JPH0624430A - 多層樹脂燃料タンク - Google Patents
多層樹脂燃料タンクInfo
- Publication number
- JPH0624430A JPH0624430A JP17517092A JP17517092A JPH0624430A JP H0624430 A JPH0624430 A JP H0624430A JP 17517092 A JP17517092 A JP 17517092A JP 17517092 A JP17517092 A JP 17517092A JP H0624430 A JPH0624430 A JP H0624430A
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- JP
- Japan
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- layer
- resin
- fuel oil
- barrier
- lamina
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料透過防止効果が十分に高く、耐衝撃性の
良好な多層樹脂燃料タンクを提供する。 【構成】 ガスバリア性の樹脂からなるバリア樹脂層１
１と、これを挟むポリオレフィン樹脂層１３と、これら
を接着する接着層１２とからなる多層樹脂燃料タンクに
おいて、上記接着層１２内に、ガスバリア性の樹脂から
なると共に当該接着層１２の面方向に延びるラミナ層１
４を形成する。
良好な多層樹脂燃料タンクを提供する。 【構成】 ガスバリア性の樹脂からなるバリア樹脂層１
１と、これを挟むポリオレフィン樹脂層１３と、これら
を接着する接着層１２とからなる多層樹脂燃料タンクに
おいて、上記接着層１２内に、ガスバリア性の樹脂から
なると共に当該接着層１２の面方向に延びるラミナ層１
４を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多層樹脂製の燃料タン
クに関し、ガソリン等の燃料の透過を、完全に防止し且
つ耐衝撃性があるように工夫したものである。
クに関し、ガソリン等の燃料の透過を、完全に防止し且
つ耐衝撃性があるように工夫したものである。
【０００２】
【従来の技術】燃料タンクはほとんどが金属製である
が、軽量であると共に容易に自由な形状に成形できる等
の利点から、樹脂製の燃料タンクが用いられている。し
かし、一般の樹脂は、ガソリン等を完全に遮断すること
ができず、多少の透過性を有するので、成形した後に処
理等を施してガソリン等の透過を完全に防止する必要が
ある。そこで、下記のような樹脂製燃料タンクが用いら
れている。
が、軽量であると共に容易に自由な形状に成形できる等
の利点から、樹脂製の燃料タンクが用いられている。し
かし、一般の樹脂は、ガソリン等を完全に遮断すること
ができず、多少の透過性を有するので、成形した後に処
理等を施してガソリン等の透過を完全に防止する必要が
ある。そこで、下記のような樹脂製燃料タンクが用いら
れている。
【０００３】第一には、図２に示すように、例えばガソ
リンを透過しないナイロン層１を中央にしてその両側に
接着層２を介して高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）層３
を形成するようにブロー成形したものであり、三種五層
の多層樹脂成形品からなるものである。
リンを透過しないナイロン層１を中央にしてその両側に
接着層２を介して高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）層３
を形成するようにブロー成形したものであり、三種五層
の多層樹脂成形品からなるものである。
【０００４】第二には、ポリアミド系樹脂、例えばナイ
ロンに接着剤を加えたシーラ（商品名；デュポン社製）
をＨＤＰＥに混合して単層ブロー成形したものであり
（シーラ法）、図３に示すように、ＨＤＰＥの連続マト
リックス相４の厚さ方向中央部にポリアミド系樹脂から
なる複数のラミナ層５が形成された構造を有する。ここ
で、ラミナ層５は不連続であるが上記厚さ方向に直交す
る方向に延びるものであり、ガソリンの透過を防止する
作用を有する。
ロンに接着剤を加えたシーラ（商品名；デュポン社製）
をＨＤＰＥに混合して単層ブロー成形したものであり
（シーラ法）、図３に示すように、ＨＤＰＥの連続マト
リックス相４の厚さ方向中央部にポリアミド系樹脂から
なる複数のラミナ層５が形成された構造を有する。ここ
で、ラミナ層５は不連続であるが上記厚さ方向に直交す
る方向に延びるものであり、ガソリンの透過を防止する
作用を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記第一の構
造では、燃料透過防止効果を十分にするためにはナイロ
