JP2020045310A - 弱酸性洗浄料 - Google Patents
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Abstract
【課題】pH6未満であっても、低温安定性が良好で、泡立ち、泡のキメが良好な使用感の弱酸性洗浄料を提供する。【解決手段】下記の(A)〜(D)を含有するpH6未満の弱酸性洗浄料。(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド(D)エチドロン酸及び/又はその塩【選択図】 なし
Description
pH6未満の弱酸性洗浄料に関する。
特許文献1には、使用感と低温安定性の良好な弱酸性透明洗浄料が記載されており、長鎖アシル中性アミノ酸塩、長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン、長鎖脂肪酸ジエタノールアミド等を必須成分として含有する。(特許文献1参照)
しかしながら、前記従来技術にあっても、pH6未満での低温安定性に課題があった。そこで、本発明においては、pH6未満でも、低温安定性が良好で、泡立ち、泡のキメが良好な使用感の弱酸性洗浄料を提供することを課題とする。
下記の(A)〜(D)を含有するpH6未満の弱酸性洗浄料を提供する。
(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩
(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン
(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド
(D)エチドロン酸及び/又はその塩
(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩
(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン
(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド
(D)エチドロン酸及び/又はその塩
本発明の弱酸性洗浄料は、低温安定性が良好で、泡立ち、泡のキメが良好であるという効果を発揮する。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の弱酸性洗浄料は、(A)〜(D)を含有する。
(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩
(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン
(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド
(D)エチドロン酸及び/又はその塩
(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩
(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン
(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド
(D)エチドロン酸及び/又はその塩
本発明の弱酸性洗浄料に配合する(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩は、N−アシルアミノ酸系界面活性剤として公知の化合物であり、アシル化部分(RCO−)の炭素数については、10〜22が好ましく、より好ましくは12〜18である。炭素数が10未満であると製剤の泡立ちが低下し、炭素数が22を越えると、製剤の泡切れが低下する。また、直鎖、分岐及び飽和、不飽和に関わらず使用することができるが、直鎖の方が泡立ちの点で好ましく、飽和の方が製剤の安定性の点で好ましい。特に好ましいのは、炭素数が12の直鎖アシル基及びこれを主成分とするヤシ油脂肪酸アシル基である。
アミノ酸部位については、アラニン,グリシンなどが好ましく、具体的には、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン,N−ラウロイルグリシンカリウム,N−ラウロイルグリシンナトリウム,N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン,N−ステアロイルグリシンカリウム,N−ステアロイルグリシンナトリウム,N−ステアロイルグリシントリエタノールアミン,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミン,N−ラウロイル−DL−アラニンカリウム,N−ラウロイル−DL−アラニンナトリウム,N−ラウロイル−DL−アラニントリエタノールアミン,N−ステアロイル−DL−アラニンカリウム,N−ステアロイル−DL−アラニンナトリウム,N−ステアロイル−DL−アラニントリエタノールアミン,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニントリエタノールアミン,N−ラウロイルメチル−β−アラニンカリウム,N−ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム,N−ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン,N−ステアロイルメチル−β−アラニンカリウム,N−ステアロイルメチル−β−アラニンナトリウム,N−ステアロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミンなどが例示され、これらより1種または2種以上を選択して用いる。N−アシル中性アミノ酸におけるアミノ酸としては、D−体,L−体及びDL−体のいずれを用いてもよい。本発明におけるN−アシル中性アミノ酸塩はそれぞれ単独でも、又は二種以上を併用して用いても良い。またN−アシル中性アミノ酸塩を弱酸性洗浄料に配合する場合、水溶液として市販されているものを利用することもできる。
N−アシル中性アミノ酸塩の配合量は、弱酸性洗浄料
全量に対して、2〜20質量%である。2質量%未満の配合では充分な洗浄力が得られない場合がある。20質量%を超えると透明の外観を保てない場合がある。
全量に対して、2〜20質量%である。2質量%未満の配合では充分な洗浄力が得られない場合がある。20質量%を超えると透明の外観を保てない場合がある。
本発明の弱酸性洗浄料に配合する(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタインとしては、特に限定されないが、例えば、ラウラミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、オレイルアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン等が挙げられる。この中でも、ラウラミドプロピルベタイン又はコカミドプロピルベタインが好ましく、より好ましくはラウラミドプロピルベタインである。
