JP2007055627A - 燃料容器 - Google Patents

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敦裕 篠田
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Abstract

【課題】樹脂製の燃料容器の利点を何ら損なわずに、ブロー成形により生じるピンチオフ部に至るまで透過燃料の充分な遮断性能を得ることができる燃料容器を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を主成分とする基材層18と、第1のバリア性樹脂を主成分とする燃料透過防止層11とを夫々一層以上含む多層構造の燃料容器において、基材層のうちの少なくとも一層が、バリア性樹脂分散剤を介して第1のバリア性樹脂と同種の第2のバリア性樹脂をラミナー状にして分散させたバリア性基材層17であるものとし、ピンチオフ部において燃料透過防止層11が途切れた状態になっても、バリア性基材層17に含まれるラミナー状のバリア性樹脂によって透過燃料の遮断性能を確保する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に自動車の燃料タンクに用いられる燃料容器に関し、とくに多層構造を有する樹脂製の燃料容器に関するものである。
自動車用の燃料タンクは、従来では金属製であったが、軽量であるとともに設計の自由度が高く、且つ防錆性に優れるとともに低コストであるなどの利点から、樹脂製へと移行している。一方、近年の環境対策の一つとして、各国とも自動車からの燃料蒸散ガスの規制が強化されてきており、樹脂製の燃料タンクとしては、燃料の透過を遮断するバリア層を備えた多層構造を有するものが一般的となっている。
この種の燃料タンクの具体例としては、アルコール混合燃料の透過に対して遮断性に優れるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH樹脂)をバリア層とし、バリア層の両面に接着層を介してポリエチレン製の基材層を設けたものがある。また、透過燃料の遮断性能をより高めることを目的として、バリア樹脂層の両面に、接着層を介してポリオレフィン樹脂層を設けると共に、接着層内に、ガスバリア性の樹脂から成る不連続のラミナ層を形成したものがあった。
特開平6−24430号公報
ところで、上記したような樹脂製の燃料タンクにあっては、多層のパリソンをブロー成形することにより製造されるのであるが、多層のパリソンを成形型で挟んだ際に、挟まれたピンチオフ部において多層の中間にあるバリア層が途切れた状態になり、この部分での透過燃料の遮断性能を得ることができない。
これに対して、従来では、上記ピンチオフ部における透過燃料の遮断性能を確保するために、ピンチオフ部の上面(外面)をガスバリア性を有するカバーで覆う方法、ピンチオフ部の上面にガスバリア性を有する樹脂をコーティングする方法、及びタンク内側となる最内層にポリエチレンとナイロンのアロイ樹脂を配置する方法などが提案されていた。
しかし、カバーを用いる方法では、樹脂製燃料タンクの利点である設計の自由度が損なわれる恐れがあり、また、最内層にアロイ樹脂を配置する方法では、製造工程で発生する端材を工程内リサイクルで混練した際に、EVOH樹脂の水酸基とナイロン中のアミド基が反応してゲル化したり、融点が高いナイロンに合わせた高温条件での混練によりEVOH樹脂が劣化したりして、再生材の物性を低下させる恐れがあり、さらに、いずれの方法によっても製造コストが増すという問題点があった。
なお、バリア樹脂層とポリオレフィン樹脂層との間の接着層中に、ガスバリア性の樹脂から成るラミナ層を形成したものにあっても、接着層の厚さが50〜300μm程度と小さいために、ピンチオフ部において多層の中間にあるバリア樹脂層とともに接着層も途切れた状態となり、この部分での透過燃料の遮断性能を得ることができなくなるので、ピンチオフ部に上記したカバーやコーティングなどを施す必要性が生じる。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、樹脂製の燃料容器の利点を何ら損なうことなく、ブロー成形により生じるピンチオフ部に至るまで透過燃料の充分な遮断性能を得ることができる燃料容器を提供することを主たる目的としている。
そして、本発明の燃料容器は、例えばポリエチレン等の熱可塑性樹脂を主成分とする基材層と、例えばビニルアルコール系共重合体樹脂等の第1のバリア性樹脂を主成分とする燃料透過防止層とを夫々一層以上含む多層構造の燃料容器において、基材層のうちの少なくとも一層が、バリア性樹脂分散剤を介して第1のバリア性樹脂と同種の第2のバリア性樹脂をラミナー状にして分散させたバリア性基材層であることを特徴としている。