ン層１の厚さを十分に厚くしなければならないが、ナイ
ロン層１を厚くすると耐衝撃性が低下してしまうという
問題がある。
造では、燃料透過防止効果を十分にするためにはナイロ
ン層１の厚さを十分に厚くしなければならないが、ナイ
ロン層１を厚くすると耐衝撃性が低下してしまうという
問題がある。
【０００６】また、前記第二の構造では，ＨＤＰＥ樹脂
とナイロンとが半溶融状態で混合された樹脂を押出す際
に、通常５〜７mmの厚いパリソンになってしまうので、
ナイロンが粒状に分散してしまってフィルム状のラミナ
層５が十分に形成されず、燃料の透過防止効果が十分に
発揮されないという問題がある。
とナイロンとが半溶融状態で混合された樹脂を押出す際
に、通常５〜７mmの厚いパリソンになってしまうので、
ナイロンが粒状に分散してしまってフィルム状のラミナ
層５が十分に形成されず、燃料の透過防止効果が十分に
発揮されないという問題がある。
【０００７】本発明はこのような事情に鑑み、燃料の透
過防止効果が十分であり、耐衝撃性も良好な多層樹脂燃
料タンクを提供することを目的とする。
過防止効果が十分であり、耐衝撃性も良好な多層樹脂燃
料タンクを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る多層樹脂燃料タンクは、ガスバリア性の樹脂か
らなるバリア樹脂層と、このバリア樹脂層を挟むポリオ
レフィン樹脂層と、これらポリオレフィン樹脂層とバリ
ア樹脂層とを接着する接着性樹脂からなる接着層とを有
する多層樹脂燃料タンクであって、上記接着層内にガス
バリア性の樹脂からなると共に当該接着層の面方向に延
びる不連続の複数のラミナ層が形成されていることを特
徴とする。
明に係る多層樹脂燃料タンクは、ガスバリア性の樹脂か
らなるバリア樹脂層と、このバリア樹脂層を挟むポリオ
レフィン樹脂層と、これらポリオレフィン樹脂層とバリ
ア樹脂層とを接着する接着性樹脂からなる接着層とを有
する多層樹脂燃料タンクであって、上記接着層内にガス
バリア性の樹脂からなると共に当該接着層の面方向に延
びる不連続の複数のラミナ層が形成されていることを特
徴とする。
【０００９】
【作用】前記構成の多層樹脂燃料タンクは、多層ブロー
成形によって形成されるが、その際に厚みの薄い接着層
内にガスバリア性の樹脂からなるラミナ層を形成するの
で、ラミナ層の形成が十分となる。また、このラミナ層
による燃料透過防止効果と、中央のバリア樹脂層による
燃料透過防止効果とにより、全体としての燃料透過防止
効果が十分に発揮される。よって、バリア樹脂層の厚さ
はそれほど厚くなくてよく、耐衝撃性の問題もない。
成形によって形成されるが、その際に厚みの薄い接着層
内にガスバリア性の樹脂からなるラミナ層を形成するの
で、ラミナ層の形成が十分となる。また、このラミナ層
による燃料透過防止効果と、中央のバリア樹脂層による
燃料透過防止効果とにより、全体としての燃料透過防止
効果が十分に発揮される。よって、バリア樹脂層の厚さ
はそれほど厚くなくてよく、耐衝撃性の問題もない。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【００１１】一実施例に係る多層樹脂燃料タンクの断面
構造を図１に示す。同図に示すように、中央のバリア樹
脂層１１の両側に接着層１２及びポリオレフィン樹脂層
１３が配置された構造となっており、接着層１２内には
ガスバリア性を有する樹脂からなるラミナ層１４が形成
されている。
構造を図１に示す。同図に示すように、中央のバリア樹
脂層１１の両側に接着層１２及びポリオレフィン樹脂層
１３が配置された構造となっており、接着層１２内には
ガスバリア性を有する樹脂からなるラミナ層１４が形成
されている。
【００１２】ここで、バリア樹脂層１１は、ガソリンや
メタノール混合ガソリン、メタノール等の燃料の透過を
防止するものであればよく、用途に応じて適宜選択すれ
ばよい。例えば、６ナイロン、６−６６ナイロン共重合
体、エチレンビニルアルコールを含む共重合体、ポリブ
チレンテレクタレート、芳香族ポリアミド−酸変性ポリ
エチレン共重合体などを挙げることができ、通常、５０
〜３００μｍ程度の厚さとすればよい。
メタノール混合ガソリン、メタノール等の燃料の透過を
防止するものであればよく、用途に応じて適宜選択すれ
ばよい。例えば、６ナイロン、６−６６ナイロン共重合
体、エチレンビニルアルコールを含む共重合体、ポリブ
チレンテレクタレート、芳香族ポリアミド−酸変性ポリ
エチレン共重合体などを挙げることができ、通常、５０
〜３００μｍ程度の厚さとすればよい。
【００１３】ポリオレフィン樹脂層１３としては、耐衝
撃性が強く安価な樹脂であるポリエチレン、特に高密度
ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を用いればよく、厚さは両側