本発明の弱酸性洗浄料には、(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタインを、組成物の全量に対し、通常0.5〜10質量%、好ましくは1質量%〜10質量%配合する。
本発明の弱酸性洗浄料に配合する(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドは、脂肪酸と、アルカノールアミンの縮合物である脂肪酸アルカノールアミドに酸化アルキレンを付加重合したものである。ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドは、通常、化粧料や洗浄剤組成物に用いられるものであれば、特に限定されるものではない。
なお、「ポリオキシアルキレン」のアルキレンとしては、特に限定されるものではないが、例えば、炭素数2〜4のアルキレンが好ましく、具体的には、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン等があげられる。ポリオキシアルキレンの平均付加モル数は、特に限定されるものではないが、0.1〜20モルであるものが好ましい。
また、「脂肪酸」は、特に限定されるものではないが、例えば、炭素数8〜22のものが好ましく、これらは、一種又は二種以上の混合物であってもよく、ヤシ油脂肪酸なども用いることができる。
「アルカノールアミン」は、特に限定されるものではないが、例えば、炭素数2〜4のものが好ましく、具体的にはモノイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどが挙げられる。成分(a)は、これらを組み合わせることで得られるものであるが、好ましくは、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノーアミドから選ばれる一種又は二種以上であり、さらにはポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノーアミドが好ましい。また、ポリオキシプロピレンの平均付加モル数としては、特に限定されるものではなく、1分子あたりでは、0.3〜20モルのものを用いることが可能であるが、好ましくは1〜20モルが好ましく、特に、平均付加モル数が2であるポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノーアミド(化粧品表示名称PEG−2コカミド)が好ましい。
本発明の弱酸性洗浄料には、(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドを、一種を単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドは、組成物の全量に対し、通常0.5〜10質量%、好ましくは1質量%〜10質量%配合する。配合量が10質量%を超えるとべたつきの原因となることがある。0.5質量%未満の配合では、洗い流し時のきしみが気になる場合がある。
本発明の弱酸性洗浄料には、(D)エチドロン酸を配合する。エチドロン酸の配合量は特に限定されないが、弱酸性洗浄料全量に対し、0.05〜1質量%が好ましい。
本発明の弱酸性洗浄料は、pHを6.0未満とすることを特徴とする。pHを弱酸性に調整するためのpH調整剤としては、特に限定されないが好ましくは乳酸、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、及びこれらの塩などが例示される。pH調整剤はそれぞれ単独でも、又は二種以上を併用して用いても良い。
本発明の弱酸性洗浄料は、エタノールをフリーとすることが出来る。通常弱酸性洗浄料は低温での安定性を向上させるため、エタノールを配合することが多いが、本発明の弱酸性は、エタノールを配合せずとも、十分な低温安定性を確保することが出来る。
本発明の弱酸性洗浄料は、パラベン、フェノキシエタノールを配合する必然性はない。本発明の弱酸性は、その組成により十分な防腐力を確保することが出来るためである。
本発明の弱酸性洗浄料は、常温で液状若しくはゲル状の外観を呈する。使用性の面から粘度は500mPa・s以上とすることが好ましい。なお、粘度は、B型粘度計を用い、25℃条件下で、粘度適正に合わせたローターを使用して測定することができる。
本発明の弱酸性洗浄料は、顔用、ボディ用のみならず、毛髪用洗浄料として用いることができる。
本願発明の弱酸性洗浄料には、上述の必須成分、任意成分の他に、必要に応じて通常洗浄料に配合される、水性成分、油性成分、保湿剤、色素、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、薬剤、香料、高分子物質、防菌防微剤、アルコール類、生体由来成分等を適宜配合することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
まず、調製した弱酸性洗浄料の評価方法を説明する。
pHは、HORIBA pH METERを用い、25℃で希釈せず測定した。
粘度はB型粘度計ローターNo.2を用い、25℃環境下で、6rpm、60秒の条件で測定した。
[泡立ち、泡のキメ、洗い流し時の毛髪又は肌のきしみ]
泡立ち、泡のキメ、洗い流し時の毛髪又は肌のきしみについて、官能評価専門調査員3名が実際に使用してそれぞれ評価を行い、合議により良好「○」、やや良好「△」、不良「×」として評価した。
泡立ち、泡のキメ、洗い流し時の毛髪又は肌のきしみについて、官能評価専門調査員3名が実際に使用してそれぞれ評価を行い、合議により良好「○」、やや良好「△」、不良「×」として評価した。
[低温安定性]
調製した弱酸性洗浄料を5℃の恒温槽で保管し、6カ月後の粘度を測定した。調製1日後の粘度との変化が10%以内を「○」、10%を超えて低下している場合を「×」として評価した。
調製した弱酸性洗浄料を5℃の恒温槽で保管し、6カ月後の粘度を測定した。調製1日後の粘度との変化が10%以内を「○」、10%を超えて低下している場合を「×」として評価した。
表1に示す処方にて、pHが5.5の弱酸性洗浄料を調製し、評価を行った。
Claims (1)
- 下記の(A)〜(D)を含有するpH6未満の弱酸性洗浄料。
(A)長鎖アシル中性アミノ酸塩
(B)長鎖脂肪酸アミドプロピルベタイン
(C)ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド
(D)エチドロン酸及び/又はその塩
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