JPH0478770A - 自動車の操舵装置 - Google Patents
自動車の操舵装置Info
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- JPH0478770A JPH0478770A JP2192306A JP19230690A JPH0478770A JP H0478770 A JPH0478770 A JP H0478770A JP 2192306 A JP2192306 A JP 2192306A JP 19230690 A JP19230690 A JP 19230690A JP H0478770 A JPH0478770 A JP H0478770A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 16
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 claims 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 4
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- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は自動車の操舵装置に係り、詳しくは、キックバ
ック等のステアリングホイールへの車輪からの反力の影
響を抑制するようにした自動車の操舵装置に関するもの
である。
ック等のステアリングホイールへの車輪からの反力の影
響を抑制するようにした自動車の操舵装置に関するもの
である。
近時、自動車等の車両においては、ステアリング操作に
おけるレスポンスや安定性の向上を図るために、ステア
リングギヤの噛合比率を低下させることが多い。ギヤ比
を低下させた場合には、ステアリングホイールの操作力
を補助するために、パワーステアリング装置が採用され
る。例えば、油圧式のものでは、油ポンプから吐出され
るオイルを、ステアリングホイールの操作と連動するパ
ワステバルブ等の制御手段を介して、操舵ランクを作動
させるパワーシリンダに、そのときの走行状態に応じて
制御供給させるようにしている。例えば、実開昭62−
108174号公報には、この種のパワーシリンダ装置
が記載されている。
おけるレスポンスや安定性の向上を図るために、ステア
リングギヤの噛合比率を低下させることが多い。ギヤ比
を低下させた場合には、ステアリングホイールの操作力
を補助するために、パワーステアリング装置が採用され
る。例えば、油圧式のものでは、油ポンプから吐出され
るオイルを、ステアリングホイールの操作と連動するパ
ワステバルブ等の制御手段を介して、操舵ランクを作動
させるパワーシリンダに、そのときの走行状態に応じて
制御供給させるようにしている。例えば、実開昭62−
108174号公報には、この種のパワーシリンダ装置
が記載されている。
このような油圧式のものでは、装置が比較的複雑で高価
なものとなり、かつ重量が大で嵩高くなるという難点が
あり、特に軽自動車等では、このような難点を解消した
電動式のパワーステアリング装置が採用されるようにな
った。この電動式パワーステアリング装置では、ステア
リングシャフトに舵角センサとトルクセンサとを設け、
これらにより求めた操舵トルクに応じたパワーアシスト
力を電動モータから得るように構成されることか多い。
なものとなり、かつ重量が大で嵩高くなるという難点が
あり、特に軽自動車等では、このような難点を解消した
電動式のパワーステアリング装置が採用されるようにな
った。この電動式パワーステアリング装置では、ステア
リングシャフトに舵角センサとトルクセンサとを設け、
これらにより求めた操舵トルクに応じたパワーアシスト
力を電動モータから得るように構成されることか多い。
この場合、電動モータは直流モータか採用され、電動ク
ラッチを介した歯車機構によって、ステアリングシャフ
トが駆動される。
ラッチを介した歯車機構によって、ステアリングシャフ
トが駆動される。
J発明が解決しようとする課題]
ところで、走行中に、車輪が比較的大きな衝撃反力を受
けると、いわゆるキックハックと称されるように、ステ
アリングホイールにかなりのショックを与えることがあ
る。これは、車輪からの反力かタイロッドを介して操舵
ラックに入力され、それと噛み合っているピニオンを介
してステアリングホイールに回動を伴う衝撃として伝達
されるもので、ステアリングギヤのギヤ比が低い程、キ
ックハックの影響を受けやすい。