合わせて３〜７mm程度とすればよい。
撃性が強く安価な樹脂であるポリエチレン、特に高密度
ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を用いればよく、厚さは両側
合わせて３〜７mm程度とすればよい。
【００１４】接着層１２は、バリア樹脂層１１とポリオ
レフィン樹脂層１３とを接着するものであればよい。例
えば酸変性接着性ポリエチレンを用いることができ、通
常５０〜３００μｍとすればよい。
レフィン樹脂層１３とを接着するものであればよい。例
えば酸変性接着性ポリエチレンを用いることができ、通
常５０〜３００μｍとすればよい。
【００１５】ラミナ層１４は上記バリア樹脂層１１を形
成する樹脂と同様なガスバリア性の樹脂からなり、接着
層１２の面方向に延びる不連続の薄い膜からなってい
る。このラミナ層１４は従来から知られているシーラ法
により形成される。つまり、接着層１２を形成する樹脂
にラミナ層１４を形成するバリア樹脂層５〜３０重量％
程度と接着剤とを加えて多層ブロー成形することにより
形成される。この場合、接着層１２が薄いので、バリア
樹脂が粒状になりにくく、良好なラミナ層１４が形成さ
れる。
成する樹脂と同様なガスバリア性の樹脂からなり、接着
層１２の面方向に延びる不連続の薄い膜からなってい
る。このラミナ層１４は従来から知られているシーラ法
により形成される。つまり、接着層１２を形成する樹脂
にラミナ層１４を形成するバリア樹脂層５〜３０重量％
程度と接着剤とを加えて多層ブロー成形することにより
形成される。この場合、接着層１２が薄いので、バリア
樹脂が粒状になりにくく、良好なラミナ層１４が形成さ
れる。
【００１６】図１に示す樹脂燃料タンクは通常の多層ブ
ロー成形によって形成することができる。また、特にバ
リア層１１をナイロンとする場合に、これをメルトイン
デックス２〜１０の粘度で溶融状態として成形すると、
バリア層１１の割れ防止を効果的に行うことができると
いう利点がある。
ロー成形によって形成することができる。また、特にバ
リア層１１をナイロンとする場合に、これをメルトイン
デックス２〜１０の粘度で溶融状態として成形すると、
バリア層１１の割れ防止を効果的に行うことができると
いう利点がある。
【００１７】本実施例の多層樹脂燃料タンクは、シーラ
法を厚さの薄い接着層１２に適用しているので、バリア
効果のあるラミナ層１４の形成が十分であり、かかるラ
ミナ層１４とバリア樹脂層１１との燃料透過防止効果に
より、ガスバリア性能が著しく向上している。
法を厚さの薄い接着層１２に適用しているので、バリア
効果のあるラミナ層１４の形成が十分であり、かかるラ
ミナ層１４とバリア樹脂層１１との燃料透過防止効果に
より、ガスバリア性能が著しく向上している。
【００１８】ここで、バリア樹脂層１１とラミナ層１４
の材質は同じでもよいし、それぞれ異なる種類の燃料の
透過を防止する材質としてもよい。また、ポリオレフィ
ン樹脂層１３は、例えば１０重量％程度までのバリア樹
脂を混合して成形することにより、接着層１２と同様な
ラミナ層を有するようにしてもよい。なお、このラミナ
層の材質は、バリア樹脂層１１やラミナ層１４と同じで
もよいし、異なってもよいことは言うまでもない。
の材質は同じでもよいし、それぞれ異なる種類の燃料の
透過を防止する材質としてもよい。また、ポリオレフィ
ン樹脂層１３は、例えば１０重量％程度までのバリア樹
脂を混合して成形することにより、接着層１２と同様な
ラミナ層を有するようにしてもよい。なお、このラミナ
層の材質は、バリア樹脂層１１やラミナ層１４と同じで
もよいし、異なってもよいことは言うまでもない。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多層樹脂
燃料タンクは、厚さの薄い接着層内にシーラ法によりラ
ミナ層を形成しているので、薄い膜状のラミナ層が形成
でき、このラミナ層による燃料透過防止効果とバリア樹
脂層による燃料透過防止効果とによりガスバリア性が著
しく向上している。また、バリア樹脂層をそれほど厚く
する必要がないので耐衝撃性の面でも問題がない。
燃料タンクは、厚さの薄い接着層内にシーラ法によりラ
ミナ層を形成しているので、薄い膜状のラミナ層が形成
でき、このラミナ層による燃料透過防止効果とバリア樹
脂層による燃料透過防止効果とによりガスバリア性が著
しく向上している。また、バリア樹脂層をそれほど厚く
する必要がないので耐衝撃性の面でも問題がない。
【図１】一実施例に係る多層樹脂燃料タンクの断面構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図２】従来技術に係る多層樹脂燃料タンクの断面構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】従来技術に係る他の樹脂燃料タンクの断面構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
