば、例えば原子力プラントなどの設備の保守点検作業に際して、作業内容の変更などが必要になったとしても、各電子記憶媒体内の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他の電子記憶媒体との交換を行うだけで済み、さらには、保守点検作業ルートが変更になったとしても、その順路に沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応できるようになる。これにより、従来提案のような集中管理プログラムの書き換えが不要となるので、保守点検作業内容の変更に対して柔軟かつ容易に対応することが可能となる。また、この方法によれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録を残すことが可能となる。
請求項5に記載の保守点検方法は、請求項4に記載の保守点検方法において、前記保守点検ロボットが前記電子記憶媒体に対して前記動作経過を読み書きする方法を採用した。この方法によれば、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に電子記憶媒体に対して書き込みをすることで、この位置の電子記憶媒体に前記1の保守点検ロボットの通過記録が残るので、ここに他の保守点検ロボットが立ち寄った際に、前記1の保守点検ロボットの動向を前記他の保守点検ロボットが把握することができるようになる。このようにして、各保守点検ロボット間でお互いの作業進行状況を交換し合うことが可能となる。
【0032】
また、請求項6に記載の保守点検方法は、請求項4又は請求項5に記載の保守点検方法において、各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを備え、保守点検ロボットに、地図データと識別情報とを照らし合わさせて、保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握させる方法を採用した。この方法によれば、端末機側に従来提案のような集中管理プログラムを備えずとも、保守点検ロボットは保守点検作業ルート上における自らの現在位置を正確に把握することが可能となる。
【0033】
また、請求項7に記載の保守点検作業用ICタグは、保守点検ロボットが移動する保守点検作業ルートに沿って離散配置され、少なくとも自らの識別情報と、保守点検ロボットに送信する作業指示とが記録されるとともに、前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能とする構成を採用した。この構成によれば、例えば原子力プラントなどの設備の保守点検作業に適用した場合、作業内容の変更などが必要になったとしても、各電子記憶媒体内の読み取りデータの書き換え、もしくは新たな作業内容を書き込んだ他の電子記憶媒体との交換を行うだけで済み、さらには、保守点検作業ルートが変更になったとしても、その順路に沿って各電子記憶媒体を配置し直すだけで対応できるようになる。これにより、従来提案のような集中管理プログラムの書き換えが不要となるので、保守点検作業内容の変更に対して柔軟かつ容易に対応することが可能となる。また、1の保守点検ロボットが立ち寄った際に保守点検作業用ICタグに対して書き込みをすることで、保守点検作業用ICタグに前記1の保守点検ロボットの通過記録を残すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の保守点検システムの一実施形態を説明するための説明図である。
【図2】 同保守点検システムによる保守点検作業状況を示す斜視図である。
【図3】 同保守点検システムの変形例を示す斜視図である。
【図4】 従来提案の保守点検システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
10・・・ICタグ(電子記憶媒体)
11・・・保守点検作業ルート
12,20・・・保守点検ロボット
13・・・端末機
Claims (7)
- 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録された複数の電子記憶媒体と、これら電子記憶媒体を離散配置させて形成された保守点検作業ルートと、該保守点検作業ルートに沿って移動しながら前記各電子記憶媒体から前記読み取りデータを読み込み、前記作業指示に従って行動する保守点検ロボットとを備え、
前記電子記憶媒体が、前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能に構成されていることを特徴とする保守点検システム。 - 請求項1に記載の保守点検システムにおいて、前記保守点検ロボットは、前記電子記憶媒体に対して前記動作経過を読み書きする読み書き装置を備えていることを特徴とする保守点検システム。
- 請求項1又は請求項2に記載の保守点検システムにおいて、
前記各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを格納する端末機をさらに備え、
前記保守点検ロボットが、前記端末機からの前記地図データと、前記電子記憶媒体からの前記識別情報とを照らし合わせて、前記保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握することを特徴とする保守点検システム。 - 少なくとも作業指示及び識別情報を有する読み取りデータが記録されるとともに、保守点検ロボットの動作経過を記録可能な複数の電子記憶媒体を離散配置させて保守点検作業ルートを形成し、該保守点検作業ルートに沿って前記保守点検ロボットを移動させ、各位置の前記各電子記憶媒体からの前記読み取りデータに基づいて前記保守点検ロボットに作業を実行させることを特徴とする保守点検方法。
- 請求項4に記載の保守点検方法において、前記保守点検ロボットが前記電子記憶媒体に対して前記動作経過を読み書きすることを特徴とする保守点検方法。
- 請求項4又は請求項5に記載の保守点検方法において、
前記各電子記憶媒体の配置が記録された地図データを備え、
前記保守点検ロボットに、前記地図データと前記識別情報とを照らし合わさせて、前記保守点検作業ルート上における自らの現在位置を把握させることを特徴とする保守点検方法。 - 保守点検ロボットが移動する保守点検作業ルートに沿って離散配置され、
少なくとも自らの識別情報と保守点検ロボットに送信する作業指示とが記録されるとともに、前記保守点検ロボットの動作経過を記録可能に構成されていることを特徴とする保守点検作業用ICタグ。
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