これにより、当該燃料容器は、基材層、基材層のうちの少なくとも一層であるバリア性基材層、及び燃料透過防止層を有する多層のパリソンをブロー成形する際に、ピンチオフ部で燃料透過防止層が途切れたとしても、バリア性基材層中にバリア性樹脂分散剤を介して分散させたラミナー状の第2のバリア性樹脂により、ピンチオフ部の周辺からの透過燃料の遮断性能が得られ、燃料透過防止層及びバリア性基材層により全体的な透過燃料の遮断性能が得られる。
本発明の燃料容器によれば、とくに、バリア性樹脂分散剤を介してラミナー状の第2のバリア性樹脂を分散させたバリア性基材層により、ブロー成形により生じるピンチオフ部における透過燃料の遮断性能を得ることができると共に、燃料透過防止層及びバリア性基材層によって全体的な透過燃料の遮断性能をより一層高めることができる。この際、燃料容器では、ピンチオフ部にガスバリア性を有するカバーや樹脂コーティングを施す必要がないので、樹脂製の燃料容器の利点すなわち軽量で設計の自由度が高く、防錆性に優れるとともに低コストであるなどの利点を何ら損なわずに、上記の遮断性能の向上を実現することができる。
また、燃料容器は、基材層とバリア性基材層の主成分が同じであり、バリア性基材層に含まれる第2のバリア性樹脂が燃料透過防止層の主成分である第1のバリア性樹脂と同種であることから、製造工程で発生する端材を工程内リサイクルで混練した際に反応が生じることはなく、再生材の物性を低下させる心配もないので、端材のリサイクルに容易に対処し得るものとなる。
本発明の燃料容器は、例えば自動車の燃料タンクとして用いられるものであって、熱可塑性樹脂を主成分とする基材層と、第1のバリア性樹脂を主成分とする燃料透過防止層とを夫々一層以上含む多層構造を有しており、基材層のうちの少なくとも一層が、バリア性樹脂分散剤を介して第1のバリア性樹脂と同種の第2のバリア性樹脂をラミナー状にして分散させたバリア性基材層になっている。
図1は本発明に係わる燃料容器の一実施形態として断面の一部を示す図である。図示例では、第1のバリア性樹脂を主成分とする燃料透過防止層11の容器外側(図1において右側)に、一方の接着層14を介して、熱可塑性樹脂を主成分とする基材層18を設けると共に、燃料透過防止層11の容器内側に、他方の接着層12を介して、基材層18と同様に熱可塑性樹脂を主成分とするバリア性基材層17を設けている。なお、ここで言う主成分の範囲は50質量%以上を意味する。
燃料透過防止層11の主成分である第1のバリア性樹脂には、アルコールを含有する透過燃料の遮断性能に優れるものとして、ビニルアルコール樹脂又はビニルアルコール系共重合体樹脂を用いることが望ましく、とくに、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(以下、『EVOH樹脂』と略記する)、ポリビニルアルコール樹脂(以下、『PVOH樹脂』と略記する)、及び両樹脂の混和物のうちから選択した樹脂を用いることで、上記の遮断性能を充分に発揮することができる。
基材層18及びバリア性基材層17は、燃料容器の耐衝撃性などの強度を維持するものであって、その主成分である熱可塑性樹脂には、オレフィン系樹脂を用いることができ、より望ましい例としては、耐衝撃性、入手性及びコストなどの面で有利であるポリエチレンが挙げられる。
バリア性基材層17には、バリア性樹脂分散剤を介して第2のバリア性樹脂がラミナー状にして分散させてある。この第2のバリア性樹脂は、燃料透過防止層11の主成分である第1のバリア性樹脂と同種である。つまり、第2のバリア性樹脂には、ビニルアルコール樹脂又はビニルアルコール系共重合体樹脂が用いられ、とくに、EVOH樹脂、PVOH樹脂、及び両樹脂の混和物のうちから選択した樹脂が用いられる。
ここで、ラミナー状を成す第2のバリア性樹脂は、最長部の長さを5mm以上、より望ましくは10mm以上とするのが良く、また、最厚部の厚さを10μm以上、より望ましくは15μm以上とするのが良く、さらに、バリア性基材層17中の含有量を2〜12質量%とするのが望ましい。
これは、第2のバリア性樹脂の最長部の長さを5mm未満にすると、その含有量等によっては透過燃料の遮断性能が低下する恐れがあるからであり、最長部の長さを5mm以上とすることで、透過燃料の遮断性能をより確実に得ることが可能になるからである。また、第2のバリア性樹脂の最厚部の厚さを10μm未満にすると、同じく含有量等によっては透過燃料の遮断性能が低下する恐れがあるからであり、最厚部の厚さを10μm以上とすることで、透過燃料の遮断性能をより確実に得ることが可能になるからである。
