JP2007056112A - 固形石鹸 - Google Patents

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智子 渡邊
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Abstract

【課題】 保湿感や抗酸化効果を有し、しかも保存時の色調の経時変化が小さく安定性に優れた固形石鹸を提供する。
【解決手段】 エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩と、キイチゴ果汁及び/又はヒマワリ種子エキスとを含有して固形石鹸を調製する。保湿感や抗酸化効果を与えるキイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを含有する固形石鹸において、BHTやBHAを配合する必要なく、保存時の色調の経時変化が小さく安定性に優れた固形石鹸を得ることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを含有する固形石鹸に関するものである。
石鹸は、牛脂、パーム油、ヤシ油等の混合油脂を苛性ソーダ等のアルカリ剤と反応させるか、あるいは牛脂、パーム油、ヤシ油等を分解して得られる混合脂肪酸をアルカリ剤と反応させて石鹸素地を調製し、この石鹸素地に添加成分として保湿成分や香料、顔料等を配合することによって、製造されている。
この石鹸は、長期間に亘って保管したり、高い温度条件や日光にさらされたりすると、変色や変敗を生じ、品質が劣化することが知られている。このような変色や変敗による品質劣化は、石鹸素地が酸化されたり、石鹸に添加された保湿成分や香料、過脂肪等が酸化等で変質したりすることなどが原因とされている。
そこで、このような石鹸の経時的な品質劣化を防止するために、抗酸化剤、金属封鎖剤をはじめとして種々の安定化剤を配合することが行なわれており、これらに関する多くの提案がある(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等参照)。また石鹸素地の変敗の原因である不飽和脂肪酸に水素添加することにより、元の不飽和脂肪酸の含有量を低減させる方法も提案されている(例えば、特許文献4等参照)。
一方、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスは保湿効果が高く、またいずれもポリフェノールの含有量が高いために抗酸化成分として効果があることが知られている植物由来成分であり、メラニン生成抑制剤として化粧料に配合することの提案(特許文献5)や、活性酸素フリーラジカル消去剤に含有させることの提案(特許文献6)がある。
このため、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを固形石鹸に配合することによって、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスの成分を皮膚に効率的に作用させ、保湿効果や抗酸化効果をより高く得られることが期待できる。
特開昭57−3899号公報 特開昭58−117297号公報 特開平1−190799号公報 特開平5−222394号公報 特開平11−335233号公報 特開平5−139987号公報
しかしながら、これらのキイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを固形石鹸に配合すると、固形石鹸の経時的な品質劣化を助長し、石鹸素地への着色や変色が起こって色調が経時的に変化してしまうという、固形石鹸の安定性についての問題が生じる。このような問題に対しては、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)やBHA(ブチルヒドロキシアニソール)のような抗酸化剤を配合して、着色や変色を抑制することが考えられるが、これらの成分は安全性や安定性の面において種々の問題を有するために、最近では使用が避けられつつある。
固形石鹸は、その洗浄性や洗浄後の保湿感や、抗酸化性などの効果を得ることができることと同時に、安定性に優れることが必要であり、これらの特性を満足する固形石鹸が望まれるものである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、保湿感や抗酸化効果を有し、しかも保存時の色調の経時変化が小さく安定性に優れた固形石鹸を提供することを目的とするものである。
本発明は、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを含有する固形石鹸において、従来、金属封鎖剤として知られているエチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩とを併用して配合することによって、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスによる着色や変色を抑制し、保存時の色調の経時変化を低減できることを見出して、完成したものである。