けると、いわゆるキックハックと称されるように、ステ
アリングホイールにかなりのショックを与えることがあ
る。これは、車輪からの反力かタイロッドを介して操舵
ラックに入力され、それと噛み合っているピニオンを介
してステアリングホイールに回動を伴う衝撃として伝達
されるもので、ステアリングギヤのギヤ比が低い程、キ
ックハックの影響を受けやすい。
とりわけ、電動式のパワーステアリング装置を採用した
場合には、キックハックが発生する程の大きな外力が車
輪側からステアリングシャフトに入力されると、そのス
テアリングシャフトに取り付けられた歯車機構と電動モ
ータとの間に設けられている電動クラッチにトラブルが
発生することが懸念される。電動クラッチは、噛み合い
歯車式のものが採用されることか多く、大きな逆入力か
歯車に作用したときには、その歯先が衝撃力によって破
損することがあるからである。このようなことから、車
輪側からステアリングホイールに大きな逆入力があった
ときには、それを抑制じて、キ・7クハソクの発生を防
止できるような対策が施されることが望まれる。また、
パワーステアリング装置を設けていない場合においても
、このようなキックバンクの発生を回避できることが望
ましい。
場合には、キックハックが発生する程の大きな外力が車
輪側からステアリングシャフトに入力されると、そのス
テアリングシャフトに取り付けられた歯車機構と電動モ
ータとの間に設けられている電動クラッチにトラブルが
発生することが懸念される。電動クラッチは、噛み合い
歯車式のものが採用されることか多く、大きな逆入力か
歯車に作用したときには、その歯先が衝撃力によって破
損することがあるからである。このようなことから、車
輪側からステアリングホイールに大きな逆入力があった
ときには、それを抑制じて、キ・7クハソクの発生を防
止できるような対策が施されることが望まれる。また、
パワーステアリング装置を設けていない場合においても
、このようなキックバンクの発生を回避できることが望
ましい。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、マニュアル
操舵式の車両にも、レイアウトを制約することなく設け
ることができ、効果的にキックハックを防止できる自動
車の操舵装置を提供することを課題としている。
操舵式の車両にも、レイアウトを制約することなく設け
ることができ、効果的にキックハックを防止できる自動
車の操舵装置を提供することを課題としている。
本発明は、前記課題を解決するために、車輪からステア
リングホイールに入力される逆入力を検出する外力検出
手段と、ステアリングシャフトを車体に対して回転規制
する制動手段と、前記外力検出手段により所定以上の逆
入力が検出されると上記制動手段を作動させてステアリ
ングシャフトの回転を規制させる制御手段とを設けてい
る。
リングホイールに入力される逆入力を検出する外力検出
手段と、ステアリングシャフトを車体に対して回転規制
する制動手段と、前記外力検出手段により所定以上の逆
入力が検出されると上記制動手段を作動させてステアリ
ングシャフトの回転を規制させる制御手段とを設けてい
る。
〔作 用]
外力検出手段によって所定以上の外力が車輪に入力され
たことが検出されると、つまり、キックバックがおこり
うると判断したときには、コントロールユニット等より
なる制御手段によって、制動手段が作動され、ステアリ
ングシャフトが車体に対して回転規制される。これによ
り、車輪からの反力が抑制される。例えば、外力検出手
段として、舵角センサとトルクセンサとをステアリング
シャフトに設け、それら各センサからの検出信号ムこよ
り、そのときの舵角速度とトルクとが所定値を超えてい
ると、キックバックが起りうると判断し、制御手段から
の指令で、電磁ブレーキ等の制動手段を作動させればよ
い。ディスク式の電磁ブレーキを採用した場合、ステア
リングシャフトにコンパクトに取り付けることができる
。また、この制動手段は、パワーステアリング装置と別
に設けられるものであり、したがって、パワーステアリ
ング装置を装備しない車両にも本操舵装置を採用するこ
とができる。
たことが検出されると、つまり、キックバックがおこり
うると判断したときには、コントロールユニット等より
なる制御手段によって、制動手段が作動され、ステアリ
ングシャフトが車体に対して回転規制される。これによ
り、車輪からの反力が抑制される。例えば、外力検出手
段として、舵角センサとトルクセンサとをステアリング
シャフトに設け、それら各センサからの検出信号ムこよ
り、そのときの舵角速度とトルクとが所定値を超えてい
ると、キックバックが起りうると判断し、制御手段から
の指令で、電磁ブレーキ等の制動手段を作動させればよ
い。ディスク式の電磁ブレーキを採用した場合、ステア
リングシャフトにコンパクトに取り付けることができる
。また、この制動手段は、パワーステアリング装置と別
に設けられるものであり、したがって、パワーステアリ
ング装置を装備しない車両にも本操舵装置を採用するこ
とができる。
〔発明の効果]
本発明の自動車の操舵装置は、車輪からステアリングホ
イールに入力される逆入力を検出する外力検出手段と、
ステアリングシャフトを車体に対して回転規制する制動
手段と、前記外力検出手段により所定以上の逆入力が検
出されると、上記制動手段を作用させてステアリングシ
ャフトの回転を規制させる制御手段とを設けているので
、パワステ車のみならず、マニュアル操舵式の車両にも
レイアウトを制約することなく設けることができ、効果
的にキックバックを防止することができる。
イールに入力される逆入力を検出する外力検出手段と、
ステアリングシャフトを車体に対して回転規制する制動
手段と、前記外力検出手段により所定以上の逆入力が検
出されると、上記制動手段を作用させてステアリングシ
ャフトの回転を規制させる制御手段とを設けているので
、パワステ車のみならず、マニュアル操舵式の車両にも
レイアウトを制約することなく設けることができ、効果
的にキックバックを防止することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
本例に示す自動車の操舵装置は、車速対応の電動式パワ
ーアシスト機能を有し、キックハックを防止できるよう
に、以下の如く構成される。
ーアシスト機能を有し、キックハックを防止できるよう
に、以下の如く構成される。
第1図に示すように、車速センサ1、舵角センサ2によ
って検出される車速Vや舵角θ□、およびその舵角θ、
から演算により求められる舵角速度θH、トルクセンサ
3により検出される操舵トルクTm等に基づいて、コン
トロールユニット4内のパワステ回路5により、そのと
きに必要とされるアシストトルクTAが求められ、かつ
そのトルク値が得られるように直流モータ6が制御駆動
され、操舵力のパワーアシスト制御がおこなわれる。そ
の間に、外力検出手段7である舵角センサ2とトルクセ
ンサ3からの検出信号により得られる舵角速度θ□と逆
入力トルクTmとがともに所定値を超えると、所定以上
の外力が車輪8(第5図参照)に入力されたものと判断
し、パワステ回路5に設けた制御手段(ブレーキ回路)
11によって制動手段(電磁ブレーキ)12を作動させ
、ステアリングシャフト13の回転を規制してキックハ
ックの発生を防止するブレーキ制御(第2図参照)がお
こなわれる。
って検出される車速Vや舵角θ□、およびその舵角θ、
から演算により求められる舵角速度θH、トルクセンサ
3により検出される操舵トルクTm等に基づいて、コン
トロールユニット4内のパワステ回路5により、そのと
きに必要とされるアシストトルクTAが求められ、かつ
そのトルク値が得られるように直流モータ6が制御駆動
され、操舵力のパワーアシスト制御がおこなわれる。そ
の間に、外力検出手段7である舵角センサ2とトルクセ
ンサ3からの検出信号により得られる舵角速度θ□と逆
入力トルクTmとがともに所定値を超えると、所定以上
の外力が車輪8(第5図参照)に入力されたものと判断
し、パワステ回路5に設けた制御手段(ブレーキ回路)
11によって制動手段(電磁ブレーキ)12を作動させ
、ステアリングシャフト13の回転を規制してキックハ
ックの発生を防止するブレーキ制御(第2図参照)がお
こなわれる。
詳しく説明すると、第5図に示すように、ドライバーに
よって操作されるステアリングホイール9に直結固定さ
れて下方に延びるステアリンクシャフト13は、その下
端部に出力軸部13Aを形成し、その出力軸部13Aか
ジヨイント部材15を介して中間軸16の上端と連結さ
れており、その中間軸16の下端がジヨイント部材17
を介してステアリングギヤ18を駆動させるピニオン軸
19と連結されている。つまり、そのピニオン軸19に
固定されたピニオン20が、車幅方向に移動自在に配置
されるラック軸21に形成されたラックギヤ22と噛み
合い、これらがステアリングギヤ18を構成している。
よって操作されるステアリングホイール9に直結固定さ
れて下方に延びるステアリンクシャフト13は、その下
端部に出力軸部13Aを形成し、その出力軸部13Aか
ジヨイント部材15を介して中間軸16の上端と連結さ
れており、その中間軸16の下端がジヨイント部材17
を介してステアリングギヤ18を駆動させるピニオン軸
19と連結されている。つまり、そのピニオン軸19に
固定されたピニオン20が、車幅方向に移動自在に配置
されるラック軸21に形成されたラックギヤ22と噛み
合い、これらがステアリングギヤ18を構成している。
そのラック軸21の両端は、車輪8を支持する車軸25
と一体となっているナックルアーム26と、タイロッド
24を介して連結されている。
と一体となっているナックルアーム26と、タイロッド
24を介して連結されている。
外力検出手段7を構成する舵角センサ2は、摺動抵抗型
のトランスジューサよりなり、ステアリングシャフト1
3を支持するステアリングコラム(図示省略)に固定し
て設けられ、ステアリングシャフト13の舵角θ□を電
気信号として検出することができる。一方、トルクセン
サ3は、トションハーに摺動抵抗型のトランスジューサ
を付加したもので、舵角センサ2よりも下方のステアリ
ングシャフト13の下部に設けられ、その下部をトーシ
ョンバーを介して出力軸部13Aと連結し、そのトーシ
ョンバーの弾性捩り変形による回転変位をトランスジュ
ーサにより検出するようにしている。これにより、その
ステアリングシャフト13にかかるトルクTm、つまり
操舵トルクおよび車輪8からの逆入力トルクを電気信号
として検出することができる。なお、信頼性向上のため
に、両センサ2,3は各一対設けられる。また、車速■
を検出するための車速センサ1は、例えば自動変速機の
出力軸の回転速度を電気信号として検出するロークリエ
ンコーダ等が採用される。
のトランスジューサよりなり、ステアリングシャフト1
3を支持するステアリングコラム(図示省略)に固定し
て設けられ、ステアリングシャフト13の舵角θ□を電
気信号として検出することができる。一方、トルクセン
サ3は、トションハーに摺動抵抗型のトランスジューサ
を付加したもので、舵角センサ2よりも下方のステアリ
ングシャフト13の下部に設けられ、その下部をトーシ
ョンバーを介して出力軸部13Aと連結し、そのトーシ
ョンバーの弾性捩り変形による回転変位をトランスジュ
ーサにより検出するようにしている。これにより、その
ステアリングシャフト13にかかるトルクTm、つまり
操舵トルクおよび車輪8からの逆入力トルクを電気信号
として検出することができる。なお、信頼性向上のため
に、両センサ2,3は各一対設けられる。また、車速■
を検出するための車速センサ1は、例えば自動変速機の
出力軸の回転速度を電気信号として検出するロークリエ
ンコーダ等が採用される。
ステアリングシャフト13の出力軸部13Aにアシスト
トルクを付加する直流モータ6の出力軸は、ステアリン
グシャフト13に固定されたホイールギヤ32と噛み合
うウオームギヤ33に電磁クラッチ31を介して連結さ
れており、電磁クシッチ31を継続させて、直流モータ
6を正転又は逆転駆動させることにより、出力軸部13
Aを右旋回方向又は左旋回方向へ回動させるアシストト
ルクTAを付加することができるようになっている。
トルクを付加する直流モータ6の出力軸は、ステアリン
グシャフト13に固定されたホイールギヤ32と噛み合
うウオームギヤ33に電磁クラッチ31を介して連結さ
れており、電磁クシッチ31を継続させて、直流モータ
6を正転又は逆転駆動させることにより、出力軸部13
Aを右旋回方向又は左旋回方向へ回動させるアシストト
ルクTAを付加することができるようになっている。
このステアリングシャフト13の回転を規制する制動手
段12は、第4図に示すような摩擦式の電磁ブレーキが
採用され、ホイールギヤ32と出力軸部13A(第5図
参照)間におけるステアリングシャフト13にコンパク
トに取り付けられる。
段12は、第4図に示すような摩擦式の電磁ブレーキが
採用され、ホイールギヤ32と出力軸部13A(第5図
参照)間におけるステアリングシャフト13にコンパク
トに取り付けられる。
この電磁ブレーキ12は、ステアリングシャフト13に
固定された円板34の内側周縁部にリング状のブレーキ
パッド35が貼着されており、このブレーキバッド35
に対向して、ブレーキディスク36をステアリングシャ
フト13の軸方向に摺動自在かつ軸まわりに回転不能に
設けている。そのブレーキディスク36は、中央部の軸
孔37にステアリングシャフト13を摺動自在に貫通さ
せるとともに、その軸孔37のまわりに軸方向に固定し
たスライドピン38を、ケーシング39と一体となって
いるリング状のリテーナ40に穿設したピン穴に摺動自
在に挿入させる一方、そのブレーキディスク36の背面