さらに、第2のバリア性樹脂の含有量を2〜12質量%としたのは、2質量%未満にすると透過燃料の遮断性能が低下する恐れがあり、12質量%を超えるとバリア性基材層17の強度が不足する恐れがあるからである。つまり、含有量を2〜12質量%とすることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより確実に確保し得る。なお、この含有量は、より望ましくは3〜10質量%であり、より一層望ましくは3〜7質量%である。
バリア性基材層17中の第2のバリア性樹脂のメルトフローレート(MFR)は、190℃,2.16kgの条件において、15g/10min以下とするのが良い。これは、第2のバリア性樹脂のメルトフローレートが15g/10minよりも高いと、燃料容器の成形時において、バリア性樹脂分散剤とバリア性基材層17の主成分であるポリエチレンとの流れ性の差が大きくなり、ポリエチレンとの接着性を充分に発揮できなくなると共に、燃料容器の成形性が低下する恐れがあるからである。したがって、第2のバリア性樹脂のメルトフローレートを上記の範囲内にすることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより確実に得ることができる。
バリア性基材層17中の第2のバリア性樹脂のエチレン共重合比率は、20〜50mol%の範囲とするのが良い。これは、第2のバリア性樹脂のエチレン共重合比率を20mol%未満にすると、バリア性基材層17の強度が低下する恐れがあり、50mol%を超えると、燃料容器としての透過燃料の遮断性能を満足できなくなる恐れがあるからである。したがって、第2のバリア性樹脂のエチレン共重合比率を上記の範囲内にすることにより、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより確実に得ることができる。
バリア性基材層17中のバリア性樹脂分散剤は、バリア性基材層17の主成分である高密度ポリエチレン等とラミナー状を成す第2のバリア性樹脂との接着性向上に寄与するものである。このバリア性樹脂分散剤は、酸変性ポリエチレン樹脂から選択した樹脂を適宜用いることで、バリア性基材層17の主成分と第2のバリア性樹脂との接着性を充分に発揮することができる。したがって、このバリア性樹脂分散剤を用いることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより確実に得ることができる。
バリア性基材層17中のバリア性樹脂分散剤の含有量は、1〜40質量%とするのが良い。これは、含有量を1質量%未満にすると、バリア性基材層17の主成分と第2のバリア性樹脂との接着性を充分に確保できなくなる恐れがあり、40質量%を超えると、バリア性基材層17の強度が低下する恐れがあるからである。つまり、含有量を1〜40質量%とすることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより確実に確保し得る。なお、この含有量は、より望ましくは4〜30質量%であり、より一層望ましくは4〜20質量%である。
また、バリア性樹脂分散剤の酸変性度は、0.4以上とするのが良い。酸変性度が0.4以上であると、安定した接着性を充分に発揮することができる。これにより、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより一層確実に得ることができる。
さらに、バリア性樹脂分散剤の密度は、バリア性基材層17の主成分であるポリエチレンの密度ρPEに対して、ρPE−0.02〜ρPE+0.02g/cmの範囲とするのが良く、より望ましくは、ρPE−0.01〜ρPE+0.01g/cmの範囲とするのが良い。
これは、バリア性樹脂分散剤の密度が上記の範囲外になると、バリア性基材層17の主成分であるポリエチレンとバリア性樹脂分散剤との相溶化が低下し、接着性を充分に発揮できなくなると共に、燃料容器の成形性が低下する恐れがあるからである。したがって、バリア性樹脂分散剤の密度を上記の範囲内にすることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより一層確実に得ることができる。
さらに、バリア性樹脂分散剤のハイロードメルトフロートレート(以下、『HL−MFR』と略記する)は、温度190℃、負荷21.6kgの条件において、3.0〜300.0g/10minの範囲とするのが良く、より望ましくは、5.0〜100.0g/10minの範囲とするのが良い。
これは、バリア性樹脂分散剤のHL−MFRが上記の範囲外になると、燃料容器の成形時において、バリア性樹脂分散剤とバリア性基材層17の主成分であるポリエチレンとの流れ性の差が大きくなり、接着性を充分に発揮できなくなると共に、燃料容器の成形性が低下する恐れがあるからである。したがって、バリア性樹脂分散剤のHL−MFRを上記の範囲内にすることで、透過燃料の遮断性能とバリア性基材層17の強度の両方をより一層確実に得ることができる。
そして、上記の燃料容器は、多層のパリソンをブロー成形することにより製造される。すなわち、押出し機により、燃料透過防止層11、二つの接着層12,14、基材層18及びバリア性基材層17を有する五層のパリソンを押出し、このパリソンを成形型で挟んだ後、成形型内のパリソンを加圧空気により膨張させて所定形状に成形する。
ここで、上記ブロー成形において、成形型でパリソンを挟んだ際、挟まれたピンチオフ部では、図5に示す如く五層の中間にある燃料透過防止層11が途切れた状態になる場合があるが、燃料透過防止層11の内側に設けたバリア性基材層17中に、燃料透過防止の機能を有するラミナー状の第2のバリア性樹脂がバリア性樹脂分散剤を介して分散させてあるので、バリア性基材層17の主成分と第2のバリア性樹脂との接着性が充分に確保されていると共に、第2のバリア性樹脂によりピンチオフ部の周辺からの透過燃料の遮断性能が得られることとなる。
また、第2のバリア性樹脂は、多層のパリソンあるいは燃料容器のブロー成形時に発生する端材及びリサイクル材を含む層に含有させても良く、これにより、燃料容器とその端材及びリサイクル材との切断部分(又はピンチオフ部)において、上述したバリア性基材層17と同様にラミナー状の第2のバリア性樹脂が各層に分散した状態となり、透過燃料の遮断性能を得ることが可能になる。
このように、燃料容器は、樹脂製の燃料容器の利点を何ら損なうことなく、第2のバリア性樹脂を含むバリア性基材層17により、ピンチオフ部の周辺からの透過燃料の遮断性能を得ることができると共に、燃料透過防止層11及びバリア性基材層17により、全体的な透過燃料の遮断性能もより一層高めることができ、さらに、第2のバリア性樹脂にEVOH樹脂やPVOH樹脂を用いているので、通常のガソリンだけでなくアルコール混合ガソリンに対する透過防止にも極めて効果的である。
さらに、一般的に、自動車の燃料タンクをブロー成形する場合、成形工程で発生する端材が燃料タンクの重量の30〜50%近くになるので、端材を工程内でリサイクルしており、また、成形不良品もリサイクル材として処理している。これに対して、当該燃料容器では、基材層18とバリア性基材層17の主成分が同じであり、バリア性基材層17に含まれる第2のバリア性樹脂が燃料透過防止層11の主成分である第1のバリア性樹脂と同種であることから、押出し機内で溶融混練した際に反応が生じることはなく、再生材の物性を低下させる心配もないので、端材類の安定したリサイクルが可能となる。
なお、燃料容器をブロー成形するに際しては、バリア性基材層17にEVOH樹脂やPVOH樹脂をドライブレンドで混入させるか、又は押出し機におけるスクリューの変更のみで成形が可能となる。このため、既存の設備をそのまま適用でき、安価な設備投資で、超低透過性燃料容器の製造が可能となる。
さらに、燃料容器は、図1に示すように、最外層が基材層18であることから、外部から衝撃が加わった際に、最外層における亀裂の発生を防止することができ、また、燃料容器の外面に配管や継手等の樹脂製部品を溶着する場合に、同部品の安定した溶着性を得ることができる。
図2は本発明に係わる燃料容器の他の実施形態として断面の一部を示す図である。図示の燃料容器は、燃料透過防止層11の容器外側(図2において右側)に、一方の接着層14を介して、ラミナー状の第2のバリア性樹脂を分散させたバリア性基材層15を設け、このバリア性基材層15の外側となる最外層に基材層16を設けると共に、燃料透過防止層11の容器内側に、他方の接着層12を介して内側の基材層13を設けた六層構造になっている。各層の材料は先の実施形態と同様であり、バリア性基材層15にはバリア性樹脂分散剤を介してラミナー状の第2のバリア性樹脂が分散させてある。
上記の燃料容器にあっても、先の実施形態と同様の効果を得ることができるうえに、最外層が基材層16であることから、外力を受けた際の最外層の亀裂発生防止の効果や、容器外面における樹脂製部品の溶着性向上の効果を得ることができる。
図3は本発明に係わる燃料容器のさらに他の実施形態として断面の一部を示す図である。図示の燃料容器は、燃料透過防止層11の外側(図3において右側)に、一方の接着層14を介して、ラミナー状の第2のバリア性樹脂を分散させたバリア性基材層15が設けてあると共に、燃料透過防止層11の内側に、他方の接着層12を介して、基材層13を設けた五層構造になっている。バリア性基材層15には、バリア性樹脂分散剤を介してラミナー状の第2のバリア性樹脂が分散させてある。