１１ バリア樹脂層 １２ 接着層 １３ ポリオレフィン樹脂層 １４ ラミナ層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｄ 1/02 Ｄ 7445−3Ｅ
Claims (1)
- 【請求項１】 ガスバリア性の樹脂からなるバリア樹脂
層と、このバリア樹脂層を挟むポリオレフィン樹脂層
と、これらポリオレフィン樹脂層とバリア樹脂層とを接
着する接着性樹脂からなる接着層とを有する多層樹脂燃
料タンクであって、上記接着層内にガスバリア性の樹脂
からなると共に当該接着層の面方向に延びる不連続の複
数のラミナ層が形成されていることを特徴とする多層樹
脂燃料タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17517092A JPH0624430A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 多層樹脂燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17517092A JPH0624430A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 多層樹脂燃料タンク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0624430A true JPH0624430A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=15991492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17517092A Withdrawn JPH0624430A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 多層樹脂燃料タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624430A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0995591A1 (en) * | 1998-10-21 | 2000-04-26 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Adhesive resin-silicate composite and multi-layer product thereof |
| EP1568531A2 (en) | 2004-02-27 | 2005-08-31 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fuel container |
| JP2005246674A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Sakamoto Industry Co Ltd | 多層樹脂構造体 |
| JP2007055627A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料容器 |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17517092A patent/JPH0624430A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0995591A1 (en) * | 1998-10-21 | 2000-04-26 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Adhesive resin-silicate composite and multi-layer product thereof |
| EP1568531A2 (en) | 2004-02-27 | 2005-08-31 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fuel container |
| JP2005246674A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Sakamoto Industry Co Ltd | 多層樹脂構造体 |
| JP2007055627A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料容器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |