JP2007055358A - 車両の左右トルク配分制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 旋回時、左右駆動輪へのトルク配分比を旋回状況に応じて最適に制御する左右トルク配分制御手段を備えた車両の左右トルク配分制御装置において、操舵系への路面外乱入力を検出する路面外乱入力検出手段(ステップS2)を設け、前記左右トルク配分制御手段は、走行時に路面外乱入力を検出すると、路面外乱入力による車両の挙動変化に対し車両進行方向を修正する方向にヨーモーメントが発生するトルク配分差を左右輪に与える制御を実行(ステップS4)する手段とした。
【選択図】 図2
Description
操舵系への路面外乱入力を検出する路面外乱入力検出手段を設け、
前記左右トルク配分制御手段は、走行時に路面外乱入力を検出すると、路面外乱入力による車両の挙動変化に対し車両進行方向を修正する方向にヨーモーメントが発生するトルク配分差を左右輪に与える制御を実行することを特徴とする。
図1は実施例1の左右トルク配分制御装置が適用されたハイブリッド四輪駆動車を示す全体システム図である。
また、RR用インバータ307を制御することにより、第二モータ308(リア駆動用)を動作させ、さらに、デフ機構309に対し、左右輪へのトルク配分を指令することにより、旋回時、ニュートラルステアを実現する前後輪のトルク配分制御と左右後輪のトルク配分制御を行う。その他、下記の機能を有する。
・FR用インバータ302、第一モータ303、発電機304、RR用インバータ307、第二モータ308に、それぞれ内蔵された温度センサ値を把握し、温度上昇を確認した場合は、電力入出力制限を設定することにより、部品を保護する。
・ブレーキセンサ403により、ドライバーの制動指令を検出し、第一モータ303と第二モータ308を活用した回生制動及び摩擦制動との配分を演算し、制御する。
・舵角センサ404からの検出値により、舵角程度を検出している。
・GPS405を活用して地形情報を収集し、走行ルートの把握を行う。
・車輪速センサ406からの検出値を確認し、各車輪速度を把握する。
・トルクセンサ407からの検出値を確認し、外力によりステアリング軸に印加されたトルクを検出する。
また、第二モータ308を力行させる場合、RR用インバータ307を経由して電力を供給することで車両走行をアシストすると共に、第二モータ308が発電作動した場合、RR用インバータ307を経由して電力を回収する役目も有する。
また、温度上昇時に電力入出力制限(部品保護)できるよう、温度センサを内蔵し、検出値をCPU101へと送信する。
また、温度上昇時に電力入出力制限(部品保護)できるよう、温度センサを内蔵し、検出値をCPU101へと送信する。
また、温度上昇時に電力入出力制限(部品保護)できるよう、温度センサを内蔵し、検出値をCPU101へと送信する。
また、温度上昇時に電力入出力制限(部品保護)できるよう、温度センサを内蔵し、検出値をCPU101へと送信する。
また、温度上昇時に電力入出力制限(部品保護)できるよう、温度センサ(モータ系温度検出手段)を内蔵し、検出値をCPU101へと送信する。
ここで、「舵角変化速度しきい値」は、路面外乱入力時であることを舵角変化速度により検出するためのしきい値であり、路面外乱入力時には通常のハンドル操作速度よりも早くハンドルが動かされ、ハンドルの動きにドライバーが追従できない、つまり、ハンドルが取られるため、ドライバー操舵による舵角変化速度より高い値として設定する。そして、車輪速センサ406(車速検出手段)により車速を検出し、図3に示すように、車速が高いほど舵角変化速度しきい値を低い値に設定する。これは、車速が高くなるほど操舵範囲は狭くなることを考慮したものである。なお、図3では車速に対し一次式により比例的に低下する特性にて舵角変化速度しきい値を決めるようにしたが、特性としては一次特性や線形特性でなくても構わない。
ここで、「左右輪へのトルク差異の設定」は、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差として、図4に示すように、舵角センサ404(舵角検出手段)からの制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、舵角検出値が大きな値であるほど大きなトルク配分差に設定する。図4において、実線特性は進行方向修正時の外側輪の設定トルクを示し、破線特性は進行方向修正時の内側輪の設定トルクを示している。なお、設定トルクがマイナス分は、回生制動により設定しても構わない。つまり、例えば、左右後輪に50:50で配分されていたトルクから、修正内側では破線特性による設定トルク分をマイナスし、修正外側では実線特性による設定トルク分をマイナスすることで、結果として、修正内側より修正外側のトルクが大となり、修正をアシストする側にヨーモーメントが発生する。
ここで、「経時トルク制御」とは、本制御によるトルク変動を体感させないように、時間経過に応じて印加トルクを減少させる制御をいい、図5に示すように、路面外乱入力による左右トルク配分制御適用開始からの経過時間にしたがって徐々に減少トルクゲインを高めるようにしている。
[左右トルク配分制御作用]
操舵角情報を入力情報に含み左右トルク配分制御を行う車両にあっては、例えば、轍路等の悪路に進入してハンドルを取られた際にも、操舵各が変化することで、これを通常の旋回操作とみなし、例えば、旋回回頭性を高めるように、左右トルク配分として旋回外輪側のトルク配分を大きくする制御が行われる。
しかし、轍路等の悪路に進入してハンドルを取られると、これによる車両挙動変化は通常の旋回操作とは異なり、ドライバーが意図しないものであるため、ドライバーは、意図する進行方向へ車両を戻す修正操舵を行う。
この修正操舵の際、悪路進入によるヨー運動のみならず、左右トルク配分によるヨー運動を加算した大きなヨー運動に対抗する戻し操舵を要する。すなわち、轍路等の悪路に進入した後、ドライバーが意図する方向へ車両を戻すためには、大きな操舵力を要するし、しかも、車両を戻すまでの所要時間が長くなってしまう。
例えば、轍路等の悪路に進入してハンドルを取られ、左側へと進行方向が曲がった場合を想定すると、図6に示すように、時刻t1から時刻t3までステップ的に路面外力が入力された場合、時刻t1より少し遅れた時刻t2にて舵角センサ404のセンサ信号が急変し、舵角変化速度が舵角変化速度しきい値を超えることで、時刻t2とほぼ同時に左輪トルクと右輪トルクが設定トルクだけ低減する。これにより、左輪トルクが右輪トルクよりも大きなトルクとなり、車両重心に対し右回りのヨーモーメントを発生する。したがって、ドライバーが意図する進行方向へ車両を戻す右方向への修正操舵の際、左右トルク配分差による右方向へのアシスト分だけ軽減された操舵力による修正操舵を行うだけでよい。
つまり、路面外乱入力時には、操舵変化速度がドライバー操作による操舵変化速度限界よりも高い値を示すことに着目し、舵角センサ404を搭載していたら容易に得られる操舵変化速度情報を用いて路面外乱入力の有無を判定している。
したがって、舵角変化速度が舵角変化速度しきい値以上であるか否かの判断のみにより、ハンドルが取られる路面外乱入力時のみを適切に検出することができる。
例えば、高車速で轍に入る時に比べ、低車速で轍に入る時の方が舵角変化量が大きく操舵変化速度も速くなる。
したがって、車速検出値が高いほど舵角変化速度しきい値を低い値に設定することで、精度良く路面外乱入力を検出することができる。
例えば、路面外乱入力が小さい場合には舵角変化量も小さく、路面外乱入力が大きいほど舵角変化量が大きくなる。そして、舵角変化量が大きいほど、車両進行方向を元に戻すには大きな修正操舵を必要とする。また、制御開始前の左右トルクよりトルクを強める場合には、車両挙動を不安定にするおそれがある。
したがって、制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、舵角が大きな値であるほど、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差を大きなトルク配分差とすることで、ドライバーの意図する方向へ安全に修正しつつ、路面外乱入力に応じた適切な修正操舵アシスト方向のヨーモーメントを得ることができる。
例えば、設定時間が経過するまで同じトルク配分差を与え続ける場合、設定時間が経過した時点で急激なトルク配分の変更が必要で、このトルク配分の急変によりドライバーに違和感を与えることになる。
これに対し、図6に示すように、時刻t2での初期トルク配分差から元の左輪トルク及び右輪トルクに戻る時刻t4までは、徐々にトルクを変化させることで、本路面外乱入力による左右トルク配分制御によるトルク変動をドライバーへ体感させることを防止することができる。
実施例1の車両の左右トルク配分制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
ここで、「印加トルクしきい値」は、路面外乱入力時であることを操舵系への印加トルクにより検出するためのしきい値であり、路面外乱入力時には通常のハンドル操作によるドライバーからの印加トルクよりも高いトルクとなるため、ドライバー操舵による印加トルクより高い値として設定する。そして、路面外乱入力によりハンドルが取られる場合は、操舵系への印加トルクの上昇タイミングから少し遅れて舵角が変化することで、印加トルクが検出された後、舵角変化があったことを確認している。