なお、燃料容器の肉厚を一定にするため、図3に示すバリア性基材層15の厚みは、図2に示すバリア性基材層(15)の厚みに比べて外側の基材層(16)の分だけ大きいものとなっているが、これに限定されることはない。
上記の燃料容器にあっても、先の実施形態と同様に、ブロー成形により生じるピンチオフ部の周辺からの透過燃料の遮断性能を得ることができると共に、全体的な遮断性能をより高めることができ、また、最内層を基材層13としたことにより、外力を受けた際の最内層の亀裂発生防止の効果を得ることができる。
さらに、燃料容器は、自動車用燃料タンクとして用いる場合には、図6に示すようにポンプ、配管及び継手等の部品Pを取付けるための開口部Aを形成する。このとき、図3に示す如く燃料透過防止層11の外側にバリア性基材層15を設けた構造とすれば、透過燃料が開口部Aの端面から層内に入り込んでも、バリア性基材層15中にバリア性樹脂分散剤を介して分散させたラミナー状の第2のバリア性樹脂により、透過燃料が容器外側に透過するのを抑制することができる。
図4は本発明に係わる燃料容器のさらに他の実施形態として断面の一部を示す図である。図示の燃料容器は、燃料透過防止層11の両側に、一方及び他方の接着層14,12を介して、ラミナー状の第2のバリア性樹脂を夫々分散させた一方及び他方のバリア性基材層15,17が設けてあると共に、外側のバリア性基材層15のさらに外側に基材層16を設けた六層構造になっている。一方及び他方のバリア性基材層15,17には、バリア性樹脂分散剤を介してラミナー状の第2のバリア性樹脂が分散させてある。
上記の燃料容器では、二層のバリア性基材層15,17を設けたことにより、ブロー成形により生じるピンチオフ部の周辺からの透過燃料の遮断性能をより一層高めることができると共に、全体的な遮断性能のさらなる向上を実現することができ、また、最外層を基材層16としたことにより、外力を受けた際の最外層の亀裂発生防止の効果や樹脂製部品の溶着性向上の効果を得ることができる。
なお、図1〜図4には基本的な構成例を示したが、これらの構成以外にも、燃料バリア性能や耐衝撃性能等に応じて、層の数や厚さ及び配置などを任意に選択し得る。
以下、本発明に係わる燃料容器の実施例を比較例とともに説明するが、本発明の燃料容器の構成は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
基材層に高密度ポリエチレン(密度:0.945,HL−MFR:6.0)を、接着層に無水マレイン酸変性ポリエチレン(密度:0.933)を、燃料透過防止層にEVOH樹脂(融点:183℃)を使用し、バリア性基材層には、高密度ポリエチレンを主成分とし、ラミナー状のバリア性樹脂として、EVOH樹脂(MFR:4.0,エチレン共重合比率27mol%,融点:193℃)を3.0質量%及びバリア性樹脂分散剤(無水マレイン酸変性ポリエチレン,酸変性度:1.6,密度:0.949,HL−MFR:52.0)を12.0質量%の合計15.0質量%分散させたものを使用した。この際、ラミナー状バリア性樹脂は、最長部の長さを5mm以上とし、最厚部の厚さを10μm以上とした。
なお、酸変性度は、赤外分光分析にてC=O結合に基くピーク強度と炭化水素(CH3,CH2)の強度比に基いた酸含有量を算出して求めた値である。
そして、最内層側から、基材層の厚さ2.0mm、一方の接着層の厚さ0.1mm、燃料透過防止層の厚さ0.1mm、他方の接着層の厚さ0.1mm、バリア性基材層の厚さ3.7mmとして、肉厚6.0mmで容量60lの五層構造の燃料容器(図1)をブロー成形により作製した。
(実施例2)
実施例1の材料を使用し、最内層側から、基材層の厚さ2.0mm、一方の接着層の厚さ0.1mm、燃料透過防止層の厚さ0.1mm、他方の接着層の厚さ0.1mm、バリア性基材層の厚さ2.7mm、最外層である第2の基材層の厚さ1.0mmとして、肉厚6.0mmで60lの六層構造の燃料容器(図2)をブロー成形により試作した。
(実施例3)
実施例1の材料を使用し、最内層側から、バリア性基材層の厚さ2.0mm、一方の接着層の厚さ0.1mm、燃料透過防止層の厚さ0.1mm、他方の接着層の厚さ0.1mm、最外層である基材層の厚さ3.7mmとして、肉厚6.0mmで60lの五層構造の燃料容器(図3)をブロー成形により試作した。
(実施例4)
実施例1の材料を使用し、最内層側から、内側のバリア性基材層の厚さ2.0mm、一方の接着層の厚さ0.1mm、燃料透過防止層の厚さ0.1mm、他方の接着層の厚さ0.1mm、外側の燃料透過防止層の厚さ2.7mm、最外層である基材層の厚さ1.0mmとして、肉厚6.0mmで60lの六層構造の燃料容器(図4)をブロー成形により試作した。
(実施例5)
実施例2において、バリア性基材層中のラミナー状バリア性樹脂であるEVOH樹脂の含有量を2.0重量%とし、バリア性樹脂分散剤を2.0質量%(合計4質量%)とした以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例6)
実施例2において、バリア性基材層中のラミナー状バリア性樹脂であるEVOHを12.0重量%とし、バリア性樹脂分散剤を12.0重量%(合計24質量%)とした以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例7)
実施例2において、バリア性基材層に含まれるラミナー状のバリア性樹脂の最長部の長さを3mmとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例8)
実施例2において、バリア性基材層に含まれるラミナー状のバリア性樹脂の最厚部の厚さを5μmとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例9)
実施例2において、バリア性基材層中のバリア性樹脂分散剤のHL−MFRが16.0のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例10)
実施例2において、バリア性基材層中のバリア性樹脂分散剤の酸変性度を0.45のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(実施例11)
実施例2において、第2のバリア性樹脂が、ブロー成形時における多層のパリソンあるいは燃料容器の端材及びリサイクル材を含む層に含有してあるものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器(図2)を作製した。
(比較例1)
実施例1の材料を使用し、最内層側から、基材層の厚さ2.0mm、一方の接着層の厚さ0.1mm、燃料透過防止層の厚さ0.1mm、他方の接着層の厚さ0.1mm、最外層の基材層の厚さ3.7mmとして、本発明のバリア性基材層を含まない五層構造の燃料容器をブロー成形により作製した。
(比較例2)
実施例2において、バリア性基材層中のバリア性樹脂であるEVOH樹脂を1.0重量%とし、バリア性樹脂分散剤を1.0質量%(合計2.0質量%)とした以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例3)
実施例2において、バリア性基材層中のバリア性樹脂であるEVOH樹脂を15.0質量%とし、バリア性樹脂分散剤を15.0質量%(合計30.0質量%)とした以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例4)
実施例2において、バリア性基材層層中のバリア性樹脂をナイロン系とし、その濃度を4.0質量%、バリア性樹脂分散剤を4.0質量%(合計8.0質量%)としたものに変更した以外は、実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例5)
実施例2において、バリア性基材層層中のバリア性樹脂分散剤の酸変性度を0.15のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例6)
実施例2において、バリア性基材層層中のバリア性樹脂分散剤の密度を0.918のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例7)
実施例2において、バリア性基材層層中のバリア性樹脂分散剤のHL−MFRが450.0のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例8)
実施例2において、ラミナー状のバリア性樹脂のMFRが25のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
(比較例9)
実施例2において、ラミナー状のバリア性樹脂のエチレン共重合比率が55mlo%のものとし、それ以外は実施例2と同じ構成の燃料容器を作製した。
上記各実施例及び比較例の燃料容器の性能評価としては、燃料透過性、低温耐衝撃性及び端材リサイクル性の三項目について行った。
燃料透過性については、多層ブロー成形により製作した容量60lの燃料容器に燃料を24l封入し、40℃雰囲気下で放置し、500時間毎に透過量が飽和するまで燃料透過量の計測を行った。燃料透過計測には、VT−SHED(JAPS製)を使用した。また、封入燃料及び透過量計測燃料とも、米国EPAエバポ認証用燃料であるインドレンに10vol%の比率でエタノールを混合したものを使用した。