と、リテーナ40の内周段部42との間にコイルスプリ
ング43を介装させている。そして、そのリテーナ40
の外周部にはリング状のソレノイド44を巻装固定し、
ブレーキディスク36の背面に対向させている。
固定された円板34の内側周縁部にリング状のブレーキ
パッド35が貼着されており、このブレーキバッド35
に対向して、ブレーキディスク36をステアリングシャ
フト13の軸方向に摺動自在かつ軸まわりに回転不能に
設けている。そのブレーキディスク36は、中央部の軸
孔37にステアリングシャフト13を摺動自在に貫通さ
せるとともに、その軸孔37のまわりに軸方向に固定し
たスライドピン38を、ケーシング39と一体となって
いるリング状のリテーナ40に穿設したピン穴に摺動自
在に挿入させる一方、そのブレーキディスク36の背面
と、リテーナ40の内周段部42との間にコイルスプリ
ング43を介装させている。そして、そのリテーナ40
の外周部にはリング状のソレノイド44を巻装固定し、
ブレーキディスク36の背面に対向させている。
このような構成により、コイルスプリング43によって
ブレーキディスク36がブレーキパッド35に押圧され
ると、両者間の摩擦力で円板34の回転を規制して、ス
テアリングシャフト13が車体側に対して回転規制され
る一方、ソレノイド44が励磁されると、コイルスプリ
ング43の付勢力に抗してブレーキディスク36がブレ
ーキパッド35から離され、ブレーキ状態が解除される
こととなる。したがって、イグニッションスイッチオン
でソレノイド44は励磁状態とされ、キックハックが発
生するときには消磁状態とされる。
ブレーキディスク36がブレーキパッド35に押圧され
ると、両者間の摩擦力で円板34の回転を規制して、ス
テアリングシャフト13が車体側に対して回転規制され
る一方、ソレノイド44が励磁されると、コイルスプリ
ング43の付勢力に抗してブレーキディスク36がブレ
ーキパッド35から離され、ブレーキ状態が解除される
こととなる。したがって、イグニッションスイッチオン
でソレノイド44は励磁状態とされ、キックハックが発
生するときには消磁状態とされる。
なお、ブレーキ力はソレノイド44の電磁力に逆比例し
て無段階の調整が可能である。
て無段階の調整が可能である。
この電磁ブレーキ12を作動させる制御手段11である
ブレーキ回路は、後述するようなパワーアシスト制御を
おこなうパワステ回路5内に設けられ、舵角センサ2か
ら得に舵角θ□を微分演算して求めた舵角速度θ□と、
トルクセンサ3かち得たトルク値Tmとを、同回路5内
でそれぞれ所定価θHO+ Toと比較し、双方共にそ
の所定値を超えているときには、キックバックが発生す
ると見做して、ブレーキ回路11から電磁ブレーキ12
に規制信号を送出させる。この場合、その規制信号によ
り、ソレノイド44を消磁させてもよく、また、そのと
きのトルク値Tmに応じたブレーキ力を発生させてもよ
い。
ブレーキ回路は、後述するようなパワーアシスト制御を
おこなうパワステ回路5内に設けられ、舵角センサ2か
ら得に舵角θ□を微分演算して求めた舵角速度θ□と、
トルクセンサ3かち得たトルク値Tmとを、同回路5内
でそれぞれ所定価θHO+ Toと比較し、双方共にそ
の所定値を超えているときには、キックバックが発生す
ると見做して、ブレーキ回路11から電磁ブレーキ12
に規制信号を送出させる。この場合、その規制信号によ
り、ソレノイド44を消磁させてもよく、また、そのと
きのトルク値Tmに応じたブレーキ力を発生させてもよ
い。
パワステ回路5でおこなわれるパワーアシスト制御は、
第3図のフローチャートに示すように、おこなわれる。
第3図のフローチャートに示すように、おこなわれる。
すなわち、まず、車速信号Vと舵角信号θ、およびトル
ク信号TlTlが読み込まれ(ステップl、以下31等
という)、次いで、基本アシストトルクK 、X T
mが演算される(S2)。
ク信号TlTlが読み込まれ(ステップl、以下31等
という)、次いで、基本アシストトルクK 、X T
mが演算される(S2)。
この基本アシストトルクに、XTmは、車速Vの増大に
応じて小さくなるように、またトルクTmの増大に応じ
て大きくなるように設定されている。
応じて小さくなるように、またトルクTmの増大に応じ
て大きくなるように設定されている。
次に、舵角θ、を微分することにより求めた舵角速度b
Hから、舵角速度補正項に2×bHが演算される(S3
)。この補正項Kzx#oは特に舵角速度θ□が大きい
ときにアシストトルクTAを減少側に補正して操舵の安
全性を確保しようとするものである。さらに、舵角速度