ここで、「左右輪トルク制御」は、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差として、図8に示すように、トルクセンサ407からの印加トルクが大きな値であるほど大きなトルク配分差に設定する。図8において、実線特性は進行方向修正時の外側輪の設定トルクを示し、破線特性は進行方向修正時の内側輪の設定トルクを示している。なお、設定トルクがマイナス分は、回生制動により設定しても構わない。つまり、例えば、左右後輪に50:50で配分されていたトルクから、修正内側では破線特性による設定トルク分をマイナスし、修正外側では実線特性による設定トルク分をマイナスすることで、結果として、修正内側より修正外側のトルクが大となり、修正をアシストする側にヨーモーメントが発生する。
さらに、外からの印加トルクに対する修正時間としては、図9に示すように、印加トルクが大きいほど修正時間を長く設定する。なお、実施例1と同様に、路面外乱入力による左右トルク配分制御適用開始から修正時間までは、経過時間にしたがって徐々に設定トルクを小さくするようにしている。
[左右トルク配分制御作用]
実施例2の左右トルク配分制御装置では、実施例1と同様に、走行時に路面外乱入力を検出すると、路面外乱入力による車両の挙動変化に対し車両進行方向を修正する方向にヨーモーメントが発生するトルク配分差を左右輪に与える制御を実行することで、走行中に悪路進入によりハンドルを取られた際、大きな操舵力を要することなく短時間にてドライバーの意図する方向に車両進行方向を修正するようにした。
例えば、轍路等の悪路に進入してハンドルを取られ、左側へと進行方向が曲がった場合を想定すると、図10に示すように、時刻t1から時刻t3までステップ的に路面外力が入力された場合、時刻t1の時点で直ちにトルクセンサ407の検出値が上昇し、進行方向のからの逸脱程度も高まる。そして、時刻t1より少し遅れた時刻t2'(<t2)にて舵角センサ404のセンサ信号の変化が確認されると、ステップS22の条件をが成立することで、時刻t2とほぼ同時に左輪トルクと右輪トルクが設定トルクだけ低減する。これにより、左輪トルクが右輪トルクよりも大きなトルクとなり、車両重心に対し右回りのヨーモーメントを発生する。したがって、ドライバーが意図する進行方向へ車両を戻す右方向への修正操舵の際、左右トルク配分差による右方向へのアシスト分だけ軽減された操舵力による修正操舵を行うだけでよい。
つまり、路面外乱入力時には、印加トルクがドライバー操作による入力トルク限界よりも高い値を示すことに着目し、電動パワーステアリング装置やステア・バイ・ワイヤシステム等の採用により、既にトルクセンサ407を搭載していたら容易に得られる印加トルク情報を用いて路面外乱入力の有無を判定している。また、時間的に、路面外力の入力→印加トルクの増大→舵角変化速度の上昇という順にて発生するため、実施例1の舵角変化速度にて路面外乱入力を検出する場合に比べ、早期に路面外乱入力を検出することができる。
したがって、印加トルクが印加トルクしきい値以上であるか否かの判断により、ハンドルが取られるような路面外乱入力時を早期に検出することができる。
例えば、路面外乱が車両進行方向に直角で、印加トルクがドライバー操舵による入力トルクより高い印加トルクしきい値以上となった場合には、路面外乱入力による車両進行方向の曲がりはほとんど無く、修正操舵も必要としない。これに対し、トルク印加の直後に舵角変化をみることで、修正操舵が必要な路面外乱時を判定することができる。
したがって、印加トルクがドライバー操舵による入力トルクより高い印加トルクしきい値以上で、かつ、その直後に舵角変化ある場合に路面外乱入力時であると検出することで、修正操舵が必要な路面外乱入力時を精度良く検出することができる。
例えば、路面外乱入力と印加トルクとは、路面外乱入力が大きいほど印加トルクが大きくなるという比例関にある。そして、印加トルクが大きいほど、車両進行方向を元に戻すには大きな修正操舵を必要とする。また、制御開始前の左右トルクよりトルクを強めることで与える場合には、車両挙動を不安定にするおそれがある。
したがって、制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、印加トルクが大きな値であるほど、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差を大きなトルク配分差とすることで、ドライバーの意図する方向へ安全に修正しつつ、路面外乱入力に応じた適切な修正操舵アシスト方向のヨーモーメントを得ることができる。
例えば、印加トルクの大きさにかかわらず、左右トルク配分差による修正時間を一定時間に設定した場合、印加トルクが小さい場合には、過剰に左右トルク配分差による修正されてドライバーに違和感を与えることになるし、逆に、印加トルクが非常に大きい場合には、左右トルク配分差による修正が不足し、修正操舵力が大きくなるし、修正時間も長くなってしまう。