すなわち本発明の請求項1に係る固形石鹸は、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩と、キイチゴ果汁及び/又はヒマワリ種子エキスとを含有して成ることを特徴とするものである。
また請求項2の発明は、請求項1において、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩との質量比が、3:1〜1:3であることを特徴とするものである。
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、固形石鹸にはBHT、BHAを含有しないことを特徴とするものである。
本発明によれば、保湿感や抗酸化効果を与えるキイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスを含有する固形石鹸において、BHTやBHAを配合する必要なく、保存時の色調の経時変化が小さく安定性に優れた固形石鹸を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
エチドロン酸は次の式(1)の構造式で表されるものであり、このエチドロン酸の塩は1塩から4塩の形で存在する。本発明においてはエチドロン酸の形で使用しても、塩の形で使用しても、両者を併用した形で使用してもいずれでもよいが、固形石鹸への配合のし易さから、4塩の形で使用するのが好ましい。エチドロン酸の塩としては、通常知られているアルカリ塩であれば特に限定されることなく使用することができるが、なかでも、アルカリ金属塩であるカリウム塩やナトリウム塩が好ましく、特にエチドロン酸4ナトリウムが好ましい。
Figure 2007056112
このエチドロン酸及び/又はその塩は、一種を単独で使用する他、二種以上を併用することもできる。エチドロン酸及び/又はその塩の配合量は、後述のペンテト酸及び/又はその塩、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキス、その他の配合成分の含有量や種類に応じて適宜定められるが、固形石鹸を十分に安定化させるためには、固形石鹸の全量に対して0.005〜1.0質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%の範囲である。この範囲より少ないと、固形石鹸の保存時の色調の経時変化を小さくする安定化の効果が不十分になり、この範囲より多くなると、過剰分の作用で逆に固形製石鹸の安定化が損なわれるおそれがある。
ペンテト酸は次の式(2)の構造式で表されるものであり、このペンテト酸の塩は1塩から5塩の形で存在する。本発明においてはペンテト酸の形で使用しても、塩の形で使用しても、両者を併用した形で使用してもいずれでもよいが、固形石鹸への配合のし易さから、5塩の形で使用するのが好ましい。ペンテト酸の塩としては、通常知られているアルカリ塩であれば特に限定されることなく使用することができるが、なかでも、アルカリ金属塩であるカリウム塩やナトリウム塩が好ましく、特にペンテト酸5ナトリウムが好ましい。
Figure 2007056112
このペンテト酸及び/又はその塩は、一種を単独で使用する他、二種以上を併用することもできる。ペンテト酸及び/又はその塩の配合量は、前述のエチドロン酸及び/又はその塩、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキス、その他の配合成分の含有量や種類に応じて適宜定められるが、固形石鹸を十分に安定化させるためには、固形石鹸の全量に対して0.005〜1.0質量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%の範囲である。この範囲より少ないと、固形石鹸の保存時の色調の経時変化を小さくする安定化の効果が不十分になり、この範囲より多くなると、過剰分の作用で逆に固形石鹸の安定化が損なわれるおそれがある。
本発明では、上記のエチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩を併用するものであるが、両者を併用するにあたってその質量比は、3:1〜1:3の範囲が好ましく、より好ましくは2:1〜1:2の範囲である。質量比をこの範囲内に設定することによって、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩の両者の相乗作用で、固形石鹸の保存時の色調の経時変化を小さくする安定化の効果を高く得ることができるものであり、この範囲から外れて一方が少なくなり過ぎると、このような安定化の効果を十分に得ることが難しくなる。
一方、本発明の固形石鹸に配合されるキイチゴ果汁としては、例えば、バラ科キイチゴ(ラズベリー)の果実から、1,3−ブチレングリコール等で抽出して得られるエキス、キイチゴの果実を圧搾して得られる液汁そのもの、あるいはこれに1,3−ブチレングリコール等を加えて得られるエキスなどを、好適に使用することができる。
またヒマワリ種子エキスとしては、例えば、キク科ヒマワリ属のヒマワリの種子を粉砕機などで粉砕し、1,3−ブチレングリコール等で抽出して得られるエキスなどを、好適に使用することができる。