M、を微分して舵角加速度もが演算され、舵角加速度補
正項に3×iHが演算される(S4)。この補正項に3
Xθ1は直流モータ6のロータのイナーシャによる応答
遅れを補正しようとするものである。次いで、舵角信号
で与えられる舵角θ1により、舵角補正項に4 Xθ工
が演算される(S5)。この補正項に4xθ、はステア
リングホイール9をセンターポジションに復帰させるた
めの復帰トルクを付加するためのものである。
Hから、舵角速度補正項に2×bHが演算される(S3
)。この補正項Kzx#oは特に舵角速度θ□が大きい
ときにアシストトルクTAを減少側に補正して操舵の安
全性を確保しようとするものである。さらに、舵角速度
M、を微分して舵角加速度もが演算され、舵角加速度補
正項に3×iHが演算される(S4)。この補正項に3
Xθ1は直流モータ6のロータのイナーシャによる応答
遅れを補正しようとするものである。次いで、舵角信号
で与えられる舵角θ1により、舵角補正項に4 Xθ工
が演算される(S5)。この補正項に4xθ、はステア
リングホイール9をセンターポジションに復帰させるた
めの復帰トルクを付加するためのものである。
以上の各補正項より、下記の算定式に基づき、アシスト
トルクTAが演算される(S6)。
トルクTAが演算される(S6)。
TA =に、 XTm −に2 Xθ、+に3
Xθ□−に4 ×θ□ なお、K、、に2はマツプとして予め格納されている関
数であり、−に、、に、は所定の定数である。
Xθ□−に4 ×θ□ なお、K、、に2はマツプとして予め格納されている関
数であり、−に、、に、は所定の定数である。
このアシストトルクTAに対応するモータ駆動電流制御
信号、つまり電流の大きさと方向を指令する信号がD/
A変換器等を介して直流モータ6に送出されるとともに
、電磁クラッチ31と電磁ブレーキ12とにオン信号が
送出され、車速■を加味して操舵力に応じたパワーアシ
ストが実行される(S7)。
信号、つまり電流の大きさと方向を指令する信号がD/
A変換器等を介して直流モータ6に送出されるとともに
、電磁クラッチ31と電磁ブレーキ12とにオン信号が
送出され、車速■を加味して操舵力に応じたパワーアシ
ストが実行される(S7)。
以上のようなパワーアシスト制御と並行して、第2図の
フローチャートに示すようなブレーキ制御がおこなわれ
る。つまり、パワーアシスト制御がおこなわれている間
に、所定以上の外力が車輪8に入力されると、ブレーキ
回路11から電磁ブレーキ12に規制信号が送出され、
ソレノイド44が消磁される。これにより、コイルスプ
リング43の付勢力でブレーキディスク36をブレーキ
パット35に密接押圧させてステアリングシャフト13
の回転を規制し、キックハックの発生を未然に防ぐこと
ができる。
フローチャートに示すようなブレーキ制御がおこなわれ
る。つまり、パワーアシスト制御がおこなわれている間
に、所定以上の外力が車輪8に入力されると、ブレーキ
回路11から電磁ブレーキ12に規制信号が送出され、
ソレノイド44が消磁される。これにより、コイルスプ
リング43の付勢力でブレーキディスク36をブレーキ
パット35に密接押圧させてステアリングシャフト13
の回転を規制し、キックハックの発生を未然に防ぐこと
ができる。
上記所定以上の外力とは、キックバンクを発生させる程
の大きさの外力をいい、これは舵角センサ2からの検出
信号より得られる舵角θ□を微分して得られる舵角速度
θ□とトルクセンサ3からの検出信号より得たトルクT
mとが共に所定値θHotT、を超えていることを条件
として検出することができる(第2図の314参照)。
の大きさの外力をいい、これは舵角センサ2からの検出
信号より得られる舵角θ□を微分して得られる舵角速度
θ□とトルクセンサ3からの検出信号より得たトルクT
mとが共に所定値θHotT、を超えていることを条件
として検出することができる(第2図の314参照)。
この舵角速度θ8の演算および舵角速度θ□とトルク値
Tmの所定値θ、。、Toとの比較等(811〜514
)は、パワステ回路5により、パワーアシスト制御(S
l−S7)と並行しておこなわれ、上記条件が満される
と、ブレーキ回路11から規制信号を送出させるように
している。この規制信号(電流値ゼロ)により、ソレノ
イド44を消磁させ、電磁ブレーキ12に所定のブレー
キ力を発生させ(第2図の315参照)、ステアリング
シャフト13の回転を規制し、キックバックの発生を未
然に防止することができる。なお、そのときのトルク値
Tm−に応したブレーキ力を発生させるべく、そのトル