これに対し、印加トルクが大きな値であるほど、左右トルク配分差による修正時間を長い時間に設定することで、印加トルクの大きさにかかわらず、小さな操舵力で短時間にて進行方向を修正することができる。
実施例2の車両の左右トルク配分制御装置にあっては、実施例1の(1),(6)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
図11は実施例3の左右トルク配分制御装置が適用されたハイブリッド四輪駆動車を示す全体システム図である。
実施例2のハイブリッド四輪駆動車は、図11に示すように、CPU101と、補助バッテリ102と、強電バッテリ301と、FR用インバータ302と、第一モータ303と、発電機304と、エンジン305と、動力分割機構306と、RR用インバータ307と、第二モータ308と、第三モータ310と、アクセルセンサ401と、ブレーキセンサ402と、DC/DCコンバータ403と、舵角センサ404と、GPS405と、車輪速センサ406と、トルクセンサ407と、を備えている。なお、図1に示す実施例1の構成と同一機能を保有する構成については説明を省略する。
実施例3の車両の左右トルク配分制御装置にあっては、実施例1の(1)〜(5)、若しくは、実施例1の(1)及び実施例2の(7)〜(10)効果に加え、下記の効果を得ることができる。
図12は実施例4の左右トルク配分制御装置が適用されたエンジン四輪駆動車を示す全体システム図である。
実施例4のエンジン四輪駆動車は、図12に示すように、CPU101と、補助バッテリ102と、オルタネータ201と、エンジン305と、デフ機構309と、アクセルセンサ401と、ブレーキセンサ402と、舵角センサ404と、GPS405と、車輪速センサ406と、トルクセンサ407と、を備えている。なお、図1に示す実施例1の構成と同一機能を保有する構成については説明を省略する。
・オルタネータ201に対し、発電電圧値を指令する。
・アクセルセンサ401及び舵角センサ404、車輪速センサ406からの入力信号をモニタし、適切なトルク指令、回転数指令値などをエンジン305へと指示、制御する。
・舵角センサ404からの検出値により、舵角程度を検出している。
・GPS405を活用して地形情報を収集し、走行ルートの把握を行う。
・車輪速センサ406からの検出値を確認し、各車輪速度を把握する。
・トルクセンサ407からの検出値を確認し、外力によりステアリング軸へ印加されたトルクを検出する。
実施例4の車両の左右トルク配分制御装置にあっては、実施例1の(1)〜(5)、若しくは、実施例1の(1)及び実施例2の(7)〜(10)効果に加え、下記の効果を得ることができる。
102 補助バッテリ
301 強電バッテリ
302 FR用インバータ
303 第一モータ
304 発電機
305 エンジン
306 動力分割機構
307 RR用インバータ
308 第二モータ
309 デフ機構(差動機構)
400 第三モータ
401 アクセルセンサ
402 ブレーキセンサ
403 DC/DCコンバータ
404 舵角センサ
405 GPS
406 車輪速センサ
407 トルクセンサ
Claims (12)
- 旋回時、左右駆動輪へのトルク配分比を旋回状況に応じて最適に制御する左右トルク配分制御手段を備えた車両の左右トルク配分制御装置において、
操舵系への路面外乱入力を検出する路面外乱入力検出手段を設け、
前記左右トルク配分制御手段は、走行時に路面外乱入力を検出すると、路面外乱入力による車両の挙動変化に対し車両進行方向を修正する方向にヨーモーメントが発生するトルク配分差を左右輪に与える制御を実行することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項1に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
舵角変化速度を検出する舵角変化速度検出手段を設け、
前記路面外乱入力検出手段は、舵角変化速度検出値がドライバー操舵による舵角変化速度より高い舵角変化速度しきい値以上である場合に路面外乱入力時であると検出することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項2に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
車速を検出する車速検出手段を設け、
前記路面外乱入力検出手段は、車速検出値が高いほど舵角変化速度しきい値を低い値に設定することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項2または3に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