本発明に係る固形石鹸は、石鹸素地に、上記のキイチゴ果汁とヒマワリ種子エキスの少なくとも一方、そしてエチドロン酸及び/又はその塩、ペンテト酸及び/又はその塩を配合することによって得られるものであり、これらの成分の他に、固形石鹸に用いられる各種の成分を、本発明の特性を損なわない範囲で適量配合することができるものである。
上記のようにして得られる本発明の固形石鹸にあって、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩とを含有するため、キイチゴ果汁やヒマワリ種子エキスの配合によって着色や変色が発生して色調が経時変化することを防ぎ、又は大きく低減することができるものであり、高い安定性を有する化粧石鹸を得ることができるものである。そして後述の実施例・比較例で実証されるように、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩とを単独で使用した場合には、安定性を高める効果を十分に得ることができないので、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩は、両者の相乗効果で固形石鹸の安定性に寄与しているものと考えられる。
また本発明ではこのように、エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩とを含有することによって、固形石鹸の安定性を高めることができるので、植物由来成分の配合量を高めることが可能になるものであり、さらにBHTやBHAのような抗酸化剤を配合する必要が無くなるものである。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1〜6、比較例1〜4)
バラ科キイチゴの果実を圧搾し、これを濾過して不溶物を取り除いた果汁30質量部に、40容量%の1,3−ブタンジオール水溶液を70質量部加えて、溶状を安定化させたキイチゴ果汁を得た。
また、キク科ヒマワリの種子100gを擂壊機で壊砕し、これに10Lの水を加えて90℃で4時間加熱攪拌し、室温まで冷却した後、不溶物を濾過して除去し、ヒマワリ種子エキスを得た。このヒマワリ種子エキスについてカールフィッシャー水分滴定装置で水分を定量したところ、98質量%であり、2質量%の抽出成分を含有するものであった。
そして、パーム油とヤシ油を70:30の質量比で混合した混合植物油72質量部に、50質量%濃度の水酸化ナトリウムを28質量部加え、110℃に加熱してケン化し、これを塩析した後、乾燥して石鹸素地を得た。これに表1の配合成分を添加し、パドルミキサーで混合した後、さらに3本ロールで練って均一化した。次いで、このようにして得られた混合物を押出し機で混練・加圧圧縮して棒状にした後、型打ち機で成形することによって、固形石鹸を得た。
このようにして得た固形石鹸について、保存安定性を評価した。
すなわち、コニカミノルタ社製色彩色差計「CM−3600d」を用いて、まず製造直後の固形石鹸の色彩値を測定し、この固形石鹸を40℃で1ヶ月保存した後、再度色彩値を測定し、保存前後の色差(ΔEab)を求めた。結果を表1に示す。
また40℃で1ヶ月保存した後の固形石鹸の変色を目視観察し、次の基準で評価した。結果を表1に示す。
変色なし : ○
わずかな部分的変色が認められる : △
部分的な変色が認められる : ×
変色が認められる : ××
Figure 2007056112
表1にみられるように、エチドロン酸の塩と、ペンテト酸の塩を併用して配合した実施例1〜6のものは、色差が小さく、また目視観察でも変色が認められないものであった。一方、エチドロン酸の塩と、ペンテト酸の塩のいずれも配合しない比較例1〜2のものは、色差が大きく、また目視観察でも変色が認められるものであり、特にキイチゴ果汁とヒマワリ種子エキスを配合した比較例2のものは、色差がより大きく、目視観察による変色も大きく認められるものであった。また、エチドロン酸の塩と、ペンテト酸の塩のうち一方のみを配合した比較例3〜4のものも、色差が大きく、また目視観察でも変色が認められるものであった。

Claims (3)

  1. エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩と、キイチゴ果汁及び/又はヒマワリ種子エキスとを含有して成ることを特徴とする固形石鹸。
  2. エチドロン酸及び/又はその塩と、ペンテト酸及び/又はその塩との質量比が、3:1〜1:3であることを特徴とする請求項1に記載の固形石鹸。
  3. BHT、BHAを含有しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の固形石鹸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017095585A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 靖志 鎌田 粉末洗浄剤
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