低温耐衝撃性については、多層ブロー成形により製作した燃料容器の平面部から、厚み6mm、縦横寸法65mm×65mm角の試験片を切り出し、ASTM D3763に準拠して、雰囲気温度−40℃、ダーツ径1/2インチ、ダーツ速度11.1m/sの条件で高速面衝撃試験(試験装置:島津製作所製)を実施し、衝撃エネルギーを計測した。
端材リサイクル性については、リサイクル材の耐衝撃性として、製作した燃料容器を粉砕し、単軸押出し機にてリペレットを行い、そのリペレットを熱プレスすることにより、厚み3mm、縦横寸法65mm×65mm角の試験片を作製し、温度−40℃、ダーツ径1/2インチ、ダーツ速度11.1m/sで高速面衝撃試験を実施し、衝撃エネルギーを計測した。また、上記の耐衝撃性に加えて、端材リサイクル時の混練安定性の評価を行った。その方法は、端材粉砕品をラボプラストミルにて、空気雰囲気230℃の条件下で1時間混練を行い、トルク変化の測定を行った。
以上の判定結果を後記する表1に示す。燃料透過性、低温耐衝撃性、リサイクル材の耐衝撃性については、バリア性基材層を備えていない比較例1の燃料容器を基準とし、これより優れる場合を◎、同等の場合を○、劣る場合を×で示した。また、混練安定性については、混練開始後5分から60分までのトルク変化が±20%以内に収まっている場合を安定とし、それ以上の変化がある場合を不安定とした。
Figure 2007055627
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜11については、いずれも比較例1に対して耐燃料透過性に優れると共に、低温耐衝撃性や端材リサイクル性に関しても、燃料容器としての要求性能を満足する。なお、ラミナー状バリア性樹脂の最長部の長さを5mm以上とし且つ最厚部の厚さを10μm以上とした実施例1〜6,9〜11に対して、最長部を3mmとした実施例7及び最厚部を5μmとした実施例8は、耐燃料透過性がごく僅かに低下するものの耐衝撃性が向上し、端材リサイクル性については同等の結果が得られた。
また、層構造が同じである実施例2,5,6及び9〜11と比較例2の結果より、バリア性基材層中のEVOH樹脂が1.0質量%以下では、燃料透過防止の効果が得られず、EVOH樹脂が15.0質量%以上では、耐衝撃性やリサイクル材の物性が低下することが判る。そして、EVOH樹脂の適正な濃度範囲は、とくに実施例5及び6から、2.0質量%以上12.0質量%以下であることが判る。
さらに、実施例2と比較例4の結果より、バリア性基材層中のバリア性樹脂がビニルアルコール系(PVOH樹脂、EVOH樹脂)の場合は、燃料透過防止層の主成分であるEVOH樹脂との同種の材料であることから、ラボプラストミルでの混練試験においてもトルクは安定しており、端材リサイクル工程の溶融混練には何ら問題が無いことが判る。一方、バリア性基材層中のバリア性樹脂がナイロン系の場合には、混練試験においてトルク上昇が起こり、押出しが不安定になる。
以上のように、本発明の燃料容器を各実施例により詳細に説明したが、本発明の燃料容器の詳細な構成はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内であれば種々の変更が可能である。例えば、材料面からは、バリア性基材層のバリア向上のために、第1のバリア性樹脂や第2のバリア性樹脂以外で、これらの樹脂と反応性をもたない異種のバリア性樹脂を第1のバリア性樹脂、第2のバリア性樹脂あるいは双方の添加量未満でのブレンドなどが可能である。
また、耐衝撃性向上のためにバリア性基材層にエラストマー成分を添加することなども可能である。また、バリア性能と耐衝撃性能をコントロールするために、PVOH樹脂やEVOH樹脂の分散剤を適宜配合することができる。さらに、熱安定剤、酸化防止剤及び加工助剤などを必要に応じて添加することができる。
本発明の燃料容器の一実施形態として五層構造の断面の一部を示す説明図である。 本発明の燃料容器の他の実施形態として六層構造の断面の一部を示す説明図である。 本発明の燃料容器のさらに他の実施形態として五層構造の断面の一部を示す説明図である。 本発明の燃料容器のさらに他の実施形態として六層構造の断面の一部を示す説明図である。 図1に示す燃料容器のピンチオフ部を説明する断面図である。 図3に示す燃料容器に形成した開口部の部分を説明する断面図である。
符号の説明
11 燃料透過防止層
13 基材層
15 バリア性基材層
16 基材層
17 バリア性基材層
18 基材層

Claims (20)

  1. 熱可塑性樹脂を主成分とする基材層と、第1のバリア性樹脂を主成分とする燃料透過防止層とを夫々一層以上含む多層構造の燃料容器において、基材層のうちの少なくとも一層が、バリア性樹脂分散剤を介して第1のバリア性樹脂と同種の第2のバリア性樹脂をラミナー状にして分散させたバリア性基材層であることを特徴とする燃料容器。