ク値Tmに応じてソレノイド44の電磁力を低減させる
ような規制信号を電磁ブレーキ12に送出してもよい。
Tmの所定値θ、。、Toとの比較等(811〜514
)は、パワステ回路5により、パワーアシスト制御(S
l−S7)と並行しておこなわれ、上記条件が満される
と、ブレーキ回路11から規制信号を送出させるように
している。この規制信号(電流値ゼロ)により、ソレノ
イド44を消磁させ、電磁ブレーキ12に所定のブレー
キ力を発生させ(第2図の315参照)、ステアリング
シャフト13の回転を規制し、キックバックの発生を未
然に防止することができる。なお、そのときのトルク値
Tm−に応したブレーキ力を発生させるべく、そのトル
ク値Tmに応じてソレノイド44の電磁力を低減させる
ような規制信号を電磁ブレーキ12に送出してもよい。
かくすれば、ステアリングシャフト13を適度に回転規
制して、より良好な操舵フィーリングを得ることができ
る。
制して、より良好な操舵フィーリングを得ることができ
る。
このようなキックハック防止のためのブレーキ制御(第
2図のSll−515)を、上述したように、パワーア
シスト制御(第3図の81〜S7)と併せおこなわせる
ことにより、車輪が所定以上の外力を受けたときには、
ステアリングシャフトを車体に対して適度に回転規制さ
せ、キックハックの発生を効果的に防止して操舵安定性
の向上を図ることができる。なお、パワーアシスト制御
がおこなわれない場合、つまり、パワーステアリング装
置を有しないマニュアル式の操舵装置にも、第2図のフ
ローチャート(811〜515)に示されるようなブレ
ーキ制御機能を付加することにより、キックハックの発
生を防止することができる。また、実施例のように、制
動手段としてディスク型の電磁ブレーキを採用した場合
、ステアリングシャフトにコンパクトに取り付けること
ができるが、本発明の制動手段は電磁ブレーキに特定さ
れるものでなく、その他の例えば油圧ブレーキ等であっ
てもよい。
2図のSll−515)を、上述したように、パワーア
シスト制御(第3図の81〜S7)と併せおこなわせる
ことにより、車輪が所定以上の外力を受けたときには、
ステアリングシャフトを車体に対して適度に回転規制さ
せ、キックハックの発生を効果的に防止して操舵安定性
の向上を図ることができる。なお、パワーアシスト制御
がおこなわれない場合、つまり、パワーステアリング装
置を有しないマニュアル式の操舵装置にも、第2図のフ
ローチャート(811〜515)に示されるようなブレ
ーキ制御機能を付加することにより、キックハックの発
生を防止することができる。また、実施例のように、制
動手段としてディスク型の電磁ブレーキを採用した場合
、ステアリングシャフトにコンパクトに取り付けること
ができるが、本発明の制動手段は電磁ブレーキに特定さ
れるものでなく、その他の例えば油圧ブレーキ等であっ
てもよい。
第1図は本発明の自動車の操舵装置の一実施例における
ブロック構成図、第2図はブレーキ制御を説明するため
のフローチャート、第3図はパワーアシスト制御を説明
するためのフローチャート、第4図は電磁ブレーキの要
部構成図、第5図は装置の模式的な要部構成図である。 2−舵角センサ、3−・トルクセンサ、7−外力検出手
段、8−車輪、9−ステアリングホイール、11−制御
手段(ブレーキ回路)、12−制動手段(電磁ブレーキ
)、13−ステアリングシャフト。 特許出願人 マ ツ ダ 株式会社代 理 人
弁理士 吉村 勝俊(ほか1名)第2図 第 図 第 図
ブロック構成図、第2図はブレーキ制御を説明するため
のフローチャート、第3図はパワーアシスト制御を説明
するためのフローチャート、第4図は電磁ブレーキの要
部構成図、第5図は装置の模式的な要部構成図である。 2−舵角センサ、3−・トルクセンサ、7−外力検出手
段、8−車輪、9−ステアリングホイール、11−制御
手段(ブレーキ回路)、12−制動手段(電磁ブレーキ
)、13−ステアリングシャフト。 特許出願人 マ ツ ダ 株式会社代 理 人
弁理士 吉村 勝俊(ほか1名)第2図 第 図 第 図
Claims (1)
- (1)車輪からステアリングホィールに入力される逆入
力を検出する外力検出手段と、 ステアリングシャフトを車体に対して回転規制する制動
手段と、 前記外力検出手段により所定以上の逆入力が検出される
と、上記制動手段を作動させてステアリングシャフトの
回転を規制させる制御手段とが設けられていることを特
徴とする自動車の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2192306A JPH0478770A (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 自動車の操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2192306A JPH0478770A (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 自動車の操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0478770A true JPH0478770A (ja) | 1992-03-12 |
Family
ID=16289081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2192306A Pending JPH0478770A (ja) | 1990-07-19 | 1990-07-19 | 自動車の操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0478770A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011840A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-01-15 | Alps Electric Co Ltd | バイワイヤ方式のステアリング装置 |
JP2007055358A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の左右トルク配分制御装置 |
WO2007108358A1 (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Nsk Ltd. | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008230324A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Hitachi Ltd | パワーステアリング装置 |
JP2010143494A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Toyota Motor Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2013063752A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のパワーステアリング制御装置 |
-
1990
- 1990-07-19 JP JP2192306A patent/JPH0478770A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003011840A (ja) * | 2001-07-03 | 2003-01-15 | Alps Electric Co Ltd | バイワイヤ方式のステアリング装置 |
JP2007055358A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の左右トルク配分制御装置 |
WO2007108358A1 (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Nsk Ltd. | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008230324A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Hitachi Ltd | パワーステアリング装置 |
JP2010143494A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Toyota Motor Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2013063752A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-11 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両のパワーステアリング制御装置 |
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