舵角を検出する舵角検出手段を設け、
前記左右トルク配分制御手段は、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差として、制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、舵角検出値が大きな値であるほど大きなトルク配分差に設定することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項2乃至4の何れか1項に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記左右トルク配分制御手段は、路面外乱入力による左右トルク配分制御適用開始からの経過時間にしたがって徐々に減少トルクゲインを高めることを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項1に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
操舵系に印加されるトルクを検出する印加トルク検出手段を設け、
前記路面外乱入力検出手段は、印加トルク検出値がドライバー操舵による入力トルクより高い印加トルクしきい値以上である場合に路面外乱入力時であると検出することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項6に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記路面外乱入力検出手段は、印加トルク検出値がドライバー操舵による入力トルクより高い印加トルクしきい値以上であり、かつ、その直後に舵角変化がある場合に路面外乱入力時であると検出することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項6または7に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記左右トルク配分制御手段は、路面外乱入力による車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする左右輪への初期トルク配分差として、制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、制御開始前の左右トルクよりトルクを弱めながら、印加トルク検出値が大きな値であるほど大きなトルク配分差に設定することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項6乃至8の何れか1項に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記左右トルク配分制御手段は、印加トルク検出値が大きな値であるほど、左右トルク配分差により車両進行方向が曲がった場合の進行方向修正をアシストする修正時間を長い時間に設定することを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項1乃至9の何れか1項に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記車両は、前後輪のうち一方の主駆動輪を駆動するエンジンおよび第一モータと、前記前後輪のうち他方の副駆動輪を駆動する第二モータと、該第二モータの出力を左右輪に任意の分配比で配分可能な差動機構と、を搭載するハイブリッド四輪駆動車であることを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項1乃至9の何れか1項に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記車両は、前後輪のうち一方の主駆動輪を駆動するエンジンおよび第一モータと、前記前後輪のうち他方の副駆動輪の左右輪をそれぞれ独立に駆動する第二モータおよび第三モータと、を搭載するハイブリッド四輪駆動車であることを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。 - 請求項1乃至9の何れか1項に記載された車両の左右トルク配分制御装置において、
前記車両は、前後輪のうち一方の主駆動輪を駆動すると共に他方の副駆動輪を駆動するエンジンと、該エンジンから副駆動輪への出力を左右輪に任意の分配比で配分可能な差動機構と、を搭載するエンジン四輪駆動車であることを特徴とする車両の左右トルク配分制御装置。
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