  2. バリア性基材層が、燃料透過防止層よりも外側に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の燃料容器。
  3. バリア性基材層が、燃料透過防止層よりも内側に設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料容器。
  4. 最内層が基材層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料容器。
  5. 最外層が基材層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料容器。
  6. 基材層の主成分である熱可塑性樹脂が、オレフィン系樹脂であり、第1及び第2のバリア性樹脂が、ビニルアルコール樹脂又はビニルアルコール系共重合体樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料容器。
  7. 基材層の主成分であるオレフィン系樹脂が、ポリエチレンであり、第1及び第2のバリア性樹脂が、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、及び両樹脂の混和物のうちから選択した樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の燃料容器。
  8. ラミナー状を成す第2のバリア性樹脂の最長部の長さが5mm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料容器。
  9. ラミナー状を成す第2のバリア性樹脂の最厚部の厚さが10μm以上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料容器。
  10. バリア性基材中の第2のバリア性樹脂の含有量が2〜12質量%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の燃料容器。
  11. バリア性基材中の第2のバリア性樹脂のメルトフローレートが、190℃,2.16kgの条件において、15g/10min以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の燃料容器。
  12. バリア性基材中の第2のバリア性樹脂のエチレン共重合比率が20〜50mol%の範囲であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の燃料容器。
  13. バリア性基材中のバリア性樹脂分散剤の含有量が1〜40質量%であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の燃料容器。
  14. バリア性基材中のバリア性樹脂分散剤の酸変性度が0.4以上であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の燃料容器。
  15. バリア性樹脂分散剤の密度が、バリア性基材層の主成分であるポリエチレンの密度ρPEに対して、ρPE−0.02〜ρPE+0.02g/cmの範囲であることを特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載の燃料容器。
  16. バリア性樹脂分散剤の密度が、バリア性基材層の主成分であるポリエチレンの密度ρPEに対して、ρPE−0.01〜ρPE+0.01g/cmの範囲であることを特徴とする請求項15に記載の燃料容器。
  17. バリア性樹脂分散剤のハイロードメルトフロートレートが、190℃,21.6kgの条件において、3.0〜300.0g/10minの範囲であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の燃料容器。
  18. バリア性樹脂分散剤のハイロードメルトフロートレートが、190℃,21.6kgの条件において、5.0〜100.0g/10minの範囲であることを特徴とする請求項17に記載の燃料容器。
  19. 多層のパリソンをブロー成形することにより製造されたものであることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の燃料容器。
  20. 第2のバリア性樹脂が、ブロー成形時に発生する端材及びリサイクル材を含む層に含有してあることを特徴とする請求項19に記載の燃料容器。
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